JP2968452B2 - 舗装板およびその製造方法 - Google Patents

舗装板およびその製造方法

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JP2968452B2 JP12450595A JP12450595A JP2968452B2 JP 2968452 B2 JP2968452 B2 JP 2968452B2 JP 12450595 A JP12450595 A JP 12450595A JP 12450595 A JP12450595 A JP 12450595A JP 2968452 B2 JP2968452 B2 JP 2968452B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩道、公園、遊歩道、
サイクリングロード、ジョギングロード等の舗装に用い
られる板状またはブロック状の舗装板およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、舗装板として、ゴムチップのよう
な多数の弾性粒状物が空隙をおいて互いに結合されてな
る第1の板状体と、砕石のような多数の剛性粒状物が空
隙をおいて互いに結合されてなる第2の板状体とを相互
に接合してなるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の舗装板によ
る舗装は、多数の舗装板を弾性粒状物からなる第1の板
状体および剛性粒状物からなる第2の板状体がそれぞれ
上下に位置しかつこれらの側部が互いに接するように敷
き並べることにより形成される。前記剛性粒状物からな
る第2の板状体は舗装板の重しの作用をなし、また、前
記弾性粒状物からなる第1の板状体はクッション性のあ
る舗装面を規定する。
【0004】前記従来の舗装板は、前記第1の板状体の
弾性粒状物相互間の空隙および前記第2の板状体の剛性
粒状物相互間の空隙を経ての例えば雨水のような水の通
過を許す。舗装板が有するこの通水性または排水性によ
り、歩行、走行等の妨げになり、あるいは、横転等の原
因となる舗装面上への水たまりの発生が防止される。
【0005】ところで、前記第1の板状体の空隙に流れ
込む水は舗装面上の泥、砂、埃等を含む。泥、砂、埃等
を含む水は、舗装板の多数の空隙を順次に下方へ向けて
流れ、この間に、前記泥、砂、埃等が個々の弾性粒状物
に付着する。このため、時間の経過とともに、前記泥、
砂、埃等によって個々の空隙が塞がれ、舗装板に目詰ま
りを生じ、舗装の排水性能を低下させるという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、目詰まりを生じさせない
舗装板を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、前記従来の舗装板による舗装における問題を解消す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る舗装板は、
多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね合わされかつ空
隙をおいて互いに結合されてなる板状体を含む。前記扁
平な小片は合成樹脂で被覆された木質チップ、または、
木質チップであってその表面からその内部に至る薄い層
状の領域に熱硬化性樹脂が含浸された木質チップからな
る。前記木質チップは、さらに、着色剤を含浸させたも
のとすることができる。
【0008】本発明の舗装板の製造方法は、合成樹脂が
含浸された木質チップからなる多数の扁平な小片と、前
記小片を互いに接着するに足る量のバインダとの混合物
を型枠に入れ、前記型枠を振動させた後、前記混合物に
熱圧を加え、その後、脱型することを含む。
【0009】
【発明の作用および効果】本発明によれば、舗装板が路
盤上に敷き詰められて舗装が形成されるとき、前記舗装
板を構成する木質チップからなる前記多数の小片が舗装
面を規定する。前記小片相互間の空隙が雨水のような水
の通過を許し、これが舗装板に排水性能を与える。前記
空隙を規定する多数の小片は扁平であり、また、舗装板
の設置時、多数の小片はその表裏両面を上下に向けて横
方向へ伸びることから、前記舗装面から前記空隙に流れ
込む水は、前記小片上を横方向へ流れる。このとき、前
記水に含まれた泥、砂、埃等の大部分は前記小片上に沈
殿して残る。このため、前記泥、砂、埃等は舗装板の内
部を流下することはほとんどなく、したがって、舗装板
の空隙が前記泥、砂、埃等によって塞がれること、すな
