JP4320566B2 - ゴム組成物及びその架橋成形物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐オゾン性、耐熱性に優れ、かつ、マンドレル成型時に亀裂の生じない架橋成形物の製造に好適なゴム組成物及びその架橋成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ニトリル共重合ゴムは、耐油性に優れ、様々な用途に用いられている代表的なゴムであるが、耐オゾン性に劣り、オゾン劣化防止剤を配合しないとオゾンによる劣化が早いという問題があった。しかし、オゾン劣化防止剤は、それ自体がラジカルを捕捉してゴムのオゾン劣化を防止するため、次第に変質して機能が失われる。その結果、オゾン劣化防止剤を配合したゴム組成物は、ゴム分子のオゾン劣化を遅延させることができても完全に防止することはできず、長期にわたるゴムの耐オゾン性を維持させることができなかった。
【0003】
一方、ニトリル共重合ゴムと塩化ビニル樹脂とのポリマーアロイは、耐オゾン性に優れ、耐油性も併せ持つことから、耐油性ホースを中心に広く使用されている。しかし、このポリマーアロイを用いて、曲がったホースや管径が変化するホースを製造する際に、架橋前の直管状ホースにマンドレルを挿入して形状を固定し架橋すると、架橋成形物に亀裂が発生するという問題を生じることがあった。
【0004】
この問題を改善しようとして、ニトリル共重合ゴムとしてムーニー粘度の高いものを使用することなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、マンドレル成形時の亀裂はある程度改善されたが、ホース形状等がより複雑化する中、マンドレル成形性のより一層の改善が望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−172433号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記事情に鑑み、耐オゾン性、耐熱性に優れ、かつ、マンドレル成形時に亀裂の生じない架橋成形物の製造に好適なゴム組成物及びその架橋成形物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意検討したところ、ニトリル共重合ゴム、塩化ビニル樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂の特定組成から成るゴム配合物に、特定の亜鉛化合物を、ゴム配合剤として通常必要とされていた量を下回る特定量以下含有して成るゴム組成物を架橋成形することにより、耐オゾン性、耐熱性に優れ、かつ、マンドレル成形時に亀裂の生じない架橋成形物が得られることを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成させるに至った。
【0008】
かくして本発明によれば、以下の1〜2の発明が提供される。
1. ニトリル共重合ゴム(A)40〜90重量%、平均重合度が700〜1,500の範囲にある塩化ビニル樹脂(B)5〜30重量%、及び平均重合度が700〜1,500の範囲にある塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)5〜30重量%から成るゴム配合物に、酸化亜鉛及びステアリン酸を配合することにより配合後に生成されるステアリン酸亜鉛を、前記ゴム配合物中にゴム配合物の合計重量に対して3重量%以下の量で含有してなるゴム組成物。
2. 上記1に記載のゴム組成物を架橋成形して成る架橋成形物。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のゴム組成物は、ニトリル共重合ゴム(A)40〜90重量%、平均重合度が700〜1,500の範囲にある塩化ビニル樹脂(B)5〜30重量%、及び平均重合度が700〜1,500の範囲にある塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)5〜30重量%から成るゴム配合物に、酸化亜鉛及びステアリン酸を配合することにより配合後に生成されるステアリン酸亜鉛を、前記ゴム配合物中にゴム配合物の合計重量に対して3重量%以下の量で含有してなる。
【0010】
本発明で使用するニトリル共重合ゴム(A)は、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位と、これと共重合可能な他の単量体単位とから成り、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位を、好ましくは30〜80重量%、より好ましくは33〜60重量%含有する。α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位の含有量が少なすぎると架橋成形物の耐油性に劣り、逆に多すぎると耐寒性に劣る。
