JPH08238858A - 受像シート材料、転写画像形成方法及び積層体 - Google Patents

受像シート材料、転写画像形成方法及び積層体

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JPH08238858A
JPH08238858A JP4705595A JP4705595A JPH08238858A JP H08238858 A JPH08238858 A JP H08238858A JP 4705595 A JP4705595 A JP 4705595A JP 4705595 A JP4705595 A JP 4705595A JP H08238858 A JPH08238858 A JP H08238858A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 面積階調のみの熱転写方式で記録感度、ドッ
ト品質、階調再現性に優れ、ベトツキ、スティッキング
現象の無く、更に記録感度の湿度依存性も少なく印刷物
近似性の良い多階調高品質カラー画質の形成を達成しう
る感熱転写記録用受像シート材料及びそれを用いた転写
画像形成方法を提供する。 【構成】 熱転写可能なインキ層を有する転写材料から
受像シート材料上にインキ層を転写し、次いで永久支持
体上に再転写する転写画像の形成に用いる受像シート材
料において、該受像シート材料が、支持体上に少なくと
も2層の受像層を有し、該受像層の少なくとも1層が永
久支持体に転写され、少なくとも該インキ層が転写され
る受像層がポリビニルアセタール樹脂中の水酸基の0.
1〜1当量を下記一般式(I)で示される基に変換した
樹脂を含有する。 −O−W (I)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写記録システム
において有用な受像シート材料、及び色材を含有する感
熱インキ層を熱ヘッドを用い、あるいはレーザー光を照
射して受像シート材料上に転写して画像を形成し、次い
で再転写して永久支持体上に画像を形成する画像形成方
法に関する。本発明の方法による画像は、特に印刷物近
似性に優れ、品質が高い。
【0002】
【従来の技術】近年OA化の進展に伴い、電子写真方
式、インクジェット方式、感熱転写記録方式等の各種記
録方式を利用した複写機やプリンタ等がそれぞれの用途
に応じて用いられている。この画像形成には色材が用い
られ、通常、色材を含む組成物を溶融し、あるいは色材
を蒸発、昇華させて粘着、吸着、染着等の作用により記
録媒体、例えば紙やフィルムシート等の上に画像を得て
いる。
【0003】これらのうち、特に感熱転写記録方式は操
作や保守が容易であること、装置の小型化、低コスト化
が可能であること等の利点を有している。この感熱転写
記録方式には、以下の2種類が従来から知られている。
即ち、支持体上に熱溶融性インク層を有する転写シート
をレーザーあるいは熱ヘッドによりイメージワイズに
(像様に)加熱して、該溶融性インクを感熱転写記録用
受像シートに溶融転写する熱溶融型転写方式と、支持体
上に熱拡散性色素(昇華性色素)を含むインク層を有す
る感熱転写記録用インクシートを用いて、感熱転写記録
用受像シートに前記熱拡散性色素を拡散転写する昇華型
染料転写方式の2種類である。
【0004】昇華型染料転写方式は、熱ヘッドの熱的エ
ネルギーの変化に応じて色素の転写量を変化させて画像
の階調をコントロールすることができるので、シアン、
マゼンタ、イエローの重ね記録を行うことによって、色
の濃淡に連続的な変化を有するカラー画像が得られる利
点がある。しかし、この方式には以下のような問題点が
ある。 主として濃度階調を利用して画像の階調を再現するも
のであり、写真に類似する階調を好む民生用の一部の目
的には適しているが、例えば面積階調のみで階調再現を
している印刷分野で使用されているカラープルーフ用途
には適していない。 画像形成が染料の昇華を利用しているため、出来上が
り画像のエッジシャープネスが十分ではなく、又、太線
に比べ細線のベタ濃度が低くなる。このことは特に文字
画像の品質に関して大きな問題点となる。 画像の耐久性が低く耐熱性や耐光性が要求される分野
への展開が限定される。 感熱記録感度が熱溶融型転写方式に比べて低いため、
将来期待されている高解像力サーマルヘッドを用いる高
速記録材料として適していない。 熱溶融型転写材料に比べ感材が高価である。
【0005】一方、熱溶融型転写方式は昇華型染料転写
方式に比べて、感熱感度が高い、画像の耐光性が優れて
いる、材料が安価である、等の利点があるが、一般的に
以下のような欠点がある。 階調再現が濃度階調ではなく2値記録であるため多階
調性に劣る。 通常、低融点の結晶性ワックスをインク層の結合剤と
しているため熱印字の際の滲みにより解像力が低下し、
転写画像の強度が低い。 結晶性ワックス類を用いると結晶相の光散乱により透
明な画像が得難い。
【0006】このような状況に鑑み、本発明者等は従来
の昇華型染料転写方式や熱溶融型転写方式とは異なる、
2値記録の面積階調のみで多階調性の顔料カラー画像が
得られる新しい感熱記録材料として熱接着薄膜剥離方式
を先に提案した(特願平5−263695)。この方式
によれば、面積階調のみの顔料転写方式で従来の感熱転
写記録方式の問題点が大幅に改善された多階調高品質カ
ラー画像やモノクロ画像が達成され、これまでの民生用
のみならず印刷分野におけるカラープルーフ、版下原
稿、あるいは顔料の耐光性を活かしてカード分野、屋外
ディスプレー分野、メーターディスプレー分野などへの
展開が可能となる。
【0007】一方、これら各種の感熱転写記録材料に使
用される被転写材についても種々の提案がなされてい
る。昇華型染料転写方式の受像媒体としては普通紙を用
いた場合には特に染着が起こり難く記録像の濃度が低い
ばかりでなく、経時によって著しく褪色現象を起こして
しまう。そのため、熱可塑性樹脂を主成分とする受像層
を普通紙上に設けた受像紙も提案されており、記録感
度、解像度、鮮明度、色濃度、等の改良が種々検討され
てきている。また、熱溶融型転写方式の被転写材につい
ても普通紙の使用が原理的には可能であるが転写表面の
平滑性やインク受理性に起因して転写ムラやドット抜け
等の欠点が生じ易く難点となっている。したがって、表
面平滑性、インクの転写受理性、定着性、階調性、鮮鋭
性、等を改良すべく種々の受像材料が検討されてきてい
る。ここでこれら各種の受像媒体の支持体としては普通
紙、合成紙、合成樹脂フィルムあるいは白色顔料等を充
填した白色ベース、等の専用の被転写材が使われてい
る。したがってこの方法では画像形成が可能な被転写材
は受像層が設けてある専用の紙あるいは樹脂シート等に
限定されるので、印刷物近似性を要求されるプルーフ用
途には品質が不十分であった。又、任意の所望する被転
写支持体に記録画像を転写する方法も公知である。特開
昭52−27642には転写層を中間受容体に加熱付着
させ、次にこの付着した転写物を紙等の被転写物に転写
する方法が記載されているが画像品質向上に関しては何
ら述べられていない。
【0008】特開昭63−82786には、塗工層材料
に含まれるブチラ−ル以外の塗膜を構成する材料とし
て、熱転写層に含まれるブチラ−ル樹脂と同様に他の樹
脂やワックス等を選ぶ技術が記載され、樹脂例としては
フェノ−ル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ロジン
やポリアミド樹脂、スルホンアミド樹脂等の記載がなさ
れているがこれらを使用した場合、特にロジンやポリア
ミド樹脂の場合は著しくシャドウ部がつぶれてしまった
り、ポリアミド樹脂を使用した場合は再現階調性に対す
る温湿度の影響が大きいといった問題が有った。また、
添加量が多いと著しく受像層表面がベトツキ、ゴミ欠陥
やむらが増大する問題点があった。
【0009】このように、感熱転写記録材料の被転写材
としてはこれまでに種々の受像シート材料が提案されて
いるが、面積階調のみの熱転写方式で記録感度、ドット
品質、階調再現性に優れた画像を得るにはいずれも不充
分であった。特に熱記録感度を高くしようとすると受像
層の熱接着温度を低くし粘着性が増す方向になり、ベト
ツキによるスティッキング現象の発生や記録後の画像保
存での耐接着性に問題が生ずる。このため、特に多階調
高品質カラー画像、例えば色校正用のカラープルーフと
して使用する場合には印刷本紙の質感再現、等の印刷物
近似性にも大きな問題があった。
【0010】更に、熱転写インキ層についても検討がな
され、例えば特開平5−254256には、ポリアミド
樹脂(ナイロン)バインダー中に顔料を添加したトナ−
層処方の記載がなされているが、この様なトナ−層では
ナイロンの凝集力が高いことによりドットのきれが悪
く、更に階調再現性や温湿度変化に弱いといった問題点
が有った。
【0011】この様に記録感度、ドット品質(網点形
状)、諧調再現性(網点再現性)が良く、ベタツキやス
ティキング、ゴミ欠陥も無く、更に記録感度の湿度依存
性も少なく印刷物近似性の良い画像を提供することがで
きる様な優れた多階調高品質カラー画像の形成が可能な
感熱転写記録用受像シート材料は知られていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、面積
階調のみの熱転写方式で記録感度、ドット品質、階調再
現性に優れ、ベトツキ、スティッキング現象やゴミ欠陥
が無く、更に湿度依存性の無い多階調高品質カラー画像
の形成を達成しうる感熱転写記録用受像シート材料及び
それを用いた転写画像形成方法を提供することにある。
さらには印刷本紙に転写が可能で印刷本紙の質感再現、
画像の光沢、等の印刷物近似性に優れた感熱転写記録用
受像シート材料及び転写画像形成方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、熱転写
可能なインキ層を有する転写材料から受像シート材料上
にインキ層を熱転写し、次いで永久支持体上に再転写す
る転写画像の形成に用いる受像シート材料において、該
受像シート材料が、支持体上に少なくとも2層の受像層
を有し、該受像層の少なくとも1層が永久支持体に転写
され、少なくとも該インキ層が転写される受像層がポリ
ビニルアセタール樹脂中の水酸基の0.1〜1当量を下
記一般式(I)で示される基に変換した樹脂を含有する
