JPH1044333A - 乾燥食品用包材および乾燥食品の包装方法 - Google Patents
乾燥食品用包材および乾燥食品の包装方法Info
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- JPH1044333A JPH1044333A JP21690196A JP21690196A JPH1044333A JP H1044333 A JPH1044333 A JP H1044333A JP 21690196 A JP21690196 A JP 21690196A JP 21690196 A JP21690196 A JP 21690196A JP H1044333 A JPH1044333 A JP H1044333A
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Abstract
り、好ましい呈味、香味を安定に保持するために有用な
乾燥食品用包材および該包材を使用して乾燥食品を包装
する方法を提供する。 【解決手段】 親水性の層と酸素吸収剤および潮解性物
質を含有する酸素吸収層とを含む乾燥食品用包材。同包
材を使用し、必要により予め親水性の層の水分含量を調
整し、その水分を酸素吸収剤および潮解性物質を含有す
る酸素吸収層へ移行させた後に乾燥食品を包装する方
法。更に少なくとも一部分の構成に該包材を使用して乾
燥食品を包装する方法。
Description
よび乾燥食品の包装方法に関するものである。
る各種の食品を酸化による品質の劣化から長期間に亙っ
て保護するために有用な新規な包材、および該包材を使
用して乾燥食品の酸化による品質の劣化を長期間に亙っ
て防止出来る乾燥食品の包装方法に関するものである。
品質の劣化を防止するための種々の方策およびその方策
のために使用さるべき種々の包材、包装方法、添加物が
提案されており、それらの提案のあるものは既に実用に
供されている。
接触状態または隣接状態で同一の包装系内に共存せしめ
る方法、およびそのために使用する酸素吸収活性のある
物品に関する提案である。また、食品とは別途に酸素吸
収活性のある物品を、いわゆる「別添品」として食品の
包装中に挿入することにより食品の酸化を防止する方法
ないし該「別添品」自体に関しても、多数の提案がなさ
れている。
した「別添品」としてではなく、食品の包材として使用
する試みもある。
は、「種々の製品の保存に際して腐敗、酸化劣化、サビ
の発生などを防止するため」に、「鉄粉と電解質からな
る酸素吸収剤」を含む「樹脂組成物をシート加工した
後」、「一軸方向に」「延伸された酸素吸収シート」に
関する発明が開示されている。なお、この記載には、乾
燥食品に特有の酸化防止に関する問題の解決手段あるい
は金属鉄粉末を賦活する潮解性物質の作用、機能に関す
る示唆は含まれていない。
して使用する着想は、「別添品」を使用する場合に発生
する問題点、即ち、イ)包装工程に追加して、新たに別
添のための工程の増加がある、ロ)別添のためのコス
ト、エネルギーの増加は不可避である、ハ)包装内に
「別添品」が適正に挿入してあるか否かのチエック工程
が必要となり、そのための多大な設備投資を要する、
ニ)「別添品」を食品と誤認することによる事故、ホ)
「別添品」の原料、包材に由来する資源の新たな消費が
増加する、などの種々の問題点を、或る程度まで回避ま
たは軽減可能であるものと評価出来る。
ある包材は、相当量の水分を含有する食品の包材として
使用した場合には、食品の酸化による劣化を効果的に防
止できるとしても、乾燥食品の包材として使用する場
合、酸化による劣化防止効果が期待する程度には確認で
きないと云う問題が存在する。
に鑑み、乾燥食品を酸化による劣化から保護し、長期間
にわたり安定に保蔵可能な乾燥食品用包材を取得するこ
と、および該包材を効果的に使用して乾燥食品を包装す
る方法を提供することを課題とする。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の(1)〜
(9)の技術的知見を得た。
包材は、金属鉄微細片等の酸素吸収剤を練合して成るプ
ラスチック層を有するシート材料を加工、成形した構造
物であるが、乾燥状態下では、それ自体の酸素吸収活性
は微弱である。
は液体の水と接触することにより、初めて活発に発現す
る。
気または液体の水と接触せしめるには、周辺雰囲気(保
存すべき乾燥食品と接して周辺を取り巻く空気あるいは
または乾燥食品の内部に含まれる空気)中に存在する水
蒸気を選択的に吸着、濃縮して取得される水分を酸素吸
収剤と接触せしめるとよい。
吸着、濃縮して水分を取得するためには、シート材料中
の酸素吸収剤の近接部位に潮解性物質を共存せしめる方
法が実際的である。換言すれば酸素吸収剤の酸素吸収活
性の賦活には、直接に周辺雰囲気より水蒸気を選択的に
吸着、濃縮して水分を取得するよりも、一旦、周辺雰囲
