JP2840607B2 - ファイバ成形体の製造法 - Google Patents

ファイバ成形体の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低密度の木質ファイバ
成形体を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低密度木質ファイバ成形体の製造法とし
ては、水を溶媒とする接着剤を雪状にし、接着剤の粘着
性を除いた後、これを木質ファイバ中に圧搾空気を用い
て均一に混合分散する方法がある(特開平4−3326
02号公報)。しかし、雪状となった接着剤が融ける
と、接着剤に粘着性が生じ、均一な混合分散および成形
加工が困難となることから、雪状となった接着剤を、混
合分散時から成形加工終了時まで、常に冷却する必要が
ある。また、氷にはマイクロ波が吸収されにくいため、
雪状の接着剤にはマイクロ波を吸収しやすい塩などの物
質を少量混入し、雪状接着剤の温度が急速に上昇するよ
うにする必要があり、製造工程を複雑にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、水を溶媒とする接着剤を雪状にした場合、温度が
常温に戻ると溶融し、粘着性を有する点および接着剤中
にマイクロ波を吸収しやすい塩などの物質を少量混入し
なければならない点である。本発明は、低密度の木質フ
ァイバ成形体を製造する技術を提供するものであり、そ
の製造法は簡便で、かつ、安価でなければならない。し
たがって、常温下で、成形できる方法が有利となる。こ
のためには、水を溶媒とする接着剤が常温でも粘着性を
有さないようにして、これを木質ファイバ中に均一に分
散させなければならない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、接着剤固形成分とその溶液化に必要な
水とを分離し、微細粒子状のポリアクリル酸塩系ポリマ
−に水を吸収させ、水の付着性を抑制すると同時に、接
着剤固形成分を粉末状とすることにより、水と粉末状の
接着剤とを木質ファイバ中に圧搾空気を用いて均一に混
合分散できるようにする。この混合物を各種成形型中に
圧搾空気を用いて押し入れた後、マイクロ波加熱を行え
ば、水が該ポリマ−粒子中に液体として存在するため、
マイクロ波が急激に水に吸収されることになる。
【0005】また、水を大量に含み細かい粒子状となっ
たポリアクリル酸塩系ポリマ−の周囲一面に粉末状の接
着剤を予め付着させることにより、該ポリマ−粒子に含
まれる水の付着性を消滅させ、該ポリマ−粒子と木質フ
ァイバとの均一混合性を高める。
【0006】
【作用】水を大量に含み細かい粒子状となったポリアク
リル酸塩系ポリマ−間には付着性が少なく、また、粉末
状の接着剤には粘着性がないため、これらは圧搾空気に
よって乾燥した木質ファイバ中に容易に均一分散する。
したがって、常温で水を木質ファイバ−中に均一分散さ
せることができ、この結果、木質ファイバ中に均一分散
している粉末状の接着剤に糊化に必要な水を供給するこ
とができる。この際、該ポリマ−粒子の周囲一面に粉末
状の接着剤を予め付着させれば、該ポリマ−粒子の付着
性が消滅し、該ポリマ−粒子と木質ファイバとの均一混
合性が向上するほか、粉末状の接着剤に効率よく水を供
給することができるため、木質ファイバに混入する水の
量を低減化することができ、乾燥時間・コストの節約に
つながる。この混合物にマイクロ波加熱を行えば、マイ
クロ波は該ポリマ−粒子中に存在する水に選択的に吸収
される。この結果、水からは大量の水蒸気が発生し、こ
の水蒸気により粉末状の接着剤が糊化し、さらに、糊化
した接着剤が乾燥することによって木質ファイバ同士の
接着が可能となり、成形体の強度が発現し、強度特性に
優れた低密度木質ファイバ成形体が短時間内に得られる
ことになる。この際、ポリアクリル酸塩系ポリマ−中に
存在する親水基と木質ファイバとの間に水素結合が生じ
るため、成形体の強度は、接着剤単独の場合より、向上
することが期待できる。
【0007】
【実施例】実施例について図面で説明する。粉末状の接
着剤として安価なデンプン粉を選択し、これを、大量の
水を含み細かい粒子状となったポリアクリル酸塩系ポリ
