JPH10278057A - 樹脂コンクリート製品およびその製造方法 - Google Patents

樹脂コンクリート製品およびその製造方法

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JPH10278057A
JPH10278057A JP9792797A JP9792797A JPH10278057A JP H10278057 A JPH10278057 A JP H10278057A JP 9792797 A JP9792797 A JP 9792797A JP 9792797 A JP9792797 A JP 9792797A JP H10278057 A JPH10278057 A JP H10278057A
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crushed pieces
resin
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mold
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JP9792797A
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Shigeru Hoshi
茂 星
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NIIGATA KOATSU KOGYO KK
Shinko Co Ltd
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NIIGATA KOATSU KOGYO KK
Shinko Co Ltd
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数種の産業廃棄物を原材料とする有用な多用
途製品を提供するとともに、これによって、前記産業廃
棄物の処理量を増大させること。 【解決手段】 樹脂コンクリート製品(10)は、ペットボ
トルの廃棄物の多数の破砕片(12)を骨材とする、熱可塑
性樹脂廃棄物の成形体からなる。成形体は、多数の破砕
片(12)と、ポリエチレンテレフタレートより融点が低い
熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片(30)との混合物を型
枠(28)に入れ、この混合物に熱圧を加えて、混合物中の
熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片(30)を熱溶融した後、型枠
内の内容物を冷却し、脱型して得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物の処理
方法、特にペットボトルと称されるポリエチレンテレフ
タレート製のボトルの廃棄物および他の熱可塑性樹脂廃
棄物を原材料とする樹脂コンクリート製品およびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、これらの産業廃棄物は、それぞ
れ、単一の用途を有する製品の原材料として再利用され
ている。しかし、一種類の産業廃棄物を単一用途の製品
の原材料として用いるのでは、前記産業廃棄物の処理量
に限度がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複数種の産
業廃棄物を原材料とする有用な多数の用途に振り向ける
ことができる樹脂コンクリート製品を提供するととも
に、これにより、前記産業廃棄物の処理量の増大を図る
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は樹脂コンクリー
ト製品(第1の樹脂コンクリート製品)を提供する。樹
脂コンクリート製品は、ポリエチレンテレフタレート製
のボトル、いわゆるペットボトルの廃棄物の多数の破砕
片を骨材とする、前記ポリエチレンテレフタレートより
低融点の熱可塑性樹脂廃棄物の成形体からなる。
【0005】さらに、樹脂コンクリート製品は、前記成
形体に積層された積層体を有するものとすることができ
る。前記積層体は、バインダである熱硬化性樹脂で互い
に接着されたゴム質系廃棄物または木質系廃棄物の多数
の破砕片からなり、前記成形体の熱可塑性樹脂と前記積
層体の熱硬化性樹脂とがこれらの界面において互いに入
り組んでいる(第2の樹脂コンクリート製品)。前記積
