JP3227788B2 - 防振用ゴム組成物およびそれからなる防振用ゴム部材 - Google Patents
防振用ゴム組成物およびそれからなる防振用ゴム部材Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、振動吸収特性に
優れ、特に定伸長疲労性に優れた、部分水素化不飽和ニ
トリル−共役ジエン系共重合体とエチレンープロピレン
系共重合体とを主成分とする防振用ゴム組成物およびそ
れからなる防振用ゴム部材に関する。
優れ、特に定伸長疲労性に優れた、部分水素化不飽和ニ
トリル−共役ジエン系共重合体とエチレンープロピレン
系共重合体とを主成分とする防振用ゴム組成物およびそ
れからなる防振用ゴム部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から防振ゴムの材料としては、種々
の共重合ゴム及びそれらのブレンド物が使用されてきて
いる。防振ゴムは自動車部品としても用いられており、
自動車の乗り心地を向上させるために振動吸収特性に優
れていることに加え、自動車の排気ガス対策に伴うエン
ジンルームの高温化に対して耐熱性も要求されるように
なってきた。このような背景下に不飽和ニトリルー共役
ジエン系共重合体中の炭素ー炭素二重結合含有単量体単
位の一部分を水素化した部分水素化不飽和ニトリル−共
役ジエン系共重合体を成分とする防振ゴムが開発されて
いる(特開昭62−96543)。更に防振ゴムは繰り
返して変形を受けるため、疲労特性に優れることも重要
であり、これらの特性をバランスよく備えるゴム材料が
求められている。
の共重合ゴム及びそれらのブレンド物が使用されてきて
いる。防振ゴムは自動車部品としても用いられており、
自動車の乗り心地を向上させるために振動吸収特性に優
れていることに加え、自動車の排気ガス対策に伴うエン
ジンルームの高温化に対して耐熱性も要求されるように
なってきた。このような背景下に不飽和ニトリルー共役
ジエン系共重合体中の炭素ー炭素二重結合含有単量体単
位の一部分を水素化した部分水素化不飽和ニトリル−共
役ジエン系共重合体を成分とする防振ゴムが開発されて
いる(特開昭62−96543)。更に防振ゴムは繰り
返して変形を受けるため、疲労特性に優れることも重要
であり、これらの特性をバランスよく備えるゴム材料が
求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこれらの
検討の中で、ある特定の範囲のムーニー粘度を持つエチ
レンープロピレン系共重合体と、部分水素化不飽和ニト
リル−共役ジエン系共重合体とを混合したブレンド物
は、振動吸収特性、耐熱性に優れるとともに定伸長疲労
性が飛躍的に向上するという予期せぬ効果があることを
見いだし、本発明を完成するに到った。本発明の目的
は、定伸長疲労性に優れ、かつ振動吸収特性、耐熱性に
も優れ、これらのバランスの良いゴム組成物を提供する
ことにある。
検討の中で、ある特定の範囲のムーニー粘度を持つエチ
レンープロピレン系共重合体と、部分水素化不飽和ニト
リル−共役ジエン系共重合体とを混合したブレンド物
は、振動吸収特性、耐熱性に優れるとともに定伸長疲労
性が飛躍的に向上するという予期せぬ効果があることを
見いだし、本発明を完成するに到った。本発明の目的
は、定伸長疲労性に優れ、かつ振動吸収特性、耐熱性に
も優れ、これらのバランスの良いゴム組成物を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、ヨウ素価
が120以下の部分水素化不飽和ニトリル−共役ジエン
系共重合体にムーニー粘度(ML1+4100℃)が40
以下のエチレンープロピレン系共重合体を配合してなる
ゴム組成物によって達成される。
が120以下の部分水素化不飽和ニトリル−共役ジエン
系共重合体にムーニー粘度(ML1+4100℃)が40
以下のエチレンープロピレン系共重合体を配合してなる
ゴム組成物によって達成される。
【0005】本発明で使用される部分水素化不飽和ニト
リル−共役ジエン系共重合体は、不飽和ニトリルー共役
ジエン共重合体及び不飽和ニトリルー共役ジエンーエチ
レン性不飽和モノマー共重合体の共役ジエン単位部分を
水素化したものである。これらは、乳化重合あるいは溶
液重合等で製造される共重合体を、通常の方法(例え
ば、特公昭60−58242号公報、特公昭62−61
045号公報などに記載された方法)によって該共重合
体中の共役ジエン単位部分を水素化したものであり、そ
のヨウ素価は耐熱性の要求から1〜120、好ましくは
1〜60である。
リル−共役ジエン系共重合体は、不飽和ニトリルー共役
ジエン共重合体及び不飽和ニトリルー共役ジエンーエチ
レン性不飽和モノマー共重合体の共役ジエン単位部分を
水素化したものである。これらは、乳化重合あるいは溶
