JPH08257870A - 工具ホルダ - Google Patents

工具ホルダ

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JPH08257870A
JPH08257870A JP7256797A JP25679795A JPH08257870A JP H08257870 A JPH08257870 A JP H08257870A JP 7256797 A JP7256797 A JP 7256797A JP 25679795 A JP25679795 A JP 25679795A JP H08257870 A JPH08257870 A JP H08257870A
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輝久 内田
Koichi Sugiura
浩一 杉浦
Takanori Hashimoto
孝典 橋本
Shigeaki Sato
重明 佐藤
Kenji Ueda
健次 植田
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    • B23Q11/10Arrangements for cooling or lubricating tools or work
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    • Y10T409/303976Milling with means to control temperature or lubricate
    • Y10T409/304032Cutter or work

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体通路を有する工具先端への流体の必要供
給量を確保すると共に、必要に応じて工具保持部の構成
要素が有する隙間等にも調整された量の流体を供給す
る。 【解決手段】 工具保持部の一定の内径を有する流体供
給孔3dに、それと同一径かそれより小径の工具1をコ
レット2を介して保持し、流体供給孔3dから工具1の
流体通路1cへの流体供給が可能な工具ホルダであっ
て、流体供給孔3cには、工具1の流体通路1cへ流れ
る流体流量と、前記流体供給孔と前記工具との間隙部分
へ流れる流体流量との調整手段であるシールブロック11
を、流体供給孔3dの長手方向に対して摺動自在に配置
する。流体供給孔3c内の流体圧力により、シールブロ
ック11が工具1の端部に密着し、該密着部に前記流体を
供給するので、工具1の流体通路1cへの流体の供給量
を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具内部に開通し
た流体通路を通って工具先端部または先端部付近から被
加工物の加工部位へ向けて切削油や冷却液あるいはエア
ーあるいはエアーに冷却液などを含むミストなどの流体
が噴射される形式の工具を保持する工具ホルダに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば穴明け加工などの切削加工を効率
よく行うためには、被加工物の加工部位へ切削油などを
十分に供給して加工する必要がある。切削などを工具内
部の流体通路を通して工具先端部から被加工物の加工部
位に供給するものとして、図16に示すような工具や工具
ホルダが知られている。
【0003】この工具ホルダの工具保持部は、コレット
22とクイル23の先端開口部23aとロックナット24から構
成される。コレット22は外周面がテーパ上に形成された
先端部22aと後端部22bを有しており、コレット22には
その径を縮小させるための数本の割り溝がコレット22の
軸方向に設けられている。クイル23の先端開口部23a内
周面はテーパ状に形成されており、先端開口部23a外周
面には雄ネジ23bが切られている。ロックナット24の先
端内周面24aはテーパ状に形成されており、後端内周面
は雌ネジ24bが切られている。
【0004】オイルスルードリル21のストレートシャン
ク部21bはコレット22を介して工具ホルダであるクイル
23の先端開口部23aに嵌合される。ロックナット24は先
端内周面24aでコレット22の先端部22aに当接し、雌ネ
ジ24bによりクイルの雄ネジ23bに螺合する。コレット
22とロックナット24は先端部22aと先端内周面24aにて
当接しているため、ロックナット24がクイル23の先端開
口部23aに対して螺込まれた量に応じて、コレット22の
後端部22bはクイル23の先端開口部23a内側に嵌挿され
る。クイル23の先端開口部23a内周面もテーパ状に形成
されているため、内側に嵌挿されるコレット22は軸方向
に設けられた複数の割り溝同士を接近させ互いの間隔を
小さくすることにより縮径する。オイルスルードリル21