層体は、この例のほか、前記成形体に埋め込まれ該成形
体の外部に露出する、ゴム質系または木質系の廃棄物の
多数の破砕片と、熱硬化性樹脂(バインダ)を介して前
記多数の破砕片に接着されかつ互いに接着されたゴム質
系または木質系の廃棄物の多数の破砕片とからなるもの
とすることができる(第3の樹脂コンクリート製品)。
【0006】前記第1の樹脂コンクリート製品は、ポリ
エチレンテレフタレート製ボトル(以下「ペットボト
ル」という。)の廃棄物の多数の破砕片と、前記ポリエ
チレンテレフタレートより融点が低い熱可塑性樹脂廃棄
物の多数の破砕片との混合物を型枠に入れ、該混合物に
熱圧を加え、前記混合物中の熱可塑性樹脂廃棄物の破砕
片を熱溶融した後、前記型枠内の内容物を冷却し、その
後脱型することにより得ることができる。
【0007】前記積層体を有する第2の樹脂コンクリー
ト製品は、前記型枠に熱硬化性樹脂で被覆されたゴム質
系または木質系の廃棄物の多数の破砕片を前記混合物上
に重ねて入れた後、前記型枠内の内容物に熱圧を加え、
前記内容物中の熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融と
前記熱硬化性樹脂の熱硬化との後、前記型枠内の内容物
を冷却、脱型することにより得ることができる。また、
前記第3の樹脂コンクリート製品は、前記混合物上にゴ
ム質系または木質系の廃棄物の多数の破砕片を重ねて入
れた後、これらの破砕片と前記混合物とからなる前記型
枠内の内容物に熱圧を加え、前記内容物中の熱可塑性樹
脂廃棄物の破砕片の熱溶融後、前記内容物を冷却する。
その後、前記型枠に、熱硬化性樹脂とゴム質系または木
質系の廃棄物の多数の破砕片との混合物を重ね入れ、前
記型枠内の内容物に熱圧を加え、前記熱硬化性樹脂の硬
化後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱型することによ
り得られる。
【0008】
【発明の作用および効果】本発明によれば、熱可塑性樹
脂廃棄物の成形体は、骨材であるペットボトルの廃棄物
の多数の破砕片により補強されている。このため、本発
明の樹脂コンクリート製品は、曲げ強さや圧縮抵抗のよ
うな比較的高い機械的強度を有する。このことから、本
発明の樹脂コンクリート製品は、道路舗装用のブロック
やタイル、床材や壁材のような建築用資材、縁石や車止
めのような土木用資材、側溝用の蓋等として、これらの
利用に供することができる。これらの用途に資する樹脂
コンクリート製品の供給のためには、多量のペットボト
ルおよび熱可塑性樹脂廃棄物を必要とし、したがって、
これらを大量に処理することができる。
【0009】また、本発明の樹脂コンクリート製品は、
前記成形体に積層された積層体を含むものとすることが
できる。前記積層体は、熱硬化性樹脂をバインダとして
互いに接着されたゴム質系または木質系廃棄物の多数の
破砕片の集合からなり、前記バインダと前記成形体の熱
可塑性樹脂とがこれらの接触面である界面において互い
に混ざり合い、入り組んでおり、両樹脂の入り組み部分
は互いに係止している。この入組み係止構造のため、前
記積層体は前記成形体に物理的に強固に結合されてい
る。前記積層体は、これがゴム質系廃棄物の破砕片から
なる場合、弾性を有する。このことから、例えば樹脂コ
ンクリート製品が舗装用のブロックやタイルとして用い
られる場合、前記積層体は歩行時における衝撃吸収に寄
与する。また、木質系廃棄物の破砕片からなる積層体
は、樹脂コンクリート製品が例えば壁材として用いられ
る場合、壁面の装飾に寄与する。
【0010】前記成形体上の積層体が、前記成形体に埋
め込まれ該成形体から露出するゴム質系または木質系廃
棄物の多数の破砕片と、バインダを介してこれらの破砕
片に接着されかつ互いに接着されたゴム質系または木質
系廃棄物の多数の破砕片とからなる場合、前記成形体に
埋め込まれた破砕片と前記バインダとを介して、該破砕
片上の他の破砕片の集合が前記成形体に強固に結合され
る。前記積層体を設けることにより、古タイヤのような
前記ゴム質系廃棄物と、建築廃材や間伐材のような木質
系廃棄物を大量に処理することができる。
【0011】前記第1の樹脂コンクリート製品の製造工
程において、前記型枠中の混合物に熱圧を加えると、前
記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片が熱溶融する。しかし、
前記熱可塑性樹脂の溶融温度では、該溶融温度より高い
融点を有する前記ペットボトルの破砕片は熱溶融せずに
