JPH07331016A - シール材用アクリルゴム組成物 - Google Patents

シール材用アクリルゴム組成物

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Publication number
JPH07331016A
JPH07331016A JP15063094A JP15063094A JPH07331016A JP H07331016 A JPH07331016 A JP H07331016A JP 15063094 A JP15063094 A JP 15063094A JP 15063094 A JP15063094 A JP 15063094A JP H07331016 A JPH07331016 A JP H07331016A
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JP
Japan
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acrylic rubber
acrylate
weight
rubber composition
parts
Prior art date
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Application number
JP15063094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Sakai
正人 坂井
Yutaka Kobayashi
豊 小林
Itsuki Umeda
逸樹 梅田
Yoji Mori
洋二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範なアニリン点の潤滑油に対する耐油性に
優れるとともに、耐熱性、耐寒性、機械的特性等にも優
れ、高度のシール性能を示すシール材用アクリルゴム組
成物を提供する。 【構成】 (a) 架橋点が塩素系、エポキシ系あるいはジ
エン系からなるアクリルゴム、(b) カーボンブラックお
よび/または白色充填剤、(c) 架橋剤並びに(d)アジピ
ン酸ビス(ヘキサオキシエチレン−2−エチルヘキシル
エーテル)エステルと数平均分子量1000〜1500
のアジピン酸ポリエステル系可塑剤との混合比が70〜
30:30〜70(重量%)である可塑剤からなり、
(e) 場合により老化防止剤を含有する、JIS K−6
380CII規格の耐油性試験に合格するシール材用アク
リルゴム組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐油性、耐熱性、耐寒
性等に優れ、自動車部品、機械部品その他の工業用部品
に有用なシール材用アクリルゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリルゴムは、耐油性、耐熱性、耐候
性、圧縮永久歪み性等が良好なエラストマーであり、該
ゴムを主体とする組成物は、従来からパッキング材、ガ
スケット等を含むシール材用途のほか、ホース等として
も使用されている。特にシール材は、それが直接接触す
る材料、例えば鋳鉄、軟鋼等の鉄材のほか、木材、セラ
ミック、コンクリート、プラスチック等、各種材料に圧
着された状態で潤滑油に対する有効なシール作用を発現
することが求められているが、潤滑油はその用途により
多様な成分が使用されており、アニリン点が50〜15
0℃に跨がる広範囲な潤滑油に対して耐油性に優れると
ともに、耐熱性、耐寒性等にも優れたアクリルゴム組成
物は未だ開発されておらず、シール材用アクリルゴム組
成物において、それぞれが十分なレベルにある諸特性の
バランスを確保することが当該技術分野における急務で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、広範なアニリン点の潤滑油に対する耐油性に優れる
とともに、耐熱性、耐寒性等にも優れ、様々な環境下で
も長期にわたり優れたシール性能を保持しうるシール材
用アクリルゴム組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a) アクリル
酸アルキルおよび/またはアクリル酸アルコキシアルキ
ルを主成分とする重合体であって、架橋点が塩素系、エ
ポキシ系あるいはジエン系からなるアクリルゴム、(b)
カーボンブラックおよび/または白色充填剤、(c) 架橋
剤、並びに(d) アジピン酸ビス(ヘキサオキシエチレン
−2−エチルヘキシルエーテル)エステルと数平均分子
量1000〜1500のアジピン酸ポリエステル系可塑
剤との混合比が70〜30:30〜70(重量%)であ
る可塑剤からなり、(e) 場合により老化防止剤をさらに
含有する、JIS K−6380CII規格の耐油性試験
に合格するシール材用アクリルゴム組成物、を要旨とす
るものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明するが、これに