のストレートシャンク部21bはクイル23の流体供給孔23
eの内径と同一径かそれよりも小径であるが、コレット
22の先端部22aと後端部22bの縮径にともないコレット
22に挟持され、オイルスルードリル21はクイル23の流体
供給孔23e内部に固定される。
【0005】クイル23のテーパシャンク部23cが主軸25
に嵌合されると、クイル後端部の雌ネジ部23dに螺合さ
れたプルスタッド26を介して、クイル23は主軸25内側へ
引き込まれて固定される。オイルスルードリル21には流
体通路21cが内部に通っており、クイル23及びプルスタ
ッド26には切削油などの流体供給される流体供給孔23
e、26aがそれぞれ設けられているので、クイル23が主
軸25内側へ引き込まれて固定されると、主軸25内の供給
管27と流体供給孔26a、23e、流体通路21cが連通常体
になるため、工具先端部21aから切削油等の流体が噴射
できる。
【0006】主軸内の供給管27から切削油等が供給され
ると、工具ホルダの流体供給孔内の切削油等の圧力が高
まり、例えば、クイル23の流体供給孔23eとオイルスル
ードリル21のストレートシャンク部21bとの間隙部分か
ら、コレット22に設けられた複数の割り溝の隙間などの
工具保持部の構成要素の有する隙間へ、高圧の切削油等
が大量に漏れ、工具先端部21aから所定量の流体が噴射
できなくなることがある。また、工具ホルダの工具保持
部における各構成要素間の密着不良、例えばオイルスル
ードリル21のストレートシャンク部21bとこれとに当接
するコレット22との間の密着不良や、コレット22と工具
ホルダであるクイル23の先端開口部23aのテーパ面との
間の密着不良などにより、工具ホルダの流体供給孔に供
給された高圧の切削油などがコレットと工具との間に生
ずる隙間またはコレットと工具ホルダとの間に生ずる隙
間などの工具や工具保持部の構成要素間に生じた隙間か
ら大量に漏れ、工具先端部21aから噴射する流体が不足
することがある。
【0007】この切削油漏れを防ぐための工具ホルダに
は、実開平5-16109 号公報に開示されているように工具
ホルダ内に工具の流体通路開口端部に当接する油密パッ
キンを有するものが知られている。この油密パッキン50
を図17に示す。油密パッキン50はハット状をなし、その
先端50aには開口50bを有する。そして、先端50aがオ
イルスルードリル21の端部に接し、後端外周面50cが流
体供給孔23eに接するものである。そして、油密パッキ
ン50にその後方から流体圧力がかかると、後端外周面50
cが流体供給孔23eに、また、先端50aがオイルスルー
ドリル21の端部にそれぞれ押圧されて密着する。これに
よって工具先端部以外の部分、例えば、コレット22のス
リット部等からの流体の漏れを防止している。
【0008】また、図18に示すように油密パッキン28の
外周と工具ホルダの流体供給孔29の内周にネジを切り、
流体通路30が開口する工具端部31に油密パッキン28を適
度に密着させるように、工具端部31に対する油密パッキ
ン28の取付け位置を調整可能としたものがある。
【0009】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、これら
の従来技術には以下に示すような問題点がある。まず、
図17に示す形式の油密パッキン50は、その取付け位置が
コレット22によって決められるために、工具装着後は油
密パッキンの位置調整ができない。よって工具装着時
に、流体通路が開口する工具端部を正確に油密パッキン
に当接させる必要がある。また、オイルスルードリル21
を固定する以前に開口50b等から僅かに漏れ出した流体
が、コレット22のスリット部に付着すると、該スリット
部へ切粉、ほこり等が付着してしまう。よって、オイル
スルードリル21の組換えの際には、コレット22の洗浄が
必要不可欠である。また、それを防止するために、ダス
トカバー等で工具ホルダを覆い、異物の侵入および付着
を防止する等の対処が必要である。
【0010】また、図18に示す形式の油密パッキン28に
おいても、工具ホルダへの工具装着後は油密パッキンの
取付け位置を調整できないので、工具装着時に流体通路
が開口する工具端部を正確に油密パッキンの当接位置に
合わせる必要がある。つまり、油密パッキンなどのシー
ル部材を工具端部に正確に適当な力で当接させないと、
シール部材と工具端部の隙間から流体が漏れ、シール部
材と工具ホルダの工具保持部により作られる流体供給孔
内の空間に流体が溜まり、例えばコレットと工具との間
に生ずる隙間やコレットと工具ホルダとの間に生ずる隙
間などの工具や工具保持部の構成要素間に生じる隙間か
ら流体が過剰に漏れることとなる。また、うまく当接位
置を合わせることができても、図17のものと同様の問題
点を有しており、改善の余地があった。