わち舗装板の目詰まりが防止され、このことから舗装の
排水性能が維持される。また、多数の扁平な小片を互い
に部分的に積み重ねかつ接着してなる板状体は大きい曲
げ強度を有する。
【0010】木質チップからなる小片は、これが有する
弾性により、舗装板に適度なクッション性を付与する。
前記木質チップを合成樹脂で被覆することにより、前記
木質チップに耐水性を付与することができる。また、前
記木質チップの表面からその内部に至る薄い層状の領域
に熱硬化性樹脂を含浸させることによっても前記木質チ
ップに耐水性を付与することができる。しかも、木質チ
ップはその適度な弾性を損なわずに、耐水性を保持す
る。前記木質チップに耐水性を付与することにより、木
質チップ自体の吸水による膨張とこれに伴う舗装面の不
陸の発生を防止することができる。
【0011】舗装板の表面に色彩を付与するために着色
剤を前記熱硬化性樹脂と共に前記木質チップに含浸させ
ると、前記木質チップを相互に結合する前記バインダに
前記着色剤を添加する場合と異なり、前記バインダの磨
り減りによってもその色彩は失われず、舗装板の表面の
色彩が長期間維持される。
【0012】また、本発明の方法によれば、合成樹脂が
含浸された木質チップからなる多数の扁平な小片と、前
記小片を互いに接着するに足る量のバインダとの混合物
を振動させることにより、多数の小片をこれらの両面が
ほぼ上下方向を向き、互いに部分的に重なり合いかつこ
れらの間に空隙が生じるように配列させることができ、
脱型後、この状態の成形体を得ることができる。
【0013】
【実施例】図1を参照すると、本発明に係る舗装板が全
体に符号10で示されている。
【0014】図1に示す舗装板10は、多数の扁平な小
片18が互いに部分的に重ね合わされかつ空隙20をお
いて互いに結合されてなる板状体22からなる。より詳
細には、小片18の一部と、他の小片18の一部とが互
いに重なり合い、かつ、これらの一部同士がバインダ2
3(図2参照)で互いに結合されている。このように結
合されてなる多数の小片18からなる板状体22は高い
曲げ強度を有し、このため、舗装板10は必要とされる
機械的強度を備える。
【0015】舗装板10は、その平面形状を所望の形状
に設定し、また、厚さ寸法を所望の大きさに設定するこ
とができる。例えば、舗装板10は、一辺が30cmの
正方形の平面形状を有し、また、約30mmの厚さ寸法
を有するものとすることができる。また、小片18は、
例えば、1〜3cmの幅寸法と、3〜5cmの長さ寸法と、
0.3 〜0.5cm の厚さ寸法とを有するものとすることがで
きる。
【0016】舗装時、多数の舗装板10が、それぞれ、
小片18の重ね合わせの方向が上下になるように、ま
た、これらの側面が互いに接するように路盤(図示せ
ず)上に敷き並べられる。したがって、舗装面は、両面
を上下方向へ向けてほぼ横方向へ伸びる多数の小片18
により規定される。
【0017】この舗装板10によれば、舗装面から舗装
板10の空隙20に流れ込む雨水、散水等の水は、横方
向へ伸びる小片18上を流れる。この間、水中に含まれ
ていた泥、砂、埃等はその大部分が小片18の扁平な面
上に溜る。小片18上を流れる水は、小片18上にとど
まる前記泥、砂、埃等を押し流す力が弱く、大部分の前
記泥、砂、埃等を残して、他の空隙20に流れ去る。次
いで、前記水は、下方の他の小片18上を流れ、この間
に残りの泥、砂、埃等を小片18上に置き去りにする。
このことから、舗装板10の空隙20は前記泥、砂、埃
等によって閉塞されず、前記舗装の排水性能は良好に維
持される。
【0018】図示の例では、扁平な小片18として、合
成樹脂25(図2参照)が含浸された木質チップが用い
られている。より詳細には、前記木質チップの表面から
その内部に至る薄い層状の領域に、不飽和ポリエステル
樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂が含浸されてい
る。合成樹脂含浸の木質チップによれば、舗装板10に
クッション性を付与する前記木質チップの弾性を損なう
ことなしに、前記木質チップに良好な耐水性を付与する
ことができる。前記合成樹脂含浸の木質チップに代え
て、合成樹脂で被覆された木質チップを用いることがで
きる。合成樹脂が含浸され、または、合成樹脂で被覆さ
れた木質チップは耐水性を有するため、木質チップ自体
の吸水による膨張およびこれに伴う舗装面の不陸を生じ
ない。
【0019】舗装板10は、多数の扁平な小片18と、
小片18を互いに接着するに足る量、好ましくは各小片
18の表面を被覆するのに十分にして必要な量のバイン
ダ23との混合物を型枠(図示せず)に入れ、前記型枠
