JP3018294B2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JP3018294B2
JP3018294B2 JP01163848A JP16384889A JP3018294B2 JP 3018294 B2 JP3018294 B2 JP 3018294B2 JP 01163848 A JP01163848 A JP 01163848A JP 16384889 A JP16384889 A JP 16384889A JP 3018294 B2 JP3018294 B2 JP 3018294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐摩耗性、耐熱性、耐薬品性の改良された
画像を得ることができる熱転写記録媒体に関する。
[従来の技術] 従来、熱転写記録媒体として、軟化温度60〜110℃の
エポキシ樹脂と着色剤とから構成されたインク層を有す
るものが知られている(特公昭60−59159号公報)。こ
れによれば普通紙、プラスチック及び金属箔など各種の
記録面に一次発色で、しかも保存安定性、耐摩耗性に優
れた記録を得ることが可能である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記の熱転写記録媒体においては、イ
ンク層を構成するエポキシ樹脂の軟化点が60〜110℃で
あるため、耐熱摩耗性には劣るという欠点がある。すな
わち、高温たとえば70℃にさらされた画像を、たとえば
ダンボール紙でこすると画像が乱れ、それを読み取るこ
とが困難であった。
また、エポキシ樹脂を用いたインクの画像表面は、潤
滑性に劣り高硬度な物たとえば金属エッジ、つめ等と接
触したとき容易に脱落するといった欠点もあった。
さらに、上記のエポキシ樹脂では耐薬品性に劣り、た
とえば、工業用アルコール、エンジンオイル、ブレーキ
オイル等のオイル類、灯油、カーワックス、トルエン、
キシレン、ドライクリーニングに用いられるパークレン
等に対して耐性が不充分であった。
こうした実情に鑑み、本発明は耐摩耗性、耐薬品性が
改善され、信頼性の高い印字画像を得ることができる熱
転写記録媒体を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は低温におけるインク層の脱落を防止し
た熱転写記録媒体を提供することを目的とするものであ
る。
本発明のさらに別の目的は熱感度が向上した熱転写記
録体を提供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、上記課題を解決するため従来より研究を
重ねてきたが、インク層の構成材料にアクリロニトリル
またはメタクリロニトリルベースの共重合体を採用する
ことが有効であることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は(1)基材上に着色剤とアクリロ
ニトリルまたはメタクリロニトリルモノマーを主として
含有する共重合体とを主成分とするインク層を有するこ
とを特徴とする熱転写記録媒体、(2)基材上に潤滑付
与剤層、着色剤とアクリロニトリルまたメタクリロニト
リルモノマーとから主として構成される共重合体とを主
成分とするインク層を順次積層して構成されることを特
徴とする熱転写記録媒体、(3)基材上に密着向上剤層
を設け、さらにその上に上記(1)、(2)に記載の各
層を形成してなる熱転写記録媒体、(4)インク層上に
さらに熱溶融性物質および/または熱軟化性物質から主
として構成される感度向上剤層を設けた熱転写記録媒体
である。
本発明において上述のインク層を支持する基材として
は、従来より公知のフィルムや紙をそのまま使用するこ
とができ、例えばポリエステル、ポリカーボネート、ト
リアセチルセルロース、ナイロン、ポリイミド等の比較
的耐熱性の良いプラスチックフィルム、セロハンあるい
は硫酸紙などが好適に使用できる。支持体の厚さは、熱
転写に際しての熱源として熱ヘッドを考慮する場合には
2〜15μmであることが望ましいが、例えばレーザー光
等の熱転写性インク層を選択的に加熱できる熱源を使用
する場合には特に制限はない。又、熱ヘッドを使用する
場合に熱ヘッドと接触する支持体の表面にシリコン樹
脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース等からな
る耐熱性保護層を設ける事により支持体の耐熱性を向上
することができ、あるいは従来用いる事のできなかった
基材を用いる事もできる。
また、本発明で用いられる着色剤としては、要求され
る色調などに応じ、カーボンブラック、有機顔料、無機