気中の水蒸気を酸素吸収剤の近接部位に共存せしめた潮
解性物質に吸着し、濃縮せしめた水分を利用する方法が
効果的で実際的である。
有される水分の量は限られているため、上述のように潮
解性物質に吸着、濃縮した水分を利用する場合にあって
も、なお、酸素吸収剤の酸素吸収活性を完全に賦活する
ためには、相当の時間を要する。乾燥食品を酸化による
劣化から効果的に保護するためには、包装直後から速や
かに酸素吸収剤の酸素吸収活性が予め設定した水準まで
に到達することが望ましいが、酸素吸収剤の酸素吸収活
性の賦活を乾燥食品中の水分に依存する限り、酸素吸収
活性を急速に賦活することは困難である。特に低温下の
環境では酸素吸収活性を所望の速度で急速に賦活するこ
とは困難である。また、酸素吸収剤の有する潜在的な酸
素吸収活性を100%完全に賦活することも困難であ
る。
に発揮せしめる為には、事前に適当な量の水分をシート
材料中の酸素吸収剤に供給しておく必要がある。そのた
めには、予想される必要量の水分を保持した親水性の物
質を、酸素吸収剤および潮解性物質を含む層を有するシ
ート材料に近接させた状態とし、これを水分遮断性と酸
素バリヤ−性を有する容器または被覆材を用いて脱気密
封し、所定の温度下に所定の時間、保管する。この、所
謂、養生処理により、親水性の物質に保持されていた水
は、酸素吸収剤と潮解性物質とを含む層へ移行する。
尚、この際、水分遮断性と酸素バリヤ−性を有する容器
または被覆材を用いて親水性の物質とシート材料を脱気
密封する理由は、養生処理の間にシート材料の潮解性物
質が外気から過剰の水を吸収することを防止し、また、
シート材料の酸素吸収剤が外気から多量の酸素を吸収し
て包材としての酸素吸収活性を低下させてしまうのを防
止するためである。養生処理を経過したシート材料は、
誘導期間を要することなく、乾燥食品を包装した直後か
ら、脱酸素活性、即ち酸素吸収活性を発揮することにな
る。また、潮解性物質としては、その物質の飽和水溶液
の水分活性が包装すべき乾燥食品の水分活性以下である
ような潮解性物質を選択することにより、潮解性物質に
移行・吸収された水が包装中の乾燥食品に再移行するこ
とが防止され、したがって乾燥食品に不所望の湿気を与
えることや、あるいは乾燥食品の品質を損ねることなど
も防止することができる。
水性の物質は、「別添品」として包装系に加えるのでは
なく、包材を構成する部材の一部として包材に組み込む
ことが実際的である。また、該包材の使用に当たっても
取扱上簡便である。例えば、親水性の層と酸素吸収剤お
よび潮解性物質を含む酸素吸収層とそれら2層の中間に
あって全面を覆う位置にある水分・酸素遮断層との3層
構造を含むシート材料をロ−ル状に巻き取り、このロ−
ルを、水・酸素バリヤー性容器または被覆材中に脱気密
封し、所定温度下で所定時間にわたり養生処理を行う。
養生処理中にロール状態で互いに隣接する親水性の層か
ら酸素吸収剤および潮解性物質を含む酸素吸収層へ水分
が移行し、酸素吸収活性が賦活される。かくして、酸素
吸収活性が賦活されたロ−ル状シート材料を密封容器ま
たは被覆材から取り出し、直ちにロ−ルからシート材料
を繰り出して、親水性の層が被包装物品である乾燥食品
から最も離れる側に位置するような向きで例えば袋形包
材に成袋加工し、酸素吸収層が乾燥食品側に位置するよ
うにして包装するとよい。尚、上述の3層構造を含むシ
ート材料の酸素吸収層の表面は、酸素吸収剤および潮解
性物質の崩落を阻止する目的で薄いフィルムにより被覆
することが好ましく、このフィルムは養生処理に際して
親水性の層から酸素吸収層への水分の移行を阻害しない
材質とし、さらにはこのフィルムを、例えばヒートシー
ルや高周波融着シールなどによる包材の封止に利用でき
るようにポリエチレンなどのプラスチックフィルムとす
るとよい。
収活性のある包材は比較的高水準の水分を含有する食品
の包材として使用した場合には食品の酸化による劣化を
効果的に防止可能であるが、乾燥食品の包材として使用
する場合には効果的な酸化劣化防止効果が確認出来ない
とする認識は、酸素吸収活性のある包材の特性と被包装
食品の水分含量との関係の解明を看過した結果であると
考えられる。
当たっては、包装の全ての部分について酸素吸収活性の
ある材料で構成された包材を使用する必要は無く、包装
すべき乾燥食品の状態および予定される保蔵期間を勘案
し、酸素吸収活性のある材料を部分的に使用して構成さ
れた包材を使用してもよい。
れたものである。すなわち、請求項1に記載の第1発明
は、親水性の層と、酸素吸収剤および潮解性物質を含有
する酸素吸収層とを備えていることを特徴とする乾燥食
品用包材である。
収剤が金属鉄を含むことを特徴とする請求項1に記載の
乾燥食品用包材である。
物質の飽和水溶液の水分活性が包装すべき乾燥食品の水
分活性以下であることを特徴とする請求項1に記載の乾
燥食品用包材である。
