JPH09110494A - 樹脂コンクリートおよびその製造方法 - Google Patents

樹脂コンクリートおよびその製造方法

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JPH09110494A
JPH09110494A JP29879795A JP29879795A JPH09110494A JP H09110494 A JPH09110494 A JP H09110494A JP 29879795 A JP29879795 A JP 29879795A JP 29879795 A JP29879795 A JP 29879795A JP H09110494 A JPH09110494 A JP H09110494A
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Shigeru Hoshi
茂 星
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Shinko Co Ltd
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STAR WORLD KK
Shinko Co Ltd
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂廃棄物の再利用を図ること。 【解決手段】 熱硬化性樹脂製の骨材(12)と、熱可塑性
樹脂からなる結合材(14)とを含む樹脂コンクリート(28)
またはその成形品(10)。熱硬化性樹脂廃棄物の多数の破
砕片(20)および未使用の熱硬化性樹脂製の多数の固形物
の少なくとも一方からなる骨材の原材料と、熱可塑性樹
脂廃棄物の多数の破砕片(22)および未使用の熱可塑性樹
脂製の多数の固形物の少なくとも一方からなる結合材の
原材料との混合物を加熱して樹脂コンクリート(28)を得
る。さらに、樹脂コンクリート(28)を加圧し、冷却する
ことにより成形品(10)を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂コンクリート
およびその製造方法、特に熱硬化性樹脂廃棄物および熱
可塑性樹脂廃棄物の双方を原材料とする樹脂コンクリー
トおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂廃棄物は樹脂コンク
リートの原材料として利用することが提案されている
(特開平4−227095号)。しかし、熱硬化性樹脂
廃棄物については再利用に供されることなく、焼却され
あるいは埋め立てられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、合成
樹脂廃棄物の再利用を図ることにある。また、本発明の
他の目的は、合成樹脂廃棄物の再利用に適する樹脂コン
クリートまたはその成形品と、その製造方法とを提供す
ることにある。さらに、本発明の他の目的は、熱硬化性
樹脂廃棄物および熱可塑性樹脂廃棄物の双方の再利用に
適する樹脂コンクリートまたはその成形品と、その製造
方法とを提供することにある。さらに、本発明の他の目
的は、多方面の用途に適合する樹脂コンクリートまたは
その成形品と、その製造方法とを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る樹脂コンク
リートまたはその成形品は、熱硬化性樹脂製の骨材と、
熱可塑性樹脂からなる結合材とを含む。前記骨材および
前記結合材の少なくとも一方が強化繊維を含むものであ
ってもよい。
【0005】前記樹脂コンクリートは、熱硬化性樹脂廃
棄物の多数の破砕片および未使用の熱硬化性樹脂製の多
数の固形物の少なくとも一方からなる骨材の原材料と、
熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片および未使用の熱可
塑性樹脂製の多数の固形物の少なくとも一方からなる結
合材の原材料との混合物を加熱し、これにより前記結合
材の原材料を熱溶融することにより製造する。あるい
は、前記結合材の原材料を加熱し、これにより前記結合
材の原材料を熱溶融し、熱溶融物に、前記骨材の原材料
を混ぜ合わせることにより製造する。
【0006】また、前記樹脂コンクリート成形品は、前
記骨材の原材料と前記結合材の原材料の熱溶融物との混