事を特徴とする受像シート材料により達成された。 −O−W (I) 〔式中、Wは−CONH−Y1、−COO−Y2、−
3、−SiY456、SO 27、−CO−Z1−CO
OH、−COCH2COMe、Y1、Y2、Y3、Y4
5、Y6、Y7は炭素数1〜20の1価の有機基、Z1
炭素数1〜20の2価の有機基を示す。〕以下、本発明
を詳細に説明する。
【0014】受像シートの支持体としては、化学的及び
熱的に安定であり、かつ撓曲性を有する物質が用いられ
る。必要に応じて化学光線透過性であってもよい。具体
的には、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフイン
類、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリハロ
ゲン化ビニル類、セルロースアセテート、ニトロセルロ
ース、セロハン等のセルロース誘導体、ポリアミド類、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリイミド類、場合
によりポリエチレンフイルムをラミネートした紙なども
使用可能である。これらの中で特に好ましい物は、寸度
安定性及び透過性において優れた2軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルムであるが、これらに限定される
ものではない。また、支持体の上に少なくとも2層を設
けるが、好ましくは支持体に接する層(以下受像一層と
記す)及びその上に設ける層(以下受像二層と記す)か
らなることが好ましい。
【0015】これら支持体と受像一層の接着力をあげる
為にコロナ放電処理、グロー放電処理などの表面処理や
あるいはアンダーコート層を設けることも可能である。
アンダーコート層としては支持体と受像一層の接着力を
上げるものなら限定はないが、特にシランカップリング
剤等が好適である。
【0016】次に受像一層について説明する。受像一層
の弾性率は200kg・f/cm2以下であることが好
ましい。この理由は弾性率の小さいポリマーを用いるこ
とにより受像層にクッション性が生じて、記録感度、ド
ット品質、階調再現性の向上が得られる。さらに記録す
る際に感熱記録材料と受像シート材料の間にゴミ等の異
物が存在した場合にも受像一層のクッション性がある為
に画像欠陥になりにくいという利点がある。また、画像
を受像シート材料に転写後、紙などの印刷本紙上に熱と
圧で再転写する際に該層が紙の凹凸に従って埋め込まれ
るので、紙との密着をよくし、受像二層を剥離した後に
表面をマット化等の特別な処理をしなくとも表面光沢が
印刷物に近似した画像が得られる。
【0017】具体例としてはポリエチレン、ポリプロピ
レンなどのポリオレフィン、エチレンと酢酸ビニルある
いはエチレンとアクリル酸エステルの如きエチレン共重
合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの如き
塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリ
デン共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、共重
合ナイロン、N−アルコキシメチル化ナイロンの如きポ
リアミド樹脂、合成ゴム、塩化ゴム等の有機高分子物質
から少なくとも1つ選ばれるのが好ましい。これらの中
で特に重合度が200〜2000の、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、塩化ビニルとビニ
ルアルコールの共重合体、塩化ビニルと酢酸ビニルとマ
レイン酸の共重合体等が特に好適である。その理由とし
てポリ塩化ビニル及び塩化ビニル共重合体は(1)常温
での粘着性がほとんど無いこと、(2)弾性率が比較的
小さく、熱転写時に転写画像の凹凸に容易に追従可能な
こと、(3)相溶性の良好な可塑剤が豊富で実質的な弾
性率のコントロールが容易なこと、(4)共重合成分中
の水酸基あるいはカルボキシル基の効果で層間密着力の
コントロールが容易なこと、等が挙げられる。もちろん
これらの有機高分子中に受像シート支持体や、受像二層
との接着力を調整する為に、各種のポリマーや密着改良
剤あるいは界面活性剤や離型剤を加えることも可能であ
る。また弾性率を下げる目的で常温での粘着性が生じな
い範囲で粘着性ポリマーの一部併用も非常に有効であ
る。
【0018】例えば、フッ素系の界面活性剤等を各層中
に利用することができ、添加により層間密着力が低下す
ると同時に熱転写インキ層と受像層表面の濡れ性が向上
し、ドット形状は良化する。但し、添加量が多すぎると
熱転写インキ層と受像層表面の接着力が低減するために
ドット形状が悪化してしまうので、離型剤や界面活性剤
の添加量は好ましくは0.0001〜5%、特に好まし
くは0.001〜3%である。塗布面状を良くするため
には、少量の界面活性剤の添加が好ましい。
【0019】塩化ビニル系樹脂を使用する場合には、ポ
リ塩化ビニル及び塩化ビニル共重合体の安定化剤として
一般に知られるブチル錫系安定剤あるいはオクチル錫系
安定剤等の有機錫系安定剤を添加することも有効であ
る。
【0020】受像一層の厚さは1μm〜50μmが好ま
しく、特に5μm〜30μmが好ましい。この理由の1
つは受像シート材料上に転写された画像を永久支持体に
転写する場合に永久支持体の表面の凹凸より厚くする必
要があること、第2の理由は4色のカラー画像が重なる
部分のレリーフ段差を充分に吸収しうる厚みが必要な為
である。さらに第3の理由は充分なクッション性を得る
為である。
【0021】次にこの上に設ける受像二層について説明
する。受像二層の目的は永久支持体への再転写時に受像
シート材料を剥離する際、受像一層と受像二層の間で層
間剥離をさせ、永久支持体上の画像上に薄い受像二層の
みを残し、永久支持体の凹凸により、特別なマット化処
理をほどこすことなく実際の印刷物の光沢に近似した画
像を得ることにある。さらに第2の目的は画像の耐傷性
の向上にある。従って、このような効果を有する限り、
受像二層が2層以上の積層された層により構成されてい
ても良い。
【0022】受像二層の素材としては、ポリビニルアセ
タール樹脂中の水酸基の0.1〜1当量を下記一般式
(I)で示される基に変換した樹脂(以下、変性ポリビ
ニルアセタール樹脂と記す)が用いられる。 −O−W (I) 〔式中、Wは−CONH−Y1、−COO−Y2、−
3、−SiY456、SO 27、−CO−Z1−CO
OH、−COCH2COMe、 Y1、Y2、Y3、Y4
5、Y6、Y7は炭素数1〜20の1価の有機基、Z1
炭素数1〜20の2価の有機基を示す。〕
【0023】Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6、Y7は炭
素数1〜20の1価の有機基であれば特に限定は無いが
具体例としてはメチル、エチル、n−プロピル、i−プ
ロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、アミル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシ
ル、デシル、オクタデシル、シクロヘキシル、ビニル、
アリル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、2
−メトキシプロピル、2−クロロエチル、トリクロロエ
チル、メトキシエトキシエチル、シアノエチル、2−ア
ミノカルボニルエチル、ベンジル、フェネチル、メトキ
シベンジル、α−メチルベンジル、フェニル、ナフチ
ル、メトキシフェニル、フロロフェニル、トリル、スチ
リル、トリフロロメチルフェニル、ビニルベンジル、3
−ブトキシ−2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピル、アセチルメチル等が挙げられ
る。更にこれらの基に置換基を有していても良い。Z1
は炭素数1〜20の2価の有機基であれば特に限定は無
いが具体例としてはエチレン、プロピレン、ビニレン、
フェニレン、シクロヘキシレン、シクロヘキセレン等が
挙げられる。更にこれらの基に置換基を有していても良
い。
【0024】この様にポリビニルアセタール樹脂中の水
酸基の一部又は全部をその他の官能基に変換した樹脂を
熱転写材料に用いた例としては例えば特開昭61−14
983号公報、同61−14991号公報、同61−1
4992号公報、同62−259889号公報等にポリ
ビニルアセタール樹脂とイソシアネート類の付加物を用
いる記載が有る。しかしながらこれらのイソシアネート
類としては何れも多官能イソシアネート類の例しか記載
がなく、前記一般式(I)示される基に変換した樹脂と
は異なるものである。又、これらの例の樹脂は何れも支
持体上の熱転写層を有しない面に設けられるものであ
り、本発明の形態とは異なるものである。この他例えば
特開昭61−211094号公報にはブチラール樹脂と
架橋剤の反応物を用いる記載が有る。しかしながらこの
場合においても前記一般式(I)示される基に変換した
樹脂とは異なるものである。又、この例の樹脂はインク
層の樹脂として用いられるものであり、本発明の形態と
は異なるものである。
【0025】本発明の変性ポリビニルアセタール樹脂は
ポリビニルアセタール樹脂を適当な溶剤中で、適当な官
能基を有する化合物、及び必要に応じて反応触媒を用い
る高分子反応によって合成可能である。ポリビニルアセ
タール樹脂とは、例えばポリビニルアルコールを少なく
とも1種の適当なアルデヒドとの反応によりアセタール
化した樹脂であり具体的にはポリビニルアセタール、ポ
リビニルホルマール、ポリビニルブチラールや部分的に
ホルマール化した部分を含むポリビニルブチラール、ポ
リビニルブチラールアセタール等の共重合アセタール等
がある。これらは例えば電気化学工業(株)製デンカブ
チラール#2000L、#3000−1、#3000−
K、#4000−1、#5000−A、#6000−
C、デンカホルマール#20、#100、#200、積
水化学工業(株)製エスレックBシリーズBL−1、B
L−2、BL−S、BM−1、BM−2、BH−1、B
X−1、BX−10、BL−1、BL−SH、BX−
L、エスレックKシリーズKS−10等として入手が可
能である。又、これらの樹脂はその他の繰り返し単位を
含有していても良い。