【0011】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、工具ホルダの流体供
給孔内でシール部材を流体通路が開口する工具の端部に
押し付けて、工具ホルダ内に供給される高圧流体を工具
内部の流体通路に連通させ、かつ流体供給孔内面と工具
端部とをシールさせ、工具保持部の構成要素が有する隙
間あるいは工具や工具保持部の構成要素間に生じる隙間
からの不必要な流体漏れを防止して、工具先端への流体
の必要供給量を確保すると共に、必要に応じて前記隙間
にも調整された量の流体を供給することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する手段
として請求項1では、所定の内径を有する流体供給孔と
つながる先端開口部にコレットを介して工具を保持し、
前記流体供給孔から前記工具の流体通路への流体供給が
可能な工具ホルダであって、前記流体供給孔には、前記
工具の流体通路へ流れる流体流量と、前記流体供給孔内
周面と前記工具外周面との間隙へ流れる流体流量とを調
節する調整手段を有する工具ホルダとする。
【0013】また、上記目的を達成する手段として請求
項2では、前記調整手段が、前記流体供給孔内に供給さ
れる流体の圧力によって、前記流体供給孔内で長手方向
に自在に摺動して前記工具端部に当接し、かつ、前記流
体供給孔内周面にも当接するシール部材である請求項1
に記載の工具ホルダとする。
【0014】さらに、上記目的を達成する手段として請
求項3では、前記調整手段として、前記流体供給孔内
に、前記工具の流体通路へ前記流体を供給する主通路を
有するシール部材を設け、前記流体供給孔内周面と前記
工具外周面との間隙へ前記流体を案内する副通路を、前
記シール部材もしくは前記工具ホルダの少なくとも一方
に形成したことを特徴とする請求項1に記載の工具ホル
ダとする。
【0015】また、上記目的を達成する手段として請求
項4では、前記シール部材の移動に伴うシール部材と工
具ホルダの工具保持部とにより作られる流体供給孔内の
空間の体積減少による圧力上昇を防ぐ減圧手段を、工具
ホルダに設けたことを特徴とする請求項2または3のい
ずれか1項に記載の工具ホルダとする。
【0016】しかも、上記目的を達成する手段として請
求項5では、前記シール部材に作用する流体の圧力によ
り拡径し、流体供給孔内面に密着する拡径部を前記シー
ル部材に設けたことを特徴とする請求項2ないし4のい
ずれか1項に記載の工具ホルダとする。
【0017】さらに、上記目的を達成する手段として請
求項6では、前記シール部材の外径部には、前記流体供
給孔より大径の突起部を設けたことを特徴とする請求項
2ないし5のいずれか1項に記載の工具ホルダとする。
【0018】上記構成を有する請求項1記載の工具ホル
ダは、流体供給孔に前記工具の流体通路へ流れる流体流
量と、前記流体供給孔内周面と前記工具外周面との間隙
へ流れる流体流量との割合を調整する調整手段によっ
て、工具先端への流体の必要供給量を確保すると共に、
必要に応じて、工具保持部の構成要素が有する隙間ある
いは工具や工具保持部の構成要素間に生じる隙間部分に
も必要量の流体を供給する。
【0019】また、上記構成を有する請求項2記載の工
具ホルダは、流体圧力を受けてシール部材が工具端部に
当接し、かつ、前記流体供給孔内周面にも当接するの
で、工具の流体通路に前記流体を供給し、前記工具先端
への流体の必要供給量を確保する。
【0020】また、上記構成を有する請求項3記載の工
具ホルダは、流体供給孔内でシール部材が工具端部に密
着し、工具の流体通路に前記流体を供給するので、前記
工具先端への流体の必要供給量を確保することが可能と
なり、さらに、前記シール部材もしくは前記工具ホルダ
の少なくとも一方に形成した副通路によって、前記流体
供給孔内周面と前記工具外周面との間隙へも必要量の流
体を供給する。
【0021】さらに、上記構成を有する請求項4記載の
工具ホルダでは、シール部材が工具ホルダの流体供給孔
内を摺動する場合に生じるシール部材と工具ホルダの工
具保持部との間の空間の体積減少による圧力上昇を減圧
手段により防ぐことができるので、シール部材に対する
体積減少により上昇した圧力が流体の供給圧力より勝
り、シール部材の流体供給に伴う摺動が阻害されること
が少なくなり、工具端部とシール部材との密着性を向上
させることができる。
【0022】また、上記構成を有する請求項5の工具ホ
ルダでは、シール部材が工具ホルダの流体供給孔内を摺
動して工具の後端部に密着した後、供給される流体の圧
力が作用するシール部材端面が流体圧に応じて拡径する
ため、流体供給孔内面とシール部材の拡径部との密着性
を向上させることができる。
【0023】しかも、上記構成を有する請求項6の工具
ホルダでは、前記シール部材の外径部には前記流体供給
孔より大径の突起部を設けたことにより、該突起部がそ
