JP2000287612A - 畜肉食品の保存方法 - Google Patents

畜肉食品の保存方法

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JP2000287612A
JP2000287612A JP11097869A JP9786999A JP2000287612A JP 2000287612 A JP2000287612 A JP 2000287612A JP 11097869 A JP11097869 A JP 11097869A JP 9786999 A JP9786999 A JP 9786999A JP 2000287612 A JP2000287612 A JP 2000287612A
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Yoshiki Ito
芳樹 伊東
Takashi Kashiba
隆史 加柴
Ryoji Otaki
良二 大滝
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小袋状脱酸素剤に見られる異物感の問題を解決
し、さらに低温保存におけるガス置換不十分、脱酸素性
多層体の酸素吸収性能不十分による畜肉食品の油脂の酸
化、変色を防止した、畜肉食品の保存方法を提供する。 【解決手段】包装容器内側より順に、少なくとも酸素透
過性の熱可塑性樹脂からなるシーラント層、酸素透過性
の熱可塑性樹脂に脱酸素剤組成物を配合した酸素吸収性
樹脂組成物からなる酸素吸収層、及びガスバリア性物質
からなるガスバリア層からなる脱酸素性多層体を包装容
器の一部又は全部とし、包装容器内に畜肉食品を収納
し、次いで窒素ガスにより包装容器内の酸素濃度が0.
5%未満になるように窒素ガス置換した後、包装容器を
密封し、15℃以下に保存する畜肉食品の保存方法に関
する。 【効果】包装容器内を長期間無酸素状態に保持すること
ができ、畜肉食品の長期保存が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱酸素性多層体か
らなる包装容器に畜肉食品を収納し、次いで窒素置換し
た後、包装容器を密封する、スライス状の畜肉食品の保
存方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、畜肉食品の保存は、ガスバリア
性を有する包装容器に該食品を収納密封し、通常、低温
下で保存し、これに窒素ガス、或いは炭酸ガス等で包装
容器内をガス置換したり、または小袋状脱酸素剤を食品
とともに収納し、容器内を脱酸素状態で保存する方法が
取られている。しかしながら、ガス置換保存では、包装
容器内の酸素を完全に除去することができないため、長
期保存では畜肉類の変色、風味低下が発生し、また小袋
状脱酸素剤保存では異物感の問題がある。一方、近年、
脱酸素包装技術の一つとして、脱酸素剤組成物を配合し
た酸素吸収性樹脂組成物を配した多層材料で包装体を構
成し、容器のガスバリア性の向上を図ると共に包装容器
に脱酸素機能を付与した包装体の開発が行われている。
脱酸素機能を備えた包装体は、通常、脱酸素剤組成物を
配合した酸素吸収性樹脂層を中間層とし、その両側にガ
スバリアを有するガスバリア層と酸素透過性を有するシ
ーラント層とを備えた脱酸素性多層体で構成される。シ
ート状またはフィルム状の脱酸素性多層体は袋、カッ
プ、トレイ等の包装容器に成形加工の容易な多層樹脂積
層体として開発されている。
【0003】特開平10−45177では脱酸素性多層
体からなる包装容器に物品を収納し容器内を炭酸ガス置
換して保存する方法が開示されている。該方法は前記問
題点を解決して、包装容器内の酸素を吸収し、且つ異物
感、誤食等のない保存形態となるが、炭酸ガス置換では
十分な保存効果が得られない。一方、該包装形態の低温
保存では脱酸素性多層体中の樹脂の酸素透過性が悪く、
さらに樹脂中の脱酸素剤の酸化吸収反応が低下し、十分
な酸素吸収性能が得られない。特に、ハムやベーコン、
生肉類等のスライス状にした畜肉類においては、包装容
器内の酸素濃度を数%とする一般的な窒素ガス置換をし
ても、重なった部分の酸素を除ききれないこと等から畜
肉食品、特にスライス状にした畜肉類の油脂の酸化、変
色が発生するという問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小袋
状脱酸素剤に見られる異物感の問題を解決し、さらに低
温保存、及びガス置換不十分による畜肉食品の油脂の酸
化、変色を防止した、畜肉食品の保存方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、包装容器内側
