JP3016266U - 切削工具 - Google Patents

切削工具

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JP3016266U
JP3016266U JP1995002441U JP244195U JP3016266U JP 3016266 U JP3016266 U JP 3016266U JP 1995002441 U JP1995002441 U JP 1995002441U JP 244195 U JP244195 U JP 244195U JP 3016266 U JP3016266 U JP 3016266U
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政一 松本
正博 田口
良樹 岩本
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株式会社日研工作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カッタアーバ1の前端部、カッタ本体2の加
工が容易で、これらの組立も簡単でありながら、切削油
が前端部から漏れない切削工具を提供する。 【構成】 流体通路16を形成したカッタアーバ1の前
端部に、刃先チップ24に向かう流体供給孔25を形成
したカッタ本体2の後端部を嵌合させ、1本のボルト3
の脚部32をカッタアーバ1に締め付け、カッタアーバ
1の外径の段13にカッタ本体2の後端を圧接させ、ボ
ルト3の頭部31をカッタ本体2の内径の段部22bに
切削油が漏れないように押し付け、カッタアーバ1、カ
ッタ本体2およびボルト3で囲んだ環状室8を形成し、
環状室8に流体通路16の前端と流体供給孔25の後端
とをそれぞれ連通させ、切削油を流体通路16から刃先
チップ24に供給するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、切削油などの流体を刃先チップ部に供給しつつフライス加工など を行う切削工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フライス加工などを行う切削工具として、カッタアーバの前端部に刃先 チップが装着されたカッタ本体の後端部を嵌合させ、カッタアーバとカッタ本体 とをボルトによって締結した切削工具が一般に用いられ、この切削工具のカッタ アーバ側から前記刃先チップに向って切削油などの流体を工作物(ワーク)の加 工時に供給するようにしたものがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述した従来の切削工具で、カッタアーバとカッタ本体との内部に切 削油などを通すようにするには、カッタアーバの前端部とカッタ本体の後端部と の締結部から切削油などが漏れるのを、Oリングなどのシール材を用いて防止す る必要があり、部品数が多くなって組立が面倒になると共に、切削油などを通す 孔などの加工がしにくいという問題点があった。
【0004】 この考案は、前述した問題点を解決して、切削工具の前部における部品数が少 なく、組立が簡単で、加工も容易でありながら、切削油などの流体の漏れを防止 できる、切削工具を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る切削工具は、流体通路を形成したカッタアーバの前端部 に、刃先チップに向う流体供給孔を形成したカッタ本体の後端部を嵌合させ、1 本のボルトの脚部をカッタアーバの前端部に締め付け、カッタアーバの外径の段 にカッタ本体の後端を圧接させると共に、前記ボルトの頭部をカッタ本体の内径 の段部に押し付け、カッタアーバと、カッタ本体およびボルトの少なくとも一方 との間に形成した環状室に、前記流体通路の前端と前記流体供給孔の後端とをそ れぞれ連通させたものである。
【0006】 請求項2の考案は、請求項1の切削工具において、環状室を、カッタアーバの 前端とボルトの頭部後端との間に配置して前記ボルトの脚部の外径とカッタ本体 の内径との間に形成し、前記カッタアーバに形成した流体通路の前端、および前 記カッタ本体に形成した流体供給孔の後端を前記環状室にそれぞれ開口させたも のである。
【0007】 請求項3の考案は、請求項1の切削工具において、環状室を、カッタアーバの 前端とボルトの頭部後端との間に配置して前記ボルトの脚部の外径とカッタ本体 の内径との間に形成し、前記カッタアーバの中心部に軸方向に沿って形成した流 体通路の前端を前記ボルトの脚部に形成した連絡流路を介して前記環状室に連通 させ、カッタ本体に形成した流体供給孔の後端を環状室に開口させたものである 。