の他の外径部に比して、前記流体供給孔の内面に対し強
く摺接する。また、前記突起部で流体供給孔の内面との
摺接状態が確保されることから、該突起部およびその他
の外径部の寸法交差を大きく設定する。
【0024】
【発明の実施の形態】続いて、本発明の実施の形態を、
以下に示す複数の実施例に基づいて説明する。まず、第
1実施例について以下に説明する。図1、図2には、本
発明を実施するための工具ホルダの概要を例示する。こ
の工具ホルダの工具保持部は、コレット2とドリルチャ
ック3の先端開口部3aとロックナット4から構成され
る。コレット2は外周面がテーパ状に形成された先端部
2aと後端部2bを有しており、コレット2にはその径
を縮小させるための数本の割り溝がコレット2の軸方向
に設けられている。ドリルチャック3の先端開口部3a
内周面はテーパ状に形成されており、先端開口部3a外
周面には雄ネジ3bが切られている。ロックナット4の
先端内周面4aはテーパ状に形成されており、後端内周
面は雌ネジ4bが切られている。
【0025】オイルスルードリル1のストレートシャン
ク部1bはコレット2を介して工具ホルダであるドリル
チャック3の先端開口部3aに嵌合される。ロックナッ
ト4は先端内周面4aでコレット2の先端部2aに当接
し、雌ネジ4bによりドリルチャック3の雄ネジ3bに
螺合する。コレット2とロックナット4は先端部2aと
先端内周面4aにて当接しているため、ロックナット4
がドリルチャック3の先端開口部3aに対して螺込まれ
た量に応じて、コレット2の後端部2bはドリルチャッ
ク3の先端開口部3a内側に嵌挿される。ドリルチャッ
ク3の先端開口部3a内周面もテーパ状に形成されてい
るため、内側に嵌挿されるコレット2は軸方向に設けら
れた複数の割り溝同士を接近させ互いの隙間を小さくす
ることにより縮径する。
【0026】なお、オイルスルードリル1のストレート
シャンク部1bはドリルチャック3の流体供給孔3dの
内径と同一かそれより小径であるが、コレット2の先端
部2aと後端部2bの縮径にともないコレット2に挟持
され、オイルスルードリル1はドリルチャック3の流体
供給孔3d内部に固定される。したがって、ストレート
シャンク部1bと流体供給孔3dとの間には、ストレー
トシャンク部1bと流体供給孔3dとの径の差の分だけ
間隙が形成される。
【0027】ドリルチャック3はそのストレートシャン
ク部3cにコレット5を介してクイル6に嵌合され、ロ
ックナット7をクイル6の外周螺子部6aに螺合させる
ことによりドリルチャック3はクイル6に固定される。
クイル6のテーパシャンク部6bが主軸8に嵌合される
と、クイル6後端部の雌ネジ6cに螺合されたプルスタ
ッド9を介し、クイル6が主軸8内側へ引き込まれ固定
される。
【0028】オイルスルードリル1には流体通路1cが
内部に通っており、ドリルチャック3、クイル6及びプ
ルスタッド9には切削油などの流体が供給される流体供
給孔3d、6d、9aが夫々設けられているため、クイ
ル6を主軸8内側へ引き込んで固定すると、主軸内の供
給管10と流体供給孔9a、6d、3d、流体通路1cが
連通状態になるため、工具先端部1aから切削油が噴射
できる。
【0029】本実施例は図1に示すような主軸8内の供
給管10からプルスタッド9に流体供給孔9aを介してク
イル6の流体供給孔6dに流体を供給する流体供給方式
に基づいて説明をするが、図2に示すような主軸 108内
の供給管 110から直接にクイル 106の流体供給孔 106d
に流体を供給する流体供給方式であってもよい。ここ
で、図1記載の流体供給方式と同様の部材または部品に
は同一の符号を用いてその説明を省略する。また、本実
施例では工具ホルダとして図1や図2に示すようなドリ
ルチャックを用いる場合について説明するが、工具ホル
ダとして図7に示すようなクイルをドリルチャックの代
わりに用いてもよい。
【0030】図1に示すドリルチャック3の流体供給孔
3d内には、オイルスルードリル1の流体通路1cへ流
れる流体流量と、ドリルチャック3の流体供給孔3dお
よびオイルスルードリル1のストレートシャンク部1b
の間隙部分へ流れる流体流量との割合を調整する調整手
段であるシールブロック11が、流体供給孔3dの軸方向
に摺動可能に設けられている。シールブロック11の外面
形状は流体供給孔の内面形状と略同一であり、外周寸法
は流体供給孔の内周寸法と略同一である。本実施例で
は、流体供給孔とシールブロックとも断面円形であり、
シールブロック外周寸法が流体供給孔内周寸法より僅か
に小さくなっている。
【0031】図3に示すようにシールブロック11の中心
部には、流体供給孔長手方向と同方向に流体通路11aが
形成され、また、シールブロック11のオイルスルードリ
ル1後端部との当接面側11bの形状は円錐形に形成され
ており、オイルスルードリル1後端部外周がこの円錐内