より順に、酸素透過性の熱可塑性樹脂からなるシーラン
ト層、酸素透過性の熱可塑性樹脂に脱酸素剤組成物を配
合した酸素吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層及びガ
スバリア性物質からなるガスバリア層を必須とする脱酸
素性多層体を少なくとも一部に使用する包装容器内に、
スライス状の畜肉食品を収納し、次いで窒素ガスにより
包装容器内空間の空気を酸素濃度が0.5%未満になる
まで置換した後、包装容器を密封し、15℃以下に保存
する畜肉食品の保存方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明をさらに詳しく説明
する。本発明の包装容器に用いる脱酸素性多層体とは、
酸素透過性の熱可塑性樹脂からなるシーラント層、酸素
透過性の熱可塑性樹脂に脱酸素剤組成物を配合した酸素
吸収性樹脂組成物からなる酸素吸収層、及びガスバリア
性物質からなるガスバリア層の少なくとも3層が積層さ
れてなる脱酸素性多層体である。
【0007】ガスバリア層は、ガスバリア性材料からな
る層である。ガスバリア層としてはアルミ箔等の金属
箔、アルミ、酸化アルミ、酸化珪素の金属または金属酸
化物を蒸着した樹脂フィルム、MXD6等のナイロン、
エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリ
デン被覆フィルム等が好適に用いられ、ガスバリア性が
損なわれない限り必要に応じて延伸してもよい。他樹脂
からなる保護層をガスバリア層の外側に積層し、複合化
してもよい。
【0008】酸素吸収層は、脱酸素剤組成物を分散した
酸素透過性の熱可塑性樹脂からなる層である。酸素吸収
層に用いられる脱酸素剤組成物は鉄粉を主剤とし酸素吸
収促進剤としてハロゲン化金属を配合したものが好まし
く用いられる。鉄粉としては例えば、噴霧鉄粉、海面鉄
粉、電解鉄粉、鉄研削粉、粉砕鉄等が用いられるが、不
純物としての酸素及び珪素等の含量が少なく、金属鉄含
量95重量%以上の鉄粉が特に好ましく用いられる。ま
たハロゲン化金属としてはアルカリ金属またはアルカリ
土類金属の塩化物、臭化物または沃化物が好ましい。本
発明では鉄粉にハロゲン化金属水溶液を混合した後、乾
燥して水分を除去して調整される、ハロゲン化アルキル
金属又はハロゲン化アルキル土類金属を被覆した鉄粉が
好適に用いられる。
【0009】酸素吸収層に用いられる熱可塑性樹脂は、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等
のポリオレフィン類、ポリスチレン等のポリスチレン類
およびこれらの変性物、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体等の各種エチレン類共重合体、エラスト
マー類等の熱可塑性樹脂が好ましい。これらの樹脂は単
独または適宜ブレンドして用いられる。また酸素吸収層
には上記鉄系脱酸素剤にアルカリ土類金属酸化物、活性
炭、ゼオライト、酸化チタン等各種添加剤を加えること
ができる。
【0010】シーラント層は、酸素透過性の熱可塑性樹
脂からなる層である。シーラント層に用いられる熱可塑
性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
メチルペンテン等のポリオレフィン類、ポリスチレン等
のポリスチレン類およびこれらの変性物、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体等の各種エチレン類共重
合体、エラストマー類等の熱可塑性樹脂が好ましい。こ
れらの樹脂は単独または適宜ブレンドして用いられる。
また酸素吸収層には上記鉄系脱酸素剤にアルカリ土類金
属酸化物、活性炭、ゼオライト、酸化チタン等各種添加
剤を加えることができる。
【0011】本発明の被保存物である畜肉食品とは、牛
肉、豚肉、鶏肉等の畜肉の生肉及び加工品のことをい
う。例えば、ハム、ベーコン、ソーセージ、コンビー
フ、ビーフジャーキー、ミートローフ、焼き豚、ハンバ
ーグ、ミートボール、ミートペーストがある。本発明
は、畜肉食品に優れた保存効果を発揮する。本発明は、
スライス状にした畜肉食品に対しては、畜肉食品の重な
った部分の酸素を完全に除去できるので、特に顕著な保
存効果を発揮する。
【0012】本発明の脱酸素性多層体からなる包装容器
に畜肉食品を収納し、密封する際は十分に窒素ガス置換
をする。窒素ガス置換は、酸素濃度が0.5%未満、好
ましくは0.3%未満、より好ましくは0.1%未満に
なるまで行なう。酸素濃度を前記範囲にまで置換する
と、畜肉食品の重なり合った部分まで窒素ガス置換され
て、低温下における脱酸素性多層体の酸素吸収性能が十