その形状を保持した状態で前記溶融状態の熱可塑性中に
存在する。このため、冷却により前記熱可塑性樹脂が固
化すると、その成形体すなわち樹脂コンクリート製品中
に、前記ペットボトルの多数の破砕片が骨材として残
る。前記樹脂コンクリート製品の製造には多数のペット
ボトルの廃棄物と、多量の熱可塑性樹脂廃棄物とを消費
し、これらの廃棄物の大量処理に寄与する。
【0012】また、前記積層体を有する第2の樹脂コン
クリート製品を製造するために前記型枠中の混合物上に
熱硬化性樹脂で被覆された多数の破砕片を重ね入れ、こ
れらに熱圧を加えると、前記熱可塑性樹脂の熱溶融物と
前記熱硬化性樹脂とがこれらの界面において互いに混ざ
り合い、相互に入り組む。前記熱可塑性樹脂は冷却によ
り固化し、前記熱可塑性樹脂および前記熱硬化性樹脂相
互の前記入り組み状態はそのまま維持される。
【0013】また、前記第3の樹脂コンクリート製品の
製造工程において、ゴム質系廃棄物または木質系廃棄物
の多数の破砕片を前記混合物上に重ね入れた後に前記型
枠内の内容物に熱圧を加え、前記内容物中の熱可塑性樹
脂廃棄物の破砕片の熱溶融後、前記型枠内の内容物を冷
却すると、前記多数の破砕片が露出した前記熱可塑性樹
脂廃棄物の成形体が得られる。その後、前記型枠に、熱
硬化性樹脂とゴム質系または木質系廃棄物の多数の破砕
片との混合物を重ね入れ、前記型枠内の内容物に熱圧を
加え、前記型枠内の内容物を冷却すると、重ね入れられ
た前記破砕片と、前記成形体上の破砕片とが前記熱硬化
性樹脂を介して結合され、前記成形体上に強固に付着し
た前記多数の破砕片の層が形成される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明に係る
樹脂コンクリート製品の一つ(第1の樹脂コンクリート
製品)が全体に符号10で示されている。
【0015】樹脂コンクリート製品10は、ポリエチレ
ンテレフタレート製のボトル(以下「ペットボトル」と
いう。)の廃棄物の多数の破砕片12を骨材とする、熱
可塑性樹脂の成形体14からなる。成形体14は、ABS
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
のような、前記ポリエチレンテレフタレートの融点より
低い融点を有する熱可塑性樹脂の廃棄物を原材料とす
る。
【0016】前記ペットボトルの廃棄物の破砕片12
は、どのような形状を有するものであってもよいが、好
ましくは、図示の例のような細長いもの、例えば、縦20
mmおよび横3mm の長方形の平面形状を有する。破砕片1
2を細長い形状のものに設定すると、破砕片12同士が
成形体14中において互いに重なり合いまたは絡み合い
やすくなり、このような絡み合いがない場合と比べて、
破砕片12による補強効果の高いすなわちより強度の高
い成形体14が得られる。
【0017】より具体的には、樹脂コンクリート製品1
0は曲げ強さ、圧縮強度のような機械的強度の高い特性
を有し、また、優れた寸法安定性を有する。このような
強度および性質を有する樹脂コンクリート製品10は、
道路の舗装に用いられるブロック、タイル、縁石、建築
用の床材や壁材、側溝用の蓋、車止め等の用途に適す
る。いうまでもなく、樹脂コンクリート製品10は、用
途に応じて、種々の形態のものに成形される。
【0018】図2に他の樹脂コンクリート製品(第2の
樹脂コンクリート製品)18を示す。この製品18は、
図1に示す樹脂コンクリート製品と同様の成形体10
と、これに積層された積層体20とからなる。
【0019】積層体20はウレタン樹脂のような熱硬化
性樹脂で互いに接着された、古タイヤのようなゴム質系
廃棄物または建築物の廃材や間伐材のような木質系廃棄
物を破砕して得られた多数の破砕片22の層からなる。
破砕片22は、必要に応じて、これを覆う前記熱硬化性
樹脂の皮膜相互間に空隙が存するように接着され、ある
いは、存在しないように接着される。前者の場合、積層
体20は通気性または通水性を有する。
【0020】成形体10と積層体20とは、これらの界
面において、成形体10における熱可塑性樹脂14の一
部と破砕片22を取り巻く熱硬化性樹脂16(図3参
照)の一部とが互いに入り組んでいる。これにより、成
形体10と積層体20とが強固に物理的に結合され、一
体をなしている。
【0021】前記入り組み構造の詳細が図3に示されて
いる。すなわち、粒状物22を覆う熱硬化性樹脂16の
皮膜の表面の一部と、熱可塑性樹脂14の一部とが互い
に他の一方の内部へ細く触角状に伸び、また、島状に点
