JPH0821830B2 - 表面波装置 - Google Patents

表面波装置

Info

Publication number
JPH0821830B2
JPH0821830B2 JP2195798A JP19579890A JPH0821830B2 JP H0821830 B2 JPH0821830 B2 JP H0821830B2 JP 2195798 A JP2195798 A JP 2195798A JP 19579890 A JP19579890 A JP 19579890A JP H0821830 B2 JPH0821830 B2 JP H0821830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric substrate
wave
wave device
waves
bulk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2195798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0482315A (ja
Inventor
和彦 諸角
道雄 門田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2195798A priority Critical patent/JPH0821830B2/ja
Publication of JPH0482315A publication Critical patent/JPH0482315A/ja
Publication of JPH0821830B2 publication Critical patent/JPH0821830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、BGS波、ラブ波等のSH波を利用した端面反
射形表面波装置に関し、特に、不要スプリアスの原因と
なるバルク波を抑圧した構造を有する表面波装置に関す
る。
〔従来の技術〕
圧電基板を伝播する表面波のうち、変位が伝播方向と
垂直な方向の変位を主体とする表面波に、SH波がある。
このSH波を利用した端面反射形の表面波装置を第2図に
示す。
第2図の表面波装置1では、絶縁性樹脂よりなる絶縁
性基板2上に、エポキシ樹脂3を介して圧電基板4が貼
り付けられている。この圧電基板4の表面側には、一対
のくし歯電極5,6が、互いにその電極指が間挿し合うよ
うに形成されている。
くし歯電極5,6間に交流電圧を印加することにより、
圧電基板4の表面層にSH波が発生され、発生されたSH波
は圧電基板4の両端面4a,4b間で反射され、共振子とし
て機能する。
ところで、表面波装置1では、SH波だけでなく、バル
ク波も発生され、該バルク波に基づく不要スプリアス
が、かなりの大きさで現れるという問題があった。
上記のようなバルク波は、従来、基板表面により生じ
るバルク波と考えられており、バルク波に基づく不要ス
プリアスを低減するために、第2図に示すように、圧電
基板4にエポキシ樹脂3を介して絶縁性樹脂よりなる基
板2を貼り付けたり、底面を粗らすなどすることによ
り、バルク波の共振の抑制が図られていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のように圧電基板4の裏面側にエ
ポキシ樹脂3を介して絶縁性基板2を貼り付けたり、あ
るいは底面を粗らすなどしても、バルク波の抑圧を充分
に行うことはできなかった。すなわち、第3図に実線A
及び破線Bでそれぞれ示すように、インピーダンス−周
波数特性上及び位相−周波数特性上において、反共振点
よりも高周波領域においてかなり大きなスプリアスが発
生していた。
よって、本発明の目的は、バルク波に基づく不要スプ
リアスを効果的に低減し得る構造を備えたSH波を利用し
た端面反射形の表面波装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
従来バルク波は基板底面からの反射が原因と考えられ
ていたが、本願発明者は側面でバルク波の反射が存在
し、それがスプリアスの主原因となっていることを見出
し、該知見に基づいて本発明をなすに至った。
本発明は、圧電基板と、該圧電基板の両端面間でSH波
を反射させるように、圧電基板の表面に形成された少な
くとも一対の電極とを備える表面波装置において、圧電
基板表面から、SH波のエネルギの80%が集中する圧電基
板層以上の厚みの層を隔てた高さ位置において、前記圧
電基板の両端面に段差を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
SH波のエネルギは、表面に電極があるとき圧電基板の
表面に近い層に集中している。他方、バルク波のエネル
ギは、圧電基板の厚みの全域に渡り均一に分散してい
る。従って、本発明では、SH波とバルク波のエネルギの
偏りに差があることに着目し、SH波のエネルギの80%が
集中する厚み以上の厚みの層を隔てた高さ位置に段差を
設け、それによって該段差よりも圧電基板の表面側の層
におけるSH波の共振に対し、該段差よりも下方の圧電基
板部分におけるバルク波共振の影響を遮断している。よ
って、本発明の表面波装置では、SH波の共振に対してバ
ルク波の共振があまり重ならないため、バルク波共振に
基づく不要スプリアスが効果的に抑圧される。
〔実施例の説明〕
第1図は、本発明の一実施例の表面波装置10を示す断
面図である。圧電基板11の表面に、一対のくし歯電極1
2,13が形成されている。一対のくし歯電極12,13は、そ
れぞれの電極指が互いに間挿し合うように形成されてい
る。各電極指は、発生されるSH波の波長をλとした場合
に、λ/4の間隔を隔てて形成されている。また、圧電基
板11の両端面11a,11bに沿って形成された電極指12a,13a
の幅はλ/8とされており、その他の電極指の幅はλ/4と
されている。
表面波装置10では、圧電基板11の両端面11a,11bに、
