JPH08188023A - サスペンション装置 - Google Patents
サスペンション装置Info
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- JPH08188023A JPH08188023A JP7002892A JP289295A JPH08188023A JP H08188023 A JPH08188023 A JP H08188023A JP 7002892 A JP7002892 A JP 7002892A JP 289295 A JP289295 A JP 289295A JP H08188023 A JPH08188023 A JP H08188023A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G7/00—Pivoted suspension arms; Accessories thereof
- B60G7/02—Attaching arms to sprung part of vehicle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G3/00—Resilient suspensions for a single wheel
- B60G3/18—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram
- B60G3/20—Resilient suspensions for a single wheel with two or more pivoted arms, e.g. parallelogram all arms being rigid
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/38—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
- F16F1/387—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type comprising means for modifying the rigidity in particular directions
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/40—Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
- B60G2200/46—Indexing codes relating to the wheels in the suspensions camber angle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2204/00—Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
- B60G2204/40—Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
- B60G2204/41—Elastic mounts, e.g. bushings
- B60G2204/4104—Bushings having modified rigidity in particular directions
- B60G2204/41042—Bushings having modified rigidity in particular directions by using internal cam surfaces
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は車輪支持部材を、アッパアームとロ
アアームとで支持するダブルウィッシュボーン式のサス
ペンション装置に関し、ブッシュの弾性変形に起因する
旋回時のキャンバ角変化を抑制することを目的とする。 【構成】 車輪30を回転可能に支持する車輪支持部材
14に、アッパボールジョイント16又はロアボールジ
ョイント20を介してアッパアーム10及びロアアーム
12を連結する。アッパアーム10及びロアアーム12
を、ブッシュ18又はブッシュ22を介して車体側部材
に連結する。上端が車体に固定されるバネ部材40の下
端をロアアーム12に連結する。ブッシュ22に、ロア
アーム12の軸線下方向きの力に対して軟らかく、他の
方向の力に対して硬い弾性を、ブッシュ18に、圧縮力
に対して軟らかく、引張力に対して硬い特性を付与す
る。
アアームとで支持するダブルウィッシュボーン式のサス
ペンション装置に関し、ブッシュの弾性変形に起因する
旋回時のキャンバ角変化を抑制することを目的とする。 【構成】 車輪30を回転可能に支持する車輪支持部材
14に、アッパボールジョイント16又はロアボールジ
ョイント20を介してアッパアーム10及びロアアーム
12を連結する。アッパアーム10及びロアアーム12
を、ブッシュ18又はブッシュ22を介して車体側部材
に連結する。上端が車体に固定されるバネ部材40の下
端をロアアーム12に連結する。ブッシュ22に、ロア
アーム12の軸線下方向きの力に対して軟らかく、他の
方向の力に対して硬い弾性を、ブッシュ18に、圧縮力
に対して軟らかく、引張力に対して硬い特性を付与す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サスペンション装置に
係り、特に車輪支持部材を、アッパアームとロアアーム
とで支持するダブルウィッシュボーン式のサスペンショ
ン装置に関する。
係り、特に車輪支持部材を、アッパアームとロアアーム
とで支持するダブルウィッシュボーン式のサスペンショ
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭63−3069
08号公報に開示される如く、車両旋回時において車輪
をネガティブキャンバ状態に維持すべく構成したダブル
ウィッシュボーン式のサスペンション装置が知られてい
る。
08号公報に開示される如く、車両旋回時において車輪
をネガティブキャンバ状態に維持すべく構成したダブル
ウィッシュボーン式のサスペンション装置が知られてい
る。
【0003】すなわち、車両の旋回時において大きなコ
ーナリングパワーを確保するためには、旋回に伴う横加
速度が作用した際に確保できる各タイヤの接地面積が大
きいことが望ましい。従って、タイヤの弾性変形を考慮
すれば、各車輪がそれぞれ旋回中心側に傾いたキャンバ
角を維持すること、すなわち旋回外輪がネガティブキャ
ンバ状態、旋回内輪がポジティブキャンバ状態となるこ
とが最も望ましい。
ーナリングパワーを確保するためには、旋回に伴う横加
速度が作用した際に確保できる各タイヤの接地面積が大
きいことが望ましい。従って、タイヤの弾性変形を考慮
すれば、各車輪がそれぞれ旋回中心側に傾いたキャンバ
角を維持すること、すなわち旋回外輪がネガティブキャ
ンバ状態、旋回内輪がポジティブキャンバ状態となるこ
とが最も望ましい。
【0004】これに対して、車両の旋回方向は常に一方
向ではないため、かかるキャンバ角を実現するために
は、車両の旋回方向に応じて左右輪のキャンバ角を積極
的に、かつ比較的大きく変化させる必要が生じる。この
ため、上記キャンバ角の実現には実用上種々の困難が伴
う。
向ではないため、かかるキャンバ角を実現するために
は、車両の旋回方向に応じて左右輪のキャンバ角を積極
的に、かつ比較的大きく変化させる必要が生じる。この
ため、上記キャンバ角の実現には実用上種々の困難が伴
う。
【0005】一方、車両の旋回時には旋回外方への荷重
移動が伴うため、旋回内輪の接地状態と旋回外輪の接地
状態とを、車両の旋回性に与える影響について比較する
と、旋回外輪の接地状態の寄与度が大きくなる。従っ
て、簡易な構成で高いコーナリングパワーを確保するた
めには、車両が備える左右輪を共にネガティブキャンバ
状態に維持しておくことが有効である。
移動が伴うため、旋回内輪の接地状態と旋回外輪の接地
状態とを、車両の旋回性に与える影響について比較する
と、旋回外輪の接地状態の寄与度が大きくなる。従っ
て、簡易な構成で高いコーナリングパワーを確保するた
めには、車両が備える左右輪を共にネガティブキャンバ
状態に維持しておくことが有効である。
【0006】上記従来のサスペンション装置は、かかる
