JP3894265B2 - 軸受組立体のボール組み込み装置及び方法 - Google Patents

軸受組立体のボール組み込み装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸受組立体のボール組み込み装置及び方法に関し、特に車両用のハブ軸受等に用いられる複列の溝を有する軸受組立体に用いて好適なボール組み込み装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車輪を受ける車輪用軸受装置として、図13に示すような、外輪31の内面に形成した複列のボール溝32,33と外輪31の内側に挿入した2個の内輪34との間に複数のボール35を組み込み、各列のボール35を保持器36で保持するようにしたものがある。
【0003】
上記車輪用軸受装置のボール及び保持器の組み込みに際して、従来は、図14に示すように、保持器36のポケットにボール35を挿入した状態の1対のボール付きの保持器37を、外輪31の内部にそれぞれ組み込む方法が採用されている。この場合、外輪31の一対のボール溝32,33間に形成されたランド部38の内径d1は、ボール付きの保持器37のボール最外径より小さい寸法であるため、一対のボール付きの保持器37は、外輪31の両側から内部に挿入するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記車輪用軸受装置においては、外輪31の剛性を高めるため、一方のボール溝32より外側のパイロット部39の内径d2を、ボール付きの保持器37が組み込み不可能となるような小さな寸法にして肉厚を増やしたものがある。しかし、この構成では、ボール付きの保持器37の状態では、最外径が過大となるためパイロット部39の内部に組込むことができなくなる。したがって、保持器36とボールとを分解して組み込まざるを得なかった。このような理由から、従来は人手によってボールの組み込み作業を行っており、ボールの組み込みに非常に手間がかかっていた。
【0005】
これに対して、例えば特開平4−2423号公報に開示されたボール組み込み方法がある。この方法によれば、前記パイロット部を上側に向けてセットされた外輪に対し、まず、頂部周面にボール案内溝が形成され、外周の段付き部に保持器を係止した棒状の支部部材を外輪の内部に下方から挿入する。一方、外輪の上方からは支持部材の各ボール案内溝にボールを供給することで外輪内部の保持器上部にボールをそれぞれ載置させる。この状態で、外輪の上方から先端円環状のボール押さえを下降させてボールを下方に押し込み、また、支持部材を上昇させながら、外輪の内部でボールを保持器のポケットに押し込む。これにより、外輪の内部でボール付きの保持器を組み立てることができる。
【0006】
ところが、このボール組み込み方法では、外輪の上方からボールを、下方から保持器を供給する構成であり、さらに、ボールの組み込み時には、支持部材を下方から上昇させると共に、上方からボール押さえを下降させる構成となっている。このため、ボール組み込み装置の全体的な構成が複雑になり、制御も面倒になるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、軸受外輪のパイロット部を補強すると共に、外輪内部でボールを保持器に組み込む際に、外輪に対するボールの組み込みを簡単な構成で実現できる軸受組立体のボール組み込み装置及び方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明に係る請求項1記載の軸受組立体のボール組み込み装置は、円筒状に形成された貫通孔内に、軸方向に離間して設けられた複列のボール溝を有する外輪と、前記ボール溝に配されるボールを円周方向に略均等に配分し保持する保持器とからなり、前記外輪の前記貫通孔の開口端のうち入口径が小さい方の一方端の内径と前記外輪の前記複列のボール溝間の最小径円筒部分の内径とが、ボール付きの前記保持器のボール最外径より小さく形成された軸受組立体のボール組み込み装置であって、移動テーブルと、前記外輪の開口端の他方端の内周面を下向きに位置決めして外輪を保持する段付部と、前記一方端と前記最小径円筒