顔料、又は染料から適当なものを選択して用いることが
できる。
そして、本発明においてはインク層の主材となる物質
として、アクリロニトリル又はメタクリロニトリルをベ
ースとした共重合体を用いる。
この共重合体はアクリロニトリル又はメタクリロニト
リルを主として含有し、他のモノマーとして一般式
(I)で示されるものを用いることができる。具体例と
しては、アクリロニトリル−メチルメタクリレート、ア
クリロニトリル−メチルアクリレート、アクリロニトリ
ル−エチルメタクリレート、アクリロニトリル−エチル
アクリレート、アクリロニトリル−n−ブチルメタクリ
レート、アクリロニトリル−グリシジルメタクリレー
ト、アクリロニトリル−グリシジルアクリレート、アク
リロニトリル−2−ヒドロキシエチルメタクリレート、
アクリロニトリル−iso−ブチルメタクリレート、アク
リロニトリル−tert−ブチルメタクリレート、アクリロ
ニトリル−2−ヒドロキシプロピルメタクリレートおよ
びアクリロニトリルをメタクリロニトリルにした上記す
べての組合せの共重合体。
上記の共重合体の中で耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性の
点で特に優れ、かつ工業的にも容易に製造可能な組成と
してはアクリロニトリル−グリシジルメタクリレート、
アクリロニトリル−メチルメタクリレート、アクリロニ
トリル−エチルメタクリレートである。
この共重合体には上記の他に本発明の目的を逸脱しな
い範囲で他の種々のビニルモノマーをコモノマーとして
用い三元共重合体とすることができる。このようなビニ
ルモノマーとしては下記一般式(II)の三元共重合体が
好ましい。
この共重合体は下記の一般式で表わすことができる。
但し、R1:H又はCH3 R2:H又はCH3、C2H5、C3H7、C4H9、C2H5OH それぞれのコモノマーの機能は以下の通りである。
(メタ)アクリル酸エステル:熱可塑性の付与、Tgのコ
ントロール、耐薬品性の付与、 (メタ)アクリロニトリル:耐薬品性の付与、機械的強
度の付与、耐熱性の付与 グリシジル(メタ)アクリレート:接着性の付与、架橋
性の付与、耐熱性の付与 これらのコモノマーの組成比は以下の範囲であるのが
好ましい。
l:m:n重量比=(0〜80):(10〜70):(0〜8
0)、より好ましくは、(10〜60):(20〜60):(10
〜60)である。
この組成のバランスがくずれると、充分な機械的強度
の確保できず、また耐薬品性の劣化、インク層のカール
等の問題が発生する。
これらの共重合体の分子量は溶融粘度に影響し熱転写
時の感度を左右する。従って、これらの共重合体の分子
量は、GPCによるポリスチレン換算値において、重量平
均分子量(以下▲▼と記す)2000〜100万、数平均
分子量(以下▲▼と記す)1000〜50万、より好まし
くは▲▼:3000〜50万、▲▼1500〜25万であ
る。
共重合体の調製はすでに公知の方法で容易にできる。
例えば重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド、ア
ゾビスイソブチロニトリル等のラジカル開始剤等を用
い、適当な温度、溶媒下に重合させて得られる。これら
の組成は、乳化重合も従来公知の方法で合成でき、エマ
ルジョンとしても使用できる。
第2又は第3のモノマーとしてグリシジルメタクリレ
ート等を使用して得た硬化性官能基を有する共重合体を
用いる場合には、インク層中において、適当な熱硬化剤
を含有しても良い。それらの代表例としてはフェノール
類、例えばフェノール樹脂、第1アミン、第2アミン、
アミンの錯化合物(ルイス酸特に三ふっ化ほう素とアミ
ンとの錯化合物、例えばBF3・C2H5・NH2)、有機酸、有
機酸無水物等々が挙げられる。これらの使用量は理論的
には硬化させる共重合体のグリシジル基等と化学当量の
官能基を含む量の硬化剤を使用すれば足りる。
潤滑付与剤とは熱転写した画像表面の潤滑性をアップ
させ得る物質の事をいう。この潤滑性によって、あらゆ
る対物例えば金属、段ボール紙、木材に対する摩耗係数
を小ならしめ、画像部のインクにかかる応力集中をさけ
る役割をするものである。
このように、潤滑付与剤は上述の共重合体への潤滑性
を付与させる働きをするもので、たとえばワックス状の
脂肪酸アミド、リン酸エステル等の滑剤、天然のパラフ
ィンワックス、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス等のワックス類、シリコーンオイル、パーフルオロア
ルキルエーテル等のオイル類、シリコーン樹脂、パーフ
ルオロアルキルエーテル等のオイル類、シリコーン樹
