JPH08198342A - 電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法 - Google Patents
電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法Info
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- JPH08198342A JPH08198342A JP7009202A JP920295A JPH08198342A JP H08198342 A JPH08198342 A JP H08198342A JP 7009202 A JP7009202 A JP 7009202A JP 920295 A JP920295 A JP 920295A JP H08198342 A JPH08198342 A JP H08198342A
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- B65D81/24—Adaptations for preventing deterioration or decay of contents; Applications to the container or packaging material of food preservatives, fungicides, pesticides or animal repellants
- B65D81/26—Adaptations for preventing deterioration or decay of contents; Applications to the container or packaging material of food preservatives, fungicides, pesticides or animal repellants with provision for draining away, or absorbing, or removing by ventilation, fluids, e.g. exuded by contents; Applications of corrosion inhibitors or desiccators
- B65D81/266—Adaptations for preventing deterioration or decay of contents; Applications to the container or packaging material of food preservatives, fungicides, pesticides or animal repellants with provision for draining away, or absorbing, or removing by ventilation, fluids, e.g. exuded by contents; Applications of corrosion inhibitors or desiccators for absorbing gases, e.g. oxygen absorbers or desiccants
- B65D81/267—Adaptations for preventing deterioration or decay of contents; Applications to the container or packaging material of food preservatives, fungicides, pesticides or animal repellants with provision for draining away, or absorbing, or removing by ventilation, fluids, e.g. exuded by contents; Applications of corrosion inhibitors or desiccators for absorbing gases, e.g. oxygen absorbers or desiccants the absorber being in sheet form
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- B65D81/26—Adaptations for preventing deterioration or decay of contents; Applications to the container or packaging material of food preservatives, fungicides, pesticides or animal repellants with provision for draining away, or absorbing, or removing by ventilation, fluids, e.g. exuded by contents; Applications of corrosion inhibitors or desiccators
- B65D81/266—Adaptations for preventing deterioration or decay of contents; Applications to the container or packaging material of food preservatives, fungicides, pesticides or animal repellants with provision for draining away, or absorbing, or removing by ventilation, fluids, e.g. exuded by contents; Applications of corrosion inhibitors or desiccators for absorbing gases, e.g. oxygen absorbers or desiccants
- B65D81/268—Adaptations for preventing deterioration or decay of contents; Applications to the container or packaging material of food preservatives, fungicides, pesticides or animal repellants with provision for draining away, or absorbing, or removing by ventilation, fluids, e.g. exuded by contents; Applications of corrosion inhibitors or desiccators for absorbing gases, e.g. oxygen absorbers or desiccants the absorber being enclosed in a small pack, e.g. bag, included in the package