部分に挟まれた側のボール溝の前記移動テーブル面からの高さに前記一方端側から前記外輪内に挿入された前記保持器を載置すると共に、該保持器をポケットが適正な位相となるように位置決めする保持器位相合わせ手段と、該保持器位相合わせ手段の軸方向一方端側で、ボールと当接したときに該ボールを前記外輪のボール溝方向に案内するためのボールガイドテーパ面とを有し、前記移動テーブルに固定された下治具と、前記外輪の一方端側から前記保持器の各ポケットに向けて、該保持器の周方向に同位相で所定数のボールを供給するボール供給手段と、前記保持器のポケット上に載置されたボールをポケット内に押圧して挿入すると同時にボール溝に配するボール押圧手段とを備え、前記一方端側からの動作だけで保持器及びボールが組み込まれることを特徴とする。
【0009】
この軸受組立体のボール組み込み装置では、移動テーブルに固定された下治具の段付部により、外輪を位置決めしつつ保持させ、外輪のボール溝の移動テーブル面からの高さ位置で、保持器を保持器位相合わせ手段によりポケットに対して位置決めしつつ載置した後、ボール供給手段により、外輪の一方端側から保持器のポケットに向けて所定数のボールを供給し、これにより保持器のポケット上に載置されたボールをボール押圧手段により押圧するときに、下治具のボールガイドテーパ面によって、ボールを外輪のボール溝方向に案内しながらポケット内に挿入する。このような動作により、簡単な装置構成でありながら、短時間で軸受組立体にボールを組み込むことができ、省人化とコストの削減を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る軸受組立体のボール組み込み装置は、前記保持器位相合わせ手段を、保持器下面に形成した凹部に対応して、円筒形状の上端面に凸部を形成した保持器ロケータにより実現することを特徴とする。これにより、簡単な構成で保持器を所定の位相に合わせることができ、ボールを保持器のポケット上に載置することができる。
【0011】
さらに、本発明に係る軸受組立体のボール組み込み装置は、ボール挿入対象である外輪を移動テーブルの上方から載置し、また、実際にボールを挿入する保持器も外輪と前後して同じく移動テーブルの上方から外輪内に載置して実現することを特徴とする。これにより、ボール付きの保持器が外輪のパイロット部を通過できない場合でも、簡単な構成で一方向から外輪にボールを組み込むことができる。
【0012】
また、本発明に係る請求項2記載の軸受組立体のボール組み込み方法は、円筒状に形成された貫通孔内に、軸方向に離間して設けられた複列のボール溝を有する外輪と、前記ボール溝に配されるボールを円周方向に略均等に配分し保持する保持器とからなり、前記外輪の前記貫通孔の開口端のうち入口径が小さい方の一方端の内径と前記外輪の前記複列のボール溝間の最小径円筒部分の内径とが、ボール付きの前記保持器のボール最外径より小さく形成された軸受組立体のボール組み込み方法であって、移動テーブル上で前記外輪の開口端の他方端の内周面を下向きに位置決めして外輪を保持する段階と、前記一方端と前記最小径円筒部分に挟まれた側のボール溝の前記移動テーブル面からの高さに前記一方端側から前記外輪内に挿入された前記保持器を載置すると共に、該保持器をポケットが適正な位相となるように位置決めする保持器位相合わせ段階と、前記外輪の一方端側から前記保持器の各ポケットに向けて、該保持器の周方向に同位相で所定数のボールを供給する段階と、保持器位相合わせ手段の軸方向一端側で、ボールと当接したときに該ボールを前記外輪のボール溝方向に案内しボールを固定することなしにポケット上に配分する段階と、前記保持器のポケット上に載置されたボールを下方に向けて押圧してボールをポケット内に挿入すると同時にボール溝に配する段階とを有し、前記一方端側からの動作だけで保持器及びボールを組み込むことを特徴とする。
上記軸受組立体のボール組み込み方法によって前記目的を達成できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る軸受組立体のボール組み込み装置及び方法の好適な一実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施例に係る軸受組立体のボール組み込み方法を適用した軸受組立体のボール組み込み装置(以下、単にボール組み込み装置という)100の要部構成を示す図であり、図1(a)はその上面図、図1(b)はその側断面図である。
