JP2000081115A - 自動変速機の潤滑構造 - Google Patents

自動変速機の潤滑構造

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JP2000081115A JP25171498A JP25171498A JP2000081115A JP 2000081115 A JP2000081115 A JP 2000081115A JP 25171498 A JP25171498 A JP 25171498A JP 25171498 A JP25171498 A JP 25171498A JP 2000081115 A JP2000081115 A JP 2000081115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数及び組み付け工数の削減と軸方向寸
法の短縮化を図りながら、ピニオン支持部とドライブプ
レートへの同経路潤滑とピニオン支持部の高潤滑性能が
発揮される自動変速機の潤滑構造を提供すること。 【解決手段】 遊星歯車組1のベースプレート7にクラ
ッチハブ14を固定することで遊星歯車組1と多板クラ
ッチ2とが隣接して配置された自動変速機の潤滑構造に
おいて、クラッチハブ14に、径方向外側に折り曲げら
れたフランジ部14bを設け、該フランジ部14bをベ
ースプレート7に固定し、且つ、クラッチハブ14のス
プライン部14aとフランジ部14bの境界部分であっ
て、ピニオンシャフト8の軸方向油穴9の開口位置と一
致する部分に、内側から導かれた潤滑油を溜めて前記油
穴9に供給する油溜り部14cを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊星歯車組と多板
締結要素とが隣接して配置された自動変速機の潤滑構造
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊星歯車組と多板締結要素である
多板クラッチとが隣接して配置された自動変速機の潤滑
構造としては、例えば、「F5A5,W5A5整備解説
書」(1995年3月:三菱自動車工業株式会社発行)
の2−5頁に記載のものが知られている。
【0003】この従来出典には、図5に示すように、遊
星歯車組と多板締結要素とが隣接して配置され、遊星歯
車組は、回転部材に固定されたキャリアプレートと、キ
ャリアプレートとは対向配置のベースプレートと、両プ
レートに両端部が支持されたピニオンシャフトを有し、
多板締結要素は、遊星歯車組のベースプレートに固定さ
れたハブ部材と、該ハブ部材にスプライン嵌合されるド
ライブプレートを有する。そして、前記キャリアプレー
トにはピニオンシャフトの位置にオイルキャッチプレー
トを設け、前記ベースプレートには、端部を内径側に折
り曲げたクラッチハブを側面内周部に固定している。
【0004】よって、シャフトの軸心油穴から供給され
た潤滑油は、図5の矢印に示すように、第1径方向油穴
→ベアリング→オイルキャッチプレート→ピニオンシャ
フトの軸方向油穴→ピニオンシャフトの径方向油穴を経
過してピニオン支持部に導かれる。一方、シャフトの軸
心油穴から第2径方向油穴→油穴を経過してドライブプ
レートに潤滑油が導かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動変速機の潤滑構造にあっては、下記に列挙する
問題点がある。 (1) オイルキャッチプレート等の部品が必要となり、部
品点数及び組み付け工数が増大する。 (2) ピニオンシャフトの一端側にクラッチハブを設け、
他端側にオイルキャッチプレートを設ける構成であるた
め、軸方向寸法が長くなる。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、部品点
数及び組み付け工数の削減と軸方向寸法の短縮化を図り
ながら、ピニオン支持部とドライブプレートへの同経路
潤滑とピニオン支持部の高潤滑性能が発揮される自動変