より、本発明の目的、構成および効果が明確になるであ
ろう。(a) アクリルゴム まず、本発明におけるアクリルゴムは、アクリル酸アル
キルおよび/またはアクリル酸アルコキシアルキルを主
成分とするエラストマー状重合体であるが、塩素系、エ
ポキシ系あるいはジエン系からなる架橋点を少なくとも
1種有する。本発明において、アクリルゴム中の前記架
橋点は、各架橋点に対応する官能基を含有する他の単量
体の少なくとも1種を、場合により該官能基を含有しな
い少なくとも1種の他の単量体とともに、アクリル酸ア
ルキルおよび/またはアクリル酸アルコキシアルキルと
共重合することにより導入することができ、またアクリ
ル酸アルキルおよび/またはアクリル酸アルコキシアル
キルを主成分とする重合体が前記架橋点をもたない場
合、例えばアクリル酸アルキルおよび/またはアクリル
酸アルコキシアルキルのみの重合体やアクリル酸アルキ
ルおよび/またはアクリル酸アルコキシアルキルと該官
能基を含有しない他の単量体との共重合体では、該重合
体を化学的後処理することによって導入することができ
る。なお、前記架橋点を導入するための化学的後処理
は、既に架橋点を有する重合体に対して実施してもよ
い。アクリル酸アルキルの具体例としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸n−ペンチル、アクリル
酸n−ヘキシル、アクリル酸n−ヘプチル、アクリル酸
n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリ
ル酸n−ノニル、アクリル酸n−デシル、アクリル酸シ
クロヘキシル等を挙げることができ、特にアクリル酸エ
チル、アクリル酸n−ブチルが好ましい。前記アクリル
酸アルキルは、単独でまたは2種以上を混合して使用す
ることができる。また、アクリル酸アルコキシアルキル
の具体例としては、アクリル酸メトキシメチル、アクリ
ル酸エトキシメチル、アクリル酸2−メトキシエチル、
アクリル酸2−エトキシエチル、アクリル酸2−プロポ
キシエチル、アクリル酸2−ブトキシエチル、アクリル
酸2−メトキシプロピル、アクリル酸2−エトキシプロ
ピル、アクリル酸3−メトキシプロピル、アクリル酸3
−エトキシプロピル、アクリル酸4−メトキシブチル、
アクリル酸4−エトキシブチル等を挙げることができ、
特にアクリル酸2−メトキシエチル、アクリル酸2−エ
トキシエチルが好ましい。前記アクリル酸アルコキシア
ルキルは、単独でまたは2種以上を混合して使用するこ
とができる。
【0006】次に、前記他の単量体のうち、アクリルゴ
ムに塩素系架橋点を導入しうる単量体としては、例えば
アクリル酸2−クロロエチル、メタクリル酸2−クロロ
エチル、アクリル酸2−クロロプロピル、メタクリル酸
2−クロロプロピル、アクリル酸3−クロロプロピル、
メタクリル酸3−クロロプロピル、アクリル酸2,3−
ジクロロプロピル、メタクリル酸2,3−ジクロロプロ
ピル、アクリル酸2−クロロブチル、メタクリル酸2−
クロロブチル、アクリル酸3−クロロブチル、メタクリ
ル酸3−クロロブチル、アクリル酸4−クロロブチル、
メタクリル酸4−クロロブチル、アクリル酸3,4−ジ
クロロブチル、メタクリル酸3,4−ジクロロブチル、
エタクリル酸2−クロロエチル、クロトン酸2−クロロ
エチル、ケイ皮酸2−クロロエチル等の不飽和カルボン
酸クロロアルキル類;2−クロロエチルビニルエーテ
ル、2−クロロエチルアリルエーテル、2−クロロエチ
ルメタクリルエーテル等の塩素含有不飽和エーテル類;
α−クロロアクリロニトリル、α−クロロメチルアクリ
ロニトリル等の塩素含有不飽和ニトリル類;α−クロロ
スチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、
p−クロロスチレン、p−クロロメチルスチレン等の塩
素含有芳香族ビニル系化合物;塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、1,2−ジクロロエチレン等の塩素化オレフィン
類;2−クロロ−1,3−ブタジエン、1,2−ジクロ
ロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジクロロ−1,3−
ブタジエン等の塩素含有共役ジエン類あるいは塩素含有
非共役ジエン類等の塩素原子含有単量体を挙げることが
できる。これらの塩素原子含有単量体は、単独でまたは
2種以上を混合して使用することができる。また、アク
リルゴムにエポキシ系架橋点を導入しうる単量体として
は、例えばアクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシ
ジル、エタクリル酸グリシジル、クロトン酸グリシジ
ル、ケイ皮酸グリシジル、アクリル酸エチルグリシジル
エーテル、メタクリル酸エチルグリシジルエーテル、マ
レイン酸モノメチルモノグリシジル、フマル酸モノメチ
ルモノグリシジル、マレイン酸ジグリシジル、フマル酸
ジグリシジル等の不飽和カルボン酸のエポキシ基含有エ