【0026】これらのポリビニルアセタール樹脂のアセ
タール化度は約50〜85mol%が好ましく、更に好
ましくは約60〜80mol%である。アセタール化度
が50mol%未満では原料樹脂の溶解性が劣り、85
mol%を越えるものは理論上合成が困難である。重合
度としては約50〜2000が好ましく、更に好ましく
は100〜1000である。重合度が50未満のものは
合成が困難であり、2000を越えるものは溶解性が劣
る。適当な溶剤としては例えばアセトン、メチルエチル
ケトン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド、クロロホル
ム、酢酸エチル、メトキシプロピルアセテート、ジエチ
ルエーテル、ジオキサン等が挙げられる。
【0027】次に各官能基毎に変性ポリビニルアセター
ル樹脂の合成方法について述べる。ポリビニルアセター
ル樹脂中の水酸基の0.1〜1当量をウレタン基(−O
CONH−Y1 )に変換した変性ポリビニルアセタール
樹脂は、例えばポリビニルアセタール樹脂と単官能イソ
シアネートとの付加反応により得られる。単官能イソシ
アネートの具体例としてはエチルイソシアネート、n−
プロピルイソシアネート、i−プロピルイソシアネー
ト、ブチルイソシアネート、オクタデシルイソシアネー
ト、シクロヘキシルイソシアネート、フェニルイソシア
ネート、3−i−プロペニルクミルイソシアネート、4
−メトキシフェニルイソシアネート、2−フロロフェニ
ルイソシアネート、m−トリルイソシアネート、p−ト
リルイソシアネート、2−トリフロロメチルフェニルイ
ソシアネート、1−ナフチルイソシアネート、α−メチ
ルベンジルイソシアネート等が挙げられる。これらの反
応においてはジブチル錫ジアセテート等の錫触媒の使用
が有効である。反応温度としては室温から80℃付近が
好ましい。
【0028】ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基の
0.1〜1当量をカーボネート基(−OCOO−Y2
に変換した変性ポリビニルアセタール樹脂は例えばポリ
ビニルアセタール樹脂とハロギ酸エステルとの反応によ
り得られる。ハロギ酸エステルの具体例としてはクロロ
ギ酸メチル、クロロギ酸エチル、クロロギ酸アリル、ク
ロロギ酸n−プロピル、クロロギ酸ブチル、クロロギ酸
アミル、クロロギ酸ヘキシル、クロロギ酸−2−エチル
ヘキシル、クロロギ酸−2−クロロエチル、クロロギ酸
−2−メトキシエチル、クロロギ酸フェニル、クロロギ
酸−2−ナフチル等が挙げられる。これらの反応におい
てはトリエチルアミン、ピリジン、水酸化ナトリウム等
の塩基を併用する事が好ましい。反応温度としては0℃
〜40℃付近が好ましい。
【0029】ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基の
0.1〜1当量をエーテル基(−OY 3 )に変換した変
性ポリビニルアセタール樹脂は例えばポリビニルアセタ
ール樹脂又はこの樹脂の金属アルコラートと有機ハライ
ドとの反応によって得られる。有機ハライドの具体例と
してはヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルブロマイ
ド、ベンジルクロリド等が挙げられる。これらの反応に
おいては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナ
トリウム等の使用が有効である。反応温度としては室温
から120℃付近が好ましい。又ポリビニルアセタール
樹脂とアクリロニトリル等のα、β不飽和化合物やエポ
キシ化合物との付加反応によっても得られる。これらの
反応においては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ト
リエチルアミン、トリエチルベンジルアンモニウムクロ
ライド等の使用が有効である。反応温度としては室温か
ら100℃付近が好ましい。
【0030】ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基の
0.1〜1当量をシリルエーテル基(−OSiY45
6 )に変換した変性ポリビニルアセタール樹脂は例えば
ポリビニルアセタール樹脂とハロゲン化シランとの脱ハ
ロゲン化水素反応によって得られる。ハロゲン化シラン
の具体例としてはトリメチルシリルクロライド、t−ブ
チルジメチルシリルクロライド等が挙げられる。これら
の反応においては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
トリエチルアミン、ピリジン等の使用が好ましい。反応
温度としては0℃から40℃付近が好ましい。
【0031】ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基の
0.1〜1当量を二塩基酸半エステル基(−OCO−Z
1−COOH)に変換した変性ポリビニルアセタール樹
脂は例えばポリビニルアセタール樹脂と二塩基酸無水物
との付加反応によって得られる。二塩基酸無水物の具体
例としては無水コハク酸、無水マレイン酸、無水グルタ
ル酸、無水フタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸無水
物、シクロヘキセンジカルボン酸無水物等が挙げられ
る。これらの反応においてはトリエチルアミン、ピリジ
ン、ジメチルアミノピリジン等の使用が好ましい。反応
温度としては室温から100℃付近が好ましい。
【0032】ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基の
0.1〜1当量をアセトアセテート基(−OCOCH2
COMe)に変換した変性ポリビニルアセタール樹脂は
例えばポリビニルアセタール樹脂とジケテンとの付加反
応によって得られる。この反応においては酢酸ナトリウ
ム、イミダゾール等の使用が好ましい。反応温度として
は室温から80℃付近が好ましい。
【0033】これらの変性ポリビニルアセタール樹脂の
変性の割合(原料ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基
に対する変換した官能基の当量)は0.1〜1当量が好
ましく、更に好ましくは0.2〜1当量である。0.1
当量未満では記録感度の湿度依存性が大きい。又これら
の反応の際には反応を効率的に進行させる為に反応試薬
を原料ポリビニルアセタール樹脂中の水酸基に対して1
当量以上用いる事も可能である。この場合においては反
応終了後に過剰の反応試薬を性能上で影響の無い範囲で
残存させたままでも、又必要に応じて精製除去しても良
い。また、一般にポリビニルアセタール樹脂中には水分
を含有する為、反応時には水との反応生成物も混入する
場合がある。この様な水との反応生成物は性能上で影響
の無い範囲で残存させたままでも、又必要に応じて精製
除去しても良く、又反応時又は反応前に脱水処理を施し
ても良い。これらの変性ポリビニルアセタール樹脂は単
独で用いても、あるいは2種以上の変性ポリビニルアセ
タール樹脂を併用してもよい。これらの変性ポリビニル
アセタール樹脂の含有量は、受像二層の全固形分中、好
ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以
上、更に好ましくは60重量%以上である。
【0034】また更に少なくとも下記一般式(II)及
び/又は一般式(III)の繰り返し単位を有する高分
子化合物と併用することが好ましい。
【0035】
【化2】
【0036】〔式中のR1は水素原子もしくはメチル
基、Aはアミド結合を有する置換基もしくは含窒素ヘテ
ロ環、R4は水素原子もしくはメチル基、R6、R7、R8
は、同一でも異なってもよい炭素数1〜25のアルキル
基、炭素数7〜25のアラルキル基もしくは炭素数6〜
25のアリール基(該アルキル基、アラルキル基、アリ
ール基は、ヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ
基、ハロゲン、シアノ基及びこれらの2種以上の組合せ
で置換されても良く、途中にエーテル結合、−OCO
−、−COO−及びこれらの2種以上の組合せを介して
いてもよい)、XはCl、BrもしくはIを示す。〕
【0037】一般式(II)及び/又は一般式(II
I)の繰り返し単位を有する高分子化合物は下記一般式
(IV)及び/又は(V)で示される単量体を常法に従
い適当な溶媒中又は無溶媒で重合開始剤の存在下で重
合、もしくは他の単量体と共重合させることにより得ら
れる。
【0038】
【化3】
【0039】〔式中の記号は一般式(II)、(II
I)と同義である。〕
【0040】一般式(IV)のAがアミド結合を有する
置換基の場合としては例えばCONHR2、CONR2
3が挙げられる。R2、R3は例えば各々独立に水素原
子、炭素原子数1〜18のアルキル基もしくは炭素数6
〜20のアリール基(該アルキル基、アリール基はヒド
ロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン、シ
アノ基の1つ以上、及びこれらの2種以上の組合せで置
換されてても良い)、R 2とR3が結合して炭素数1〜2
0のアルキレン、アラルキレン(該アルキ レン、アラ
ルキレンは分岐を有してもよく、またエーテル結合、−
OCO−、−COO−、及びこれらの2種以上の組合せ
を含んでもよい)、又、Aが含窒素ヘテロ環の場合、イ
ミダゾール類、ピロリドン類、ピリジン類、カルバゾー
ル類等が挙げられ、それらは炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数6〜10のアリール基、ハロゲン、シアノ
基、及びこれら2種以上の組み合わせで置換されていて
もよい。
【0041】一般式(IV)のAのより好ましい範囲は
アミド結合を有する置換基の場合、CONHR2、CO
NR23;R2は水素原子、炭素数1〜10のアルキル
基もしくは炭素数6〜15のアリール基(該アルキル
基、アリール基はヒドロキシ基、炭素数1〜6のアルコ
キシ基)、Aが含窒素ヘテロ環の場合は、イミダゾール
類、トリアゾール類が挙げられ、それらは炭素数1〜5
のアルキル基、炭素数6〜10のアリール基で置換され
ていてもよい。
【0042】一般式(IV)で表される化合物の具体例
としては、(メタ)アクリルアミド、N−アルキル(メ