点に着目して構成されたものであり、具体的には、車輪
支持部材を、上下に離間して配設される2つのAアーム
で揺動可能に支持することで、車輪がバウンド方向に変
位した場合をも含めて、車輪をネガティブキャンバ状態
に維持しようとするものである。
点に着目して構成されたものであり、具体的には、車輪
支持部材を、上下に離間して配設される2つのAアーム
で揺動可能に支持することで、車輪がバウンド方向に変
位した場合をも含めて、車輪をネガティブキャンバ状態
に維持しようとするものである。
【0007】この場合、車両の旋回に伴って車体がロー
ルし、その結果旋回外輪がバウンド方向に変位しても、
その車輪がネガティブキャンバ状態に維持できるため、
安定したコーナリングパワーを確保することができ、優
れた旋回特性が得られることになる。
ルし、その結果旋回外輪がバウンド方向に変位しても、
その車輪がネガティブキャンバ状態に維持できるため、
安定したコーナリングパワーを確保することができ、優
れた旋回特性が得られることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
サスペンション装置におけるAアームの如きサスペンシ
ョンアームと車体との連結は、特定方向への揺動が可能
であること、及び適当な振動吸収性が確保できること等
を考慮して、一般にブッシュ等を介して行われる。
サスペンション装置におけるAアームの如きサスペンシ
ョンアームと車体との連結は、特定方向への揺動が可能
であること、及び適当な振動吸収性が確保できること等
を考慮して、一般にブッシュ等を介して行われる。
【0009】従って、車体と車輪支持部材とは、サスペ
ンション装置の機能上揺動が許容される方向に相対変位
するだけでなく、ブッシュが弾性変形できる範囲内で
は、種々の方向に相対変位することができる。すなわ
ち、サスペンション装置は、かかる相対変位を許容する
ことで車両の走行振動の吸収を図っている。
ンション装置の機能上揺動が許容される方向に相対変位
するだけでなく、ブッシュが弾性変形できる範囲内で
は、種々の方向に相対変位することができる。すなわ
ち、サスペンション装置は、かかる相対変位を許容する
ことで車両の走行振動の吸収を図っている。
【0010】しかしながら、このように車輪支持部材が
車体に対して種々の方向に相対変位可能であるとすれ
ば、車両の旋回に伴って旋回外輪に横加速度が作用した
際の、旋回外輪のポジティブキャンバ方向への変位が許
容されることになる。この場合、ブッシュの硬度を高め
ることでポジティブキャンバ方向への変位量を抑制する
ことは可能であるが、かかる措置を講じた場合ブッシュ
の振動吸収能力が低下することになり、車両の乗り心地
が悪化する。
車体に対して種々の方向に相対変位可能であるとすれ
ば、車両の旋回に伴って旋回外輪に横加速度が作用した
際の、旋回外輪のポジティブキャンバ方向への変位が許
容されることになる。この場合、ブッシュの硬度を高め
ることでポジティブキャンバ方向への変位量を抑制する
ことは可能であるが、かかる措置を講じた場合ブッシュ
の振動吸収能力が低下することになり、車両の乗り心地
が悪化する。
【0011】この意味で、ブッシュの弾性特性について
何らの工夫も凝らされていない上記従来のサスペンショ
ン装置は、車両の旋回時において、必ずしも旋回外輪を
想定したネガティブキャンバ状態に維持することができ
ない場合を生ずるという問題を有するものであった。
何らの工夫も凝らされていない上記従来のサスペンショ
ン装置は、車両の旋回時において、必ずしも旋回外輪を
想定したネガティブキャンバ状態に維持することができ
ない場合を生ずるという問題を有するものであった。
【0012】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、アッパアーム又はロアアームと、車輪支持部材
又は車体側部材とを連結する弾性体に適当な弾性特性を
付与することで、乗り心地を損なうことなく旋回時にお
けるキャンバ角変化を抑制して、上記の課題を解決する
サスペンション装置を提供することを目的とする。
であり、アッパアーム又はロアアームと、車輪支持部材
又は車体側部材とを連結する弾性体に適当な弾性特性を
付与することで、乗り心地を損なうことなく旋回時にお
けるキャンバ角変化を抑制して、上記の課題を解決する
サスペンション装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部
材と、一端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそ
れぞれ揺動可能に連結されたアッパアームと、該アッパ
アームの下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記
車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能
に連結されたロアアームと、前記車輪支持部材と車体と
の間に介在し、該車輪支持部材に対して車体を支持する
バネ部材とを備えるサスペンション装置であって、前記
バネ部材のバネ荷重を、前記ロアアームが受けると共
に、前記ロアアームが弾性体を介して前記車体側部材に
連結され、かつ、前記弾性体が、前記ロアアームの軸線
下方かつ車両内方向きに、前記軸線下方かつ車両外方向
きに比して硬い弾性を示す特性を有するサスペンション
装置により達成される。
に記載する如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部
材と、一端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそ
れぞれ揺動可能に連結されたアッパアームと、該アッパ
アームの下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記
車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能
に連結されたロアアームと、前記車輪支持部材と車体と
の間に介在し、該車輪支持部材に対して車体を支持する
バネ部材とを備えるサスペンション装置であって、前記
バネ部材のバネ荷重を、前記ロアアームが受けると共
に、前記ロアアームが弾性体を介して前記車体側部材に
連結され、かつ、前記弾性体が、前記ロアアームの軸線
下方かつ車両内方向きに、前記軸線下方かつ車両外方向
きに比して硬い弾性を示す特性を有するサスペンション
装置により達成される。
【0014】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一端
が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動
可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの下
方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持部
材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結され
たロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介在
し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材と
を備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材の
バネ荷重を、前記ロアアームが受けると共に、前記アッ
パアームの両端のうち少なくとも一端が、弾性体を介し
て前記車輪支持部材又は前記車体側部材に連結され、か
つ、前記弾性体が、前記アッパアームの軸線方向かつ車
両外方向きに、前記軸線方向かつ車両内方向きに比して
硬い弾性を示す特性を有するサスペンション装置によっ
ても達成される。
如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一端
が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動
可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの下