分であるため、酸素濃度を効率よく低減でき、畜肉食品
の油脂の酸化、変色が防止される。
【0013】本発明の脱酸素性多層体からなる包装容器
に畜肉食品を収納し、酸素濃度0.3%未満の窒素ガス
置換をした後、密封し保存する際の保存温度は15℃以
下が好ましく、10℃以下がより好ましい。
【0014】本発明の脱酸素性多層体からなる包装容器
の畜肉食品の保存方法は、脱酸素機能を有する包装容器
に畜肉食品を収納し、高濃度の窒素ガス置換をすること
により、包装容器内にわずかに残っている酸素を吸収除
去し、さらに包装容器外から侵入する酸素をも吸収し、
包装容器内を長期間に渡って無酸素状態にし、畜肉食品
の鮮度、品質を保持することが可能となる。
【0015】
【実施例】本発明を実施例に沿ってさらに詳しく説明す
る。なお、本発明は実施例に必ずしも限定されない。 [実施例1]プロピレン−エチレンブロック共重合体
(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる厚さ200
μmの保護層/エチレン−ビニルアルコール共重合体
(エバールT101、(株)クラレ製)からなる厚さ3
0μmのガスバリア層/脱酸素剤組成物(塩化カルシウ
ム2%被覆鉄粉、平均粒径50μm)を35重量%含有
したプロピレン−エチレンブロック共重合体(EC9
J、日本ポリケム(株)製)からなる厚さ100μmの酸
素吸収層/プロピレン−エチレンブロック共重合体から
なる厚さ80μmの酸素透過層の各層が積層されたシー
ト状の脱酸素性多層体から熱成形して得られたトレイ状
成形容器(内表面積350cc、絞り比1.5)に厚さ
約2mmのスライス片が重なったスライスハム200g
を充填し、次いで容器内空間の酸素濃度が0.2%にな
るように窒素ガス置換を施した後、トップフィルムとし
てナイロン6/ナイロンMXD6/ナイロン6からなる
厚さ25μmのガスバリア性フィルム(商品名:ナイロ
ンスーパーニール、三菱化学(株)製)/イージーピール
性フィルム(商品名:CMPS−011C、東セロ(株)
製)からなる透明ガスバリア性多層フィルムとを、シー
ラント層とイージーピール性フィルムが対面するように
重ね合わせヒートシールにて密封し、12℃下に2週間
保存した。2週間後、容器を開封したところ、スライス
ハムの変色又は油脂の酸化による風味低下は認められな
く、良好に保存されていた。
【0016】[実施例2]プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる
厚さ170μmの保護層/エチレン−ビニルアルコール
共重合体(エバールT101、(株)クラレ製)からな
る厚さ60μmのガスバリア層/プロピレン−エチレン
ブロック共重合体からなる厚さ170μmのシーラント
層の各層が積層されたシート状のガスバリア性多層体か
ら熱成形して得られたトレイ状成形容器(内表面積35
0cc、絞り比1.5)に厚さ約2mmのスライス片が
重なったスライスベーコン200gを充填し、次いで容
器内空間の酸素濃度が0.05%になるように窒素ガス
置換を施した後、トップフィルムとしてナイロン6/ナ
イロンMXD6/ナイロン6からなる厚さ25μmのガ
スバリア性フィルム(商品名:ナイロンスーパーニー
ル、三菱化学(株)製)/脱酸素剤組成物(塩化カルシウ
ム2%被覆鉄粉、平均粒径30μm)を35%重量%含
有したメタロセン触媒ポリエチレン(PT1450、ダ
ウケミカル(株)製)からなる厚さ30μmの酸素吸収層
/イージーピール性フィルム(商品名:CMPS−01
1C、東セロ(株)製)のシーラント層からなる脱酸素性
多層フィルムとを、シーラント層同士が対面するように
重ね合わせヒートシールにて密封し、8℃下に2週間保
存した。2週間後、容器を開封したところ、スライスベ
ーコンの変色、油脂の酸化による風味低下は認められな
く、良好に保存されていた。
【0017】[比較例1]プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる
厚さ200μmの保護層/エチレン−ビニルアルコール
共重合体(エバールT101、(株)クラレ製)からな
る厚さ30μmのガスバリア層/脱酸素剤組成物(塩化
カルシウム2%被覆鉄粉、平均粒径50μm)を35重
量%含有したプロピレン−エチレンブロック共重合体
(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる厚さ100
μmの酸素吸収層/プロピレン−エチレンブロック共重
合体からなる厚さ80μmのシーラント層の各層が積層
されたシート状の脱酸素性多層体から熱成形して得られ
たトレイ状成形容器(内表面積350cc、絞り比1.
