JP3240797B2 - 塩化ビニル系樹脂積層シート - Google Patents

塩化ビニル系樹脂積層シート

Info

Publication number
JP3240797B2
JP3240797B2 JP33140593A JP33140593A JP3240797B2 JP 3240797 B2 JP3240797 B2 JP 3240797B2 JP 33140593 A JP33140593 A JP 33140593A JP 33140593 A JP33140593 A JP 33140593A JP 3240797 B2 JP3240797 B2 JP 3240797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
plasticizer
skin layer
layer
chloride resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33140593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07186340A (ja
Inventor
昌夫 関
敏弘 早川
昌信 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP33140593A priority Critical patent/JP3240797B2/ja
Publication of JPH07186340A publication Critical patent/JPH07186340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3240797B2 publication Critical patent/JP3240797B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防汚性に優れた塩化ビ
ニル系樹脂積層シートに関するものである。
【0002】さらに詳しくは、テントなどの建築用部
材、トラック用の幌、看板用バックリットなどの産業用
資材として好適に用いられる塩化ビニル製シートの防汚
性改善に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、繊維基布に軟質塩化ビニル系樹脂
をカレンダー法やコーティング法、Tダイ押し出し法な
ど種々の方法により被覆加工し、各種イベント用あるい
は倉庫用テント、トラック用の幌など各種シート、野積
シート、バックリット、フレキシブルコンテナなど様々
な用途に展開されている。塩化ビニル系樹脂は、低コス
トで加工性などの取扱いがよく、高周波ウエルダー溶着
縫製が容易であるなど様々な長所を有するが、長期の屋
外使用により大気中の煤煙、塵埃などの汚染物質が付着
して汚れやすく、また拭き取っても除去できないなど、
テント、シート類の美観を損ねるという重大な欠点を有
する。かかる欠点の理由としては、塩化ビニル系樹脂の
柔軟性を改善するために配合する各種可塑剤がシート表
面に移行し、粘着性を増すために汚れが付着しやすくな
りしかも除去しにくくなるためとされている。
【0004】かかる欠点を改善するため可塑剤の移行を
阻止する目的で種々の方法が提案されており、例えば (1) 有機溶剤に溶かしたアクリル系またはウレタン系樹
脂をコーティングする。
【0005】(2) 特開昭56−167445号公報に記
載のごとく塩化ビニルシートにポリメタクリル酸系フィ
ルムをラミネートする方法 (3) 特開昭59−171649号公報に記載のごとく塩
化ビニルシートに弗素系樹脂を接着積層する方法 などがあるが、(1) の方法は、コーティング用樹脂の有
機溶剤中に可塑剤が溶け出したり、コーティング樹脂層
に移行すために防汚効果がほとんどない。(2) の方法は
可塑剤のフィルム層への移行を防ぎ得ず、長期の使用に
は十分でないうえに、ウエルダー溶着性が弱く、シワが
入りやすい欠点を有する。(3) の方法は、可塑剤の移行
がなく、防汚性には優れるものの、コストが高く、溶着
縫製ができないか、非常に困難であるという重大な欠点
を有するものである。
【0006】塩化ビニル樹脂シートの特性を損なうこと
無く防汚性を改善した積層シートは現在のところまだ見
出だされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塩化ビニル
樹脂シートの各種特性を維持し、しかも優れた防汚性を
有する塩化ビニル系樹脂積層シートを提供せんとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために次のような構成を有する。
【0009】すなわち、本発明の塩化ビニル系樹脂積層
シートは、可塑剤を含む塩化ビニル系樹脂からなる基
層(A)の少なくとも片面に可塑剤を含む塩化ビニル系
樹脂からなる内表皮層(B)および外表皮層(C)と
らなる表皮層(X)接合してなる積層シートであっ
該基材層(A)は該可塑剤としてピロメリット酸エ
ステル系、トリメリット酸エステル系およびポリエステ
ル系から選ばれた少なくとも1種を含み、該表皮層
(X)の可塑剤濃度は該基材層(A)の可塑剤濃度より
低く、外表皮層(C)の可塑剤濃度は内表皮層(B)の
それよりも高く、該外表皮層(C)の面硬該基材
層(A)のそれより高いことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】本発明は、従来、塩化ビニル樹脂製シートの持
