JPH08193136A - 高透光難燃性膜材、外壁材、屋根材および農業用ハウス - Google Patents

高透光難燃性膜材、外壁材、屋根材および農業用ハウス

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JPH08193136A
JPH08193136A JP7004836A JP483695A JPH08193136A JP H08193136 A JPH08193136 A JP H08193136A JP 7004836 A JP7004836 A JP 7004836A JP 483695 A JP483695 A JP 483695A JP H08193136 A JPH08193136 A JP H08193136A
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昌信 武田
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敏弘 早川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、塩化ビニル系樹脂シートの各種特性
を維持し、しかも優れた透光性、難燃性のみならず防汚
性にも優れた膜材を提供せんとするものである。 【構成】本発明の高透光難燃性膜材は、塩化ビニル系樹
脂に難燃剤として酸化アンチモン、硼酸亜鉛、錫酸亜鉛
の少なくとも一種が含有され、かつ、JIS K 71
05に規定される全光線透過率が15%以上であること
を特徴とするものであり、また、本発明の外壁材および
屋根材、さらに農業用ハウスは、かかる高透光難燃性膜
材で構成されていることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性および透光性に
優れた塩化ビニル系樹脂からなる膜材すなわち、高透光
難燃性膜材、外壁材、屋根材および農業用ハウスに関す
るものである
【0002】。
【従来の技術】従来、繊維基布に軟質塩化ビニル系樹脂
をカレンダー法やコーティング法、Tダイ押し出し法な
ど種々の方法により被覆加工し、各種イベント用あるい
は倉庫用テント、トラック用の幌など各種シート、農業
用ハウス、野積シート、バックリット、フレキシブルコ
ンテナなど様々な用途に展開されている。最近、屋外ス
ポーツ施設などで採光性を向上して、明るい雰囲気での
各種スポーツの実施、温調費用の節減、天然芝の成育な
どが要求され、透光性の高い膜材が要求されている。塩
化ビニル系樹脂は、低コストで加工性などの取扱いがよ
く、高周波ウエルダー溶着縫製が容易であるなど様々な
長所を有するが、長期の屋外使用により大気中の煤煙、
塵埃などの汚染物質が付着して汚れやすく、また拭き取
っても除去できないなど、テント、シート類など膜材の
美観を損ねるばかりでなく、採光性が著しく低下すると
いう重大な欠点を有する。かかる欠点の理由としては、
塩化ビニル系樹脂の柔軟性を改善するために配合する各
種可塑剤がシート表面に移行し、粘着性を増すために汚
れが付着しやすくなり、しかも除去しにくくなるためと
されている。
【0003】かかる汚染欠点を改善する目的で種々の方
法が提案されている。例えば、 (1) 有機溶剤に溶かしたアクリル系またはウレタン系樹
脂をコーティングする。 (2) 特開昭56−16744
5号公報に記載のごとく塩化ビニルシートにポリ メ
タクリル酸系フィルムをラミネートする方法 (3) 特開昭59−171649号公報に記載のごとく塩
化ビニルシートに弗素系樹脂を接着積層する方法 などがあるが、(1) の方法は、コーティング用樹脂の有
機溶剤中に可塑剤が溶け出したり、コーティング樹脂層
に移行すために防汚効果がほとんどない。(2) の方法は
可塑剤のフィルム層への移行を防ぎ得ず、長期の使用に
は十分でないうえに、ウエルダー溶着性が弱く、シワが
入りやすい欠点を有する。(3) の方法は、防汚性には優
れるものの、コストが高く、溶着縫製ができないか、非
常に困難であるという重大な欠点を有するものである。
【0004】また、採光性を向上させるために、各種添
加剤、たとえば紫外線吸収剤や難燃剤を削減あるいは減
少させると、紫外線などの光により塩化ビニル系樹脂が
変色したり、繊維基布が劣化したり、さらには、屋外用
膜材としての必須機能である難燃性が不合格になるなど
耐候性や難燃性が著しく低下する欠点を有するものにな
ってしまうなどの問題が発生する。
【0005】しかし、逆にかかる欠点を改善するため、
有機系の耐候剤や難燃剤を多量に添加すると、有機系添
加剤は塩化ビニル系樹脂の表面にブリードアウトするの
で変色するという欠点が発生する。また、透光性の上か
らは、従来、膜材に使用されている無機系の添加剤は、
著しく透光性が低下するという欠点を有していた。
【0006】すなわち、塩化ビニル系樹脂シートは、そ
の特性を損なうことなく、透光性、防汚性を改善したも
のは、まだ見出だされていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塩化ビニル
系樹脂シートの各種特性を維持し、しかも優れた難燃性
と透光性を同時に満足する上に、さらに防汚性にも優れ
た膜材、すなわち高透光難燃性膜材、外壁材、屋根材、
さらに農業用ハウスを提供せんとするものである
【0008】。
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために次のような構成を有する。
【0009】すなわち、本発明の高透光難燃性膜材は、
塩化ビニル系樹脂に難燃剤として酸化アンチモン、硼酸
亜鉛、錫酸亜鉛の少なくとも一種が含有され、かつ、J
ISK 7105に規定される全光線透過率が15%以
上であることを特徴とするものであり、また、さらに該
膜材(A)の少なくとも片面に、該膜材より表面硬度の
大きい表皮(B)が接合されていることを特徴とするも
のである。また、本発明の外壁材、屋根材および農業用
ハウスは、かかる高透光難燃性膜材で構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、従来、塩化ビニル系樹脂製シートの
持つ各種長所を維持して優れた難燃性および透光性、ま
してや防汚性を付与することなど極めて難しいとされて
いた技術的背景に鑑み、鋭意検討したところ、特定な難