【0008】
【作用】
請求項1の考案に係る切削工具は、カッタアーバの前端部にカッタ本体の後端 部を嵌合させ、カッタ本体の前端外側から1本のボルトの脚部をカッタアーバの 前端部に締め付けることで、カッタアーバの外径の段にカッタ本体の後端を圧接 させると共に、前記ボルトの頭部をカッタ本体の内径の段部に押し付けることで 、カッタアーバとカッタ本体とを、シール材などの漏れ防止用の部品を用いずに 、ボルトのみで締結できるので、部品数が少なく、組立が容易にできると共に、 切削工具の前部の構造も簡単にできる。
【0009】 そして、カッタアーバと、カッタ本体およびボルトの少なくとも一方との間に 形成した環状室に、カッタアーバに形成した流体通路の前端とカッタ本体に形成 した流体供給孔の後端とをそれぞれ連通させたこともあって、前記流体通路から 環状室を経て流体供給孔に送られる切削油などの流体が外部に漏れるのを防止で きる。
【0010】 また、環状室に流体通路の前端と流体供給孔の後端とを連通させたので、流体 通路と流体供給孔とを直接連通させるのに比べ、これらに若干の位置ずれがあっ ても、流体通路と流体供給孔とを確実に連通させることができ、これらの加工が 容易であり、さらにカッタ本体に形成した流体供給孔を、カッタ本体に設けた刃 先チップの形状などに応じて、切削工具の軸線に対する傾斜角度を広範囲に変更 することができ、これによって流体供給孔から刃先チップの所要部位に切削油な どの流体を適確に供給できる。
【0011】 請求項2の考案は、請求項1の切削工具において、環状室をカッタアーバの前 端とボルトの頭部後端との間に配置して前記ボルトの脚部外径とカッタ本体の内 径との間に形成したので、前環状室にカッタアーバの流体通路の前端とカッタ本 体の流体供給孔の後端とを開口させて、これらを連通させることが、カッタアー バの外径とカッタ本体の内径との間に環状室をボルトと関係なく形成するものに 比べ、加工が容易にできる。
【0012】 請求項3の考案は、請求項1の切削工具において、環状室を請求項2の切削工 具と同様な構成とし、またボルトの脚部に連絡流路を形成し、カッタアーバの軸 方向に沿う中心孔で形成した流体通路の前端を前記連絡通路を介して前記環状室 に連通させたので、カッタアーバの中心孔とこれに連通する直径方向孔と、この 孔に連通する中心孔外周側に形成した軸方向に沿う複数の前部孔を形成し、前記 直径方向孔の開口端部を詰め栓で塞いで流体通路を構成するものに比べ、詰め栓 を省略して、部品数を少なくできる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の実施例につき図を参照して説明する。 第1実施例は、図1,図2に示すように、カッタアーバ1とカッタ本体2とボ ルト3とを備えている。 カッタアーバ1は、後部にストレートシャンク部11を形成し、このシャンク 部11の内周面にめねじ部11aを形成し、シャンク部11の前側に大外径のフ ランジ部12を設け、フランジ部12外周面には横断面台形の係合溝12aと、 係合溝12aの後側を相対向して切り欠いたキー溝11bとを形成し、前記フラ ンジ部12の前端部の外径を大きくすると共に、その前側に段13を介して小外 径の前端部14を形成してある。
【0014】 また、カッタアーバ1には、後端面に開口して軸方向前方に延びる中心孔15 を形成し、中心孔15の前後方向中間部16aと、この中間部16aと連通する 直径方向孔16bと、カッタアーバ1の前端からその軸方向に沿い中心孔15の 外周側に形成した2本の相対向する前部孔16cとによって流体通路16を形成 してある。流体通路16の直径方向孔16bの外周側端部には詰め栓17を螺着 してあり、2本の前部孔16cの後端を直径方向孔16aの適所に連通させてあ る。なお、中心孔15の前端部は若干小径としてめねじ部15aを形成してある 。
【0015】 前記カッタアーバ1の前記シャンク部11の外周にはテーパコーン4を嵌合さ せ、テーパコーン4の前端を複数の皿ばね5を介してフランジ部12に支持させ 、プルスタッド6の前端部6aをシャンク部11内周面に形成しためねじ部11 aにねじ嵌合させてある。また、プルスタッド6は、中間大径部6bをカッタア ーバ1の後端に当接させ、プルスタット6の前端部6aに嵌めた座金7を介しテ パーコーン4の前端によって前記皿ばね5を圧縮し、前記大径部6bの後方に突 出する後部6cに若干大外径の係合部6dを形成し、プルスタッド6には、中心 孔15の前記中間部16aと連通する貫通孔6eが中心部の軸方向に全体に形成 してある。