合溶融物を加圧した後、前記混合溶融物を冷却すること
により製造する。前記骨材の原材料と前記結合材の原材
料はこれらの少なくとも一方が強化繊維を含むもの、す
なわち繊維強化熱硬化性樹脂(FRP)および繊維強化
熱可塑性樹脂からなるものであってもよい。
【発明の作用および効果】
【0007】熱硬化性樹脂製の骨材と、熱可塑性樹脂か
らなる結合材とを含む樹脂コンクリートは種々の形状の
ものに成形可能であり、その成形品は熱硬化性樹脂を骨
材とするため、砂や砂利を骨材とする他の樹脂コンクリ
ート成形品に比べて軽量である。また、圧縮強度の高い
熱硬化性樹脂製の骨材のため、前記成形品は大きい曲げ
強度を有する。さらに、ガラス繊維、炭素繊維等の強化
繊維を含む骨材はより高い圧縮強度を有するため、樹脂
コンクリート成形品はより高い機械的強度を有し、前記
結合材が強化繊維を含む樹脂コンクリート成形品は、さ
らに、耐火性、対摩耗性、熱に対する寸法安定性等に富
む。これらのことから、本発明の樹脂コンクリートおよ
びその成形品は多様な用途に適用可能であり、例えば、
路面タイル、舗石ブロックのような舗装材、床材、壁
材、屋根材、型枠構成材、U字溝構成材のような土木建
築材料、テーブル板を形成するために用いることができ
る。
【0008】前記骨材は、熱硬化性樹脂廃棄物の多数の
破砕片をもってこれに当てることができる。前記熱硬化
性樹脂廃棄物は繊維強化材を含むもの(FRP)であっ
ても、また、これを含まないものであってもよい。これ
により、熱硬化性樹脂廃棄物の再利用を図ることができ
る。さらに、前記結合材の原材料として熱可塑性樹脂廃
棄物を用いることができる。前記熱可塑性樹脂廃棄物も
また繊維強化材を含むものおよび含まないもののいずれ
でもよい。これにより、熱可塑性樹脂廃棄物を再利用に
供することができる。
【0009】前記したような多方面の用途に向けられる
前記樹脂コンクリートまたはその成形品の供給のために
は、熱硬化性樹脂廃棄物および熱可塑性樹脂廃棄物の少
なくとも一方を多量に必要とする。このことが、産業廃
棄物の有効利用を図り、従来産業廃棄物の処理のために
必要であった焼却や埋め立ておよびこれに伴う環境汚染
の低減を図ることができる。
【0010】前記樹脂コンクリートは、熱硬化性樹脂廃
棄物の多数の破砕片および未使用の熱硬化性樹脂製の多
数の固形物の少なくとも一方からなる骨材の原材料と、
熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片および未使用の熱可
塑性樹脂製の多数の固形物の少なくとも一方からなる結
合材の原材料との混合物を加熱して混合溶融物とするこ
とにより得られる。骨材および結合材の両原材料を同時
に加熱することに代えて、前記結合材の原材料を加熱し
て得られる熱溶融物中に前記骨材の原材料を混ぜ合わせ
て混合熱溶融物とすることによっても得ることができ
る。いずれの場合も、前記骨材の原材料は熱硬化性樹脂
からなることから、加熱によって溶融することはなく、
前記熱溶融物中に浮遊する。
【0011】前記樹脂コンクリート成形物は、前記型枠
中の混合溶融物または前記型枠に入れられた混合溶融物
を加圧した後、冷却することにより得られる。
【0012】前記混合物の加熱を型枠に入れて行なう例
によれば、前記熱溶融物を型枠に投入する例と比べて、
計量の正確性の確保、ボイドの発生防止等を図る上で有
利である。
【0013】前記混合物または前記型枠を予熱してして
おくことにより、前記熱可塑性樹脂の固形物または破砕
片の加熱までの間に該固形物または破砕片の表面とその
中心部との温度差を小さくすることができ、これによ
り、前記固形物または破砕片の熱溶融をより迅速にまた
より効率的に行なうことができる。
【0014】前記熱硬化性樹脂の破砕片がその全部また
は一部に繊維強化材を含むFRPであるとき、これを破
砕したときに現われる前記破砕片の破砕面に残る前記繊
維強化材の一部が前記熱可塑性樹脂の熱溶融物中に分散
される。その結果、繊維強化熱可塑性樹脂を結合材とす
る、曲げ強度の高い樹脂コンクリート成形品が得られ
る。前記熱可塑性樹脂が繊維強化材を含む場合もまた繊
維強化熱可塑性樹脂を結合材とする樹脂コンクリート成
形品が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る樹脂コンクリート
は、熱硬化性樹脂からなる骨材と、熱可塑性樹脂からな