ステル類;ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジ
ルエーテル、メタクリルグリシジルエーテル、エチレン
グリコールのビニル/グリシジル混合エーテル、エチレ
ングリコールのアリル/グリシジル混合エーテル等のエ
ポキシ基含有不飽和エーテル類等のエポキシ基含有単量
体を挙げることができる。これらのエポキシ基含有単量
体は、単独でまたは2種以上を混合して使用することが
できる。また、アクリルゴムにジエン系架橋点を導入し
うる単量体としては、例えば前記塩素含有共役ジエン類
および塩素含有非共役ジエン類のほか、1,3−ブタジ
エン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン、2−ネオペンチル−1,3
−ブタジエン、2−ブロモ−1,3−ブタジエン、2−
シアノ−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、
1,3−ヘキサジエン、エチリデンノルボルネン、ジシ
クロペンタジエン等の他の共役ジエン類あるいは非共役
ジエン類;アクリル酸ジシクロペンタジエニル、メタク
リル酸ジシクロペンタジエニルメタクリレート、アクリ
ル酸ジシクロペンタジエニルエチル、メタクリル酸ジシ
クロペンタジエニルエチル等のエステル類等のジエン系
単量体を挙げることができる。これらのジエン系単量体
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。さらに、アクリルゴムに塩素系、エポキシ系ある
いはジエン系からなる架橋点を導入しうる他の単量体と
して、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、
アリル基、メタクリル基、スチリル基等の重合性不飽和
基と塩素原子、エポキシ基あるいはジエン結合とを含有
するシラン化合物あるいはシリコーン化合物も1種以上
使用することができる。本発明においては、アクリルゴ
ムに前記架橋点を導入しうる他の単量体中に官能基が2
種以上存在することができ、また場合により、異なる官
能基を有する2種以上の他の単量体を併用することもで
きる。
【0007】次に、アクリルゴムに塩素系、エポキシ系
あるいはジエン系からなる架橋点を導入しうる官能基を
含有しない他の単量体としては、例えばアクリル酸、メ
タクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、フマル酸、マ
レイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、ケイ皮酸等の不
飽和カルボン酸あるいはこれらの塩類;メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピ
ル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸sec−ブ
チル、メタクリル酸t−ブチル、クロトン酸メチル、ク
ロトン酸エチル、マレイン酸モノメチル、マレイン酸ジ
メチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸ジエチル、
マレイン酸モノn−プロピル、マレイン酸モノイソプロ
ピル、マレイン酸モノn−ブチル、マレイン酸モノイソ
ブチル、マレイン酸モノt−ブチル、イタコン酸モノメ
チル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸モノエチル、イ
タコン酸ジエチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸1−ヒ
ドロキシ−2−メチルエチル、メタクリル酸1−ヒドロ
キシ−1−メチルエチル、アクリル酸2−ヒドロキシ−
2−メチルエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−2−
メチルエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸3−ヒ
ドロキシプロピル、メタクリル酸3−ヒドロキシプロピ
ル、アクリル酸2−アミノエチル、メタクリル酸2−ア
ミノエチル、アクリル酸2−ジメチルアミノエチル、メ
タクリル酸2−ジメチルアミノエチル、アクリル酸エチ
ルビニルエーテル、メタクリル酸エチルビニルエーテ
ル、アクリル酸β−アミノエチルビニルエーテル、メタ
クリル酸β−アミノエチルビニルエーテル、エチレング
リコールジアクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、プロピレング
リコールジアクリレート、プロピレングリコールジメタ
クリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、グリセリントリアクリレ
ート、グリセリントリメタクリレート、末端水酸基含有
ポリエステルのオリゴアクリレート、末端水酸基含有ポ
リエステルのオリゴメタクリレート、等の不飽和カルボ