液重合等で製造される共重合体を、通常の方法(例え
ば、特公昭60−58242号公報、特公昭62−61
045号公報などに記載された方法)によって該共重合
体中の共役ジエン単位部分を水素化したものであり、そ
のヨウ素価は耐熱性の要求から1〜120、好ましくは
1〜60である。
【0006】本発明の部分水素化不飽和ニトリル−共役
ジエン系共重合体を構成する不飽和ニトリルとしてはア
クリロニトリル、メタクリロニトリルなどが、共役ジエ
ンとしては、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどが挙
げられる。これら単量体と共重合可能なエチレン性不飽
和モノマーとしてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸;アクリル酸
メチル、アクリル酸ブチル、マレイン酸ジメチル、フマ
ル酸ジエチル、フマル酸ジ−n−ブチル、イタコン酸ジ
−n−ブチルのような前記カルボン酸のアルキルエステ
ル;メトキシアクリレート、エトキシエチルアクリレー
ト、メトキシエトキシエチルアクリレートのような前記
不飽和カルボン酸のアルコキシアルキルエステル;αお
よびβ−シアノエチルアクリレート、α,βおよびγ−
シアノプロピルアクリレート、シアノブチルアクリレー
ト、シアノオクチルアクリレートのようなシアノアルキ
ル基を有するアクリレート;2−ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒド
ロキシアルキル基を有するアクリレート;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N,N′−ジメチロール(メタ)アクリルア
ミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミドのよ
うなN−置換(メタ)アクリルアミドなどが含まれる。
これらの単量体以外に、該不飽和単量体の一部を、本発
明の主旨が損なわれない範囲でスチレン、ビニルピリジ
ン等のビニル系単量体や、ビニルノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン、1,4−ヘキサジエンのような非共役
ジエンで置換してもよい。
ジエン系共重合体を構成する不飽和ニトリルとしてはア
クリロニトリル、メタクリロニトリルなどが、共役ジエ
ンとしては、1,3−ブタジエン、2,3−ジメチルブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどが挙
げられる。これら単量体と共重合可能なエチレン性不飽
和モノマーとしてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコ
ン酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸;アクリル酸
メチル、アクリル酸ブチル、マレイン酸ジメチル、フマ
ル酸ジエチル、フマル酸ジ−n−ブチル、イタコン酸ジ
−n−ブチルのような前記カルボン酸のアルキルエステ
ル;メトキシアクリレート、エトキシエチルアクリレー
ト、メトキシエトキシエチルアクリレートのような前記
不飽和カルボン酸のアルコキシアルキルエステル;αお
よびβ−シアノエチルアクリレート、α,βおよびγ−
シアノプロピルアクリレート、シアノブチルアクリレー
ト、シアノオクチルアクリレートのようなシアノアルキ
ル基を有するアクリレート;2−ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒド
ロキシアルキル基を有するアクリレート;アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、N,N′−ジメチロール(メタ)アクリルア
ミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミドのよ
うなN−置換(メタ)アクリルアミドなどが含まれる。
これらの単量体以外に、該不飽和単量体の一部を、本発
明の主旨が損なわれない範囲でスチレン、ビニルピリジ
ン等のビニル系単量体や、ビニルノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン、1,4−ヘキサジエンのような非共役
ジエンで置換してもよい。
【0007】本発明で使用される部分水素化不飽和ニト
リル−共役ジエン系共重合体は、具体的にはブタジエン
−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−アクリ
ロニトリル共重合ゴムなどを水素化したもの;ブタジエ
ン−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴ
ム、ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重合
ゴム、ブタジエン−イタコン酸ジ−nーブチルーアクリ
ロニトリル共重合ゴムなどを水素化したものなどが例示
される。該共重合ゴム中の結合不飽和ニトリル量は、通
常5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%であ
る。
リル−共役ジエン系共重合体は、具体的にはブタジエン
−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−アクリ
ロニトリル共重合ゴムなどを水素化したもの;ブタジエ
ン−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴ
ム、ブタジエン−アクリル酸−アクリロニトリル共重合
ゴム、ブタジエン−イタコン酸ジ−nーブチルーアクリ
ロニトリル共重合ゴムなどを水素化したものなどが例示
される。該共重合ゴム中の結合不飽和ニトリル量は、通
常5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%であ
る。
【0008】本発明で用いられるエチレンープロピレン
共重合体は、エチレンとプロピレン(両者の割合は重量
比で90:10ないし20:80)および所望によって
は非共役ジエンの各単量体からなる共重合ゴムである。
この共重合ゴムは非共役ジエンとしてジシクロペンタジ
エン、メチルテトラヒドロインデン、メチレンノルボル
ネン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン
等が使用されるが、エチリデンノルボルネンあるいはジ
シクロペンタジエンを共重合させたものが本発明に適し
ている。そしてこの共重合体のムーニー粘度(ML1+4
100℃)は40以下であることが必要である。40を
超えると定伸長疲労性の改良効果は少ない。この共重合
体のヨウ素価は特に限定されず、5〜25の幅広い範囲
のものが使用できる。
共重合体は、エチレンとプロピレン(両者の割合は重量
比で90:10ないし20:80)および所望によって
は非共役ジエンの各単量体からなる共重合ゴムである。
この共重合ゴムは非共役ジエンとしてジシクロペンタジ
エン、メチルテトラヒドロインデン、メチレンノルボル
ネン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン
等が使用されるが、エチリデンノルボルネンあるいはジ
シクロペンタジエンを共重合させたものが本発明に適し
ている。そしてこの共重合体のムーニー粘度(ML1+4
100℃)は40以下であることが必要である。40を
超えると定伸長疲労性の改良効果は少ない。この共重合
体のヨウ素価は特に限定されず、5〜25の幅広い範囲
のものが使用できる。
【0009】これら部分水素化不飽和ニトリル−共役ジ
エン系共重合体とエチレンープロピレン共重合体とのブ
レンドの割合は特に限定されないが、定伸張疲労特性か
らみて前者が20〜90重量%、後者が80〜10重量
%の範囲内が好ましい。
エン系共重合体とエチレンープロピレン共重合体とのブ
レンドの割合は特に限定されないが、定伸張疲労特性か
らみて前者が20〜90重量%、後者が80〜10重量
%の範囲内が好ましい。
【0010】本発明のゴム組成物に使用される加硫系
は、通常の硫黄系加硫剤、有機過酸化物など特に限定さ
れないが、耐熱性の要求から有機過酸化物が適してい
る。加硫剤の添加量は組成物重量に基づき0.5〜10
重量%であることが好ましい。また本発明の効果を損な
わない範囲で他の配合剤を併用することができる。配合
剤の例として、加硫促進剤、亜鉛華、ステアリン酸のほ
かカーボンブラック、シリカ、タルク、炭酸カルシウム
等の補強剤、充填剤、可塑剤、プロセス油、加工助剤、
老化防止剤などが通常使用される。本発明の加硫性ゴム
組成物は、上記の共重合体、加硫剤、加硫促進剤、その
他配合剤を、ロール、バンバリー等の通常用いられる混
合機により製造される。
は、通常の硫黄系加硫剤、有機過酸化物など特に限定さ
れないが、耐熱性の要求から有機過酸化物が適してい
る。加硫剤の添加量は組成物重量に基づき0.5〜10
重量%であることが好ましい。また本発明の効果を損な
わない範囲で他の配合剤を併用することができる。配合
剤の例として、加硫促進剤、亜鉛華、ステアリン酸のほ
かカーボンブラック、シリカ、タルク、炭酸カルシウム
等の補強剤、充填剤、可塑剤、プロセス油、加工助剤、
老化防止剤などが通常使用される。本発明の加硫性ゴム
組成物は、上記の共重合体、加硫剤、加硫促進剤、その
他配合剤を、ロール、バンバリー等の通常用いられる混
合機により製造される。