面に当接して密着する。シールブロック11の流体圧力の
作用面側11cは平面状に形成されており、流体圧力の作
用を受ける。シールブロック11の材質は金属もしくは部
分的に金属を用いるものでもよいが樹脂系の弾性変形し
やすい材料を使用することが望ましい。本実施例では弾
性変形可能なゴム材を使用している。
【0032】シールブロックの形状は、シールブロック
に作用する切削油の圧力により拡径する拡径部を設けた
ものとして、図4にシールブロック 111を示している。
シールブロック 111の中心部には、流体供給孔長手方向
と同方向に流体通路 111aが形成され、また、シールブ
ロック11のオイルスルードリル1後端部との当接面側11
1bの形状は円錐形に形成されており、オイルスルード
リル1後端部外周がこの円錐内面に当接して密着する。
さらに、流体圧力の作用面側 111cの形状を円錐形に形
成し、流体圧力の作用により作用面外周部 111dが拡径
してドリルチャックの流体供給孔内面に密着する。ま
た、図5に示すシールブロック 211のように、流体供給
孔長手方向と同方向に流体通路 211aを形成し、当接面
側 211bの形状を円錐形に形成し、さらに、流体圧力の
作用面側 211cの形状を円環溝状に形成し、作用面外周
部 211dの流体圧力の作用による拡径が容易になるもの
としてもよい。
【0033】図6にはシールブロック11がドリルチャッ
ク3の流体供給孔3d内を流体供給孔軸方向へ摺動する
状態を示す。切削油が供給されていない場合は、シール
ブロック11は流体供給孔3d内の任意の位置12aにあ
る。切削油が供給されると、シールブロック11は供給さ
れた切削油の圧力の作用により速やかにオイルスルード
リル1が保持されている方向へ摺動し、流体供給孔3d
内のオイルスルードリル1後端部外周にシールブロック
11の円錐内面が当接して密着する位置12bに達する。シ
ールブロック11はオイルスルードリル1後端部に密着し
た後も切削油の圧力の作用を受けるため、図7に示すよ
うにシールブロック11は弾性変形し、軸方向に圧縮され
径方向に拡径する。この径方向の拡径によりシールブロ
ック11はドリルチャック3の流体供給孔3d内面に密着
する。
【0034】また、シールブロック11の中心部には軸方
向に流体通路11aが形成されているので、供給された切
削油は流体通路11aを介してシールブロック11を通過
し、オイルスルードリル1の後端部とシールブロック11
の当接面側11bとの密着部に切削油を供給し、切削油は
流体通路1cに送られる。よって、オイルスルードリル
1の流体通路1cへ流れる流体流量を最大に、オイルス
ルードリル1のストレートシャンク部1bとドリルチャ
ック3の流体供給孔3dとの間隙部分へ流れる流体流量
を最小に調整することができる。
【0035】図4に示す拡径部 111dを有するシールブ
ロック 111では、図8に示すようにシールブロック 111
は軸方向に圧縮され径方向に拡径したうえ、さらに拡径
部 111dが拡径し、ドリルチャック3の流体供給孔3d
内面への密着性を向上させる。図5に示すシールブロッ
クについても同様に作用する。
【0036】以上説明したように、本実施例におけるド
リルチャック3では、供給される切削油流体の圧力がシ
ールブロック11、 111、 211の作用面側11c、 111c、
211cに作用し、シールブロックがドリルチャック3の
流体供給孔3d内を摺動してオイルスルードリル1の流
体通路1c開口端に適度に密着する。つまり、オイルス
ルードリル1の流体通路1c開口端とドリルチャック3
の流体供給孔3d内面との間の隙間がシールされたうえ
で、オイルスルードリル1の流体通路1cとドリルチャ
ック3の流体供給孔3dとが連通することとなるため、
流体供給孔3dに供給される高圧切削油がオイルスルー
ドリル1の工具先端部1aから噴射される量を最大に調
整し、オイルスルードリル1とドリルチャック3の流体
供給孔3dとの間隙部分へ流れる流体流量を最小に調整
することができる。よって、例えばコレットの割り溝あ
るいはコレットとオイルスルードリルとの隙間やコレッ
トとドリルチャックの隙間等からの流体の漏れを防止
し、工具先端部1aへの流体の必要供給量を確保するこ
とができる。したがって切削作業をより円滑に行うこと
ができる。
【0037】続いて、本発明の第2の実施例について以
下に説明する。第2実施例では、図9(a)および図9
(b)に示すように、シールブロック31として、その当
接面側31bおよび作用面側31cを円錐形に形成し、中央
部に主通路である流体通路31aを前後に貫通して設け、
かつ、外径部に副通路である溝31dをやはり前後に貫通
して設けたものを用いる。
【0038】シールブロック31は、第1実施例と同様
に、作用面側31cに切削油の圧力を受けて、当接面側31
bをオイルスルードリル1の後端部に密着し、軸方向に