脂、フルオロアルキルエーテル樹脂等の樹脂類、PTFE、
SiC、SiO2等滑性付与粒子等々が挙げられる。これらの
うちでインクの機械的強度と潤滑性を両立させるのに最
も効果的な物質はカルナバワックスである。添加量は前
記共重合体に対して1〜30重量%が適当である。
上述の潤滑付与剤はインク層中に添加して用いても良
いが、さらに機能アップを図る方策として、基材とイン
ク層の間に潤滑付与剤層を設けるのが良い。この潤滑付
与剤層としては上述の物質が用いられるが、この場合最
も好ましいのは、パラフィンワックス、カルナバワック
スである。例えばカルナバワックスを用いた場合、0.3
〜2.0μm厚の層とすれば充分機能を発揮できる。
以上のインク層主成分に対して添加剤として可撓性付
与剤、熱感度調整剤等を用いる事ができる。それらの例
としてDOP等の可塑剤、EVA、EEA、合成ゴム等の柔軟
剤、耐摩耗性を劣化させないアクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の熱可塑性樹脂等を用いることができる。
インク層の厚みは後述する感度向上剤層と同様に被記
録紙の平滑性によって適宜に設定される。ポリエステル
フィルム等の平滑度無限大のものに対しては1.0〜2.5μ
で充分、強靭な画像が形成でき、かつ熱感度も良好であ
る。また、コート紙、上質紙に対しては2.5〜4.0μ程度
を有するものが画質の点で良好であり、さらに感度向上
剤層を設けたものにあっては1.5〜3.0μ程度が好まし
い。
以上のインク層あるいは潤滑付与剤層、インク層を積
層して成る本発明の熱転写記録媒体は低温印字例えば0
℃環境下における印字時のインクの脱落を防止するため
に、基材とインク層あるいは基材と潤滑付与剤層との間
に密着向上剤層を設けることができる。その密度向上剤
層は熱転写されても良いし、基材上に残るようにしても
良い。それらの密着向上剤としては常温付近において柔
軟性を示す物質が好ましく、例えばエチレン−酢酸ビニ
ルコポリマー、エチレン−エチルアクリレートコポリマ
ー、エチレン−塩化ビニルコポリマー、ポリビニルブチ
ラール、天然ゴム、合成ゴム等の樹脂類が用いられる。
この層を熱転写させる場合、適当な融点を示すワックス
類、例えばパラフィンワックス、カルナバワックス類を
30〜70重量%ブレンドすれば良い。厚みは0.2〜1.0μが
適当である。
上記構成の感熱転写記録媒体を用いることにより、耐
摩耗性、耐熱性の改良された画像を得ることができる。
さらに、細線の切れのアップ、ベタうまりの良好な画像
を得るためには、大きな印加エネルギーを必要とする。
印字速度10cm/sec、プラテン圧150g/cmのプリンターで
印字する場合、フィルム等の高平滑な被記録体への印字
の場合には20mJ/mm2で良好な画像が得られるのに対し
て、ミラーコート紙のようなフィルムより平滑性の低い
コート紙の場合、25mJ/mm2の印加エネルギーでなければ
良好な画像が得られない。一般的なワックスを主成分と
した感熱転写記録媒体の場合、フィルムで13mJ/mm2、ミ
ラーコート紙で16mJ/mm2の印加エネルギーを加えれば良
好な画像が得られる。従ってミラーコート紙より低平滑
度の紙等へ良好な画像を転写するためには、更に大きな
印加エネルギーが必要となり、印字装置のコストアッ
プ、基材および/又は耐熱性保護層の耐熱性は従来より
高耐熱性のものが必要となり感熱転写記録媒体のコスト
アップになる。又、記録の高速化を行う場合、前述より
更に高印加エネルギーが必要となり、記録の高速化も容
易でない。
そこで、画像の耐摩耗性、耐熱性を実質的に維持しつ
つ熱感度を向上させるために、インク層上にさらに感度
向上層を設けることができる。
本発明における感度向上層は、熱溶融性物質および/
又は熱軟化性物質から主として構成されるが、このよう
な熱溶融性物質としては融点が60〜130℃で、140℃にお
ける溶融粘度が1000cps以下のものが好ましく、具体的
にはパラフィンワックス、カルナバワックス、キャンデ
リラワックス、ポリエチレンワックス等のワックス類が
主に挙げられる。また、熱軟化性物質としては、熱軟化
性で被記録体への接着力の強いエチレン・酢酸ビニル共
重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、アク
リル樹脂、ポリエステル樹脂とくに分枝ポリエステル樹
脂等が好適である。
感度向上剤層の材料はこれらの樹脂単独で十分に効果
を発揮できるが、表面性の改良あるいは印字速度の高速
化、低平滑度紙への印字等に対応するため、前記カルナ
バワックス、パラフィンワックス、キャンデリラワック