5)にスライスハム200gを充填、次いで容器内初期
酸素濃度が0.4%になるように窒素ガス置換を施した
後、トップフィルムとしてナイロン6/ナイロンMXD
6/ナイロン6からなる厚さ25μmのガスバリア性フ
ィルム(商品名:ナイロンスーパーニール、三菱化学
(株)製)/イージーピール性フィルム(商品名:CMP
S−011C、東セロ(株)製)からなる透明ガスバリア
性多層フィルムとを、シーラント層(酸素透過層)同士
が対面するように重ね合わせヒートシールにて密封し、
8℃下に2週間保存した。2週間後、容器を開封したと
ころ、スライスベーコンが若干変色し、また油脂の酸化
により風味も低下していた。
【0018】
【発明の効果】本発明の畜肉食品の保存方法は、小袋状
脱酸素剤に見られる異物感等の問題がないため、取り扱
い性がよく、しかも包装容器内酸素は勿論のこと、包装
容器外から僅かに侵入する酸素をも吸収し、包装容器内
を無酸素状態に保持することができ、畜肉食品の長期保
存が可能となる。本発明の畜肉食品の保存方法は、特に
スライス状にした畜肉食品に対し、畜肉食品の重なった
部分の酸素を完全に除去できるので、優れた保存効果を
発揮する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月9日(1999.4.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】本発明を実施例に沿ってさらに詳しく説明す
る。なお、本発明は実施例に必ずしも限定されない。 [実施例1]プロピレン−エチレンブロック共重合体
(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる厚さ200
μmの保護層/エチレン−ビニルアルコール共重合体
(エバールT101、(株)クラレ製)からなる厚さ3
0μmのガスバリア層/脱酸素剤組成物(塩化カルシウ
ム2%被覆鉄粉、平均粒径50μm)を35重量%含有
したプロピレン−エチレンブロック共重合体(EC9
J、日本ポリケム(株)製)からなる厚さ100μmの酸
素吸収層/プロピレン−エチレンブロック共重合体から
なる厚さ80μmの酸素透過性のシーラント層の各層が
積層されたシート状の脱酸素性多層体から熱成形して得
られたトレイ状成形容器(内容積350cc、絞り比
1.5)に厚さ約2mmのスライス片が重なったスライ
スハム200gを充填し、次いで容器内空間の酸素濃度
が0.2%になるように窒素ガス置換を施した後、トッ
プフィルムとしてナイロン6/ナイロンMXD6/ナイ
ロン6からなる厚さ25μmのガスバリア性フィルム
(商品名:ナイロンスーパーニール、三菱化学(株)製)
/イージーピール性フィルム(商品名:CMPS−01
1C、東セロ(株)製)からなる透明ガスバリア性多層フ
ィルムとを、シーラント層とイージーピール性フィルム
が対面するように重ね合わせヒートシールにて密封し、
12℃下に2週間保存した。2週間後、容器を開封した
ところ、スライスハムの変色又は油脂の酸化による風味
低下は認められなく、良好に保存されていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】[実施例2]プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる
厚さ170μmの保護層/エチレン−ビニルアルコール
共重合体(エバールT101、(株)クラレ製)からな
る厚さ60μmのガスバリア層/プロピレン−エチレン
ブロック共重合体からなる厚さ170μmのシーラント
層の各層が積層されたシート状のガスバリア性多層体か
ら熱成形して得られたトレイ状成形容器(内容積350
cc、絞り比1.5)に厚さ約2mmのスライス片が重
なったスライスベーコン200gを充填し、次いで容器
内空間の酸素濃度が0.05%になるように窒素ガス置
換を施した後、トップフィルムとしてナイロン6/ナイ
ロンMXD6/ナイロン6からなる厚さ25μmのガス
バリア性フィルム(商品名:ナイロンスーパーニール、
三菱化学(株)製)/脱酸素剤組成物(塩化カルシウム2
%被覆鉄粉、平均粒径30μm)を35%重量%含有し