Abstract
(57)【要約】
【目的】 脱酸素剤による品質保持性に優れ、かつその
まま電子レンジにかけ、マイクロ波の照射をうけても全
く問題がなく、安全衛生性に優れ、しかもその製造が容
易で、従来の脱酸素剤のように同封した脱酸素剤に異物
感を感じさせることのない、新規な電子レンジ調理用食
品包装体を提供すること目的とする。 【構成】 本発明の電子レンジ調理用食品包装体及びそ
の包装方法は、食品を、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性
樹脂と混練しシ−ト化したものからなるシ−ト状脱酸素
剤と共に、ガスバリア−性容器内へ密封することを特徴
とする。
まま電子レンジにかけ、マイクロ波の照射をうけても全
く問題がなく、安全衛生性に優れ、しかもその製造が容
易で、従来の脱酸素剤のように同封した脱酸素剤に異物
感を感じさせることのない、新規な電子レンジ調理用食
品包装体を提供すること目的とする。 【構成】 本発明の電子レンジ調理用食品包装体及びそ
の包装方法は、食品を、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性
樹脂と混練しシ−ト化したものからなるシ−ト状脱酸素
剤と共に、ガスバリア−性容器内へ密封することを特徴
とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジ調理用食品包
装体及びその包装方法に関し、詳しくは、内部にシ−ト
状脱酸素剤を同封して品質保持性に優れ、かつ、該シ−
ト状脱酸素剤を装着したまま電子レンジによる加熱調理
に供される電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方
法に関する。本発明の電子レンジ調理用食品包装体は、
食品として、無菌炊飯米等の米麦加工食品、揚物類、蒸
し物類、各種の惣菜類、生珍味類、和洋菓子類、各種麺
類、焼き芋、レトルト食品類等の半調理、調理食品他、
電子レンジで加熱調理に供される各種食品の品質保持用
途に利用される。
装体及びその包装方法に関し、詳しくは、内部にシ−ト
状脱酸素剤を同封して品質保持性に優れ、かつ、該シ−
ト状脱酸素剤を装着したまま電子レンジによる加熱調理
に供される電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方
法に関する。本発明の電子レンジ調理用食品包装体は、
食品として、無菌炊飯米等の米麦加工食品、揚物類、蒸
し物類、各種の惣菜類、生珍味類、和洋菓子類、各種麺
類、焼き芋、レトルト食品類等の半調理、調理食品他、
電子レンジで加熱調理に供される各種食品の品質保持用
途に利用される。
【０００２】
【従来の技術】近年、食品保存技術の一つとして、脱酸
素剤による保存技術が確立され、多種多様な食品へ適用
範囲が拡大している。脱酸素剤保存技術とは、食品包装
容器内に脱酸素剤を同封し、容器内の酸素を吸収除去し
て嫌気状態に保つことにより、食品の油脂分の酸化防
止、変褪色防止、風味保持、虫害防止、好気性菌の繁殖
防止を図り、食品の品質を良好に保持するものである。
一方、家庭用電子レンジの普及に伴い、包装食品を包装
したまま、電子レンジにかけてマイクロ波を照射し、加
熱調理したり解凍したりすることが一般化している。こ
のため、最近では電子レンジ調理用として予備調理した
多種の包装食品が、食品メーカーから販売されている。
更には、単に家庭における食品の解凍にとどまらず食品
製造メ−カ−では、需要量の変動に伴う在庫調整、生産
調整の目的で、生産した包装食品を冷凍保管後、マイク
ロ波照射により解凍し出荷するようなことも行われてい
る。このように電子レンジ（マイクロ波照射）による食
品の加熱調理技術は多様化し拡大してきている。
素剤による保存技術が確立され、多種多様な食品へ適用
範囲が拡大している。脱酸素剤保存技術とは、食品包装
容器内に脱酸素剤を同封し、容器内の酸素を吸収除去し
て嫌気状態に保つことにより、食品の油脂分の酸化防
止、変褪色防止、風味保持、虫害防止、好気性菌の繁殖
防止を図り、食品の品質を良好に保持するものである。
一方、家庭用電子レンジの普及に伴い、包装食品を包装
したまま、電子レンジにかけてマイクロ波を照射し、加
熱調理したり解凍したりすることが一般化している。こ
のため、最近では電子レンジ調理用として予備調理した
多種の包装食品が、食品メーカーから販売されている。
更には、単に家庭における食品の解凍にとどまらず食品
製造メ−カ−では、需要量の変動に伴う在庫調整、生産
調整の目的で、生産した包装食品を冷凍保管後、マイク
ロ波照射により解凍し出荷するようなことも行われてい
る。このように電子レンジ（マイクロ波照射）による食
品の加熱調理技術は多様化し拡大してきている。
【０００３】電子レンジ加熱調理用食品の普及に伴いそ
の保存性の向上が望まれ、電子レンジ加熱調理用包装食
品への脱酸素剤の適用は益々重要性が増している。この
場合、電子レンジ加熱調理用包装食品は、調理に際し包
装容器から同封した脱酸素剤を一々取り除くことなく、
食品包装体としてそのまま電子レンジにかけることので
きることが望ましい。ところで、一般に用いられる脱酸
素剤は、鉄粉主剤の粒状脱酸素剤組成物を通気性包材の
小袋に包装したものである。しかしながら、この従来の
小袋入り脱酸素剤は、マイクロ波を照射すると、マイク
ロ波は、大部分、包材を透過して鉄粉主剤の脱酸素剤組
成物に吸収され、その結果、脱酸素剤組成物に渦電流を
生じ急速に発熱が起こる。このため、包材が焼損した
り、あるいは脱酸素剤組成物に含まれる水分が急速に気
化、膨張し、小袋が破袋して脱酸素剤が吐出し、食品等
が汚染されてしまうというようなことが起こる問題点が
あった。また、従来から小袋形態の脱酸素剤には、食品
包装体への装填性、異物感等の問題も指摘されていた。
の保存性の向上が望まれ、電子レンジ加熱調理用包装食
品への脱酸素剤の適用は益々重要性が増している。この
場合、電子レンジ加熱調理用包装食品は、調理に際し包
装容器から同封した脱酸素剤を一々取り除くことなく、
食品包装体としてそのまま電子レンジにかけることので
きることが望ましい。ところで、一般に用いられる脱酸
素剤は、鉄粉主剤の粒状脱酸素剤組成物を通気性包材の
小袋に包装したものである。しかしながら、この従来の
小袋入り脱酸素剤は、マイクロ波を照射すると、マイク
ロ波は、大部分、包材を透過して鉄粉主剤の脱酸素剤組
成物に吸収され、その結果、脱酸素剤組成物に渦電流を
生じ急速に発熱が起こる。このため、包材が焼損した
