JPH10231156A - 樹脂コンクリート製品およびその製造方法 - Google Patents

樹脂コンクリート製品およびその製造方法

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JPH10231156A
JPH10231156A JP4852897A JP4852897A JPH10231156A JP H10231156 A JPH10231156 A JP H10231156A JP 4852897 A JP4852897 A JP 4852897A JP 4852897 A JP4852897 A JP 4852897A JP H10231156 A JPH10231156 A JP H10231156A
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thermoplastic resin
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thermosetting
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Shigeru Hoshi
茂 星
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ORIENT BUSSAN KK
Shinko Co Ltd
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MIDORI SHOJI KK
ORIENT BUSSAN KK
Shinko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一または複数種の産業廃棄物を原材料とする有
用な多用途製品を提供するとともに、これによって、前
記産業廃棄物の処理量を増大させること。 【解決手段】 樹脂コンクリート製品(10)は、熱可塑性
樹脂(12)と、熱可塑性樹脂中に混在する、熱硬化性樹脂
(16)で被覆された骨材(14)とを有する成形体からなる。
成形体中の熱可塑性樹脂(12)と、熱硬化性樹脂(14)とは
これらの界面において互いに入り組んでいる。成形体
は、液状または固形の熱硬化性樹脂で被覆された骨材
と、熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片との混合物を型
枠に入れ、型枠内の混合物に熱圧を加え、混合物中の熱
可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融および前記熱硬化性
樹脂の熱硬化後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱型す
ることにより得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物の処理
方法、特に熱可塑性樹脂廃棄物、ゴム質系廃棄物、木質
系廃棄物等を成分とする樹脂コンクリート製品およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、これらの産業廃棄物は、それぞ
れ、単一の用途を有する製品の原材料として再利用され
ている。しかし、一種類の産業廃棄物を単一用途の製品
の原材料として用いるのでは、前記産業廃棄物の処理量
に限度がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一または複
数種の産業廃棄物を原材料とする有用な多用途製品を提
供するとともに、これによって、前記産業廃棄物の処理
量を増大させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
本発明の樹脂コンクリート製品(第1の樹脂コンクリー
ト製品)は、熱可塑性樹脂と、該熱可塑性樹脂中に混在
する、熱硬化性樹脂で被覆された骨材とを有する成形体
であって前記熱可塑性樹脂と、前記熱硬化性樹脂とがこ
れらの界面において互いに入り組んでいる成形体からな
る。
【0005】本発明によれば、骨材の被覆である熱硬化
性樹脂と、前記骨材を取り巻く熱可塑性樹脂とがこれら
の接触面である界面において互いに混ざり合い、入り組
んでおり、両樹脂の入り組んだ部分は相互に係止してい
る。このことから、前記骨材は、化学的結合によりこれ
に密着した前記熱硬化性樹脂を介して、前記熱可塑性樹
脂と物理的に強固に結合している。この強固な結合のた
め、前記成形体は大きい機械的強度、例えば大きい曲げ
強さ、圧縮抵抗等を有し、また、優れた寸法安定性を有
する。このため、本発明の樹脂コンクリート製品は、道
路の舗装に用いられるブロック、タイル、縁石、建築用
の床材や壁材、側溝用のブロックおよび蓋、車止め等に
用いることができる。これらの供給のためには多量の熱
可塑性樹脂を必要とするところ、前記熱可塑性樹脂は廃
棄物から得ることができる。したがって、多量の熱可塑
性樹脂廃棄物を処理することができる。
【0006】また、樹脂コンクリート製品は、前記成形
体に積層された積層体を含むものとすることができる
(第2の樹脂コンクリート製品)。前記積層体は、熱硬
化性樹脂で被覆されかつ該熱硬化性樹脂を介して互いに