方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持部
材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結され
たロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介在
し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材と
を備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材の
バネ荷重を、前記ロアアームが受けると共に、前記アッ
パアームの両端のうち少なくとも一端が、弾性体を介し
て前記車輪支持部材又は前記車体側部材に連結され、か
つ、前記弾性体が、前記アッパアームの軸線方向かつ車
両外方向きに、前記軸線方向かつ車両内方向きに比して
硬い弾性を示す特性を有するサスペンション装置によっ
ても達成される。
【0015】更に、上記の目的は、請求項3に記載する
如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一端
が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動
可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの下
方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持部
材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結され
たロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介在
し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材と
を備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材の
バネ荷重を、前記アッパアームが受けると共に、前記ア
ッパアームが弾性体を介して前記車体側部材に連結さ
れ、かつ、前記弾性体が、前記アッパアームの軸線下方
かつ車両外方向きに、前記軸線下方かつ車両内方向きに
比して硬い弾性を示す特性を有するサスペンション装置
によっても達成される。
如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一端
が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動
可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの下
方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持部
材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結され
たロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介在
し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材と
を備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材の
バネ荷重を、前記アッパアームが受けると共に、前記ア
ッパアームが弾性体を介して前記車体側部材に連結さ
れ、かつ、前記弾性体が、前記アッパアームの軸線下方
かつ車両外方向きに、前記軸線下方かつ車両内方向きに
比して硬い弾性を示す特性を有するサスペンション装置
によっても達成される。
【0016】また、上記の目的は、請求項4に記載する
如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一端
が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動
可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの下
方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持部
材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結され
たロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介在
し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材と
を備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材の
バネ荷重を、前記アッパアームが受けると共に、前記ロ
アアームの両端のうち少なくとも一端が、弾性体を介し
て前記車輪支持部材又は前記車体側部材に連結され、か
つ、前記弾性体が、前記ロアアームの軸線方向かつ車両
内方向きに、前記軸線方向かつ車両外方向きに比して硬
い弾性を示す特性を有するサスペンション装置によって
も達成される。
如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一端
が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動
可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの下
方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持部
材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結され
たロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介在
し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材と
を備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材の
バネ荷重を、前記アッパアームが受けると共に、前記ロ
アアームの両端のうち少なくとも一端が、弾性体を介し
て前記車輪支持部材又は前記車体側部材に連結され、か
つ、前記弾性体が、前記ロアアームの軸線方向かつ車両
内方向きに、前記軸線方向かつ車両外方向きに比して硬
い弾性を示す特性を有するサスペンション装置によって
も達成される。
【0017】そして、上記の目的は、請求項5に記載す
る如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一
端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺
動可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの
下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持
部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結さ
れたロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介
在し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材
とを備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材
のバネ荷重を、前記アッパアーム及び前記ロアアームの
何れか一方が受けると共に、前記アッパアーム及び前記
ロアアームのうちバネ荷重を受けるものが、弾性体を介
して前記車体側部材に連結され、かつ、前記弾性体が、
前記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ荷重を
受けるものの軸線下方向きに、前記軸線下方かつ車両内
方向き、及び前記軸線下方かつ車両外方向きに比して軟
らかい弾性を示す特性を有するサスペンション装置によ
っても達成される。
る如く、車輪を回転可能に支持する車輪支持部材と、一