燃剤を使用すること、さらにその粒径の特定なものを選
択的に使用することにより、高度な難燃性と透光性を同
時に有する膜材を提供すること、さらには、該膜材の表
面に、該膜材の表面硬度より大きい表面硬度を有する表
皮を接合することにより、優れた防汚性をも付与するこ
とができることを究明したものである。
【0011】本発明でいう塩化ビニル系樹脂とは、塩化
ビニル重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体などであり、これらを単独あるい
は二種以上を混合したものである。かかる塩化ビニル系
樹脂には、可塑剤をはじめ、安定剤、充填剤、酸化防止
剤、耐候剤、防炎剤などの添加剤を混合するが、かかる
添加剤の内、無機化合物の粒子は、通常0.2〜1μm
のものが使用されているが、この粒径の無機化合物が存
在すると、可視光線の乱反射が大きく寄与して、少量の
添加で著しく透光性が低下することを究明した。本発明
の特徴の一つはこの無機化合物の粒径の特定なものを使
用する点にある。すなわち、本発明において、添加剤と
して配合される無機化合物粒子の粒子径は、0.2μm
未満であるかまたは1μm を越える粒径を有するもので
あり、好ましくは0.1μm 以下であるかまたは3μm
以上の粒径を有するものである。かかる粒径について
は、各添加剤のそれぞれについて、好ましい粒径がある
が、それらについては、後述する説明で定義する。
【0012】本発明においては、難燃剤として、酸化ア
ンチモン、硼酸亜鉛、錫酸亜鉛の少なくとも一種を含
有、配合させる点に特徴を有するものである。かかる特
定な難燃剤が透光性を維持しつつ、高度な難燃性を付与
することができることを究明したものである。
【0013】まず、酸化アンチモンは、透光性をできる
だけ阻害せずに、難燃性を付与するため、好ましくは平
均粒子系が0.1μm 以下または3μm 以上、さらに好
ましくは0.06μm 以下または4μm 以上のものを使
用する。酸化アンチモンの粒子径と隠蔽性の関係を解析
すると、粒径が0.2〜0.8μm のものが最も隠蔽性
が高く、シートの透光性を低下させるものであることを
究明した。すなわち、酸化アンチモンにおいては、それ
より小さいものあるいは大きいもの程、透光性が向上す
るのである。すなわち、かかるの粒子径を有する酸化ア
ンチモンを採用することにより塩化ビニル系樹脂の透明
性を大きく低下させることなく難燃性を付与することが
できる。かかる酸化アンチモンとしては、三酸化アンチ
モン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモンなどであ
る。かかる酸化アンチモンは、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対し、好ましくは6重量部以上、さらに好まし
くは7〜10重量部の範囲で使用するのが、本発明の上
述効果を達成する上でよい。
【0014】また、硼酸亜鉛は、たとえば4ZnO・6
2 3 ・7H2 O、2ZnO・2B2 3 ・3H2
で表される化合物などの化合物で代表されるものである
が、上述例示した化合物は難燃性、耐熱性などから好ま
しく使用されるものである。また、錫酸亜鉛は、ZnS
nO3 で表わされる化合物ある。
【0015】かかる化合物の配合量は、塩化ビニル系樹
脂100重量部に対し、好ましくは2重量部以上、さら
に好ましくは3〜7重量部の範囲で使用するのがよい。
【0016】かかる難燃剤は、混合して使用することが
でき、好ましくは酸化アンチモンと、硼酸亜鉛又は錫酸
亜鉛の少なくとも1種と混合するのが難燃効果の上から
好ましく、かかる混合物の組成は、酸化アンチモン1に
対し、硼酸亜鉛又は錫酸亜鉛の少なくとも1種が好まし
くは0.1〜1であり、さらに好ましくは前者1に対し
て、後者0.3〜0.8の範囲である。
【0017】本発明は、紫外線遮蔽効果を付与するため
に酸化チタンを含有させる。その際、平均粒子径が好ま
しくは0.05μm 以下、さらに好ましくは0.03μ
m 以下の特定な酸化チタンを採用する。かかる粒径のも
のを採用することにより塩化ビニル系樹脂の透明性を大
きく低下させることなく紫外線遮蔽効果を付与すること
ができる上に、塩化ビニル系樹脂の着色や物性低下を防
止することもできる効果を達成する。かかる酸化チタン
は塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは
0.5〜3重量部、さらに好ましくは1〜2重量部の範
囲で配合される。
【0018】本発明の紫外線吸収剤としては、トリアゾ
ール系紫外線吸収剤では、たとえば2−(2′ヒドロキ
シ−3′、5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロ
キシ−3′−t−アミノ−5′−イソブチルフェニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3、5−ジ−
t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)5、6−ジクロロベンゾトリアゾール、2−(2′
ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)5−エチルスルホ
ンベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′−
イソブチル−5′−メチルフェニル)5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′−イソブチ
ル−5′−プロピルフェニル)5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′、5′−ジ−t−
ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒド
ロキシ−5′−1、1、3、3−テトラメチルブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾールなどを使用することがで
き、また、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、た
とえば2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキ
シベンゾフェノン、2、2′−ジヒドロキシ−4、4′
−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベ
ンゾイルオキシベンゾフェノン、2、2′、4、4′−
テトラヒドロキシベンゾフェノンなどを使用することが
でき、また、ハイドロキノン系紫外線吸収剤としては、
たとえばハイドロキノン、ヒドロキノンジサリチレート
を、また、アクリレート系紫外線吸収剤としては2−エ
チルヘキシル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリ
レート、エチル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアク
リレートを、また、サリチル酸系紫外線吸収剤として
は、フェニルサリチレート、パラオクチルフェニルサリ
チレートなどを使用することができる。これらの紫外線
吸収剤は、単独あるいは混合して使用することができ、
また、これらの紫外線吸収剤は、塩化ビニル系樹脂10
0重量部に対して、好ましくは0.3重量部以上、さら
に好ましくは0.5〜2重量部の範囲で配合する。
【0019】本発明の紫外線吸収剤は、上述の酸化チタ
ンと併用すると、さらに耐候性能を向上することができ
るものである。特に、酸化チタン、酸化アンチモンなど
透光性を低下させる微粒子などを全く添加しない系、す
なわち透明性に優れた塩化ビニル系樹脂シートを製造す
る場合には、該紫外線吸収剤が極めて重要な役目を担う
こととなり、その場合は前記紫外線吸収剤の中でも、2
−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3、5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−エチルヘキシ
ル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレートから
選ばれた少なくとも1種、またはそれらの混合物を使用
するのが好ましい。特に、2−(5−メチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾールと2−エチルヘキ
シル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレートと
の組合せが好ましく使用される。これらは、塩化ビニル
系樹脂100重量部に対して、それぞれ0.5〜1重量
部使用するのが好ましく、塩化ビニル系樹脂の劣化、着
色を防止するのに有効に機能するものである。
【0020】本発明に使用される光安定剤としてはヒン
ダードアミン系光安定剤を使用することができる。かか
る光安定剤としては、たとえば、コハク酸ジメチル・1
−(2−ヒドロキシルエチル)−4−ヒドロキシ−2,
2´、6,6´−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポ
リ[(6−(1,1´、3,3´−テトラメチルブチ
ル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4ジイル)
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ)ヘキサメチレン((2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミノ)]、ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−
[2−(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ)エチル]−4−(3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジンなどを使用することができる。かかる光
安定剤は、ラジカルを補足して、塩化ビニル系樹脂の劣
化を防止する効果を発揮する。かかる光安定剤は、塩化
ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましくは0.1重
量部以上、好ましくは0.2〜0.5重量部の範囲で使
用する。
【0021】本発明の塩化ビニル系樹脂には、次に示す
添加剤を使用することができる。
【0022】すなわち、安定剤、安定助剤として、たと
えばカルシュウム・亜鉛系、カルシュウム・亜鉛有機複
合体系、バリウム・亜鉛系、カドミウム・バリウム系、
カドミウム・鉛系、エポキシ系、有機錫ラウレート、有
機錫メルカプタイト、有機錫オクチルなどを使用するこ
とができ、これらは、単独あるいは混合しして使用す
る。その際の配合量は、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対し、好ましくは0.1〜10重量部である。
【0023】酸化防止剤としては、たとえば2、6−ジ
−t−ブチル−4−メチルフェノール、2、2′−メチ
レンビス(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、
2、6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノ
ール系酸化防止剤、ジ−n−ドデシル−チオジプロピオ
ネート、ジ−n−オクタデシル−チオジプロピオネー
ト、ジラウリルチオジプロピオネートなどのチオジプロ
ピオン酸エステルなどを使用することができ、これら
は、単独あるいは混合して使用でき、これらは、塩化ビ
ニル系樹脂100重量部に対して、好ましくは0.01
〜2.5重量部配合する。
【0024】また本発明の効果を阻害しない範囲で次の
添加剤を使用することができる。防炎剤としては、リン
酸チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムな
どの無機系化合物や、2、4、5、6−テトラクロロイ
ソフタロニトリル、10、10′オキシビスフェノキシ
アルシンなどの防黴剤、フタロシニアンブルー、フタロ
シニアングレーン、アリザリンレーキ、亜鉛華、カーボ
ンブラックなどの着色剤などを使用することができる。
なお、ここに例示した以外の化合物も必要に応じて添加
してもさしつかえない。
【0025】本発明でいう塩化ビニル系樹脂とは、塩化