接着された粒状物の集合からなり、前記成形体の熱可塑
性樹脂および前記積層体の熱硬化性樹脂もまたこれらの
界面において互いに入り組んでいる。この入り組み構造
のため、前記成形体と前記積層体もまた強固に結合され
ている。前記積層体の粒状物として、例えば古タイヤの
ようなゴム質系の廃棄物の破砕片(ゴムチップ)を用い
ることができ、これにより、熱可塑性樹脂およびゴム質
系の廃棄物の大量処理が可能である。前記ゴムチップか
らなる積層体はクッション性を有することから、この樹
脂コンクリート製品を例えば舗装用ブロックとして用い
るときは、歩行時における衝撃吸収作用が得られる。ま
た、前記積層体は、前記多数の粒状物が互いに隙間をお
いて接するものとすることができ、これによれば、この
隙間が路面に透水性を与える。
【0007】本発明の他の樹脂コンクリート製品(第3
の樹脂コンクリート製品)では、前記熱可塑性樹脂中に
混入される骨材について、これを熱硬化性樹脂または熱
可塑性樹脂が含浸されており、また、両樹脂はこれらの
界面において互いに入り組んでいる。したがって、この
製品にあっても、両樹脂の入り組み部分は相互に係止し
て一体となっており、前記骨材と該骨材により補強され
る前記熱可塑性樹脂とは強固に結合されている。樹脂コ
ンクリート製品として、さらに、この成形体に積層され
た積層体を有するもの(第4の樹脂コンクリート製品)
とすることができる。この場合も、また、熱可塑性樹脂
と熱硬化性樹脂との相互入り組みにより、強固に結合さ
れている。したがって、これらの樹脂コンクリート製品
もまた前記したような用途に向けることができ、熱可塑
性樹脂廃棄物の大量処理が可能である。また、前記骨材
として、例えば、間伐材や建築廃材のような木質系廃棄
物の破砕片を用いることができ、これにより前記木質系
廃棄物の大量処理が可能である。さらに、同様に、前記
積層体の粒状物の原料としての前記ゴム質系廃棄物の大
量処理が可能である。
【0008】本発明のさらに他の樹脂コンクリート製品
(第5の樹脂コンクリート製品)では、熱可塑性樹脂の
成形体に、熱硬化性樹脂で被覆された粒状物の集合から
なる積層体であって前記成形体の熱可塑性樹脂と前記積
層体の熱硬化性樹脂とがこれらの界面において互いに入
り組んでいるものが積層されている。この製品にあって
は、機械的強度をさほど必要としないものへの適用、例
えば、柔軟性、可撓性等を必要とする床マットへの適用
が可能であり、また、前記成形体の成形のために熱可塑
性樹脂廃棄物の大量処理および前記積層体における粒状
物の原料としてのゴム質系廃棄物の大量処理が可能であ
る。
【0009】前記第1の樹脂コンクリート製品は、液状
または固形の熱硬化性樹脂で被覆された骨材と、熱可塑
性樹脂廃棄物の多数の破砕片との混合物を型枠に入れ、
前記型枠内の混合物に熱圧を加え、前記混合物中の前記
熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融および前記熱硬化
性樹脂の熱硬化後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱型
することにより得ることができる。
【0010】前記型枠中の混合物に熱圧を加えると、前
記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片が熱溶融する。しかし、
前記熱可塑性樹脂の溶融温度では、前記熱硬化性樹脂は
硬化を開始しない。このため、前記熱可塑性樹脂の熱溶
融物と前記液体の熱硬化性樹脂とがこれらの界面におい
て互いに混ざり合い、相互に入り組む。また、前記固形
の熱硬化性樹脂は、前記熱可塑性樹脂の破砕片が熱溶融
するときに熱溶融し、溶融した両樹脂はこれらの界面に
おいて互いに入り組む。前記液状の熱硬化性樹脂および
熱溶融した前記熱硬化性樹脂の硬化は、前記熱圧の継続
付与に伴う温度上昇によって始まる。前記熱可塑性樹脂
は冷却により固化し、前記熱可塑性樹脂および前記熱硬
化性樹脂相互の前記入り組み状態はそのまま残り、脱型
により、樹脂コンクリート製品が得られる。
【0011】前記第2の樹脂コンクリート製品は、液状
または固形の熱硬化性樹脂で被覆された粒状物を前記型
枠に前記混合物上に重ねて入れた後、前記型枠内の内容
物に熱圧を加え、前記内容物中の前記熱可塑性樹脂廃棄
物の破砕物の熱溶融および前記熱硬化性樹脂の熱硬化
後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱型することにより
得ることができる。
【0012】熱圧下の混合物中において熱可塑性樹脂廃
棄物の破砕片が熱溶融するとき、この熱可塑性樹脂の熱
溶融物と、前記混合物中の前記液状の熱硬化性樹脂また
は前記固形の熱可塑性樹脂の溶融物とが、前記したと同
様に、これらの界面で互いに混じり合って入り組む。ま
た、熱可塑性樹脂の熱溶融物は、重ね入れられた前記粒
状物の被覆である前記液状の熱硬化性樹脂または前記固
形の熱硬化性樹脂の溶融物ともこれらの界面において互
いに入り組む。これらの入り組み状態または入り組み関
係は、冷却後も維持される。このようにして、前記成形
体と前記積層体との積層構造を有する第2の樹脂コンク
リートが得られる。