在する熱硬化性樹脂16の一部が熱可塑性樹脂14中を
伸び、熱硬化性樹脂の皮膜16の本体部分に連なってい
る。このようにして、両樹脂が互いに入り組んでおり、
相互に入り組んだ両樹脂の相互係止作用により、成形体
10と積層体20とが物理的に強固に結合している。
【0022】前記ゴム質系廃棄物の破砕片22であるゴ
ムチップを用いるときは、前記ゴムチップが弾性を有す
ることから、積層体20はクッション性を備える。した
がって、樹脂コンクリート製品18を例えば舗石ブロッ
クまたは舗石板として使用するとき、路面を規定する積
層体20が歩行に伴う衝撃反力の緩和に役立つ。
【0023】また、積層体20中の破砕片22として、
前記木質系の廃棄物を破砕して得られる木片を用いると
きは、例えば建築用の床材や壁材として成形される樹脂
コンクリート製品18は、積層体20による装飾効果を
有する。
【0024】次に、図4を参照すると、成型体10に他
の方法で結合された積層体20を有する樹脂コンクリー
ト製品24が示されている。
【0025】積層体20は、成形体10に埋め込まれ該
成形体の外部に露出する、前記ゴム質系または前記木質
系の多数の破砕片26に、積層体20の破砕片22を互
いに接着する熱硬化製樹脂からなるバインダを介して接
着されている。したがって、破砕片26の一部は積層体
20の一部をなす。破砕片26は、積層体20における
破砕片22と同じ種類のものからなる。すなわち、破砕
片26がゴムチップからなる場合には、破砕片26もま
たゴムチップからなる。この場合も、また、積層体20
は前記バインダと破砕片26の一部とを介して成形体1
0に強固に結合されている。
【0026】図1に示す第1の樹脂コンクリート製品1
0は、次のようにして製造または成形することができ
る。
【0027】図5に示すように、まず、金型のような型
枠28内に前記ペットボトルの廃棄物から得られた多数
の破砕片12と、該破砕片を構成する熱可塑性樹脂であ
るポリエチレンテレフタレートの融点より低い融点を有
する熱可塑性樹脂からなる1種類または複数種類の廃棄
物、例えば食品容器、化粧品容器、ポリバケツ等を破砕
してなる多数の破砕片30との混合物32を入れる。ペ
ットボトルの破砕片12と、熱可塑性樹脂廃棄物の破砕
片30との混合重量比は、好ましくは、(3:7)〜
(7:3)とする。また、破砕片12の長さおよび破砕
片30の長さは、それぞれ、例えば5〜10mmおよび5
〜10mmとする。図示の型枠28は、道路舗装用のブロ
ックを成形するための上端開放の箱体からなる。
【0028】多数の破砕片12,30の混合物32を型
枠28に入れた後、混合物32に熱圧すなわち加熱およ
び加圧を加える。
【0029】混合物32への熱圧の付与は、図6に示す
ように、プレス装置の加熱および冷却可能の下プレート
34上に型枠28を載置し、型枠28の開放上端に金属
製の押型36を載置した後、前記プレス装置の加熱およ
び冷却可能の上プレート38で押型36に圧下力を加え
ることにより行うことができる。
【0030】混合物32は両プレート34,38により
型枠28および押型36を通して加熱され、また、押型
36の圧力を受けて押圧される。混合物32の加熱温
度、加圧力および熱圧時間は、熱可塑性樹脂廃棄物の破
砕片30の種類、形状、量、型枠28の形状およびその
大きさ等により異なるが、これらは、およそ200℃、
10Kg/cm 2および20〜30分間である。前記加熱温
度は、熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片30の融点(約14
0〜200℃)より高く、前記ペットボトルの破砕片1
2の融点(約250〜280℃)より低いものに設定さ
れる。なお、熱圧前、型枠28に収容された混合物32
を予め加熱炉に入れて加熱しておくことができる。ま
た、混合物32への熱圧の付与は、加熱および加圧を同
時に行う図示の例に代えて、加熱後の加圧または加圧後
の加熱のいずれによっても行うことができる。
【0031】前記熱圧の付与下において、熱可塑性樹脂
廃棄物の破砕片30が熱溶融する。他方、前記ペットボ
トルの破砕片12は熱溶融せず、その形態が維持され
る。(図7)。
【0032】所要の熱圧付与時間の経過後、型枠28内
の内容物40を冷却する。内容物40の冷却は、前記プ
レス装置の両プレート34,38を冷却することにより
行うことができる。この間、押型36による内容物40
に対する加圧を維持する。冷却時間は、内容物40中の
熱可塑性樹脂14の熱溶融物が固化するまで、例えば内
