JP3531259B2 - ラベル型脱酸素剤 - Google Patents
ラベル型脱酸素剤Info
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Description
し、固定化機能をもち電子レンジ耐性を有することを特
徴とするラベル型脱酸素剤に関する。本発明のラベル型
脱酸素剤は、電子レンジで加熱調理に供される半調理、
調理食品をはじめ各種食品の包装体に装着して食品の品
質保持に使用される。
素剤による保存技術が確立され、多種多様な食品へ適用
範囲が拡大している。脱酸素剤保存技術とは、食品包装
容器内に脱酸素剤を同封し、容器内の酸素を吸収除去し
て嫌気状態に保つことにより、食品の油脂分の酸化防
止、変褪色防止、風味保持、虫害防止、好気性菌の繁殖
防止を図り、食品の品質を良好に保持するものである。
一方、家庭用電子レンジの普及に伴い、包装食品を包装
したまま、電子レンジにかけてマイクロ波を照射し、加
熱調理したり解凍したりすることが一般化している。こ
のため最近では、電子レンジ調理用として予備調理した
多種多様な包装食品が食品メーカーから販売されてい
る。更には単に家庭における食品の解凍にとどまらず、
食品製造メ−カ−では需要量の変動に伴う在庫調整、生
産調整の目的で、生産した包装食品を冷凍保管後、マイ
クロ波照射により解凍し出荷するようなことも行われて
いる。このように電子レンジ(マイクロ波照射)による
食品の加熱調理技術は多様化し拡大してきている。
その保存性の向上が望まれ、電子レンジ加熱調理用包装
食品への脱酸素剤の利用は益々重要性が増している。こ
の場合、電子レンジ加熱調理に際し、電子レンジ加熱調
理用包装食品は、包装容器から同封した脱酸素剤を一々
取り除くことなく、食品包装体としてそのまま電子レン
ジにかけることのできることが望ましい。ところが一般
に用いられる脱酸素剤は、鉄粉主剤の粒状脱酸素剤組成
物を通気性包材の小袋に包装されたものであり、この小
袋入り脱酸素剤にマイクロ波を照射すると、マイクロ波
は、大部分、包材を透過して鉄粉主剤の脱酸素剤組成物
に吸収され、この結果、脱酸素剤組成物に渦電流を生じ
急速に発熱が起こる。このため、包材が焼損したり、あ
るいは脱酸素剤組成物に含まれる水分が急速に気化、膨
張し、小袋が破袋して脱酸素剤が噴出し、食品等が汚染
されるというようなことが起こる問題があった。
耐性の問題に対して、これまでに改良提案が種々なされ
ている。例えば特開昭63−55075の方法では、電
子レンジ用脱酸素剤の包装材料に金属箔等を使用し、内
容物が発熱しないよう工夫がなされている。しかしこの
方法の場合には、マイクロ波照射により脱酸素剤包装体
の金属箔内に渦電流が生じ、脱酸素剤包装体の端部から
スパ−クすることがあった。また特開平2−413に
は、鉄粉と特定フィラ−を混合した脱酸素剤組成物を使
用した電子レンジ用脱酸素剤が提案されている。しかし
ながら、この提案の脱酸素剤は、渦電流を生じないよう
に鉄粉をフィラ−で希釈することにより、マイクロ波耐
性の向上を図るものではあるが、粉体の脱酸素剤内容物
の取扱いに難があり、充填包装する際に汚れ、粉カミ等
を生じ易く、殊に脱酸素剤を長期保存すると固化してマ
イクロ波耐性が低下する等の問題があった。
食品包装体への装着・装填性に問題が指摘され、その方
法についても種々提案がなされている。しかし、脱酸素
剤小袋を密封包装体へ投入、固定するためには、食品包
装工程に複雑な装置および工程が加わることにもなり、
時には、包装工程では小袋が包装の障害となったり小袋
が剥がれたりする等の問題がある。また、装着した脱酸
素剤小袋が消費者に異物感を与えるという問題もあっ
た。このように、従来の小袋状脱酸素剤は装着・装填し
難いばかりか、特に電子レンジ加熱調理食品包装体に使
用する上では、必ずしも満足すべきものではなかった。