ン酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、α−メトキシアクリロニトリル、シアン化ビニリデ
ン等の不飽和ニトリル類;アクリルアミド、メタクリル
アミド、ジアセトンアクリルアミド、ジアセトンメタク
リルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−
ブトキシメチルメタクリルアミド、N−ブトキシエチル
アクリルアミド、N−ブトキシエチルメタクリルアミ
ド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシ
メチルメタクリルアミド、N−プロピオキシメチルアク
リルアミド、N−プロピオキシメチルメタクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメタクリル
アミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジ
メチルメタクリルアミド、N,N−ジエチルアクリルア
ミド、N,N−ジエチルメタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、エタクリルアミド、クロトンアミド、ケイ皮酸アミ
ド、マレインジアミド、イタコンジアミド、メチルマレ
インアミド、メチルイタコンアミド、マレインイミド、
イタコンイミド等の不飽和アミド、不飽和イミドあるい
はこれらの誘導体類;アリルアルコール等の不飽和アル
コール類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、クロロ酢酸
ビニル、酢酸アリル、酢酸メタクリル、カプロン酸アリ
ル、カプロン酸メタクリル、ラウリン酸アリル、安息香
酸アリル、クロロ酢酸アリル、ジアリルフタレート、ト
リアリルイソシアヌレート等の不飽和アルコールのエス
テル類;ビニルエチルエーテル、ビニルn−プロピルエ
ーテル、ビニルイソプロピルエーテル、ジメチルアミノ
エチルビニルエーテル、アリルメチルエーテル、アリル
エチルエーテル、メタクリルメチルエーテル、メタクリ
ルエチルエーテル等の不飽和エーテル類;アクリル酸ア
リル、メタクリル酸アリル、アクリル酸メタクリル、メ
タクリル酸メタクリル等の不飽和カルボン酸と不飽和ア
ルコールとのエステル類;スチレン、α−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o−エ
チルスチレン、p−エチルスチレン、α−フルオロスチ
レン、p−トリフルオロメチルスチレン、p−メトキシ
スチレン、p−アミノスチレン、p−ジメチルアミノス
チレン、p−アセトキシスチレン、スチレンスルホン酸
あるいはその塩、α−ビニルナフタレン、1−ビニルナ
フタレン−4−スルホン酸あるいはその塩、2−ビニル
フルオレン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジ
ン、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、ビ
ニルベンジルクロライド等の芳香族ビニル系化合物;フ
ッ化ビニル、フッ化ビニリデン、1,2−ジフルオロエ
チレン、臭化ビニル、臭化ビニリデン、1,2−ジブロ
モエチレン等のハロゲン化オレフィン類;ビニルアミ
ン、ビニルメチルアミン、ビニルエチルアミン、ビニル
ジメチルアミン、ビニルジエチルアミン、ビニルジフェ
ニルアミン、アリルアミン、アリルジメチルアミン、ア
リルジエチルアミン、メタクリルアミン、メタクリルジ
メチルアミン、メタクリルジエチルアミン等の不飽和ア
ミン類;アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル
基、アリル基、メタクリル基、スチリル基等の重合性不
飽和基を1個以上有するシラン化合物あるいはシリコー
ン化合物;エチレン等を挙げることができる。前記官能
基を含有しない他の単量体は、単独でまたは2種以上を
混合して使用することができる。本発明において、前記
官能基を含有しない他の単量体はそれ単独であるいは前
記官能基を有する他の単量体と混合して使用される。
【0008】前記架橋点を有するアクリルゴムを、アク
リル酸アルキルおよび/またはアクリル酸アルコキシア
ルキルと前記官能基を含有する他の単量体との共重合に
より製造する場合、これらの単量体混合物中におけるア
クリル酸アルキルおよび/またはアクリル酸アルコキシ
アルキルの含有率は、アルキル基および/またはアルコ
キシアルキル基や官能基を有する他の単量体の種類によ
り一概には規定できないが、通常、約30〜100重量
%、好ましくは約75〜99.5重量%であり、また官
能基を有する他の単量体の含有率は、通常、約70〜0
重量%、好ましくは25〜0.5重量%である。
【0009】さらに、本発明におけるアクリルゴムを、
アクリル酸アルキルおよび/またはアクリル酸アルコキ
シアルキルを主成分とする前記架橋点をもたない重合体
の化学的後処理により製造する場合、前記架橋点は、例