容物40が30〜50℃になるまで行う。この冷却によ
り、熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片30とペットボ
トルの破砕片12とを原材料とする成形体が得られる。
【0033】冷却後、脱型し、樹脂コンクリート製品1
0を得る。ところで、内容物40はその冷却により収縮
するが、前記ペットボトルの破砕片12の存在により、
その収縮の程度は小さいものに抑えられる。
【0034】図2に示す第2の樹脂コンクリート製品1
8の製造については、まず、型枠28に混合物32を投
入した後、混合物32上に、液状の熱硬化性樹脂または
固形の熱硬化性樹脂16で被覆された多数の破砕片22
を重ね入れる。その後、樹脂コンクリート製品10の製
造におけると同様にして、また、同様の条件(加熱温
度、加圧力および時間)下において、多数の破砕片22
上に熱圧を付与する。その後の工程は、樹脂コンクリー
ト製品10の製造におけると同様である。
【0035】前記液状の熱硬化性樹脂からなる皮膜は、
例えば、破砕片22と、一液性ポリウレタン樹脂とをミ
キサーで混合攪拌することにより、破砕片22の表面に
形成することができる。破砕片22と前記一液性ポリウ
レタン樹脂との混合割合は、例えば、重量比で10:1
とする。混合攪拌時、これらの混合物に顔料を添加する
ことにより、破砕片22を着色することができる。前記
ポリウレタン樹脂は破砕片22と化学的に結合し、これ
により破砕片22の表面に密着する。一液性の熱硬化性
樹脂に代えて、二液性の熱硬化性樹脂を用いることがで
きる。但し、二液性のものは一液性のものに比べて、熱
硬化性樹脂の硬化が始まるまでの時間が短い。
【0036】また、前記固体からなる皮膜すなわち固形
の皮膜を形成するには、まず、例えば、溶媒であるアセ
トンに、熱硬化性樹脂の一つであるジアリルフタレート
樹脂のような固体の不飽和ポリエステル樹脂を溶かし、
さらに、硬化剤であるベンゾイルパーオキサイド(BP
O)を添加してなる溶液中に破砕片22を入れ、前記溶
液で破砕片の表面を濡らす。
【0037】前記皮膜を形成する場合、破砕片22が前
記木片からなるときは、前記ゴムチップと異なり、その
全部または表面に前記溶液が含浸される。
【0038】前記アセトンと不飽和ポリエステル樹脂と
の混合重量比は、例えば、1:1とし、また、前記BP
Oの添加重量は、これらの混合液に対し3%とする。前
記ポリエステル樹脂に代えて、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、ユリア樹脂等を用いることができる。
【0039】次に、前記アセトンを120℃以下の温度
下で蒸発させる。この温度下では、前記不飽和ポリエス
テル樹脂と前記BPOとは反応しない。前記アセトンの
蒸発により、破砕片22の表面に前記不飽和ポリエステ
ル樹脂と前記BPOとが混合してなる固形の皮膜が形成
される。前記木質系の廃材の破砕片の場合には、さら
に、含浸された前記不飽和ポリエステル樹脂と前記BP
Oとの混合物も固化する。前記固形の皮膜は、前記液状
の皮膜と異なり、前記皮膜中における熱硬化性樹脂の硬
化の開始までの時間上の制約がないため、取扱に便利で
ある。
【0040】前記熱圧の付与下において、熱可塑性樹脂
廃棄物の破砕片30が熱溶融する。前記ゴムチップまた
は木片からなる破砕片22の周りの熱硬化性樹脂16が
前記液体の場合は、この液状の熱硬化性樹脂16の一部
と、破砕片30の熱溶融物の一部とがこれらの境界面
(界面)において互いに混じり合い、互いに他の一方に
入り組み、その後、熱硬化性樹脂16が硬化する。
【0041】また、破砕片22の周りの熱硬化性樹脂1
6が前記固形の場合は、該固形の熱硬化性樹脂16が前
記熱圧を受けて熱溶融し、その一部が、破砕片30の熱
溶融物の一部と混ざり合い、互いに他の一方に入り込
む。前記熱硬化性樹脂が含浸された前記木片の場合に
は、さらに、その含浸した熱硬化性樹脂も熱溶融する。
熱溶融により流動性を帯びた熱硬化性樹脂は、引き続く
熱圧付与の間に硬化剤である前記BPOの分解により、
架橋反応し、硬化する。前記熱硬化性樹脂が含浸された
木片の場合には、さらに、含浸熱硬化性樹脂の硬化によ
り、前記木材の脆さ、一体性等が改善される。
【0042】前記ゴムチップまたは前記木片を覆う熱硬
化性樹脂16の硬化後、すなわち所要の熱圧付与時間の
経過後、型枠28内の内容物40を冷却する。内容物4
0の冷却は、前記プレス装置の両プレート34,38を
冷却することにより行うことができる。冷却の間、押型