ビニル重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体などであり、これらを単独あるい
は二種以上を混合したものである。かかる塩化ビニル系
樹脂の平均重合度は、好ましくは600〜3500、さ
らに好ましくは800〜2500の範囲のものが使用さ
れる。
【0026】かかる塩化ビニル系樹脂に使用される可塑
剤としては、一般に使用されているものを使用すること
ができるが、例えば、フタル酸エステル系としては、ジ
ブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジヘブチルフ
タレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n
−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジイソデ
シルフタレート、ジトリデシルフタレート、ブチルベン
ジルフタレートなどであり、脂肪族二塩基酸系エステル
としては、ジメチルアジペート、ジイソブチルアジペー
ト、ジブチルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジ
ペート、ジイソデシルアジペート、ジブチルジグリコー
ルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジ
メチルセバケート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチ
ルヘキシルセバケート、メチルアセチルリシノレートな
どであり、エポキシ系としては、エポキシ化大豆油、オ
クチルエポキシステアレートなどであり、リン酸エステ
ル系としては、トリメチルホスヘート、トリエチルホス
ヘート、トリブチルホスヘート、トリ−2−エチルヘキ
シルホスヘート、トリブトキシエチルホスヘート、トリ
オレイルホスヘート、トリフェニルホスヘート、トリク
レジルホスヘート、トリキシレニルホスヘート、クレジ
ルジフェニルホスヘート、キシレニルジフェニルホスヘ
ート、2−エチルヘキシルジフェニルホスヘートなどで
あり、ポリエステル系としては、アジピン酸と2−メチ
ル−1、8−オクタンジオール、1、2−プロパンジオ
ール、1、3−ブタンジオール、2−エチルヘキサノー
ル、n−オクタノールなどのグリコール類をエステル化
したものなどであり、トリメリット酸系ではトリ2−エ
チルヘキシルトリメリレート、トリイソデシルトリメリ
レートなどであり、その他に2−エチルヘキシルピロメ
リレートなどのピロメリット酸系、ビフェニルテトラカ
ルボン酸エステル系などを例示することができ、これら
を単独あるいは混合したものが使用される。
【0027】かかる可塑剤は、軟質塩化ビニル系樹脂の
場合、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好ましく
は30〜100重量部使用される。また、いわゆる無可
塑用として使用されるエチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリル酸エステル共重合体、およびこれら
に一酸化炭素を導入したELVALOY(三井デュポン
ポリケミカル株式会社製)なども使用することができ、
この場合は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、好
ましくは50〜120重量部使用される。
【0028】本発明の塩化ビニル系樹脂膜材(A)は、
通常軟質タイプと称されるものであり、可塑剤として
は、一般的に使用されるジ−2−エチルヘキシルフタレ
ート(DOP)の例で示すと、その配合量は塩化ビニル
系樹脂100重量部に対して、好ましくは40〜100
重量部、さらに好ましくは50〜70重量部のものが使
用される。
【0029】該軟質塩化ビニル系樹脂は、特に屋外で長
期間使用した場合に、表面に各種汚染物質が付着し、極
めて汚れやすいものであるが、かかる汚染の原因とし
て、可塑剤がシート表面に滲みだし、粘着性が増すた
め、汚染物質が付着しやすく、付着した汚染物が取れに
くいと考えられている。たとえば、従来、塩化ビニルの
難燃化は、難燃剤、たとえば酸化アンチモンに、トリク
レジルホスフェートなどの難燃可塑剤を併用するのが一
般的であるが、本発明の膜材においては、防汚性を付与
するために、後述する如き表皮を接合する方式を採用す
る。しかし、かかる表皮の防汚性を長期間持続させるに
は、膜材からの可塑剤移行による軟質化を出来るだけ防
ぐのが好ましい。すなわち、従来使用されている難燃可
塑剤は、激しい移行性を有し、透光性や防汚性を阻害す
るものである。また、該難燃可塑剤は、ポリエステル系
可塑剤やトリメリット酸エステル系、ピロメリット酸エ
ステル系可塑剤と併用するとさらに移行性が大きくなる
欠点を有するものである。
【0030】そこで、本発明はかかる原因に鑑みて、滲
みだしの程度が異なる可塑剤の種類や、滲みだしのない
固体状可塑剤を使用する無可塑タイプで汚れの程度に差
が生ずるものと考え、シートの表面硬度をほぼ同一にし
て種々実験を試みたところ、可塑剤の種類、無可塑タイ
プにほとんど汚染性に差がないという事実を確認し、可
塑剤の滲みだしが主要因でないことを究明し、さらに実
験を重ねた結果、シートの表面硬度が著しく防汚性を左
右し、表面の硬いものが汚れにくく、付着した汚れが拭
き取りで除去しやすいことを発見したものである。
【0031】本発明は、軟質である塩化ビニル系樹脂膜
材(A)の表面に該樹脂よりも表面硬度の大きい塩化ビ
ニル系樹脂表皮(B)を接合することを特徴とする塩化
ビニル系樹脂100%系による防汚性に優れた積層シー
トを完成したものである。
【0032】本発明は、膜材(A)と表皮(B)の表面
硬度は、島津製作所製の島津ダイナミック微小硬度計D
UH−200型で三角錐圧子115°を使用し、温度2
5℃、湿度65%RHの雰囲気下で、荷重0.1mg、押
込み速度定数10、保持時間5秒の条件で測定したダイ
ナミック硬度の値が、膜材(A)が好ましくは0.2以
下で、表皮(B)は好ましくは0.2を越えるものであ
る。膜材(A)は従来の軟質塩化ビニル系樹脂であり、
可塑剤として一般的に使用されるジ−2−エチルヘキシ
ルフタレート(DOP)の例で示すと塩化ビニル系樹脂
100重量部に対し40重量部添加したものは、約0.