【0016】 前記カッタ本体2は、外径21が小径の後端部21aに傾斜した中間部21b を介して大径の前端部21cを連設してあり、内径22が小径の後端部22aに 段部22bを介して大径の前部22cを連設した筒状に形成してある。 カッタ本体2の前端外周部には複数のチップポケット23を周方向に等間隔に 形成し、チップポケット23にスローアウェイチップからなる刃先チップ24を 従来公知の手段でそれぞれ着脱可能に固定し、刃先チップ24の外端隅角部24 aをカッタ本体21の前端および外周から若干突出させてある。 さらに、カッタ本体2には、後端が内径22の後部に開口し、かつ前端がチッ プポケット23に開口する流体供給孔25を、カッタ本体2にこれの軸線に対し 30°傾斜させて穿った孔により、刃先チップ24の外端隅角部24aに向うよ うに形成し、チップポケット23に前端を開口させてある。
【0017】 前記ボルト3は、大径の頭部31の後端から脚部32を突出させ、頭部31に は前端に開口する正六角形状の係合凹部31aを形成し、また脚部32の頭部3 1側に中間径部32aを設け、中間径部32aの後端にこれより小径のおねじ部 32bを設けてある。
【0018】 そして、カッタ本体2の内径22の後端部22aを前方からカッタアーバ1の 小外径の前端部14に密接させて着脱可能に嵌合させ、カッタ本体2の後端をカ ッタアーバ1の段13に当接させる。
【0019】 この状態で、1本のボルト3をカッタ本体2の前端外からこれに挿入し、ボル ト3の脚部32に設けたおねじ部32bの突出端部をカッタアーバ1の中心孔1 5の前端部に形成しためねじ部15aに螺合させる。続いて、前記ボルト3の頭 部31に形成した係合凹部31aに図示省略した操作部材に形成した横断面が正 六角形状の先端部を係合させ、前記操作部材をカッタ本体2の前端外側で回転さ せることで、前記ボルト3のおねじ部32bをカッタアーバ1のめねじ部15a に締め付ける。
【0020】 この締め付けにより、前記ボルト3の頭部31の後端外周部をカッタ本体2の 内径22の段部22bに押し付けると共に、カッタ本体2の後端をカッタアーバ 1の段13に押し付けて、前記ボルト3で、カッタ本体2とカッタアーバ1とを 締結し、第1実施例の切削工具の組立を完了する。
【0021】 前述のように組み立てた切削工具は、カッタアーバ1の前端と前記ボルト3の 頭部31後端との間に位置し、かつ前記ボルト3の脚部32外周とカッタ本体2 の内径22との間に環状室8を形成すると共に、カッタアーバ1に形成した流体 通路16の前端すなわち2本の前部孔16cの先端、およびカッタ本体2に形成 した複数の流体供給孔25の後端をそれぞれ環状室8に開口させた状態となり、 流体通路16と流体供給路25とが環状室8を介して連通している。
【0022】 次に、以上のように構成した第1実施例の切削工具の使用について説明する。 切削工具のカッタアーバ1のシャンク部11に嵌合させたテーパコーン4を、 従来公知の手段によって、自動工具交換装置を用い工作機械のスピンドル9のテ ーパ孔9aに嵌合させ、シャンク部11に装着したプルスタッド6の後部6cに 設けた係合部6dを図示省略した引き込み機構に係合させ、この機構によって引 き込むことで、スピンドル9に設けたドライブキー(図示省略)がカッタアーバ 1のフランジ部12に設けたきー溝11bに係合した状態で、切削工具をスピン ドル9に嵌合保持させる。
【0023】 前記スピンドル9の駆動によって切削工具を回転させつつ前進させると共に、 従来公知の手段によって切削油を、プルスタッド6の後方からこれに設けて流体 通路の一部とした貫通孔6e、カッタアーバ1に形成した流体通路16を経て環 状室8内に圧送し、環状室8から切削油をカッタ本体2に設けた流体供給孔25 に供給し、これらの前端開口から切削油を噴出させることで、カッタ本体2に設 けた刃先チップ24およびこれらによって切削加工する工作物(ワーク)の加工 部に切削液を供給し、刃先チップ24および前記加工部を冷却しつつ、刃先チッ プ24によって工作物の加工を行う。 工作物の加工が完了した後、スピンドル9を後退させて回転を停止させ、適時 に切削油の圧送を停止させ、スピンドル9から切削工具を取り外す。
【0024】 なお、切削油に代えて適宜の切削液を用いたり、工作物の加工前に空気を流体 通路16に送り、空気を液体供給孔25から吹き出すことで、刃先チップ24に 付着した切り粉などの異物を除去するなど、適時に液体や気体を流体通路16に 圧送して用いることができる。