えば該重合体の塩素化、適当な極性基(例えばカル
ボキシル基、水酸基、アミノ基等)を有する該重合体
を、架橋点を導入しうる官能基と該重合体中の該極性基
に対する相補的反応性基とを有する化合物との反応(例
えばエステル化、エーテル化、アミド化等)等により導
入することができる。また場合により、既にジエン系の
架橋点を有する重合体中の炭素・炭素二重結合をエポキ
シ化してもよい。これらの重合体の化学的後処理は、有
機合成化学の常法に従って実施することができる。アク
リルゴムを製造するための前記アルキルアクリレートお
よび/またはアルコキシアルキルアクリレートの、前記
官能基を有するかあるいは有しない他の単量体の存在下
または不存在下における重合は、塊状重合、溶液重合、
乳化重合、懸濁重合等の適宜の重合方法で実施すること
ができ、また重合形式は、連続式でもバッチ式でもよ
い。
【0010】(b) カーボンブラックおよび白色充填剤 次に、カーボンブラックとしては、例えばチャンネルブ
ラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセ
チレンブラック等の1種以上を使用することができる。
また、白色充填剤としては、例えばシリカ、炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、けい酸マグネシウム、水酸化バリウム、硫酸
バリウム、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、け
い酸アルミニウム、塩基性炭酸亜鉛、塩基性炭酸鉛、ク
レー、タルク、ワラストナイト、ゼオライト、けい藻土
等を挙げることができる。これらの白色充填剤は、粒
状、繊維状、針状等の適宜の形状を有することができ、
また多少着色していてもよい。なお、本発明における白
色充填剤には、実質的に無色のものも含まれる。本発明
において、白色充填剤は、単独でまたは2種以上を混合
して使用することができる。本発明におけるカーボンブ
ラックおよび/または白色充填剤の配合量は、アクリル
ゴム100重量部当り、通常、20〜200重量部、好
ましくは40〜150重量部である。この場合、カーボ
ンブラックおよび/または白色充填剤の配合量が20重
量部未満では、機械的強度や耐油性が低下する傾向があ
り、また200重量部を超えると、練り生地のまとまり
が悪くなって加工性が不十分となったり、機械的強度が
却って低下する傾向がある。
【0011】(c) 架橋剤 次に、架橋剤は、アクリルゴムを架橋して、耐油性、耐
薬品性、機械的特性、シール特性等を改善あるいは調節
する成分であり、アクリルゴム中の架橋点の種類に応じ
て、適切に選定使用される。架橋剤の例を挙げると、下
記に示すようなものがある。即ち、塩素系架橋点を有す
るアクリルゴムの場合、例えば多価金属酸化物、ポリア
ミン類、トリアジン系化合物とジチオカルバミン酸塩と
の組合せ、金属石鹸と硫黄との組合せ等を使用すること
ができる。エポキシ系架橋点を有するアクリルゴムの場
合、例えばポリアミン類、安息香酸アンモニウム、アジ
ピン酸アンモニウム、酸無水物類、メルカプタン類、ア
ルミニウム塩類等を使用することができる。ジエン系架
橋点を有するアクリルゴムの場合、例えば有機過酸化物
を使用することができる。有機過酸化物としては、例え
ば2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t
−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブ
チルパーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、1,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)ベンゼン、
ジクミルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、
t−ブチルベンゾエート、1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
2,4−ジクロルベンゾイルパーオキシド、ベンゾイル
パーオキシド、p−クロルベンゾイルパーオキシド等を
挙げることができ、特に2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピル)
ベンゼン、1,4−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソ
プロピル)ベンゼンが好ましい。これらの有機過酸化物
は、単独でまたは2種以上を混合して使用することがで
きる。有機過酸化物の配合量は、アクリルゴム100重
量部当り、好ましくは0.01〜5重量部、さらに好ま
しくは0.05〜2重量部である。また、有機過酸化物
により架橋する際には、架橋助剤を併用することができ
る。このような架橋助剤としては、例えばエチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、1,3−ブタンジオールジメタクリレート、