つ各種長所を維持して優れた防汚性を付与することは極
めて難しいとされていた事実に鑑み、鋭意検討したとこ
ろ、防汚性能は、基材を特定な可塑剤を含有するもので
構成し、かつ、その表皮層(X)として、可塑剤濃度を
特定な範囲のものに制御した2層構造のもので構成して
なる3層構造とし、さらに該塩化ビニル樹脂シートの
表皮(C)の面硬を、該基材層(A)のそれより
も高く制御してみたところ該硬度がいもの程防汚性
が優れることを究明したものである。
【0011】従来、テント、ターポリン、各種養生シー
ト、バックリットなどに使用される塩化ビニル樹脂は、
一般に軟質タイプと称され、可塑剤として一般的に使用
されるジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)の
例で示すと添加量が塩化ビニル系樹脂100重量部に対
して50〜100重量部のものである。
【0012】該軟質塩化ビニル樹脂は、特に屋外で長期
間使用した場合に表面に各種汚染物質が付着し、極めて
汚れやすいものであることは周知の事実である。汚染し
やすい原因として、一般に可塑剤がシート表面に滲みだ
し、粘着性が増すため、汚染物質が付着しやすく、付着
した汚染物が取れにくくなるといわれている。
【0013】本発明者等は上記原因が主要因であるなら
ば、滲みだしの程度が異なる可塑剤の種類や、滲みだし
を全く考慮する必要のないエチレン−アクリル酸アルキ
ルやエチレン−ビニルアセテート、塩素化パラフィンな
どの可塑化成分を配合したシートで汚れの程度に差が生
ずるものと考え、シートの表面硬度をほぼ同一にして種
々実験を実施したところ、可塑剤の種類、無可塑タイプ
にほとんど汚染性に差がないという事実を確認し、可塑
剤の滲みだしが主要因でないことを突き止めたものであ
る。
【0014】本発明者等はさらに研究を重ねた結果、シ
ートの表面硬度が著しく防汚性を左右し、表面の硬いも
のが汚れにくく、付着した汚れが拭き取りで除去しやす
いという事実を発見した。しかるに、表面が柔らかいこ
とが汚れた原因であると推定されるのである。
【0015】本発明者等は、シート全体としては柔軟性
を持ち、外表皮層は表面硬度が高く、しかもその硬度が
長期間の屋外曝露で変化しにくい積層構造体について鋭
意検討し、以下に示す構造を見出だした。
【0016】本発明でいう積層シートとは、特定な可塑
剤を含む基材層(A)と、可塑剤を含む塩化ビニル系樹
脂からなる内表皮層(B)および外表皮層(C)とから
なる表皮層(X)からなる3層積層構造を有するもので
あり、該積層シートの可塑剤の種類や、濃度を上述のよ
うに特定な形のものに変えて構成したところに特徴を有
するものである。
【0017】本発明でいう積層シートに使用される可塑
剤としては、基材層(A)には、アジピン酸と2−メチ
ル−1、8−オクタンジオール、1、2−プロパンジオ
ール、1、3−ブタンジオール、2−エチルヘキサノー
ル、n−オクタノールなどのグリコール類をエステル化
したもの等ポリエステル系、トリ2−エチルヘキシルト
リメリレート、トリイソデシルトリメリレート等のトリ
メリット酸系、および、2−エチルヘキシルピロメリレ
ート等のピロメリット酸系から選ばれた少なくとも1
種、つまり、これら単独あるいは混合したものが使用
される。また、表皮層(X)、つまり内表皮層(B)、
表皮層(C)には、上述可塑剤を使用することができ
るが、ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジヘ
ブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレー
ト、ジ−n−オクチルフタレート、ジノニルフタレー
ト、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレー
ト、ブチルベンジルフタレート等のフタル酸エステル系
の可塑剤を使用するのが効果的で好ましい
【0018】また、かかる可塑剤濃度は、基材層(A)
が最も高く、表皮層(X)は、それよりも低くする。す
なわち、表皮層(X)を、内表皮層(B)と表皮層
(C)の2層構造で構成しその可塑剤濃度内表皮
層(B)より表皮層(C)を高くした構成とする。か
かる構成により、基材層(A)からの可塑剤は内表皮
(B)にとどまり、内表皮層(B)と表皮層(C)の
可塑剤濃度を制御することにより、表皮層(C)の表
面硬度変化を防止することができる。
【0019】具体的には、基材層(A)にテトラオクチ
ルピロメリメート、内表皮(B)表皮層(C)
ジ−2−エチルヘキシルフタレートを使用した場合で例
示すると、基材層(A)が65重量部の場合、内表皮
(B)は10〜40重量部、表皮層(C)は40〜2
0重量部である。
【0020】かかる構成により、可塑剤は内表皮
(B)から基材層(A)に移行しやすくなるため、
皮層(C)への可塑剤移行が起きにくくなる。
【0021】かかる表皮層(X)、すなわちその最外層
表皮層(C)は、島津製作所株式会社製の島津ダイ
ナミック超微小硬度計DUH−200型の三角錘圧子1
15°で測定した表面硬度が、好ましくは0.5以上、
さらに好ましくは0.6以上であり、また、該表面硬度
は、該基材層(A)の表面硬度より0.2以上、さら
には0.35以上大きいものが好ましい。かかる硬度を
維持することにより優れた防汚性能を発揮することがで
きる。
【0022】かかる内表皮(B)及び表皮層(C)