圧縮され径方向に拡径し、ドリルチャック3の流体供給
孔3d内面に密着する。そして、切削油は流体通路31a
を介してシールブロック31を通過し、オイルスルードリ
ルの後端部とシールブロック31の当接面側11bとの密着
部に切削油を供給し、切削油はオイルスルードリルの流
体通路1cに送られる。また、切削油はシールブロック
31の溝31dを通過して、オイルスルードリル1とドリル
チャック3の流体供給孔3dとの間隙部分へ必要量が供
給される。
【0039】また、図10(a)および図10(b)に示す
ように、シールブロック32の当接面側32bおよび作用面
側32cを円錐形に形成し、中央部に主通路である流体通
路32aを前後に貫通して設け、かつ、外径部にはシール
ブロック32の径方向に直交する平面部32dを形成してい
る。この場合は、平面部32dとドリルチャック3の流体
供給孔3dとで副通路を形成する。
【0040】さらに、図11(a)および図11(b)に示
すように、シールブロック33の当接面側33bおよび作用
面側33cを円錐形に形成し、中央部に主通路である流体
通路33aを前後に貫通して設け、かつ、当接面側33bに
は副通路として溝33dを形成している。この場合は、オ
イルスルードリルの後端部とシールブロック33の当接面
側33bとの密着部からオイルスルードリル1の流体通路
1cへ、また、前記密着部において流体供給孔3dに開
口する溝33dから、オイルスルードリル1およびドリル
チャック3の流体供給孔3dの間隙部分へ、それぞれ必
要量の切削油が供給される。
【0041】上記構成をなす本発明の第2実施例におい
ては、第1実施例と同様に供給された切削油が、シール
ブロック31、32、33の流体通路31a、32a、33aを通過
して、オイルスルードリル1の後端部とシールブロック
11の当接面側31b、32b、33bとの密着部に切削油を供
給し、オイルスルードリルの流体通路1cに切削油を送
る。また、溝31d、平面部32d、溝33dを介してオイル
スルードリル1とドリルチャック3の流体供給孔3dと
の間隙部分へ送る切削油量を調整することができる。こ
の調整量によって、オイルスルードリル1の流体通路1
cへ送られる流量も調整される。前述のごとく、オイル
スルードリル1とドリルチャック3の流体供給孔3dと
の間隙部分に流量調整された切削油が送られるので、こ
の部分と連通するコレットのスリット部等に付着しよう
とする切粉、ほこり等を洗浄することができる。この場
合、コレットのスリット部から流される切削油量は前述
のごとく調整されたものであり、オイルスルードリル1
の流体通路1cへ供給されるべき切削油量が不足してし
まうような事態は発生しない。
【0042】また、シールブロック31、32、33が切削油
の圧力を受けて、軸方向に圧縮され径方向に拡径する変
形を起こすことを利用して、溝31d、平面部32d、溝33
dが塞がるようにすると、切削油の圧力の大小によって
も、コレットのスリット部に供給する切削油量を調整す
ることができる。
【0043】次に、本発明の第3実施例を、図12を基に
して説明する。本実施例においては、第2実施例で示し
たオイルスルードリル1とドリルチャック3の流体供給
孔3dとの間隙部分へ必要量の切削油を供給する副通路
を、ドリルチャック3側に設けている。副通路は図12に
実線で示すように、流体供給孔3dの壁面の2点間を、
シールブロック11を迂回するように形成したバイパス通
路34であってもよいし、点線で示すように、シールブロ
ック11の前後に亙って形成された溝35であってもよい。
いずれにしても、第2実施例と同様に、シールブロック
11の流体通路11aによってオイルスルードリルの流体通
路1cに送る切削油量を調整すると共に、バイパス通路
34、溝35等を介してオイルスルードリル1とドリルチャ
ック3の流体供給孔3dとの間隙部分へ送る切削油量を
調整することができる。よって、ここから得られる作用
効果は第2実施例と同様であり、ここでの詳しい説明は
省略する。
【0044】次に、本発明の第4実施例を図13および図
14を用いて説明する。本実施例においては、シールブロ
ック36には、当接面側36bおよび作用面側36cを円錐形
に形成し、中央部に主通路である流体通路36aを前後に
貫通して設けている。さらに、その外径部36eには突起
部36dを形成している。突起部36dの直径をD1 、シー
ルブロック36の外径部36eの直径をD2 、および、ドリ
ルチャック3の流体供給孔3dの直径をD3 とすると、
1 >D3 >D2 という大小関係になるように形成され
ている。また、突起部36dは前後方向の幅H1 を有する
が、これはシールブロック36の全幅H2 に比して、僅か
なものである。ところで、突起部36dは、環状をなすも
のでもよいが、らせん状に形成されたものでもよく、さ
らに、外径部36eの全周に亙って設ける必要はなく、一