収剤および潮解性物質が接触して共存されていることを
特徴とする請求項1に記載の乾燥食品用包材である。
の層および酸素吸収層が可撓性であることを特徴とする
請求項1に記載の乾燥食品用包材である。
の層と酸素吸収剤および潮解性物質を含有する酸素吸収
層との中間となる位置の全面に水分・酸素遮断層を備え
たことを特徴とする請求項1に記載の乾燥食品用包材で
ある。
と酸素吸収剤および潮解性物質を含有する酸素吸収層と
を備えている包材を使用して、予め親水性の層の水分含
量を調整し、包材をロール状に巻き取り、養生すること
によって親水性の層の水分を酸素吸収層へ移行させ、し
かる後、包材によって乾燥食品を包装することを特徴と
する乾燥食品の包装方法である。
して酸素吸収層に金属鉄を含む包材を使用して、乾燥食
品を包装することを特徴とする請求項7に記載の乾燥食
品の包装方法である。
物質の飽和水溶液の水分活性が包装すべき乾燥食品の水
分活性以下である前記包材を使用して、乾燥食品を包装
することを特徴とする請求項7に記載の乾燥食品の包装
方法である。
素吸収剤および潮解性物質が接触して共存する包材を使
用して、乾燥食品を包装することを特徴とする請求項7
に記載の乾燥食品の包装方法である。
水性の層と酸素吸収剤および潮解性物質を含有する酸素
吸収層とが可撓性である包材を使用して、乾燥食品を包
装することを特徴とする請求項7に記載の乾燥食品の包
装方法である。
水性の層と酸素吸収剤および潮解性物質を含有する酸素
吸収層との中間となる位置の全面に水分・酸素遮断層を
備えた包材を使用し、包装時に乾燥食品に対して酸素吸
収層が内側になるようにして乾燥食品を包装することを
特徴とする請求項7に記載の乾燥食品の包装方法であ
る。
おいて構成が特定され、また、第7発明ないし第12発
明において使用される乾燥食品用包材、即ち、基本的に
親水性の層と酸素吸収剤および潮解性物質を含有する酸
素吸収層とを備えている乾燥食品用包材は、構造上、各
種の天然高分子材料、合成高分子材料、金属材料のフイ
ルム状物、シート状物、箔状物を積層し、相互の剥離が
生じないように一体化して成る複合シート材料およびそ
の加工品である。
分を個別の層の素材に均一に混合、練合、付着、含浸し
てなるフイルム、シート、織布、不織布、紙匹、金属箔
などからなる。該複合シートを構成するには、予め複合
シートを製造した上で必要成分を添加してもよいが、一
般には個別の層に必要成分を添加した上で複合シートと
して積層し、一体化する方法が採用される。
さらに他のフイルム、シートなどを積層してもよい。ま
た、該複合シートには必要成分を含む個々の層に加え
て、複合シートの乾燥食品用包材として必要な諸性質を
補強、改善する目的で追加のフイルム、シートなどを積
層する場合がある。
触せしめたときに必要量の水分を保持し得るフイルム、
シート、織布、不織布、紙匹などである。
ある各種の素材、例えばビスコース凝固膜(セロファ
ン)、親水処理を加えたポリアミド繊維(ナイロン)、
親水処理を加えた変性ポリビニルアルコール繊維(ビニ
ロン)のフィルム、不織布などが挙げられる。特に好ま
しくは、軟包材の基材として一般的に使用されているク
ラフト紙、純白ロール、箔用紙等の紙類が挙げられる。
属鉄粉末、アルミニウム金属粉末、重亜硫酸ナトリウ
ム、ビタミンC、ビタミンE、補酵素Q類等が挙げられ
る。これらの中で金属鉄粉末が最も実用的である。勿
論、上記の他の酸素吸収剤を金属鉄粉末に代えて、また
は金属鉄粉末と併用して用いることが可能なことは云う
までもない。
質とは、近接する位置に存在する必要があるので、好ま
しくは予め潮解性物質を酸素吸収剤にコーテイングした
後、同一のプラスチック・フイルム中に均一に分散せし
めるとよい。
ンドしてプラスチック・フイルム中に分散させてもよ
い。
物質、即ち、周囲の雰囲気、近接する物品から水分を吸
収して自らは吸収した水に溶解する物質である。この
際、吸収した水は酸素吸収剤に接触して酸素吸収機能の
賦活に利用されることが必要であり、単に水分を吸収す
るだけの乾燥剤、例えばゼオライト(Zeolite) などは共
存せしめる物質として適当でない。
る潮解性物質の存在重量比は、2%以上100%以下が
適当である。
在するときは、吸着・濃縮された水分量が過剰となり、
期待とは逆に、酸素吸収剤の酸素吸収能および酸素吸収
速度を低下せしめる。
在するときは、吸着・濃縮された水分量は酸素吸収剤を
賦活するに足る水分量に達せず、酸素吸収剤の酸素吸収
能は充分に発揮されない。
く、周辺の環境あるいは近接する物品から、脱酸素する
機能を有する。
形である場合や、微細な多孔性球形である場合、微細な
楕円球形である場合、微細な薄片状である場合、微細な
不定型である場合など、種々の形態を採り得る。
酸素吸収剤の酸素吸収能、脱酸素能を賦活し、促進する
機能を有する。
ネシウム、塩化リチウムまたは塩化亜鉛である場合に