の厚みは、好ましくは10〜200μ、さらに好ましく
は30〜80μである。
【0023】本発明でいう繊維基布とは、ポリエステ
ル、ポリアミド、ビニロン等の合成繊維や、木綿、麻な
どの天然繊維を単独あるいは混合した編織物であり、繊
維は長繊維でも短繊維でもよい。
【0024】なお、本発明に用いられる塩化ビニル系樹
脂とは、塩化ビニル重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体などであり、これら
を単独あるいは二種以上を混合したものに可塑剤、安定
剤、充填剤、酸化防止剤、耐候剤、防炎剤などの添加剤
を混合したものである。
【0025】塩化ビニル系樹脂の平均重合度は600〜
3500であり、好ましくは800〜2000のものを
使用する。
【0026】安定剤、安定助剤の例としては、例えば、
カルシュウム・亜鉛系、カルシュウム・亜鉛有機複合体
系、バリウム・亜鉛系、カドミウム・バリウム系、カド
ミウム・鉛系、エポキシ系、有機錫ラウレート、有機錫
メルカプタイト、有機錫オクチルなどがあり、これらを
単独あるいは混合したものを塩化ビニル系樹脂100重
量部に対し、0.1〜10重量部使用する。
【0027】充填剤としては、シリカ、タルク、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、リン酸カ
ルシウム、カオリンクレイ、チタン白、石英、ケオソウ
土、ハイドロタルサイトなどであり、単独あるいは混合
したものを塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、3〜
25重量部使用する。
【0028】酸化防止剤としては、2、6−ジ−t−ブ
チル−メチルフェノール、ジラウリルチオジプロピオネ
ートなどがあり、塩化ビニル系樹脂100重量部に対
し、0.05〜2.5重量部使用する。
【0029】耐候剤としては、トリアゾール系紫外線吸
収剤では2−(2′ヒドロキシ−3′、5′−ジ−t−
ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′ヒドロキシ−3′−t−アミノ−5′−イソブ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、 2−(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェ
ニル)5、6−ジクロロベンゾトリアゾール、2−
(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)5−エチル
スルホンベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−
3′−イソブチル−5′−メチルフェニル)5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′−イ
ソブチル−5′−プロピルフェニル)5−クロロベンゾ
トリアゾール、 2−(2′ヒドロキシ−3′、5′−
ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′ヒドロキシ−5′−1、1、3、3−テトラメチ
ルブチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどであり、ベ
ンゾフェノン系紫外線吸収剤としては 2−ヒドロキシ
−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノン、
2、2′−ジヒドロキシ−4、4′−ジメトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシベン
ゾフェノン、2、2′、4、4′−テトラヒドロキシベ
ンゾフェノン、ハイドロキノン系紫外線吸収剤として
は、ハイドロキノン、ヒドロキノンジサリチレート、サ
リチル酸系紫外線吸収剤としては、フェニルサリチレー
ト、パラオクチルフェニルサリチレートなどであり、こ
れらを単独あるいは混合したものを塩化ビニル系樹脂1
00重量部に対して0.25〜3重量部添加する。
【0030】酸化防止剤としては、2、6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェノール、2、2′−メチレンビス
(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、2、6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系酸
化防止剤、ジ−n−ドデシル−チオジプロピオネート、
ジ−n−オクタデシル−チオジプロピオネート、ジラウ
リルチオジプロピオネートなどのチオジプロピオン酸エ
ステルなどがあり、これらを単独あるいは混合したもの
を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.1〜1重
量部添加する。
【0031】防炎剤としては、三酸化アンチモン、リン
酸チタン、水和硼酸亜鉛、水酸化アルミニウム、水酸化
マグネシウムなどの無機系化合物が一般的に用いられ、
特に三酸化アンチモンを主体としたものを塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して3〜10重量部添加する。ト
リクレジルホスヘートなどの難燃可塑剤が使用される場
合もある。