上記ニトリル共重合ゴム(A)は、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体と、これと共重合可能な他の単量体とを共重合させ、必要に応じて主鎖の炭素−炭素不飽和結合を水素化して得ることができる。α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロロアクリロニトリル等を挙げることができる。これらの中でも、アクリロニトリルが好ましい。
【0011】
α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体と共重合可能な他の単量体の例としては、共役ジエン単量体、非共役ジエン単量体、α−オレフィン、芳香族ビニル単量体、フッ素含有ビニル系単量体、α,β−エチレン性不飽和モノカルボン酸、α,β−エチレン性不飽和多価カルボン酸又はその無水物、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体、共重合性の老化防止剤等を挙げることができる。これらの中でも、共役ジエン単量体が好ましい。ニトリル共重合ゴム(A)中のこれら単量体単位の含有量は、好ましくは70〜20重量%、より好ましくは40〜67重量%である。
【0012】
共役ジエン単量体としては、1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン等を挙げることができる。中でも、1,3−ブタジエンが好ましい。
非共役ジエン単量体は、炭素数が5〜12のものが好ましく、1,4−ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン等を挙げることができる。
α−オレフィンとしては、炭素数が2〜12のものが好ましく、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等を挙げることができる。
芳香族ビニル単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルピリジン等を挙げることができる。フッ素含有ビニル系単量体としては、フルオロエチルビニルエーテル、フルオロプロピルビニルエーテル、o−トリフルオロメチルスチレン、ペンタフルオロ安息香酸ビニル、ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン等を挙げることができる。
α,β−エチレン性不飽和モノカルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸等を挙げることができる。α,β−エチレン性不飽和多価カルボン酸としては、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等を挙げることができる。
α,β−エチレン性不飽和多価カルボン酸の無水物としては、無水イタコン酸、無水マレイン酸等を挙げることができる。
【0013】
α,β−エチレン性不飽和カルボン酸エステル単量体としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ドデシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等の、炭素数1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリレート;メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルメタクリレート等の、炭素数2〜12のアルコキシアルキル基を有する(メタ)アクリレート;α−シアノエチルアクリレート、β−シアノエチルアクリレート、シアノブチルメタクリレート等の、シアノアルキル基を有する炭素数2〜12の(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート等の、ヒドロキシアルキル基を有する炭素数2〜12の(メタ)アクリレート;マレイン酸モノエチル、イタコン酸モノn−ブチル等のα,β−エチレン性ジカルボン酸モノアルキルエステル;マレイン酸ジメチル、フマル酸ジメチル、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル等のα,β−エチレン性ジカルボン酸ジアルキルエステル;ジメチルアミノメチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート等のアミノ基含有α,β−エチレン性不飽和カルボン酸エステル;トリフルオロエチルアクリレート、テトラフルオロプロピルメタクリレート等のフルオロアルキル基含有(メタ)アクリレート;フルオロベンジルアクリレート、フルオロベンジルメタクリレート等のフッ素置換ベンジル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
【0014】
共重合性の老化防止剤の例としては、N−(4−アニリノフェニル)アクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)メタクリルアミド、N−(4−アニリノフェニル)シンナムアミド、N−(4−アニリノフェニル)クロトンアミド、N−フェニル−4−(3−ビニルベンジルオキシ)アニリン、N−フェニル−4−(4−ビニルベンジルオキシ)アニリン等を挙げることができる。