ころは、包装体の外面から容易に装着することができ、
しかも脱酸素剤による品質保持性に優れ、そのまま電子
レンジにかけてマイクロ波の照射しても全く問題がな
く、安全衛生性に優れたラベル型脱酸素剤を提供するこ
とにある。
術の問題点に鑑み鋭意研究を行った結果、鉄粉系脱酸素
剤を熱可塑性樹脂と混練、分散してシ−ト化した脱酸素
シ−トが非常に優れたマイクロ波耐性を有することを発
見し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の
ラベル型脱酸素剤は、内面に粘着層を有する非通気性シ
−ト、鉄粉系脱酸素剤を熱可塑性樹脂と混練シ−ト化後
延伸してなる脱酸素シ−ト、通気性接着層、および通気
性シ−トを、この順に積層接着してなる積層体であり、
かつ該積層体において内面に粘着層を有する非通気性シ
−トが、脱酸素シ−ト/通気性接着層/非通気性シ−ト
よりなる積層より大きく、非通気性シ−ト内面の露出し
た粘着層面をもって固定手段とすることを特徴とするも
のである。さらに本発明のラベル型脱酸素剤は、上記の
ラベル型脱酸素剤において、さらに非通気性シ−ト内面
の露出した粘着層面に剥離紙を積層接着したものであ
り、さらには、上記の剥離紙を介して多数個のラベル型
脱酸素剤が連なったものであることを特徴とする。
された包装体の外面に、非通気性シ−ト内面の粘着層を
介して接着固定して使用するものであり、該ラベル型脱
酸素剤が良好に酸素吸収能を発揮するためには、該脱酸
素剤の下面において該食品包装体に開口部のあることが
必要である。以下に本発明のラベル型脱酸素剤を詳しく
説明する。
層に粘着層を塗布または接着した構成からなり、シ−ト
全体として実質上非通気性であることが必要である。し
たがって、基材自体の通気性が大きくても粘着層が非通
気性であればよく、逆の場合でも、非通気性シ−トとし
て全体で実質上非通気性であればよい。基材として例え
ば、上質紙、コ−ト紙、純白紙等の洋紙、和紙、プラス
ッチックフィルム、合成紙、感熱紙、微多孔膜、不織布
等を使用することができ、シ−ト状のものであれば特に
限定することなく使用することができる。非通気性シ−
トにおいて粘着層が酸素バリア−性が比較的低い場合に
は、基材は特に酸素バリア−性の高いガスバリア−性プ
ラスチックフィルムが好ましい。ガスバリア−性プラス
チックフィルムとして、例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリアミド類、ポリ塩化ビニリデン、エチレン
ビニルアルコ−ル共重合体、ポリビニルアルコ−ル等の
フィルム、ポリ塩化ビニリデンコ−トフィルム、アルミ
蒸着フィルム、アルミ箔、シリカ蒸着フィルム他のフィ
ルム、さらには、上記フィルムとポリエチレン、EVA
(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、アイオノマ−、E
AA(エチレン−アクリル酸共重合体)、EMMA(エ
チレン−メタクリル酸エチル共重合体)、EEA(エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体)等のポリオレフィン
系樹フィルムとを積層した複合フィルム、トリプルナイ
ロン(オザキ軽化学製)、バリアロン(旭化成製)等の
各種共押出フィルムが挙げられる。また、上記した洋
紙、和紙、感熱紙他の紙とガスバリア−性プラスチック
フィルムとを適宜選択して複合構成のものとして使用す
ることも可能である。
と組み合わせて非通気性シ−トが実質的に非通気性にな
りうるものであればよく、必要な接着強度が得られ、臭
気の少ないものが選ばれ、基材と粘着層の形成方法との
組み合わせにより、種々の粘着剤の採用が可能である。
粘着剤としては、例えば、ウレタン系、アクリル系等の
粘着剤、感圧性接着剤、ホットメルト接着剤、コ−ルド
グル−、塩化ビニリデン系接着剤、エチレンビニルアル