【0025】 第2実施例は、図3に示すように、カッタアーバ1の流体通路16に直径方向 孔および前部孔を形成することなく、中心孔15の一部によって形成した前後方 向中間部15bの前端部をボルト3の脚部32に形成した連絡流路33によって 環状室8と連通させたものである。
【0026】 また、連絡流路33は、ボルト3の脚部32の中心部に軸方向に沿って脚部3 2後端から前方に形成した軸方向孔33aと、軸方向孔33aの前端部と直交し て脚部32を直径方向に貫通する直径方向貫通孔33bとによって形成したもの である。
【0027】 さらに、カッタ本体2は、これに設けた液体供給孔25をカッタ本体2の軸線 に対し40°に傾斜させ、カッタアーバ1は、第1実施例のように、カッタ本体 2の後端と対向する部分をフランジ部12より小径外径とし、これとカッタ本体 2の後端部の外径を等しくしてある。
【0028】 なお、第2実施例の前述した以外の構成は、第1実施例と同様であるから図1 と同符合を図3につけて説明を省略する。そして、第2実施例の動作は、切削油 をカッタアーバ1の中心孔15で構成した前後方向中間部15bから連絡流路3 3を経て環状室8に圧送する以外同様である。 そして、第2実施例では、第1実施例の直径方向孔16bにねじ嵌合させた詰 め栓17を必要としない。
【0029】 前述した第1、第2実施例の切削工具は、カッタアーバ1の前端部外径にカッ タ本体2の後端部内径を嵌合させ、ボルト3の脚部32をカッタアーバ1の前端 部の内径にねじ嵌合させ、ボルト3の頭部31の外周部をカッタ本体2の内径の 段部22bに押し付けて、カッタアーバ1とカッタ本体2を締結し、カッタアー バ1に形成した流体通路16と、カッタ本体2に形成しこれの前端部に設けた刃 先チップ24に向う流体供給孔25とを、カッタアーバ1とカッタ本体2とボル ト3とによって囲んだ環状室8を介して連通させたことで、ボルト3、とくにそ の頭部31が切削油の漏れ防止機能を果し、0リングなどの漏れ防止用の部品を 必要とせず、切削工具の前部の部品数を少なくでき、構造が簡単である。
【0030】 また、カッタアーバ1の前端部外径にカッタ本体2の後端部外径を嵌合させて 、1本のボルト3をカッタ本体2の前端外側からカッタ本体2に挿通してカッタ アーバ1の前端部に締め付けることで、組立ができるので、この作業が容易にで きる。
【0031】 なお、ボルト3の頭部31は、図1,図3に示すように、カッタ本体2の前端 から突出しないようにすることが、切削加工時に前記頭部31が工作物に干渉す るのを防止するために好ましく、また、頭部31の前端部外周の両側部を切り欠 いて相対向する平行な直線部を設けるなど、頭部の形状を適宜変更できる。
【0032】 さらに、第1,第2実施例の切削工具は、環状室8をカッタアーバ1前端とボ ルト3の頭部31後端との間に配置して、ボルト3の脚部32外径とカッタ本体 2の内径22との間に形成したので、カッタ本体2に流体供給孔25を形成する 孔加工が容易にでき、かつ流体供給孔25の切削工具の軸線に対する傾斜角度を 例えば30°,40°など所要の角度にすること、およびこの角度を刃先チップ 24の形状や位置に応じて大幅に変更することが容易にできる。
【0033】 この考案において、カッタアーバの後端部のシャンク部は、前記実施例のよう にテーパコーンを用いることなく、前記シャンク部の外周にテーパを形成したり 、ストレートシャンク部を適宜の手段によって工作機械のスピンドルに着脱可能 に固定したりしてもよく、切削工具を自動交換しない場合には台形溝があるフラ ンジ部を省略できるなど、カッタアーバの後部の構成は適宜変更できる。
【0034】 この考案において、カッタ本体に設ける刃先チップは2個に限られることなく 、3個など複数個に適宜増加させ、刃先チップと同数の流体供給孔を設けてもよ く、また刃先チップの形状も前記実施例の形状に限られることなく、三角形状な ど適宜変更でき、さらに、カッタ本体の前部の形状も適宜変更できる。
【0035】 この考案において、環状室は、カッタアーバの前端部外径とカッタ本体の後端 部内径との両方または一方に環状溝を形成することでカッタアーバとカッタ本体 との間に設けてもよいが前記第1,第2実施例の構成にすることが好ましい。
【0036】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案に係る切削工具は、カッタアーバの前端 部にカッタ本体の後端部を嵌合させ、カッタ本体の前端外側から1本のボルトの 脚部をカッタアーバの前端部に締め付けることで、カッタアーバの外径の段にカ ッタ本体の後端を圧接させると共に、前記ボルトの頭部をカッタ本体の内径の段 部に押し付けることで、カッタアーバとカッタ本体とを、シール材などの漏れ防 止用の部品を用いずに、ボルトのみで締結できるので、部品数が少なく、組立が 容易にできると共に、切削工具の前部の構造も簡単にできる。