2であり、膜材に要求される柔軟性を考慮すると硬度は
0.15以下である。膜材(A)の汚染性に対し、明ら
かに防汚性が向上する表皮(B)の硬度は膜材(A)よ
り、好ましくは0.2以上、さらに好ましくは0.35
以上大きいものである。また、表皮(B)の硬度が、好
ましくは0.5以上、さらに好ましくは0.6以上とす
ることによって、極めて優れた防汚機能を発揮する。本
発明は、表面硬度が0.5以上の樹脂のみで構成された
シートを使用することができるが、かかるシートは、柔
軟性が低いため、テント、トラック用幌などには使用し
にくく、用途が極めて限定されるものになる。塩化ビニ
ル系樹脂の柔軟性を利用する用途分野には、従来の軟質
シートの表面に、高い硬度のフィルムを積層したものを
使用するのが好ましい。
【0033】本発明の積層シートの可塑剤量は、表皮
(B)が膜材(A)より少ないものであり、例えば、塩
化ビニル系樹脂100重量部に対する可塑剤の配合量で
示すと、可塑剤が同一の場合、ジ−2−エチルヘキシル
フタレート(DOP)では、膜材(A)が50重量部の
場合、表皮(B)は好ましくは35重量部以下であり、
さらに好ましくは30重量部以下である。可塑剤がテト
ラオクチルピロメリメートの場合は、膜材(A)が65
重量部の場合、表皮(B)は好ましくは45重量部以
下、さらに好ましくは40重量部以下である。
【0034】本発明の積層シートの膜材(A)と表皮
(B)の可塑剤の種類が異なっていてもよい。この場
合、膜材(A)にピロメリット酸エステル系またはトリ
メリット酸エステル系またはポリエステル系を使用した
場合は、表皮(B)にフタル酸エステル系を使用するの
が好ましく、例えば、膜材(A)にテトラオクチルピロ
メリメートを65重量部、表皮(B)にジ−2−エチル
ヘキシルフタレート(DOP)を好ましくは35重量部
以下、さらに好ましくは30重量部以下、特に好ましく
は20重量部以下とするとシートが使用される。かかる
シートによれば、温度、湿度などの環境に左右されにく
く、優れた防汚性を発揮させることができる。
【0035】本発明において、上述可塑剤の代りに、可
塑化成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸アルキル共重合体、およびこれらに一酸
化炭素を導入したELVALOY(三井デュポンポリケ
ミカル株式会社製)、塩素化パラフィンなどの無可塑用
高分子を使用することができる。該無可塑用高分子を使
用すれば、上述した可塑剤の移行を全く心配する必要が
ない。例えば、ELVALOY−HP533(エチレン
−アクリル酸アルキル共重合体系)を使用した場合、膜
材(A)に、塩化ビニル系樹脂に100重量部対して、
該無可塑用高分子を100重量部配合した場合は、表皮
(B)には、該膜材(A)より少なく、好ましくは70
重量部以下、さらに好ましくは50重量部以下の範囲で
配合する。かかる構成を採用することにより、可塑剤の
移行が全くなく、かつ、優れた防汚性を維持できるとい
うメリットを発揮させることができる。
【0036】本発明は、膜材(A)と表皮(B)の塩化
ビニル系樹脂の平均重合度が異なるものであり、特に表
皮(B)には高重合度のものを使用するのが好ましい。
本来、重合度の大きいものほど硬度が高くなるし、ま
た、可塑剤は高重合度側から低重合度サイドへ移行する
性質があるので、膜材(A)と表皮(B)の重合度が同
一の場合より表皮(B)の硬度を維持しやすいものとな
る。かかる両者の重合度差は、好ましくは300以上、
さらに好ましくは500以上である。
【0037】本発明の表皮(B)の厚さは、好ましくは
5〜300μ、さらに好ましくは10〜100μ、特に
好ましくは30〜50μである。かかる厚さは、製品の
目的とするシートの柔軟性に応じて決定することができ
る。
【0038】本発明の膜材は、JIS K 7105に
規定される方法により、スガ試験機株式会社製「直読ヘ
ーズコンピュータ装置」で測定した全透過率の値が15