36による内容物40に対する加圧力を維持する。冷却
時間は、内容物40中の熱可塑性樹脂14の熱溶融物が
固化するまで、例えば内容物40が30〜50℃になる
まで行う。この冷却により、熱硬化性樹脂16と熱可塑
性樹脂14との相互入り組み状態が固化状態において維
持され、両樹脂は相互に物理的に結合する。この冷却の
後、脱型して、製品18を得る。
【0043】図4に示す樹脂コンクリート製品24の製
造については、まず、型枠28に混合物32を投入した
後、混合物32上に、前記ゴムチップまたは木片からな
る破砕片22を層状に配置する。その後、樹脂コンクリ
ート製品10の製造におけると同様にして、また、同様
の条件(加熱温度、加圧力および時間)下において、混
合物32と破砕片22に熱圧を付与する。その後の工程
は、樹脂コンクリート製品10の製造における脱型行程
を除いて、これと同様である。
【0044】冷却により、内容物40が固化すると、成
型品10と、成型品10に部分的に埋め込まれ該成形品
の頂面に露出する多数の破砕片26とからなるものが得
られる。
【0045】次に、型枠28内の前記露出した破砕片2
6上に、液状の熱硬化性樹脂からなるバインダと多数の
破砕片22との混合物を層状に敷き均す。このとき、前
記混合物中の前記熱可塑性樹脂が破砕片26に付着す
る。前記バインダと破砕片22との混合重量比は、例え
ば、1:10とする。また、破砕片22,26の長さは
2〜3mmとする。なお、破砕片26が型枠28における
溶融熱可塑性樹脂14の回り込みにより覆われ、このた
めに破砕片26の露出の程度が低い場合は、前記熱可塑
性樹脂の皮膜を削り取る。
【0046】次いで、成型品10上の前記混合物に熱圧
を及ぼす。このときの加熱温度、加圧力および熱圧時間
は、それぞれ、180℃、15Kg/cm2および15〜30
分間(熱圧時間の長さは成型品の厚さ寸法により異な
る。)である。
【0047】熱圧の付与により、破砕片22相互間と、
破砕片22および破砕片26間とに存する熱硬化性樹脂
が固化し、積層体20が成形されかつ該積層体と成形体
10とが互いに強固に結合される。破砕片22は、これ
らのバインダである前記熱硬化性樹脂の量を調整し、あ
るいは、前記加圧力の大きさを調整することにより、互
いに空隙(隙間)をおいて接着することができる。
【0048】その後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱
型して製品24を得る。
【0049】いうまでもなく、前記型枠は、板状の形態
を有する成形品を得るための図示の例に代えて、各樹脂
コンクリート製品10,18,24の用途に合わせて、
他の形状のものを準備し、これを用いて成形を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の樹脂コンクリート製品の概略的
な断面図である。但し、図の煩雑を避けるため、ハッチ
ングは省略した。
【図2】第2の樹脂コンクリート製品の概略的な断面図
である。
【図3】破砕片を覆う熱硬化性樹脂と、周囲の熱可塑性
樹脂との界面の概略的な部分拡大断面図である。
【図4】第3の樹脂コンクリート製品の概略的な断面図
である。
【図5】ペットボトルの廃棄物の破砕片と熱可塑性樹脂
廃棄物の破砕片との混合物を型枠に入れた状態を示す縦
断面図である。
【図6】前記型枠中の混合物に熱圧を加えている状態を
示す、縦断面図である。
【図7】熱圧の付与後における前記型枠中の内容物を示
す、縦断面図である。
【符号の説明】
10,18,24 樹脂コンクリート製品 12 ペットボトルの廃棄物の破砕片 14,30 熱可塑性樹脂 16 熱硬化性樹脂 20 積層体 22,26 破砕片 28 型枠 32 ペットボトル破砕片と熱可塑性樹脂廃棄物の破砕
片との混合物 40 型枠中の内容物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:26 B29L 31:10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート製ボトルの
    廃棄物の多数の破砕片を骨材とする、前記ポリエチレン
    テレフタレートより低融点の熱可塑性樹脂廃棄物の成形
    体からなる、樹脂コンクリート製品。
  2. 【請求項2】 さらに、前記成形体に積層された積層体
    を含み、該積層体がバインダで互いに接着された、ゴム
    質系廃棄物または木質系廃棄物の多数の破砕片からな
    り、前記成形体の熱可塑性樹脂と前記積層体のバインダ
