JPH08264235A - 電気端子、モジユール、設置装置等を支持レール上に係止取付けするためのロツク解除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 電気端子、モジュール、設置装置等を支持レ
ール上に係止取付けするためのロック解除装置を提供す
る。 【解決手段】 開脚ブラケットが、純縁体ハウジング６
の下側に配置され、かつその下側から離れるように湾曲
したこの開脚ブラケットのブラケット背面が、フランジ
の間の支持レール９の空いた内部空間内に延びており、
その際、開脚ブラケットが、その不動作位置において、
大きな湾曲度を有し、そのブラケット端部１０、１１
が、係止脚７、８に負荷をかけないようになつており、
かつその動作位置において、扁平な又は小さな湾曲度を
有し、動作位置において、開脚ブラケットのブラケット
端部１０、１１が、係止脚７、８を支持レール９の外側
フランジ縁から押し離すようになっており、かつ開脚ブ
ラケットが、ブラケット背面に作用する引っ張り要素１
３によって、その不動作位置からその動作位置へ可動で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電気端子、モジュ
ール、設置装置等の純縁体ハウジングが、帽子状横断面
の支持レールプロファイル上に係止可能であり、その
際、係止取付け部が、弾性的にたわむ２つの係止脚から
なり、これら係止脚が、絶縁体ハウジングの下側に一体
に形成されており、かつこれら係止脚が、それぞれ外側
から支持レールの外側フランジ縁上に係止されており、
かつロック解除のために機械的に操作可能なロック解除
装置によって両方とも同時にかつ反対方向に外側フラン
ジ縁から押し離される、係止取付けするためのロック解
除装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】このタイプのロック解除装置は、それぞ
れの端子、モジュール、設置装置等を支持レール上に垂
直に係止することができ、かつ再び支持レールから垂直
に取り外すことができ、そのために、支持レールの外側
フランジ縁の回りでそれぞれの端子又は装置を側方に傾
斜又は揺動運動する必要がないという一般的な利点を有
する。ちょうど今述べたことは、扁平に構成された支持
レール、端子又は装置の密な配置の際又はその他の理由
から、支持レールに並んで傾斜及び揺動空間が存在しな
いので、幅の広すぎる端子又は装置の際にしばしば不可
能であった。

【０００３】ヨーロッパ特許出願公開第０３２６６２４
号明細書により公知のロック解除装置において、それぞ
れの端子又は装置の絶縁体ハウジングの下側部分に、２
つの平らな摺動片が組込まれており、これら摺動片が、
横向きに支持レールを越えて絶縁体ハウジングの外側側
方縁にまで延びており、かつこれら摺動片が、両方の摺
動片に共通の回転リンクによって対向運動するように連
結されているので、摺動片のうち一方だけを操作した際
に、両方の摺動片が同時に係止脚を支持レールの外側フ
ランジ縁から押し離すようになっていることが考慮され
ている。

【０００４】このことは、機械的に比較的手間のかかる
ロック解除装置であり、この装置は、この理由により故
障しやすい。摺動片は、支持レールの上の構造空間に追
加的な場所も必要とする。また最後に絶縁体ハウジング
の外側における摺動片の操作も、常に可能というわけで
はなく、すなわち例えば設置装置が、互いに平行な支持
レール上に密接して配置して取付けられている場合、常
に可能というわけではない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、帽子
状の支持レール上に端子、モジュール、設置装置等を係
止取付けするために、確実に動作し、かつ場所を節約
し、かつ端子、モジュール、設置装置等を密に配置した
場合にもなお操作することができる、初めに定義したタ
イプの新しいロック解除装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、この課
題は次のようにして解決される。すなわちロック解除装
置が、開脚ブラケットからなり、この開脚ブラケット
が、絶縁体ハウジングの下側に配置されており、かつ純
縁体ハウジングの下側から離れるように湾曲したこの開
脚ブラケットのブラケット背面が、フランジの間の支持
レールの空いた内部空間内に延びており、その際、開脚
ブラケットが、その不動作位置において、大きな湾曲度
を有し、そのブラケット端部が、係止脚に負荷をかけな
いようになっており、かつその動作位置において、扁平
な又は小さな湾曲度を有し、動作位置において、開脚ブ
ラケットのブラケット端部が、係止脚を支持レールの外
側フランジ縁から押し離すようになっており、かつ開脚
ブラケットが、ブラケット背面に作用する引っ張り要素
によって、その不動作位置からその動作位置へ可動であ
る。