【0015】
本発明で使用するニトリル共重合ゴム(A)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ(GPC)で測定した標準ポリスチレン換算の重量平均分子量が、好ましくは50,000〜3,000,000、より好ましくは70,000〜2,000,000、さらに好ましくは100,000〜1,500,000である。
【0016】
本発明で使用するニトリル共重合ゴム(A)のムーニー粘度(ML1+4,100℃)は、好ましくは20〜200、より好ましくは25〜140である。ムーニー粘度が小さすぎるとマンドレルを挿入してホースを架橋成形する際に亀裂が発生する可能性があり、逆に大きすぎると粘度が高くなり成形加工するのが困難となる。
【0017】
本発明で使用する塩化ビニル樹脂(B)としては、塩化ビニル単独重合体(ポリ塩化ビニル)、塩化ビニルとこれと共重合可能な単量体(酢酸ビニルは除く)との共重合体が挙げられる。塩化ビニルと共重合可能な単量体は特に限定されないが、例えば、プロピオン酸ビニル、ラウリル酸ビニル等のビニルエステル類;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル類;ジブチルフマレート、ジエチルフマレートなどのフマル酸エステル類;メチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;エチレン、プロピレン、スチレンなどのα−オレフィン類;塩化ビニリデン、臭化ビニル等などの塩化ビニル以外のハロゲン化ビニリデン又はハロゲン化ビニル類;ジアクリルフタレート、エチレングリコールジメタクリレートなどの多官能性単量体等である。これらの単量体は一種で又は二種以上を組み合せて使用することができる。これらの共重合可能な単量体単位の共重合体中の含有量は好ましくは15重量%以下であり、より好ましくは10重量%以下、更に好ましくは5重量%以下である。これらの共重合可能な単量体単位の含有量が多過ぎると耐オゾン性、耐油性、耐寒性に劣る可能性がある。本発明で使用される塩化ビニル樹脂の中ではポリ塩化ビニルが最も好ましい。
【0018】
このような塩化ビニル樹脂の平均重合度は、好ましくは500〜2,000、より好ましくは700〜1,500の範囲である。本発明では、平均重合度は700〜1,500である。この平均重合度が小さすぎると本発明のゴム組成物の耐オゾン性に劣り、大きすぎるとゴム組成物の粘度が高くなり成形加工が困難となる。
【0019】
本発明で使用する塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)は、塩化ビニル単量体と酢酸ビニル単量体とを共重合させて得られるものである。また、これに、本発明の効果を実質的に阻害しない範囲で、その他の共重合可能な単量体を共重合させてもよい。このような共重合可能な単量体は特に限定されないが、上記塩化ビニル樹脂(B)において、塩化ビニルと共重合可能な単量体として例示したものと同じものを用いることができる。これらの共重合可能な単量体単位の塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)中の含有量は15重量%以下であり、好ましくは10重量%以下、更に好ましくは5重量%以下である。これらの共重合可能な単量体単位の含有量が多過ぎると、耐オゾン性、耐油性及び耐寒性に劣る可能性がある。
【0020】
上記塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)の平均重合度は、好ましくは500〜2,000、より好ましくは700〜1,500の範囲である。本発明では、平均重合度は700〜1,500である。平均重合度が小さ過ぎると、本発明のゴム組成物の耐オゾン性に劣り、大き過ぎるとゴム組成物の粘度が高くなり成形加工が困難となる。
【0021】
上記塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)中の酢酸ビニル単量体単位の含有量は、5〜30重量%、好ましくは10〜20重量%である。酢酸ビニル単量体単位の含有量が多すぎると、耐オゾン性、耐ガソリン透過性、耐寒性に劣る可能性がある。
【0022】
上記塩化ビニル樹脂(B)及び塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)は、塩化ビニル、酢酸ビニル及び上記のこれらと共重合可能な単量体を、従来公知の重合方法で重合することによって製造される。例えば、懸濁重合、乳化重合、塊状重合等が挙げられ、重合方式も回分式、連続式など従来公知のいずれの方式も用いることができる。
【0023】
本発明に用いるゴム配合物は、上記ニトリル共重合ゴム(A)、塩化ビニル樹脂(B)及び塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)を混練して調製する。
【0024】