速機の潤滑構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(解決手段1)上記課題
の解決手段1(請求項1)は、遊星歯車組と多板締結要
素とが隣接して配置され、前記遊星歯車組は、回転部材
に固定されたキャリアプレートと、キャリアプレートと
は対向配置のベースプレートと、両プレートに両端部が
支持されたピニオンシャフトを有し、前記ピニオンシャ
フト内に形成された油穴を経過して前記ピニオンシャフ
トのピニオン支持部に潤滑油を導く潤滑構造とし、前記
多板締結要素は、遊星歯車組の前記ベースプレートに固
定されたハブ部材と、該ハブ部材に形成されたスプライ
ン部に嵌合されるドライブプレートとを有し、ハブ部材
に形成された油穴を経過してドライブプレートに潤滑油
を導く潤滑構造とした自動変速機の潤滑構造において、
前記ハブ部材に、径方向外側に折り曲げられたフランジ
部を設け、該フランジ部を前記ベースプレートに固定
し、且つ、前記ハブ部材のスプライン部とフランジ部の
境界部分であって、ピニオンシャフト内の前記油穴の開
口端部位置と一致する部分に、内側から導かれた潤滑油
を溜めて前記油穴に供給する油溜り部を形成したことを
特徴とする。 (解決手段2)上記課題の解決手段2(請求項2)は、
請求項1記載の自動変速機の潤滑構造において、前記油
溜り部を、球面状に膨らませた形状とし、その球面膨出
頂点を前記油穴の開口端部位置の上部位置に一致させた
ことを特徴とする。 (解決手段3)上記課題の解決手段3(請求項3)は、
請求項2記載の自動変速機の潤滑構造において、前記油
溜り部の球面膨出頂点と前記ハブ部材のスプライン部の
山部とを、径方向に略一致させたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1〜3に記載の発明に対応する自動変速機の潤滑
構造である。
【0009】まず、構成を説明する。 [全体構成について]図1は実施の形態1の自動変速機
の潤滑構造を示す図2のA−A線断面図、図2は実施の
形態1の自動変速機の潤滑構造をクラッチハブ側からみ
た側面図で、1は遊星歯車組、2は多板クラッチ、3は
シャフト、4は軸心油穴、5は径方向油穴、6はキャリ
アプレート、6aは爪部、7はベースプレート、8はピ
ニオンシャフト、9は軸方向油穴、10は径方向油穴、
11はピニオン、12はピニオン支持ベアリング、13
はロックピン、14はクラッチハブ、14aはスプライ
ン部、14bはフランジ部、14cは油溜り部、14d
は油穴、15はドライブプレート、16はドリブンプレ
ート、17はクラッチドラムである。
【0010】前記遊星歯車組1と多板クラッチ2とは、
図1に示すように、互いに隣接して配置されている。
【0011】前記遊星歯車組1は、シャフト3に固定さ
れたキャリアプレート6と、該キャリアプレート6とは
対向配置とされ、四か所の爪部6aにより連結されるベ
ースプレート7と、両プレート6,7に両端部が支持さ
れたピニオンシャフト8と、該ピニオンシャフト8にピ
ニオン支持ベアリング12を介して回転可能に支持され
たピニオン11を有して構成されている。そして、ピニ
オン支持部に潤滑油を導く潤滑構造として、ピニオンシ
ャフト8にベースプレート7側から軸方向油穴9を開
け、この軸方向油穴9を貫通する径方向油穴10をピニ
オン11の軸方向中央部位置に形成している。
【0012】前記多板クラッチ2は、遊星歯車組1のベ
ースプレート7に固定されたクラッチハブ14と、該ク
ラッチハブ14にスプライン嵌合されるドライブプレー
ト15と、隣接するドライブプレート15間に配置され
るドリブンプレート16と、該ドリブンプレート16が
スプライン嵌合されるクラッチドラム17を有して構成
されている。そして、クラッチプレート部に潤滑油を導
く潤滑構造として、クラッチハブ14の山部に油穴14
dを形成すると共に、クラッチドラム17に油穴24を
形成している。尚、図1において、18はサンギア、1
9はリングギア、20はラジアルベアリング、21はド
ラムサポート、22はスラストベアリング、23はブッ
シュ、24はクラッチドラム17の油穴、25はスプリ
