JP2002274045A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JP2002274045A JP2001076604A JP2001076604A JP2002274045A JP 2002274045 A JP2002274045 A JP 2002274045A JP 2001076604 A JP2001076604 A JP 2001076604A JP 2001076604 A JP2001076604 A JP 2001076604A JP 2002274045 A JP2002274045 A JP 2002274045A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写画像の耐熱摩耗性が高くかつ、耐界面活
性剤性を両立できる熱転写記録媒体を提供すること。 【解決手段】 支持体上に着色剤と樹脂からなる熱転写
性インク層を設けてなる熱転写記録媒体において、該樹
脂として、ガラス転移点が80℃以上の、アクリロニト
リルまたはメタクリロニトリルの少なくとも1種と、ア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタク
リル酸エステルの少なくとも1種との共重合体とを主成
分とし、ポリビニルアルコール成分が20wt%以下で
あるポリビニルブチラール樹脂を補助成分とする混合樹
脂を用いることを特徴とする熱転写記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録媒体、
特に耐熱摩耗性及び耐界面活性剤性に優れ、キャストコ
ート紙レベルの受容体への鮮明な転写を両立した熱転写
記録画像を得ることができる熱転写記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写記録媒体としては多くのも
のが知られており、例えば特公平05−013072号
公報には、インク材料が着色剤と、ガラス転移温度が4
0〜60℃で数平均分子量が10,000以下の明確な
融点を示さない透明な重合体と、融点もしくは軟化点が
50〜80℃の離型性物質とを主成分とし、前記重合体
はスチレン−アクリル系樹脂、エポキシ樹脂および石油
樹脂から選ばれる熱転写記録媒体が開示されている。こ
の熱転写記録媒体は記録画像の定着安定性、耐久性に優
れたものであるが、ガラス転移温度が低いために、例え
ば80℃以上となる雰囲気中での耐熱擦過性が極端に悪
くなるなどの欠点があった。
【0003】この点を解消する目的で、特許第2619
290号掲載公報、特公平07−025215号公報や
特開平09−099643号公報にはエポキシ基及びエ
チレン単位を含まない熱可塑性アクリル樹脂を主成分と
した剥離層上にアクリル−スチレン共重合体又はアクリ
ル樹脂とを主成分とするインク層を設けたり、エポキシ
樹脂とアクリル樹脂を主成分とするインク層を設けると
いった熱転写記録媒体が提案されている。これらの熱転
写記録媒体は耐熱摩耗性、耐油性、耐薬品性優れたもの
であるが、剥離層やインク層中に比較的極性の高いエポ
キシ基を含んだ樹脂を含有していると例えば、ブレーキ
オイル中に多く含まれている極性の高い界面活性剤など
で転写画像がとれてしまい、画像が読み取れなくなると
いった欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上記問
題点を解決し、すなわち転写画像の耐熱摩耗性が高くか
つ、耐界面活性剤性を両立できる熱転写記録媒体を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、熱転写性インク層
の樹脂として、ガラス転移点が80℃以上の、アクリロ
ニトリルまたはメタクリロニトリルの少なくとも1種
と、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、
メタクリル酸エステルの少なくとも1種との共重合体と
を主成分とし、ポリビニルアルコール成分が20wt%
以下であるポリビニルブチラール樹脂を補助成分として
含む混合樹脂を用いることにより、課題が解決できるこ
とを見出し本発明を完成するに至った。すなわち、請求
項1の発明は、支持体上に着色剤と樹脂からなる熱転写
性インク層を設けてなる熱転写記録媒体において、該樹
脂として、ガラス転移点が80℃以上の、アクリロニト
リルまたはメタクリロニトリルの少なくとも1種と、ア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタク
リル酸エステルの少なくとも1種との共重合体とを主成
分とし、ポリビニルアルコール成分が20wt%以下で
あるポリビニルブチラール樹脂を補助成分とする混合樹
脂を用いることを特徴とする熱転写記録媒体である。
【0006】本発明の熱転写記録媒体によれば、熱転写
記録画像の耐熱摩耗性に優れ、高温にさらされた状態で
熱転写記録画像をダンボール紙などで擦っても画像の乱
れがなく、かつブレーキオイルのような界面活性剤で画
像を擦っても画像の乱れがなく、且つキャストコート紙
レベルの受容体への熱感度、フィルムベース受容体への
信頼性の高い熱転写記録画像を得ることができる。
【0007】請求項2の発明は、前記ポリビニルブチラ
ール樹脂の重合度が1000以下であることを特徴とす
る請求項1記載の熱転写記録媒体である。
【0008】請求項3の発明は、前記ポリビニルブチラ