ス、ポリエチレンワックス類、脂肪酸アミド等、熱溶融
性物質を添加してもよい。また、該熱溶融性物質を単独
で使用することもできるが、これらのワックス類単独で
感度向上剤層を構成した場合、高平滑な被記録体になる
程、耐金属エッジ摩耗性、耐硬度2H摩耗性が低下する場
合があるので、このような場合にはワックス類単独での
構成は好ましくなく、上記の熱軟化性樹脂を併用すると
よい。
熱感度を左右する感度向上剤溶融粘度は、B型回転粘
度計において、140℃で50〜5000cpsであるのがよい。ま
た、熱溶融性物質/熱軟化性物質の比は95/5〜0/100の
範囲が良い。
又、感度向上剤層の厚みはその目的から接着に必要な
最低の厚みだけあれば十分であり、機械的強度を低下さ
せないように可能な限り薄い方が良い。反面、低平滑度
の紙に記録した場合、細線の切れ、あるいはベタのうま
りを良くするには熱感度を低下させない限り、できるだ
け厚くして、インク層の転写性に紙の凹凸の影響がでな
いようにするのが好ましい。以上の点から感度向上剤層
の厚みは0.1〜15μm、更に好ましくは0.3〜1.0μmで
あるのがよい。
[実施例] さらに実施例によって本発明を詳細に説明する。イン
クは特記しないかぎりメチルエチルケトン中20%固形分
で調製した。
実施例1 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:メチルメタクリレート・アクリロニトリル共
重合体(重量比70:30)[▲▼:6400、▲▼:360
0] 70重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 基材として4.5μm厚のポリエステルフィルムを用い
た。この基材にインク層として3.0μmとなるよう上記
組成を塗布乾燥、本発明の熱転写記録媒体を得た。
実施例2 インク層として実施例1の組成中の共重合体を下記の
物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:メチルメタクリレート・アクリロニトリル
(重量比50:50)[▲▼:7700、▲▼:4100] 実施例3 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:実施例1と同一成分 76重量部 潤滑付与剤:シリコーンオイル 4重量部 実施例1で用いた基材と同一物上にインク層として3.
0μm厚となるよう塗布、乾燥し、熱転写記録媒体を得
た。
実施例4 実施例1と同一の基材上に潤滑付与剤層として、カル
ナバワックスとパラフィンワックスとの混合ワックス
(重量比1:1)をトルエンに分散した塗液によって厚み
1μとなるよう塗布乾燥し形成した。
本層上に実施例1で用いたインク組成より潤滑剤を除
去した組成物をインク層成分として厚み2.5μmとなる
よう塗布乾燥して熱転写記録媒体を得た。
実施例5 実施例1と同一基材上に密着向上剤層として、エチレ
ン−酢酸ビニルコポリマー(酢酸ビニル40%、メルトイ
ンデックス150)とカルナバワックスの1:1重量比物をト
ルエン中に分散した塗液を厚み0.5μmとなるよう塗布
乾燥して得た。
本層上に実施例1と同様のインク組成物を厚み2.5μ
mとなるように塗布乾燥して熱転写記録媒体を得た。こ
の熱転写記録媒体を手もみによるインクの脱落性をみた
がほとんど基材上にとどまっており、密着向上剤層の効
果が確認された。
実施例6 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:実施例1と同一物質 57重量部 添加剤:柔軟付与剤(スチレンブタジエンゴム) 3重量部 熱感度調整剤(線状ポリエステル樹脂) 10重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 上記組成を実施例1と同様にして熱転写記録媒体を調
製した。
実施例7 インク層として実施例1の組成中の共重合体を下記の
物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:グリシジルメタクリレート−アクリロニトリ
ル(重量比50:50)[▲▼:8000、▲▼:3900) 実施例8 インク層として実施例1の組成中の共重合体を下記の
物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:グリシジルメタクリレート−メタクリロニト
リル(重量比60:40)[▲▼:1万、▲▼:490
0]、 比較例1 インク層成分としていわゆる熱可融性のワックスをメ