る結合材とを含む混合流動物(後記混合溶融物)からな
り、これを板状に成形してなる成形品10を図1に示
す。符号12および14はそれぞれ前記骨材および前記
結合材を示す。前記樹脂コンクリートおよび図示の成形
品10はさらに結合材14中に分散したガラス繊維、炭
素繊維のような繊維強化材16またはその切断片を含
む。
【0016】樹脂コンクリート成形品は、骨材12およ
びこれを結合する結合材14が共に合成樹脂からなるこ
とから、砂を骨材とする他の樹脂コンクリート成形品と
比べて、軽量(比重:約1.2〜1.3)である。ま
た、骨材12は高い圧縮強度を有する熱硬化性樹脂から
なることから、成形品10は大きい曲げ強度を有する。
結合材14中に繊維強化材16を含む成形品10は、さ
らに大きい曲げ強度を有し、また、耐火性、対摩耗性、
熱に対する寸法安定性等に富む。
【0017】このような特性を有する樹脂コンクリート
成形品は、例えば、路面タイル、舗石ブロックのような
舗装材、床材、壁材、屋根材、型枠構成材、テーブル
板、U字溝構成材のような土木建築材料等に適する。
【0018】骨材12の大きさは、好ましくは、樹脂コ
ンクリート成形品10の肉厚の大きさを考慮して定め
る。板状の成形品10の場合、骨材12の大きさ(最大
長さまたは粒径)が前記成形品の板厚の半分以下の大き
さとなるように定めることが望ましい。このように定め
ることにより、比較的機械的強度の高い成形品が得られ
る。一例を示すと、板厚が15〜20mmの成形品を得る
場合の前記骨材の最大長さは7mm以下である。
【0019】前記樹脂コンクリートは、種々の用途に供
された後に不要となった例えばエポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、フェノール樹脂等からなる熱硬化性樹脂廃棄
物の多数の破砕片20(図2)を骨材とし、また、種々
の用途に供された後に不要となった例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ABS樹脂等からなる熱可塑性樹
脂廃棄物の多数の破砕片22(図2)の熱溶融物を結合
材として形成することができる。これによれば、従来焼
却または埋め立てによる廃棄処理に付されていた熱硬化
性樹脂廃棄物と、熱可塑性樹脂廃棄物とを再利用に供す
ることができる。
【0020】前記樹脂コンクリートおよび板状の樹脂コ
ンクリート成形品10を製造するため、まず、箱状の上
端解放の型枠または金型18に、樹脂コンクリートの原
材料である前記熱硬化性樹脂廃棄物の多数の破砕片20
と、前記熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片22とから
なる混合物23を入れる。
【0021】前記骨材および前記結合材の原材料として
前記熱硬化性樹脂廃棄物および熱可塑性樹脂廃棄物の双
方を利用することに代えて、これらの内のいずれか一方
を利用することができる。例えば、熱硬化性樹脂廃棄物
の多数の破砕片および未使用の熱可塑性樹脂製の多数の
固形物、または、未使用の熱硬化性樹脂製の多数の固形
物(ペレット)および熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕
片を用いることができる。あるいは、さらに、未使用の
熱硬化性樹脂製のペレットおよび未使用の熱可塑性樹脂
製の多数の固形物(ペレット)を用いることもできる。
言うまでもなく、前記骨材の原材料として、共に熱硬化
性樹脂からなる破砕片およびペレットとの混合物を用い
ることができる。同様に、前記結合材の原材料として、
共に熱可塑性樹脂からなる破砕片およびペレットとの混
合物を用いることができる。
【0022】熱硬化性樹脂製の前記多数の破砕片または
ペレットは、それぞれが単一種類の熱硬化性樹脂からな
るものでも、また、異なる種類の熱硬化性樹脂からなる
ものでもよい。熱可塑性樹脂廃棄物の前記多数の破砕片
またはペレットも、また、単一種類の樹脂からなるもの
および複数種類の樹脂からなるもののいずれでもよい。
【0023】図示の例の熱硬化性樹脂製の破砕片20ま
たは前記熱硬化性樹脂製のペレットは、ガラス繊維、炭
素繊維等の繊維強化材を含むもの、すなわち繊維強化熱
硬化性樹脂(FRP)からなる。FRP製の骨材は、前
記繊維強化材を含まない普通の熱硬化性樹脂製の骨材に
比べてより高い圧縮強度を有するため、FRP製骨材を