ール樹脂の軟化点が70℃以下であることを特徴とする
請求項1又は2記載の熱転写記録媒体である。
【0009】請求項4の発明は、前記ポリビニルブチラ
ール樹脂の含有量がインク層中1〜20wt%であるこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の熱転
写記録媒体である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるガラス転移点が8
0℃以上の、アクリロニトリルまたはメタクリロニトリ
ルの少なくとも1種とアクリル酸、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸またはメタクリル酸エステルの少なく
とも1種との共重合体の代表的なものとしては、アクリ
ロニトリルまたはメタクリロニトリルの少なくとも1種
と下記一般式(1)で表わされるモノマーの少なくとも
1種との共重合体を挙げることができる。
【0011】
【化1】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表わし、R2
水素原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基またはグ
リシジル基を表わす)R2のアルキル基としては炭素数
1〜25、好ましくは炭素数1〜8のメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などの低級アルキル基が挙げ
られ、またヒドロキシアルキル基としてはそのアルキル
基が炭素数1〜25、好ましくは炭素数1〜8のメチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの低級アルキ
ル基であるもの、例えば、ヒドロキシエチル基、ヒドロ
キシプロピル基などが挙げられる。このような共重合体
の具体例としては、アクリロニトリル−メチルメタクリ
レート共重合体、アクリロニトリル−メチルアクリレー
ト共重合体、アクリロニトリル−エチルメタクリレート
共重合体、アクリロニトリル−エチルアクリレート共重
合体、アクリロニトリル−n−ブチルメタクリレート共
重合体、アクリロニトリル−グリシジルメタクリレート
共重合体、アクリロニトリル−グリシジルアクリレート
共重合体、アクリロニトリル−2−ヒドロキシエチルメ
タクリレード共重合体、アクリロニトリル−iso−ブ
チルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−te
rt−ブチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリ
ル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート共重合体、
及びこれら共重合体のアクリロニトリルがメタクリロニ
トリルである共重合体などを挙げることができる。
【0012】好ましい共重合体としては、また、下記一
般式(2)で示される共重合体を挙げることができる。
【化2】 (式中、R1は水素原子またはメチル基を表わし同一で
も異なってもよい。R2は水素原子、アルキル基(好ま
しくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基など
の低級アルキル基)、ヒドロキシアルキル基(好ましく
はヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキ
シプロピル基、ヒドロキシブチル基などの低級ヒドロキ
シアルキル基)を表わす。l、m、nは整数であり、機
械的強度および耐熱性の観点から、好ましくはl:m:
nの比が(メタ)アクリル酸エステル:(メタ)アクリ
ロニトリル:グリシジル(メタ)アクリレート(重量
比)=(0〜80):(10〜70):(0〜80)と
なるような整数である。) 上記の共重合体における(メタ)アクリル酸エステルと
(メタ)アクリロニトリルの部分は、機械的強度あるい
は熱的安定性を付与する機能を有しており、高熱がかか
った状態で外力が加わっても共重合体が破壊されにく
く、またグリシジル(メタ)アクリレートの部分は架橋
性を更に向上させる機能を有している。さらに、上記共
重合体のガラス転移点は80℃以上に調整されている。
ガラス転移点が80℃未満であると高温雰囲気下での耐
熱摩耗性が劣ってくるのに対し、ガラス転移点が80℃
以上であると極めて耐熱摩耗性に優れた記録画像ができ
る。
【0013】上記の共重合体の中で特に耐熱摩耗性に優
れ、かつ工業的にも容易に製造可能な共重合体としては
アクリロニトリル−グリシジルメタクリレート共重合
体、アクリロニトリル−メチルメタクリレート共重合
体、アクリロニトリル−エチルメタクリレート共重合体
などを拳げることができる。
【0014】本発明における共重合体には本発明の目的
を逸脱しない範囲で他の種々のビニルモノマーをコモノ
マーとして用いることができる。また、モノマーとして
グリシジルメタクリレート等を使用して得た硬化性官能
基を有する共重合体の場合には、インク層中に適当な熱
硬化剤を含有させても良い。熱硬化剤の代表例としては
フェノール類、例えばフェノール樹脂、第1アミン、第
2アミン、アミンの錯化合物(ルイス酸特に三ふっ化ほ
う素とアミンとの錯化合物、例えはBF3・C25・N
2)、有機酸、有機酸無水物等が挙げられる。これら
硬化剤を用いる場合には、硬化させる共重合体のグリシ