イン成分とする下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 バインダー:パラフィンワックス(融点68℃)40重量部 カルナバワックス(融点81℃) 20重量部 エチレン・酢酸ビニルコポリマー(酢酸ビ
ニル28%、メルトインデックス250) 10重量部 上記組成をトルエン中15%固形分でインクを調製し
た。
実施例1と同一基材を用い、インク層として3.0μm
厚となるよう上記組成を塗布乾燥し、比較例としての熱
転写記録媒体を得た。
比較例2 インク層成分としていわゆる熱可塑性の樹脂(特公昭
60−59159記載物質)をメイン成分とする下記のものを
用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 バインダー:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピコ
ート1002、軟化点77〜78℃、シェル化学社製)80重量部 上記組成を実施例1と同一基材を用い、インク層とし
て3.0μ厚となるよう上記組成を塗布乾燥し、比較例と
しての熱転写記録媒体を得た。
[比較評価結果] 印字テストは離面にのり付処理されラベル状となった
ポリエステルフィルム(PET)、ミラーコート紙(コー
ト紙)を用いた。印字条件は下記の通りである。
<印字条件> サーマルヘッド:部分グレーズ薄膜ヘッドタイプ プラテン圧:150g/cm 熱転写記録媒体の引き剥し角度:被転写紙に対して30度 引き剥しトルク値:200g 印加エネルギー:10〜30mJ/mm2 印字速度:10cm/sec 比較評価した諸性能は以下の通りである。
熱感度:ミラーコートにおいて細線かすれの発生のない
印加エネルギー 耐熱摩耗性:70℃に設定された槽中でガラス板の上に印
字試料を置き、印字面を段ボール紙で60g/cm2の荷重、3
0cm/secのスピードで往復ラブテストを行い、画像が判
読できなくなった回数を記録した。
耐硬度2H摩耗性:約1t/cm2の硬度2Hの対物でラブテスト
を行い、被転写紙面が露出した回数を記録した。
耐金属エッジ摩耗性:約1t/cm2のステンレスエッジを対
物として用い、同様にして摺擦テストを行い、被転写紙
面が露出した回数を記録した。
耐薬品性:下記列挙の各種溶剤0.5mlを綿棒に含ませ、1
0g/mm2の荷重下にラブテストを行い、被転写紙面を露出
させるのに要した回数を記録した。PETに印字した画像
を用いた。
<薬品> エタノールブレーキオイルケロシンコンパウン
ド入カーワックストルエンキシレンパークレン 比較例3 比較例2におけるバインダーとして、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂に代えて、ポリメチルメタクリレート
樹脂(ダイヤナールBR#80)を用い、比較例としての熱
転写記録媒体を得た。これについて比較例2と同様に諸
性能を評価した。その結果は下記のとおりである。
<評価結果> 熱感度 :25mJ/mm2 耐熱摩擦性(PET ) :20 (コート紙):70 耐硬度 (PET ) :15 (コート紙):50 耐金属エッジ(PET ) :1 (コート紙):10 耐薬品性 1:30 2:17 3:15 4:20 5:1 6:3 7:3 実施例9 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:一般式(II)のl:m:n(重量比)=55:25:20
(但し、l、nのR1:CH3、mのR1:H、R2:CH3)[▲
▼:6100、▲▼:3200] 70重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 基材として4.5μm厚のポリエステルフィルムを用い
た。この基材にインク層として3.0μm厚となるよう上
記組成を塗布乾燥し、本発明の熱転写記録媒体を得た。
実施例10 インク層として実施例9の組成中の三元共重合体を下
記の物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:一般式(II)のl:m:n=45:30:25(但し、l
のR1:CH3、R2:CH3、mのR1:H、nのR1:CH3)[▲
▼:6900、▲▼:3800] 実施例11 インク層成分として実施例9を用いた。その組成に対
して潜在性熱硬化剤BF3・C2H5NH21.5重量部を加えて実
施例7と同様にして熱転写記録媒体を得た。
実施例12 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:実施例9と同一成分 76重量部 潤滑付与剤:シリコーンオイル 4重量部 実施例9で用いた基材と同一物上にインク層として3.