端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺
動可能に連結されたアッパアームと、該アッパアームの
下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車輪支持
部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に連結さ
れたロアアームと、前記車輪支持部材と車体との間に介
在し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバネ部材
とを備えるサスペンション装置であって、前記バネ部材
のバネ荷重を、前記アッパアーム及び前記ロアアームの
何れか一方が受けると共に、前記アッパアーム及び前記
ロアアームのうちバネ荷重を受けるものが、弾性体を介
して前記車体側部材に連結され、かつ、前記弾性体が、
前記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ荷重を
受けるものの軸線下方向きに、前記軸線下方かつ車両内
方向き、及び前記軸線下方かつ車両外方向きに比して軟
らかい弾性を示す特性を有するサスペンション装置によ
っても達成される。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明において、前記車輪支持部
材は、前記アッパアームと、前記バネ部材を介して入力
されるバネ荷重を受ける前記ロアアームとを介して車体
側部材に連結される。
材は、前記アッパアームと、前記バネ部材を介して入力
されるバネ荷重を受ける前記ロアアームとを介して車体
側部材に連結される。
【0019】かかる構成のサスペンション装置におい
て、当該サスペンション装置が支持する車輪が旋回外輪
となった場合、前記ロアアームの車体側部材との連結点
には、軸線下方かつ車両内方向きの外力が作用する。ま
た、車両に大きな横加速度が作用していない場合、前記
ロアアームの車体側部材との連結点には、軸線下方かつ
車両外方向きの外力が作用する。
て、当該サスペンション装置が支持する車輪が旋回外輪
となった場合、前記ロアアームの車体側部材との連結点
には、軸線下方かつ車両内方向きの外力が作用する。ま
た、車両に大きな横加速度が作用していない場合、前記
ロアアームの車体側部材との連結点には、軸線下方かつ
車両外方向きの外力が作用する。
【0020】これに対して、前記ロアアームは、前記ロ
アアームの軸線下方かつ車両内方向きに、前記軸線下方
かつ車両外方向きに比して硬い弾性を示す特性を有する
弾性体を介して車体側部材に連結されている。従って、
前記弾性体は、前記ロアアームが支持する車輪が旋回外
輪となった場合は硬度の高い弾性体として車輪のキャン
バ角変化を有効に抑制すべく機能し、一方車輪に大きな
横加速度が生じていない場合には、硬度の低い弾性体と
して優れた振動吸収性を発揮すべく機能する。
アアームの軸線下方かつ車両内方向きに、前記軸線下方
かつ車両外方向きに比して硬い弾性を示す特性を有する
弾性体を介して車体側部材に連結されている。従って、
前記弾性体は、前記ロアアームが支持する車輪が旋回外
輪となった場合は硬度の高い弾性体として車輪のキャン
バ角変化を有効に抑制すべく機能し、一方車輪に大きな
横加速度が生じていない場合には、硬度の低い弾性体と
して優れた振動吸収性を発揮すべく機能する。
【0021】請求項2記載の発明において、前記車輪支
持部材は、上記請求項1記載の発明と同様に、前記アッ
パアームと、前記バネ部材を介して入力されるバネ荷重
を受ける前記ロアアームとを介して車体側部材に連結さ
れる。かかる構成のサスペンション装置において、当該
サスペンション装置が支持する車輪が旋回外輪となった
場合、前記アッパアームには、該アッパアームの軸線方
向かつ車両外方向きの外力が作用する。また、車両に大
きな横加速度が作用していない場合、前記アッパアーム
には、軸線方向かつ車両内方向きの外力が作用する。
持部材は、上記請求項1記載の発明と同様に、前記アッ
パアームと、前記バネ部材を介して入力されるバネ荷重
を受ける前記ロアアームとを介して車体側部材に連結さ
れる。かかる構成のサスペンション装置において、当該
サスペンション装置が支持する車輪が旋回外輪となった
場合、前記アッパアームには、該アッパアームの軸線方
向かつ車両外方向きの外力が作用する。また、車両に大
きな横加速度が作用していない場合、前記アッパアーム
には、軸線方向かつ車両内方向きの外力が作用する。
【0022】これに対して、前記アッパアームは、両端
のうち少なくとも一方が、前記アッパアームの軸線方向
かつ車両外方向きに、前記軸線下方かつ車両内方向きに
比して硬い弾性を示す特性を有する弾性体を介して前記
車輪支持部材、又は車体側部材に連結されている。
のうち少なくとも一方が、前記アッパアームの軸線方向
かつ車両外方向きに、前記軸線下方かつ車両内方向きに
比して硬い弾性を示す特性を有する弾性体を介して前記
車輪支持部材、又は車体側部材に連結されている。
【0023】従って、前記弾性体は、前記アッパアーム
が支持する車輪が旋回外輪となった場合は硬度の高い弾
性体として車輪のキャンバ角変化を有効に抑制すべく機
能し、一方車輪に大きな横加速度が生じていない場合に
は、硬度の低い弾性体として優れた振動吸収性を発揮す
べく機能する。
が支持する車輪が旋回外輪となった場合は硬度の高い弾
性体として車輪のキャンバ角変化を有効に抑制すべく機
能し、一方車輪に大きな横加速度が生じていない場合に
は、硬度の低い弾性体として優れた振動吸収性を発揮す
べく機能する。
【0024】請求項3記載の発明において、前記車輪支
持部材は、前記バネ部材を介して入力されるバネ荷重を
受ける前記アッパアームと、前記ロアアームとを介して
車体側部材に連結される。かかる構成のサスペンション
装置において、当該サスペンション装置が支持する車輪
が旋回外輪となった場合、前記アッパアームの車体側部
材との連結点には、軸線下方かつ車両外方向きの外力が
作用する。また、車両に大きな横加速度が作用していな
い場合、前記アッパアームの車体側部材との連結点に
は、軸線下方かつ車両内方向きの外力が作用する。
持部材は、前記バネ部材を介して入力されるバネ荷重を
受ける前記アッパアームと、前記ロアアームとを介して
車体側部材に連結される。かかる構成のサスペンション
装置において、当該サスペンション装置が支持する車輪
が旋回外輪となった場合、前記アッパアームの車体側部
材との連結点には、軸線下方かつ車両外方向きの外力が
作用する。また、車両に大きな横加速度が作用していな
い場合、前記アッパアームの車体側部材との連結点に
は、軸線下方かつ車両内方向きの外力が作用する。
【0025】これに対して、前記アッパアームは、前記
アッパアームの軸線下方かつ車両外方向きに、前記軸線
下方かつ車両内方向きに比して硬い弾性を示す特性を有
する弾性体を介して車体側部材に連結されている。従っ
て、前記弾性体は、前記アッパアームが支持する車輪が
旋回外輪となった場合は硬度の高い弾性体として車輪の
キャンバ角変化を有効に抑制すべく機能し、一方車輪に
大きな横加速度が生じていない場合には、硬度の低い弾
性体として優れた振動吸収性を発揮すべく機能する。
アッパアームの軸線下方かつ車両外方向きに、前記軸線
下方かつ車両内方向きに比して硬い弾性を示す特性を有
する弾性体を介して車体側部材に連結されている。従っ
て、前記弾性体は、前記アッパアームが支持する車輪が
旋回外輪となった場合は硬度の高い弾性体として車輪の
キャンバ角変化を有効に抑制すべく機能し、一方車輪に
大きな横加速度が生じていない場合には、硬度の低い弾
性体として優れた振動吸収性を発揮すべく機能する。
【0026】請求項4記載の発明において、前記車輪支
持部材は、上記請求項3記載の発明と同様に、前記バネ
部材を介して入力されるバネ荷重を受ける前記アッパア
ームと、前記ロアアームとを介して車体側部材に連結さ
れる。かかる構成のサスペンション装置において、当該
サスペンション装置が支持する車輪が旋回外輪となった
場合、前記ロアアームには、該ロアアームの軸線方向か
つ車両内方向きの外力が作用する。また、車両に大きな
横加速度が作用していない場合、前記ロアアームには、
軸線方向かつ車両外方向きの外力が作用する。
持部材は、上記請求項3記載の発明と同様に、前記バネ
部材を介して入力されるバネ荷重を受ける前記アッパア
ームと、前記ロアアームとを介して車体側部材に連結さ