上記ゴム配合物の調製方法は特に限定されず、ニトリル共重合ゴム(A)と、塩化ビニル樹脂(B)と、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)とに、本発明の効果を実質的に阻害しない範囲で、ゴムや樹脂に通常用いられる安定剤や可塑剤等を加え、バンバリーミキサー、ニーダー、インターナルミキサーなどの混練機で高温で混合するドライブレンド法;あるいはこれらのゴム成分及び樹脂成分をラテックス状態で混合して一緒に凝固(共沈殿)及び乾燥した後に、押出機やバンバリーミキサー、ニーダー、インターナルミキサーなどの混練機を用いて加熱混合するラテックス共沈法;などの公知の方法を用いることができる。
【0025】
本発明に用いる上記ゴム配合物におけるニトリル共重合ゴム(A)の含有量は40〜90重量%、好ましくは60〜85重量%、特に好ましくは65〜80重量%であり、塩化ビニル樹脂(B)の含有量は5〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、特に好ましくは8〜23重量%であり、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)の含有量は5〜30重量%、好ましくは5〜25重量%、特に好ましくは8〜23重量%である。ニトリル共重合ゴム(A)の量が少な過ぎると本発明のゴム組成物を架橋成形してなる架橋成形物がゴム弾性に劣り、逆に多過ぎると耐オゾン性に劣る場合がある。塩化ビニル樹脂(B)の量が少な過ぎると該架橋成形物の耐オゾン性、耐ガソリン透過性に劣り、逆に多過ぎるとゴム弾性に劣り、圧縮永久ひずみが大きくなる場合がある。塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)の量が少な過ぎると、ホースにマンドレルを挿入して架橋成形する際に、亀裂が発生し、逆に多過ぎると耐熱性に劣り、圧縮永久ひずみが大きくなる場合がある。
【0026】
上記ゴム組成物は、上記ゴム配合物に、酸化亜鉛、炭素数10〜20の脂肪酸酸の亜鉛塩及びこれらの混合物から成る群より選ばれる1種以上を含有して成る。炭素数10〜20の脂肪酸酸の亜鉛塩としては、ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛などが挙げられ、中でもステアリン酸亜鉛が好ましい。また、酸化亜鉛とステアリン酸とを含有するのがより好ましく、この場合には、ゴム配合物に酸化亜鉛及びステアリン酸を配合することにより、ステアリン酸亜鉛を配合後に生成させることもできる。
酸化亜鉛、炭素数10〜20の脂肪酸酸の亜鉛塩及びこれらの混合物の、ゴム配合物中の合計含有量は、通常、ゴムの耐熱性付与のために必要と考えられていた量(通常5重量%以上)よりも少ないことを特徴とする。すなわち、本発明に用いる上記ゴム配合物の全重量に対して3重量%以下、好ましくは0.3重量%以上2重量%以下にする。上記ゴム組成物においては、酸化亜鉛、炭素数10〜20の脂肪酸酸の亜鉛塩及びこれらの混合物を、ゴム配合物に対して3重量%よりも多く用いると、架橋成形物の耐熱性が低下する。
本発明は、ゴム配合物に酸化亜鉛及びステアリン酸を配合することにより配合後に生成されるステアリン酸亜鉛を、前記ゴム配合物中にゴム配合物の合計重量に対して3重量%以下の量で含有してなるゴム組成物である。
【0027】
本発明のゴム組成物は、さらに架橋剤を配合し、架橋成形することができる。架橋剤としては、硫黄系架橋剤、有機過酸化物、ポリアミン系架橋剤などが例示される。硫黄系架橋剤としては、粉末硫黄、沈降硫黄などの硫黄;4,4’−ジチオモルホリンやテトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、高分子多硫化物など有機硫黄化合物;などが挙げられる。
【0028】
有機過酸化物としては、ジアルキルパーオキサイド類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシエステル類などが挙げられる。ジアルキルパーオキサイドとしては、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3−ヘキシン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼンなどが挙げられる。ジアシルパーオキサイドとして、ベンゾイルパーオキサイド、イソブチリルパーオキサイドなどが挙げられる。パーオキシエステルとして、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネートなどが挙げられる。
【0029】