【0013】前記固形の熱硬化性樹脂の被覆は、骨材お
よび粒状物のそれぞれを、溶剤と該溶剤に溶解された熱
硬化性樹脂と硬化剤とを含む溶液に漬け、その後前記溶
剤を蒸発させることにより形成することができる。
【0014】前記第3の樹脂コンクリート製品は、熱可
塑性樹脂が含浸された骨材と、熱可塑性樹脂廃棄物の多
数の破砕片とを混合物を型枠に入れ、次いで前記型枠内
の混合物に熱圧を加え、前記混合物中の前記骨材の熱可
塑性樹脂および前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶
融後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱型することによ
り得ることができる。
【0015】これによれば、熱圧下において、前記骨材
に含浸された熱可塑性樹脂と、前記破砕片とが共に熱溶
融し、これらの溶融物が界面において互いに他の一方に
入り組む。両熱可塑性樹脂が親和性を有する場合には、
互いに入り組んだ部分は混ざりあって一体となる。いず
れの場合も、冷却により硬化したとき、入り組み状態が
そのまま維持される。
【0016】また、前記第4の樹脂コンクリート製品
は、前記型枠内の混合物上に、液状または固形の熱硬化
性樹脂で被覆された粒状物の集合を重ね入れ、これらの
内容物に熱圧を加え、前記内容物中の前記骨材の熱可塑
性樹脂と前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片との熱溶融お
よび前記熱硬化性樹脂の熱硬化後、前記型枠内の内容物
を冷却し、脱型することにより得ることができる。
【0017】この場合も、また、前記第2の樹脂コンク
リート製品の製造におけると同様、前記混合物中の熱可
塑性樹脂の溶融物と、前記熱硬化性樹脂またはその溶融
物との間で相互の入り組みが生じ、この入り組み状態が
冷却後も維持され、前記第4の樹脂コンクリートが得ら
れる。
【0018】さらに、前記第5の樹脂コンクリート製品
は、型枠に入れた熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片上
に、液状または固形の熱硬化性樹脂で被覆された粒状物
の集合を重ね入れ、その後、前記型枠内の内容物に熱圧
を加え、前記内容物中の前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕
片の熱溶融および前記熱硬化性樹脂の熱硬化後、前記型
枠内の内容物を冷却し、脱型することにより得られる。
【0019】この場合も、また、熱圧下において、前記
熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融物と、前記粒状物
を包む熱硬化性樹脂またはその熱溶融物とがこれらの界
面で相互に入り組み、冷却後、この入り組み状態がその
まま残る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明に係る
樹脂コンクリート製品の一つが全体に10で示されてい
る。
【0021】この樹脂コンクリート製品10は、熱可塑
性樹脂12と、該熱可塑性樹脂中に混在する骨材14と
を含む成形体からなる。
【0022】骨材14は、多数のゴムチップからなる。
骨材14すなわち各ゴムチップ(以下、説明の便宜のた
め、これに符号14を付すことがある。)は、熱硬化性
樹脂で被覆されており、前記熱硬化性樹脂の皮膜は各ゴ
ムチップ14と化学的に結合している。
【0023】図2に示すように、ゴムチップ14を覆う
熱硬化性樹脂16と、熱可塑性樹脂12とは、これらの
界面において互いに入り組んでいる。すなわち、ゴムチ
ップ14を覆う熱硬化性樹脂の皮膜16の表面の一部
と、ゴムチップ14を取り巻く熱可塑性樹脂12の一部
とが互いに他の一方の内部へ細く触角状に伸びている。
図2において、島状に点在する熱硬化性樹脂16の一部
は熱可塑性樹脂12中を伸び、前記熱硬化性樹脂の皮膜
の本体部分に連なっている。この相互に入り組んだ両樹
脂の一部の相互係止作用により、熱可塑性樹脂12とこ
れを補強する骨材たるゴムチップ14とが物理的に強固
に結合している。
【0024】この強固な物理的結合のため、樹脂コンク
リート製品10は曲げ強さ、圧縮強度のような大きい機
械的強度を有し、また、優れた寸法安定性を有する。こ
のような強度および性質を有する樹脂コンクリート製品
10は、道路の舗装に用いられるブロック、タイル、縁
石、建築用の床材や壁材、側溝用のブロックおよびその
蓋、車止め等の用途に適する。いうまでもなく、樹脂コ
ンクリート製品10は、用途に応じて、種々の形態に成
形される。
【0025】骨材14として、前記ゴムチップのほか、
例えば、廃棄物を破砕して得られるガラス片、貝殻片、
木片等を用いることができる。
【0026】樹脂コンクリート製品10は、後述するよ
うに、熱可塑性樹脂廃棄物を原料の一部として製造する
ことができ、しかも、これらの供給のためには多量の熱
可塑性樹脂を消費するため、前記熱可塑性樹脂廃棄物の
大量処理が期待できる。
【0027】図3に他の樹脂コンクリート製品18を示
す。この製品18は、図1に示す樹脂コンクリート製品
と同様の成形体10と、これに積層された積層体20と
からなる。