たメタロセン触媒ポリエチレン(PT1450、ダウケ
ミカル(株)製)からなる厚さ30μmの酸素吸収層/イ
ージーピール性フィルム(商品名:CMPS−011
C、東セロ(株)製)のシーラント層からなる脱酸素性多
層フィルムとを、シーラント層同士が対面するように重
ね合わせヒートシールにて密封し、8℃下に2週間保存
した。2週間後、容器を開封したところ、スライスベー
コンの変色、油脂の酸化による風味低下は認められな
く、良好に保存されていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】[比較例1]プロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる
厚さ200μmの保護層/エチレン−ビニルアルコール
共重合体(エバールT101、(株)クラレ製)からな
る厚さ30μmのガスバリア層/脱酸素剤組成物(塩化
カルシウム2%被覆鉄粉、平均粒径50μm)を35重
量%含有したプロピレン−エチレンブロック共重合体
(EC9J、日本ポリケム(株)製)からなる厚さ100
μmの酸素吸収層/プロピレン−エチレンブロック共重
合体からなる厚さ80μmのシーラント層の各層が積層
されたシート状の脱酸素性多層体から熱成形して得られ
たトレイ状成形容器(内容積350cc、絞り比1.
5)に厚さ約2mmのスライス片が重なったスライスハ
ム200gを充填、次いで容器内空間の酸素濃度が0.
7%になるように窒素ガス置換を施した後、トップフィ
ルムとしてナイロン6/ナイロンMXD6/ナイロン6
からなる厚さ25μmのガスバリア性フィルム(商品
名:ナイロンスーパーニール、三菱化学(株)製)/イー
ジーピール性フィルム(商品名:CMPS−011C、
東セロ(株)製)からなる透明ガスバリア性多層フィルム
とを、シーラント層(酸素透過層)とイージーピール性
フィルムが対面するように重ね合わせヒートシールにて
密封し、12℃下に2週間保存した。2週間後、容器を
開封したところ、スライスハムが若干変色し、また油脂
の酸化により風味も低下していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 宏和 東京都葛飾区新宿6丁目1番1号 三菱瓦 斯化学株式会社東京工場内 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB04 AB05 AB06 AB07 BB12A BB14A BB15A BB16A BB18A BB22A CA03 CA04 CA24 CA30 EA06 EE25 GA19 GB13 GD01 GD02 4F100 AK01A AK01B AK46K AK48 AK64 AK69 AL02 AS00A BA03 BA07 BA10A CA09 GB16 JB16A JB16B JD02C JD03 JD03A JD03B JL12A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】包装容器内側より順に、酸素透過性の熱可
    塑性樹脂からなるシーラント層、酸素透過性の熱可塑性
    樹脂に脱酸素剤組成物を配合した酸素吸収性樹脂組成物
    からなる酸素吸収層及びガスバリア性物質からなるガス
    バリア層を必須とする脱酸素性多層体を少なくとも一部
    に使用する包装容器内に、畜肉食品を収納し、次いで窒
    素ガスにより包装容器内空間の空気を置換した後、包装
    容器を密封し、15℃以下に保存する畜肉食品の保存方
    法。
  2. 【請求項2】窒素ガスにより包装容器内空間の酸素濃度
    が0.5%未満になるまで窒素ガス置換することを特徴
    とする請求項1記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005016875A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 保存庫
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