り、あるいは脱酸素剤組成物に含まれる水分が急速に気
化、膨張し、小袋が破袋して脱酸素剤が吐出し、食品等
が汚染されてしまうというようなことが起こる問題点が
あった。また、従来から小袋形態の脱酸素剤には、食品
包装体への装填性、異物感等の問題も指摘されていた。
【０００４】上記のような鉄粉系脱酸素剤のマイクロ波
耐性の問題に対しこれまでに改良提案が種々なされてい
る。例えば特開昭６３−５５０７５の方法では、電子レ
ンジ用脱酸素剤の包装材料に金属箔等を使用し、内容物
が発熱しないよう工夫がなされている。しかしこの方法
の場合には、マイクロ波照射により脱酸素剤包装体の金
属箔内に渦電流が生じ、脱酸素剤包装体の端部からスパ
−クすることがあった。また特開平２−４１３には、鉄
粉と特定フィラ−を混合した脱酸素剤組成物を使用した
電子レンジ用脱酸素剤が提案されている。しかしなが
ら、この提案の脱酸素剤は、渦電流を生じないように鉄
粉をフィラ−で希釈することにより、マイクロ波耐性の
向上を図るものではあるが、粉体の脱酸素剤内容物の取
扱いに難があり、充填包装する際に汚れ、粉カミ等を生
じ易く、殊に脱酸素剤を長期保存すると固化してマイク
ロ波耐性が低下する等の問題があった。以上のように、
従来の脱酸素剤を使用した電子レンジ用食品包装体は必
ずしも満足すべきものではなく、改良すべき点が多くあ
った。
耐性の問題に対しこれまでに改良提案が種々なされてい
る。例えば特開昭６３−５５０７５の方法では、電子レ
ンジ用脱酸素剤の包装材料に金属箔等を使用し、内容物
が発熱しないよう工夫がなされている。しかしこの方法
の場合には、マイクロ波照射により脱酸素剤包装体の金
属箔内に渦電流が生じ、脱酸素剤包装体の端部からスパ
−クすることがあった。また特開平２−４１３には、鉄
粉と特定フィラ−を混合した脱酸素剤組成物を使用した
電子レンジ用脱酸素剤が提案されている。しかしなが
ら、この提案の脱酸素剤は、渦電流を生じないように鉄
粉をフィラ−で希釈することにより、マイクロ波耐性の
向上を図るものではあるが、粉体の脱酸素剤内容物の取
扱いに難があり、充填包装する際に汚れ、粉カミ等を生
じ易く、殊に脱酸素剤を長期保存すると固化してマイク
ロ波耐性が低下する等の問題があった。以上のように、
従来の脱酸素剤を使用した電子レンジ用食品包装体は必
ずしも満足すべきものではなく、改良すべき点が多くあ
った。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、脱酸素剤による品質保持性に優れ、かつそのま
ま電子レンジにかけ、マイクロ波の照射をうけても全く
問題がなく、安全衛生性に優れ、しかもその製造が容易
で、従来の脱酸素剤のように同封した脱酸素剤に異物感
を感じさせることのない、新規な電子レンジ調理用食品
包装体を提供することにある。
ころは、脱酸素剤による品質保持性に優れ、かつそのま
ま電子レンジにかけ、マイクロ波の照射をうけても全く
問題がなく、安全衛生性に優れ、しかもその製造が容易
で、従来の脱酸素剤のように同封した脱酸素剤に異物感
を感じさせることのない、新規な電子レンジ調理用食品
包装体を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記従来技
術の問題点に鑑み鋭意研究を行った結果、鉄粉系脱酸素
剤を熱可塑性樹脂と混練、分散してシ−ト化した脱酸素
シ−トが非常に優れたマイクロ波耐性を有することを発
見し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の
電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法は、食品
を、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性樹脂と混練しシ−ト
化したものからなるシ−ト状脱酸素剤と共に、ガスバリ
ア−性容器内へ密封することを特徴とするものである。
ここでは、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性樹脂と混練し
シ−ト化してなるものを脱酸素シ−トと言い、脱酸素シ
−トを少なくとも一部又は全部を通気性包材で被覆した
ものをシ−ト状脱酸素剤と言う。ただし、以下において
は、脱酸素シ−ト、シ−ト状脱酸素剤を含めてシ−ト状
脱酸素剤と言うこともある。
術の問題点に鑑み鋭意研究を行った結果、鉄粉系脱酸素
剤を熱可塑性樹脂と混練、分散してシ−ト化した脱酸素
シ−トが非常に優れたマイクロ波耐性を有することを発
見し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の
電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法は、食品
を、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性樹脂と混練しシ−ト
化したものからなるシ−ト状脱酸素剤と共に、ガスバリ
ア−性容器内へ密封することを特徴とするものである。
ここでは、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性樹脂と混練し
シ−ト化してなるものを脱酸素シ−トと言い、脱酸素シ
−トを少なくとも一部又は全部を通気性包材で被覆した
ものをシ−ト状脱酸素剤と言う。ただし、以下において
は、脱酸素シ−ト、シ−ト状脱酸素剤を含めてシ−ト状
脱酸素剤と言うこともある。
【０００７】本発明におけるシ−ト状脱酸素剤として
は、鉄系脱酸素剤を熱可塑性樹脂と混練し分散させシ−
ト化した後、このシ−トを延伸処理して得られる脱酸素
シ−トが、マイクロ波耐性に優れ、かつ酸素吸収能にも
優れ、好適に使用される。
は、鉄系脱酸素剤を熱可塑性樹脂と混練し分散させシ−
ト化した後、このシ−トを延伸処理して得られる脱酸素
シ−トが、マイクロ波耐性に優れ、かつ酸素吸収能にも
優れ、好適に使用される。
【０００８】脱酸素シ−トに用いられる鉄粉系脱酸素剤
は、鉄粉を主剤としハロゲン化金属塩を含み、さらに必
要に応じ活性炭、水難溶性フィラー等の成分を添加する
ことができる。この鉄粉系脱酸素剤は上記成分の単なる
混合物でもよいが、鉄粉もしくは鉄粉と活性炭等の混合
物の表面をハロゲン化金属塩で被覆あるいはハロゲン化
金属塩を分散付着させたものが好ましい。
は、鉄粉を主剤としハロゲン化金属塩を含み、さらに必
要に応じ活性炭、水難溶性フィラー等の成分を添加する
ことができる。この鉄粉系脱酸素剤は上記成分の単なる
混合物でもよいが、鉄粉もしくは鉄粉と活性炭等の混合
物の表面をハロゲン化金属塩で被覆あるいはハロゲン化
金属塩を分散付着させたものが好ましい。
【０００９】鉄粉は、例えば、還元鉄粉、電解鉄粉、噴
霧鉄粉等が用いられ、その粒度は細かいものが好まし
く、通常、粒径は１００μｍ以下、好ましくは５０μｍ