は、これらの物質が電解質である故、さらに酸素吸収剤
の酸素吸収能、脱酸素能を促進する機能をもつことにな
る。
分活性が包装すべき乾燥食品の水分活性以下の物質を選
択すべきである。
自由水の量を反映する尺度として採用されている数値で
あって、以下の様に定義される。
器中に放置し水分平衡に達した後の容器中の水蒸気圧、
P0 は純水の水蒸気圧、RHは食品その他の物品を密閉
容器中に放置し水分平衡に達した後の容器中の相対湿度
である。
ウム、塩化マグネシウム、塩化リチウムまたは塩化亜鉛
が挙げられる。但し、本発明はこれらの潮解性物質に限
定されるものではなく、包装すべき乾燥食品の水分活性
によっては、例えば塩化ナトリウム(食塩)なども使用
できる。
せしめる基材となる物質には特に限定はなく、適度の柔
軟性、可撓性を有する高分子物質を使用できる。例えば
ポリエチレンのフィルム、ポリプロピレンのフィルムな
どが挙げられる。
性物質共存含有層のフィルムは、それ自体としては耐引
き裂き強度、耐衝撃強度、ガス・バリアー性など、包材
としての必要な機能を十分に具えているとは云い得ない
ので、これらの層の上層および/または下層に各種の機
能を有するフイルム状物、シート状物を積層し、複合フ
イルム全体として包材の機能を満足するように構成す
る。
くの場合、他の素材と組合わせて、加工・成形する。例
えば袋状容器、カートン箱、筒状容器に加工する。加工
・成形に際して、複合フイルムが適度の可撓性を有して
いることが必要である。尚、被包装物品である乾燥食品
は、粉末状、顆粒状、片状、キューブ状など、種々の形
態をなす物品を含み、相当に硬質あるいは剛性を有する
場合もあるが、複合フイルムが可撓性を有することによ
り、被包装物品との摩擦による複合フイルムの破損の発
生を防止できる。
ためには、親水性層のフィルム、酸素吸収剤・潮解性物
質共存含有層のフィルムの素材(基材)を適宜選択し、
更にこれら両層を支持・補強する層の素材(基材)ある
いは後述の酸素遮断層、水分遮断層の素材(基材)にも
適度の可撓性を有する物品を選択、使用する。
ィルムと酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層フィルムと
有するシート材料を構成するための各フイルム状物、シ
ート状物の具備すべき必要な機能と積層位置関係を示
す。表1中、上下の表示は、酸素吸収剤・潮解性物質共
存含有層フィルムを中央部に位置せしめて構成したシー
ト材料を包材に成形した場合、包装内容物である乾燥食
品と接触する内側となる側を下層、成形した包材の外側
となる側を上層と表示する。なお、同表「位置」欄中、
「上、下」とあるのは、上層、下層の何れか一方、また
は上層と下層の両方に当該層(フイルム状物、シート状
物)が存在することを意味する。また、同一のフイルム
状物、シート状物に複数の機能を持たせることも可能で
ある。
の材質は、製造された複合シート材料が食品の包材とし
て加工・成型されることを考慮して、食品包装用として
適当な成分および材質の素材が選択される。また、親水
性層のフィルムおよび酸素吸収剤・潮解性物質共存含有
層フィルムと他のフイルム状物、シート状物との積層一
体化方法およびその際に使用する接着剤、可塑剤などの
補助材料についても同様な配慮が必要である。その材質
は表1に記載する機能を充足し、食品の包材として適当
と認められる材質の素材の範囲内である限り、格別の制
限なく広く各種の素材が使用される。
ら防御し、その品質を長く安定に保存するためには、酸
素を含む外気の侵入を完全に阻止する必要がある。その
ために、酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層の上層部分
の位置、すなわち、包材に成形した場合に包装の外側と
なる部分の全面に、酸素の通過を遮断する層(酸素遮断
層)を設ける。
を防止するために、酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層
の上層部分の位置、すなわち、包材に成形した場合に包
装の外側となる部分の全面に、水分、水蒸気の通過を遮
断する層(水分遮断層)を設ける。
物質共存含有層との中間となる位置の全面に、水分及び
酸素の通過を制御・遮断する層を設けるとよい。この様
に設定することにより、各層を積層接着加工した後で
も、親水性の層に保持される水分量を調節して養生処理
により適量の水分を酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層
へ移行させることが可能となる。
てもよいが、酸素を遮断する機能及び水分を遮断する機
能を併有する単一の層として設けてもよい。このような
単一の層としてはアルミニウム箔層を例示することがで
きる。
いては、以下に示す例に限定されるものではなく、実質
的に例示するような層構造が形成されていればよい。例