%以上、好ましくは20%以上の透光性を有する点に特
徴を有する。一般に農業ハウス、スポーツ施設、さらに
イベントホールに使用されている膜材の全透過率は低す
ぎ、たとえば後者の例では10%以下であり、天然芝生
が成育するに必要な全透過率は25%程度といわれてお
り、テニスなどのスポーツを実施する場合の全透過率は
25〜35%が好適とされている。
【0039】全透過率の値は、繊維基布、膜材(A)、
表皮(B)の積層構造体の構成、膜材と表皮に使用する
添加剤の種類、量により決定されるが、例えば、繊維基
布の両面にカレンダー製膜したシートを熱圧着してター
ポリンを作り、表面(外気にさらされる面)に防汚性を
付与するための表皮を接合する場合、ターポリンの表面
と裏面(室内側)の塩化ビニル系樹脂を透光性の異なる
ものを使用しても良いし、完全透明か半透明などの同一
透光性の塩化ビニル系樹脂を使用しても良い。表皮は完
全透明であっても、半透明であってもよく、目的とする
商品に応じて設定することができる。本発明によれば、
50〜60%と極めて高い透過率を持つ膜材も可能とな
る。
【0040】本発明でいう膜材(A)は、繊維基布で補
強されたものとして使用されることが多い。かかる繊維
基布としては、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン等
の合成繊維や、木綿、麻などの天然繊維を単独あるいは
混合した編織物であり、繊維は長繊維でも短繊維でもよ
い。該繊維基布は必要に応じて撥水剤処理、接着剤処理
を行う。
【0041】本発明の膜材の製造は、繊維基布の少なく
とも片面に塩化ビニル系樹脂を貼合わせて膜材(A)を
形成し、ついで表皮(B)を接合するか、あるいは膜材
(A)と表皮(B)を接合したものを繊維基布に張合わ
せてもよく特に限定されるものではない。該積層体の製
造にあたっては、接着剤法、加熱圧着法、ラミネーター
法、エクストルージョンラミネーター法などが使用でき
るが、これらに限定されるものではないが、繊維基布に
膜材(A)を被覆し、その表面に表皮(B)をラミネー
トするのが好ましい。さらに積層シートの表面を凹凸の
ある加圧体で処理し、表面を賦型してもよい。
【0042】本発明は、従来の改善技術のように塩化ビ
ニル系樹脂の表面に、アクリル系、フッ素系などの異な
る種類の高分子物質を接合するものではなく、塩化ビニ
ル系樹脂100%系の積層シートを採用できるので、塩
化ビニル系樹脂が本来持つ高周波溶着性などの特性を損
なうことがないので、縫製性、縫製部強力が変化しない
ので、従来と同様の取扱い、施工が可能である。
【0043】かかる本発明の膜材は、外壁材、屋根材と
して有効に使用できるのみならず、これらを使用してな
る農業用ハウスとして極めて有効に使用され得る。
【0044】
【実施例】以下、実施例により詳しく説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0045】なお、実施例及び比較例に示すに示す性能
値は次の方法で測定した。
【0046】「屋外曝露汚染試験」JIS A 141
0に規定される方法で360日間実施した。
【0047】「汚れ除去性」屋外曝露したものを、綿布
で拭き取った。
【0048】「汚染性評価」汚染前のシート、曝露後の
シート、曝露後の汚れを綿布で拭き取ったシートの表面
をデジタル測色色差計算機(スガ試験機株式会社製)に
よりL値を測定し、次の計算式により汚染の程度汚れの
除去性を求めた。 汚染度 X=(A−B)/A ×100 汚染除去性 Y=(A−C)/A ×100 ここで、A:汚染試験前のシートのL値 B:屋外曝露後のシートのL値 C:屋外曝露後のシートの汚れを綿布で拭き取った後の
L値 であり、Xの値が大きいものほど汚染がひどいことを現
し、Yの値が小さいものほど汚れが落ちやすいことを現
す。 「表面硬度」シート表面を島津製作所製の島津ダイナミ
ック超微小硬度計DUH−200型の三角錐圧子115
°を使用し、25℃×65%RHの雰囲気で、荷重0.