【0028】積層体20は熱硬化性樹脂で被覆された多
数の粒状物22の層からなる。粒状物22は前記熱硬化
性樹脂を介して互いに接着されている。粒状物22は、
必要に応じて、これを覆う前記熱硬化性樹脂性の皮膜相
互間に空隙が存するように接着され、あるいは、存在し
ないように接着される。前者の場合、積層体20は通気
性または通水性を有する。
【0029】成形体10と積層体20とは、これらの界
面において、成形体10における熱可塑性樹脂12の一
部と骨材14を取り巻く熱硬化性樹脂16の一部との間
の相互入り組みと同様の態様で、互いに入り組んでい
る。すなわち、成形体10の熱可塑性樹脂12の一部
と、積層体20の粒状物22を取り巻く熱硬化性樹脂1
6の一部とが互いに入り組んでいる。これにより、成形
体10と積層体20とが強固に物理的に結合され、一体
をなしている。
【0030】粒状物22として、例えばゴムチップのよ
うな弾性体を用いることができる。これによれば、前記
ゴムチップが弾性を有し、積層体20における前記空隙
を弾性変形可能であることから、積層体20はクッショ
ン性を備える。したがって、この樹脂コンクリート製品
18を例えば舗石ブロックまたは舗石板として使用する
とき、路面を規定する積層体20が歩行に伴う衝撃反力
の緩和に役立つ。
【0031】前記ゴムチップは、古タイヤのようなゴム
質系の廃棄物を破砕して得ることができる。したがっ
て、前記ゴム質系の廃棄物の大量処理が期待できる。
【0032】図4にさらに他の樹脂コンクリート製品2
4を示す。この樹脂コンクリート製品24は、熱可塑性
樹脂12中に散在する多数の木片からなる骨材26を含
む成形品からなる。
【0033】各木片(以下、説明の便宜のため、これに
符号26を付すことがある。)には、熱可塑性樹脂が含
浸され、また、該熱可塑性樹脂の皮膜で覆われている。
木片26は、その皮膜を介して、該皮膜の周囲を取り巻
く熱可塑性樹脂12と相互に結合している。この場合
も、同様に、木片26の皮膜を構成する熱可塑性樹脂の
一部と、木片26により補強される熱可塑性樹脂12の
一部とが両樹脂の界面において互いに入り組み合ってい
る。熱可塑性樹脂が含浸された木片26は、含浸された
熱可塑性樹脂により補強されているため、非含浸のもの
と比べて、圧縮力、剪断力等の外力に対する抵抗性に優
れ、破壊しにくい。このため、木片26は骨材として十
分な機能を有する。木片26は、図示の例のような細長
いもの、板状片からなるもの、ブロック状のもの等、種
々の形態を取り得る。
【0034】木片26は、建築廃材のような木質系廃棄
物を破砕して得ることができ、これにより、前記木質系
廃棄物の大量処理が期待できる。
【0035】また、前記骨材は、木片に代えて、例え
ば、ガラス繊維糸片を用いることができる。前記ガラス
繊維糸片に前記熱可塑性樹脂を含浸させることにより、
前記ガラス繊維糸片におけるガラス繊維のほつれをなく
し該ガラス繊維糸片の形態を維持することができる。こ
のため、前記ガラス繊維糸片は、骨材として機能する。
前記熱硬化性樹脂含浸のガラス繊維糸片として、例えば
FRPからなる廃材を破砕したときに発生するものを利
用することもできる。
【0036】次に、図5を参照すると、さらに他の樹脂
コンクリート製品28が示されている。この製品28
は、図4に示す樹脂コンクリート製品と同様の成形体2
4と、該成形体の上に積層された、図3に示す積層体と
同様の積層体20とからなる。成形体24および積層体
20も、また、同様に、これらの境界面において、成形
体24の熱可塑性樹脂の一部と積層体20の熱硬化性樹
脂の一部とが互いに入り組み合い、これにより強固な物
理的結合をなしている。
【0037】図6に、さらに他の樹脂コンクリート製品
30を示す。この製品は、熱可塑性樹脂の成形体32
と、成形体32上に積層された、図3および図5に示す
積層体と同様の積層体20とからなる。成形体32およ
び積層体20は、同様に、これらの境界面において、成
形体32の熱可塑性樹脂の一部と積層体20の熱硬化性
樹脂の一部とが互いに入り組み合い、強固な物理的結合
をなしている。
【0038】図1に示す樹脂コンクリート製品10は、
次のようにして製造または成形することができる。
【0039】図7に示すように、まず、金型のような型
枠34内に熱硬化性樹脂16で被覆された骨材、例えば
古タイヤを破砕して得られる多数のゴムチップ14と、
熱可塑性樹脂廃棄物を破砕してなる多数の破砕片36と
の混合物38を入れる。ゴムチップ14と破砕片36と
の混合重量比は、例えば、1:0.5〜2とすることが
できる。また、ゴムチップ14の粒径および破砕片36
の粒径は、それぞれ、例えば1〜5mmおよび5〜10mm
とする。前記骨材としては、前記ゴムップのほか、ガラ
ス製の廃品から得られるガラス片や、貝殻の破砕片を用
いることができる。
【0040】ゴムチップ14を覆う熱硬化性樹脂16の
皮膜は液体または固体からなる。
【0041】前記液体からなる皮膜すなわち液状の皮膜
は、例えば、ゴムチップ14と、一液性ポリウレタン樹
脂とをミキサーで混合攪拌することにより、ゴムチップ
14の表面に形成することができる。ゴムチップ14と
前記一液性ポリウレタン樹脂との混合割合は、例えば、
重量比で10:1とする。混合攪拌時、これらの混合物