マ−に加えて、攪拌混合することにより、該ポリマ−粒
子の周囲一面にデンプン粉を付着させた後、これを木質
ファイバ中に圧搾空気を用いて均一に混合分散させる。
この混合物を、所定の形状のガラス繊維強化プラスチッ
ク製成形型中に圧搾空気を用いて押し入れた後、マイク
ロ波を照射し、該ポリマ−粒子中に吸収されている水か
ら水蒸気を発生させ、この水蒸気によりデンプンを糊化
させる。さらに、糊化したデンプンを乾燥させることに
よって木質ファイバ同士を接着させ、木質ファイバ成形
体の強度を発現させる。
【0008】デンプン粉を該ポリマ−粒子の周囲一面に
付着させる工程を省略したい場合は、まず、デンプン粉
を木質ファイバ中に圧搾空気を用いて均一に混合分散さ
せた後、これに該ポリマ−粒子を均一に混合分散させ
る。デンプン粉を木質ファイバ中に圧搾空気を用いて均
一に混合分散させる際、デンプン粉が飛散して混合しに
くい場合は、該ポリマ−粒子を先に木質ファイバ中に混
合分散させてから、これにデンプン粉を均一に混合分散
させれば、デンプン粉は該ポリマ−粒子表面に付着する
ため飛散を防止することができる。また、木質ファイバ
と該ポリマ−粒子とデンプン粉とを同時に圧搾空気を用
いて均一に混合分散させてもよい。
【0009】デンプン粉には、未加工のデンプンを用い
ても、また、加工処理を施したものを用いてもよい。粉
末状の接着剤としては、デンプン粉のほか、ゼラチンお
よびポリビニルアルコ−ルなど水を溶媒とするものを使
用することができる。木質ファイバの代わりとして、故
紙などからのリサイクルパルプを用いることもできる。
【0010】
【発明の効果】本発明は、以上の説明のように、強度特
性に優れた低密度で均一な木質ファイバ成形体を短時間
に成形することができるので、以下に述べる効果をもた
らす。常温下で、水および粉末状の接着剤を木質ファイ
バ中に均一に混合分散することができる。また、水が液
体の状態で存在することから、マイクロ波の吸収を向上
させる物質を水に添加することなく、マイクロ波が水に
選択的に吸収される。したがって、木質ファイバ成形体
の製造が簡単となり、その結果、製造コストを低減化で
きる。
【0011】ポリアクリル酸塩系ポリマ−と木質ファイ
バとが接着するため、成形体の強度が向上することが期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水を大量に含み細かい粒子状となったポリアク
リル酸塩系ポリマ−の周囲一面にデンプン粉が付着した
ものと木質ファイバとが成形型内で均一に混合分散した
状態を示す断面図である。
【図2】該ポリマ−粒子の周囲一面にデンプン粉が付着
した状態を示す断面図である。
【符号の説明】 1 成形型 2 穴 3 木質ファイバ 4 水を大量に含み細かい粒子状となったポリアクリル
酸塩系ポリマ−の周囲一面にデンプン粉が付着したもの 5 水を大量に含み細かい粒子状となったポリアクリル
酸塩系ポリマ− 6 デンプン粉

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥した木質ファイバ中に、水を大量に
    含み細かい粒子状となったポリアクリル酸塩系ポリマー
    および水を溶媒とする粉末状の接着剤を加えて、これら
    を圧搾空気を用いて均一に混合分散させた後、各種の形
    状に成形し、この状態でマイクロ波加熱することにより
    短時間に成形体を得る製造法。
  2. 【請求項2】 水を大量に含み細かい粒子状となったポ
    リアクリル酸塩系ポリマーの周囲一面に、水を溶媒とす
    る粉末状の接着剤を予め付着させ、該ポリマー粒子間の
    付着性を消滅させた後、これを圧搾空気を用いて乾燥し
    た木質ファイバ中に均一に混合分散させ、続いて、各種
    の形状に成形し、この状態でマイクロ波加熱することに
    より短時間に成形体を得る製造法。
JP17368091A 1991-07-15 1991-07-15 ファイバ成形体の製造法 Expired - Lifetime JP2840607B2 (ja)

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