1mg、押込み速度定数10、保持時間5秒の条件で測定
した。数値の大きいほど硬いことを現す。
【0049】「高周波接着強度」JIS K 6328
に基ずき、社団法人膜構造協会が規定する方法により3
cm幅で測定し、3cm幅あたりの数値(Kg)で表示し
た。溶着加工は精電舎電子工業株式会社製KM4000
TA型装置を用い、4KW出力、2Kg/cm2 圧力で処
理時間6秒で実施した。
【0050】「耐クリープ性」JIS K 6859に
基ずき、社団法人膜構造協会が規定する方法により60
℃、6時間処理後の評価を行った。
【0051】変化のないものを「異常なし」とし、接合
部が部分的にまたは完全に剥離したものを「異常あり」
とした。
【0052】「透光率」JIS K 7107に基ず
き、スガ試験機株式会社製「直読ヘーズコンピュータ装
置」で全透過率を測定した。
【0053】 全透過率(%)=(透過光線量/入射光線量)×100 「難燃性」JIS A 1322の「45°メッケルバ
ーナー法」で測定し、性能を級表示した。社団法人膜構
造協会が定める建築用膜材は「防炎2級」以上であり、
それに合格するものを「1級」及び「2級」表示し、
不合格のものを「級外」とした。
【0054】「耐候性」社団法人膜構造協会の規定に従
い、サンシャインウエザオメーターで63℃で2000
時間処理した後、JIS K 6730に規定される方
法で引張り強度を測定し、照射していないものに対する
強力保持率を計算した。社団法人膜構造協会が定める建
築用膜材は強力保持率が80%以上で合格である。ま
た、着色の程度を視覚判定し、着色のないものを○、多
少着色しているものを△、著しく着色しているものを×
とした。
【0055】実施例1〜23、比較例1〜8 縦糸、緯糸に1000デニール、96フィラメントのポ
リエチレンテレフタレート繊維(東レ株式会社製)を使
用した平織物を常法により精練、乾燥、ヒートセットし
た。この織物の全透過率は61%であった。該織物の両
面に0.2mm厚みの塩化ビニル系樹脂層を、表1の膜材
表面ならびに表2の膜材裏面のそれぞれの樹脂組成のも
のを、180℃の温度でカレンダー法により被覆加工し
て膜材を製造した。ここで外気にさらされる面を表面、
室内側を裏面とする。
【0056】次いで、上記膜材表面側に、表3の表皮樹
脂組成からなるフィルムを170℃の温度で、それぞれ
熱ラミネートした。以下に各樹脂組成に使用した、それ
ぞれの成分の内訳を表示する。 (A)塩化ビニル系樹脂平均重合度 ア.1000 イ.1650 (B)可塑剤 ウ.ジ−2−エチルヘキシルフタレート エ.アデカサイザーPN1430(ポリエステル系可塑
剤 旭電化工業株式会社製) オ.アデカサイザーUL80(ピロメリット酸系可塑剤
旭電化工業株式会社製) カ. ELVALOY−HP533(オレフィン系可塑剤
三井デュポンポリケミカル株式会社製) (C)酸化アンチモン あ.三酸化アンチモン(平均粒
子径0.5μm ) い.三酸化アンチモン(平均粒子径3μm ) う.三酸化アンチモン(平均粒子径7μm ) お.五酸化アンチモン(平均粒子径 0.05μm ) (D)酸化チタン か.平均粒子径 0.2μm き.平均粒子径 0.03μm (E)紫外線吸収剤 a.チヌビンP(ベンゾトリアゾ
ール系 日本チバガイギー株式会社製) b.チヌビン320(ベンゾトリアゾール系 日本チバ
ガイギー株式会社製) c.ユビナールN539(シアノアクリレート系 BA
SFジャパン株式会社製) (F)光安定剤 d.キマソーブ944(ヒンダードア
ミン系 日本チバガイギー株式会社製) (G)難燃剤 e.錫酸亜鉛 4ZnO・6B2 3
7H2 O f.硼酸亜鉛 ZnSnO3 また、次に示す各種安定剤を全ての塩化ビニル系樹脂に
添加した。 エポキシ化大豆油 2.0重量部 Ba/Zn系安定剤 2.5重量部 ジブチル錫ジラウレート系安定剤 0.2重量部 ここで重量部とは、いずれも塩化ビニル系樹脂100重
量部に対する添加量を表す。
【0057】表1〜3中の表示の内容は次の通りであ
る。 重合度:使用したものをア、イで示した。 可塑剤:使用した種類をウ、エ、オ、カで表示し、塩化
ビニル系樹脂100重量部に対する添加重量部を数値で
示した。 Sb:酸化アンチモンを表し、使用した種類を(あ)、
(い)、(う)、(お)で、塩化ビニル系樹脂100重
量部に対する添加重量部を数値で示した。 ZB:硼酸亜鉛を表し、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対する添加重量部を数値で示した。 ZS:錫酸亜鉛を表し、塩化ビニル系樹脂100重量部
に対する添加重量部を数値で示した。 Ti:酸化チタンを表し、種類を(か)、(き)で、塩
化ビニル系樹脂100重量部に対する添加重量部を数値
で示した。 紫外線吸収剤:使用した種類をa、b、cで、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対する添加重量部を数値で示し
た。 光安定剤:塩化ビニル系樹脂100重量部に対する添加
重量部を数値で示した。 厚み:フィルムの厚みを数値で示した。単位はμm であ
る。
【0058】
【表1】
【表2】
【表3】 各種性能を評価した結果を表4に示す。表皮層の比較例
として、20μ厚みの弗化ビニリデン系フィルムを接着
剤で接着した。
【0059】
【表4】 表4から、実施例のものは、塩化ビニル系樹脂の高周波
溶着特性を維持して、難燃性と透光性を両立でき、しか
も優れた防汚性、耐候性をも兼ね備えた塩化ビニル系樹
脂からなる膜材であることが判る。
【0060】実施例24 実施例1〜23の塩化ビニル系樹脂からなる高透光難燃
性膜材をそれぞれ、外壁材、屋根材として使用したとこ
ろ、実施例1〜23に示される透光性、難燃性ならびに
防汚性を有し、かつ、耐久的にその効果が変化しない優
れた特徴を有するものであった。また、これら膜材を外