タ)アクリルアミド(該アルキル基としては、例えばメ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル
基、ヘプチル基、オクチル基、エチルヘキシル基、シク
ロヘキシル基、ヒドロキシエチル基、ベンジル基などが
ある)、N−アリール(メタ)アクリルアミド(該アリ
ール基としては、例えばフェニル基、トリル基、ニトロ
フェニル基、ナフチル基、ヒドロキシフェニル基等があ
る)、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド(該
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、ブチ
ル基、イソブチル基、エチルヘキシル基、シクロヘキシ
ル基などがある)、N,N−ジアリール(メタ)アクリ
ルアミド、(該アリール基としては、例えばフェニル基
がある)、N−メチル−N−フェニル(メタ)アクリル
アミド、N−ヒドロキシエチル−N−メチル(メタ)ア
クリルアミド、N−2−アセトアミドエチル−N−アセ
チル(メタ)アクリルアミド、N−(フェニルスルホニ
ル)(メタ)アクリルアミド、N−(p−メチルフェニ
ルスルホニル)(メタ)アクリルアミド、2および3お
よび4−ヒドロキシフェニルアクリルアミド、(メタ)
アクリロイルモルホリン、1−ビニルイミダゾール、1
−ビニル−2−メチルイミダゾール、1−ビニルトリア
ゾール、1−ビニル−3,5ジメチルイミダゾール、ビ
ニルピロリドン、4−ビニルピリジン、ビニルカルバゾ
ール、等が挙げられる。
【0043】一般式(V)のR4は水素原子もしくはメ
チル基、R6、R7、R8は、同一でも異なってもよい炭
素数1〜25のアルキル基、炭素数7〜25のアラルキ
ル基もしくは炭素数6〜25のアリール基(該アルキル
基、アラルキル基、アリール基は、ヒドロキシ基、炭素
数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン、シアノ基及びこれ
らの2種以上の組合せで置換されても良く、途中にエー
テル結合、−OCO−、−COO−及びこれらの2種以
上の組合せを介していてもよい)XはCl、Brもしく
はIを表す。
【0044】一般式(V)のより好ましい範囲はR4
水素原子もしくはメチル基、R6、R 7、R8は同一でも
異なってもよく炭素数1〜20のアルキル基、炭素数7
〜18のアラルキル基もしくは炭素数6〜20のアリー
ル基(該アルキル基、アラルキル基、アリール基は、炭
素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン、シアノ基及びこ
れらの2種以上の組合せで置換されても良く、途中にエ
ーテル結合、−OCO−、−COO−及びこれらの2種
以上の組合せを介していてもよい)、XはCl、Brも
しくはIを表す。
【0045】一般式(V)で表される化合物の具体例と
してはN,N,N−(トリアルキル)−N−(スチリル
メチル)−アンモニムクロリド、N,N,N−(トリア
ルキル)−N−(スチリルメチル)−アンモニムブロミ
ド、N,N,N−(トリアルキル)−N−(スチリルメ
チル)−アンモニムヨーダイド(該アルキル基として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、t−ブチル基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル
基、イソオクチル基、ドデシル基、エチルヘキシル基、
シクロヘキシル基などがある)、N,N−(ジメチル)
−N−(ドデシル)−N−(スチリルメチル)−アンモ
ニムクロリド、N,N−(ジメチル)−N−(ベンジ
ル)−N−(スチリルメチル)−アンモニムクロリド、
N,N,N−(トリメトキシエチル)−N−(スチリル
メチル)−アンモニムクロリド、N,N−(ジメチル)
−N−(フェニル)−N−(スチリルメチル)−アンモ
ニムクロリド等が挙げられる。
【0046】次に一般式(IV)及び/又は一般式
(V)で示される単量体と共重合可能な他の単量体の具
体例としては、(メタ)アクリル酸エステル類、(メ
タ)アクリルアミド類、アリル化合物、ビニルエーテル
類、ビニルエステル類、スチレン類、クロトン酸エステ
ル類などから選ばれる重合性不飽和結合を有する化合物
が挙げられる。具体的には(メタ)アクリル酸エステル
類、例えばアルキル(メタ)アクリレート、又は置換
(メタ)アルキルアクリレート、(例えばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アク
リレート、ブチル(メタ)アクリレート、アミル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレー
ト、t−オクチル(メタ)アクリレート、クロロエチル
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、2,2−ジメチル−3−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、5−ヒドロ
キシペンチル(メタ)アクリレート、トリメチロールプ
ロパンモノ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルモノ(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリ
レート、メトキシベンジル(メタ)アクリレート、クロ
ロベンジル(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)
アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリ
レート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートな
ど)、アリール(メタ)アクリレート(例えばフェニル
(メタ)アクリレート、クレジル(メタ)アクリレー
ト、ナフチル(メタ)アクリレートなど)、スチレン
類、例えばスチレン、アルキルスチレン(例えばメチル
スチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エ
チルスチレン、ジエチルスチレン、イソプロピルスチレ
ン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、シクロヘキシ
ルスチレン、デシルスチレン、ベンジルスチレン、クロ
ロメチルスチレン、トリフルオロメチルスチレン、エト
キシメチルスチレン、アセトキシメチルスチレンな
ど)、アルコキシスチレン(例えばメトキシスチレン、
4−メトキシ−3−メチルスチレン、ジメトキシスチレ
ンなど)、ハロゲノスチレン(例えばクロロスチレン、
ジクロロスチレン、トリクロロスチレン、テトラクロロ
スチレン、ペンタクロロスチレン、ブロモスチレン、ジ
ブロモスチレン、ヨードスチレン、フルオロスチレン、
トリフルオロスチレン、2−ブロモ−4−トリフルオロ
スチレン、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルスチ
レンなど)、ヒドロキシスチレン等;クロトン酸エステ
ル類、例えば、クロトン酸アルキル(例えばクロトン酸
ブチル、クロトン酸ヘキシル、グリセリンモノクロトネ
ートなど)、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコ
ン酸、(メタ)アクリロニトリルがある。
【0047】この様な一般式(II)及び/又は一般式
(III)で示される繰り返し単位を有する重合体の好
ましい具体例としては、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド/ブチル(メタ)アクリレ−ト共重合体、N,N−ジ
メチル(メタ)アクリルアミド/2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレ−ト共重合体、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド/ヘキシル(メタ)アクリレ−ト共
重合体、N−ブチル(メタ)アクリルアミド/ブチル
(メタ)アクリレ−ト共重合体、N−ブチル(メタ)ア
クリルアミド/2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−
ト共重合体、N−ブチル(メタ)アクリルアミド/ヘキ
シル(メタ)アクリレ−ト共重合体、(メタ)アクリロ
イルモルホリン/ブチル(メタ)アクリレ−ト共重合
体、(メタ)アクリロイルモルホリン/2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレ−ト共重合体、(メタ)アクリロ
イルモルホリン/ヘキシル(メタ)アクリレ−ト共重合
体、1−ビニルイミダゾ−ル/ブチル(メタ)アクリレ
−ト共重合体、1−ビニルイミダゾ−ル/2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレ−ト共重合体、1−ビニルイミ
ダゾ−ル/ヘキシル(メタ)アクリレ−ト共重合体、
N,N−ジメチルアクリルアミド/ブチル(メタ)アク
リレ−ト/N,N,N−(トリヘキシル)−N−(スチ
リルメチル)−アンモニムクロリド共重合体、N,N−
ジメチルアクリルアミド/ブチル(メタ)アクリレ−ト
/N,N,N−(トリオクチル)−N−(スチリルメチ
ル)−アンモニムクロリド共重合体、N,N−ジメチル
アクリルアミド/ブチル(メタ)アクリレ−ト/N,
N,N−(トリドデシル)−N−(スチリルメチル)−
アンモニムクロリド共重合体、N,N−ジメチルアクリ
ルアミド/ブチル(メタ)アクリレ−ト/N,N,N−
(トリヘキシル)−N−(スチリルメチル)−アンモニ
ムヨーダイド共重合体、N,N−ジメチル(メタ)アク
リルアミド/ヘキシル(メタ)アクリレ−ト/N,N,
N−(トリヘキシル)−N−(スチリルメチル)−アン
モニムクロリド共重合体、(メタ)アクリロイルモルホ
リン/2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト/N,
N−(ジメチル)−N−(ベンジル)−N−(スチリル
メチル)−アンモニムクロリド共重合体、N−ブチル