れる。かかる構成のサスペンション装置において、当該
サスペンション装置が支持する車輪が旋回外輪となった
場合、前記ロアアームには、該ロアアームの軸線方向か
つ車両内方向きの外力が作用する。また、車両に大きな
横加速度が作用していない場合、前記ロアアームには、
軸線方向かつ車両外方向きの外力が作用する。
【0027】これに対して、前記ロアアームは、両端の
うち少なくとも一方が、前記ロアアームの軸線方向かつ
車両内方向きに、前記軸線下方かつ車両外方向きに比し
て硬い弾性を示す特性を有する弾性体を介して前記車輪
支持部材、又は車体側部材に連結されている。
うち少なくとも一方が、前記ロアアームの軸線方向かつ
車両内方向きに、前記軸線下方かつ車両外方向きに比し
て硬い弾性を示す特性を有する弾性体を介して前記車輪
支持部材、又は車体側部材に連結されている。
【0028】従って、前記弾性体は、前記ロアアームが
支持する車輪が旋回外輪となった場合は硬度の高い弾性
体として車輪のキャンバ角変化を有効に抑制すべく機能
し、一方車輪に大きな横加速度が生じていない場合に
は、硬度の低い弾性体として優れた振動吸収性を発揮す
べく機能する。
支持する車輪が旋回外輪となった場合は硬度の高い弾性
体として車輪のキャンバ角変化を有効に抑制すべく機能
し、一方車輪に大きな横加速度が生じていない場合に
は、硬度の低い弾性体として優れた振動吸収性を発揮す
べく機能する。
【0029】請求項5記載の発明において、前記車輪支
持部材は、前記アッパアーム及び前記ロアアームを介し
て車体側部材に連結される。この際、前記バネ部材を介
して入力されるバネ荷重は、前記アッパアーム又は前記
ロアアームの何れか一方に付与される。
持部材は、前記アッパアーム及び前記ロアアームを介し
て車体側部材に連結される。この際、前記バネ部材を介
して入力されるバネ荷重は、前記アッパアーム又は前記
ロアアームの何れか一方に付与される。
【0030】かかる構成のサスペンション装置を搭載す
る車両に、旋回走行に伴って横加速度が作用すると、前
記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ荷重を受
けるものには、旋回外輪であるが旋回内輪であるかに応
じて、前記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ
荷重を受けるものの軸線下方かつ車両外方向きの外力、
又は軸線下方かつ車両内方向きの何れかの外力が作用す
る。
る車両に、旋回走行に伴って横加速度が作用すると、前
記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ荷重を受
けるものには、旋回外輪であるが旋回内輪であるかに応
じて、前記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ
荷重を受けるものの軸線下方かつ車両外方向きの外力、
又は軸線下方かつ車両内方向きの何れかの外力が作用す
る。
【0031】また、車両に大きな横加速度が作用してい
ない場合、前記アッパアーム及び前記ロアアームのうち
バネ荷重を受けるものには、旋回時に生ずる外力に比し
て更に軸線下向きの外力が作用する。これに対して、前
記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ荷重を受
けるものは、その軸線下方向きに、軸線下方かつ車両内
方向き、及び軸線下方かつ車両外方向きに比して軟らか
い弾性を示す特性を有する弾性体を介して車体側部材に
連結されている。
ない場合、前記アッパアーム及び前記ロアアームのうち
バネ荷重を受けるものには、旋回時に生ずる外力に比し
て更に軸線下向きの外力が作用する。これに対して、前
記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ荷重を受
けるものは、その軸線下方向きに、軸線下方かつ車両内
方向き、及び軸線下方かつ車両外方向きに比して軟らか
い弾性を示す特性を有する弾性体を介して車体側部材に
連結されている。
【0032】従って、前記弾性体は、前記ロアアームが
支持する車輪が旋回外輪となった場合、及び旋回内輪と
なった場合には硬度の高い弾性体として車輪のキャンバ
角変化を有効に抑制すべく機能し、一方車輪に大きな横
加速度が生じていない場合には、硬度の低い弾性体とし
て優れた振動吸収性を発揮すべく機能する。
支持する車輪が旋回外輪となった場合、及び旋回内輪と
なった場合には硬度の高い弾性体として車輪のキャンバ
角変化を有効に抑制すべく機能し、一方車輪に大きな横
加速度が生じていない場合には、硬度の低い弾性体とし
て優れた振動吸収性を発揮すべく機能する。
【0033】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるサスペンシ
ョン装置の構成を表す正面断面図を示す。また、図2
は、本実施例のサスペンション装置の全体構成を表す斜
視図を示す。
ョン装置の構成を表す正面断面図を示す。また、図2
は、本実施例のサスペンション装置の全体構成を表す斜
視図を示す。
【0034】図1及び図2に示す如く、本実施例のサス
ペンション装置は、アッパアーム10及びロアアーム1
2を用いて車輪支持部材14を支持するダブルウィッシ
ュボーン式サスペンション装置である。アッパアーム1
0は、車輪支持部材14との連結部にアッパボールジョ
イント16を、また他端側の連結部、すなわち車体側部
材との連結を図る2つの連結部それぞれにブッシュ18
を備えている。
ペンション装置は、アッパアーム10及びロアアーム1
2を用いて車輪支持部材14を支持するダブルウィッシ
ュボーン式サスペンション装置である。アッパアーム1
0は、車輪支持部材14との連結部にアッパボールジョ
イント16を、また他端側の連結部、すなわち車体側部
材との連結を図る2つの連結部それぞれにブッシュ18
を備えている。
【0035】アッパボールジョイント16は、アッパア
ーム10と一体に構成されるボール部と、そのボール部
を把持した状態で車輪支持部材14に固定される把持部
とで構成される連結部材であり、特定範囲内での揺動を
許容しつつ、その他の実質的な相対変位を許容すること
なく、アッパアーム10と車輪支持部材14とを連結す
る。
ーム10と一体に構成されるボール部と、そのボール部
を把持した状態で車輪支持部材14に固定される把持部
とで構成される連結部材であり、特定範囲内での揺動を
許容しつつ、その他の実質的な相対変位を許容すること
なく、アッパアーム10と車輪支持部材14とを連結す
る。
【0036】一方、ブッシュ18は、図1に示す如く車
両前後方向を軸方向とする内筒18a及び外筒18b
と、それらの間に介在してある程度の相対変位を許容し
つつ内筒18aと外筒18bとを連結する弾性体18c
により構成される。ここで、本実施例においては、アッ
パアーム10の内筒18aを車体側部材に固定すること
で、アッパアーム10と車体側部材との連結を図ってい
る。
両前後方向を軸方向とする内筒18a及び外筒18b
と、それらの間に介在してある程度の相対変位を許容し
つつ内筒18aと外筒18bとを連結する弾性体18c
により構成される。ここで、本実施例においては、アッ
パアーム10の内筒18aを車体側部材に固定すること
で、アッパアーム10と車体側部材との連結を図ってい
る。
【0037】ロアアーム12は、アッパアーム10の下
方に所定間隔をあけて配設されるサスペンションアーム
であり、アッパアーム10と同様に、車輪支持部材14
側の連結部にロアボールジョイント20を、他端の連結
部、すなわち車体側部材との連結を図る2つの連結部そ
れぞれにブッシュ22を備えている。
方に所定間隔をあけて配設されるサスペンションアーム
であり、アッパアーム10と同様に、車輪支持部材14
側の連結部にロアボールジョイント20を、他端の連結
部、すなわち車体側部材との連結を図る2つの連結部そ
れぞれにブッシュ22を備えている。
【0038】ロアボールジョイント20は、上述したア
ッパボールジョイント16と同様にボール部と把持部と
で構成される連結部材であり、特定範囲内での揺動を許
容しつつ、その他の実質的な相対変位を許容することな
く、アッパアーム10と車輪支持部材14とを連結す
る。
ッパボールジョイント16と同様にボール部と把持部と
で構成される連結部材であり、特定範囲内での揺動を許