壁材および屋根材として、それぞれ使用した農業用ハウ
スは、植物の栽培に極めて有効で、かつ、耐久性に優れ
たものであった。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニル系樹脂シー
トの各種特性を維持しながら、優れた透光性、難燃性、
さらに防汚性に優れた膜材を提供することができるの
で、各種用途、特に外壁材や屋根材として好適な素材
を、特に優れた農業用ハウスを提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 27/06 KGK D06M 11/45 11/46 11/47 // D06M 15/248

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂に難燃剤として酸化ア
    ンチモン、硼酸亜鉛、錫酸亜鉛の少なくとも一種が含有
    され、かつ、JIS K 7105に規定される全光線
    透過率が15%以上であることを特徴とする高透光難燃
    性膜材。
  2. 【請求項2】 難燃剤の平均粒子径が、0.1μm 以下
    であるかまたは3μm 以上である請求項1記載の高透光
    難燃性膜材。
  3. 【請求項3】 難燃剤として硼酸亜鉛および錫酸亜鉛の
    少なくとも一種が含有され、かつ、その含有量が塩化ビ
    ニル系樹脂100重量部に対し2重量部以上である請求
    項1記載の高透光難燃性膜材。
  4. 【請求項4】 難燃剤として酸化アンチモンが含有さ
    れ、その含有量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
    て6重量部以上である請求項1記載の高透光難燃性膜
    材。
  5. 【請求項5】 難燃剤が、酸化アンチモンと、硼酸亜鉛
    または錫酸亜鉛から選ばれた少なくとも一種との混合物
    である請求項1記載の高透光難燃性膜材。
  6. 【請求項6】 酸化アンチモンと、硼酸亜鉛または錫酸
    亜鉛から選ばれた少なくとも一種との混合比が、1/
    0.1〜1/1である請求項5記載の高透光難燃性膜
    材。
  7. 【請求項7】 混合難燃剤の含有量が、塩化ビニル系樹
    脂100重量部に対して5重量部以上である請求項5記
    載の高透光難燃性膜材。
  8. 【請求項8】 該膜材(A)の少なくとも片面に、該膜
    材より表面硬度の大きい表皮(B)が接合されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の高透光難燃性膜材。
  9. 【請求項9】 表皮(B)の表面硬度が島津製作所製の
    島津ダイナミック超微小硬度計DUH−200型の三角
    錐圧子115°を使用し、温度25℃で湿度65%RH
    の雰囲気で、荷重0.1mg、押込み速度定数10、保持
    時間5秒の条件で測定したダイナミック硬度が0.5以
    上であり、膜材(A)に対し0.2以上大きいものであ
    る請求項8記載の高透光難燃性膜材。
  10. 【請求項10】 塩化ビニル系樹脂の可塑剤量が、表皮
    (B)が膜材(A)より5重量部以上少ないものである
    請求項8記載の高透光難燃性膜材。
  11. 【請求項11】 膜材(A)と表皮(B)に配合される
    可塑剤が、異なる種類の物であり、膜材(A)に配合さ
    れた可塑剤がポリエステル系可塑剤、ピロメリットエス
    テル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤から選
    ばれた少なくとも1種であり、表皮(B)に配合された
    可塑剤がフタル酸エステル系可塑剤である請求項8記載
    の高透光難燃性膜材。
  12. 【請求項12】 表皮(B)の塩化ビニル系樹脂の平均
    重合度が膜材(A)より300以上大きいものである請
    求項8記載の高透光難燃性膜材。
  13. 【請求項13】 膜材(A)および表皮(B)に配合さ
    れた可塑剤がオレフィン可塑剤であり、エチレン−酢酸
    ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
    体およびこれらに一酸化炭素を導入してなる共重合から
    選ばれた少なくとも1種である請求項8記載の高透光難
    燃性膜材。
  14. 【請求項14】 請求項1において、平均粒子径が0.
    05μm 以下の酸化チタンを塩化ビニル系樹脂100重
    量部に対し0.5〜3重量部含有するものである高透光
    難燃性膜材。
  15. 【請求項15】 請求項1において、紫外線吸収剤を塩
    化ビニル系樹脂100重量部に対し0.3重量部以上含
    有するものである高透光難燃性膜材。
  16. 【請求項16】 請求項1において、ヒンダードアミン
    系光安定剤を塩化ビニル系樹脂100重量部に対し0.
    1重量部以上含有するものである高透光難燃性膜材。
  17. 【請求項17】 膜材(A)が、繊維基布との積層体で
    ある請求項8記載の高透光難燃性膜材。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17記載の高透光難燃性膜
    材で構成されていることを特徴とする外壁材。
  19. 【請求項19】 請求項1〜17記載の高透光難燃性膜
    材で構成されていることを特徴とする屋根材。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の外壁材および請求項
    19記載の屋根材で構成されていることを特徴とする農
    業用ハウス。
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