(メタ)アクリルアミド/ヘキシル(メタ)アクリレ−
ト/N,N,N−(トリメトキシエチル)−N−(スチ
リルメチル)−アンモニムクロリド共重合体、N,N,
N−(トリヘキシル)−N−(スチリルメチル)−アン
モニムクロリド重合体等が挙げられる。また、好ましい
(II)及び/又は(III)の単位の含有率は5〜1
00モル%であり、更に好ましくは10〜100モル%
である。(II)及び/又は(III)の単位の含有率
が5モル%未満では画質品質が劣る。好ましい重量平均
分子量の範囲としては1000〜200000であり更
に好ましくは2000〜100000である。分子量が
1000未満では製造が難しく20万を越えると溶剤へ
の溶解性が低下する。
【0048】受像二層中の一般式(II)及び/又は
(III)の繰り返し単位を有する高分子化合物の添加
量は、全固形分に対して、好ましくは0〜50重量%で
ありこれ以上の添加では受像二層表面がべとつき取扱い
上支障をきたす。更に好ましくは0〜40重量%、特に
好ましくは5〜40重量%の範囲である。
【0049】受像二層中には更に必要に応じて、性能を
損なわない範囲でその他の樹脂を併用してもよい。これ
らの樹脂と併用が可能な樹脂は種々あるが例えばポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、エチレ
ンと酢酸ビニルあるいはエチレンとアクリル酸エステル
あるいはエチレンとアクリル酸の如きエチレン共重合
体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩
化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデ
ン共重合体、ポリスチレン、スチレンとマレイン酸エス
テルの如きスチレン共重合体、ポリアルキル(メタ)ア
クリレート(共)重合体、アルキル(メタ)アクリレー
トと(メタ)アクリル酸等の共重合体、ポリアルキル
(メタ)アクリルアミド等のポリ(メタ)アクリルアミ
ド(共)重合体、酢酸ビニル共重合体、ブチラール樹
脂、変性されたポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリエチレングリコール、共重合ナイロン、N
−アルコキシメチル化ナイロン 如きポリアミド樹脂、
合成ゴム、塩化ゴム、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹
脂、マレイン酸樹脂、ヒドロキシスチレン共重合体、ス
ルフォンアミド樹脂、エステルガム、セルロース樹脂、
ニトロセルロース、ロジン、でんぷん、ポリエチレンイ
ミン等が挙げられる。
【0050】これら樹脂の中には各種界面における接着
力の関係を満たす為に他の密着改良剤、離型剤、可塑
剤、界面活性剤等を添加することができるのは当然であ
る。
【0051】受像二層に用いる塗布溶剤としては塗布時
における塗布溶剤の下層への浸透による受像一層と受像
二層の混ざり込みを防ぐ目的で、受像一層に用いた樹脂
を溶解もしくは膨潤させないような塗布溶剤を用いるこ
とが必要である。例えば、各種の溶剤に対して比較的溶
解性の良好な塩化ビニル系の樹脂を受像一層に使った場
合にはアルコール系もしくは水系の塗布溶剤を使用する
ことが好ましい。
【0052】受像二層の膜厚としては、0.1μm〜1
0μm位が好ましく特に0.5μm〜5μmが好まし
い。膜厚が厚すぎると永久支持体の表面の凹凸感が損な
われ、光沢が出過ぎて印刷物近似性を悪くする。
【0053】永久支持体への転写時に受像シート材料を
剥離する際、受像一層の有機高分子物質と受像二層の有
機高分子物質の間で層間剥離を起こさせるには、各層間
の密着力のバランスが重要であるが、層間密着力のコン
トロールにおいて本発明で利用した重層塗布時の混合を
防ぐ為に塗布溶剤の選択の他に、親水性ポリマーと親油
性ポリマーあるいは極性ポリマーと非極性ポリマーの組
み合わせといった素材の選択、シランカップリング剤等
の密着改良剤、フッ素系やシリコーン系の離型効果を有
する各種添加剤、界面活性剤.可塑剤等を受像一層ある
いは受像二層に添加することが有効である。
【0054】受像二層、即ち、熱転写可能なインキ層を
受容する層の上には、受像層の滑り性や耐傷性を向上さ
せる目的で、上塗層として、種々の離型剤や滑剤の層を
設けることができる。具体的には、例えばパルミチン
酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、ステアリン酸亜鉛の
如き脂肪酸金属塩類、脂肪酸エステル類もしくはその部
分ケン化物、脂肪酸アミド類等の脂肪酸誘導体、高級ア
ルコール類、多価アルコール類のエテル等誘導体、パラ
フインワックス、カルナバワックス、モンタンワック
ス、ミツロウ、木ロウ、キヤンデリラワックス等のワッ
クス類、更には長鎖脂肪族基を有するアンモニウム塩、
ピリジニウム塩等のカチオン性界面活性剤、或いは同様
に長鎖脂肪族基を有するアニオン、ノニオン界面活性
剤、パーフロロ系界面活性剤等、から1種以上選択して
用いることができる。
【0055】上記受像一層と受像二層の間には、転写性
の調整等の目的で、中間層を設けることもできる。又、
支持体の受像一層と受像二層を設けていない側に受像シ
ート同士の滑り性や耐傷性を向上させる目的の層を設け
てもよい。
【0056】次に、本発明に有用な、支持体上に熱転写
可能なインキ層を有する転写材料(以下、「熱転写シー
ト」と称する)について説明する。
【0057】熱転写シートの支持体としては、従来の溶
融転写や昇華転写用支持体として公知の種々の支持体が
使用されるが、通常のサーマルヘッド転写感材と同様に
厚み5μm前後の裏面に離型処理を施したポリエステル
フィルムが特に好ましい。
【0058】熱転写シートのインキ層は、主成分として
着色材(主に顔料)、非晶質有機高分子結合体を含有す
る。顔料としては種々の公知の顔料が使用でき、例えば
カーボンブラック、アゾ系、フタロシアニン系、キナク
リドン系、チオインジゴ系、アンスラキノン系、イソイ
ンドリン系などの顔料が挙げられる。これらは2種以上
組み合わせて使用することも可能であり、又色相調整の
ため公知の染料を添加しても良い。
【0059】非晶質有機高分子結合体は、軟化点が50
℃〜150℃の範囲にあることが好ましく、例えばブチ
ラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレンイミン樹
脂、スルホンアミド樹脂、ポリエステルポリオール樹
脂、石油樹脂、スチレン、ビニルトルエン、α−メチル
スチレン、2−メチルスチレン、クロルスチレン、ビニ
ル安息香酸、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、アミノ
スチレン等のスチレン及びその誘導体、置換体の単独重
合体や共重合体、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメ
タクリレート等のメタクリル酸エステル類及びメタクリ
ル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、α−エチルヘキシルアクリレート等の
アクリル酸エステル及びアクリル酸、ブタジエン、イソ
プレン等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテ
ル類、マレイン酸及びマレイン酸エステル類、無水マレ
イン酸、ケイ皮酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル
系単量体の単独あるいは他の単量体等との共重合体を用
いることができる。これらの樹脂は2種以上混合して用
いることもできる。
【0060】これらの内、後に述べる本発明の特徴であ
る分散性の観点からブチラール樹脂やスチレン/マレイ
ン酸ハーフエステル樹脂などが特に好ましい。これら樹
脂の軟化点は50℃〜150℃の範囲にあるのが好まし
い。150℃を越えると熱記録感度が低く、他方50℃
未満ではインキ層の耐接着性が劣る。
【0061】これらインキ層には、熱印字の際のインキ
層の支持体からの離型性及び熱感度向上の観点から種々
の離型剤や軟化剤をインキ層総量に対して1重量%から
20重量%の範囲で加えることも可能である。具体的に
は、例えばパルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪
酸、ステアリン酸亜鉛の如き脂肪酸金属塩類、脂肪酸エ
ステル類もしくはその部分ケン化物、脂肪酸アミド類等
の脂肪酸誘導体、高級アルコール類、多価アルコール類
のエテル等誘導体、パラフインワックス、カルナバワッ
クス、モンタンワックス、ミツロウ、木ロウ、キヤンデ
リラワックス等のワックス類、粘度平均分子量が約1,
000から約10,000程度の低分子量ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のポリオレフイン
類、或いはオレフイン、α−オレフイン類と無水マレイ
ン酸、アクリル酸、メタクリル酸等の有機酸、酢酸ビニ
ル等との低分子量共重合体、低分子量酸化ポリオレフイ
ン、ハロゲン化ポリオレフイン類、ラウリルメタクリレ
ート、ステアリルメタクリレート等長鎖アルキル側鎖を
有するメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル又は
パーフロロ基を有するアクリル酸エステル、メタクリル
酸エステル類の単独もしくはスチレン類等のビニル系単
量体との共重合体、ポリジメチルシロキサン、ポリジフ
エニルシロキサン等の低分子量シリコーンレジン及びシ
リコーン変性有機物質等、更には長鎖脂肪族基を有する
アンモニウム塩、ピリジニウム塩等のカチオン性界面活
性剤、或いは同様に長鎖脂肪族基を有するアニオン、ノ
ニオン界面活性剤、パーフロロ系界面活性剤等、から1
種以上選択して用いることができる。
【0062】これら熱転写可能なインキ層の光学濃度
は、先に述べた理由により、白色支持体上に熱転写した
際にその反射濃度が1.0以上なければならない。ま
た、膜厚は0.2μmから1.0μmの範囲が好まし
い。1.0μmよりも大きな厚いインキ層においては面
積階調のみによる階調再現性において、シャドウ部がつ
ぶれやすかったり、ハイライト部がとびやすかったりし
て、結果的に階調再現性が劣ることになる。一方、0.