段差14,15が形成されている。段差14,15は、発生される
SH波のエネルギの80%が集中する圧電基板11表面層より
も下方の高さ位置に設けられている。
なお、圧電基板11を構成する材料や電極形状等によっ
ても変わるが、圧電セラミックの場合、通常、表面から
1.5λ程度の厚みの層に、SH波のエネルギの80%程度が
集中する。従って、段差14,15は、圧電基板11の表面か
ら1.5λ程度以上隔てた位置に形成される。
また、本実施例の圧電基板11では、段差14,15の下方
において、両端面16,17が粗面とされている。これは、
段差14,15よりも下方におけるバルク波の共振を、より
一層効果的に抑制するためである。すなわち、両端面1
6,17を粗面とすることにより、バルク波を乱反射させ、
バルク波の共振エネルギが低減されるように構成されて
いる。
もっとも、本発明においては、段差14,15よりも下方
の両端面16,17を、第1図実施例のように粗面にする必
要は必ずしもない。すなわち、上記のように、段差14,1
5を、圧電基板の表面からSH波のエネルギの80%が集中
する厚みの層よりも下方に設けることにより、バルク波
共振によるSH波の共振への悪影響を抑制することができ
るからである。
両端面16,17を粗面とするには、マザーの圧電基板を
個々の圧電基板11に切断するに際し、段差14,15が設け
られている位置までダイサー等により切断し、しかる後
隣接する圧電基板11間を折って分離すれば、両端面16,1
7を簡単に粗面とすることができる。
第1図に示した表面波装置のインピーダンス−周波数
特性及び位相−周波数特性を第4図に示す。第3図及び
第4図に示した特性を比較すれば明らかなように、第1
図実施例の表面波装置では、反共振点よりも高周波域に
おいてバルク波共振に基づく不要スプリアスが効果的に
抑制されていることがわかる。
変形例 第5図は、第1図実施例の表面波装置の変形例を示す
断面図である。第5図の構造では、圧電基板11の両端面
において、複数の高さ位置に、段差14,15,14′,15′が
設けられている。このように、圧電基板11の両端面にお
いて複数の高さ位置に段差を設け、それによってバルク
波の共振をより一層効果的に抑制することも可能であ
る。
第6図は、さらに他の変形例を示す断面図である。第
6図の圧電基板11は、段差14,15が、両端面11a,11bから
圧電基板の内側方向に延びるように形成されている。こ
のように、段差14,15は、圧電基板11の、両端面から内
側に延びるように形成されていてもよい。
また、段差14,15,14′,15′は、圧電基板の表面と平
行な方向に延びるように設ける必要も必ずしもない。す
なわち、第1図,第5図及び第6図において各段差14,1
5,14′,15′は、水平方向から傾いた向きに形成されて
いてもよい。
さらに、第5図及び第6図に示した変形例において、
各段差14,15,14′,15′の下方において、両端面16,17,1
6′、17′を適宜粗面としてもよく、それによってバル
ク波の共振をより効果的に抑制することができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、圧電基板の表面側か
ら、SH波のエネルギの80%が集中する厚み以上の厚みの
層を隔てた高さ位置において、圧電基板の両端面に段差
が設けられているため、バルク波共振による不要スプリ
アスを効果的に低減することができる。よって、スプリ
アスの少ない、SH波を利用した端面反射形表面波装置を
提供することが可能となる。
本発明のSH波を利用した端面反射形の表面波装置は、
映像中間周波段の補助トラップとして使用することがで
きるが、反共振点よりも高周波域におけるスプリアスが
効果的に低減されるため、fas用だけでなく、fap用トラ
ップとしても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかる表面波装置を説明す
るための断面図、第2図は従来の表面波装置を説明する
ための断面図、第3図は従来の表面波装置のインピーダ
ンス−周波数特性及び位相−周波数特性を示す図、第4
図は第1図実施例のインピーダンス−周波数特性及び位
相−周波数特性を示す図、第5図及び第6図は、それぞ
れ、第1図実施例の変形例を説明するための各断面図で
ある。 図において、10は表面波装置、11は圧電基板、12,13は
電極、11a,11bは端面、14,15,14′、15′は段差を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板と、 前記圧電基板の両端面間でSH波を反射させるように、該
    圧電基板の表面に形成された少なくとも一対の電極とを
    備える表面波装置において、 前記圧電基板表面から、SH波のエネルギの80%が集中す
    る圧電基板層以上の厚みの層を隔てた高さ位置におい
    て、前記圧電基板の両端面に段差を設けたことを特徴と
    する、表面波装置。
JP2195798A 1990-07-24 1990-07-24 表面波装置 Expired - Lifetime JPH0821830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2195798A JPH0821830B2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 表面波装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2195798A JPH0821830B2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 表面波装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0482315A JPH0482315A (ja) 1992-03-16
JPH0821830B2 true JPH0821830B2 (ja) 1996-03-04