ングリテーナ、26はスプリングリテーナ25の油穴、
27はリターンスプリング、28はクラッチピストンで
ある。 [要部構成について]図3は実施の形態1の自動変速機
の潤滑構造の油溜り部を示す図で、7はベースプレー
ト、8はピニオンシャフト、9は軸方向油穴、14はク
ラッチハブ、14aはスプライン部、14bはフランジ
部、14cは油溜り部、Bは球面膨出頂点である。
【0013】前記クラッチハブ14は、ドライブプレー
ト15がスプライン嵌合されるスプライン部14aと、
スプライン部14aの端部において径方向外側に折り曲
げられたフランジ部14bにより構成され、該フランジ
部14bが遊星歯車組1のベースプレート7に固定され
る。そして、クラッチハブ14のスプライン部14aと
フランジ部14bの境界部分であって、ピニオンシャフ
ト8の軸方向油穴9の開口位置と一致する四か所の部分
に、内側から導かれた潤滑油を溜めて前記油穴9に供給
する油溜り部14cが形成されている。
【0014】前記油溜り部14cは、球面状に膨らませ
た形状とし、図3(イ) に示すように、その球面膨出頂点
Bを軸方向油穴9の上部位置に一致させていると共に、
油溜り部14cの球面膨出頂点Bとクラッチハブ14の
スプライン部14aの山部とも径方向に略一致させてい
る。
【0015】次に、作用効果を説明する。 [部品点数及び組み付け工数の削減について]従来は、
ピニオンシャフトの軸方向油路に油を導くための専用部
品であるオイルキャッチプレート等が設けられていた。
よって、部品追加の分だけ部品点数が増大するし、ま
た、組み付け工数も増大する。
【0016】これに対し、実施の形態1では、多板クラ
ッチ2の構成部品であるクラッチハブ14に油溜り部1
4cを形成し、この油溜り部14cをピニオンシャフト
8の軸方向油路9に油を導くための構成としているた
め、専用部品を設ける場合に比べて部品点数が削減され
るし、また、専用部品の取り付け手間も要さず組み付け
工数も削減される。 [軸方向寸法の短縮化について]従来は、ピニオンシャ
フトの一端側にクラッチハブを設け、他端側にオイルキ
ャッチプレートを設ける構成であるため、オイルキャッ
チプレートを設けるスペースをピニオンシャフトの他端
側に確保する必要があり、遊星歯車組と多板締結要素と
を隣接して配置した場合、軸方向寸法が長くなってい
た。
【0017】これに対し、実施の形態1では、ピニオン
シャフト8の他端側はキャリアプレート6に固定されて
いるだけで、オイルキャッチプレート等の構成を無くし
ているため、遊星歯車組1と多板クラッチ2とを隣接し
て配置しても、ピニオンシャフト8とクラッチハブ14
の軸方向長さを加えた軸方向寸法となり、軸方向寸法の
短縮化が図られる。 [同経路潤滑作用について]従来は、ピニオン支持部の
潤滑はキャリアプレート側からの潤滑経路により行なわ
れ、ドライブプレートの潤滑はベースプレート側からの
潤滑経路により行なわれるというように2経路で独立に
潤滑が行なわれていた。
【0018】これに対し、実施の形態1では、ピニオン
支持部とクラッチプレート部に対しシャフト3の軸心油
穴4から同じ径方向油穴5を経過して潤滑油がクラッチ
ハブ14cの内面に供給され、クラッチハブ14cの内
面から油溜り部14cを経由し、一方はピニオン支持部
へ他方はクラッチプレート部へと分岐する同経路潤滑が
行なわれる。
【0019】よって、従来、例えば、ピニオン支持部へ
の潤滑油量が多い場合は、オイルキャッチプレートから
油を外に流出させていただけであったが、実施の形態1
の場合、ピニオン支持部とドライブプレートとに供給さ
れる潤滑油量の一方が必要油量より多い場合には他方の
供給に廻されるというように、径方向油穴5を経過して
供給された潤滑油が無駄なくころがり抵抗や摩擦発熱を
抑える油として用いられることになる。 [ピニオン支持部潤滑性能について]ピニオン支持部の
潤滑は、軸心油穴4→径方向油穴5→スラストベアリン
グ22→油穴24→油穴26→油溜り部14c→軸方向
油路9→径方向油路10を経過してピニオン支持部に潤
