JPH0826173B2 - 防振ゴム - Google Patents

防振ゴム

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JPH0826173B2
JPH0826173B2 JP60238424A JP23842485A JPH0826173B2 JP H0826173 B2 JPH0826173 B2 JP H0826173B2 JP 60238424 A JP60238424 A JP 60238424A JP 23842485 A JP23842485 A JP 23842485A JP H0826173 B2 JPH0826173 B2 JP H0826173B2
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哲夫 大山
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Nippon Zeon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は振動吸収特性及び耐熱、耐油性に優れた不飽
和二重結合濃度の少ないニトリル基含有炭化水素ゴムを
原料ゴムとする防振ゴムに関するものである。
〔従来の技術ならびに発明が解決しようとする問題点〕
従来、防振ゴムは天然ゴム、ジエン系合成ゴムの単体
あるいはこれらのブレンド物で多く製造されてきてい
る。
最近自動車の要求性能の高度化にともない、防振ゴム
特性は乗心地を向上させるためより大きな振動吸収性能
が要求され、さらに排ガス対策にともなうエンジンルー
ムの高温化により耐熱性のすぐれたものが要求されてい
る。
振動吸収特性としては、振動伝達率を小さくするため
に、低周波数領域では損失係数(tanδ)が大きく、同
時に高周波数領域では動倍率が小さいことが望ましい。
防振ゴムの損失係数は、例えば粘弾性スペクトロメー
ターの室温、15Hzのtanδ、動倍率としては、100Hzの複
素弾性率(E)と低伸長応力より算出された静的弾性
率(ES)との比(E/ES)によって示される。
防振ゴムが通常使用される温度範囲は室温〜60℃程度
であり、この範囲では通常ゴムの動的弾性率及び損失係
数は温度の上昇と共に低下する方向にある。又、自動車
の排気ガス対策のためエンジンルーム内の温度が上昇
し、70〜90℃程度になり、耐熱性を有しすぐれた振動吸
収特性を有するゴム材料の要求が強くなって来た。
従来使用されている、天然ゴム、ジエン系合成ゴム
(例えばブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム)等
は充てん剤、伸展油等の配合手法で、特定の振動吸収特
性の防振ゴムを得られるが、70〜90℃の高温の耐熱性に
はとぼしく目的を達成することができなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は前記の問題点を解決すべき、又従来以上
の防振ゴム組成物に対する市場の要望を満足させるべく
鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、ヨウ素価が120以下のニトリル
基含有炭化水素ゴム又は該ゴムを少なくとも30重量%含
有する他の固体状ゴムとの混合物を原料ゴムとするゴム
組成物を加硫してなる優れた振動吸収特性を有した、耐
熱、耐油性防振ゴムを提供するものである。
本発明で使用するニトリル基含有炭化水素ゴムは耐油
性の要求から該ゴム中のニトリル基含有単量体単位の含
有量は通常5〜60重量%であり、用途(接する溶剤や
油)に応じてこの範囲で適宜選択することができる。
又、耐熱性の観点からニトリル基含有炭化水素ゴムの
ヨウ素価は120以下である。ヨウ素価が120を超えると耐
熱性は低下する。好ましくは0〜100である。さらに好
ましくは0〜85である。
本発明のニトリル基含有炭化水素ゴムとしては不飽和
ニトリル−共役ジエン共重合ゴムの共役ジエン単位部分
を水素化したもの;不飽和ニトリル−共役ジエン−エチ
レン性不飽和モノマー三元共重合ゴム及びこのゴムの共
役ジエン単位部分を水素化したもの;不飽和ニトリル−
エチレン性不飽和モノマー系共重合ゴムが挙げられる。
これらのニトリル基含有炭化水素ゴムは通常の重合手法
及び通常の水素化方法を用いることにより得られるが、
本発明においては該ゴムの製造方法は特に限定されない
ことは言うまでもない。
本発明のニトリル基含有炭化水素ゴムを製造するため
に使用されるモノマーを以下に例示する。