コ−ル系接着剤等が挙げられる。基材との接着方法に
は、種々の方式を採ることができる。例えば、ガスバリ
ア−性プラスチックフィルムの片面にウレタン系粘着剤
をコ−タ−で塗布する方式、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムの両面にアクリル系粘着剤を塗布して両面粘
着テ−プとし、その片面に上質紙を接着する方式等があ
げられる。
脱酸素剤をガスバリア−性容器の開口部に接着密封して
容器のガスバリア−性を確保するためには、実質的に非
通気性である必要がある。このためには、非通気性シ−
トの通気性は1000ml/m2 ・24Hr・atm 以下であ
り、密封容器の保存期間が長い場合には、非通気性シ−
トの通気性は小さいほど好ましく、500ml/m2 ・
24Hr・atm 以下であり、より好ましくは100ml/m
2 ・24Hr・atm 以下である。
して選択されるが、一般的に、0.01〜1mmの範囲
で選択される。上記の範囲より薄すぎても取扱性、加工
性に劣り、また厚すぎると全体の厚さ、硬さが大きくな
り、加工上の問題が生じる。
印刷を施しておき、ラベル型脱酸素剤の使用直前に、熱
転写プリンタ−、サ−マルプリンタ−、インクジェット
プリンタ−、レ−ザ−プリンタ−等により、商品名、バ
−コ−ド、内容表示等の必要な情報をプリントする形で
使用することができる。また、ラベル型脱酸素剤を容器
蓋等へ貼り付けた後にプリントすることもできる。
系脱酸素剤を熱可塑性樹脂と混練し分散させシ−ト化し
た後、このシ−トを延伸処理して得られるシ−トが、マ
イクロ波耐性に優れかつ酸素吸収能にも優れ、一様な厚
さで加工し易い薄層であって好適に使用される。
51に記載の方法により容易に製造することができる。
熱可塑性樹脂15〜75重量%に対し鉄粉系脱酸素剤を
30〜85重量%の割合で混練、溶融しシ−ト化し、延
伸される。延伸倍率は1.5〜10倍が好ましい。この
シ−トは、微細孔を生じるまで延伸することによって酸
素吸収性能に優れたものとなる。脱酸素シ−トの厚さ
は、0.2〜3mmの範囲が好ましく、必要酸素吸収性
能、加工性、装填性等を考慮して適宜選択される。
は、鉄粉を主剤としハロゲン化金属塩を含み、さらに必
要に応じ活性炭、水難溶性フィラー等の成分を添加する
ことができる。この鉄粉系脱酸素剤は上記成分の単なる
混合物でもよいが、鉄粉もしくは鉄粉と活性炭等の混合
物の表面をハロゲン化金属塩で被覆あるいはハロゲン化
金属塩を分散付着させたものが好ましい。
粉、噴霧鉄粉等が用いられ、その粒度は細かいものが好
ましく、通常、粒径は100μm以下、好ましくは50
μm以下のものが用いられる。 ハロゲン化金属として
は、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化バリ
ウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等が用いられ
る。
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
α−オレフィン共重合体、ポリメチルペンテン等のオレ
フィン系樹脂が用いられる。
から蒸散する水分を利用して酸素吸収する水分依存型の
ものが、製造上、取扱上好ましいが、対象食品が低水分
の場合には、水分を保持させた吸水性樹脂及びシ−トを
脱酸素シ−トに併用し、自力反応型のものとすることが
できる。また、目的に応じて、適宜、活性炭等を担持さ
せた紙等で例示される脱臭シ−ト、吸水性樹脂、吸水性
シ−ト、炭酸ガス吸収シ−ト等も併用することが可能で
ある。さらには、脱酸素シ−トの表面に隠蔽層として
紙、フィルム等を積層することもできる。
脱酸素剤と通気性シ−トを接着する役割を果たし、材質
上の制約は特にないものの通気性が必要である。このた
め、各種材質に種々の方式で通気性を付与して用いられ