部凸状に形成されたものでもよい。
【0045】上記構成をなす本発明の第4実施例におい
ては、ドリルチャック3の流体供給孔3dにシールブロ
ック36を挿入すると、流体供給孔3dより径の大きい突
起部36dが若干潰れるような状態で摺接するので、この
部分に発生する摩擦抵抗により、組み付け時にシールブ
ロック36が脱落することがなくなる。また、突起部36d
の幅H1 は微小であり、シールブロック36の外径部36e
は流体供給孔3dより小径に形成されているので、組み
付け時および摺動時に支障を来すほどの摩擦力は発生せ
ず、突起部36dの直径D1 および外径部36eの直径D2
の寸法がばらついた場合でも、その組み付け性や摺動性
に対する影響は僅かである。したがって、シールブロッ
ク36の突起部36dの直径D1 と、外径部36eの直径D2
との寸法交差を第1実施例に対し、大幅に拡大して設定
することができる。
【0046】また、第1実施例と同様に、シールブロッ
ク36は、作用面側36cに切削油の圧力を受けて当接面側
36bをオイルスルードリル1の後端部に密着させ、軸方
向に圧縮されることにより突起部36dの直径D1 が拡径
して、ドリルチャック3の流体供給孔3d内面との密着
度をさらに高めると共に、外径部径D2 も拡径して、流
体供給孔3d内面に密着する。したがって、前述のごと
く直径D1 およびD2の寸法交差を第1実施例に対し、
大幅に拡大して設定しても、第1実施例と同様に、流体
供給孔3dに供給される高圧切削油はオイルスルードリ
ル1の工具先端部1aのみから噴射され、オイルスルー
ドリル1とドリルチャック3の流体供給孔3dとの間隙
部分へ流れる流体流量を最小に調整することができる。
したがって、第1実施例と同様の作用効果を有し、シー
ルブロック36が樹脂製である場合には仕上げ加工が不要
となるので、コストダウンを図ることができる。さら
に、組み付けの際の脱落を防止し、使い勝手を向上させ
ることができる。
【0047】なお、第4実施例に第2実施例または第3
実施例を組み合わせて用いることも可能である。
【0048】続いて、本発明の第5実施例について以下
に説明する。第5実施例に示す工具ホルダでは第1実施
例に示す工具ホルダの構成に加え、図15に示すようにコ
レット2とドリルチャック3に先端開口部3aとロック
ナット4から構成される工具保持部とシールブロック11
により作られる流体供給孔3d内の空間13には、細管14
がドリルチャック3の外部に開通している。これによ
り、シールブロック11がドリルチャック3の流体供給孔
3d内を摺動する場合に生じる空間13内の体積減少つま
り空気圧縮による圧力上昇を、空間13の圧縮空気を細管
14よりドリルチャック3の外部へ逃がすことで防ぐこと
ができる。切削油は高圧下で供給されるため、シールブ
ロック11の摺動は極めて速く、切削油を噴射する必要が
ある加工段階にはいる前にシールブロック11がオイルス
ルードリル1の後端部に密着する。シールブロック11が
密着した後は空間13に流体が侵入することはない。本実
施例も、上記第1ないし第4実施例と共に実施すること
が可能である。
【0049】以上説明したように、本実施例におけるド
リルチャックでは、供給される切削油流体の圧力がシー
ルブロック端面に作用し、シールブロックがドリルチャ
ックの流体供給孔内を摺動してオイルスルードリルの流
体通路開口端に適度に密着する。つまり、オイルスルー
ドリルの流体通路開口端とドリルチャックの流体供給孔
内面との間の隙間がシールされ、ドリルチャックの流体
供給孔からオイルスルードリルの流体通路へ流れる流体
流量が必要量だけ確保される。
【0050】また、ドリルチャックの流体供給孔からオ
イルスルードリルの流体通路へ流体を案内する主通路と
は別に、シールブロック若しくはドリルチャックに副通
路を設け、オイルスルードリル外周面とドリルチャック
の流体供給孔内周面との間隙へ送る流体流量を調整する
ことが可能であり、コレットのスリット部等に付着しよ
うとする切粉、ほこり等をこの流量調整された流体で洗
浄することができる。この場合、コレットのスリット部
から流される切削油量は前述のごとく調整されたもので
あり、オイルスルードリルの流体通路へ供給されるべき
切削油量が不足することはない。
【0051】また、シールブロックがドリルチャックの
流体供給孔内を摺動してオイルスルードリルの後端部に
密着した後、切削油の供給圧力が作用するシールブロッ
ク端面が液圧に応じて拡径するため、流体供給孔内面と
シールブロックの拡径部の密着性を向上させることがで
き、シールブロックとドリルチャックの流体供給孔内面
の間から切削油が過剰に漏れ出すことを防止することが
できる。
【0052】さらに、シールブロックがドリルチャック
の流体供給孔内を摺動する場合に生じるコレットとシー
ルブロックとの間の空間の圧縮空気をドリルチャックに