不飽和ニトリルとしてはアクリロニトリル、メタクリ
ロニトリルなどが、共役ジエンとしては1,3−ブタジエ
ン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、1,3−ペン
タジエンなどが挙げられる。エチレン性不飽和モノマー
としてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレ
イン酸などの不飽和カルボン酸及びその塩;メチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレートのような前
記カルボン酸のエステル;メトキシメチルアクリレー
ト、エトキシエチルアクリレートのような前記不飽和カ
ルボン酸のアルコキシアルキルエステル;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド;N−メチロール(メタ)アクリル
アミド、N,N′−ジメチロール(メタ)アクリルアミ
ド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミドのよう
なN−置換(メタ)アクリルアミドなどが含まれる。
不飽和ニトリル−エチレン性不飽和単量体系共重合ゴ
ムにおいては、該不飽和単量体の一部をビニルノルボー
ネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエンのよ
うな非共役ジエンで置換して共重合させてもよい。
本発明で使用されるニトリル基含有炭化水素ゴムは具
体的にはブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、イ
ソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、
イソプレン−アクリロニトリル共重合ゴムなどを水素化
したもの;ブタジエン−メチルアクリレート、アクリロ
ニトリル共重合ゴム、ブタジエン−アクリル酸−アクリ
ロニトリル共重合ゴムなど及びこれらを水素化したも
の;ブタジエン−エチレン−アクリロニトリル共重合ゴ
ム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリレート
−ビニルクロロアセテート−アクリロニトリル共重合ゴ
ム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリレート
−ビニルノルボーネン−アクリロニトリル共重合ゴムな
どが例示できる。
本発明における原料ゴムは不飽和二重結合濃度の少な
いニトリル基含有炭化水素ゴム単独であるいは他のゴム
と混合して使用でき、他の固体状ゴムとして天然ゴム、
ジエン系合成ゴムがあげられる。ジエン系合成ゴムとし
てポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴ
ム、及びポリブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合ゴム、及びエチレン−α−オレフィン−非
共役ジエン共重合体ゴム(EPDM)等があげられる。他の
ゴムと混合して使用する場合原料ゴム成分100重量部に
対し、不飽和二重結合の少ないニトリル基含有炭化水素
ゴムの割合は目的とする効果を得るには少なくとも30重
量%が好ましい。
尚、本発明の各成分重合体のヨウ素化はJIS K0070に
従って求めた値である。
本発明のゴム組成物はニトリル基含有炭化水素ゴムと
ゴム工業で常用されている各種配合剤とを通常の混合機
を用いて混合して配合ゴム組成物とされる。配合剤の種
類及び使用量はゴム組成物の使用目的(用途)に従って
決められ、本発明においては特に限定されない。
配合剤としては、硫黄、テトラメチルチウラムダイサ
ルファイドの様な硫黄供与性化合物、亜鉛華、ステアリ
ン酸、各種加硫促進剤(グアニジン系、チアゾール系、
チウラム系、ジチオ酸塩系など)などから成る硫黄加硫
系;ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などの有機過酸
化物加硫系;HAF,FEF等の各種グレードのカーボンブラツ
ク、シリカ、タルク、炭酸ガルシウム等の補助剤、充て
ん剤;可塑剤、プロセス油、加工助剤、老化防止剤等が
通常使用される。かくして得られるゴム組成物を加硫す
ることによって本発明の防振ゴムが製造される。
以下実施例ならびに比較例によって本発明を具体的に
説明する。実施例ならびに比較例における防振特性の評