【０００７】本発明による引っ張り要素は、これ自身
（例えば曲げ弾性を有するばねブラケットの場合）から
及び／又は弾性係止脚の戻し力によって決まる開脚ブラ
ケットの戻し力に抗するように動作し、かつ手動で引っ
張り要素に及ぼされる引っ張り力が、例えばスイッチ箱
内における端子、装置等の組込みの数年後にもなお係止
取付け部の確実な動作の操作を、すなわちロック解除を
行なうことができるようにするために、必要な場合には
わけなく増加できるという利点を有する。

【０００８】加えて本発明の教示によるロック解除装置
は、おおいに場所を節約する。なぜなら不動作状態にお
いて絶縁体ハウジングの下側から離れるように湾曲した
開脚ブラケットのブラケット背面は、支持レールの空い
た内部空間内に延びており、かつこれを最適に利用して
いるからである。

【０００９】本発明による引っ張り要素は、種々の構造
で構成することができる。もっとも簡単なものは、ボー
デンワイヤであり、このボーデンワイヤは、純縁体ハウ
ジングを通してその上側まで敷設することができ、かつ
それぞれの端子、モジュール、設置装置等が、支持レー
ル上に互いに並んで密接した配置で係止されているとき
にも、常に上からアクセスできるようになっている。

【００１０】本発明の目的に合った構成は、次のことを
考慮している。すなわち引っ張り要素が、絶縁体からな
る引っ張り棒の形に構成されており、この引っ張り棒
が、側方から絶縁体ハウジングに又はここを通って、端
子、モジュール、設置装置等の上側まで案内されてい
る。

【００１１】その際、本発明の別の構成によれば、引っ
張り棒の上側グリップ端部を、端子、モジュール、設置
装置等の上面において沈めて配置し、かつグリップ端部
を沈み部から引出すために、引っ張り棒に、又は引っ張
り棒と開脚ブラケットとの間に空行程を組込み、引っ張
り棒に及ぼされる引っ張り力が、空行程端部に達すると
ともに初めて、開脚ブラケットをその不動作位置からそ
の動作位置へ動かすようになっていることは有利であ
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を図面により
詳細に説明する。

【００１３】図には、簡単化した箱形絶縁体ハウジング
６が示されており、この純縁体ハウジングは、端子、モ
ジュール、設置装置等のハウジングであることができ
る。

【００１４】絶縁体ハウジング６の下側に、弾性的にた
わむ２つの係止脚７及び８が一体に形成されており、こ
れら係止脚は、図２に示すように、それぞれ外側から支
持レール９の外側フランジ縁上に係止している。

【００１５】ロック解除のため、これら両方の係止脚
は、同時にかつ反対方向に支持レール９の外側フランジ
縁から押し離される。そのために２つのブラケット端部
１０及び１１を有する開脚ブラケットが設けられてお
り、この開脚ブラケットのブラケット背面は、絶縁体ハ
ウジング６の下側から離れるように湾曲しており、かつ
支持レール９の空いた内部空間内に延びている（図２参
照）。

【００１６】図示した構成において、ブラケット背面の
頂点に両方のブラケット端部１０及び１１に対して中心
対称に垂直に延びた空行程捕獲かご１２が設けられてお
り、この空行程捕獲かごは、ブラケット端部１０及び１
１に固定的に結合されているが、絶縁体ハウジング６内
において垂直に可動である。さらに図示した実施例にお
いて、開脚ブラケットのブラケット端部１０及び１１
は、絶縁体から製造されており、かつそれぞれその外側
端部は、直接係止脚７及び８に一体に形成されている。

【００１７】絶縁体から射出成形されかつ図１に単独位
置において示された引っ張り棒１３が、下側端部に捕獲
フック１４を有し、引っ張り棒１３をこの側から絶縁体
ハウジング６におけるその案内台１５内に挿入するとす
ぐに、この捕獲フックが、空行程捕獲かご１２内にはま
ることは、図１及び２を比較することによって明らかで
ある。