に顔料を添加することにより、前記ゴムチップを着色す
ることができる。前記ポリウレタン樹脂はゴムチップ1
4と化学的に結合し、これによりゴムチップ14の表面
に密着する。一液性の熱硬化性樹脂に代えて、二液性の
熱硬化性樹脂を用いることができる。但し、二液性のも
のは一液性のものに比べて、熱硬化性樹脂の硬化が始ま
るまでの時間が短い。
【0042】また、前記固体からなる皮膜すなわち固形
の皮膜を形成するには、まず、例えば、溶媒であるアセ
トンに、熱硬化性樹脂の一つであるジアリルフタレート
樹脂のような固体の不飽和ポリエステル樹脂を溶かし、
さらに、硬化剤であるベンゾイルパーオキサイド(BP
O)を添加してなる溶液中にゴムチップ14を入れ、前
記溶液でゴムチップ14の表面を濡らす。
【0043】前記固形の皮膜を形成する場合、前記骨材
として、前記ゴムチップのほか、間伐材や建築廃材のよ
うな木質系の廃材の破砕片や、FRP廃材の破砕により
得られるガラス繊維糸片を用いることができる。これら
の骨材を用いる場合には、これらの骨材を前記溶液中に
入れて前記骨材の全部または表面に前記溶液を含浸させ
る。これらの骨材は、好ましくは5〜10mmの長さ寸法
を有する。
【0044】前記アセトンと不飽和ポリエステル樹脂と
の混合重量比は、例えば、1:1とし、また、前記BP
Oの添加重量は、これらの混合液に対し3%とする。前
記ポリエステル樹脂に代えて、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、ユリア樹脂等を用いることができる。
【0045】次に、前記アセトンを120℃以下の温度
下で蒸発させる。この温度下では、前記不飽和ポリエス
テル樹脂と前記BPOとは反応しない。前記アセトンの
蒸発により、ゴムチップ14の表面に前記不飽和ポリエ
ステル樹脂と前記BPOとが混合してなる固形の皮膜が
形成される。前記木質系の廃材の破砕片や、前記ガラス
繊維糸片の場合には、さらに、含浸された前記不飽和ポ
リエステル樹脂と前記BPOとの混合物も固化する。前
記固形の皮膜は、前記液状の皮膜と異なり、前記皮膜中
における熱硬化性樹脂の硬化の開始までの時間上の制約
がないため、取扱に便利である。
【0046】多数のゴムチップ14と、多数の破砕片3
6との混合物38を型枠34に入れた後、該混合物に熱
圧すなわち加熱および加圧を加える。但し、ゴムチップ
14の前記皮膜が液体からなる場合、この熱圧の付与は
前記皮膜中の熱硬化性樹脂の硬化が開始する前に行う。
【0047】混合物38への熱圧の付与は、図8に示す
ように、プレス装置の加熱および冷却可能の下プレート
40上に型枠34を載置し、型枠34の開放上端に金属
製の押型42を載置した後、前記プレス装置の加熱およ
び冷却可能の上プレート44で押型42に圧下力を加え
ることにより行うことができる。
【0048】混合物38は両プレート40,44により
型枠34および押型42を通して加熱され、また、押型
42の圧力を受けて押圧される。混合物38の加熱温
度、加圧力および熱圧時間は、熱可塑性樹脂廃棄物の破
砕片36の種類、形状、量、型枠34の形状およびその
大きさ等により異なるが、これらの範囲は、およそ15
0〜200℃、20〜30Kg/cm2および10〜30分間
である。なお、熱圧前、型枠34に収容された混合物3
8を予め加熱炉に入れて加熱しておくことができる。ま
た、混合物38への熱圧の付与は、加熱および加圧を同
時に行う図示の例に代えて、加熱後の加圧または加圧後
の加熱のいずによっても行うことができる。
【0049】前記熱圧の付与下において、熱可塑性樹脂
廃棄物の破砕片36が熱溶融する(図9)。ゴムチップ
14の周りの熱硬化性樹脂16が前記液体の場合は、こ
の液状の熱硬化性樹脂16の一部と、破砕片36の熱溶
融物の一部とがこれらの境界面(界面)において互いに
混じり合い、互いに他の一方に入り組み、その後、前記
熱硬化性樹脂が硬化する。
【0050】また、ゴムチップ14の周りの熱硬化性樹
脂16が前記固体の場合は、前記固形の熱硬化性樹脂1
6が前記熱圧を受けて熱溶融し、その一部が、破砕片3
6の熱溶融物の一部と混ざり合い、互いに他の一方に入
り込む。前記熱硬化性樹脂が含浸された骨材の場合に
は、さらに、その含浸した熱硬化性樹脂も熱溶融する。
熱溶融により流動性を帯びた熱硬化性樹脂は、引き続く
熱圧の付与の間に硬化剤である前記BPOの分解によ
り、架橋反応し、硬化する。前記熱硬化性樹脂が含浸さ
れた骨材の場合には、さらに、含浸熱硬化性樹脂の硬化
により、前記骨材の脆さ、一体性等が改善される。
【0051】ゴムチップ14または前記骨材を覆う熱硬
化性樹脂16の硬化後、すなわち所要の熱圧付与時間の
経過後、型枠34内の内容物46を冷却する。内容物4
6の冷却は、前記プレス装置の両プレート40,44を
冷却することにより行うことができる。好ましくは、こ
の間、押型42による内容物46に対する加圧力(20
〜30Kg/cm2)を維持する。冷却時間は、内容物46中
の熱可塑性樹脂12の熱溶融物が固化するまで、例えば
内容物46が30〜50℃になるまで行う。この冷却に
より、熱硬化性樹脂16と熱可塑性樹脂12との相互入
り組み状態が固化状態においても維持され、両樹脂は相
互に物理的に結合する。