【0011】
【発明の効果】本発明のゴム組成物を加硫して得られる
加硫物は定伸長疲労性に優れ、振動吸収特性、耐熱性と
のバランスに優れており、防振用ゴムとして広い用途に
応用できる。
加硫物は定伸長疲労性に優れ、振動吸収特性、耐熱性と
のバランスに優れており、防振用ゴムとして広い用途に
応用できる。
【0012】
【実施例】以下、実施例について本発明の組成物を具体
的に説明する。実施例において、各物性はJISK63
01に準じて測定した。定伸長疲労性と、振動吸収特性
の代用物性である損失係数、動倍率は次のように測定し
た。 (定伸長疲労性)2mm厚の加硫シートをJIS3号ダン
ベルの形状に打ち抜き試験片をつくり、デマッシャ型屈
曲試験機(上嶋製作所製)にダンベル試験片をとりつ
け、試験片が最大50%伸長するまで一方の掴持端が移
動するようにセットし、この伸縮運動を繰返す。測定は
室温で一つの試験片につき10回行ない、ダンベル試験
片が切断する時の伸縮回数の平均値を破断回数として定
伸長疲労性の目安とした。 (動倍率試験) (1)損失係数:JISK−6394に準じて測定し
た。試験片はN1形のものを用い、測定条件は室温で初
期ひずみ±8%、15Hz、動的ひずみ±2%で行っ
た。測定装置は油圧サーボ動特性試験機(鷺宮製作所
製)を使用した。 (2)動倍率:動的バネ定数(Kd)と静的バネ定数
(Ks)の比により求めた。動的バネ定数はJISK−
6394に準じて初期ひずみ±8%、100Hz、動的
ひずみ±0.2%の条件で、静的バネ定数は同様の試験
片でJISK−6385に準じて測定を行った。
的に説明する。実施例において、各物性はJISK63
01に準じて測定した。定伸長疲労性と、振動吸収特性
の代用物性である損失係数、動倍率は次のように測定し
た。 (定伸長疲労性)2mm厚の加硫シートをJIS3号ダン
ベルの形状に打ち抜き試験片をつくり、デマッシャ型屈
曲試験機(上嶋製作所製)にダンベル試験片をとりつ
け、試験片が最大50%伸長するまで一方の掴持端が移
動するようにセットし、この伸縮運動を繰返す。測定は
室温で一つの試験片につき10回行ない、ダンベル試験
片が切断する時の伸縮回数の平均値を破断回数として定
伸長疲労性の目安とした。 (動倍率試験) (1)損失係数:JISK−6394に準じて測定し
た。試験片はN1形のものを用い、測定条件は室温で初
期ひずみ±8%、15Hz、動的ひずみ±2%で行っ
た。測定装置は油圧サーボ動特性試験機(鷺宮製作所
製)を使用した。 (2)動倍率:動的バネ定数(Kd)と静的バネ定数
(Ks)の比により求めた。動的バネ定数はJISK−
6394に準じて初期ひずみ±8%、100Hz、動的
ひずみ±0.2%の条件で、静的バネ定数は同様の試験
片でJISK−6385に準じて測定を行った。
【0013】実施例1 結合アクリロニトリル量36重量%の水素化アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合ゴムと4種類のムーニー粘度
の異なるエチレンープロピレンーエチリデンノルボルネ
ン共重合ゴム(表中EPDMと略す)を用いて、表1記
載の配合処方により配合ゴム組成物を調製した。これら
の配合ゴムを用い、170℃、25分間の加硫条件でプ
レス加硫し、2mm厚さの加硫シートを作成した。このシ
ートを用いて測定した加硫物性、定伸長疲労性および振
動吸収特性の結果を表2に示す。定伸長疲労性の破断回
数は、10回の測定の平均値である。また、表2の実験
番号1〜4の定伸長疲労破断回数のデータを図1に示
す。実験番号1〜4では、水素化アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合ゴムとエチレンープロピレンーエチリデ
ンノルボルネン共重合ゴムのブレンド比を重量比で75
/25に固定した配合物を調整し測定を行った。図1の
横軸はムーニー粘度、縦軸は定伸長疲労破断回数であ
る。
トリル−ブタジエン共重合ゴムと4種類のムーニー粘度
の異なるエチレンープロピレンーエチリデンノルボルネ
ン共重合ゴム(表中EPDMと略す)を用いて、表1記
載の配合処方により配合ゴム組成物を調製した。これら
の配合ゴムを用い、170℃、25分間の加硫条件でプ
レス加硫し、2mm厚さの加硫シートを作成した。このシ
ートを用いて測定した加硫物性、定伸長疲労性および振
動吸収特性の結果を表2に示す。定伸長疲労性の破断回
数は、10回の測定の平均値である。また、表2の実験
番号1〜4の定伸長疲労破断回数のデータを図1に示
す。実験番号1〜4では、水素化アクリロニトリル−ブ
タジエン共重合ゴムとエチレンープロピレンーエチリデ
ンノルボルネン共重合ゴムのブレンド比を重量比で75
/25に固定した配合物を調整し測定を行った。図1の
横軸はムーニー粘度、縦軸は定伸長疲労破断回数であ