ポリアミン系架橋剤は、2つ以上のアミノ基を有する化合物であって、脂肪族炭化水素や芳香族炭化水素の複数の水素がアミノ基又はヒドラジド構造、すなわち−CONHNH2で表される構造に置換されたものである。ポリアミン系架橋剤としては、脂肪族多価アミン類、芳香族多価アミン類、ヒドラジド構造を2つ以上有する化合物などが挙げられる。脂肪族多価アミン類としては、ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンカルバメート、テトラメチレンペンタミン、ヘキサメチレンジアミン−シンナムアルデヒド付加物、ヘキサメチレンジアミン−ジベンゾエート塩などが挙げられる。芳香族多価アミン類としては、4,4’−メチレンジアニリン、4,4’−オキシジフェニルアミン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−メチレンビス(o−クロロアニリン)などが挙げられる。ヒドラジド構造を2つ以上有する化合物としては、イソフタル酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジドなどが挙げられる。
【0030】
架橋剤の使用量は、架橋剤の種類により異なるが、概ね、ニトリル共重合ゴム(A)100重量部に対して、好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.3〜7重量部、特に好ましくは0.5〜5重量部である。架橋剤の使用量が少なすぎると架橋成形物の架橋密度が低くなり耐油性に劣る場合があり、多すぎると屈曲疲労性に劣る。
【0031】
硫黄系架橋剤を用いる場合は、通常、架橋促進剤を併用する。架橋促進剤としては、亜鉛華、スルフェンアミド系架橋促進剤、グアニジン系架橋促進剤、チアゾール系架橋促進剤、チウラム系架橋促進剤、ジチオ酸塩系架橋促進剤などが挙げられる。架橋促進剤の使用量は特に限定されず、架橋成形物の用途、要求性能、硫黄架橋剤の種類、架橋促進剤の種類などに応じて決めればよい。
【0032】
また、有機過酸化物を用いる場合は、通常、架橋助剤を併用する。架橋助剤としては、トリアリルシアヌレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、N,N’−m−フェニレンビスマレイミドなどが挙げられる。これらは、クレー、炭酸カルシウム、シリカなどに分散させ、ゴム組成物の加工性を改良したものを使用してもよい。架橋助剤の使用量は特に限定されず、架橋物の用途、要求性能、架橋剤の種類、架橋助剤の種類などに応じて決めればよい。
【0033】
本発明のゴム組成物には、本発明の効果を実質的に阻害しない範囲で、一般的なゴムに使用される配合剤、例えば、カーボンブラック、シリカなどの補強剤;炭酸カルシウム、クレー、タルク、ケイ酸カルシウムなどの充填剤;α,β−不飽和カルボン酸金属塩;可塑剤;顔料などを配合してもよい。また、本発明の効果を実質的に阻害しない範囲で、ニトリル共重合ゴム(A)、塩化ビニル樹脂(B)及び塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)以外のゴム又は樹脂を配合してもよい。さらに、加熱によるゴム又は樹脂の劣化防止のため、老化防止剤を配合するのが好ましい。
【0034】
老化防止剤の例としては、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールのようなフェノール系老化防止剤;m−トルイレンジアミン、p−ジアリルアミン、ジフェニル―p―フェニレンジアミン、N,N’−ジ−β―ナフチル−p−フェニレンジアミンのようなアミン系老化防止剤等を挙げることができる。本発明においては、フェノール系酸化防止剤を用いるのが好ましく、中でも、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンを用いるのが最も好ましい。老化防止剤の配合量は、本発明に用いる上記ゴム配合物の重量を基準にして、0.2〜5.0重量%、好ましくは0.5〜3.0重量%である。
【0035】
本発明のゴム組成物の調製方法は特に限定されず、他のゴム組成物と同様に一般的なゴム組成物の調製方法で調製すればよく、密閉式混合機やオープンロールなどを用いて混練すればよい。架橋剤、架橋助剤、架橋促進剤などを配合する場合、配合後は、架橋開始温度以下になるように温度調整をして混合する。
【0036】
本発明の架橋成形物は、前述の本発明のゴム組成物に上記架橋剤等を配合して架橋成形したものである。ゴム組成物を架橋する方法は、特に限定されないが、通常は加熱により架橋する。
【0037】
架橋時の温度は、好ましくは100〜200℃、より好ましくは130〜190℃、特に好ましくは140〜180℃である。温度が低すぎると架橋時間が長くなったり、架橋密度が小さくなったりする場合がある。温度が高すぎる場合は、成形不良になる場合がある。
【0038】
また、架橋時間は、架橋方法、架橋温度、形状などにより異なるが、1分以上、5時間以下の範囲が架橋密度と生産効率の観点から好ましい。
【0039】
さらに、成形物の形状、大きさなどによっては、表面が架橋していても、内部まで十分に架橋していない場合があるので、その場合には、二次架橋を行うのが好ましい。
【0040】
架橋するための加熱方法としては、プレス加熱、蒸気加熱、オーブン加熱、熱風加熱などのゴムの架橋に用いられる方法から適宜選択すればよい。
【0041】