図1に示すようにボール組み込み装置100は、インデックスターン可能な移動テーブル1上に、軸受の外輪が載置される複数の下治具2が設けられ、この下治具2は、図示していないが移動テーブル上で複数個が直線状又は円形状等に等間隔に設けられ、移動テーブル1から突出した固定軸3に上方から被せてネジ4により固定することで、移動テーブル1上に位置決めされている。
【0015】
下治具2には、ボール組み込み対象である軸受の外輪6の一端部と係合して外輪6の位置決めを行う段付部2aが設けられ、段付部2aのさらに上方の段付部2bには、図2に示すような保持器7と図3に示す円筒形状の保持器ロケータ8(保持器位相合わせ手段)が取り付けられる。
保持器は、図2に示すように王冠状の樹脂製の部材からなり、ボールを収容するポケット9が環状に配置されており、各ポケット9相互間の下方には凹部7aが形成されている。
保持器ロケータ8は、図3に示すように円筒形状の端面に、保持器7の凹部7aに係合する凸部8aが形成されており、この保持器ロケータ上に載置される保持器7を、所定の円周方向の位置に合わせるフェーズ合わせ機能と、所定の移動テーブル1表面からの高さに位置付ける高さ合わせ機能とを有するものである。
【0016】
この保持器7と保持器ロケータ8は、保持器ロケータ8端面の凸部8aが保持器7底部の凹部7aに係合することで、保持器7の円周方向における位相合わせがなされる。
そして、下治具2は、移動テーブル1のインデックス移動により、直線状、円形状等の動線に沿って間欠的に順次移送される。
【0017】
軸受の外輪6は、ここでは、本実施形態のボール組み込み装置100によるボール挿入側を上にして下治具2の段付部2a上に載置されている。外輪6の内部には、2列のボール溝6a、6bが形成され、ボール溝6aの端部にはグリースが収容されるグリース溜まり6cが形成されている。この外輪6には、後述するように、上下方向に移動可能なボールガイド12が上方から下降して挿入される。ボールガイド12の上側には上治具13が組み付けられており、ボールガイド12の周囲で上治具13を一部貫通する形で、ボール挿入口14、及びボールプッシャー(ボール押圧手段)15が備えられている。このボールプッシャー15の円周方向位置に保持器ロケータ8の凸部8aどうし間の円周方向位置を一致させて、保持器ロケータ8が固定軸3に固定される。
【0018】
また、上治具13には、ボールガイド12の長手方向に沿ってボール挿入口14から挿入されるボールの進路を設定するためのボールセパレートフィン17が設けられ、ボールプッシャー15を挿通させるガイド孔18が形成されている。さらに、ボールガイド12の下部には、ボールプッシャー15と協働して、ボール挿入口14から供給されたボールを保持器7のポケット9内に押し込むよう作用するボールガイドテーパ面19が形成されている。また、下治具2にもボールガイドテーパ面2cが形成されている。
ここで、ボール挿入口14上方に配され、所定数のボールを供給する図示しないボール供給装置、ボールセパレートフィン17、ガイド孔18がボール供給手段に相当する。
【0019】
次に、上記構成のボール組み込み装置100の概略的な動作を説明する。
まず、移動テーブル上1で所定の位置に位置決めされた下治具2の保持器ロケータ8上に保持器7を載置する。次いで、外輪6を下治具2の段付部2a上に位置合わせしつつ載置する。この状態で、ボールガイド12と上治具13とを外輪6上から降下させる。なお、後述するように、場合によっては外輪6を先に、その後保持器7をセットしてもよい。
【0020】
保持器7、外輪6、ボールガイド12及び上治具13のセットが完了した後、ボール挿入口14からボールを供給する。ここで、ボールは全数を一度に供給してもよいが、隣接するボール間隔が短くなる小径の軸受の場合には、例えばボール全数が偶数であれば1つおきに、奇数であれば1箇所だけは2個、他は1つおきに先に供給し、ボールを保持器7のポケット9内に挿入し、その後に残りの数分のボールを供給すればよい。これにより、保持器7にボールを圧入する際に、保持器7の変形を容易にしてボールの圧入がし易くなる。