ジル基等と化学当量の官能基を含む量を用いればよい。
【0015】さらに、共重合体の分子量は溶融粘度に影
響し、インク層の熱転写時における感度を左右するの
で、本発明における上記共重合体の分子量としては、G
PCによるポリスチレン換算値において、重量平均分子
量(以下MWと記す)2000〜100万、数平均分子
量(以下MNと記す)1000〜50万が好ましく、特
にMWが3000〜50万、MNが1500〜25万で
あることが好ましい。
【0016】本発明における共重合体は公知の方法によ
り容易に調整することができる。例えば、重合開始剤と
してベンゾイルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニ
トリルなどのラジカル開始剤等を用い、適当な温度、溶
媒下に重合させることにより容易に得ることができる。
また、従来公知の乳化重合法によっても容易に得ること
ができ、エマルジョンとしても使用することができる。
【0017】次に本発明におけるポリビニルビチラール
樹脂としては、例えば、電気化学工業(株)製のデンカ
ブチラール#3000−1、#3000−2、#300
0−K、#4000−1等が使用できる。ポリビニルブ
チラール樹脂組成中におけるポリビニルアルコール成分
の割合は20wt%以下であり、それ以上となると、画
像の耐水性を劣化させる。ポリビニルアルコール成分の
下限は特に限定されない。ポリビニルブチラール樹脂の
重合度は1000以下が好ましく、それ以上となると、
凝集力が高すぎ熱感度、転写性を阻害する。ポリビニル
ブチラール樹脂の軟化点は70℃以下が好ましく、それ
以上となると、これも熱感度を阻害する。ポリビニルブ
チラール樹脂のインク層中含有量は1〜20wt%が好
ましく、20wt%を超えると熱感度、解像性を損なう
場合がある。
【0018】着色剤としては、通常使用されている有機
または無機の染料もしくは顔料を使用することができる
が、十分な着色濃度を有し、光、熱、湿度等によって変
退色しないものが望ましい。例えば、カーボンブラッ
ク、二酸化チタン、ベンガラ、レーキレッドC、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン、ベンジシン
イエロー、直接染料、油性染料、塩基性染料等の顔料や
染料が挙げられる。
【0019】支持体としては、例えばポリエステル、ポ
リカーボネート、トリアセチルセルロース、ナイロン、
ポリイミド等の比較的耐熱性の良いプラスチックのフィ
ルムの他、グラシン紙、コンデンサー紙、金属箔等があ
り、その厚さは通常2〜15μm、好ましくは3〜10
μmの範囲である。
【0020】なお、支持体のサーマルヘッドと接する側
の表面(インク層の存在する面とは反対側の面)には、
必要に応じて、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリ
コーン変成樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロ
ース等からなる耐熱性及び/又は滑性保護層を設けるこ
とにより、支持体の耐熱性及び/又は滑性を向上させる
ことができる。この耐熱性及び/又は滑性保護層を設け
ることにより、従来用いることのできなかった支持体材
料を用いることもできる。
【0021】本発明のインク層には、着色剤、前記した
混合樹脂樹脂以外に熱感度向上を目的にワックス、低分
子量オリゴマー等からなる従来公知の熱溶融性材料を添
加しても良い。熱溶融性材料の添加量はインク層重量に
基づき0〜90%の範囲である。
【0022】さらに、ブロッキング防止等を目的に有機
・無機フィラー等を含有させても良い。但し、これらフ
ィラーは着色剤がマグネシウムキレート化合物で分散さ
れてから後に塗工液中に添加処理されることが必要であ
る。
【0023】インク層は、上記の着色剤、樹脂、及び必
要に応じて熱溶融性材料、その他添加剤をトルエン、メ
チルエチルケトン、テトラヒドロフラン、イソプロピル
アルコール等の塗工液溶剤に混合させ、サンドミル、ビ
ーズミル、ボールミル、超音波ミル等で分散混合処理
し、得られた塗工液を支持体に従来公知の方法(例えば
ホットメルト塗布法、水性塗工法、有機溶剤を使用する
塗工法等)で形成することができる。インク層の厚みは
通常0.5〜4μm、好ましくは0.8〜2μmであ
る。
【0024】熱感度、解像度付与を目的に熱溶融性材料
を主体とした剥離性の中間層を支持体とインク層の間に
設けても良い。又、画像受容体との接着性を高める目的
で熱可塑性樹脂、熱溶融性材料を主体とする表面層をイ
ンク層の上に設けても良い。さらに、必要に応じて支持
体の裏面に保護層(バック層)を設けてもよい。保護層
はサーマルヘッドによる熱印加時に支持体を高温から保
護するための層であり、耐熱性の高い熱可塑性樹脂や熱
硬化性樹脂のほか、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹
脂も使用可能である。保護層形成に好適な樹脂はフッ素
樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等であり、これらの
樹脂を薄膜状で使用すればよい。また、保護層の設置に
よって支持体の耐熱性を著しく向上させることができる
ため、該層の設置によって従来は不適とされていた材料
を支持体にすることも可能になる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明を実施例により脱明するが、本発明はこれにより限