る。例えば、ポリオレフィン系フィルムに有孔加工した
もの、繊維状粘着材、ホットメルト材のパタ−ンコ−
ト、ドライラミ系接着剤、ウレタン系、アクリル系の粘
着剤のパタ−ンコ−ト、ポリオレフィン系樹脂の筋状ラ
ミ等を採ることができる。接着は、上記の応じ、例え
ば、予め通気性シ−トに有孔フィルムを熱ラミしてお
き、さらにシ−ト状脱酸素剤と熱ラミネ−トする方法、
繊維状粘着剤を介して両者を接着する方法、ポリオレフ
ィン系樹脂を筋状に押し出しラミネ−トする方法、網目
状ホットメルトを介して接着する方法、粘着剤の部分コ
−トを介して接着する方法等が採られる。
般に脱酸素剤用通気性包材の基材として使用されている
各種の材料が使用可能である。例えば、紙、耐水耐油
紙、不織布、耐水性の不織布(「タイベック」デュポン
製、「ルクサ−」旭化成製等)、各種微多孔膜(「ジュ
ラガ−ド」セラニ−ズ製、「NFシ−ト」徳山曹達製、
「ニトフロン」日東電工製、他)等、さらにこれらに耐
水、耐油処理したものが使用できる。特に保存対象物が
高水分含有食品や油性食品の場合には、耐液性のものが
望ましく、また脱酸素シートからの鉄錆等の溶出を防止
するために、上記耐水性の不織布、微多孔膜、耐水耐油
性包材、耐水耐油紙、等が好適に使用される。通気性シ
−トの厚さは、一般的には0.01〜1mmの範囲であ
り、厚さは、脱酸素シ−トの錆溶出の防止、加工性等を
考慮して選択される。
上記の材料、方法を適宜選択することができる。例え
ば、次のような方法がとられる。予め印刷を施した非通
気性フィルムにウレタン系粘着剤をコ−トした粘着層を
有する非通気性シ−ト、脱酸素シ−ト、通気性シ−ト、
繊維状粘着剤およびシリコン系離型紙が準備される。ま
ず、脱酸素シ−トと通気性シ−トとを繊維状粘着剤を介
して接着し、この積層シートを非通気性シ−トより小さ
な所定寸法に切断して、脱酸素シ−ト積層体が製造され
る。次いで非通気性シ−トの粘着層側に上記脱酸素シ−
ト積層体を接着固定し、さらにその上にシリコン系離型
紙を接着する。最後に抜き型を用い、離型紙上に所定寸
法のラベル型脱酸素剤を残してハ−フカットし、離型紙
付きのラベル型脱酸素剤が製造される。
ラベル型脱酸素剤は、食品包装体の外面に装着して使用
されるものである。食品包装体の容器は容器でも袋でも
よく、その材質、形状は特に問わないが、ラベル型脱酸
素剤が接着し易く、装着した酸素剤が包装体内部の酸素
を吸収し易いものであればよく、ラベル型脱酸素剤装着
する開口部のあるものが必要である。ラベル型脱酸素剤
を添着した食品包装体は、該脱酸素剤が十分に酸素吸収
して保存効果を発揮するには、さらにガスバリア−性容
器に密封する必要ある。
は、少なくとも酸素バリア−性であればその形態は袋で
も容器でもよい。ガスバリア−性容器として、一般的に
食品の脱酸素剤保存包装に利用される各種の酸素バリア
−性包装袋および容器等が使用できる。包装袋としてガ
スバリア−性プラスチックフィルムの袋があり、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド類、ポリ
塩化ビニリデン、エチレンビニルアルコ−ル共重合体、
ポリビニルアルコ−ル、ポリ塩化ビニリデンコ−トフィ
ルム、アルミ蒸着フィルム、アルミ箔、シリカ蒸着フィ
ルム、他のフィルムおよび、上記フィルムとポリエチレ
ン、EVA、アイオノマ−、EAA、EMMA、EEA
他のポリオレフィン系樹フィルムを積層した複合フィル
ム、トリプルナイロン(オザキ軽化学製)、バリアロン
(旭化成製)他の各種共押出フィルム等からなる袋が好
適に用いられる。また、バリアシュリンクフィルム等の
袋も使用することができる。また、ガスバリア−性容器
としては、ポリプロピレン/エチレンビニルアルコ−ル
共重合体/ポリプロピレン等からなる容器に上記ガスバ
リア−性フィルムでトップシ−ルしたもの等が使用でき
る。