価は、粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所製)を用
い、25℃ 15Hzでの損失正接tanδ、25℃100HzでのE
とJIS K6301に基づく低伸長応力より算出したESを測定
した動倍率(E/ES)を求め動倍率及びtanδの大小で
行なった。動倍率が小さく、又tanδは大きい程防振特
性は良好なことを示す。
又引張試験はJIS K6301に準じた。
実施例1 結合アクリロニトリル量37重量%のアクリロニトリル
−ブタジエン供重合ゴム(以下NBRと略す、ヨウ素価28
3)をメチルイソブチルケトンに溶解し、Pt−カーボン
を触媒として耐圧容器内でNBR中のブタジエンを部分水
素化せしめて、ヨウ素価化がそれぞれ150,104及び28の
3種の部分水素化NBRを調製した。
水素化NBRを第1表に示す配合処方に従って各種配合
剤とバンバリーミキサーにて混練後、ロールにて加硫
剤、加硫促進剤を混合し、ゴム配合物を得た。
これらをそれぞれ160℃×20分加圧加熱することによ
って加硫物を得た。
JIS K−6301に従って加硫物性を、また前記の方法で
防振特性を測定した。結果を第2表に示した。
第2表中の防振特性の関係を第1図に示したが、本発
明の部分水素化NBRを原料ゴムとすることにより、従来
のNBRよりも動倍率が低く、tanδの大きい防振ゴムが得
られることが分る。
実施例2 実施例1と同様にして結合アクリロニトリル量34重量
%のNBR(ヨウ素価260)を部分水素化してヨウ素価99の
水素価NBRと結合アクリロニトリル量50重量%のNBR(ヨ
ウ素価215)を部分水素化してヨウ素価112の水素化NBR
と結合アクリロニトリル量18重量%のNBR(ヨウ素価32
3)を部分水素価してヨウ素価を107の水素化NBRを調製
した。
第1表の配合処方に従って実施例1と同様な方法で配
合物に仕上げ、160℃×20分加圧加熱することによって
加硫物を得た。
これらの加硫物性および防振特性を第3表に示した。
又防振特性の関係を第1図に示した。
実施例3 通常の乳化重合によりブタジエン/ブチルアクリレー
ト/アクリルニトリル(61/5/34重量%)の三元重合体
(ヨウ素価235,NBBR(1)と略す)を調製した。これを
部分水素価しヨウ素化を65とした。(NBBR(2)) 第1表の配合処方に従って、実施例1と同様の方法で
配合物に仕上げ、160℃×20分加圧加熱することによっ
て加硫物を得た。
加硫物性及び防振特性を第4表に示す。
実施例4 実施例1の結合アクリロニトリル量37重量%のNBR部
分を部分水素化して得られたヨウ素価28の部分水素化NB
Rを用い第5表の配合処方により実施例1と同様な方法
でポリブタジエンゴム(BR)ブレンド配合物を作製し、
160℃×20分加圧加熱することにより加硫物を得た。こ
れらの加硫物性及び防振特性を第6表に示す。
実施例5 実施例1の結合アクリロニトリル量37重量%のNBRを
部分水素化して得られたヨウ素価28の部分水素化NBRを
用い、第7表の配合処方により実施例1と同様な方法で
結合アクリロニトリル量18重量%のNBRブレンド配合物
を作成し、170℃20′加圧加熱することにより加硫物を
得た。結果を第8表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図に実施例1及び2の防振特性の関係を示す。○の
中の数字は実験番号を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−6019(JP,A) 特開 昭57−16039(JP,A) 特開 昭57−212241(JP,A) 特開 昭59−210960(JP,A) 特開 昭58−40332(JP,A) 特開 昭60−141737(JP,A) 特開 昭58−118371(JP,A) 特開 昭58−167604(JP,A) 特開 昭58−38734(JP,A) 特開 昭61−126151(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨウ素価が120以下のニトリル基含有炭化
    水素ゴム又は該ゴムを少なくとも30重量%含有する他の
    固体状ゴムとの混合物を原料ゴムとするゴム組成物を加
    硫してなることを特徴とする防振ゴム。
JP60238424A 1985-10-24 1985-10-24 防振ゴム Expired - Lifetime JPH0826173B2 (ja)

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