【0052】冷却後、脱型する。ところで、内容物46
はその冷却により収縮する。しかし、ゴムチップ14ま
たは前記他の種類の骨材の存在により、その収縮の程度
がきわめて小さいものに抑えられる。また、前記骨材は
これを包む熱硬化性樹脂16と周囲の熱可塑性樹脂12
との物理的結合により、熱可塑性樹脂12と強固に結合
していることから、熱硬化性樹脂の膨張を制限する作用
をなす。このことから、脱型により得られた成形体すな
わち樹脂コンクリート製品10は優れた寸法安定性を有
する。
【0053】図3に示す樹脂コンクリート製品18の製
造については、まず、型枠34に混合物38を投入した
後、混合物38上に、液状の熱硬化性樹脂または固形の
熱硬化性樹脂で被覆された多数の粒状物22(図3参
照)を重ね入れる。その後、樹脂コンクリート製品10
の製造におけると同様にして、また、同様の条件(加熱
温度、加圧力および時間)下において、前記多数の粒状
物上に熱圧を付与する。その後の工程は、樹脂コンクリ
ート製品10の製造におけると同様である。
【0054】粒状物22への前記熱硬化性樹脂の塗布に
ついても、樹脂コンクリート製品10の製造に際して行
う骨材14についての熱硬化性樹脂16の塗布と同様に
して行う。
【0055】前記熱圧の付与により、熱溶融した熱可塑
性樹脂12の他の一部は、骨材14に対すると同様に、
これに面する粒状物22に対しても該粒状物の周りの前
記熱硬化性樹脂の一部と互いに混ざり合い、互いに他の
一方に入り組む。また、骨材14と粒状物16とが互い
に接するときは、これを包む前記熱硬化性樹脂同士が化
学的に結合する。粒状物22相互はこれに塗布された前
記熱硬化性樹脂の固化により互いに接着される。なお、
これらの粒状物22は、これらのバインダである前記熱
硬化性樹脂の量を調整し、あるいは、前記加圧力の大き
さを調整することにより、互いに空隙(隙間)をおいて
接着することができる。
【0056】次に、図4に示す樹脂コンクリート製品2
4の製造に当たっては、熱可塑性樹脂が含浸された、前
記間伐材、建築廃材等を破砕して得た木片、FRP廃材
を破砕して得られるガラス繊維糸片のような骨材26
と、熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片36(図7参
照)とを混合し、これらの混合物を型枠に入れる。
【0057】骨材26への熱可塑性樹脂の含浸は、熱可
塑性樹脂廃棄物の破砕物、好ましくは粉状物、例えば塩
化ビニルの粉状物と溶剤であるアセトンとを1:1の容
積比で混合して得た溶液中に骨材26を浸し、その後、
前記骨材を乾燥炉に通してアセトンを蒸発させることに
より行うことができる。骨材26の大きさは、例えば、
2〜3cmとする。含浸される熱可塑性樹脂の種類は任意
に選択することができる。また、前記溶剤は、前記熱可
塑性樹脂が溶解可能のものであればよく、例えば、水溶
性の熱可塑性樹脂の場合は水とすることができる。
【0058】その後、図1に示す製品10の製造におけ
ると同様にして前記型枠内の混合物に熱圧を加える。こ
れにより、前記混合物中の前記骨材の周囲およびその内
部の熱可塑性樹脂と前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片と
を熱溶融させる。熱溶融した両熱可塑性樹脂は互いに混
ざり合い、互いに入り組む。両熱可塑性樹脂が同種のも
のからなる場合、相互入り組み部分は、見かけ上、一つ
になる。その後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱型し
て製品24を得る。製品24の両熱可塑性樹脂、すなわ
ち骨材26に含浸されまたその表面を覆う熱可塑性樹脂
と、骨材26を取り巻く他の熱可塑性樹脂とはこれらの
硬化により、相互に物理的に結合する。
【0059】次に、図5に示す樹脂コンクリート製品2
8は、図3に示す製品18の製造の場合と同様して製造
する。すなわち、図4に示す製品24の製造のために前
記型枠に入れられた前記混合物の上に、液状の熱硬化性
樹脂または固形の熱硬化性樹脂で被覆された多数の粒状
物22(図5参照)を重ね入れる。その後の工程は、樹
脂コンクリート製品18の製造におけると同様である。
したがって、同様に、前記多数の粒状物の集合への熱圧
の付与により、熱溶融した熱可塑性樹脂12の一部がこ
れに面する粒状物22の表面の前記熱硬化性樹脂の一部
と互いに混ざり合い、互いに他の一方に入り組み、これ
は固化後も維持される。
【0060】さらに、図6に示す樹脂コンクリート製品
30は、熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片を型枠に入
れた後、前記破砕片上に重ねて、前記液状または固形の
熱硬化性樹脂で被覆された多数の粒状物22を前記型枠
に入れる。その後、図3に示す製品18の製造における
と同様にして、前記型枠内の内容物に熱圧を加え、前記
内容物中の前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融お
よび前記熱硬化性樹脂の熱硬化後、前記型枠内の内容物
を冷却し、脱型する。これにおいても、また、熱溶融し
た熱可塑性樹脂32の一部がこれに面する粒状物22の