【0037】 そして、カッタアーバと、カッタ本体およびボルトの少なくとも一方との間に 形成した環状室に、カッタアーバに形成した流体通路の前端とカッタ本体に形成 した流体供給孔の後端とをそれぞれ連通させたこともあって、前記流体通路から 環状室を経て流体供給孔に送られる切削油などの流体が外部に漏れるのを防止で きる。
【0038】 また、環状室に流体通路の前端と流体供給孔の後端とを連通させたので、流体 通路と流体供給孔とを直接連通させるのに比べ、これらに若干の位置ずれがあっ ても、流体通路と流体供給孔とを確実に連通させることができ、これらの加工が 容易であり、さらにカッタ本体に形成した流体供給孔を、カッタ本体に設けた刃 先チップの形状などに応じて、切削工具の軸線に対する傾斜角度を広範囲に変更 することができ、これによって流体供給孔から刃先チップの所要部位に切削油な どの流体を適確に供給できる。
【0039】 請求項2の考案は、請求項1の切削工具において、環状室をカッタアーバの前 端とボルトの頭部後端との間に配置して前記ボルトの脚部外径とカッタ本体の内 径との間に形成したので、前環状室にカッタアーバの流体通路の前端とカッタ本 体の流体供給孔の後端とを開口させて、これらを連通させることが、カッタアー バの外径とカッタ本体の内径との間に環状室をボルトと関係なく形成するものに 比べ、加工が容易にできる。
【0040】 請求項3の考案は、請求項1の切削工具において、環状室を請求項2の切削工 具と同様な構成とし、またボルトの脚部に連絡流路を形成し、カッタアーバの軸 方向に沿う中心孔で形成した流体通路の前端を前記連絡通路を介して前記環状室 に連通させたので、カッタアーバの中心孔とこれに連通する直径方向孔と、この 孔に連通する中心孔外周側に形成した軸方向に沿う複数の前部孔を形成し、前記 直径方向孔の開口端部を詰め栓で塞いで流体通路を構成するものに比べ、詰め栓 を省略して、部品数を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例に係る切削工具を示した
正面図の一部切欠断面図。
【図2】図1に示した切削工具のA−A線断面図。
【図3】この考案の第2実施例に係る切削工具を示した
正面図の一部切欠断面図。
【符号の説明】
1 カッタアーバ 11 シャンク部 12 フランジ部 13 段 14 前端部 15 中心孔 15a めねじ部 16 流体通路 17 詰め栓 2 カツタ本体 21 外径 22 内径 22b 段部 23 チップポケット 24 刃先チップ 25 流体供給孔 3 ボルト 31 頭部 32 脚部 32b おねじ部 33 連絡流路 5 皿ばね 6 プルスタッド 6e 貫通孔 7 座金 8 環状室 9 スピンドル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を形成したカッタアーバの前端
    部に、刃先チップに向う流体供給孔を形成したカッタ本
    体の後端部を嵌合させ、1本のボルトの脚部をカッタア
    ーバの前端部に締め付け、カッタアーバの外径の段にカ
    ッタ本体の後端を圧接させると共に、前記ボルトの頭部
    をカッタ本体の内径の段部に押し付け、カッタアーバ
    と、カッタ本体およびボルトの少なくとも一方との間に
    形成した環状室に、前記流体通路の前端と前記流体供給
    孔の後端とをそれぞれ連通させたことを特徴とする切削
    工具。
  2. 【請求項2】 環状室を、カッタアーバの前端とボルト
    の頭部後端との間に配置して前記ボルトの脚部の外径と
    カッタ本体の内径との間に形成し、前記カッタアーバに
    形成した流体通路の前端、および前記カッタ本体に形成
    した流体供給孔の後端を前記環状室にそれぞれ開口させ
    たことを特徴とする請求項1に記載の切削工具。
  3. 【請求項3】 環状室を、カッタアーバの前端とボルト
    の頭部後端との間に配置して前記ボルトの脚部の外径と
    カッタ本体の内径との間に形成し、前記カッタアーバの
    中心部に軸方向に沿って形成した流体通路の前端を前記
    ボルトの脚部に形成した連絡流路を介して前記環状室に
    連通させ、カッタ本体に形成した流体供給孔の後端を環
    状室に開口させたことを特徴とする請求項1に記載の切
    削工具。
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