【００１８】ロック解除装置の不動作位置において、引
っ張り棒１３は、図３に示す沈められた配置になってい
る。沈められた配置において絶縁体ハウジングの上側に
は、小さなつかみフック１６が突出しているにすぎず、
このつかみフックは、ねじ回し等の先端１８によってグ
リップ片１７をその沈み部から引出すことができるよう
にするために使われる。その際、引っ張り棒１３の捕獲
フック１４は、この中においてまですでに引っ張り力が
開脚ブラケット１０、１１に及ぼされることなく、空行
程捕獲かご１２の上側端部にまで摺動する。この位置
は、図４による動作図面に示されている。

【００１９】それから引っ張り棒１３のグリップ片１７
は、図５に示すように、手でつかまれ、かつ引っ張り棒
は、上方へ引っ張られる。それにより開脚ブラケット１
０、１１は、その不動作位置（図３及び４）からその動
作位置（図５）へ動かされ、この動作位置において開脚
ブラケットは、ずっと扁平な湾曲度を有し、この動作位
置においてブラケット端部１０及び１１は、係止脚７及
び８を支持レール９の外側フランジ縁から押し離され
る。

【００２０】絶縁体ハウジング６、又は端子、モジュー
ル、設置装置等は、このとき所望のように支持レールか
ら垂直上方へ取り外すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ロック解除装置の構造的構成を示す斜視図。

【図２】ロック解除装置の構造的構成を示す斜視図。

【図３】図１及び２によるロック解除装置の動作を示す
図。

【図４】図１及び２によるロック解除装置の動作を示す
図。

【図５】図１及び２によるロック解除装置の動作を示す
図。

【符号の説明】

６ 純縁体ハウジング ７、８ 係止脚 ９ 支持レール １０、１１ ブラケット端部 １３ 引っ張り要素

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気端子、モジュール、設置装置等の絶
   縁体ハウジングが、帽子状横断面の支持レールプロファ
   イル上に係止可能であり、 −その際、係止取付け部が、弾性的にたわむ２つの係止
   脚からなり、これら係止脚が、絶縁体ハウジングの下側
   に一体に形成されており、かつこれら係止脚が、それぞ
   れ外側から支持レールの外側フランジ縁上に係止されて
   おり、かつロック解除のために機械的に操作可能なロッ
   ク解除装置によって両方とも同時にかつ反対方向に外側
   フランジ縁から押し離される、 係止取付けするためのロック解除装置において、 −ロック解除装置が、開脚ブラケットからなり、この開
   脚ブラケットが、絶縁体ハウジング（６）の下側に配置
   されており、かつ純縁体ハウジングの下側から離れるよ
   うに湾曲したこの開脚ブラケットのブラケット背面が、
   フランジの間の支持レール（９）の空いた内部空間内に
   延びており、 −その際、開脚ブラケットが、その不動作位置におい
   て、大きな湾曲度を有し、そのブラケット端部（１０、
   １１）が、係止脚（７、８）に負荷をかけないようにな
   っており、 −かつその動作位置において、扁平な又は小さな湾曲度
   を有し、動作位置において、開脚ブラケットのブラケッ
   ト端部（１０、１１）が、係止脚（７、８）を支持レー
   ル（９）の外側フランジ縁から押し離すようになってお
   り、 −かつ開脚ブラケットが、ブラケット背面に作用する引
   っ張り要素（１３）によって、その不動作位置からその
   動作位置へ可動であることを特徴とする、係止取付けす
   るためのロック解除装置。
2. 【請求項２】 −引っ張り要素が、絶縁体からなる引っ
   張り棒（１３）の形に構成されており、この引っ張り棒
   が、側方から純縁体ハウジング（６）に又はここを通っ
   て、端子、モジュール、設置装置等の上側まで案内され
   ていることを特徴とする、請求項１記載のロック解除装
   置。
3. 【請求項３】 −引っ張り棒（１３）の上側グリップ端
   部（１７）が、端子、モジュール、設置装置等の上側に
   おいて沈めて配置されており、 −かつグリップ端部（１７）を沈み部から引出すため
   に、引っ張り棒に、又は引っ張り棒と開脚ブラケットと
   の間に空行程（１２、１４）が組込まれており、引っ張
   り棒に及ぼされる引っ張り力が、空行程端部に達すると
   ともに初めて、開脚ブラケットをその不動作位置からそ
   の動作位置へ動かすようになってることを特徴とする、
   請求項２記載のロック解除装置。