Family

ID=16347155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2195798A Expired - Lifetime JPH0821830B2 (ja) 1990-07-24 1990-07-24 表面波装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0821830B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6426583B1 (en) 1999-06-14 2002-07-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave element, method for producing the same and surface acoustic wave device using the same
JP3705722B2 (ja) 1999-10-20 2005-10-12 株式会社村田製作所 表面波装置
JP2001136048A (ja) * 1999-11-09 2001-05-18 Nec Corp 弾性表面波フィルタ
JP3918497B2 (ja) * 2000-11-02 2007-05-23 株式会社村田製作所 端面反射型表面波装置
JP3760378B2 (ja) * 2001-09-14 2006-03-29 株式会社村田製作所 端面反射型表面波装置及びその製造方法
CN100463365C (zh) * 2004-04-08 2009-02-18 株式会社村田制作所 声表面波滤波器及其制作方法
JP4937605B2 (ja) 2006-03-07 2012-05-23 太陽誘電株式会社 弾性境界波デバイス
JP5794778B2 (ja) * 2010-12-25 2015-10-14 京セラ株式会社 電子装置
JP7037333B2 (ja) * 2017-11-13 2022-03-16 太陽誘電株式会社 弾性波デバイスおよびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサ
CN115769492A (zh) * 2020-06-26 2023-03-07 京瓷株式会社 弹性波装置以及通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0482315A (ja) 1992-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0063586B1 (en) Surface acoustic wave device with reflectors
US11456716B2 (en) Elastic wave device and manufacturing method thereof
JPH0969751A (ja) 弾性表面波フィルタ
EP0854571A2 (en) Surface acoustic wave filter
JPH0821830B2 (ja) 表面波装置
JPS5925525B2 (ja) 弾性表面波共振子
US5184042A (en) Surface wave device
JP2004228689A (ja) 端面反射型弾性表面波装置
JPH07263998A (ja) 端面反射型表面波共振子
JP2003087073A (ja) 端面反射型表面波装置及びその製造方法
JP2000278091A (ja) 端面反射型表面波装置
JPH0418806A (ja) 圧電薄膜デバイス
JPS6231860B2 (ja)
JP3196499B2 (ja) 表面波共振子
JPS5883420A (ja) 弾性境界波装置
KR102107393B1 (ko) 탄성파 장치
JPH11205081A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP2001119266A (ja) 表面波装置
KR20000077005A (ko) 단면 반사형 표면 탄성파 장치
CN111884620A (zh) 谐振器
JP3203796B2 (ja) 多重モード弾性表面波フィルタ
JPH04239210A (ja) 表面波装置およびその製造方法
CN216134462U (zh) 谐振器
JPS59213A (ja) 弾性表面波装置
JP3341407B2 (ja) 端面反射型表面波装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090304

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100304

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110304

Year of fee payment: 15