を振動させた後、前記混合物に熱圧を加え、その後、脱
型することにより製造することができる。
【0020】例えば、先ず、前記した幅寸法(1〜3c
m)、長さ寸法(3〜5cm)および厚さ寸法(0.3 〜0.5
cm )を有する、重量比100の木質チップと、重量比
30の不飽和ポリエステル樹脂および硬化剤である重量
比0.1のベンゾイルパーオキサイドの混合液とを攪
拌、混合し、次いで前記木質チップに滲み込んだ前記混
合液を加熱して固化させることにより、熱硬化性樹脂が
含浸された多数の木質チップ18を得る。
【0021】前記舗装面を規定することとなる舗装板1
0の表面に色彩を付与するため、前記混合液(不飽和ポ
リエステル樹脂およびその硬化剤)中に予めベンガラの
ような着色剤3.6(重量)を添加しておく。これによ
り、前記木質チップに前記着色剤を前記熱硬化性樹脂と
共に含浸させ、前記木質チップを着色することができ
る。前記木質チップの着色は、前記木質チップを覆いか
つ前記木質チップを相互に結合または接着する前記バイ
ンダ中に前記着色剤を添加することによっても行なうこ
とができる。しかし、前記したようにすれば、舗装板1
0の使用の間に前記バインダが磨り減ることによって生
じる色彩の滅失を回避することができる。
【0022】前記熱硬化性樹脂が含浸された木質チップ
18と、一液性ポリウレタン樹脂のようなバインダ23
との混合物を型枠に入れ、前記型枠を横方向へ振動させ
る。振動を与えると、各木質チップ18の両面が上下方
向に向き、部分的に重なり合い、また、木質チップ18
相互間に隙間が生じる。
【0023】前記一液性ポリウレタン樹脂の重量比は9
〜12とする。これは、前記熱硬化性樹脂が含浸された
木質チップ18の表面を覆いかつこれらを互いに接着す
るに足りる量である。また、木質チップ18からの前記
一液性ポリウレタン樹脂液の垂れ落ちを防止するため、
好ましくは前記一液性ポリウレタン樹脂にその粘性を増
大させるシリカのような増粘剤を添加する。前記増粘剤
の添加量は例えば重量比で0.6とする。
【0024】次に、前記型枠中の前記混合物を木質チッ
プ18の重なり合う方向(上下方向)に加圧し、かつ、
加熱する。このときの圧力、加熱温度および加熱時間
は、例えば、それぞれ、0.5〜1.0Kg/cm2、150 ℃
および7分間とする。
【0025】その後、脱型することにより、板状体22
からなる舗装板10が得られる。各木質チップはその表
面層に前記熱硬化性樹脂25が含浸され、さらにその表
面がバインダ23によって被覆されているため、高い耐
水性を有する。
【0026】バインダ23の他の例としてエポキシ樹脂
を使用することができる。このときの前記エポキシ樹脂
と、前記増粘剤と、前記着色剤との配合重量比は、例え
ば、7.0〜8.5 : 0.5 : 4.0とすることができる。ま
た、この場合には、前記エポキシ樹脂の硬化剤を重量比
で4.5を添加する。
【0027】前記木質チップは、例えば建築物の廃材、
間伐材等を破砕して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る舗装板の部分縦断面図である。
【図2】図1に示す舗装板の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 舗装板 18 小片 20 空隙 22 板状体 23 バインダ 25 含浸合成樹脂

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね
    合わされかつ空隙をおいて互いに結合されてなる板状体
    を含み、前記小片が、合成樹脂で被覆された木質チップ
    からなる、舗装板。
  2. 【請求項2】 多数の扁平な小片が互いに部分的に重ね
    合わされかつ空隙をおいて互いに結合されてなる板状体
    を含み、前記小片が、木質チップであって該木質チップ
    の表面からその内部に至る薄い層状の領域に熱硬化性樹
    脂が含浸されている木質チップからなる、舗装板。
  3. 【請求項3】 前記木質チップに、さらに、着色剤が含
    浸されている、請求項2に記載の舗装板。
  4. 【請求項4】 合成樹脂が含浸された木質チップからな
    る多数の扁平な小片と、前記小片を互いに接着するに足
    る量のバインダとの混合物を型枠に入れ、前記型枠を振
    動させた後、前記混合物に熱圧を加え、その後、脱型す
    ることを含む、舗装板の製造方法。
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