えば多層の共押出し設備による異種樹脂の同時押し出し
成形なども、もちろん使用できる。
収剤・潮解性物質共存含有層フィルムを有する複合シー
ト材料の構成の一例を例示する模式断面図である。図1
中、1は酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層フィルム、
2は親水性層のフィルム、3は酸素吸収剤・潮解性物質
共存含有層フィルムの下側(包材に成形した場合に包装
の内側となる)に貼り合わされた水分透過性のフィル
ム、例えば該複合シート材料にヒート・シール性を付与
するポリエチレン・フィルム、4は酸素吸収剤・潮解性
物質共存含有層フィルムの上側(包材に成形した場合に
包装の外側となる)に貼り合わされた該複合シート材料
全体に酸素バリアー性および水分遮断性を付与するアル
ミニウム箔を示す。
を包装するに当たって、包材のシートの前処理を行うと
よい。すなわち、親水性層に含まれる水分量を調整し、
次いで親水性層に含まれる水分を酸素吸収剤・潮解性物
質共存含有層へ移行させるための処理を行う。親水性層
に含まれる水分量を増加させるには、親水性層を含む複
合シートを飽和水蒸気環境下に所定時間保持する方法、
または複合シートに水を噴霧後過剰に付着した水分を払
拭、除去する方法など、任意の方法を採用できる。ま
た、親水性層に含まれる水分量を減少させるためには熱
風乾燥処理等を行うとよい。
・潮解性物質共存含有層とを含む複合シートは直ちにロ
ール状に巻き取り、水分・酸素バリアー性を有する容器
または被覆材により脱気密封し、しかる後、所定温度下
で所定時間に亙って密封状態を保持する所謂養生処理を
行う。このロール状態では、例えば図1に示した水分含
量を調節した親水性層2と酸素吸収剤・潮解性物質共存
含有層1とが、水分透過性のフィルム3を介して隣接す
ることになり、親水性層2からの水分がフィルム3を透
過して酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層1に移行する
ことになる。
が酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層の水分活性と同一
水準に達して相互に平衡を保つまで、親水性層から酸素
吸収剤・潮解性物質共存含有層への水分の移行が続行す
る。移行した水分は、酸素吸収剤・潮解性物質共存含有
層内で、一旦、潮解性物質の濃厚水溶液粒子を形成す
る。同濃厚水溶液粒子は、酸素吸収剤(例えば金属鉄粒
子)と接触することにより、酸素吸収剤の吸収活性を賦
活し増大せしめる。
ると、乾燥食品を包装した際に酸素吸収剤・潮解性物質
共存含有層に移行した水が乾燥食品へ再移行し始め、乾
燥食品に湿気を与えて、その品質を劣化させるという不
都合が発生する恐れがある。一方、水分が少量に止まっ
て不足するときは、酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層
内の潮解性物質の濃厚水溶液粒子が酸素吸収剤を十分に
賦活可能な量まで生成されない。従って、移行させる水
の量は、潮解性物質を完全に溶解するに足る最小限の量
に限定されるべきである。具体的には、使用する潮解性
物質の種類および量を勘案して、予め親水性の層に保持
させるべき水分量を決定する。
も構造の一部分に、親水性の層と酸素吸収剤・潮解性物
質共存含有層とを有する複合シート材料を含む包材を使
用して、好ましくは予め親水性の層中の水分量を調整し
たうえでその水分を酸素吸収剤・潮解性物質共存含有層
に移行せしめる処理(養生処理)を経た後に、包材によ
って乾燥食品を包装する。
和水溶液の水分活性が被包装物である乾燥食品の水分活
性以下である潮解性物質の中から選択される。
構成する材料の全ての部分が、親水性層および酸素吸収
剤・潮解性物質共存含有層を有する複合シート材料で構
成されている必要は無く、例えば包材の底面部分または
側面部分のみをこの複合シート材料で構成してもよい。
料で構成するかは、包装すべき乾燥食品の水分含量、性
質などを勘案して決定する。
態と構造は、包装すべき乾燥食品の性質、予想される保
蔵条件、およびその期間を勘案して、適宜、選択され
る。
なフィルム材料で構成された「四方貼合わせ袋」、蓋部
のみが該シート材料で構成されたカップ型容器、本体部
分に該シート材料を使用し蓋部は透明の水分および酸素
遮断能を有する熱シール性シートで構成されたカップ型
容器、本体部分に該シート材料を使用したチューブ型容
器、プラスチック・ボトルまたはガラス製瓶のキャッ
プ、プラスチック・ボトルの開口部またはガラス製瓶の
開口部をシ−ルするパラコート蓋、貼合わせパウチ型容
器、底面に非通気性のシートを本体部分に該シート材料
を使用したスタンデイング・パウチ型容器、本体部分に
該シート材料を使用したトレー型容器等、種々の容器の
形態を採用し得る。
なる食品は乾燥状態にある食品である。この場合の乾燥