0μm厚となるよう塗布乾燥し、熱転写記録媒体を得
た。
実施例13 実施例9と同一の基材上に潤滑付与剤層として、カル
ナバワックスをトルエンに分散した塗液によって厚み1
μとなるよう塗布乾燥し形成した。
本層上に実施例9で用いたインク組成より潤滑剤を除
去した組成物をインク層成分として厚み2.5μmとなる
よう塗布乾燥して熱転写記録媒体を得た。
実施例14 実施例13で調製した潤滑付与剤層上に、インク層成分
として実施例11より潤滑付与剤を除去した組成物をイン
ク層成分として厚み2.5μmとなるよう塗布乾燥して熱
転写記録媒体を得た。
実施例15 実施例9と同一基材上に、エチレン−酢酸ビニルコポ
リマー(酢酸ビニル40%、メルトインデックス150)と
カルナバワックスの1:1重量比物をトルエンに分散した
塗液を厚み0.3μmとなるよう塗布乾燥して密着向上剤
層を設けた。
本層上に実施例1と同様のインク組成物を厚み2.5μ
mとなるように塗布乾燥して熱転写記録媒体を得た。こ
の熱転写記録媒体を手もみによるインクの脱落性をみた
がほとんど基材上にとどまっており、密着向上剤層の効
果が確認された。
実施例16 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 三元共重合体:実施例9と同一物質 57重量部 添加剤:柔軟付与剤(スチレンブタジエンゴム) 3重量部 熱感度調整剤(線状ポリエステル樹脂) 10重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 上記組成を実施例1と同様にして熱転写記録媒体を調
製した。
実施例17 インク層として実施例9の組成中の三元共重合体を下
記の物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:グリシジルメタクリレート−アクリロニトリ
ル−2−ヒドロキシエチルメタクリレート(重量比:50:
40:10)[▲▼:2万、▲▼:1万] [比較評価結果] 印字テストは離面にのり付処理されたラベル状となっ
たポリエステルフィルム(PET)、ミラーコート紙(コ
ート紙)を用いた。印字条件は下記の通りである。
<印字条件> サーマルヘッド:部分グレーズ薄膜ヘッドタイプ プラテン圧:150g/cm 熱転写記録媒体の引き剥し角度:被転写紙に対して30度 引き剥しトルク値:200g 印加エネルギー:10〜30mJ/mm2 印字速度:10cm/sec 比較評価した諸性能は以下の通りである。
熱感度:ミラーコートにおいて細線かすれの発生のない
印加エネルギー 耐熱摩耗性:100℃に設定された槽中でガラス板の上に印
字試料を置き、印字面を段ボール紙で60g/cm2の荷重、3
0cm/secのスピードで往復ラブテストを行い、画像が判
読できなくなった回数を記録した。
耐硬度2H摩耗性:約1t/cm2の硬度2Hの対物でラブテスト
を行い、被転写紙面が露出した回数を記録した。
耐金属エッジ摩耗性:約1t/cm2のステンレスエッジを対
物として用い、同様にして摺擦テストを行い、被転写紙
面が露出した回数を記録した。
耐スチームアイロン性:印刷試料の印字面に綿布を置
き、150℃に設定されたスチームアイロンを100g/cm2
加圧下10秒間置いた。その後、綿布へのインク転移性を
目視評価した。
<評価基準> 耐熱性:200℃に温度設定したアイロンの先にテフロンテ
ープをつけ、300g/cm2の荷重で摺擦テストを行い、画像
が判読できなくなった回数を記録した。
耐薬品性:下記列挙の各種溶剤0.5mlを綿棒に含ませ、1
0g/mm2の荷重下に摺擦テストを行い、被転写紙面を露出
させるのに要した回数を記録した。PETに印字した画像
を用いた。
<薬品> エタノールブレーキオイルケロシンコンパウン
ド入カーワックストルエンキシレンパークレン 実施例18 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:メチルメタクリレート・アクリロニトリル共
重合体(重量比70:30)[▲▼:6400、▲▼:360
0] 70重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 基材として4.5μm厚のポリエステルフィルムを用い
た。この基材にインク層として2.0μmとなるよう上記
組成を塗布乾燥、感度向上剤層成分として、 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有率40
重量%、メルトフローレート70g/min) 20重量部 カルナバワックス 80重量部 をトルエン中10%固形分溶液として調製した(以下特記
しない限り同様とする)。上記インク層上に1.0μmと
なるように上記組成を塗布乾燥して感度向上剤層を設
け、熱転写記録媒体を得た。
実施例19 インク層として実施例18の組成中の共重合体を下記の
物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:メチルメタクリレート・アクリロニトリル
(重量比50:50)[▲▼:7700、▲▼=4100] 実施例20 感度向上剤層として、 エチレン−エチルアクリレート共重合体(エチルアク
リレート含有率 重量%) 30重量部 パラフィンワックス155゜F 70重量部 に代えた以外は実施例18と同様にして形成した。
実施例21 実施例18と同一の基材上に潤滑付与剤層として、カル
ナバワックスとパラフィンワックス(重量比1:1)をト
ルエンに分散した塗液によって厚み1.0μとなるよう塗
布乾燥し形成した。
本層上に実施例18で用いたインク組成より潤滑剤を除
去した組成物をインク層成分として厚み2.5μmとなる
よう塗布乾燥、さらにインク層の上に実施例18で用いた
感度向上剤層を厚み0.5μmとなるように塗布乾燥して