表面の前記熱硬化性樹脂の一部と互いに混ざり合い、互
いに他の一方に入り組み、これは、固化後も維持され
る。
【0061】いうまでもなく、前記型枠は、板状の形態
を有する成形品を得るための図示の例に代えて、各樹脂
コンクリート製品10,18,24,28,30の用途
に合わせて、他の形状のものを準備し、これを用いて成
形を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂コンクリート製品の概略的な断面
図である。但し、図の煩雑を避けるため、ハッチングは
省略した。
【図2】骨材を覆う熱硬化性樹脂と、周囲の熱可塑性樹
脂との界面の概略的な部分拡大断面図である。
【図3】他の樹脂コンクリート製品の概略的な断面図で
ある。
【図4】さらに、他の樹脂コンクリート製品の概略的な
断面図である。
【図5】さらに、他の樹脂コンクリート製品の概略的な
断面図である。
【図6】さらに、他の樹脂コンクリート製品の概略的な
断面図である。
【図7】骨材と熱可塑性樹脂廃棄物の破砕物との混合物
を型枠に入れた状態を示す縦断面図である。
【図8】前記型枠中の混合物に熱圧を加えている状態を
示す、縦断面図である。
【図9】熱圧の付与後における前記型枠中の内容物を示
す、縦断面図である。
【符号の説明】
10,18,24,28,30 樹脂コンクリート製品 12,32 熱可塑性樹脂 14,26 骨材 16 熱硬化性樹脂 20 積層体 22 粒状物 34 型枠 36 熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片 38,46 型枠中の混合物および内容物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 9/04 B09B 5/00 ZABD C08L 101/00 B29C 67/16 //(C04B 26/02 18:22 18:26 20:10) B29K 105:16 105:26

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂と、該熱可塑性樹脂中に混
    在する、熱硬化性樹脂で被覆された骨材とを含む成形体
    からなり、前記熱可塑性樹脂と、前記熱硬化性樹脂とが
    これらの界面において互いに入り組んでいる、樹脂コン
    クリート製品。
  2. 【請求項2】 さらに、前記成形体に積層された積層体
    を含み、前記積層体が、熱硬化性樹脂で被覆されかつ該
    熱硬化性樹脂を介して互いに接着された多数の粒状物か
    らなり、前記成形体の熱可塑性樹脂と前記積層体の熱硬
    化性樹脂とがこれらの界面において互いに入り組んでい
    る、請求項1に記載の樹脂コンクリート製品。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性樹脂が前記骨材に含浸して
    いる、請求項1または2に記載の樹脂コンクリート製
    品。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂と、該熱可塑性樹脂中に混
    在する、熱可塑性樹脂が含浸された骨材とを含む成形体
    からなり、両熱可塑性樹脂がこれらの界面において互い
    に入り組んでいる、樹脂コンクリート製品。
  5. 【請求項5】 さらに、前記成形体に積層された積層体
    とを含み、前記積層体が、熱硬化性樹脂で被覆されかつ
    該熱硬化性樹脂を介して互いに接着された多数の粒状物
    からなり、前記成形体の熱可塑性樹脂と前記積層体の熱
    硬化性樹脂とがこれらの界面において互いに入り組んで
    いる、請求項4に記載の樹脂コンクリート製品。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂の成形体と、前記成形体に
    積層された積層体とを含み、前記積層体が、熱硬化性樹
    脂で被覆されかつ該熱硬化性樹脂を介して互いに接着さ
    れた多数の粒状物からなり、前記成形体の熱可塑性樹脂
    と前記積層体の熱硬化性樹脂とがこれらの界面において
    互いに入り組んでいる、樹脂コンクリート製品。
  7. 【請求項7】 液状または固形の熱硬化性樹脂で被覆さ
    れた骨材と、熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片との混
    合物を型枠に入れること、前記型枠内の混合物に熱圧を
    加えること、前記混合物中の前記熱可塑性樹脂廃棄物の
    破砕片の熱溶融および前記熱硬化性樹脂の熱硬化後、前
    記型枠内の内容物を冷却し、脱型することを含む、樹脂
    コンクリート製品の製造方法。
  8. 【請求項8】 液状または固形の熱硬化性樹脂で被覆さ
    れた骨材と、熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片との混
    合物を型枠に入れること、液状の熱硬化性樹脂または固
    形の熱硬化性樹脂で被覆された多数の粒状物を前記型枠
    に前記混合物上に重ねて入れること、前記型枠内の内容
    物に熱圧を加えること、前記内容物中の前記熱可塑性樹