細管を穿孔することによってドリルチャック外部へ逃が
すことができるので、シールブロックに対する圧縮空気
の圧力が切削油の供給圧力より勝り、シールブロックの
切削油供給孔に伴う摺動が阻害され、オイルスルードリ
ルの後端部とシールブロックとの密着性が低下するとい
うことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における工具ホルダのシー
ルブロック装着状態を示す断面摸式図である。
【図2】本発明の第1実施例における工具ホルダのシー
ルブロック装着状態を示す断面摸式図である。
【図3】図1に示すシールブロックの単体の断面図であ
る。
【図4】円錐状作用面を有するシールブロックを示す断
面図である。
【図5】円環溝状作用面を有するシールブロックを示す
断面図である。
【図6】シールブロックの摺動状態を示す断面図であ
る。
【図7】シールブロックの密着状態を示す断面図であ
る。
【図8】シールブロックの密着状態を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例におけるシールブロックを
示す摸式図であり、(a)は作用面側を示す図、(b)
はその断面図である。
【図10】本発明の第2実施例におけるシールブロック
の変形例を示す摸式図であり、(a)は作用面側を示す
図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。
【図11】本発明の第2実施例におけるシールブロック
の更なる変形例を示す摸式図であり、(a)はその当接
面側を示す図、(b)はその断面図である。
【図12】本発明の第3実施例における工具ホルダのシ
ールブロック装着状態を示す断面摸式図である。
【図13】本発明の第4実施例におけるシールブロック
を示す断面図である。
【図14】図13に示すシールブロックの工具ホルダへの
装着状態を示す断面図である。
【図15】本発明の第5実施例における減圧手段を有す
る工具ホルダの断面図である。
【図16】従来の工具ホルダを示す断面図である。
【図17】従来の油密パッキンを有する工具ホルダの要
部断面図である。
【図18】従来の調整可能な油密パッキンを有する工具
ホルダの断面図である。
【符号の説明】
1 オイルスルードリル 2 コレット 3 ドリルチャック 3d 流体供給孔 11 シールブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 重明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 植田 健次 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の内径を有する流体供給孔とつなが
    る先端開口部にコレットを介して工具を保持し、前記流
    体供給孔から前記工具の流体通路への流体供給が可能な
    工具ホルダであって、前記流体供給孔には、前記工具の
    流体通路へ流れる流体流量と、前記流体供給孔内周面と
    前記工具外周面との間隙へ流れる流体流量とを調節する
    調整手段を有する工具ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記調整手段が、前記流体供給孔内に供
    給される流体の圧力によって、前記流体供給孔内で長手
    方向に自在に摺動して前記工具端部に当接し、かつ、前
    記流体供給孔内周面にも当接するシール部材である請求
    項1に記載の工具ホルダ。
  3. 【請求項3】 前記調整手段として、前記流体供給孔内
    に、前記工具の流体通路へ前記流体を供給する主通路を
    有するシール部材を設け、前記流体供給孔内周面と前記
    工具外周面との間隙へ前記流体を案内する副通路を、前
    記シール部材もしくは前記工具ホルダの少なくとも一方
    に形成したことを特徴とする請求項1に記載の工具ホル
    ダ。
  4. 【請求項4】 前記シール部材の移動に伴うシール部材
    と工具ホルダの工具保持部とにより作られる流体供給孔
    内の空間の体積減少による圧力上昇を防ぐ減圧手段を、
    工具ホルダに設けたことを特徴とする請求項2または3
    のいずれか1項に記載の工具ホルダ。
  5. 【請求項5】 前記シール部材に作用する流体の圧力に
    より拡径し、流体供給孔内面に密着する拡径部を前記シ
    ール部材に設けたことを特徴とする請求項2ないし4の
    いずれか1項に記載の工具ホルダ。
  6. 【請求項6】 前記シール部材の外径部には、前記流体
    供給孔より大径の突起部を設けたことを特徴とする請求
    項2ないし5のいずれか1項に記載の工具ホルダ。
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