含む樹脂コンクリート成形品はより高い機械的強度を有
する。前記破砕片(骨材)として、FRP製のもののみ
からなるもの、および、FRP製のものと繊維強化材を
含まないものとの混合物からなるもののいずれをも選択
することができる。
【0024】前記結合材の原材料である熱可塑性樹脂製
の破砕片22または前記熱可塑性樹脂製のペレットも、
また、繊維強化材を含む繊維強化熱可塑性樹脂のみから
なるもの、および、繊維強化材を含む熱可塑性樹脂と繊
維強化材を含まない熱可塑性樹脂との混合物からなるも
ののいずれでもよい。
【0025】破砕片20,22は、好ましくは、これら
を金型18に入れるに先立ち、予め混合しておく。破砕
片20,22の混合体積比は、例えば1:1とする。こ
の混合体積比は、成形品10の用途によって任意に設定
することができる。言うまでもなく、熱硬化性樹脂廃棄
物の破砕片20の比率が高いほど、成形品10の機械的
強度は高い。また、熱硬化性樹脂廃棄物の破砕片20の
大きさ(最大長さ)および熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片
22の大きさ(最大長さ)は、それぞれ、例えば3〜5
mmおよび5〜10mmとする。熱可塑性樹脂廃棄物の
破砕片22の大きさは、後の熱溶融が容易であるよう
に、10mm以下とすることが望ましい。
【0026】次いで、金型18を加熱炉24に入れ、金
型18の内容物である破砕片20,22の混合物を加熱
し、これにより、熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片22を熱
溶融させる。加熱炉24内の温度および加熱時間は、例
えば両破砕片20,22の混合物の体積が約1リットル
の場合、両破砕片20,22の温度が150〜200℃
となるように、例えば250〜300℃および15分間
に設定する。
【0027】熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片22の表面と
その内部との温度差を小さくし、該破砕片がより迅速に
溶融するように、両破砕片20,22を金型18に入れ
るに先立ち、両破砕片20,22を例えば100℃に余
熱しておくことが望ましい。さらに好ましくは、金型1
8を、これに両破砕片20,22を入れるに先立ち、例
えば200℃に予熱しておく。金型18を炉24内に入
れて両破砕片20,22を加熱することに代えて、ヒー
タを内蔵する金型(図示せず)を使用し、前記ヒータに
より両破砕片20,22を加熱してもよい。
【0028】炉内での加熱の結果、熱可塑性樹脂廃棄物
の多数の破砕片22が熱溶融し、その熱溶融物26と、
熱硬化性樹脂廃棄物の破砕片20とをそれぞれ結合材お
よび骨材とする樹脂コンクリート28が形成される。熱
溶融物26中には、熱硬化性樹脂廃棄物の破砕片20の
破砕面から抜け落ちた繊維強化材16またはその断片が
分散している。
【0029】熱硬化性樹脂廃棄物の多数の破砕片20と
熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片22との前記混合物
の加熱は、図示の例に代えて、例えば、加熱源が設けら
れたシリンダと該シリンダ内に配置されたスクリューと
を有するスクリューフィーダを用いて行なうことができ
る。多数の破砕片20と多数の破砕片22とを加熱され
た前記シリンダ内に入れると、多数の破砕片22が前記
スクリューの作用により軟化、混練され、また、多数の
破砕片20が破砕片22の熱溶融物中に混ぜ合わされこ
れらの混合物である混合溶融物すなわち樹脂コンクリー
トが得られる。その後、前記樹脂コンクリートはその成
形のため、金型18に入れられた後、後記すると同様に
して加圧、冷却される。
【0030】また、熱硬化性樹脂廃棄物の多数の破砕片
20と熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片22との前記
混合物を加熱する図示の例に代えて、前記結合材の原材
料である多数の破砕片22を加熱してこれを熱溶融し、
その熱溶融物に、前記骨材の原材料である多数の破砕片
20を混ぜ合わせ、これにより、樹脂コンクリートを得
ることができる。多数の破砕片22の熱溶融は、例え
ば、加熱源が設けられたシリンダと該シリンダ内に配置
されたスクリューとを有するスクリューフィーダを用い