1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオール
ジアクリレート、1,6−ヘキサンンジオールジメタク
リレート、1,6−ヘキサンンジオールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエ
チレングリコールジアクリレート、2,2’−ビス(4
−メタクリロイルジエトキシフェニル)プロパン、2,
2’−ビス(4−アクリロイルジエトキシフェニル)プ
ロパン、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、ジビニルベンゼン、N,N’−メチ
レンビスメタクリルアミド、N,N’−メチレンビスア
クリルアミド、トリアリルシアヌレート、トリアリルイ
ソシアヌレート、N,N’−m−フェニレンジマレイミ
ド等の多官能性ビニル系モノマー類や、p−キノンジオ
キシム、p,p’−ジベンゾイルキノンジオキシム、ト
リアジンジチオール等を挙げることができる。これらの
架橋助剤は、単独でまたは2種以上を混合して使用する
ことができる。架橋助剤の配合量は、アクリルゴム10
0重量部当り、通常、0.1〜20重量部、好ましくは
0.5〜7重量部である。なお、本発明におけるアクリ
ルゴム組成物を架橋させる際には、硫黄や加硫促進剤、
加硫促進助剤等を添加することもできる。本発明におけ
る前記架橋剤の一般的な配合量は、アクリルゴム100
重量部当り、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
7重量部である。この場合、架橋剤の配合量が0.1重
量部未満では、架橋が不十分となり所望の架橋成形品が
得られ難くなるおそれがあり、また10重量部を超える
と、架橋密度が高くなり過ぎ、硬く脆い架橋成形品とな
るおそれがある。
【0012】(d) 可塑剤 次に、本発明における可塑剤は、アジピン酸ビス(ヘキ
サオキシエチレン−2−エチルヘキシルエーテル)エス
テル(以下、「可塑剤(A)」という。)と数平均分子
量1000〜1500のアジピン酸ポリエステル系可塑
剤(以下、「可塑剤(B)」という。)との混合比が7
0〜30:30〜70(重量%)からなるが、好ましい
混合比は40〜60:60〜40(重量%)であり、特
に45〜55:55〜45(重量%)が好ましい。可塑
剤(B)は、例えば、炭素数3〜6の脂肪族グリコール
とアジピン酸との縮合物の両末端をアルキルモノアルコ
ールおよび/またはアルキルモノカルボン酸で停止して
製造することができる。可塑剤(B)における脂肪族グ
リコールとしては、プロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シ
クロヘキサンンジオール等を挙げることができる。ま
た、可塑剤(B)におけるアルキルモノアルコールおよ
びアルキルモノカルボン酸としては、特に限定されるも
のではないが、例えばそれらのアルキル基の炭素数が1
〜18の化合物等を挙げることができる。これらのアル
キルモノアルコールおよびアルキルモノカルボン酸は、
前記脂肪族グリコールとアジピン酸との縮合物の末端基
の種類に応じて使い分けられるものであり、該縮合物の
両末端基がカルボキシル基である場合はアルキルモノア
ルコールが、該縮合物の両末端基が水酸基である場合は
アルキルモノカルボン酸が、また該縮合物の末端基の一
方がカルボキシル基で他方が水酸基である場合はアルキ
ルモノアルコールとアルキルモノカルボン酸との両者が
使用される。本発明において、可塑剤(B)は、単独で
または2種以上を混合して使用することができる。本発
明においては、可塑剤(A)と可塑剤(B)との混合物
からなる可塑剤は、場合により他の補助可塑剤をさらに
含有することもできる。本発明における可塑剤の配合量
は、可塑剤(A)と可塑剤(B)との混合物として、ア
クリルゴム100重量部当り、通常、5〜50重量部、
好ましくは7〜30重量部である。この場合、可塑剤の
配合量が5重量部未満では、耐油性が低下する傾向があ
り、また50重量部を超えると、耐油性が却って低下し
たり、粘着性が強くなり過ぎて加工性が不十分となるお
それがある。
【0013】(e) 老化防止剤 次に、本発明において場合により使用される老化防止剤
は、酸化、加熱、紫外線等に起因するアクリルゴムの老
化を防止あるいは抑制する成分であり、狭義の老化防止
剤(以下、「老化防止剤(イ)」という。)のほか、紫
外線吸収剤あるいは光安定剤(以下、これらをまとめて
「老化防止剤(ロ)」という。)も含まれる。老化防止
剤(イ)としては、例えばアミン系、フェノール系、キ
ノリン系、ヒドロキノン系、チオビスフェノール系、亜
りん酸エステル系等を挙げることができ、具体的には
4,4′−ジオクチルジフェニルアミン、4,4′−
(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、テト
ラキス−〔メチレン−3−(3′、5′−ジ−t−ブチ
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブ
チル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−イソシアヌレート、トリフェニル
ホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファ
イト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスフ
ァイト、環状ネオペンタンテトライルビス(ノニルフェ
ニルホスファイト)等を挙げることができる。また老化
防止剤(ロ)としては、例えばサリシレート系、ベンゾ
フェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン
系等を挙げることができ、具体的にはp−t−ブチルフ
ェニルサリシレート、2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベ
ンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−
スルホベンゾフェノン3水和物、2,2′,4,4′−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−アミルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−エチルヘキシル−2−
シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2−エチル
ヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルメタクリレ
ート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリ
レート、エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルメタ
クリレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、8−ベンジル−7,7,
9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,2,3−ト
リアザスピロ〔4,5〕−ウンデカン−2,4−ジオ
ン、テトラキシ(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレート等を挙げることができる。前記老化防止剤
(イ)および老化防止剤(ロ)は、それそれについて単
独でまたは2種以上を混合して使用することができ、ま
た老化防止剤(イ)と老化防止剤(ロ)とを併用するこ
ともできる。本発明における老化防止剤の配合量は、ア
クリルゴム100重量部当り、通常、0〜10重量部、
好ましくは0.5〜5重量部である。この場合、老化防
止剤の配合量が10重量部を超えると、老化防止剤が架
橋剤と反応する場合があり、架橋剤を失活させて所望の
架橋成形品を得ることが困難となるおそれがある。
【0014】本発明におけるアクリルゴム組成物には、
必要に応じて前記(a) 〜(e) 以外の成分をさらに配合す
ることができる。このような成分としては、例えばワッ
クス、珪ふっ化塩、感熱化剤、アルコキシシラン類、ス
コーチ防止剤、発泡剤、発泡助剤、架橋遅延剤、滑剤、
粘着剤、潤滑剤、難燃剤、防腐剤、帯電防止剤、着色剤
等を挙げることができる。またアクリルゴム組成物の特
性を損なわない限り、他のゴムあるいは樹脂成分、例え
ば他のアクリルゴム(例えば前記架橋点をもたないアク
リルゴム)、ポリウレタン、天然ゴム、スチレンブタジ
エンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプ
レンゴム、塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、シリコ
ーン系樹脂等を配合することもできる。本発明における
アクリルゴム組成物は、前記各成分を、ロール混合、バ
ンバリー混合、スクリュー混合、溶液混合等の適宜の混
合方法により配合することによって調製することができ
る。本発明におけるアクリルゴム組成物は、架橋してシ
ール材に使用されるものである。その架橋温度は、アク
リルゴム中の架橋性基や架橋剤の種類に応じて変わる
が、通常、100℃以上、好ましくは150〜200℃
である。加熱方法としては、プレス加熱、蒸気加熱、熱
風加熱等の適宜の方法を採用することができる。
【0015】本発明のシール材用アクリルゴム組成物
は、JIS K−6380CIIの規格の耐油性試験に合
格する特性を有する。JIS K−6380CIIは、工
業用ゴムパッキングやこれに類する工業用ゴム製品に使
用するゴム材料のうち、特に耐熱性と耐油性が必要な用
途に使用されるゴム材料について定めた規格であり、そ
の内容は、耐熱性(175℃、70時間)のほか、硬
さ、引張試験、伸びおよび圧縮永久ひずみの一般試験
と、JISK6301(加硫ゴム物理試験方法)12.