感熱転写記録媒体を得た。
実施例22 実施例18と同一基材上に密着向上剤層として、エチレ
ン−酢酸ビニルコポリマー(酢酸ビニル40%、メルトイ
ンデックス150)とカルナバワックスの3:7重量比物をト
ルエン中に分散した塗液を厚み0.5μmとなるよう塗布
乾燥して得た。
本層上に実施例18と同様のインク組成物を厚み2.5μ
mとなるように塗布乾燥し、さらに該インク層上に実施
例18で用いた感度向上剤層を厚み、0.5μmとなるよう
に塗布乾燥して、熱転写記録媒体を得た。この熱転写記
録媒体を手もみによるインクの脱落性をみたがほとんど
基材上にとどまっており、密着向上剤層の効果が確認さ
れた。
実施例23 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:実施例18と同一物質 57重量部 添加剤:柔軟付与剤(スチレンブタジエンゴム) 3重量部 熱感度調整剤(線状ポリエステル樹脂) 10重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 上記組成のインク層とした以外は実施例18と同様にし
て感熱転写記録媒体を調整した。
実施例24 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 三元共重合体:一般式(II)のl:m:n(重量比)=55:2
5:20(但し、l、nのR1:CH3、mのR1:H、R2:CH3)[▲
▼:6100、▲▼:3200] 70重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 上記組成のインク層とした以外は実施例18と同様にし
て感熱転写記録媒体を調整した。
実施例25 インク層として実施例24の組成中の三元共重合体を下
記の物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:実施例24の組成中l:m:n=45:30:25[▲
▼:6900、▲▼:3800] 実施例26 インク層成分として実施例24を用いた。その組成に対
して潜在性熱硬化剤BF3・C2H5NH21.5重量部を加えて実
施例24と同様にして熱転写記録媒体を得た。
実施例27 実施例20のインク層成分として実施例24を用いた以外
は実施例20と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
実施例28 実施例21のインク層成分として実施例24で用いたイン
ク組成より潤滑剤を除去した組成物をインク層成分とし
た以外は実施例24と同様とした。
実施例29 実施例28で調製した潤滑付与剤層上に、インク層成分
として実施例26より潤滑付与剤を除去した組成物をイン
ク層成分として厚み2.5μmとなるよう塗布乾燥し、更
に該インク層上に実施例24と同じ感度向上剤層を設け
る。
実施例30 実施例18と同一基材上に、エチレン−酢酸ビニルコポ
リマー(酢酸ビニル40%、メルトインデックス150)と
カルナバワックスの1:1重量比物をトルエンに分散した
塗液を厚み0.3μmとなるよう塗布乾燥して密着向上剤
層を設けた。
本層上に実施例24と同様のインク層および感度向上剤
層を設ける。この熱転写記録媒体を手もみによるインク
の脱落性をみたがほとんど基材上にとどまっており、密
着向上剤層の効果が確認された。
[比較評価結果] 印字テストは離面にのり付処理されたラベル状となっ
たミラーコート紙(コート紙)、アートコート紙を用い
た。印字条件及び諸特性比較評価結果は、実施例1〜8
において行った条件と同一である。
実施例31 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:メチルメタクリレート・アクリロニトリル共
重合体(重量比70:30)[▲▼:6400、▲▼:360
0] 70重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 基材として4.5μm厚のポリエステルフィルムを用い
た。この基材にインク層として2.0μmとなるよう上記
組成を塗布乾燥、感度向上剤層成分として、二塩基酸が
無水フタル酸、ジオールがエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、トリメチロールプロパン(酸とアル
コールの比:重量50:50、3種のアルコール比1:1:1)の
重縮合物からなる分枝ポリエステル樹脂(140℃におけ
る溶融粘度が15000cps)を、上記インク層の上に1.0μ
mとなるように上記組成を塗布乾燥して感度向上剤層を
設け、熱転写記録媒体を得た。
実施例32 インク層として実施例31の組成中の共重合体を下記の
物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:メチルメタクリレート・アクリロニトリル
(重量比50:50)[▲▼:7700、▲▼:4100] 実施例33 感度向上剤層として実施例31の組成中の分枝ポリエス
テル樹脂を下記の物質に代えた他は同様にして形成し
た。
分枝ポリエステル樹脂:二塩基酸がアジピン酸の無水フ
タル酸、ジオールが1.6−ヘンサンジオール、エチレン
グリコール、トリメチロールグリコールの重縮合物(酸
とアルコールの比:重量50:50、3種のアルコール比1:
1:1)。140℃における溶融粘度が23000cps。
実施例34 実施例31と同一の基材上に潤滑付与剤層として、カル
ナバワックス、パラフィンワックス(重量比1:1)をト
ルエンに分散した塗液によって厚み1.0μとなるよう塗
布乾燥し形成した。
本層上に実施例31で用いたインク組成より潤滑剤を除
去した組成物をインク層成分として厚み2.5μmとなる
よう塗布乾燥さらにインク層の上に実施例33で用いた感