定されるものではない。
【0026】実施例、比較例 支持体として4.5μm厚のポリエステルフィルムを用
い、この支持体上に表1に示した組成のインク層形成用
塗液を乾燥後の膜厚が3.0μmになるように塗布し、
乾燥温度80℃で乾燥させてインク層を形成し、熱転写
記録媒体を得た。実施例、比較例で得られた熱転写記録
媒体について以下の方法で評価した。 <印字条件> サーマルヘッド:部分グレーズ薄膜ヘッドタイプ プラテン厚:受容体 150g/cm 受容体 500g/cm 熱転写記録媒体の引き剥がし角度:受容体に対して30
度 巻き上げトルク:200g 印加エネルギー:20mj/mm2 記録速度:100mm/sec <評価項目、方法> 1.熱感度 *受容体(被転写紙):裏面にのり付け処理されたラ
ベル状のキャストコート紙(Bekk平滑度2500
秒)を使用 ・転写画像における1Dotラインのかすれ、にじみ、
ふとりを評価 (ランク) ○:1Dotラインのかすれ、にじみ、ふとりがなく鮮
明な画像が得られる △:1Dotラインのかすれ、にじみ、ふとりが確認さ
れる ×:1Dotラインのかすれ、にじみ、ふとりが著しい 2.耐水性 *受容体(被転写紙):裏面にのり付け処理されたラ
ベル状のポリエステルフィルムを使用 ・水道水に24Hr浸積後、水を含ませた綿布で60g
/cm2荷重、30cm/secのスピードでラブテス
ト100往復を行ない評価 (ランク) ○:画像になんら影響がない △:画像に欠け、汚れがみられるがわずかである ×:画像に欠け、汚れがみられる 3.耐熱摩擦性 *受容体(被転写紙):裏面にのり付け処理されたラ
ベル状のポリエステルフィルムを使用 ・80℃に設定された恒温槽中で得られた転写画像をダ
ンボール紙で60g/cm2荷重、30cm/secの
スピードでラブテスト100往復を行ない評価 (ランク) ○:画像になんら影響がない △:画像に欠け、汚れがみられるがわずかである ×:画像に欠け、汚れがみられる 4.耐界面活性剤 *受容体(被転写紙):裏面にのり付け処理されたラ
ベル状のポリエステルフィルムを使用 ・市販のブレーキオイル0.5mlを綿棒に含ませ、1
0g/mm2の荷重下にラブテスト50往復を行ない評
価 (ランク) ○:画像になんら影響がない △:画像に欠け、汚れがみられるがわずかである ×:画像に欠け、汚れがみられる 結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】上記結果から明らかなように、実施例1〜
5の熱転写記録媒体により形成された熱転写記録画像は
比較例1、2の熱転写記録画像に比べ、耐水性および耐
界面活性剤において優れているものである。比較例3、
4の熱転写記録媒体は本発明品であり、耐水性および耐
界面活性剤において優れているが、熱感度に問題があ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の熱転写記録媒体によれば、支持
体上に着色剤と、ガラス転移点が80℃以上の、アクリ
ロニトリルまたはメタクリロニトリルの少なくとも1種
とアクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸また
はメタクリル酸エステルの少なくとも1種との共重合体
と、ポリビニルアルコール成分が20wt%以下である
ポリビニルブチラール樹脂を含むことを特徴とするイン
ク層を設けたことにより、熱転写記録画像の耐熱摩耗性
及び耐界面活性剤性を両立可能とする。また、請求項2
〜4の特徴によりキャストコート紙レベルの熱感度の確
保が可能となる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に着色剤と樹脂からなる熱転写
    性インク層を設けてなる熱転写記録媒体において、該樹
    脂として、ガラス転移点が80℃以上の、アクリロニト
    リルまたはメタクリロニトリルの少なくとも1種と、ア
    クリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタク
    リル酸エステルの少なくとも1種との共重合体とを主成
    分とし、ポリビニルアルコール成分が20wt%以下で
    あるポリビニルブチラール樹脂を補助成分とする混合樹
    脂を用いることを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記ポリビニルブチラール樹脂の重合度
    が1000以下であることを特徴とする請求項1記載の
    熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記ポリビニルブチラール樹脂の軟化点
    が70℃以下であることを特徴とする請求項1又は2記
    載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記ポリビニルブチラール樹脂の含有量
    がインク層中1〜20wt%であることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の熱転写記録媒体。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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