状態は、狭義に理解すべきではなく、通常の乾燥食品に
加えて半乾燥食品をも対象とする。それらの乾燥食品、
半乾燥食品を例示すれば次の通りである。
鯣、鯣加工品、魚田麩、魚肉振掛け (2) 珍味食品類:ビーフ・ジャーキー、ミックス・
ナッツ、焼海苔 (3) ナッツ食品類:ピーナッツ、アーモンド、アー
モンド・フレーク、カシュー・ナッツ、ガルバンソー (4) スナック食品類:ポテト・チップス、シュー・
ストリング、ポップ・コーン (5) シリアル食品類:コーン・フレークス、ミュー
ズレー (6) 嗜好品類:粉末インスタント・コーヒー、粉末
インスタント・テイー、コーヒー豆、紅茶(葉)、緑茶
(葉)、烏竜茶(葉) (7) 乾麺・パスタ類:乾饂飩、乾素麺、マカロニ、
スパゲッティー、インスタント・ラーメン、ビーフン、
春雨、乾パン、粉末インスタント・ポタージュ・スー
プ、クルトン (8) 穀類・穀粉類:搗精白米、寒梅粉、ホットケー
キ・プレミックス、小麦胚芽 (9) 乾燥野菜類:干椎茸、乾燥ゼンマイ、凍結乾燥
葱、切干大根、乾海苔、乾若布、乾鹿尾菜、当り胡麻粉
末 (10) 菓子類:バウム・クーヘン、カステラ、銅鑼焼
き、ビスケット、クラッカ−、クッキー、花林糖、おこ
し、落雁、素甘、練切り、羊羮、最中、五家宝、諸越 (11) 米菓類:柿の種、草加煎餅、瓦煎餅、おかき、
油揚げおかき (12) 乳製品類:パルメザン・チーズ粉末、脱脂粉
乳、調整粉乳 (13) 調味料類:魚節粉末とグルタミン酸モノナトリ
ウムなどからなる顆粒調味料、削り魚節、焼干し、煮干
し、昆布粉末、粉末胡椒、粒胡椒
説明する。尚、これらの実施例は本発明の範囲を限定す
るものではない。以下の実施例の記載中、特記しない限
り、「部」は重量部を、「%」は重量/重量%を示す。
ムの製造」 相対湿度30%以下の乾燥条件下、線状低密度ポリエチ
レン・ビーズ75部に粒径5μの球状の純軟鋼鉄20部
および粒径20μの塩化カルシウム無水物粉末5部を添
加した。尚、塩化カルシウムの飽和水溶液の水分活性は
0.3である。この樹脂混合物をタンブラー・ミキサ−
で予混合した後、バンバリー混練機により120℃で8
分間混練してフィルム用混合物を取得した。
によりTダイ成形し、260℃の加工温度で厚さ30μ
のフィルムに成形加工した。
紙−アルミ箔ラミネートの製造」 坪量50g/m2 のクラフト紙と厚さ7μのアルミ箔
を、ラミネート貼りで貼り合わせた。
側に、上記の金属鉄粉末・潮解性物質共存層を含むフィ
ルムをラミネート貼りで貼り合わせた。さらにその貼り
合わせたフィルムの金属鉄粉末・潮解性物質共存層の面
に厚さ15μのポリエチレン・フィルムをラミネート貼
りで貼り合わせた。
湿した親水性層から金属鉄粉末・潮解性物質共存層への
水の移行処理」 上記のクラフト紙層の水分は7%であった。このクラフ
ト紙層側に飽和水蒸気を当てながらロール状に巻き取っ
た。このときのクラフト紙層の水分は9%になってい
た。直ちにそのロール状シートをアルミ箔ポリエチレン
・ラミネート・フィルムから成る袋に収容して脱気密封
し、しかる後、25℃で7日間保管した。この養生期間
中にクラフト紙層から金属鉄粉末・潮解性物質共存層へ
の水の移行が起き、養生期間の終期にはクラフト紙層中
の水分は3%に減少いていた。すなわち、この複合シー
ト中で1m2 当たり3gの水がクラフト紙層から金属鉄
粉末・潮解性物質共存層へ移行したことになる。
取り出した後、直ちに包材シートの上面が容器の外側と
なる様に、製袋機により連続的にスタンデング・パウチ
に加工し、成形した。得られたスタンデング・パウチの
空容量は150mLであった。
粒状調味料の充填包装」 パウチの成形工程に連続して、前項で成形したスタンデ
ング・パウチの内部に自動計量装置を経由した魚節粉
末、ヌクレオチド・ナトリウム塩およびグルタミン酸ナ
トリウム塩を主成分とする水分活性0.35の顆粒状調
味料を充填し、開口部を加熱溶着により封鎖した。パウ
チ1個当たりの充填量は100g/個とした。
1、1−2、1−3におけると全く同一の条件で包材シ
ートを試作した。なお、食塩の飽和水溶液の水分活性は
0.75である。このシートに1−4と同様の工程によ
り調湿処理を行った。当初、クラフト紙層(親水性層)
の水分含量は7%であったが、この調湿処理により水分
含量は9%に増加した。次いで水の移行処理を行ったと
ころ、クラフト紙層の水分含量は8%に減少した。その
後、1−5および1−6と同様の工程を経過して、対照
包装品を試作した。
の保存」 1−6および1−7で製作した試験包装品と対照包装品
の各20個を無作為に選択してダンボール箱に収容し、
5℃に保ってある部屋に保存した。
よび対照包装品の評価」 ダンボール箱に収容した試験包装品及び対照包装品より
各2個を、包装直後、1週間後、3月後、6月後および
12月後に、それぞれ無作為に取出した。パウチを開封