滑油を導くことで行なわれる。ここで、径方向油穴5か
ら油溜り部14cに供給される過程において、クラッチ
ハブ14の内面にて径方向に飛散する油が受け止められ
るという樋作用を示し、すなわち、軸方向に長い範囲に
わたって飛散する油が受け止められるため、油溜り部1
4cにはいかなる状況でも確実に潤滑油が溜められ、ピ
ニオン支持部の高潤滑性能が発揮される。
【0020】加えて、油溜り部14cは、球面状に膨ら
ませた形状とし、その球面膨出頂点Bを軸方向油穴9の
上部位置に一致させているため、溜め容積がコンパクト
でありながら十分に確保されるし、遠心力により軸方向
油穴9に向かう流れが作り出されることから、より効果
的なピニオン支持部の潤滑を行なうことができる。 [クラッチハブ軸方向寸法の短縮化について]実施の形
態1では、図3に示すように、油溜り部14cの球面膨
出頂点Bとクラッチハブ14のスプライン部14aの山
部とを径方向に略一致させているため、油溜り部14c
の下端とスプライン部14aの山部とが接する位置から
ドライブプレート15が嵌合可能な平行スプラインが確
保され、必要長をL1とした場合、クラッチハブ14の
軸方向突出長はL2となる。
【0021】これに対し、図4に示すように、油溜り部
14c’の球面膨出頂点Bとクラッチハブ14のスプラ
イン部14aの谷部とを径方向に略一致させた場合、油
溜り部14cの下端とスプライン部14aの谷部とが接
する位置からドライブプレート15が嵌合可能な平行ス
プラインが確保され、必要長をL1とした場合、クラッ
チハブ14の軸方向突出長はL2’(>L2)となる。
【0022】このように、油溜り部14cの球面膨出頂
点Bとクラッチハブ14のスプライン部14aの山部と
を径方向に略一致させた場合、油溜り部14cの球面膨
出頂点Bとクラッチハブ14のスプライン部14aの谷
部とを径方向に略一致させる場合に比べ、クラッチハブ
14の軸方向寸法を短縮することができる。 (その他の実施の形態)実施の形態1では、油溜り部1
4cを、球面状に膨らませた形状とし、その球面膨出頂
点Bを軸方向油穴9の上部位置に一致させた例を示した
が、油溜り部の形状は球面状に膨らませた形状以外の形
状としても良いし、油溜り部と軸方向油穴との位置関係
も油溜り部の形状設定に合わせて他の位置関係による設
定としても良い。
【0023】実施の形態1では、油溜り部14cの球面
膨出頂点Bとクラッチハブ14のスプライン部14aの
山部とを径方向に略一致させた例を示したが、この位置
関係も油溜り部の形状設定に合わせて他の位置関係によ
る設定としても良い。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、遊星歯
車組と多板締結要素とが隣接して配置され、遊星歯車組
は、回転部材に固定されたキャリアプレートと、キャリ
アプレートとは対向配置のベースプレートと、両プレー
トに両端部が支持されたピニオンシャフトを有し、前記
ピニオンシャフト内に形成された油穴を経過して前記ピ
ニオンシャフトのピニオン支持部に潤滑油を導く潤滑構
造とし、多板締結要素は、遊星歯車組のベースプレート
に固定されたハブ部材と、該ハブ部材に形成されたスプ
ライン部に嵌合されるドライブプレートとを有し、ハブ
部材に形成された油穴を経過してドライブプレートに潤
滑油を導く潤滑構造とした自動変速機の潤滑構造におい
て、ハブ部材に、径方向外側に折り曲げられたフランジ
部を設け、該フランジ部をベースプレートに固定し、且
つ、前記ハブ部材のスプライン部とフランジ部の境界部
分であって、ピニオンシャフト内の前記油穴の開口端部
位置と一致する部分に、内側から導かれた潤滑油を溜め
て前記油穴に供給する油溜り部を形成したため、部品点
数及び組み付け工数の削減と軸方向寸法の短縮化を図り
ながら、ピニオン支持部とドライブプレートへの同経路
潤滑とピニオン支持部の高潤滑性能を発揮できるという
効果が得られる。
【0025】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の自動変速機の潤滑構造において、油溜り部を、球