    脂廃棄物の破砕片の熱溶融および前記熱硬化性樹脂の熱
    硬化後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱型することを
    含む、樹脂コンクリート製品の製造方法。
  9. 【請求項9】 溶剤と、該溶剤に溶解された熱硬化性樹
    脂と、硬化剤とを含む溶液に前記骨材を漬け、その後前
    記溶剤を蒸発させることにより、前記固形の熱硬化性樹
    脂で被覆された骨材を得る、請求項7または8に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂が含浸された骨材と、熱
    可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片とを混合すること、こ
    れらの混合物を型枠に入れること、前記型枠内の混合物
    に熱圧を加えること、前記骨材の熱可塑性樹脂および前
    記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融後、前記型枠内
    の内容物を冷却し、脱型することを含む、樹脂コンクリ
    ート製品の製造方法。
  11. 【請求項11】 熱可塑性樹脂が含浸された骨材と、熱
    可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片とを混合すること、こ
    れらの混合物を型枠に入れること、前記型枠に、液状ま
    たは固形の熱硬化性樹脂で被覆された多数の粒状物を前
    記混合物上に重ねて入れること、前記型枠内の内容物に
    熱圧を加えること、前記内容物中の前記骨材の熱可塑性
    樹脂および前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融と
    前記熱硬化性樹脂の熱硬化との後、前記型枠内の内容物
    を冷却し、脱型することを含む、樹脂コンクリート製品
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 溶剤中に熱可塑性樹脂廃棄物の多数の
    破砕片を溶解させてなる溶液に骨材を浸漬し、その後前
    記溶剤を蒸発させることにより、前記熱可塑性樹脂が含
    浸された骨材を得る、請求項10または11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片を
    型枠に入れること、液状または固形の熱硬化性樹脂で被
    覆された多数の粒状物を前記型枠に前記破砕片上に重ね
    て入れること、前記型枠内の内容物に熱圧を加えるこ
    と、前記内容物中の前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の
    熱溶融および前記熱硬化性樹脂の熱硬化後、前記型枠内
    の内容物を冷却し、脱型することを含む、樹脂コンクリ
    ート製品の製造方法。
  14. 【請求項14】 溶剤と、該溶剤に溶解された熱硬化性
    樹脂と、硬化剤とを含む溶液を粒状物に塗布し、その後
    前記溶剤を蒸発させることにより、前記固形の熱硬化性
    樹脂で被覆された粒状物を得る、請求項8、11または
    13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記骨材が、ゴム質系廃棄物のチップ
    の破砕片からなる、請求項7または8に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記骨材が、木質系廃棄物のチップま
    たはガラス繊維糸の破砕片からなる、請求項10または
    11に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記粒状物がゴム質系廃棄物のチップ
    からなる、請求項8,11または13に記載の方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001262579A (ja) * 2000-03-17 2001-09-26 Nisshoku Corp 伐採木や抜根,建設残土の処理方法及び圧縮ブロック
JP2011512448A (ja) * 2008-02-19 2011-04-21 エボニック デグサ ゲーエムベーハー 被覆されたゴム粒子の製造方法、及び被覆されたゴム粒子
TWI698293B (zh) * 2019-09-18 2020-07-11 永盛整合工程有限公司 隔板及其製造方法
JP2021091824A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 株式会社エイ・ティ・エル 樹脂ブロック、樹脂ブロック製造装置、樹脂ブロック製造方法、および樹脂成形物
WO2022034929A1 (ja) * 2020-12-28 2022-02-17 株式会社The MOT Company プレス加工機に用いる型枠及び板体製品の製造方法

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