容しつつ、その他の実質的な相対変位を許容することな
く、アッパアーム10と車輪支持部材14とを連結す
る。
【0039】また、ブッシュ22も、上述したブッシュ
18と同様に、内筒22a、外筒22b、及び弾性体2
2cからなる連結部材であり、本実施例においては内筒
22aを車体側部材に固定してロアアーム12と車体側
部材との連結が図られている。
18と同様に、内筒22a、外筒22b、及び弾性体2
2cからなる連結部材であり、本実施例においては内筒
22aを車体側部材に固定してロアアーム12と車体側
部材との連結が図られている。
【0040】車輪支持部材14は、アッパボールジョイ
ント16の把持部、ロアボールジョイント20の把持
部、ロアボールジョイント20の把持部に固定されるキ
ャリア24、キャリア24に収納される回転軸受26に
よって構成される。また、車輪30は、ホイル32、タ
イヤ34、及びホイル32に固定されるブレーキディス
ク28によって構成される。
ント16の把持部、ロアボールジョイント20の把持
部、ロアボールジョイント20の把持部に固定されるキ
ャリア24、キャリア24に収納される回転軸受26に
よって構成される。また、車輪30は、ホイル32、タ
イヤ34、及びホイル32に固定されるブレーキディス
ク28によって構成される。
【0041】ところで、車両用サスペンション装置にお
いては、車両の走行振動を吸収しつつ車体を支持する構
成部品として、一般にダンパ機構とバネ機構とを組み合
わせて構成されるバネ部材が用いられる。これに対し
て、本実施例のサスペンション装置においては、図1及
び図2に示す如く、ショックアブソーバ36と、その周
囲を取り巻くように配設されるコイルスプリング38と
でバネ部材40を構成し、特にその下端をロアアーム1
2に連結して所望の機能の実現を図っている。
いては、車両の走行振動を吸収しつつ車体を支持する構
成部品として、一般にダンパ機構とバネ機構とを組み合
わせて構成されるバネ部材が用いられる。これに対し
て、本実施例のサスペンション装置においては、図1及
び図2に示す如く、ショックアブソーバ36と、その周
囲を取り巻くように配設されるコイルスプリング38と
でバネ部材40を構成し、特にその下端をロアアーム1
2に連結して所望の機能の実現を図っている。
【0042】ここで、バネ部材40は、ショックアブソ
ーバ36の上端が車体に固定された状態に組み付けられ
る。従って、バネ部材40には車両の荷重が伝達され、
ロアアーム12は、バネ部材40を介して伝達される車
両荷重(以下、かかる荷重をバネ荷重と称す)を受ける
ことになる。
ーバ36の上端が車体に固定された状態に組み付けられ
る。従って、バネ部材40には車両の荷重が伝達され、
ロアアーム12は、バネ部材40を介して伝達される車
両荷重(以下、かかる荷重をバネ荷重と称す)を受ける
ことになる。
【0043】従って、本実施例のサスペンション装置に
おいて、アッパアーム10には、その軸方向の外力が作
用するのみであり、車体と車輪30との間に作用する外
力のうちアッパアーム10の軸方向の成分を除く全ての
成分は、ロアアーム12で受け持たれることになる。
おいて、アッパアーム10には、その軸方向の外力が作
用するのみであり、車体と車輪30との間に作用する外
力のうちアッパアーム10の軸方向の成分を除く全ての
成分は、ロアアーム12で受け持たれることになる。
【0044】ところで、本実施例のサスペンション装置
の如く、アッパアーム10、及びロアアーム12が、ブ
ッシュ18又は22の如く弾性を有する連結部材を介し
て車体側部材に固定される構成においては、それらの弾
性変形に起因して、旋回時等に車輪30のキャンバ角が
理想的な状態から外れる場合があることは前記した通り
である。
の如く、アッパアーム10、及びロアアーム12が、ブ
ッシュ18又は22の如く弾性を有する連結部材を介し
て車体側部材に固定される構成においては、それらの弾
性変形に起因して、旋回時等に車輪30のキャンバ角が
理想的な状態から外れる場合があることは前記した通り
である。
【0045】これに対して、本実施例のサスペンション
装置は、車輪30がバウンド方向、又はリバウンド方向
に変位した際に、適切なネガティブキャンバ状態が維持
されるべくアッパアーム10、ロアアーム12等の諸元
を決定すると共に、ブッシュ18,22に、図1に示す
如く、特定の方向に対して硬度の異なる弾性特性を付与
して理想的なキャンバ角の維持を図った点に特徴を有し
ている。
装置は、車輪30がバウンド方向、又はリバウンド方向
に変位した際に、適切なネガティブキャンバ状態が維持
されるべくアッパアーム10、ロアアーム12等の諸元
を決定すると共に、ブッシュ18,22に、図1に示す
如く、特定の方向に対して硬度の異なる弾性特性を付与
して理想的なキャンバ角の維持を図った点に特徴を有し
ている。
【0046】より具体的には、ブッシュ18には、その
軸線方向かつ車両外方向きの力、すなわちアッパアーム
10に作用する引張力に対しては比較的硬い弾性が、一
方、その軸線方向かつ車両内方向きの力、すなわちアッ
パアーム10に作用する圧縮力に対しては比較的軟らか
い弾性が、それぞれ発揮されるような特性を付与してい
る。
軸線方向かつ車両外方向きの力、すなわちアッパアーム
10に作用する引張力に対しては比較的硬い弾性が、一
方、その軸線方向かつ車両内方向きの力、すなわちアッ
パアーム10に作用する圧縮力に対しては比較的軟らか
い弾性が、それぞれ発揮されるような特性を付与してい
る。
【0047】また、ブッシュ22には、その軸線下方か
つ車両内方向きの力、及びその軸線下方かつ車両外方向
きの力に対しては比較的硬い弾性が、一方、それらの力
よりその軸線下方側に向かって作用する力に対しては比
較的軟らかい弾性が、それぞれ発揮されるような特性を
付与している。
つ車両内方向きの力、及びその軸線下方かつ車両外方向
きの力に対しては比較的硬い弾性が、一方、それらの力
よりその軸線下方側に向かって作用する力に対しては比
較的軟らかい弾性が、それぞれ発揮されるような特性を
付与している。
【0048】この場合、ブッシュ18、22は、旋回時
等大きな横加速度が作用する状況下では高硬度の弾性体
として機能し、また直進走行時等大きな横加速度の作用
しない状況下では低硬度の弾性体として機能し、キャン
バ角の変化を抑制しつつ走行振動を柔軟に吸収するうえ
で好ましい状況が形成される。
等大きな横加速度が作用する状況下では高硬度の弾性体
として機能し、また直進走行時等大きな横加速度の作用
しない状況下では低硬度の弾性体として機能し、キャン
バ角の変化を抑制しつつ走行振動を柔軟に吸収するうえ
で好ましい状況が形成される。
【0049】以下、ブッシュ18,22が上記の如く機
能する理由について、図3〜図9を参照して詳説する。
図3は、車両旋回時に、旋回外側の車輪30(以下、旋
回外輪30OUT と称す)、及び旋回内側の車輪30(以
下、旋回内輪30INと称す)に作用する力の大きさと方
向とを表したベクトル図である。
能する理由について、図3〜図9を参照して詳説する。
図3は、車両旋回時に、旋回外側の車輪30(以下、旋
回外輪30OUT と称す)、及び旋回内側の車輪30(以
下、旋回内輪30INと称す)に作用する力の大きさと方
向とを表したベクトル図である。
【0050】すなわち、車両の重心Gに旋回に伴う横加
速度Fcが作用し、かつ、車両姿勢が適当なロール状態
で安定した場合、Fcの反力として、旋回外輪30OUT
の接地部Joには、旋回外輪30OUT の瞬間中心Co向
きの力Fyoが、また旋回内輪30INの接地部Jiに
は、旋回内輪30INの瞬間中心Ciと接地部Jiとを結
ぶ延長線上に作用する力Fyiが作用する。
速度Fcが作用し、かつ、車両姿勢が適当なロール状態
で安定した場合、Fcの反力として、旋回外輪30OUT
の接地部Joには、旋回外輪30OUT の瞬間中心Co向
きの力Fyoが、また旋回内輪30INの接地部Jiに
は、旋回内輪30INの瞬間中心Ciと接地部Jiとを結
ぶ延長線上に作用する力Fyiが作用する。
【0051】尚、Fyo及びFyiが共に瞬間中心C
o,Ciと接地点Jo,Jiとを結ぶ直線上に作用する
のは、車両姿勢が安定した状態では旋回外輪30OUT 及
び旋回内輪30INにバウンド又はリバウンド方向のトル
クが作用しないはずであり、一方Fyo,Fyiが上記
の方向に作用しない場合は、かかるトルクが発生するこ