【0032】その他、2、4、5、6−テトラクロロイ
ソフタロニトリル、10、10′オキシビスフェノキシ
アルシンなどの防黴剤、フタロシニアンブルー、フタロ
シニアングレーン、アリザリンレーキ、酸化チタン、亜
鉛華、カーボンブラックなどの着色剤を塩化ビニル系樹
脂100重量部に対してそれぞれ0.001〜2重量
部、添加する0.001〜1重量部添加してもよい。な
お、ここに例示した以外の化合物も必要に応じて添加し
てもさしつかえない。
【0033】本発明の塩化ビニル系樹脂積層シートの製
造方法は、繊維基布に基材層(A)を張合わせた後、
表皮層(B)、外表皮層(C)を順次接合するか、内表
層(B)と外表皮層(C)をあらかじめ接合したもの
を基材層(A)に接合することにより製造することがで
きるが、特に限定されるものではない。該積層シートの
製造にあたっては、接着剤法、加圧下での加熱圧着法、
ラミネーター法、エクストルージョンラミネーター法な
どが使用できるが、これらに限定されるものではない
が、繊維基布に基材層(A)を被覆し、その表面に内表
層(B)、表皮層()をラミネートするのが好ま
しい。さらに積層シートの表面を凹凸のある加圧体で処
理し、表面を賦型してもよい。
【0034】本発明は、従来の改善技術のように塩化ビ
ニル系樹脂の表面に、アクリル系、フッ素系などの異な
る種類の高分子物質を接合するものではなく、塩化ビニ
ル系樹脂100%系の積層シートを採用できるので、塩
化ビニル系樹脂が本来持つ高周波溶着性などの特性を損
なうことがないので、縫製性、縫製部強力が変化しない
ので、従来と同様の取扱い、施工が可能である。
【0035】
【実施例】以下、実施例により詳しく説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0036】なお、実施例及び比較例に示すに示す性能
値は次の方法で測定した。 「屋外曝露汚染試験」JIS A1410に基ずく方法
で360日間実施した。 「汚れ除去性」屋外曝露したものを、綿布で拭き取っ
た。 「汚染性評価」汚染前のシート、曝露後のシート、曝露
後の汚れを綿布で拭き取ったシートの表面をデジタル測
色色差計算機(スガ試験機株式会社製)によりL値を測
定し、次の計算式により汚染の程度汚れの除去性を求め
た。
【0037】 汚染度 X=(A−B)/A ×100 汚染除去性 Y=(A−C)/A ×100 ここで、A:汚染試験前のシートのL値 B:屋外曝露後のシートのL値 C:屋外曝露後のシートの汚れを綿布で拭き取った後の
L値 であり、Xの値が大きいものほど汚染がひどいことを現
し、Yの値が小さいものほど汚れが落ちやすいことを現
す。 「表面硬度」屋外曝露前後のシート表面を島津製作所株
式会社製の島津ダイナミック超微小硬度計DUH−20
0型の三角錘圧子115°で測定した。 実施例1〜、比較例1〜2 縦糸、緯糸に1000デニール、96フィラメントのポ
リエチレンテレフタレート繊維(東レ株式会社製)を使
用した平織物を常法により精練、乾燥、ヒートセットし
た。該織物の両面に次に示す樹脂組成で、180℃の温
度でカレンダー法により400μ厚さの基材層(A)を
両面に被覆加工した。
【0038】 (基材a) 塩化ビニル樹脂(平均重合度1000) 100重量部 ジ−2−エチルヘキシルフタレート 50 Cd−Zn系安定剤 3 炭酸カルシウム 10 酸化チタン 7 (基材b) 塩化ビニル樹脂(平均重合度1000) 100重量部 テトラオクチルピロメリメート 65 Cd−Zn系安定剤 3 炭酸カルシウム 10 酸化チタン 7 次いで、下記の50μ厚さの内表皮層を180℃の温度
で熱圧着した。
【0039】(中間材)基材aの可塑剤量を10重量
部とした。
【0040】(中間材)基材bの可塑剤量を10重量
部とした
【0041】いで、下記の50μ厚さの外表皮層を1
80℃の温度で熱圧着した。
【0042】(表皮材ア)基材aの可塑剤量を30重量
部とした。
【0043】(表皮材イ)基材aの可塑剤量を20重量
部とした。
【0044】(表皮材ウ)基材bの可塑剤量を30重量
部とした。
【0045】比較例として、基材のみのものを同様に評
価した。
【0046】表1から、本発明によるものは、優れた防
汚性を有することが判る。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、長期間の屋外使用にお
いても、優れた防汚性を持続できる塩化ビニル系樹脂積
層シートを提供し得る。
【0049】本発明のシートは、テント、トラック用
幌、養生シート、バックリットなどに好適に使用するこ
とができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−37159(JP,A) 特開 昭63−37935(JP,A) 特開 昭58−211449(JP,A) 特開 平1−210339(JP,A) 特開 昭62−42840(JP,A) 実開 昭50−142787(JP,U) 実開 昭60−42633(JP,U) 実公 昭36−4341(JP,Y1) 実公 昭36−4342(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑剤を含む塩化ビニル系樹脂からな
    材層(A)の少なくとも片面に可塑剤を含む塩化ビニ
    ル系樹脂からなる内表皮層(B)および外表皮層(C)
    からなる表皮層(X)接合してなる積層シートであ