以下のものが用いられる。ハロゲン化金属としては、例
えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化バリウム、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が用いられる。
霧鉄粉等が用いられ、その粒度は細かいものが好まし
く、通常、粒径は１００μｍ以下、好ましくは５０μｍ
以下のものが用いられる。ハロゲン化金属としては、例
えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化バリウム、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が用いられる。
【００１０】鉄系脱酸素剤の分散される熱可塑性樹脂と
しては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポ
リメチルペンテン等のオレフィン系樹脂が用いられる。
しては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポ
リメチルペンテン等のオレフィン系樹脂が用いられる。
【００１１】脱酸素シ−トは、例えば特開平２−７２８
５１に記載の方法により容易に製造することができる。
上記の熱可塑性樹脂１５〜７５重量％に対し鉄粉系脱酸
素剤を３０〜８５重量％の割合で混練、溶融してシ−ト
化し、延伸される。延伸倍率は１．５〜１０倍が好まし
い。脱酸素シ−トの厚さは、０．２〜３ｍｍの範囲が好
ましく、必要酸素吸収性能、加工性、装填性等を考慮し
て適宜選択される。
５１に記載の方法により容易に製造することができる。
上記の熱可塑性樹脂１５〜７５重量％に対し鉄粉系脱酸
素剤を３０〜８５重量％の割合で混練、溶融してシ−ト
化し、延伸される。延伸倍率は１．５〜１０倍が好まし
い。脱酸素シ−トの厚さは、０．２〜３ｍｍの範囲が好
ましく、必要酸素吸収性能、加工性、装填性等を考慮し
て適宜選択される。
【００１２】本発明においては、脱酸素シ−トは少なく
とも一部又は全部を通気性包材で被覆したシ−ト状脱酸
素剤として使用される。シ−ト状脱酸素剤の形態として
は、大きくは、通気性包材を用い脱酸素シ−トを包装し
た形態および通気性包材と脱酸素シ−トを積層して被覆
した形態の二つに分けられる。シ−ト状脱酸素剤の具体
例として、例えば、次の形態のものが挙げられる。ただ
し本発明はこれらに限定されるものではない。 １）脱酸素シ−トを通気性包材で包装した形態。片面を
ポリエチレンテレフタレート／ポリエチレン、他面を耐
水性の不織布（「タイベック」デュポン製、「ルクサ
−」旭化成製等）とし、二つの包材の間に脱酸素シ−ト
を挟み、その周縁部をヒ−トシ−ルした形態。 ２）脱酸素シ−トと通気性包材、粘着材とを組み合わせ
たラベル型形態。例えば、粘着層を有するベ−ス層／脱
酸素シ−ト／通気性層の順に積層し、かつ周縁部では通
気性層を直接ベ−ス層に接着したてなるラベル型形態、
通気性粘着層／通気性包材層／脱酸素シ−ト／接着層／
表示ラベル層の順に積層された表示ラベルと一体化した
ラベル型形態。 ３）脱酸素シ−トを通気性包材と積層または包装した台
紙形態。
とも一部又は全部を通気性包材で被覆したシ−ト状脱酸
素剤として使用される。シ−ト状脱酸素剤の形態として
は、大きくは、通気性包材を用い脱酸素シ−トを包装し
た形態および通気性包材と脱酸素シ−トを積層して被覆
した形態の二つに分けられる。シ−ト状脱酸素剤の具体
例として、例えば、次の形態のものが挙げられる。ただ
し本発明はこれらに限定されるものではない。 １）脱酸素シ−トを通気性包材で包装した形態。片面を
ポリエチレンテレフタレート／ポリエチレン、他面を耐
水性の不織布（「タイベック」デュポン製、「ルクサ
−」旭化成製等）とし、二つの包材の間に脱酸素シ−ト
を挟み、その周縁部をヒ−トシ−ルした形態。 ２）脱酸素シ−トと通気性包材、粘着材とを組み合わせ
たラベル型形態。例えば、粘着層を有するベ−ス層／脱
酸素シ−ト／通気性層の順に積層し、かつ周縁部では通
気性層を直接ベ−ス層に接着したてなるラベル型形態、
通気性粘着層／通気性包材層／脱酸素シ−ト／接着層／
表示ラベル層の順に積層された表示ラベルと一体化した
ラベル型形態。 ３）脱酸素シ−トを通気性包材と積層または包装した台
紙形態。
【００１３】通気性包材としては、従来の脱酸素剤包装
体の包装材料が使用できる。例えば、紙に有孔フィルム
を積層した包材、耐水性の不織布（「タイベック」デュ
ポン製、「ルクサ−」旭化成製等）、各種微多孔膜
（「ジュラガ−ド」セラニ−ズ製、「ＮＦシ−ト」徳山
曹達製、「ニトフロン」日東電工製、他）、及び上記耐
水性不織布、微多孔膜に有孔フィルムを積層した包材等
が挙げられ、さらにこれらに耐水、耐油処理したものも
使用できる。電子レンジ調理食品は、通常、高水分含有
食品や油性食品が多く、シ−ト状脱酸素剤の包材は耐液
性のものが望ましく、また鉄錆等の溶出を防止するため
に、上記の不織布、微多孔膜他、耐水・耐油性通気性包
材に、有孔のポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、エバ−ル、アルミ箔等の耐熱性フィルムを積層した
ものが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート
／ポリエチレンの有孔フィルム、ナイロン／ポリエチレ
ンの有孔フィルム等と耐水性の不織布、微多孔膜、耐水
耐油性包材等を積層した包材、更には、他面に有孔ポリ
オレフィン系樹脂フィルムを積層した三層構成包材等が
挙げられる。
体の包装材料が使用できる。例えば、紙に有孔フィルム
を積層した包材、耐水性の不織布（「タイベック」デュ
ポン製、「ルクサ−」旭化成製等）、各種微多孔膜
（「ジュラガ−ド」セラニ−ズ製、「ＮＦシ−ト」徳山
曹達製、「ニトフロン」日東電工製、他）、及び上記耐
水性不織布、微多孔膜に有孔フィルムを積層した包材等
が挙げられ、さらにこれらに耐水、耐油処理したものも
使用できる。電子レンジ調理食品は、通常、高水分含有
食品や油性食品が多く、シ−ト状脱酸素剤の包材は耐液
性のものが望ましく、また鉄錆等の溶出を防止するため
に、上記の不織布、微多孔膜他、耐水・耐油性通気性包
材に、有孔のポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、エバ−ル、アルミ箔等の耐熱性フィルムを積層した
ものが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート
／ポリエチレンの有孔フィルム、ナイロン／ポリエチレ
ンの有孔フィルム等と耐水性の不織布、微多孔膜、耐水
耐油性包材等を積層した包材、更には、他面に有孔ポリ
オレフィン系樹脂フィルムを積層した三層構成包材等が
挙げられる。
【００１４】本発明では、シ−ト状脱酸素剤は、通常、
食品から蒸散する水分を利用して酸素吸収する、水分依
存型のものが使用される。対象食品が低水分の場合に
は、水分を保持させた吸水性樹脂及びシ−トを併用し自
力反応型のものとして使用することができる。また、目
的に応じ、適宜、活性炭等を担持させた紙等で例示され
る脱臭シ−ト、吸水性樹脂、吸水性シ−ト、炭酸ガス吸
収シ−ト等も併用することが可能である。
食品から蒸散する水分を利用して酸素吸収する、水分依
存型のものが使用される。対象食品が低水分の場合に
は、水分を保持させた吸水性樹脂及びシ−トを併用し自
力反応型のものとして使用することができる。また、目
的に応じ、適宜、活性炭等を担持させた紙等で例示され
る脱臭シ−ト、吸水性樹脂、吸水性シ−ト、炭酸ガス吸
収シ−ト等も併用することが可能である。
【００１５】シ−ト状脱酸素剤は食品と共にバリア−性
容器内に密封して食品包装体とされる。封入に際し、シ
−ト状脱酸素剤は目的に応じて固定されるが、単に封入
するだけの場合もある。固定化には接着剤、ホットメル
ト、両面テ−プ等を使用することができ、その方法によ
り前記形態のシ−ト状脱酸素剤が適宜選ばれる。
容器内に密封して食品包装体とされる。封入に際し、シ
−ト状脱酸素剤は目的に応じて固定されるが、単に封入
するだけの場合もある。固定化には接着剤、ホットメル
ト、両面テ−プ等を使用することができ、その方法によ
り前記形態のシ−ト状脱酸素剤が適宜選ばれる。
【００１６】食品を収納するバリア−性容器は、少なく
とも酸素バリア−性であり、かつ電子レンジにかけてマ
イクロ波を透過して調理のできるものであり、その形態
は袋でも容器でもよい。バリア−性容器は、バリア−性
能として、酸素透過度１００ｍｌ／ｍ2 ・24Hr・atm 以
下のものが好ましい。
とも酸素バリア−性であり、かつ電子レンジにかけてマ
イクロ波を透過して調理のできるものであり、その形態
は袋でも容器でもよい。バリア−性容器は、バリア−性
能として、酸素透過度１００ｍｌ／ｍ2 ・24Hr・atm 以
下のものが好ましい。
【００１７】バリア−性容器として、一般的に食品の脱
酸素剤保存包装に利用される各種の酸素バリア−性包装
袋および容器等が使用できる。包装袋としてバリア−性
プラスチックフィルムの袋があり、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミド類、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレンビニルアルコ−ル共重合体、ポリビニルア
ルコ−ル、ポリ塩化ビニリデンコ−トフィルム、アルミ
蒸着フィルム、アルミ箔、シリカ蒸着フィルム、他のフ
ィルムおよび、上記フィルムとポリエチレン，ＥＶＡ，
アイオノマ−，ＥＡＡ，ＥＭＭＡ，ＥＥＡ，他のポリオ
レフィン系樹フィルムを積層した複合フィルム、トリプ
ルナイロン（オザキ軽化学製）、バリアロン（旭化成
製）他の各種共押出フィルム等からなる袋が好適に用い
られる。また、バリアシュリンクフィルム等の袋も使用
することができる。また、バリア−性容器としては、ポ
リプロピレン／エチレンビニルアルコ−ル共重合体／ポ
リプロピレン等からなる容器に上記バリア−性フィルム
でトップシ−ルしたもの等が使用できる。
酸素剤保存包装に利用される各種の酸素バリア−性包装
袋および容器等が使用できる。包装袋としてバリア−性
プラスチックフィルムの袋があり、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリアミド類、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレンビニルアルコ−ル共重合体、ポリビニルア
ルコ−ル、ポリ塩化ビニリデンコ−トフィルム、アルミ
蒸着フィルム、アルミ箔、シリカ蒸着フィルム、他のフ
ィルムおよび、上記フィルムとポリエチレン，ＥＶＡ，
アイオノマ−，ＥＡＡ，ＥＭＭＡ，ＥＥＡ，他のポリオ
レフィン系樹フィルムを積層した複合フィルム、トリプ
ルナイロン（オザキ軽化学製）、バリアロン（旭化成
製）他の各種共押出フィルム等からなる袋が好適に用い
られる。また、バリアシュリンクフィルム等の袋も使用
することができる。また、バリア−性容器としては、ポ
リプロピレン／エチレンビニルアルコ−ル共重合体／ポ
リプロピレン等からなる容器に上記バリア−性フィルム
でトップシ−ルしたもの等が使用できる。
【００１８】バリア−性容器の食品にシ−ト状脱酸素剤
を同封した包装体の包装態様の例を図面に沿って説明す
る。図１の包装体は、シ−ト状脱酸素剤の台紙にして食
品をバリア−性フィルムの包装袋に入れてヒートシール
したものである。図２の包装体は、食品を入れたバリア
−性プラスチックトレイを、ラベル型のシ−ト状脱酸素
剤を添着した蓋でトップシールした包装容器である。図
３の包装体は、通気孔にシ−ト状脱酸素剤の通気性面を
当てて接着した容器に食品を入れ、さらにこれをバリア
−性フィルムの包装袋に入れてヒートシールしたもので
ある。バリア−性容器に密封保存した食品包装体は、必
要に応じて孔をあけ容器の気密を破り、シ−ト状脱酸素
剤は取り出すことなく、そのまま電子レンジにかけて加
熱調理することができる。
を同封した包装体の包装態様の例を図面に沿って説明す
る。図１の包装体は、シ−ト状脱酸素剤の台紙にして食
品をバリア−性フィルムの包装袋に入れてヒートシール
したものである。図２の包装体は、食品を入れたバリア
−性プラスチックトレイを、ラベル型のシ−ト状脱酸素
剤を添着した蓋でトップシールした包装容器である。図
３の包装体は、通気孔にシ−ト状脱酸素剤の通気性面を
当てて接着した容器に食品を入れ、さらにこれをバリア
−性フィルムの包装袋に入れてヒートシールしたもので
ある。バリア−性容器に密封保存した食品包装体は、必
要に応じて孔をあけ容器の気密を破り、シ−ト状脱酸素
剤は取り出すことなく、そのまま電子レンジにかけて加
熱調理することができる。
【００１９】本発明の包装体に包装される食品は、半調
理、調理食品をはじめ、電子レンジで加熱調理に供され
る各種食品である。例えば、赤飯、チャ−ハン、炊飯
米、まぜご飯等で例示される米麦加工食品、ハンバ−
グ、ナゲット、コロッケ、一口カツ、アメリカンドッ
グ、各種フライ等の揚物類、魚の焼物、蒸し物、包み
焼、角煮等で代表される水産加工食品、ギョウザ、シュ
ウマイ等の蒸し物類、煮豆、たまごやき、煮物、空揚
げ、野菜炒め等で代表される惣菜類、いかの一夜干し、
ウインナ焼、枝豆、ヤキトリ等で代表される生珍味類、
パイ菓子、どら焼、饅頭、等で代表される和洋菓子類や
焼き芋、焼きそば、焼うどん、スパゲッティ、等で例示
される各種麺類、カレ−、シチュ−等で代表されるレト
ルト食品類等、マイクロ波照射による加熱、調理が有効
な食品が挙げられる。特に、予備調理された惣菜類、生
珍味類、揚物等の食品は、家庭で電子レンジにより加熱
調理されて食卓に供されることが多く、本発明による電
子レンジ食品包装体として有効に利用できる。
理、調理食品をはじめ、電子レンジで加熱調理に供され
る各種食品である。例えば、赤飯、チャ−ハン、炊飯
米、まぜご飯等で例示される米麦加工食品、ハンバ−
グ、ナゲット、コロッケ、一口カツ、アメリカンドッ
グ、各種フライ等の揚物類、魚の焼物、蒸し物、包み
焼、角煮等で代表される水産加工食品、ギョウザ、シュ
ウマイ等の蒸し物類、煮豆、たまごやき、煮物、空揚
げ、野菜炒め等で代表される惣菜類、いかの一夜干し、
ウインナ焼、枝豆、ヤキトリ等で代表される生珍味類、
パイ菓子、どら焼、饅頭、等で代表される和洋菓子類や
焼き芋、焼きそば、焼うどん、スパゲッティ、等で例示
される各種麺類、カレ−、シチュ−等で代表されるレト
ルト食品類等、マイクロ波照射による加熱、調理が有効
な食品が挙げられる。特に、予備調理された惣菜類、生
珍味類、揚物等の食品は、家庭で電子レンジにより加熱
調理されて食卓に供されることが多く、本発明による電
子レンジ食品包装体として有効に利用できる。
【００２０】
【実施例】次に、実施例を説明する。なお、本発明はこ
の実施例に限定されるものではない。
の実施例に限定されるものではない。
【００２１】実施例１ 平均粒径７０μｍの鉄系脱酸素剤１００部とポリエチレ
ン１５０部とを混合後１９０℃に加熱溶融し押出機によ
りシ−ト状に製膜し、次いで、このシ−トを５０℃で縦
方向に４倍延伸し、厚さ１ｍｍの高性能の脱酸素シ−ト
を作成した。作成した脱酸素シ−トを径６０ｍｍφの円
形に打ち抜いた。また、延伸ナイロン（厚さ１５μｍ）
／ポリエチレン（厚さ１５μｍ）フィルムに径０．８ｍ
ｍの小孔を開孔率７％で設けた有孔フィルムと耐水性不
織布ルクサ−（旭化成製）とを熱ラミネ−トした通気性
のシ−トを７０ｍｍφの円形に打ち抜いた。この円形通
気性シ−ト２枚をルクサ−面同士を内側にして重ね、こ
の間に上記円形脱酸素シ−トを挟み周縁部を熱シ−ルし
て、台紙状のシ−ト状脱酸素剤を得た。上記に得らたシ
−ト状脱酸素剤上に焼おにぎりを置き、これを塩化ビニ
リデンコ−トナイロン／ポリエチレンフィルムのバリア
ー性包装袋に収納し袋口部をヒ−トシ−ルして焼おにぎ
り包装体を作成し、これを温度１０℃で１４日間保存し
た。１４日間保存した焼おにぎり包装体を、袋に小孔を
開けそのまま、家庭用５００Ｗ電子レンジ（三菱電機性
ＲＲ−５０）で２分間マイクロ波照射し、加熱調理に供
した後、外観の観察および官能評価を実施した。結果を
表１に示した。
ン１５０部とを混合後１９０℃に加熱溶融し押出機によ
りシ−ト状に製膜し、次いで、このシ−トを５０℃で縦
方向に４倍延伸し、厚さ１ｍｍの高性能の脱酸素シ−ト
を作成した。作成した脱酸素シ−トを径６０ｍｍφの円
形に打ち抜いた。また、延伸ナイロン（厚さ１５μｍ）
／ポリエチレン（厚さ１５μｍ）フィルムに径０．８ｍ
ｍの小孔を開孔率７％で設けた有孔フィルムと耐水性不
織布ルクサ−（旭化成製）とを熱ラミネ−トした通気性
のシ−トを７０ｍｍφの円形に打ち抜いた。この円形通
気性シ−ト２枚をルクサ−面同士を内側にして重ね、こ
の間に上記円形脱酸素シ−トを挟み周縁部を熱シ−ルし
て、台紙状のシ−ト状脱酸素剤を得た。上記に得らたシ
−ト状脱酸素剤上に焼おにぎりを置き、これを塩化ビニ
リデンコ−トナイロン／ポリエチレンフィルムのバリア
ー性包装袋に収納し袋口部をヒ−トシ−ルして焼おにぎ
り包装体を作成し、これを温度１０℃で１４日間保存し
た。１４日間保存した焼おにぎり包装体を、袋に小孔を
開けそのまま、家庭用５００Ｗ電子レンジ（三菱電機性
ＲＲ−５０）で２分間マイクロ波照射し、加熱調理に供
した後、外観の観察および官能評価を実施した。結果を
表１に示した。
【００２２】実施例２ 実施例１に作成した厚さ１ｍｍの脱酸素シ−トを３０ｍ
ｍφの円形に打ち抜き円形脱酸素シ−トを準備した。ま
た、耐水耐油紙に有孔ポリエチレンフィルムを熱ラミネ
−トして通気性包材を得るとともに、白色ポリプロピレ
ンフィルム（厚さ３５μｍ）の片面に合成ゴムエラスト
マ−系粘着剤を塗工して粘着層をつくり、この面に離型
紙であるシリコンコ−ト紙を貼り、次いで、ポリプロピ
レンフィルムの他面にも同じ接着剤を塗工して、セパレ
−タ−層付の粘着シ−トを用意した。次に、この粘着シ
−トの粘着面側に上記の円形脱酸素シ−トを置き、その
上に通気性包材を重ね脱酸素シ−トを覆って圧着し、円
形脱酸素シ−トの周縁部で通気性包材と粘着シ−トの粘
着剤面を接着させた。最後に、抜き型で円形シ−ト状脱
酸素剤を中心に５０ｍｍφに打ち抜き、ラベル型シ−ト
状脱酸素剤を得た。次に、実施例１と同じバリアー性包
装袋内へ焼おにぎりを収納し、この袋内側にラベル型シ
−ト状脱酸素剤のセパレ−タ−層を剥がして接着固定し
たのち、袋口部をヒ−トシ−ルして焼おにぎり包装体を
作成した。この焼おにぎり包装体をを温度１０℃で１４
日間保存した後、実施例１と同様の試験に供した。その
試験結果を表１に示した。
ｍφの円形に打ち抜き円形脱酸素シ−トを準備した。ま
た、耐水耐油紙に有孔ポリエチレンフィルムを熱ラミネ
−トして通気性包材を得るとともに、白色ポリプロピレ
ンフィルム（厚さ３５μｍ）の片面に合成ゴムエラスト
マ−系粘着剤を塗工して粘着層をつくり、この面に離型
紙であるシリコンコ−ト紙を貼り、次いで、ポリプロピ
レンフィルムの他面にも同じ接着剤を塗工して、セパレ
−タ−層付の粘着シ−トを用意した。次に、この粘着シ
−トの粘着面側に上記の円形脱酸素シ−トを置き、その
上に通気性包材を重ね脱酸素シ−トを覆って圧着し、円
形脱酸素シ−トの周縁部で通気性包材と粘着シ−トの粘
着剤面を接着させた。最後に、抜き型で円形シ−ト状脱
酸素剤を中心に５０ｍｍφに打ち抜き、ラベル型シ−ト
状脱酸素剤を得た。次に、実施例１と同じバリアー性包
装袋内へ焼おにぎりを収納し、この袋内側にラベル型シ
−ト状脱酸素剤のセパレ−タ−層を剥がして接着固定し
たのち、袋口部をヒ−トシ−ルして焼おにぎり包装体を
作成した。この焼おにぎり包装体をを温度１０℃で１４
日間保存した後、実施例１と同様の試験に供した。その
試験結果を表１に示した。
【００２３】実施例３ 実施例１に作成した脱酸素シ−ト（厚さ１ｍｍ）を耐水
性不織布（「タイベック」）の片面に、高通気性粘着シ
−ト（日東電工（株）製）を介して接着し、この耐水性
不織布の他面に、離型紙付両面粘着テ−プ（幅１０ｍ
ｍ）を４０ｍｍ間隔でに接着した。これを、６０×５０
ｍｍ□の抜き型により、両端に両面テ−プが配されるよ
うにして角型に抜き、脱酸素シ−ト状剤／通気性粘着シ
−ト／タイベック／両面粘着テ−プ（両端）構成のシ−
トを得た。得られたシ−トの脱酸素シ−ト面に、商品
名、バ−コ−ド等の情報を記載した表示紙／粘着剤から
なる商品ラベル（６０×５０ｍｍ□）を接着し、表示機
能を有するラベル型シ−ト状脱酸素剤を作成した。次
に、蓋に４０×４０ｍｍ□の開口部のあるポリプロピレ
ン製蓋付容器（長さ１２０ｍｍ、幅１００ｍｍ、深さ３
５ｍｍ）内に焼おにぎりを収納し蓋をした後、上記のラ
ベル型シ−ト状脱酸素剤を両端の離型紙を剥がし粘着面
を出し、このシ−ト状脱酸素剤を蓋の開口部を覆うよう
に接着固定した。さらに、焼おにぎりを収納したこの容
器を、実施例１で使用したと同じ材料のバリア−性袋
（１５×１８ｃｍ）に収納し、袋口部をヒ−トシ−ルし
て焼おにぎり包装体を作成した。この焼おにぎり包装体
をを温度１０℃で１４日間保存した後、実施例１と同様
の試験に供した。その試験結果を表１に示した。
性不織布（「タイベック」）の片面に、高通気性粘着シ
−ト（日東電工（株）製）を介して接着し、この耐水性
不織布の他面に、離型紙付両面粘着テ−プ（幅１０ｍ
ｍ）を４０ｍｍ間隔でに接着した。これを、６０×５０
ｍｍ□の抜き型により、両端に両面テ−プが配されるよ
うにして角型に抜き、脱酸素シ−ト状剤／通気性粘着シ
−ト／タイベック／両面粘着テ−プ（両端）構成のシ−
トを得た。得られたシ−トの脱酸素シ−ト面に、商品
名、バ−コ−ド等の情報を記載した表示紙／粘着剤から
なる商品ラベル（６０×５０ｍｍ□）を接着し、表示機
能を有するラベル型シ−ト状脱酸素剤を作成した。次
に、蓋に４０×４０ｍｍ□の開口部のあるポリプロピレ
ン製蓋付容器（長さ１２０ｍｍ、幅１００ｍｍ、深さ３
５ｍｍ）内に焼おにぎりを収納し蓋をした後、上記のラ
ベル型シ−ト状脱酸素剤を両端の離型紙を剥がし粘着面
を出し、このシ−ト状脱酸素剤を蓋の開口部を覆うよう
に接着固定した。さらに、焼おにぎりを収納したこの容
器を、実施例１で使用したと同じ材料のバリア−性袋
（１５×１８ｃｍ）に収納し、袋口部をヒ−トシ−ルし
て焼おにぎり包装体を作成した。この焼おにぎり包装体
をを温度１０℃で１４日間保存した後、実施例１と同様
の試験に供した。その試験結果を表１に示した。
【００２４】比較例１ シ−ト状脱酸素剤の代わりに、鉄粉主剤の粒状脱酸素剤
を小袋に入れた市販脱酸素剤（酸素吸収量１００ｍｌ
用、寸法５０×５０ｍｍ）を使用したこと以外は、実施
例１と全く同様にして、焼おにぎり包装体を作成した。
この焼おにぎり包装体をを温度１０℃で１４日間保存し
た後、実施例１と同様の試験に供した。その試験結果を
表１に示した。
を小袋に入れた市販脱酸素剤（酸素吸収量１００ｍｌ
用、寸法５０×５０ｍｍ）を使用したこと以外は、実施
例１と全く同様にして、焼おにぎり包装体を作成した。
この焼おにぎり包装体をを温度１０℃で１４日間保存し
た後、実施例１と同様の試験に供した。その試験結果を
表１に示した。
【００２５】比較例２ 脱酸素剤を使用しないこと以外は、実施例１と同様にし
て、実施例１と全く同様にして、焼おにぎり包装体を作
成した。この焼おにぎり包装体をを温度１０℃で１４日
間保存した後、実施例１と同様の試験に供した。その試
験結果を表１に示した。
て、実施例１と全く同様にして、焼おにぎり包装体を作
成した。この焼おにぎり包装体をを温度１０℃で１４日
間保存した後、実施例１と同様の試験に供した。その試
験結果を表１に示した。
【００２６】
【表１】
【００２７】
【発明の効果】本発明の電子レンジ調理用食品包装体
は、電子レンジ耐性に優れ、かつ、酸素吸収性能に優
れ、その上装填性にも優れたシ−ト状脱酸素剤を同封し
たものである。したがって、電子レンジ調理用食品包装
体は、シ−ト状脱酸素剤が酸素吸収性能に優れるため、
保存中の食品の品質保持を図ることができ、長期に保存
が可能となる。殊にシ−ト状脱酸素剤が電子レンジ耐性
に優れるために、従来の鉄粉系脱酸素剤に懸念されたマ
イクロ波照射による破袋、内容物の吐出等の安全衛生性
上の問題がなく、電子レンジ調理用食品包装体を購入し
た消費者が、そのまま簡便に、かつ、安心して、電子レ
ンジにかけてマイクロ波照射し、加熱、調理することが
できる。さらに食品製造業者、流通業者もしくは販売業
者等は、食品を本発明の食品包装体として低温、冷凍保
存することにより、生産、在庫調整をして、短時間でマ
イクロ波照射による加熱調理を行い、消費者に供給する
ことができる。またシ−ト状脱酸素剤は製造が容易で、
食品包装体への装填性にも優れるために、電子レンジ調
理用食品包装体の生産性も高く、商用生産が可能とな
る。このように本発明の電子レンジ調理用食品包装体は
性能に優れるばかりでなく、食品として、半調理、調理
食品をはじめ、電子レンジで加熱調理に供される各種食
品の品質保持用途に利用でき、電子レンジ調理用食品の
普及に大いに寄与するものである。
は、電子レンジ耐性に優れ、かつ、酸素吸収性能に優
れ、その上装填性にも優れたシ−ト状脱酸素剤を同封し
たものである。したがって、電子レンジ調理用食品包装
体は、シ−ト状脱酸素剤が酸素吸収性能に優れるため、
保存中の食品の品質保持を図ることができ、長期に保存
が可能となる。殊にシ−ト状脱酸素剤が電子レンジ耐性
に優れるために、従来の鉄粉系脱酸素剤に懸念されたマ
イクロ波照射による破袋、内容物の吐出等の安全衛生性
上の問題がなく、電子レンジ調理用食品包装体を購入し
た消費者が、そのまま簡便に、かつ、安心して、電子レ
ンジにかけてマイクロ波照射し、加熱、調理することが
できる。さらに食品製造業者、流通業者もしくは販売業
者等は、食品を本発明の食品包装体として低温、冷凍保
存することにより、生産、在庫調整をして、短時間でマ
イクロ波照射による加熱調理を行い、消費者に供給する
ことができる。またシ−ト状脱酸素剤は製造が容易で、
食品包装体への装填性にも優れるために、電子レンジ調
理用食品包装体の生産性も高く、商用生産が可能とな
る。このように本発明の電子レンジ調理用食品包装体は
性能に優れるばかりでなく、食品として、半調理、調理
食品をはじめ、電子レンジで加熱調理に供される各種食
品の品質保持用途に利用でき、電子レンジ調理用食品の
普及に大いに寄与するものである。
【図１】 電子レンジ食品包装体の例（断面図）
【図２】 電子レンジ食品包装体の例（断面図）
【図３】 電子レンジ食品包装体の例（断面図）
【符号の説明】 １ シ−ト状脱酸素剤 ２ バリア−性容器 ２１ 蓋 ２２ 内包装容器 ３ 電子レンジ加熱調理用食品
Claims (2)
- 【請求項１】 食品を、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性
樹脂と混練しシ−ト化してなるシ−ト状脱酸素剤と共
に、ガスバリア−性容器内へ密封してなる電子レンジ調
理用食品包装体。 - 【請求項２】 食品を、鉄系脱酸素剤組成物を熱可塑性
樹脂と混練しシ−ト化してなるシ−ト状脱酸素剤と共
に、ガスバリア−性容器内へ密封することよりなる電子
レンジ調理用食品包装体の包装方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00920295A JP3528873B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法 |
| DE1996604213 DE69604213T2 (de) | 1995-01-24 | 1996-01-23 | Mikrowellenfeste Lebensmittelverpackung sowie Verfahren zur Herstellen derselben |
| EP19960300423 EP0728678B1 (en) | 1995-01-24 | 1996-01-23 | Microwaveable food package, and method for manufacturing same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00920295A JP3528873B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08198342A true JPH08198342A (ja) | 1996-08-06 |
| JP3528873B2 JP3528873B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=11713906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00920295A Expired - Lifetime JP3528873B2 (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | 電子レンジ調理用食品包装体及びその包装方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0728678B1 (ja) |
| JP (1) | JP3528873B2 (ja) |
| DE (1) | DE69604213T2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JPH10248541A (ja) * | 1997-03-13 | 1998-09-22 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 惣菜類の保存方法 |
| JP2013043658A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Toppan Printing Co Ltd | ギョーザ用電子レンジ加熱容器包装体 |
| JP2016013846A (ja) * | 2014-07-01 | 2016-01-28 | 凸版印刷株式会社 | パッケージ |
| WO2024005551A1 (ko) * | 2022-06-28 | 2024-01-04 | 김환 | 무연 일회용 조리 용기 및 이를 이용한 간편식 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2352706A (en) * | 1999-08-03 | 2001-02-07 | Mars Uk Ltd | Shelf stable precooked cereal product in pouch |
| EP1462383A4 (en) * | 2001-11-01 | 2006-04-19 | Idemitsu Unitech Co Ltd | ATMOSPHERE IMPROVING PACKAGING TAPE, PACKAGING WITH IMPROVING ATMOSPHERE RIBBON AND PACKAGING PRODUCTION METHOD, PACKAGING CONTAINER WITH ATMOSPHERE IMPROVING RIBBON, TRIGGERING DEVICE AND PACKAGE INCLUDING THE SAME ENABLING DEVICE |
| JP5752311B1 (ja) * | 2014-11-18 | 2015-07-22 | ユニ・チャーム株式会社 | ペットフード包装体 |
| JP2017538635A (ja) * | 2014-12-19 | 2017-12-28 | ジー．デー ソチエタ ペル アツィオニＧ．Ｄ Ｓｏｃｉｅｔａ Ｐｅｒ Ａｚｉｏｎｉ | 遊離酸素を吸収するための手段を具備する紙巻タバコの包み及びそれぞれの包装方法 |
| EP3741689A1 (fr) * | 2019-05-21 | 2020-11-25 | Elizabeth Europe | Equipement pour machine de mise sous blister de produits nécessitant une absorption de composés volatils |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH089396B2 (ja) * | 1986-09-19 | 1996-01-31 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素剤包装体 |
| JP2754595B2 (ja) * | 1987-12-02 | 1998-05-20 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素剤包装体 |
| JP2782727B2 (ja) * | 1988-09-08 | 1998-08-06 | 三菱瓦斯化学株式会社 | フィルム状脱酸素剤 |
| US5241149A (en) * | 1990-10-15 | 1993-08-31 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Food packing body for heat and microwave treatment |
| EP0567529B2 (en) * | 1991-01-07 | 2009-12-02 | Multisorb Technologies, Inc. | Oxygen-absorbing label |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP00920295A patent/JP3528873B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-01-23 DE DE1996604213 patent/DE69604213T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1996-01-23 EP EP19960300423 patent/EP0728678B1/en not_active Expired - Lifetime
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