度向上剤層を厚み0.5μmとなるように塗布乾燥して感
熱転写記録媒体を得た。
実施例35 実施例31と同一基材上に密着向上剤層として、エチレ
ン−酢酸ビニルコポリマー(酢酸ビニル40%、メルトイ
ンデックス150)とカルナバワックスの3:7重量比物をト
ルエン中に分散した塗液を厚み0.5μmとなるよう塗布
乾燥して得た。
本層上に実施例31と同様のインク組成物を厚み2.5μ
mとなるように塗布乾燥し、さらに該インク層上に実施
例31で用いた感度向上剤層を厚み0.5μmとなるように
塗布乾燥して、熱転写記録媒体を得た。この熱転写記録
媒体を手もみによるインクの脱落性をみたがほとんど基
材上にとどまっており、密着向上剤層の効果が確認され
た。
実施例36 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:実施例31と同一物質 57重量部 添加剤:柔軟付与剤(スチレンブタジエンゴム) 3重量部 熱感度調整剤(線状ポリエステル樹脂) 10重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 上記組成のインク層とした以外は実施例31と同様にし
て感熱転写記録媒体を調製した。
実施例37 インク層成分として下記のものを用いた。
着色剤:カーボンブラック 20重量部 共重合体:一般式(II)のl:m:n(重量比)=55:25:20
(但し、l、mのR1:H、nのR1:CH3、lのR2:CH3)[▲
▼:6000、▲▼:3000] 70重量部 潤滑付与剤:カルナバワックス 10重量部 上記組成のインク層とした以外は実施例31と同様にし
て感熱転写記録媒体を調製した。
実施例38 インク層として実施例37の組成中の三元共重合体を下
記の物質に代えた他は同様にして形成した。
共重合体:実施例37の組成のl:m:n=45:30:25[▲
▼:6900、▲▼:3800] 実施例39 インク層成分として実施例37を用いた。その組成に対
して潜在性熱硬化剤BF3・C2H5NH21.5重量部を加えて実
施例37と同様にして熱転写記録媒体を得た。
実施例40 実施例33のインク層成分として実施例37を用いた以外
は実施例33と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
実施例41 実施例34のインク層成分として実施例37で用いたイン
ク組成より潤滑剤を除去した組成物をインク層成分とし
た以外は実施例34と同様にして感熱転写記録媒体を得
た。
実施例42 実施例41で調製した潤滑付与剤層上に、インク層成分
として実施例39より潤滑付与剤を除去した組成物をイン
ク層成分として厚み2.5μmとなるよう塗布乾燥し、更
に該インク層上に実施例37と同じ感度向上剤層を設け
る。
実施例43 実施例31と同一基材上に、エチレン−酢酸ビニルコポ
リマー(酢酸ビニル40%、メルトインデックス150)と
カルナバワックスの1:1重量比物をトルエンに分散した
塗液を厚み0.3μmとなるよう塗布乾燥して密着向上剤
層を設けた。
本層上に実施例37と同様のインク層および感度向上剤
層を設けた。この熱転写記録媒体を手もみによるインク
の脱落性をみたがほとんど基材上にとどまっており、密
着向上剤層の効果が確認された。
[比較評価結果] 前記実施例7〜17の場合と同じ条件で行った。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の構成によりアクリロニト
リル、またはメタクリロニトリルベースの共重合体を用
いることにより、像の耐摩耗性特に高硬度物に対する耐
摩耗性、種々の薬品への耐性が著じるしく改善できる等
印字画像の信頼性が大巾に向上できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 直 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−231789(JP,A) 特開 昭59−201895(JP,A) 特開 昭63−145084(JP,A) 特開 平2−92590(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に着色剤と一般式(I)で表わされ
    る単位から構成される共重合体とを主成分とするインク
    層を有することを特徴とする熱転写記録媒体。 [式中、R1はHまたはCH3;mは整数; Xは (式中、R1は前記と同じ;R2、R3はH、CH3、C2H5、C
    3H7、C4H9C2H4OH (ただし、R2とR3は互いに異なる);n1、n2は整数)]
  2. 【請求項2】基材上に、潤滑付与剤層を設け、その上に
    請求項(1)記載のインク層を有する熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】基材上に密着向上剤層を設け、その上に請
    求項(1)または請求項(2)に記載の各層を有する熱
    転写記録媒体。
  4. 【請求項4】インク層上にさらに熱溶融性物質および/
    または熱軟化性物質から主として構成される感度向上剤
    層を設けてなる請求項(1)〜(3)のいずれかに記載
    の熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】熱溶融性物質および/または熱軟化性物質
    がワックス、ポリエステル、アクリル樹脂、エチレン−
    酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共
    重合体からなる群から選択される請求項(4)に記載の
    熱転写記録媒体。
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