    って該基材層(A)は該可塑剤としてピロメリット酸
    エステル系、トリメリット酸エステル系およびポリエス
    テル系から選ばれた少なくとも1種を含み、該表皮層
    (X)の可塑剤濃度は該基材層(A)の可塑剤濃度より
    低く、外表皮層(C)の可塑剤濃度は内表皮層(B)の
    それよりも高く、該外表皮層(C)の面硬該基材
    層(A)のそれより高いことを特徴とする塩化ビニル
    系樹脂積層シート。
  2. 【請求項2】該表皮層(X)の該可塑剤はフタル酸エス
    テル系を含むものである請求項1記載の塩化ビニル系樹
    脂積層シート。
  3. 【請求項3】該外表皮層(C)は、島津製作所株式会社
    製の島津ダイナミック超微小硬度計DUH−200型の
    三角錘圧子115°で測定した表面硬度が、基材層
    (A)のそれより0.2以上大きい請求項1または2
    記載の塩化ビニル系樹脂積層シート。
  4. 【請求項4】 該外表皮層(C)は、島津製作所株式会
    社製の島津ダイナミック超微小硬度計DUH−200型
    の三角錘圧子115°で測定した表面硬度が、基材層
    (A)のそれより0.5以上である請求項1または2
    記載の塩化ビニル系樹脂積層シート。
  5. 【請求項5】 基材層(A)が、繊維基布との積層体
    である請求項1〜4のいずれかに記載の塩化ビニル系樹
    脂積層シート。
JP33140593A 1993-12-27 1993-12-27 塩化ビニル系樹脂積層シート Expired - Fee Related JP3240797B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33140593A JP3240797B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 塩化ビニル系樹脂積層シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33140593A JP3240797B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 塩化ビニル系樹脂積層シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07186340A JPH07186340A (ja) 1995-07-25
JP3240797B2 true JP3240797B2 (ja) 2001-12-25

Family

ID=18243325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33140593A Expired - Fee Related JP3240797B2 (ja) 1993-12-27 1993-12-27 塩化ビニル系樹脂積層シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3240797B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07186340A (ja) 1995-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6318349B2 (ja) 軟質塩化ビニル樹脂製産業資材シート
JP2016022708A (ja) 産業用ターポリン及びテント構造物用膜材
JPWO2003051629A1 (ja) 防汚性防水シート
JP6318348B2 (ja) 軟質塩化ビニル樹脂製産業資材シート
JP6435483B2 (ja) 接着性ペーストゾル組成物及びそれを用いた産業資材用帆布及びメッシュシートの製造方法
JP3389720B2 (ja) 高透光難燃性膜材、外壁材、屋根材および農業用ハウス
JP2017133000A (ja) ポリ塩化ビニル系樹脂組成物およびポリ塩化ビニル系樹脂シート
JP3240797B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂積層シート
JPH07186342A (ja) 防汚性に優れた積層シート
JPH10315399A (ja) 防汚膜材料
JP3682601B2 (ja) 防炎性及び融着接合部の耐熱クリープ性に優れた防水複合膜材料融着接合体
JPH0957889A (ja) 防汚膜材
JP2894192B2 (ja) 防汚性に優れた積層シート
JP3232842B2 (ja) 積層シート
JP3777478B2 (ja) 雨筋汚れ防止効果に優れた防汚性防水シート
JP6318347B2 (ja) 軟質塩化ビニル樹脂製産業資材シート
JP5544485B2 (ja) 自浄防汚シート
JP3498341B2 (ja) 光学用表示板
JP7025005B2 (ja) 防塵性皮膜、及び防塵性フィルム、並びに、これらを用いた帆布、メッシュシート、及びターポリン
JP3709926B2 (ja) 熱融着性に優れた防汚性防水シート
JP2012086401A (ja) 自浄防汚シート
JP2012086397A (ja) 自浄防汚シート
JPS62249740A (ja) 防汚性積層布及びその製造方法
JPH09226064A (ja) 防汚シートおよびその製造法
JPH0157668B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees