JP2832065B2 - 車輪用軸受装置類のボール組込み方法 - Google Patents

車輪用軸受装置類のボール組込み方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、車輪用軸受装置およびこれに類する軸受
の外方部材に対してボールおよび保持器を組込む組込み
方法に関するものである。
〔従来の技術〕
自動車の車輪を受ける車輪用軸受装置として、第9図
に示すように、外方部材1の内面に形成した複列のボー
ル溝2、3と外方部材1の内側に挿入した2個の内方部
材4との間に複数のボール5を組込み、各列のボール5
を保持器6で保持したものが知られている。
上記車輪用軸受装置のボールおよび保持器の組込みに
おいて、従来は、第10図に示すように、保持器6のポケ
ット7にボール5を組込み、そのボール付保持器6の一
対の外方部材1の内部に挿入する組込み方法を採用して
いる。この場合、外方部材1の一対のボール溝2、3間
に形成されたランド部8の内径d1は、ボール付保持器6
が挿入不可能な寸法であるため、一対のボール付保持器
6は、外方部材1の両端から内部に挿入するようにして
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
車輪用軸受装置においては、上記のように、ボール5
と保持器6とを予め組立てたのち、そのボール付き保持
器6を外方部材1内に組込む組立てであるため、組立て
に手間がかかる問題がある。
また、外方部材1の一方のボール溝2より外端側に設
けられたパイロット部9の内径d2が保持器6の外径より
小さい車輪用軸受装置においては、保持器6の組込み
と、ボール5の組込みとを別々に行なう必要があるた
め、ボール5および保持器6の組立ての自動化を行なう
ことがきわめて困難であり、従来は専ら入手による組立
てであって非常に手間がかかっていた。
この発明の課題は、パイロット部の内径が保持器の外
径より小径とされた外方部材に対してもボールと保持器
とを自動的に組込むことができるようにしたボール組込
み方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、この発明においては複列
のボール溝を内周面に有する外方部材を両端を上下とし
て定置する工程、外方部材の下方から内部に挿入可能な
保持器位置決め治具の上部に保持器を、その保持器に形
成されたポケットの入口を上向きとしてセットしたのち
上記保持器位置決め治具を上昇させてポケット入口が一
方のボール溝と対向する位置に保持器を位置決めする工
程、前記外方部材の上方から保持器のポケット入口上に
ボールを供給する工程、上記ボールの上方への移動およ
び保持器内方向への移動を制限する状態で保持器位置決
め治具を上昇させ、保持器のポケットにボールを押し込
み、そのボールの一部を一方のボール溝に挿入させるボ
ール押し込み工程とから成る構成を採用している。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を第1図乃至第8図に基づい
て説明する。
第1図は、ボール組込み装置を示す。このボール組込
み装置は、テーブル10を有し、そのテーブル10に治具挿
入孔11が形成されている。
上記テーブル10上には車輪用軸受装置を形成する外方
部材(以下、ワークと称す)1が載置される。ここで、
ワーク1は、先に述べた第9図および第10図の外方部材
1と同様に複列のボール溝2、3を内周に有し、そのボ
ール溝3より外端側のパイロット部9内径は、ワーク1
の外径より小径とされている。
上記ワーク1は、パイロット部9を上にしてテーブル
10上に載置されると共に、治具挿入孔11と同心に保持さ
れる。
上記テーブル10の下方には、保持器位置決め治具20が
設けられている。保持器位置決め治具20は、ガイド軸21
を上部に有し、そのガイド軸21の外周に複数のボール案
内溝22が等間隔に形成され、各ボール案内溝22の下部に
弧状の案内部23が設けられている。
また、保持器位置決め治具20には、ガイド軸21の付根
に保持器6を支持する肩24が設けられている。
上記保持器位置決め治具20は、図示省略した昇降駆動
装置によって上下動され、上昇時にはテーブル10との間
に供給される保持器6を肩24で支持してその保持器6を
テーブル10上に載置されたワーク1内に挿入する。
前記テーブル10上にはワーク1内にボール5を落下供
給するボールガイド治具30とボール押え40とが設けられ
ている。
ボールガイド治具30には、前記ガイド軸21に形成した
ボール案内溝22と同数のボール落下通路31が1つの円周
上に等間隔に設けられている。このボール落下通路31
は、内方に向けて傾斜し、下端出口32の外接円径d3は、
ワーク1のパイロット部9の内径d2より少し小さくなっ
ている。
上記ボールガイド治具30は、テーブル10上に載置され
たワーク1上に向けて移動自在に支持され、ワーク1上
に臨む位置において図示省略したボール供給装置から落
下通路31のそれぞれにボール5が供給される。
前記ボール押え40は、前記ボールガイド治具30がワー
ク1上より退避した状態において、そのワーク1上に移
送される。
また、ワーク1上に配置された状態において、図示省
略した昇降駆動装置により上下動される。ボール押え40
の下部には筒部41が設けられ、その筒部41の外径はワー
ク1のパイロット部9の内径より小さく、また、内径は
前記ガイド軸21の外径より大きくなっている。上記筒部
41の下端にはテーパ面42が設けられている。
実施例で示すボール組込み装置は上記の構造から成
り、第2図乃至第8図はボール5の組込み動作を段階的
に示す。
第1図に示すように、テーブル10上にパイロット部9
を上にしてワーク1が載置されると、保持器位置決め治
具20が上昇し、その上昇途中においてテーブル10との間
に供給される保持器6を肩24で支持し、その保持器6を
上方に搬送する。このとき、保持器6のポケット7がボ
ール案内溝22と一致するよう保持器6は位置決めされて
いる。
上記保持器6がワーク1の内部まで搬送され、第2図
に示すようにその保持器6のポケット入口7′がワーク
1のボール溝3と対向する位置に臨むと、保持器位置決
め治具20が停止する。このとき、ボールガイド治具30は
既にワーク1の上方に配置され、上記保持器位置決め治
具20が停止すると、ボールガイド治具30のボール落下通
路31にボール5が供給される。
上記ボール5はボール落下通路31を落下して下端の出
口32からパイロット部9の内面とガイド軸21間に落下
し、さらに、そのガイド軸21のボール案内溝22に沿って
落下する。
上記のようなボール5の供給動作において、パイロッ
ト部9の内径が非常に小さい場合、ボール落下通路31の
それぞれに一度にボール5を供給すると、第3図に示す
ように、パイロット部9の内側でボール5がブリッジを
形成する場合がある。このため、ボール5の供給を2度
に分け、半数のボール5を隣接するボール落下通路31の
一方に供給し、所定時間後に他方のボール落下通路31に
ボール5を供給するのが好ましい。
ボールの半数づつの供給に際しては、ボールガイド治
具30のボール落下通路31の数をボール個数の1/2とし、
各ボール落下通路31からボール5を落下させたのち、ボ
ールガイド治具30をボール落下通路31の1/2ピッチ回転
させて上記ボール落下通路31にボール5を供給するよう
にしてもよい。
第4図および第5図に示すように、ボール5が保持器
6のポケット入口7′に載置されると、第6図に示すよ
うに、ボールガイド治具30はワーク1上より離反する位
置に退避され、代りにボール押え40がワーク1上に配置
される。
そのボール押え40がワーク1と同軸上に配置される
と、ボール押え40は下降して第7図に示すようにボール
5を押し下げる。このとき、ボール押え40は下端のテー
パ面42でボール5を押し下げるため、ボール5はボール
溝3に押し込まれ、その押し下げ状態において保持器位
置決め治具20が上方に移動され、保持器6を上昇させ
る。
上記保持器6の上昇により、第8図に示すように、保
持器6のポケット7にボール5が押し込まれ、保持器6
とボール5の組込みが完了する。
ボール5の組込み完了後、保持器位置決め治具20が降
下し、ボール押え40が上昇する。
なお、残りのボール溝2に対するボール5の組込み
は、第10図に示す場合と同様に保持器6のポケット7に
ボール5を挿入し、そのボール付保持器6をワーク1の
下端開口により内部に挿入する。
実施例の場合は、車輪用軸受装置の外方部材に対して
ボールを組込むようにしたが、第11図に示すような複列
内輪アンギュラ形玉軸受50のボール組込みにも本発明の
方法を採用することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係るボール組込み方法によ
れば、外方部材に対してボールと保持器とを自動的に能
率よく組込むことができると共に、パイロット部の内径
が保持器の外径より小径の外方部材に対してもボールと
保持器とを自動的に組込むことができ、省人化に大きな
効果を挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係るボール組込み装置の一実施例
を示す断面図、第2図乃至第8図は同上装置の作動状態
を段階的に示す図、第9図は車輪用軸受装置の断面図、
第10図は従来のボール組込み方法を示す断面図、第11図
は複列内輪アンギュラ玉軸受の断面図である。 1……外方部材、2、3……ボール溝、5……ボール、 6……保持器、8……ランド部、9……パイロット部、 20……保持器位置決め治具、21……ガイド軸、 22……ボール案内溝、24……肩、40……ボール押え。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複列のボール溝を内周面に有する外方部材
    を両端を上下として定置する工程、外方部材の下方から
    内部に挿入可能な保持器位置決め治具の上部に保持器
    を、その保持器に形成されたポケットの入口を上向きと
    してセットしたのち上記保持器位置決め治具を上昇させ
    てポケット入口が一方のボール溝と対向する位置に保持
    器を位置決めする工程、前記外方部材の上方から保持器
    のポケット入口上にボールを供給する工程、上記ボール
    の上方への移動および保持器内方向への移動を制限する
    状態で保持器位置決め治具を上昇させ、保持器のポケッ
    トにボールを押し込み、そのボールの一部を一方のボー
    ル溝に挿入させるボール押し込み工程とから成る車輪用
    軸受装置類のボール組込み方法。
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