とになるからである。
o,Ciと接地点Jo,Jiとを結ぶ直線上に作用する
のは、車両姿勢が安定した状態では旋回外輪30OUT 及
び旋回内輪30INにバウンド又はリバウンド方向のトル
クが作用しないはずであり、一方Fyo,Fyiが上記
の方向に作用しない場合は、かかるトルクが発生するこ
とになるからである。
【0052】また、旋回外輪30OUT 及び旋回内輪30
INには、当初から車両の荷重が付与されており、図3に
示す如く接地部JoにはFzoが、また接地部Jiには
Fziが、それぞれ鉛直方向に向かって作用している。
従って、旋回外輪30OUT には、FyoとFzoの合力
であるFoが、また旋回内輪30INには、FyiとFz
iとの合力であるFiが、それぞれ図3に示す如く旋回
中心側上方向きに作用することになる。
INには、当初から車両の荷重が付与されており、図3に
示す如く接地部JoにはFzoが、また接地部Jiには
Fziが、それぞれ鉛直方向に向かって作用している。
従って、旋回外輪30OUT には、FyoとFzoの合力
であるFoが、また旋回内輪30INには、FyiとFz
iとの合力であるFiが、それぞれ図3に示す如く旋回
中心側上方向きに作用することになる。
【0053】これに対して、旋回外輪30OUT の車輪支
持部材14、及び旋回内輪30INの車輪支持部材14
は、共にアッパボールジョイント16及びロアボールジ
ョイント20のみで支持されている。このため、上述し
たFo,Fiは、共にそれぞれの車輪支持部材14に連
結されるアッパボールジョイント16及びロアボールジ
ョイント20によって受け止められることになる。
持部材14、及び旋回内輪30INの車輪支持部材14
は、共にアッパボールジョイント16及びロアボールジ
ョイント20のみで支持されている。このため、上述し
たFo,Fiは、共にそれぞれの車輪支持部材14に連
結されるアッパボールジョイント16及びロアボールジ
ョイント20によって受け止められることになる。
【0054】ここで、図4は、上記Foをアッパボール
ジョイント16に作用する分力Fuoと、ロアボールジ
ョイント20に作用する分力Fdoとに分けて表したベ
クトル図である。すなわち、上記図3中に示すFoは、
図4中に実線で示す如くアッパアーム10上の一点を始
点とするベクトルFo´として表すことができる。ま
た、このFo´は、図4中に破線で示す如くアッパアー
ム10の軸線方向のベクトルFuoと、Fo´の始点と
ロアボールジョイント20とを結ぶ直線上のベクトルF
doとに分解することができる。
ジョイント16に作用する分力Fuoと、ロアボールジ
ョイント20に作用する分力Fdoとに分けて表したベ
クトル図である。すなわち、上記図3中に示すFoは、
図4中に実線で示す如くアッパアーム10上の一点を始
点とするベクトルFo´として表すことができる。ま
た、このFo´は、図4中に破線で示す如くアッパアー
ム10の軸線方向のベクトルFuoと、Fo´の始点と
ロアボールジョイント20とを結ぶ直線上のベクトルF
doとに分解することができる。
【0055】この際、車輪30に作用する外力のうち、
アッパアーム10の軸方向に作用する成分を除く全ての
成分は、ロアアーム12、すなわちロアボールジョイン
ト20で受け止められることは前記した通りである。従
って、図4に示す如く旋回外輪30OUT に作用する外力
Foを、FuoとFdoとに分解した場合、Fuoはア
ッパボールジョイント16が受ける力として、またFd
oはロアボールジョイント20が受ける力として、それ
ぞれ把握することができる。
アッパアーム10の軸方向に作用する成分を除く全ての
成分は、ロアアーム12、すなわちロアボールジョイン
ト20で受け止められることは前記した通りである。従
って、図4に示す如く旋回外輪30OUT に作用する外力
Foを、FuoとFdoとに分解した場合、Fuoはア
ッパボールジョイント16が受ける力として、またFd
oはロアボールジョイント20が受ける力として、それ
ぞれ把握することができる。
【0056】この際、アッパアーム10については、ア
ッパボールジョイント16に作用する力が、そのままブ
ッシュ18に作用する力であることから、結局旋回外輪
30 OUT のアッパアーム10が備えるブッシュ18に
は、図5中にFuo´で示す如く、その軸線方向かつ車
両外方向きの力が作用することになる。
ッパボールジョイント16に作用する力が、そのままブ
ッシュ18に作用する力であることから、結局旋回外輪
30 OUT のアッパアーム10が備えるブッシュ18に
は、図5中にFuo´で示す如く、その軸線方向かつ車
両外方向きの力が作用することになる。
【0057】一方、ロアボールジョイント20に作用す
る力は、ロアアーム12を介してショックアブソーバ3
6及びブッシュ22に伝達される。従って、ブッシュ2
2は、上記図4中にFdoで示す成分のうち、バネ部材
40が受け持つことのできない成分のみを受け持つこと
になる。
る力は、ロアアーム12を介してショックアブソーバ3
6及びブッシュ22に伝達される。従って、ブッシュ2
2は、上記図4中にFdoで示す成分のうち、バネ部材
40が受け持つことのできない成分のみを受け持つこと
になる。
【0058】ここで、上記図4中に破線で示すFdo
は、図5中にFdo´で示す如く、ショックアブソーバ
36の軸線上の一点を始点とするベクトルとして表すこ
とができる。更に、このFdo´は図5に示す如く、シ
ョックアブソーバ36の軸線方向のベクトルFsoと、
Fdo´の始点とブッシュ22とを結ぶ直線上のベクト
ルFboとに分解することができる。
は、図5中にFdo´で示す如く、ショックアブソーバ
36の軸線上の一点を始点とするベクトルとして表すこ
とができる。更に、このFdo´は図5に示す如く、シ
ョックアブソーバ36の軸線方向のベクトルFsoと、
Fdo´の始点とブッシュ22とを結ぶ直線上のベクト
ルFboとに分解することができる。
【0059】この際、本実施例におけるショックアブソ
ーバ36は、ロアアーム36に対して揺動可能に連結さ
れていることから、バネ部材40で受け持つことのでき
る成分は、その軸方向に向かう成分のみである。従っ
て、図5に示す如くロアボールジョイント20に作用す
る外力Fdo´を、FsoとFboとに分解した場合、
Fsoはバネ部材40が受ける力として、またFboは
ブッシュ22が受けるちからとして、それぞれ把握する
ことができる。
ーバ36は、ロアアーム36に対して揺動可能に連結さ
れていることから、バネ部材40で受け持つことのでき
る成分は、その軸方向に向かう成分のみである。従っ
て、図5に示す如くロアボールジョイント20に作用す
る外力Fdo´を、FsoとFboとに分解した場合、
Fsoはバネ部材40が受ける力として、またFboは
ブッシュ22が受けるちからとして、それぞれ把握する
ことができる。
【0060】このため、旋回外輪30OUT のロアアーム
12が備えるブッシュ22には、図5中に実線で示すベ
クトルFbo´の如く、ロアアーム12の軸線下方かつ
車両内方向きの力が作用することになる。次に、上記図
3〜図5に示す状況に比して旋回に伴う横加速度Fcが
小さい場合について説明する。図6は、かかる状況の代
表例として、旋回外輪30OUT の接地点Joに作用する
力Fo(上記の如く横加速度に対する反力として発生す
るFyoと、車両の荷重に起因して発生するFzoとの
合力)が、アッパアーム10に直交する場合、すなわち
Fo中にアッパアーム10が受け持つべき成分が含まれ
ていない場合を例示したものである。
12が備えるブッシュ22には、図5中に実線で示すベ
クトルFbo´の如く、ロアアーム12の軸線下方かつ
車両内方向きの力が作用することになる。次に、上記図
3〜図5に示す状況に比して旋回に伴う横加速度Fcが
小さい場合について説明する。図6は、かかる状況の代
表例として、旋回外輪30OUT の接地点Joに作用する
力Fo(上記の如く横加速度に対する反力として発生す
るFyoと、車両の荷重に起因して発生するFzoとの
合力)が、アッパアーム10に直交する場合、すなわち
Fo中にアッパアーム10が受け持つべき成分が含まれ
ていない場合を例示したものである。
【0061】この場合、旋回外輪30OUT に作用する力
Foは、全てロアボールジョイント20で受け持たれる
ことになり、アッパアームジョイント16、及びブッシ
ュ18は、旋回外輪30OUT の支持に何ら寄与しない状