て行なうことができる。多数の破砕片22は、加熱され
た前記シリンダ内を前記スクリューで送られる間に軟
化、混練される。また、多数の破砕片20は、破砕片2
2の投入箇所よりも下流(送り方向における)において
前記スクリューフィーダのシリンダ内に投入され、前記
スクリューの回転作用により、破砕片22の熱溶融物中
に混ぜ合わされる。前記熱溶融物と破砕片20との混合
物である混合溶融物は、必要に応じて、従来周知の混練
機に投入され、さらに混練される。その結果、樹脂コン
クリートが得られる。前記樹脂コンクリートはその成形
のため、金型18に入れられた後、後記すると同様にし
て加圧、冷却される。
【0031】図示の例のように、金型18内に両破砕片
20,22を入れることは、これらの量を正確に測るこ
とができる点で有利である。金型18外で熱溶融した破
砕片22(熱溶融物)と破砕片20との混合物(混合溶
融物)を金型18に入れる場合には、前記混合溶融物の
計量を正確に行なうことが比較的難しい。また、前記混
合溶融物を金型18に入れると、金型18内にボイドが
生じやすいが、図示の例のように、破砕片22を金型1
8内で溶融することにより、前記ボイドの発生を回避す
ることができ、これにより、品質のよい成形品を得るこ
とができる。さらに、前記樹脂コンクリートの製造設備
を小規模のものとすること、したがって、また、製造設
備の設置に要する費用を低減することができる。
【0032】その後、金型18を加熱炉24から取り出
し、金型18内の破砕片22の溶融物26と破砕片20
との混合溶融物である樹脂コンクリート28を加圧す
る。この加圧は、金型18の解放面を覆う、金型18の
内壁面に沿って上下動可能の板部材30を樹脂コンクリ
ート28上に載せ、これを下方に向けて押圧することに
より行なうことができる。このときの押圧力および押圧
時間は例えば15Kg/cm2および1分間とする。
【0033】加圧後、金型18および樹脂コンクリート
28を冷却する。冷却は、樹脂コンクリート28の温度
が80℃以下となるように、例えば、金型18に冷風ま
たは水を吹きつけて行なう。金型18の冷却温度および
冷却時間は例えば、10〜20℃および20分間とす
る。
【0034】冷却後、板部材30を取り除き、金型18
からその硬化した樹脂コンクリート28を取り出す(脱
型)。その結果、図1に示すと同様の樹脂コンクリート
成形品10が得られる。前記金型は、前記樹脂コンクリ
ート成形品の用途に応じて、種々の形状のものが準備さ
れる。
【0035】成形品10は、脱型した状態で、あるい
は、表面研摩、塗料の塗布等の処理を経て使用に供され
る。成形品10の多方面の用途、需要をまかなうために
は、多量の樹脂廃棄物が必要であり、これにより、多量
の樹脂廃棄物を有効利用することができる。
【0036】必要に応じて、両破砕片20,22の混合
物中に、木造家屋等に使用されていた木質系廃棄物のチ
ップ若しくは古タイヤのようなゴム質系廃棄物のチッ
プ、または、これらの双方を添加することができる。木
質系廃棄物のチップは前記成形品に意匠的効果を付与
し、また、ゴム質系廃棄物のチップは前記成形品に滑り
止めの機能を付与する。これらのチップの使用により、
前記木質系廃棄物またはゴム質系廃棄物の処理および有
効利用を図ることができる。
【0037】また、前記成形品の用途、例えば、路面タ
イル、舗石ブロックのような舗装材のように重量を必要
とするものについては、金属片、岩石片等を含めること
ができる。これらの金属片、岩石片等および前記木質系
廃棄物のチップ、ゴム質系廃棄物のチップは、加熱前の
両破砕片20,22の混合物中に添加することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂コンクリート成形品の概略的
な斜視図である。
【図2】本発明の製造方法を概略的に示す工程図であ
る。
【符号の説明】
10 樹脂コンクリート成形品 12 骨材 14 結合材 16 繊維強化材またはその断片 18 型枠または金型 20 熱硬化性樹脂廃棄物の破砕片 22 熱可塑性樹脂廃棄物の破砕片 24 加熱炉 26 熱溶融物 28 樹脂コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C04B 26/02 B09B 3/00 303G 16:04 18:20)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性樹脂製の骨材と、熱可塑性樹脂