面状に膨らませた形状とし、その球面膨出頂点を前記油
穴の開口端部位置の上部位置に一致させたため、請求項
1記載の発明の効果に加え、溜め容積がコンパクトであ
りながら十分に確保され、軸方向油穴に向かう油の流れ
が作り出されることで効果的にピニオン支持部の潤滑を
行なうことができる。
【0026】請求項3記載の発明にあっては、請求項2
記載の自動変速機の潤滑構造において、油溜り部の球面
膨出頂点と前記ハブ部材のスプライン部の山部とを、径
方向に略一致させたため、請求項2記載の発明の効果に
加え、油溜り部の球面膨出頂点と前記ハブ部材のスプラ
イン部の谷部とを径方向に略一致させる場合に比べ、前
記ハブ部材の軸方向寸法を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の自動変速機の潤滑構造を示す図
2のA−A線断面図である。
【図2】実施の形態1の自動変速機の潤滑構造をクラッ
チハブ側からみた側面図である。
【図3】実施の形態1の自動変速機の潤滑構造の油溜り
部を示す図である。
【図4】実施の形態1とは異なる設定による自動変速機
の潤滑構造の油溜り部を示す図である。
【図5】従来の自動変速機の潤滑構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 遊星歯車組 2 多板クラッチ(多板締結要素) 3 シャフト(回転部材) 4 軸心油穴 5 径方向油穴 6 キャリアプレート 6a 爪部 7 ベースプレート 8 ピニオンシャフト 9 軸方向油穴(ピニオンシャフト内の油穴) 10 径方向油穴(ピニオンシャフト内の油穴) 11 ピニオン 12 ピニオン支持ベアリング 13 ロックピン 14 クラッチハブ(ハブ部材) 14a スプライン部 14b フランジ部 14c 油溜り部 14d 油穴 15 ドライブプレート 16 ドリブンプレート 17 クラッチドラム B 球面膨出頂点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊星歯車組と多板締結要素とが隣接して
    配置され、 前記遊星歯車組は、回転部材に固定されたキャリアプレ
    ートと、キャリアプレートとは対向配置のベースプレー
    トと、両プレートに両端部が支持されたピニオンシャフ
    トを有し、前記ピニオンシャフト内に形成された油穴を
    経過して前記ピニオンシャフトのピニオン支持部に潤滑
    油を導く潤滑構造とし、 前記多板締結要素は、前記遊星歯車組の前記ベースプレ
    ートに固定されたハブ部材と、該ハブ部材に形成された
    スプライン部に嵌合されるドライブプレートとを有し、
    ハブ部材に形成された油穴を経過してドライブプレート
    に潤滑油を導く潤滑構造とした自動変速機の潤滑構造に
    おいて、 前記ハブ部材に、径方向外側に折り曲げられたフランジ
    部を設け、該フランジ部を前記ベースプレートに固定
    し、且つ、前記ハブ部材のスプライン部とフランジ部の
    境界部分であって、ピニオンシャフト内の前記油穴の開
    口端部位置と一致する部分に、内側から導かれた潤滑油
    を溜めて前記油穴に供給する油溜り部を形成したことを
    特徴とする自動変速機の潤滑構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機の潤滑構造に
    おいて、 前記油溜り部を、球面状に膨らませた形状とし、その球
    面膨出頂点を前記油穴の開口端部位置の上部位置に一致
    させたことを特徴とする自動変速機の潤滑構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動変速機の潤滑構造に
    おいて、 前記油溜り部の球面膨出頂点と前記ハブ部材のスプライ
    ン部の山部とを、径方向に略一致させたことを特徴とす
    る自動変速機の潤滑構造。
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