    とがこれらの界面において互いに入り組んでいる、請求
    項1に記載の樹脂コンクリート製品。
  3. 【請求項3】 さらに、前記成形体に積層された積層体
    を含み、該積層体が、前記成形体に埋め込まれ該成形体
    の外部に露出する、ゴム質系廃棄物または木質系廃棄物
    の多数の破砕片と、バインダを介して前記多数の破砕片
    に接着されかつ互いに接着されたゴム質系廃棄物または
    木質系廃棄物の多数の破砕片とからなる、請求項1に記
    載の樹脂コンクリート製品。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンテレフタレート製ボトルの
    廃棄物の多数の破砕片と、前記ポリエチレンテレフタレ
    ートより融点が低い熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片
    との混合物を型枠に入れること、前記型枠内の混合物に
    熱圧を加えること、前記混合物中の前記熱可塑性樹脂廃
    棄物の破砕片の熱溶融後、前記型枠内の内容物を冷却す
    ること、その後脱型することを含む、樹脂コンクリート
    製品の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリエチレンテレフタレート製ボトルの
    廃棄物の多数の破砕片と、前記ポリエチレンテレフタレ
    ートより融点が低い熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片
    との混合物を型枠に入れること、前記型枠に、熱硬化性
    樹脂で被覆されたゴム質系廃棄物または木質系廃棄物の
    多数の破砕片を前記混合物上に重ねて入れること、前記
    型枠内の内容物に熱圧を加えること、前記内容物中の前
    記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片の熱溶融と前記熱硬化性
    樹脂の熱硬化との後、前記型枠内の内容物を冷却し、脱
    型することを含む、樹脂コンクリート製品の製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリエチレンテレフタレート製ボトルの
    廃棄物の多数の破砕片と、前記ポリエチレンテレフタレ
    ートより融点が低い熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片
    との混合物を型枠に入れること、前記型枠にゴム質系廃
    棄物または木質系廃棄物の多数の破砕片を前記混合物上
    に重ねて入れること、前記型枠内の内容物に熱圧を加え
    ること、前記内容物中の前記熱可塑性樹脂廃棄物の破砕
    片の熱溶融後、前記型枠内の内容物を冷却すること、そ
    の後、前記型枠に、熱硬化性樹脂とゴム質系廃棄物また
    は木質系の廃棄物の多数の破砕片との混合物を重ねて入
    れること、前記型枠内の内容物に熱圧を加えること、前
    記熱硬化性樹脂の硬化後、前記型枠内の内容物を冷却す
    ること、その後脱型することを含む、樹脂コンクリート
    製品の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000061345A1 (es) * 1999-04-11 2000-10-19 Paciello Fredy P Procedimiento de reutilizacion de desperdicios plasticos
EP2351891A1 (en) 2010-01-11 2011-08-03 Armacell Enterprise GmbH Insulation material with mechanical strength and building elements and composites made thereof

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WO2000061345A1 (es) * 1999-04-11 2000-10-19 Paciello Fredy P Procedimiento de reutilizacion de desperdicios plasticos
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