による耐油性(150℃、70時間)の特別試験からな
る。本発明のシール材用アクリルゴム組成物は、特にア
ニリン点が50〜150℃に跨がる種々の潤滑油に対す
る耐油性に優れるとともに、耐熱性、耐寒性等にも優
れ、しかも機械的強度、混練性、成形性、加工性等も良
好である。本発明におけるアクリルゴム組成物のシール
材としての形状、厚さ、寸法等は、使用目的に応じて適
宜に選定される。例えば形状については、例えばH型、
Y型、U型、O型等のシール材に通常採用されるものの
ほか、シート、テープ、ブロック、ディスク、線、円
柱、角柱、中空体、異形等の種々の形状を適宜選択する
ことができる。本発明のシール材用アクリルゴム組成物
は、例えば自動車・車両、装置・機械・器具、建築等の
幅広い分野における、クランクシャフトシール、ベアリ
ングシール、シリンダーガスケット、バルブシール、摺
動シール、部品接合部シール、配管パッキング、王冠用
ディスク、容器用内蓋、容器口金用パッキング、容器用
栓、オイルパンガスケット、カバーパッキング、自動車
ライト用パッキング・シール、ドアー用パッキング・シ
ール、窓用パッキング・シール、屋根用シール、コンク
リート接合部シール、シーラントバッカー等として有用
である。
【0016】
【実施例】以下実施例および比較例により、本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例のみ
に限定されないことは、当業者には明らかであろう。 実施例1〜11および比較例1〜3 (c)成分を除く各成分をバンバリーミキサーで混練し
たのち、オープンロールにて(c)成分(架橋剤。但し
助剤等を含む。)を添加して、表1〜3記載の配合処方
のアクリルゴム組成物を調製した。その後、170℃の
加硫プレスにて20分間架橋したのち、175℃のオー
ブンで4時間後架橋させた。得られた架橋物について、
JIS K−6380CIIに準じて、一般試験と耐油性
試験を実施した。試験結果を表4〜6に示す。表1〜3
中、(*1)〜(*8)は下記のとおりである。 (*1) 標準タイプ。 (*2) 耐寒タイプ。 (*3) 商品名SATINTONE No.5、土屋カオリン工業(株)
製。 (*4) 商品名ニプシール VN3、日本シリカ工業(株)
製。 (*5) 商品名Mistron Vapor 、日本ミストロン(株)
製。 (*6) アジピン酸ビス(ヘキサオキシエチレン−2−エ
チルヘキシルエーテル)エステルと数平均分子量100
0〜1500のアジピン酸ポリエステル系可塑剤との混
合物(50重量%/50重量%)(商品名ポリサイザー
EW-600、大日本インキ化学工業(株)製) 。 (*7) 商品名RS735 、旭電化工業(株)製。 (*8) Struktol WS280、エスアンドエスジャパン(株)
製。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
【表6】
【0023】
【発明の効果】本発明のシール材用アクリルゴム組成物
は、特に種々の潤滑油に対する耐油性に優れるととも
に、耐熱性、耐寒性等にも優れ、しかも機械的強度、混
練性、成形性、加工性等も良好であり、様々な環境下で
も長期にわたり優れたシール性能を発揮しうるものであ
る。したがって、本組成物は、装置・機械・器具、自動
車・車両、建築等の幅広い工業分野におけるシール材と
して、極めて好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 洋二 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) アクリル酸アルキルおよび/または
    アクリル酸アルコキシアルキルを主成分とする重合体で
    あって、架橋点が塩素系、エポキシ系あるいはジエン系
    からなるアクリルゴム、(b) カーボンブラックおよび/
    または白色充填剤、(c) 架橋剤、並びに(d) アジピン酸
    ビス(ヘキサオキシエチレン−2−エチルヘキシルエー
    テル)エステルと数平均分子量1000〜1500のア
    ジピン酸ポリエステル系可塑剤との混合比が70〜3
    0:30〜70(重量%)である可塑剤からなり、(e)
    場合により老化防止剤をさらに含有する、JIS K−
    6380CII規格の耐油性試験に合格するシール材用ア
    クリルゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (a) 成分100重量部当り、(b) 成分2
    0〜200重量部、(c) 成分0.1〜10重量部、(d)
    成分5〜50重量部、(e) 成分0〜10重量部含有する
    ことを特徴とする請求項1記載のシール材用アクリルゴ
    ム組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104448642A (zh) * 2014-11-19 2015-03-25 杭州顺豪橡胶工程有限公司 汽车油冷却器软管胶料及制备方法

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