し、内容物より10gを分取し、耐熱ガラス製のポット
中に入れ、1500mLの80℃に保ってある熱水に溶
解して、試験包装品の調味液ならびに対照包装品の調味
液を取得した。
し、直ちに7名のパネラ−による官能試験に付した。こ
の試験は、試験包装品の調味液および対照包装品の調味
液について、何れが試験品あるいは対照品であるかを明
示することなく、両者を比較し、その間の差異の有無、
ならびに呈味の好ましさ、および香味の好ましさについ
て、最高点を5点とする5点法による採点評価を問う試
験方法によって実施した。
品の調味液について、各保存期間経過後における官能試
験の評定結果を示す。表2中、官能試験の結果の数値
は、各パネラ−の付与した評点より最大の評点および最
小の評点の各一個を控除した5個の評点の平均値を四捨
五入した数値である。
は、試験包装品の呈味の好ましさは保存12か月を経過
しても全く変化が認められず、香味の好ましさは保存1
2か月後に初めて僅少の変化を見たに留った。対照包装
品の呈味の好ましさは6か月以降変化し、12か月後に
は明瞭な劣化を認めた。香味の好ましさは保存3か月後
以降変化し、12か月後には明瞭な魚腥臭を認めた。ま
た、対照包装品では、包装状態を分析、観察の結果、前
処理におけるクラフト紙層(親水性層)から金属鉄粉末
・潮解性物質共存層への水の移行が充分に行われず、さ
らに移行した水もまた、保存試験期間中の比較的早い時
期に被包装物である顆粒状調味料へ再移行した様子が認
められた。このため、金属鉄粉末・潮解性物質共存層中
に存在すべき水分量が不足し、同層における酸素吸収活
性の発現が不充分であったと推定された。
よび保存試験= (2−1)「包材シート材の調製」 実施例1の1−1と同様の方法により製造した金属鉄粉
末・潮解性物質共存含有層フィルムおよび1−2と同様
の方法により製造したクラフト紙を親水性層とするクラ
フト紙−アルミニウム箔ラミネート・フィルムおよびそ
の他のフィルムより、1−3の方法に準じて包材シート
材を製造した。
ら金属鉄粉末・潮解性物質共存含有層フィルムへの水の
移行処理」 前項の方法により製造したシート材中のクラフト紙層
(親水性層)の水分含量は7%であった。本シートのク
ラフト紙層側に飽和水蒸気をあてながらロール状に巻き
取った。このときクラフト紙層の水分含量は9%に増加
していた。直ちにこのロール状に巻き取ったシートをア
ルミニウム箔ポリエチレン・ラミネート・フィルム製の
袋に収容した後、脱気密封包装した。同包装物を25℃
に7日間保持し、養生工程を経過せしめた。この期間経
過後のクラフト紙層の水分含量は3%に減少しており、
同期間中にクラフト紙層から金属鉄粉末・潮解性物質共
存含有層への水分の移行のあったことが認められた。な
お、この際の水分の移行量ははシート1m2 当たり3g
と算定された。
取り出し、長方形の片状に切断した。切断した二枚の片
状のシートを各々のクラフト紙層側が対面するように重
ね、両片状シートの間の周縁三方に、透明なポリエステ
ル12μ、エチレンビニルアルコール25μ、ポリエチ
レン30μの3層よりなるフィルムを挟み、熱溶着によ
り幅1.5cmの連続シームを形成して貼合わせた。こ
の貼合わせ加工で成形された袋の内法は18.5×3
2.5cmであった。
ツを充填包装」 湿度制御環境下、貼合わせ袋および「ミックス・ナッ
ツ」を連続式自動計量包装装置の各々のホッパー部に供
給し、貼合わせ袋内に「ミックス・ナッツ」を連続的に
充填し、開口部を熱溶着により封鎖した。貼合わせ袋1
個当たりの充填量は300g/個であった。
混合比は、バター・ピーナッツ30%、ジャイアント・
コーン20%、アーモンド・スライス10%、ガルバン
ソー20%およびカシュー・ナッツ20%とした。また
本「ミックス・ナッツ」の水分活性は約0.4であっ
た。
1−1、1−2、1−3、1−4におけると全く同一の
条件で試作した包材シ−トにより、2−2、2−3、2
−4と同様の工程を経過して、対照包装品を試作した。
の保存」 2−4および2−5で製作した試験包装品と対照包装品
の各10個を無作為に選択してダンボール箱に収容し、
四月以降1年間、遮光下、室内に保存した。この期間、
温度あるいは湿度の制御、管理は特に行っていない。
よび対照包装品の評価」 ダンボール箱に収容した試験包装品及び対照包装品より
各1個を、包装直後、1週間後、3月後、6月後および
12月後にそれぞれ無作為に取り出した。開封し、官能
評価試験に付した。評価項目は「ミックス・ナッツ」を
構成する各ナッツの一粒を取り、口に含んで咀嚼したと
きの呈味および香味並びに食感および全体の総合的評価
の4項目とした。採点は1−7に準ずる。
品または対照包装品の各保存期間経過後における官能試
験の評定結果(呈味および香味)を示す。表3中、官能
試験の結果の数値は、各パネラ−の付与した評点より最
大の評点および最小の評点の各一個を控除した5個の評