る。
【0014】
【表1】
【0015】*1 日本ゼオン社製 Zetpol202
0(アクリロニトリル含有量36%、ヨウ素価28) *2 住友化学社製 EPDM(ML35) *3 同上 EPDM(ML43) *4 同上 EPDM(ML82) *5 同上 EPDM(ML140) *6 アデカアーガス化学社製 アデカサイザーC−8 *7 ハーキュレス社製 Vul cup-40KE α,α−ビス
(第3ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン *8 白石カルシウム社製 ナウガード445 置換ジフ
ェニルアミン *9 大内新興社製 ノクラックMBZ 2−メルカプト
ベンズイミダゾール亜鉛塩
0(アクリロニトリル含有量36%、ヨウ素価28) *2 住友化学社製 EPDM(ML35) *3 同上 EPDM(ML43) *4 同上 EPDM(ML82) *5 同上 EPDM(ML140) *6 アデカアーガス化学社製 アデカサイザーC−8 *7 ハーキュレス社製 Vul cup-40KE α,α−ビス
(第3ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン *8 白石カルシウム社製 ナウガード445 置換ジフ
ェニルアミン *9 大内新興社製 ノクラックMBZ 2−メルカプト
ベンズイミダゾール亜鉛塩
【0016】
【表2】
【0017】
【図1】
【0018】表1からわかるように、本発明である実験
番号1は比較例である実験番号2〜4に比較して定伸長
疲労破断回数が格段に向上していることがわかる。また
防振ゴムの要求性能である動倍率も1.95と良好な値
を示している。
番号1は比較例である実験番号2〜4に比較して定伸長
疲労破断回数が格段に向上していることがわかる。また
防振ゴムの要求性能である動倍率も1.95と良好な値
を示している。
【図1】エチレンープロピレン系共重合体のムーニー粘
度と加硫後のブレンド物の定伸長疲労破断回数との関係
を示すグラフ。
度と加硫後のブレンド物の定伸長疲労破断回数との関係
を示すグラフ。
Claims (2)
- 【請求項1】 ヨウ素価が120以下の部分水素化不飽
和ニトリル−共役ジエン系共重合体、ムーニー粘度(M
L1+4100℃)が40以下のエチレンープロピレン系
共重合体とから成ることを特徴とする防振用ゴム組成
物。 - 【請求項2】 ヨウ素価が120以下の部分水素化不飽
和ニトリル−共役ジエン系共重合体、ムーニー粘度(M
L1+4100℃)が40以下のエチレンープロピレン系
共重合体及び加硫剤とから成るゴム組成物を加熱、成形
して得られる防振用ゴム部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14996092A JP3227788B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 防振用ゴム組成物およびそれからなる防振用ゴム部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14996092A JP3227788B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 防振用ゴム組成物およびそれからなる防振用ゴム部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05320422A JPH05320422A (ja) | 1993-12-03 |
JP3227788B2 true JP3227788B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=15486369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14996092A Expired - Fee Related JP3227788B2 (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | 防振用ゴム組成物およびそれからなる防振用ゴム部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3227788B2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP14996092A patent/JP3227788B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05320422A (ja) | 1993-12-03 |
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