2μmより下の膜厚では、所定の濃度を出すことが難し
い。
【0063】これらの薄膜で所定の濃度を出すために
は、該インキ層中、顔料が30重量部〜70重量部、非
晶質有機高分子結合体が25重量〜60重量部で、必要
に応じ添加される離型性物質や軟膜剤の総量が1重量部
〜15重量部であることが好ましい。顔料比率がこれ以
下では上記所定の膜厚で所定の濃度を出すことが難し
い。また、顔料の粒径は顔料の70%以上が1.0μm
以下であることが必要である。粒径が大きい場合にはカ
ラー再現時の各色の重なり部の透明性が損なわれ、かつ
先の膜厚と濃度の関係の両者を満たすことが困難にな
る。
【0064】これら顔料の、非晶質有機高分子結合体へ
の分散に関しては、適切な溶剤を加えて、ボールミルを
初めとする塗料分野で使用される種々の分散方法が適用
される。
【0065】上記熱転写可能なインキ層は主成分が顔料
と非晶質の有機高分子結合体であり、かつ従来のワック
ス溶融型に比べ、顔料比率も高く、通常の溶融型に比べ
熱転写時の粘度が102〜103cps のように低くなるこ
とはなく、150℃の温度において少く共104cpsより
も高いので、本発明は、受容シートの熱接着性、あるい
はカラー像作成の場合はインキ層間の熱接着性を利用し
た薄膜剥離現像タイプの画像形成であるということがで
きる。このことがインキ層の薄層化の効果と相いまっ
て、高解像力性を維持した上で、シャドウ部からハイラ
イト部に到る広い階調再現を可能にし、かつエッジシャ
ープネスを良好にし、更に100%の画像の転写を可能
にすることにより、例えば4ポイントの小さな文字とベ
タ部の濃度の均一性を実現した。以下、本発明を実施例
により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0066】
【実施例】
<変性ポリビニルアセタール樹脂の合成> 合成例1 ポリビニルブラチール(積水化学工業(株)製、エスレ
ックB BX−10)105.1部をアセトン389.
7部に溶解した。ここにブチルイソシアネート24.8
部(水酸基に対して0.5当量)を添加した。更にジブ
チル錫ジアセテート0.03部を加え、30℃で10時
間加熱撹拌を行なった。この溶液を水5lに注いで再沈
精製し、更に水洗、乾燥する事によりポリビニルブチラ
ール中の水酸基をウレタン基に変換した樹脂(樹脂N
o.1)120.6部を得た。
【0067】合成例2〜13 表−1に示した樹脂、イソシアネートを用いて合成例1
と同様にして変性ポリビニルアセタール樹脂(樹脂N
o.2〜13)を得た。 表−1.合成した変性ポリビニルアセタール樹脂 ──────────────────────────────────── 合成例 樹脂No. 原料樹脂 イソシアネート(水酸基に対する当量) ──────────────────────────────────── 2 2 BX−10 ブチルイソシアネート(1.0) 3 3 〃 n−プロピルイソシアネート(1.0) 4 4 〃 シクロヘキシルイソシアネート(0.2) 5 5 〃 シクロヘキシルイソシアネート(0.5) 6 6 〃 シクロヘキシルイソシアネート(1.0) 7 7 フェニルイソシアネート(1.0) 8 8 #2000L ブチルイソシアネート(1.0) 9 9 〃 シクロヘキシルイソシアネート(1.0) 10 10 KS−10 ブチルイソシアネート(1.0) 11 11 〃 n−プロピルイソシアネート(1.0) 12 12 BL−SH ブチルイソシアネート(1.0) 13 13 〃 シクロヘキシルイソシアネート(1.0) ──────────────────────────────────── BX−10,BL−SH:積水化学工業(株)製ポリビニルブチラール エスレックスBシリーズ KS−10:積水化学工業(株)製ポリビニルブチラールホルマール エスレックスKシリーズ #2000L:電気化学工業(株)製ポリビニルブチラール
【0068】合成例14 ポリビニルブラチール(積水化学工業(株)製、エスレ
ックB BX−10)105.1部をメチルエチルケト
ン232.1部に溶解した。ここにブチルイソシアネー
ト49.6部(水酸基に対して1.0当量)を添加し
た。更にジブチル錫ジアセテート0.09部を加え、4
0℃で6時間加熱撹拌を行なう事によりポリビニルブチ
ラール中の水酸基をウレタン基に変換した樹脂(樹脂N
o.14)の40重量%メチルエチルケトン溶液を得
た。
【0069】合成例15〜17 合成例6、10、12に用いた樹脂、イソシアネートを
用いて合成例14と同様にして変性ポリビニルアセター
ル樹脂(樹脂No.15〜17)の40重量%メチルエ
チルケトン溶液を得た。
【0070】合成例18 ポリビニルブラチール(積水化学工業(株)製、エスレ
ックB BX−10)63.1部、トリエチルアミン2
2.8部、ジメチルアミノピリジン0.7部をアセトン
189.3部に溶解した。ここに無水フタル酸44.4
部(水酸基に対して1.0当量)を添加した。室温で1
0時間反応させた後、この溶液を水5lに注いで再沈精
製し、更に水洗、乾燥する事によりポリビニルブチラー
ル中の水酸基をフタル酸半エステル基に変換した樹脂
(樹脂No.18)87.6部を得た。
【0071】合成例19 乾燥テトラヒドロフラン136部に水素化ナトリウム
(油性)8.8部を添加した。ここにポリビニルブラチ
ール(積水化学工業(株)製、エスレックB BX−1
0)42.0部を少しずつ添加した。1時間室温で撹拌
した後ベンジルブロマイド34.2部(水酸基に対して
1.0当量)を滴下した。この溶液を還流下で10時間
加熱撹拌した。反応液を塩酸9mlを含む水3lに注い
で再沈精製し、更に水洗、乾燥する事によりポリビニル
ブチラール中の水酸基をベンジルエーテル基に変換した
樹脂(樹脂No.19)43.9部を得た。
【0072】合成例20 ポリビニルブラチール(積水化学工業(株)製、エスレ
ックB BX−10)63.1部、酢酸ナトリウム0.