【0021】
ボールが一旦、ボールガイド12のボールガイドテーパ19部及び下治具2のボールガイドテーパ面2cに接しつつ保持器7のポケット9上部に載置されたところで、ボールプッシャー12が下降する。このボールプッシャー12の下降によりボールが下方に押圧され、ボールはボールガイドテーパ面19、2cに沿って外輪6の直径方向外方に移動されつつ、ボールプッシャー12により下方に押し込まれて、保持器7のポケット9内に挿入される。小径軸受の場合は、これに次いで、残りのボールをボール挿入口14から供給し、同様の方法で保持器7のポケット9内に挿入する。
【0022】
次に、図4〜図12に基づいて、上述の動作をより詳細に説明する。
図4は、移動テーブル1の固定軸3に下治具2が固定され、下治具2の段付部2b上に所定の周方向位置で保持器ロケータ8が固定された第1ステップの状態を示している。この状態では、下治具2の上方にボールガイド12及び上治具13が、外輪6や保持器7をセットするための作業スペースを確保している。なお、ボールガイド12及び上治具のないポジションで外輪6や保持器7を予めセットしてもよい。
【0023】
図5は、図4に示す第1ステップの状態から、下治具2の段付部2a上に、外輪6を載置した第2ステップの状態を示している。この外輪6は、外輪6のランド部6dの内径が、保持器7にボールが保持された状態のボール最外径よりも小さく形成されており、外輪6内にボール付きの保持器を直接的には挿入できない形状のものである。
【0024】
また、図6は、図5の第2ステップに示すように外輪6を下治具2上に載置した後、保持器7を保持器ロケータ8上に載置した第3ステップの状態を示している。前述の通り、保持器7を保持器ロケータ8上にセットする際には、保持器ロケータ8の凸部8a上に保持器7の凹部7aが正確に位置決めされる。
【0025】
次に、図7は、第3ステップで下治具2側に保持器7がセットされた状態で、外輪6上方のボールガイド12及び上治具13が初期の待機位置から下降して、ボールガイド12を外輪6の内部に挿入した第4ステップの状態を示している。このステップでは、下治具2の上方に待機されていた上下動可能なボールガイド12が上治具13と共に下降して、ボールガイド12先端が固定軸3に当接した時点で下降停止するように制御される。
上記第1〜第4ステップにより、外輪6内部にボールを組み込む準備が完了する。
【0026】
次に、ボール組み込み動作を図8を用いて1個のボールに対する動きを段階的に説明する。
まず、図8(a)は上治具13のボール挿入口14から保持器7に挿入するためのボール20を挿入する第5ステップの状態を示している。このステップでは、前述の通り、ボール20は、一回に使用するボール数分だけ図示しないシャッタにより供給を制御しつつボール挿入口14から供給されて、ボールセパレートフィン17により仕切られたガイド孔18に沿って落下して保持器7の直上で停止する。ここで、前述したようにボール全数が偶数であれば、先ず1つおきのボール挿入口14からボールを供給し、奇数であれば1箇所だけは隣合わせて他は1つおきにボールを供給する。このボールの配分については、例えば予めボール挿入口14のシャッタを制御するボール供給装置に設定しておけばよい。この場合、ボール同士の円周方向密着長さ以上の寸法がとれれば、ボール全数を一度に供給して後方のボールプッシャー15で同時に押し込み、保持器7のポケット9に挿入してもよい。
【0027】
次いで、図8(b)に示すように、ボールプッシャー15を下降させて、保持器7の直上に載置されたボール20を下方に押圧する。この第6ステップの状態においては、ボール20は、ボールガイドテーパ面19と下治具2のボールガイドテーパ面2cに当接しつつ押し下げられる。そして、図8(c)に示すように、ボール20はボールプッシャー15により下方に押し下げられると共に、ボールガイドテーパ面19,2cにより外輪6の直径方向外方に移動押圧される。この第7ステップの状態では、ボール20は直径方向外方の斜め下方向に押圧されて、保持器7のポケット9内に挿入される。なお、ボールプッシャー15の下降端はストッパー(図示せず)で制限するので、保持器7の過剰な変形が阻止されるが、ボールプッシャー15が下降端に達する前にボール20が保持器7のポケット9に挿入され、外輪6のボール溝6aに当接する。このようにしてボール20が保持器7のポケット9に挿入されると、ボールプッシャー15は当初の待機位置にまで上昇する。