    からなる結合材とを含む、樹脂コンクリート。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂製の骨材と、熱可塑性樹脂
    からなる結合材とを含む、樹脂コンクリート成形品。
  3. 【請求項3】 前記骨材および前記結合剤の少なくとも
    一方が繊維強化材を含む、請求項1に記載の樹脂コンク
    リート。
  4. 【請求項4】 前記骨材および前記結合剤の少なくとも
    一方が繊維強化材を含む、請求項2に記載の樹脂コンク
    リート成形品。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂廃棄物の多数の破砕片およ
    び未使用の熱硬化性樹脂製の多数の固形物の少なくとも
    一方からなる骨材の原材料と、熱可塑性樹脂廃棄物の多
    数の破砕片および未使用の熱可塑性樹脂製の多数の固形
    物の少なくとも一方からなる結合材の原材料との混合物
    を加熱し、これにより前記結合材の原材料を熱溶融する
    ことを含む、樹脂コンクリートの製造方法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片およ
    び未使用の熱可塑性樹脂製の多数の固形物の少なくとも
    一方からなる結合材の原材料を加熱し、これにより前記
    結合材の原材料を熱溶融すること、熱溶融物に、熱硬化
    性樹脂廃棄物の多数の破砕片および未使用の熱硬化性樹
    脂製の多数の固形物の少なくとも一方からなる骨材の原
    材料を混ぜ合わせることを含む、樹脂コンクリートの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記骨材の原材料および前記結合材の原
    材料の少なくとも一方が繊維強化材を含む、請求項5ま
    たは6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 熱硬化性樹脂廃棄物の多数の破砕片およ
    び未使用の熱硬化性樹脂製の多数の固形物の少なくとも
    一方からなる骨材の原材料と、熱可塑性樹脂廃棄物の多
    数の破砕片および未使用の熱可塑性樹脂製の多数の固形
    物の少なくとも一方からなる結合材の原材料との混合物
    を加熱し、これにより前記結合材の原材料を熱溶融する
    こと、熱溶融物と前記骨材の原材料との混合溶融物を加
    圧すること、その後、前記混合溶融物を冷却することを
    含む、樹脂コンクリート成形品の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記骨材の原材料と前記結合材の原材料
    との混合物の加熱を型枠中で行なう、請求項8に記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂廃棄物の多数の破砕片お
    よび未使用の熱可塑性樹脂製の多数の固形物の少なくと
    も一方からなる結合材の原材料を加熱し、これにより前
    記結合材の原材料を熱溶融すること、熱溶融物に、熱硬
    化性樹脂廃棄物の多数の破砕片および未使用の熱硬化性
    樹脂製の多数の固形物の少なくとも一方からなる骨材の
    原材料を混ぜ合わせること、前記熱溶融物と前記骨材の
    原材料との混合溶融物を型枠に入れること、前記混合溶
    融物を加圧すること、その後、前記混合溶融物を冷却す
    ることを含む、樹脂コンクリート成形品の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記混合物を予熱しておく、請求項8
    または9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記型枠を予熱しておく、請求項9に
    記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記骨材の原材料および前記結合材の
    原材料の少なくとも一方が繊維強化材を含む、請求項8
    〜10のいずれかに記載の方法。
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