本発明の架橋成形物は、耐オゾン性、耐熱性に優れ、かつ、マンドレル成型時に亀裂が生じない。従って、該架橋成形物は、ロール、ホース、ベルト、シール材などの工業部品として用いられ、パッキン、燃料ホース、エアインテークホース、エアダクトホース、ブーツ材、自動車内装部材などの自動車用ゴム部品として好適である。特に、本発明の架橋成形物は、高温かつ高オゾン濃度という非常に過酷な環境に暴露されるような自動車、バイク等において、ガソリンやアルコール混合ガソリンなどの燃料油を燃料タンクに充填したり、エンジンなどに輸送したりするために使用されるフュエルホース、フュエルインレットホース、フュエルブリーザーホース、エバポホース、ORVR(オンボード・リフューエリング・ベーパー・リカバリー)規制対策用ホース等のホースとして好適である。
【0042】
【実施例】
以下に実施例、比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。部及び%は、特に記載のない限り、重量基準である。なお、試験方法及び評価方法は下記の通りである。
【0043】
ムーニー粘度(ML1+4,100℃)は、JIS K 6300に準じて測定した。
【0044】
マンドレル成形亀裂評価試験
マンドレルによるホースの亀裂発生の有無は、図1に示すマンドレル1を用いて以下のように評価した。押出機を用い、スクリュー温度60℃、ヘッド温度80℃でゴム組成物を押出し、内径3.5mm、外径8mmの未架橋ゴムホースを成形した。亀裂を発生し易くするため、未架橋ゴムホースを40℃に72時間保持した。未架橋ゴムホースを長さ3cmに切断して、試験片2を作成した。開口部21にシリコーン系離型剤(セバゾール2200、一方社製)を2滴垂らし、離型剤が試験片2の内壁に均一に広がるように、マンドレル1を挿入した。図1に示すように試験片2のマンドレル1挿入側開口部21から長さ方向中央までが一定の管径になり、残りは管径が一定割合で減少するようになる位置までマンドレル1を挿入し、はみ出した離型剤を拭き取った。亀裂を発生し易くするため、40℃に24時間保持した後、オーブンで150℃に30分間保持して架橋し、室温に戻し、エアを吹き込みながらマンドレルを抜いて架橋ゴムホース試験片を得た。得られた架橋ゴムホース試験片を長さ方向に沿ってカッターで切断し、一種のゴム組成物につき3個ずつの試験片の外周及び内壁を目視で観察し、亀裂の発生の有無を評価した。
結果の評価について
○○○: 試験片3個全てに亀裂が発生している。
×××: 試験片3個全てに亀裂が発生していない。
【0045】
なお、マンドレル1のL1は150mm、L2は130mm、Riは3.5mmであり、Rは6mm、6.5mm及び7mmと変えた。また、マンドレル1を挿入した場合、試験片2は変形するので、Tは約25mmになり、挿入側開口部21からHまでの長さ(Hの半分であり、約12.5mm)が一定の管径(R:6mm、6.5mm及び7mm)で、残りの部分は開口部22に向けて管径が小さくなっている。架橋前後で試験片2の形状の変化は特に認められなかった。
【0046】
空気加熱老化試験方法
熱プレス金型を用い、150℃で30分間、ゴム組成物をプレス成形して2cm×15cm×15cmの架橋シートを得た。得られた架橋シートからJIS K 6251 記載のダンベル状3号形を用いて試験片を得、JIS K 6251に準じて、引張試験を行った。
次にJIS K−6257に準じて、ギヤー式老化試験機を用い、老化温度120℃、老化時間72時間で老化試験を行った。該試験後、試験片が脆化し、折り曲げた際に破壊したものをB.O.(Bending Outの略)と記述した。破壊しなかった試験片のみに試験後の引張試験を行い、引張り強さ、切断時伸び、硬さの変化率を計算した。
結果の評価について
B.O.: Bending Outの意味で熱劣化による試料の硬化が激しく測定不能となったもの。
ΔTB(%): 強度の変化であり、マイナスは強度の低下を意味する。変化は小さい方が良好であるが、プラスであれば特に問題ない。
ΔEB(%): 伸びの変化であり、プラス、マイナスとも値が小さい方が良い。
ΔHs(Points): 硬度の変化であり、プラス、マイナスとも値が小さい方が良い。(マイナスの場合を軟化劣化と言う)
【0047】
実施例1
1.第一段混練(ポリマーのブレンド及び混練)
ニトリル共重合ゴム(A)(Nipol DN3335、日本ゼオン社製、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル単位含有量33.5%、ムーニー粘度35)70部、塩化ビニル樹脂(B)(ZEST 800Z、新第一塩ビ社製、ポリ塩化ビニル、重合度800)20部、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)(ZEST C150S、新第一塩ビ社製、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル含量15%、重合度800)10部、塩化ビニル樹脂用安定剤0.5部及び可塑剤1(ジオクチルフタレート(DOP):大八化学製)1部を8インチロールを用いて50℃で混練し、得られたゴム配合物シートをさらにロール温度170℃で5分間混練して加熱処理を行い、再び50℃で5分間混練してゴム配合物シートを得た。
【0048】
2.第二段混練(配合剤の添加)