【0028】
次に、必要に応じて、上の動作でボール20が挿入されず、空き状態のままでボール挿入が後回しになったポケットへのボール20の挿入を行う。その動作は前述した動作と同様であるので、ここではその説明を省略する。
そして、図9に示す第8ステップの状態のように、ボールガイド12と上治具13を上昇させ、外輪6内部からボールガイド12を抜き取る。
さらに、図10の第9ステップに示すように、移動テーブル1をインデックス移動させることで、次なる固定軸22に固定された下治具23を用いたボールの組み込み動作が可能になる。また、外輪2は単に上方に持ち上げることで、下治具2から離別することができる。
【0029】
以上の第5ステップ〜第9ステップまでのボール組み込み動作により、外輪6のボール溝6aに対してボール付きの保持器の装着が完了する。
次に、外輪6のボール溝6bに対するボール付きの保持器の装着を行う第10ステップに移る。このステップは、上記ボール組み込み装置100を用いることなしに、次のようにして行う。
【0030】
即ち、ボールガイド12及び上治具13から外された外輪6は、下治具2上から取り出され、図11に示すように、予め用意されていたボール付きの保持器24を、ボール組み込み装置によるボール挿入方向とは逆の方向から、外輪10のボール溝10bに挿入する。この第10ステップにより、複列の軸受組立体である外輪2に対するボール組み込み作業が完了する。
【0031】
以上説明したように、上記実施形態によれば、ボール挿入対象である外輪6を移動テーブル1の上方からセットし、また、保持器7も外輪6と前後して、同じく移動テーブル1の上方からセットするようにしたので、ボール付きの保持器のボール最外径が外輪6のパイロット部の内径より大きく、ボール付きの保持器がパイロット部を通過できない場合でも、外輪6に対するボールの自動組み込みを、簡単な構成で短時間で実現することができる。以て、省人化とコストの削減を図ることができる。
【0032】
また、外輪6のボール溝6aに隣接して設けられるグリース溜まり10cは、前述の第5ステップにおいて、保持器7上のボール20がグリース溜まり10cによりボール20に対する外輪6の直径方向外方への移動代を増加させることができる。このため、ボール20のPCD(ピッチ円直径)を大きくすることができ、図12に示すように、外輪2内部でボール20がブリッジを形成して、外輪2内部にボールが詰まることを防止できる。以て、ボールの組み付け動作を安定且つ確実に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、軸受外輪のパイロット部を補強すると共に、外輪内部のボール溝及び保持器にボールを組み込む際に、外輪に対するボールの組み込みを簡単な構成で実現することができる。また、外輪の前記複列のボール溝間のランドの寸法と保持器の寸法との大小関係に拘わらず、保持器を外輪の一方方向から挿入し、ボールを挿入することができるので、簡単な操作で軸受組立体のボール組み込みが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸受組立体のボール組み込み装置の構成を示す図である。
【図2】保持器の構成を示す斜視図である。
【図3】保持器ロケータの構成を示す斜視図である。
【図4】移動テーブル上に位置決めされた下治具上に保持器ロケータを載置した状態を示す図である。
【図5】下治具の段付部上に外輪を位置決めしつつ載置した状態を示す図である。
【図6】外輪内部に保持器を載置した状態を示す図である。
【図7】外輪上方のボールガイド及び上治具を下降させた状態を示す図である。
【図8】外輪内部にボールを供給してボールプッシャーにより保持器のポケットに挿入する動作を段階的に説明する図である。