49部をアセトン189.3部に溶解した。ここにジケ
テン25.2部(水酸基に対して1.0当量)を添加し
た。この溶液を還流下で10時間加熱撹拌した。反応液
を水5lに注いで再沈精製し、更に水洗、乾燥する事に
よりポリビニルブチラール中の水酸基をアセチルアセト
ネート基に変換した樹脂(樹脂No.20)75.3部
を得た。
【0073】<一般式(II)及び/又は(III)の
繰り返し単位を有する高分子化合物の合成> 合成例21 プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル170部を窒
素気流下80℃にて加熱攪拌し、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)0.07部を加え
30分間攪拌した。これにブチルアクリレート31.6
部、N,N−ジメチルアクリルアミド24.4部、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
0.07部を30分間かけて滴下した。滴下終了の30
分後と1時間後に更に2,2’−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)をそれぞれ0.15部添加し、
更に4時間加熱攪拌し、高分子化合物(樹脂No.2
1)の28%プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テル
溶液を得た。重量平均分子量は(ポリスチレン換算)1
3000であった。
【0074】合成例22〜24 表−2.に示したモノマーを用いて合成例21と同様に
処理する事で高分子化合物(樹脂No.22〜24)を
得た。 表−2.合成した高分子化合物 ──────────────────────────────────── 合成例 (樹脂No.) 原料モノマー (mol比) 重量平均分子量 ──────────────────────────────────── 22 ブチルメタクリレート/ 16000 ビニルイミダゾール=(1/1) 23 N,N,N−(トリヘキシル)−N− 3800 (スチリルメチル)−アンモニウムクロリド 24 ブチルメタクリレート/ 3900 N,N−ジメチルアクリルアミド/ N,N,N−(トリヘキシル)−N−(スチリルメチル) −アンモニウムクロリド=(5/5/1) ────────────────────────────────────
【0075】実施例1 <受像シ−ト材料の作成>下記の組成を有する受像一層
及び受像二層用の塗布液を調整した。 (受像一層用塗布液) ・結合剤 塩ビ・酢ビ共重合体 25重量部 (MPR−TSL、日信化学(株)製) ・可塑剤 ジブチルオクチルフタレ−ト 12重量部 (DOP、大八化学(株)製) ・界面活性剤 4重量部 (商品名メガファックF−177P、大日本インキ化学工業(株)製) ・溶剤 メチルエチルケトン 75重量部 (受像二層用塗布液) ・樹脂No.1 16重量部 ・樹脂No.24 4重量部 ・ポリエチレンイミン樹脂 0.5重量部 (商品名 ポリエチレンイミンSP−200 日本触媒(株)製) ・界面活性剤 0.5重量部 (商品名メガファックF−177P、大日本インキ化学工業(株)製) ・溶剤 n−プロピルアルコ−ル 200重量部
【0076】厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
−ト(PET)フィルム支持体上に、回転塗布機(ホエ
ラ−)を使用して上記受像一層用塗布液を300rpm
で塗布し、100℃のオ−ブン中で2分間乾燥した。得
られた受像一層の膜厚は20μmであった。上記受像一
層上に、回転塗布機(ホエラ−)を使用して上記受像二
層用塗布液を200rpmで塗布し、100℃のオ−ブ
ン中で2分間乾燥した。得られた受像二層の膜厚は2μ
mであった。
【0077】<熱転写シートの作成>次いで下記の3種
のインキ層用顔料分散液を調整した。 ・ブチラ−ル樹脂 12重量部 (デンカブチラ−ル#2000−L、電気化学工業(株)製) ・顔料 A B C シアン顔料(CI.P.B.15:4) 12重量部 マゼンタ顔料(C.I.P.R.57:1) − 12重量部 イエロ−顔料(C.I.P.Y.14) − − 12重量部 ・分散助剤 ソルスパ−スS−20000 0.8重量部 (ICIジャパン(株)) ・溶剤 n−プロピルアルコ−ル 110重量部
【0078】上記A,B,Cの顔料分散液各々10重量
部に対しステアリン酸アミド0.24重量部、n−プロ
ピルアルコ−ル60重量部を加え塗布液とし、厚み5μ
mの裏面に離型処理されたポリエステルフィルム(帝人
(株)製)に乾燥膜厚Aが0.36μm、Bが0.38
μm、Cが0.42μmになるように塗布し熱転写シー
トを作成した。まずシアンの熱転写シ−トと受像シ−ト
材料を重ね、副走査分割法によるサ−マルヘッド記録装
置(試作実験機)により印字した。この原理は75μm
X50μmのヘッドを50μm方向に微小送り3μmピ
ッチでオンオフする事により面積階調のみの多段階変調
を行う方式である。このシアンの熱転写シ−トを剥離
し、受像シ−ト材料上に面積階調のみよりなる画像を形
成させた。次にマゼンタの熱転写シ−トをシアン画像が
形成されている受像シ−ト材料に重ね、位置を合わせて
同様に印字し、該熱転写シ−トを剥離する事により受像
シ−ト材料上にマゼンタ画像、同様にしてイエロ−画像
を形成させ受像シ−ト材料上に面積階調のみよりなるカ
ラ−画像を形成させた。次にカラ−画像が形成された受
像シ−ト材料をア−ト紙と重ね130℃、4.5Kg/
cmの圧で4m/secの熱ロ−ラ−を通した後、受像
シ−ト材料のポリエステルフィルムを剥しインク画像が
のった受像二層をア−ト紙上に転写し、カラ−画像形成
させた。このカラ−画像はリス原稿から作成したケミカ
ルプル−フ(富士写真フィルム(株)製、商品名カラ−
ア−ト)とカラ−画像の近似性が非常に良好であった。
なおこの際の各単色の反射濃度は下記の通りであっ
た。 また、4Pの文字の濃度をミクロデンシトメ−タ−で測
定したが、ベタ部の濃度と同様であった。階調再現性は
5%〜95%が再現され、ゴミによる欠陥もなくドット
形状が良好で更に、紙の凹凸に追随した表面がマット化
され表面光沢が印刷物に非常に近似した画像であった。
【0079】実施例2〜25、比較例1〜9 実施例1における合成例1の変性ポリビニルブチラール
樹脂(樹脂NO.1)、高分子化合物(樹脂NO.2
4)を表−2.に示した組成に変更する他は実施例1と
同様にして受像シートを作成した。この受像シートを用
い実施例1と同様にカラー画像を形成し、画像の評価を
行なった。評価結果を表−3に示す。
【0080】 表−3.受像二層の例 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 変性ホ゜リヒ゛ニル 高分子 その他の樹脂 その他の樹脂 アセタール樹脂 化合物 ──────────────────────────────────── 樹脂 添加 樹脂 添加 樹脂名 添加 樹脂名 添加 No 量 No 量 量 量 ──────────────────────────────────── 実施例 1 1 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例 2 2 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例 3 3 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例 4 4 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例 5 5 12.8 24 4 BL-SH 3.2 SP-200 0.5 実施例 6 6 12.8 24 4 BL-SH 3.2 SP-200 0.5 実施例 7 7 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例 8 8 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例 9 9 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例10 10 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例11 11 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例12 12 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例13 13 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例14 14 40 24 4 − − SP-200 0.5 実施例15 15 40 24 4 − − SP-200 0.5 実施例16 16 40 24 4 − − SP-200 0.5 実施例17 17 40 24 4 − − SP-200 0.5 実施例18 18 40 24 4 − − SP-200 0.5 実施例19 19 16 24 4 − − SP-200 0.5 実施例20 20 12.8 24 4 BL-SH 3.2 − − 実施例21 2 16 21 4 − − − − 実施例22 2 16 22 4 − − − − 実施例23 2 16 23 4 − − − − 実施例24 2 20 − − − − − − 実施例25 9 20 − − − − − − ──────────────────────────────────── 比較例 1 − − 24 4 BX-10 16 SP-200 0.5 比較例 2 − − 24 4 BL-SH 16 SP-200 0.5 比較例 3 − − 24 4 2000L 16 SP-200 0.5 比較例 4 − − 24 4 KS-10 16 SP-200 0.5 比較例 5 − − − − BX-10 16 SP-200 0.5 比較例 6 − − − − BL-SH 16 SP-200 0.5 比較例 7 − − − − 2000L 16 SP-200 0.5 比較例 8 − − − − KS-10 16 − − ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ BL-SH :積水化学工業(株)製ポリビニルブチラール エスレックBシリーズ SP-200:日本触媒(株)製 ポリエチレンイミン
【0081】 表−4.組成物の評価結果 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ト゛ット 階調性 表面 スティック ゴミ 湿度 品質 ヘ゛トツキ インク゛ 欠陥 依存性 ──────────────────────────────── 実施例 1 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 2 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 3 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 4 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 5 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 6 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 7 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 8 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例 9 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例10 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例11 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例12 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例13 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例14 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例15 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例16 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例17 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例18 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例19 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例20 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例21 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例22 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例23 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例24 良好 良好 良好 良好 良好 良好 実施例25 良好 良好 良好 良好 良好 良好 ──────────────────────────────── 比較例 1 良好 良好 良好 良好 良好 不良 比較例 2 良好 良好 不良 良好 不良 良好 比較例 3 良好 良好 不良 良好 良好 不良 比較例 4 不良 良好 良好 良好 良好 不良 比較例 5 不良 不良 良好 良好 良好 不良 比較例 6 不良 不良 不良 良好 不良 良好 比較例 7 不良 良好 不良 良好 不良 不良 比較例 8 不良 不良 良好 良好 良好 不良 比較例 9 良好 良好 不良 良好 良好 不良 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0082】<湿度依存性の評価方法>25℃、相対湿
度20%の低湿条件下で実施例1に示した様に画像を形
成した。この条件下で網点面積率が50%となる印字エ
ネルギーを求める。この印字エネルギーを用いて25
℃、相対湿度80%の高湿条件下において画像印字を行
ない、その際の網点面積率を測定した。この網点面積率
が68%以下(湿度10%当たりの変化率として3%以
下)のものを良好、それ以上のものを不良と評価した。
【0083】実施例26 (1)熱転写シ−トの作成 (a)光熱変換層の作成 <塗布液用母液の調製> ・カ−ボン ブラック(三菱化成株式会社製、 三菱カ−ボンブラック、MK−100、C.I.Pigment Black 7) 20重量部 ・分散助剤(ジョンソンポリマ−株式会社製、ジョンクリル J−62の30%水溶液) 6重量部 ・イオン交換水 80重量部 ・イソプロピルアルコ−ル 20重量部 ・ガラスビ−ズ 100重量部 上記の成分を、ペイントシェ−カ−(東洋精機株式会社
製)を使用して2時間分散処理して母液を調製した。
【0084】 <塗布液の調製> ・上記の母液 100重量部 ・ポリビニルアルコ−ル(クラレ株式会社製、ポバ−ル タイプ205) 3重量部 ・イソプロピルアルコ−ル 100重量部 ・イオン交換水 450重量部 上記の成分をスタ−ラ−で撹拌しながらに混合して、光
熱変換層用塗布液を調製した。
【0085】<支持体の準備>光熱変換層の塗布厚さ7
5μmのポリエチレンテレフタレ−トの上に、下塗り層
として、スチレン−ブタジエン共重合体(厚さ0.5μ
m)、ゼラチン(厚さ0.1μm)をこの順に設けたフ
ィルムを、熱転写シ−ト用支持体として準備した。この
支持体の上に、上記光熱変換層用塗布液を、回転塗布機
(ホエラ−)を使用して1分間塗布し、塗布物を100
℃のオ−ブン中で2分間乾燥して、光熱変換層(触針式
膜厚計による膜厚:0.3μm、波長488nmでの光吸
収率90%)を作成した。同じ試料を、走査型電子顕微
鏡により断面観察したところ、平均膜厚は0.3μm で
あった。
【0086】(b)熱剥離層の積層 <塗布液の調製> ・ニトロセルロ−ス(ダイセル株式会社製、タイプ RS1/2) 1重量部 ・メチルエチルケトン 100重量部 ・プロピレングリコ−ルモノメチルエ−テルアセテ−ト 20重量部 上記の成分をスタ−ラ−で撹拌下に混合して、熱剥離層
塗布液を調製した。
【0087】<熱剥離層の塗布と膜厚測定>上記熱転写
シ−ト用支持体に設けた光熱変換層の表面に、上記熱剥
離層用塗布液を、回転塗布機(ホエラ−)を使用して1
分間塗布し、塗布物を100℃のオ−ブン中で2分間乾
燥した。また、上記熱剥離層塗布液を用い、平滑な表面
を有するポリエステルフィルム上に同条件で塗布乾燥し
た。触針式膜厚計でその時の膜厚を測定したところ0.