得られた上記シートの裁断物100部、酸化亜鉛(Zn#1、堺化学社製)1%及びステアリン酸1%(いずれも、上記ニトリル共重合ゴム(A)、塩化ビニル樹脂(B)及び塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)の合計量に対し)、FEFカーボンブラック(シーストSO、東海カーボン社製)60部及び可塑剤2(DOP)30部を、温水により系内を50℃としたバンバリー型密閉式混練機を用いて5分間混練し、得られた混合物に、硫黄0.3部、テトラメチルチウラムジスルフィド(ノクセラーTT、大内新興化学工業製)1.5部及びN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスフレンアミド(ノクセラーCZ、大内新興社製)1.5部を添加し、温水で50℃に加熱したロール混練機で混練してゴム組成物シートとした。
【0049】
得られた上記ゴム組成物シートについて、上記方法によりマンドレル成形亀裂評価試験を3回実施し、かつ空気加熱老化試験を実施した。得られた結果を表2に示す。
【0050】
実施例2
塩化ビニル樹脂(B)、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)の量を表1に示す通りに変更した他は、実施例1と同様に処理した。得られた結果を表2に示す。
【0051】
実施例3
実施例1の第二段混練において、老化防止剤(Irganox 1010、チバ・スペシャルティ・ケミカル株式会社製、テトラキス−[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン)1部を添加した他は、実施例と同様に処理した。得られた結果を表2に示す。
【0052】
比較例1
塩化ビニル樹脂(B)及び酸化亜鉛の量を表1に示す通りに変更し、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)を加えなかった他は、実施例1と同様に処理した。得られた結果を表2に示す。
【0053】
比較例2
塩化ビニル樹脂(B)の量を表1に示す通りに変更し、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)を加えなかった他は、実施例1と同様に処理した。得られた結果を表2に示す。
【0054】
比較例3
ニトリル共重合ゴム(A)及び塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)の量を表1に示す通りに変更し、塩化ビニル樹脂を加えなかった他は、実施例1と同様に処理した。得られた結果を表2に示す。
【0055】
比較例4
塩化ビニル樹脂(B)、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)及び酸化亜鉛の量を表1に示す通りに変更した他は、実施例1と同様に処理した。得られた結果を表2に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
以上、表2から分かる通りに、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)を配合しない場合には、ホースのマンドレル成形時に亀裂の発生が見られる(比較例1及び比較例2)。また、塩化ビニル樹脂(B)を配合しない場合には、架橋成形物の熱劣化が激しくBending Outが見られ、耐熱性に劣る(比較例3)。また、酸化亜鉛の配合量が多い場合には、架橋成形物の熱劣化が激しくBending Outが見られ、耐熱性に劣る(比較例4)。
これに対し、本発明の架橋成形物は、耐オゾン性、耐熱性に優れ、熱劣化が小さくかつマンドレル成形時に亀裂の発生が見られない(実施例1〜3)。
【0059】
【発明の効果】
本発明の架橋成形物は、耐オゾン性、耐熱性に優れかつマンドレル成型時に亀裂が生じない。従って、本発明の架橋成形物は、様々な用途に用いられるばかりでなく、特に高温、高オゾン濃度という非常に過酷な環境に暴露される分野において用いられるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いるマンドレルを挿入した試験片を示す。
【符号の説明】
1 マンドレル
2 試験片
21 マンドレル挿入側開口部
22 開口部
Claims (2)
- ニトリル共重合ゴム(A)40〜90重量%、平均重合度が700〜1,500の範囲にある塩化ビニル樹脂(B)5〜30重量%、及び平均重合度が700〜1,500の範囲にある塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂(C)5〜30重量%から成るゴム配合物に、酸化亜鉛及びステアリン酸を配合することにより配合後に生成されるステアリン酸亜鉛を、前記ゴム配合物中にゴム配合物の合計重量に対して3重量%以下の量で含有してなるゴム組成物。
- 請求項1に記載のゴム組成物を架橋成形して成る架橋成形物。
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