【図9】保持器へのボールの挿入完了後にボールガイド及び上治具を外輪の上方に上昇させた状態を示す図である。
【図10】次のボール挿入対象へのボール挿入に備えて移動テーブルをインデックス移動させた状態を示す図である。
【図11】ボール組み込み装置によるボール挿入方向とは逆の方向からボール付きの保持器を外輪のボール溝に挿入する様子を示す図である。
【図12】外輪内部でボールがブリッジを形成した様子を示す図である。
【図13】従来の複列のボール溝を有する車輪用軸受装置の構造を示す断面図である。
【図14】従来のボール組み込み方法の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 移動テーブル
2 下治具
2a 段付部
2c ボールガイドテーパ面
6 外輪
7 保持器
8 保持器ロケータ
8a 保持器ロケータの凸部
9 ポケット
12 ボールガイド
13 上治具
14 ボール挿入口
15 ボールプッシャー
19 ボールガイドテーパ面
20 ボール
24 ボール付きの保持器
100 ボール組み込み装置

Claims (2)

  1. 円筒状に形成された貫通孔内に、軸方向に離間して設けられた複列のボール溝を有する外輪と、前記ボール溝に配されるボールを円周方向に略均等に配分し保持する保持器とからなり、前記外輪の前記貫通孔の開口端のうち入口径が小さい方の一方端の内径と前記外輪の前記複列のボール溝間の最小径円筒部分の内径とが、ボール付きの前記保持器のボール最外径より小さく形成された軸受組立体のボール組み込み装置であって、
    移動テーブルと、
    前記外輪の開口端の他方端の内周面を下向きに位置決めして外輪を保持する段付部と、前記一方端と前記最小径円筒部分に挟まれた側のボール溝の前記移動テーブル面からの高さに前記一方端側から前記外輪内に挿入された前記保持器を載置すると共に、該保持器をポケットが適正な位相となるように位置決めする保持器位相合わせ手段と、該保持器位相合わせ手段の軸方向一方端側で、ボールと当接したときに該ボールを前記外輪のボール溝方向に案内するためのボールガイドテーパ面とを有し、前記移動テーブルに固定された下治具と、
    前記外輪の一方端側から前記保持器の各ポケットに向けて、該保持器の周方向に同位相で所定数のボールを供給するボール供給手段と、
    前記保持器のポケット上に載置されたボールをポケット内に押圧して挿入すると同時にボール溝に配するボール押圧手段とを備え、
    前記一方端側からの動作だけで保持器及びボールが組み込まれることを特徴とする軸受組立体のボール組み込み装置。
  2. 円筒状に形成された貫通孔内に、軸方向に離間して設けられた複列のボール溝を有する外輪と、前記ボール溝に配されるボールを円周方向に略均等に配分し保持する保持器とからなり、前記外輪の前記貫通孔の開口端のうち入口径が小さい方の一方端の内径と前記外輪の前記複列のボール溝間の最小径円筒部分の内径とが、ボール付きの前記保持器のボール最外径より小さく形成された軸受組立体のボール組み込み方法であって、
    移動テーブル上で前記外輪の開口端の他方端の内周面を下向きに位置決めして外輪を保持する段階と、
    前記一方端と前記最小径円筒部分に挟まれた側のボール溝の前記移動テーブル面からの高さに前記一方端側から前記外輪内に挿入された前記保持器を載置すると共に、該保持器をポケットが適正な位相となるように位置決めする保持器位相合わせ段階と、
    前記外輪の一方端側から前記保持器の各ポケットに向けて、該保持器の周方向に同位相で所定数のボールを供給する段階と、
    保持器位相合わせ手段の軸方向一端側で、ボールと当接したときに該ボールを前記外輪のボール溝方向に案内しボールを固定することなしにポケット上に配分する段階と、
    前記保持器のポケット上に載置されたボールを下方に向けて押圧してボールをポケット内に挿入すると同時にボール溝に配する段階とを有し、
    前記一方端側からの動作だけで保持器及びボールを組み込むことを特徴とする軸受組立体のボール組み込み方法。
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