1μmであった。
【0088】(c)画像形成層(マゼンタ)の積層 <塗布液用母液の調製> ・ポリビニルブチラ−ル(電気化学工業株式会社製、デンカブチラ−ル #2000−L)の20重量%溶液(溶媒:n−プロピルアルコ−ル) 63重量部 ・色材(マゼンタ顔料、東洋インキ株式会社製、リオノ−ルレッド 6B4290G、C.I.Pigment Red 57:1) 12重量部 ・分散助剤(ICI株式会社製、ソルスパ−スS−20,000) 0.8重量部 ・n−プロピルアルコ−ル 60重量部 ・ガラスビ−ズ 100重量部 上記の成分を、ペイントシェ−カ−(東洋精機株式会社
製)を使用して2時間分散処理して母液を調製した。
【0089】 <塗布液の調製> ・上記の母液 10重量部 ・n-プロピルアルコ−ル 60重量部 ・界面活性剤(大日本インキ株式会社製、メガファックF−176PF) 0.05重量部 上記の成分をスタ−ラ−で撹拌下に混合して、マゼンタ
用画像形成層塗布液を調製した。
【0090】<マゼンタ用画像形成層塗布液の塗布、膜
厚の測定>上記熱転写シ−ト用支持体に設けた熱剥離層
の表面に、上記画像形成層用塗布液を、回転塗布機(ホ
エラ−)を使用して1分間塗布し、塗布物を100℃の
オ−ブン中で2分間乾燥して、マクベス濃度計での光学
濃度は0.7の画像形成層を積層し、熱転写シ−トを作
成した。上記画像形成層用塗布液を同条件でポリエステ
ルフィルム(100μm厚)に塗布、乾燥し、膜厚を測
定したところ0.3μmであった。走査型電子顕微鏡に
より、熱転写シ−トのマゼンタ画像形成層の膜厚を、断
面観察法により測定したところ、平均はほぼ0.3μm
であった。
【0091】(2)受像シート材料の作成 実施例1と同様にして、受像シート材料を作成した。
【0092】(3)積層体の作成 上記のようにして作成した熱転写シートと受像シート材
料を、表面温度70℃、圧力4.5kg/cm2のヒート
ローラに速度200cm/分の速度で通し、受像層と熱
転写可能なインキ層とが実質的に均一に接触するように
積層体を作成した。ここで圧力は、富士写真フィルム株
式会社製の圧力測定用感圧発色材料(プレスケ−ル)を
用い、室温のロ−ラを通して測定した。
【0093】(4)上記のようにして得られた積層体
を、熱転写シート支持体がレーザ光入射面、受像シート
材料支持体が回転ドラム面と接するように、真空吸着用
のサクション穴の開いた回転ドラムに巻き付け、真空引
き、固定した。波長830nmの半導体レーザ光を、光熱
変換層上で8μmのスポット状に集光し、回転ドラムの
回転方向(主走査方向)に対し直角方向に移動(副走
査)しつつ記録画像に応じてレーザー光を変調し、下記
の条件でレーザ記録を行なった。 レーザパワー 100mW 主走査速度 8m/秒 副走査ピッチ(1回転当たりの副走査量) 5μm
【0094】(5)記録後、上記積層体をドラムから取
り外し、受像シート材料と熱転写シートを手により、引
き離したところ、レーザ照射部のみの画像形成層が受像
層に転写していることが、明瞭に観察された。更に、光
学顕微鏡により転写画像を観察したところ、200線/
インチの網点が3〜98%の範囲で再現されていた。網
点形状も良好であった。
【0095】
【発明の効果】本発明の受像シート材料、転写画像形成
方法及び積層体により、記録感度、ドット品質(網点形
状)、諧調再現性(網点再現性)が良く、ベタツキやス
ティキング、ゴミ欠陥も無く、更に記録感度の湿度依存
性も少なく印刷物近似性の良い画像を提供することがで
きる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写可能なインキ層を有する転写材料
    から受像シート材料上にインキ層を熱転写し、次いで永
    久支持体上に再転写する転写画像の形成に用いる受像シ
    ート材料において、該受像シート材料が、支持体上に少
    なくとも2層の受像層を有し、該受像層の少なくとも1
    層が永久支持体に転写され、少なくとも該インキ層が転
    写される受像層がポリビニルアセタール樹脂中の水酸基
    の0.1〜1当量を下記一般式(I)で示される基に変
    換した樹脂を含有する事を特徴とする受像シート材料。 −O−W (I) 〔式中、Wは−CONH−Y1、−COO−Y2、−
    3、−SiY456、SO 27、−CO−Z1−CO
    OH、−COCH2COMe、 Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6、Y7は炭素数1〜20
    の1価の有機基、 Z1は炭素数1〜20の2価の有機基、を示す。〕
  2. 【請求項2】 熱転写可能なインキ層を有する転写材料
    から受像シート材料上にインキ層を熱転写し、次いで永
    久支持体上に再転写する転写画像の形成に用いる受像シ
    ート材料において、該受像シート材料が、支持体上に少
    なくとも2層の受像層を有し、該受像層の少なくとも1
    層が永久支持体に転写され、少なくとも該インキ層が転
    写される受像層が(a)ポリビニルアセタール樹脂中の
    水酸基の0.1〜1当量を下記一般式(I)で示される
    基に変換した樹脂及び(b)少なくとも下記一般式(I
    I)及び/又は一般式(III)の繰り返し単位を有す
    る高分子化合物を含有することを特徴とする受像シート
    材料。 −O−W (I) 〔式中、Wは−CONH−Y1、−COO−Y2、−
    3、−SiY456、SO 27、−CO−Z1−CO
    OH、−COCH2COMe、 Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、Y6、Y7は炭素数1〜20
    の1価の有機基、 Z1は炭素数1〜20の2価の有機基、を示す。〕 【化1】 〔式中、R1は水素原子もしくはメチル基、Aはアミド
    結合を有する置換基もしくは含窒素ヘテロ環、R4は水
    素原子もしくはメチル基、R6、R7、R8は、同一でも
    異なってもよい炭素数1〜25のアルキル基、炭素数7
    〜25のアラルキル基もしくは炭素数6〜25のアリー
    ル基(該アルキル基、アラルキル基、アリール基は、ヒ
    ドロキシ基、炭素数1〜6のアルコキシ基、ハロゲン、
    シアノ基及びこれらの2種以上の組合せで置換されても
    良く、途中にエーテル結合、−OCO−、−COO−及
    びこれらの2種以上の組合せを介していてもよい)、X
    はCl、BrもしくはIを示す。〕
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2においてポリビニ
    ルアセタール樹脂中の水酸基を変換した樹脂がポリビニ
    ルアセタール樹脂と単官能イソシアネートの付加物であ
    る事を特徴とする受像シート材料。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2又は請求項3におい
    て、該ポリビニルアセタール樹脂がポリビニルブチラー
    ルである事を特徴とする受像シート材料。
  5. 【請求項5】 支持体上に設けた、30〜70重量部の
    顔料、25〜60重量部の軟化点が40〜150℃の非
    晶質有機高分子重合体を含み、膜厚が0.2μm〜1.
    0μmである熱転写可能なインキ層を請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4に記載の受像シート材料に密
    着させ、熱転写により該受像シート材料上にインキ画像
    を形成し、次いで該インキ画像及び少なくとも受像層の
    1層を永久支持体上に転写することを特徴とする転写画
    像形成方法。
  6. 【請求項6】 支持体上に設けた、30〜70重量部の
    顔料、25〜60重量部の軟化点が40〜150℃の非
    晶質有機高分子重合体を含み、膜厚が0.2μm〜1.
    0μmである熱転写可能なインキ層と、請求項1、請求
    項2、請求項3又は請求項4に記載の受像層とを密着さ
    せたことを特徴とする積層体。
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