なお、本発明はこの実施例に限定されるものではない。 実施例1 脱酸素シ−トの製造:鉄粉(平均粒径70μm)100
重量部に対し3重量部の割合で塩化ナトリウムを被覆し
た鉄粉100重量部とポリエチレン150部とを混合
後、190℃に加熱溶融し、押出機によりシ−ト状に製
膜した。このシ−トを50℃で縦方向に4倍延伸し、厚
さ1mmの高性能脱酸素シ−トを製造した。
レフタレートフィルム(厚さ12μm)の裏面に印刷を
施した後他面にウレタン系粘着剤を厚さ30μmにコ−
タ−にて塗布し、表面に印刷があり内面に粘着層を有す
る非通気性シ−ト(幅60mm)を準備した。また、通
気性シ−トとして用意した耐水性不織布(「ルクサ
−」、旭化成製)に通気性接着層として繊維状粘着材
(日東電工製)を重ね、さらにこの上に上記脱酸素シ−
トを積層して、脱酸素シ−ト/通気性接着層/通気性シ
−トの多層構成よりなる積層シ−トを得た。得られたこ
の積層シ−トを40×40mmの寸法の正方形に切断
し、角形積層体を多数個作成した。次いで、上に準備し
た一条の非通気性シ−ト(幅60mm)の粘着層面に2
0mmの間隔で上記の角形積層体(40×40mm□)
を、脱酸素シ−ト面を合わせ次々に接着した。さらにこ
の上に用意した一条のシリコン系離型紙(幅60mm)
を重ね、シリコン系離型紙を角形積層体の間隔部および
両側端部に露出している非通気性シ−トの粘着層と接着
させた。最後に、このように非通気性シ−トと離型紙と
の間に角形積層体を断続的に並べて接着した積層シ−ト
を、角形積層体を中心にして55×55mmの寸法の角
形に、非通気性シ−ト側から抜き型により離型紙を残し
ハ−フカットし、離型紙上に角形ラベル型脱酸素剤(5
5×55mm□)を断続的に接着したラベル型脱酸素剤
の連続体を作成した。
/接着層/EVOH/接着層/ポリプロピレンからなる
多層構成のバリア−性トレ−(寸法:100H×120
L×35Hmm)内に、焼おにぎりを収納し、30×3
0mm寸法の開口部を設けた塩化ビニリデンコ−トナイ
ロン/ポリプロピレンからなるバリア−性フィルムでト
ップシ−ルした。次に、上に製造したラベル型脱酸素剤
連続体の離型紙からラベル型脱酸素剤1個を剥がし、剥
がしたラベル型脱酸素剤(角形55×55mm)の通気
性面を焼おにぎりを収納した容器の開口部(30×30
mm□)を塞ぐように押し当て、露出した粘着層をトッ
プフィルムに全面に接着してラベル型脱酸素剤を固定す
ると共に焼おにぎり包装容器を密封した。 焼おにぎりの保存テスト:上記の焼おにぎり包装容器を
温度10℃で14日間保存した。14日間保存した焼お
にぎり包装容器を家庭用500W電子レンジ(三菱電機
RR−50)にかけ、2分間電磁波を照射して加熱調理
に供した後、包装容器に装着したラベル型脱酸素剤の状
態を調べると共に焼おにぎりの官能評価を実施した。結
果を表1に示す。
m2 )の裏面に両面粘着テ−プ(日東電工製 No.50
0)を接着し、表面印刷があり内面に粘着層を有する非
通気性シ−ト(幅60mm)を作成した。この非通気性
シ−トを実施例1における非通気性シ−トに替えて用い
たこと以外は実施例1と全く同様にして、離型紙上に接
着したラベル型脱酸素剤(55×55mm□)の連続体
を作成した。作成したラベル型脱酸素剤を、実施例1と
同様に、焼おにぎりを収納した容器のトップシ−ルフィ
ルムの開口部(30×30mm□)に接着して容器を密
封した。上記の焼おにぎりの密封包装容器を、実施例1
と同様に、温度10℃で14日間保存した後、電子レン
ジによる加熱調理テストを実施した。結果を表1に示
す。
し、ラベル型脱酸素剤を装着する代わりに、鉄粉主剤の
粒状脱酸素剤を小袋に包装した市販脱酸素剤(酸素10
0ml用、寸法50×50mm)を焼おにぎり上におい
た後、この容器を開口部のない塩化ビニリデンコ−トナ
イロン/ポリプロピレンフィルムでトップシ−ルして密
封した。上記の焼おにぎりの密封包装容器を、実施例1
と同様に、温度10℃で14日間保存した後、電子レン
ジによる加熱調理テストを実施した。結果を表1に示
す。
し、容器を開口部のない塩化ビニリデンコ−トナイロン
/ポリプロピレンフィルムでトップシ−ルして、ラベル
型脱酸素剤は装着することなく密封した。上記の焼おに
ぎりの密封包装容器を、実施例1と同様に、温度10℃
で14日間保存した後、電子レンジによる加熱調理テス
トを実施した。結果を表1に示す。
能、固定機能を有し、装填使用時に異物感を感じさせな
いものであり、脱酸素剤として酸素吸収特性に優れ、殊
に従来の鉄粉系脱酸素剤に懸念されたマイクロ波照射に
よる破袋、内容物の吐出等がなく電子レンジ耐性に優
れ、安全衛生性に優れる。このため、電子レンジ調理用
食品をはじめとする種々の食品の包装体に装着して、食
品の酸化防止、風味保持等の品質保持に優れた効果を発
揮する。また、ラベル型脱酸素剤は、食品包装体に装着
し易く、しかもラベル型脱酸素剤自体に商品名、バ−コ
−ド等の必要情報を表示することができ、かつ、表示ラ
ベルと一体化した形態的な特徴を有することから、食品
包装体に装着したものは消費者に異物感を感じさせない
ものとなる。
優れることから、これを装着した電子レンジ調理用食品
包装体は、脱酸素剤を取り出すことなくそのまま、簡便
に電子レンジにかけ、マイクロ波照射による加熱調理を
行って食卓に供することができる。また、この脱酸素剤
は、耐水・耐油性にも優れ、食品として、特に半調理、
調理食品をはじめ、電子レンジで加熱調理に供される各
種食品の品質保持用途に利用でき、電子レンジ調理用食
品の普及に大いに寄与するものである。本発明のラベル
型脱酸素剤は、例えば、電子レンジ調理食品として、次
のような食品の品質保持に用いられる。赤飯、チャ−ハ
ン、炊飯米、まぜご飯、等で例示される米麦加工品、ハ
ンバ−グ、ナゲット、コロッケ、一口カツ、アメリカン
ドッグ、各種フライ等の揚物、魚の焼物、蒸し物、包み
焼、角煮等で代表される水産加工品、ギョウザ、シュウ
マイ等の蒸し物類、煮豆、たまごやき、煮物、空揚げ、
野菜炒め等で代表される惣菜類、いかの一夜干し、ウイ
ンナ焼、枝豆、ヤキトリ等で代表される生珍味類、パイ
菓子、どら焼、饅頭等で代表される和洋菓子類、焼きそ
ば、焼うどん、スパゲッティ等で例示される各種麺類、
カレ−、シチュ−等で代表されるレトルト食品類等が挙
げられる。特に、予備調理された惣菜類、生珍味類、揚
物、等の食品には好適に使用される。
例。
Claims (3)
- 【請求項1】 内面に粘着層を有する非通気性シ−ト、
鉄粉系脱酸素剤を熱可塑性樹脂と混練シ−ト化後延伸し
てなる脱酸素シ−ト、通気性接着層、および通気性シ−
トを、この順に積層接着してなる積層体であり、かつ該
積層体において内面に粘着層を有する非通気性シ−ト
が、脱酸素シ−ト/通気性接着層/非通気性シ−トより
なる積層より大きく、非通気性シ−ト内面の露出した粘
着層面をもって固定手段とすることを特徴とするラベル
型脱酸素剤。 - 【請求項2】 請求項1記載のラベル型脱酸素剤におい
てさらに非通気性シ−ト内面の露出した粘着層面に剥離
紙を積層接着したものである請求項1記載のラベル型脱
酸素剤。 - 【請求項3】 剥離紙を介して多数個のラベル型脱酸素
剤が連なったものである請求項2記載のラベル型脱酸素
剤。
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-
1995
- 1995-02-21 JP JP03250195A patent/JP3531259B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH08228738A (ja) | 1996-09-10 |
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