点の平均値を四捨五入した数値である。
は、試験包装品の呈味の好ましさは保存12か月を経過
してもほとんど変化が認められず、香味の好ましさは保
存12か月後に初めて僅かな変化を見たに留った。対照
包装品の呈味の好ましさは早くも1週間後には変化し、
12か月後には明瞭な劣化を認めた。香味の好ましさも
1週間後に変化が認められ、6か月後、12か月後には
呈味、香味ともに劣化が明瞭となった。この結果は、実
施例1の場合と同様に、対照包装品にあっては包装後、
保存期間中の酸素の吸収が充分に行われなかったことを
示している。
度の乾燥食品についても、比較的高い含水量の食品の場
合と同様に、長期間に亙り内容物の酸化による品質劣化
を有効に防止可能であると云う効果を有する。
下にあっては勿論、冬期の低温下の温度にあっても、均
一、且つ、有効に酸素吸収活性が活性化されていると云
う効果を有する。
は、上述の乾燥食品用包材を使用することにより、包装
した乾燥食品を、酸化による品質の劣化から長期間に亙
って、安全に保護可能であると云う効果を有する。
における構成を示す部分模式断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 親水性の層と、酸素吸収剤および潮解性
物質を含有する酸素吸収層とを備えていることを特徴と
する乾燥食品用包材。 - 【請求項2】 前記酸素吸収剤が金属鉄を含むことを特
徴とする請求項1に記載の乾燥食品用包材。 - 【請求項3】 前記潮解性物質の飽和水溶液の水分活性
が包装すべき乾燥食品の水分活性以下であることを特徴
とする請求項1に記載の乾燥食品用包材。 - 【請求項4】 前記酸素吸収剤および潮解性物質が接触
して共存されていることを特徴とする請求項1に記載の
乾燥食品用包材。 - 【請求項5】 前記親水性の層および酸素吸収層が可撓
性であることを特徴とする請求項1に記載の乾燥食品用
包材。 - 【請求項6】 前記親水性の層と酸素吸収剤および潮解
性物質を含有する酸素吸収層との中間となる位置の全面
に水分・酸素遮断層を備えたことを特徴とする請求項1
に記載の乾燥食品用包材。 - 【請求項7】 親水性の層と酸素吸収剤および潮解性物
質を含有する酸素吸収層とを備えている包材を使用し
て、予め親水性の層の水分含量を調整し、包材をロール
状に巻き取り、養生することによって親水性の層の水分
を酸素吸収層に移行させ、しかる後、包材によって乾燥
食品を包装することを特徴とする乾燥食品の包装方法。 - 【請求項8】 前記包材として酸素吸収層に金属鉄を含
む包材を使用して、乾燥食品を包装することを特徴とす
る請求項7に記載の乾燥食品の包装方法。 - 【請求項9】 前記潮解性物質の飽和水溶液の水分活性
が包装すべき乾燥食品の水分活性以下である前記包材を
使用して、乾燥食品を包装することを特徴とする請求項
7に記載の乾燥食品の包装方法。 - 【請求項10】 前記酸素吸収剤および潮解性物質が接
触して共存する前記包材を使用して、乾燥食品を包装す
ることを特徴とする請求項7に記載の乾燥食品の包装方
法。 - 【請求項11】 前記親水性の層と酸素吸収剤および潮
解性物質を含有する酸素吸収層とが可撓性である包材を
使用して、乾燥食品を包装することを特徴とする請求項
7に記載の乾燥食品の包装方法。 - 【請求項12】前記親水性の層と酸素吸収剤および潮解
性物質を含有する酸素吸収層との中間となる位置の全面
に水分・酸素遮断層を備えた包材を使用し、包装時に乾
燥食品に対して前記酸素吸収層が内側となるようにして
乾燥食品を包装することを特徴とする請求項7に記載の
乾燥食品の包装方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20200119513A (ko) * | 2019-04-10 | 2020-10-20 | 호원대학교산학협력단 | 김의 장기간 보관을 위한 가스 치환 포장 |
CN111957542A (zh) * | 2020-08-11 | 2020-11-20 | 江苏万源新材料股份有限公司 | 一种具有保湿功能的涂层铝箔及其制备工艺 |
EP4155458A1 (de) * | 2021-09-28 | 2023-03-29 | Constantia Pirk GmbH & Co. KG | Beschichtetes papier zu verpackungszwecken und verfahren zu dessen herstellung |
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1996
- 1996-07-31 JP JP21690196A patent/JP3722170B2/ja not_active Expired - Fee Related
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