態となる。ところで、ロアボールジョイント20に作用
する力Foは、図6中に実線で示す如くFo´として表
すことができ、このFo´が更に図6中に破線で示す如
くショックアブソーバ36の軸線方向の成分Fsoと、
Fo´の始点とブッシュ22とを結ぶ直線上の成分Fb
oに分解できることは上記図4及び図5の場合と同様で
ある。
Foは、全てロアボールジョイント20で受け持たれる
ことになり、アッパアームジョイント16、及びブッシ
ュ18は、旋回外輪30OUT の支持に何ら寄与しない状
態となる。ところで、ロアボールジョイント20に作用
する力Foは、図6中に実線で示す如くFo´として表
すことができ、このFo´が更に図6中に破線で示す如
くショックアブソーバ36の軸線方向の成分Fsoと、
Fo´の始点とブッシュ22とを結ぶ直線上の成分Fb
oに分解できることは上記図4及び図5の場合と同様で
ある。
【0062】つまり、図6に示す如く、さほど大きな横
加速度が発生しない状況にあっては、旋回外輪30OUT
のアッパアーム10が備えるブッシュ18にはほとんど
外力が作用せず、一方ロアアーム12が備えるブッシュ
22には、ロアアーム12の軸線下方かつ僅かに車両外
方向きの力Fbo´が作用することになる。
加速度が発生しない状況にあっては、旋回外輪30OUT
のアッパアーム10が備えるブッシュ18にはほとんど
外力が作用せず、一方ロアアーム12が備えるブッシュ
22には、ロアアーム12の軸線下方かつ僅かに車両外
方向きの力Fbo´が作用することになる。
【0063】次に、車両に実質的な横加速度が作用して
いない場合、すなわち車両がほぼ直進状態である場合に
ついて説明する。図7は、かかる状況においてブッシュ
18,22に作用する外力の向きを表すベクトル図であ
る。かかる状況においては、車輪30の接地点Jに横加
速度の反力が発生することはなく、車輪30には、車両
の荷重に起因して鉛直方向に作用するFzと等価の外力
Fが作用する。すなわち、車両の直進時には、このFが
ブッシュ18、ブッシュ22、及びバネ部材40で適当
に受け持たれることになる。
いない場合、すなわち車両がほぼ直進状態である場合に
ついて説明する。図7は、かかる状況においてブッシュ
18,22に作用する外力の向きを表すベクトル図であ
る。かかる状況においては、車輪30の接地点Jに横加
速度の反力が発生することはなく、車輪30には、車両
の荷重に起因して鉛直方向に作用するFzと等価の外力
Fが作用する。すなわち、車両の直進時には、このFが
ブッシュ18、ブッシュ22、及びバネ部材40で適当
に受け持たれることになる。
【0064】図7に示す外力Fは、アッパアーム10の
軸線上の一点を始点とするベクトルF´として表すこと
ができる。そして、このF´は、アッパアーム10の軸
線方向のベクトルFuと、F´の始点とロアボールジョ
イント20とを結ぶ直線上のベクトルFdとに分解する
ことができる。
軸線上の一点を始点とするベクトルF´として表すこと
ができる。そして、このF´は、アッパアーム10の軸
線方向のベクトルFuと、F´の始点とロアボールジョ
イント20とを結ぶ直線上のベクトルFdとに分解する
ことができる。
【0065】ここで、上記Fuは、ブッシュ18を始点
とするベクトルFu´として表すことができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、図7に示す如く、
アッパアーム10が備えるブッシュ18には、アッパア
ーム10の軸線方向かつ車両内方向きの力、すなわち圧
縮力が作用することになる。
とするベクトルFu´として表すことができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、図7に示す如く、
アッパアーム10が備えるブッシュ18には、アッパア
ーム10の軸線方向かつ車両内方向きの力、すなわち圧
縮力が作用することになる。
【0066】また、上記Fdは、ショックアブソーバ3
6の軸線上の一点を始点とするベクトルFd´として表
すことができ、更に、このFd´はショックアブソーバ
36の軸線方向のベクトルFsと、Fd´の始点とブッ
シュ22とを結ぶ直線上のベクトルFbとに分解するこ
とができる。
6の軸線上の一点を始点とするベクトルFd´として表
すことができ、更に、このFd´はショックアブソーバ
36の軸線方向のベクトルFsと、Fd´の始点とブッ
シュ22とを結ぶ直線上のベクトルFbとに分解するこ
とができる。
【0067】そして、このFbは、ブッシュ22を始点
とするベクトルFb´として表すことができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、図7に示す如く、
ブッシュ22には、ロアアーム12の軸線下方かつ車両
外方向きの力が作用することになる。
とするベクトルFb´として表すことができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、図7に示す如く、
ブッシュ22には、ロアアーム12の軸線下方かつ車両
外方向きの力が作用することになる。
【0068】次に、図8及び図9を参照して、旋回内輪
30INのブッシュ18,22に作用する力の向きについ
て説明する。すなわち、図8及び図9は、共に旋回内輪
30 IN周辺に作用する外力の状態を示すベクトル図であ
り、それぞれ図8は横加速度が比較的大きい場合、図9
は横加速度が比較的小さい場合を表している。
30INのブッシュ18,22に作用する力の向きについ
て説明する。すなわち、図8及び図9は、共に旋回内輪
30 IN周辺に作用する外力の状態を示すベクトル図であ
り、それぞれ図8は横加速度が比較的大きい場合、図9
は横加速度が比較的小さい場合を表している。
【0069】図8及び図9に示す如く、旋回内輪30IN
の接地点Jiには、横加速度に対する反力として、旋回
内輪30INの瞬間中心(上記図3に示すCi)から接地
点Jiに向かう方向に作用する外力Fyiが発生する。
従って、旋回内輪30INの接地点Jiには、鉛直方向に
作用する力Fziとの合力として、旋回中心側上方に向
かう力Fiが作用する。
の接地点Jiには、横加速度に対する反力として、旋回
内輪30INの瞬間中心(上記図3に示すCi)から接地
点Jiに向かう方向に作用する外力Fyiが発生する。
従って、旋回内輪30INの接地点Jiには、鉛直方向に
作用する力Fziとの合力として、旋回中心側上方に向
かう力Fiが作用する。
【0070】このFiは、図8及び図9中に実線で示す
如くFi´として表すことができ、また、Fi´は、ア
ッパアーム10の軸線方向のベクトルFuiと、Fi´
の始点とロアボールジョイント20とを結ぶ直線上のベ
クトルFdiとに分解することができる。
如くFi´として表すことができ、また、Fi´は、ア
ッパアーム10の軸線方向のベクトルFuiと、Fi´
の始点とロアボールジョイント20とを結ぶ直線上のベ
クトルFdiとに分解することができる。
【0071】そして、このFdiは、ショックアブソー
バ36の軸線上の一点を始点とするベクトルFdi´と
して表すことができ、そのFdi´は更にショックアブ
ソーバ36の軸線方向の成分Fsiと、Fdi´の始点
からブッシュ22に向かう成分Fbiとに分解すること
ができる。
バ36の軸線上の一点を始点とするベクトルFdi´と
して表すことができ、そのFdi´は更にショックアブ
ソーバ36の軸線方向の成分Fsiと、Fdi´の始点
からブッシュ22に向かう成分Fbiとに分解すること
ができる。
【0072】この際、アッパアーム10の軸線方向に作
用する力Fuiは、ブッシュ18に作用する力Fui´
となり、またFdi´の始点からブッシュ22へ向かう
成分Fbiは、ブッシュ22に作用する力Fbi´とし
て把握することができる。つまり、図8及び図9に示す
如く、旋回内輪30INのアッパアーム10が備えるブッ
シュ18に作用する力の向きは、横加速度の大小に関わ
らず常にアッパアーム10の軸線方向かつ車両内方向き
となり、また旋回内輪30INのロアアーム12が備える
ブッシュ22に作用する力の向きは、常にロアアーム1
2の軸線下方かつ車両内方向きであると共に、横加速度
が大きくなるに連れてより一層車両内方向きとなる。
用する力Fuiは、ブッシュ18に作用する力Fui´
となり、またFdi´の始点からブッシュ22へ向かう
成分Fbiは、ブッシュ22に作用する力Fbi´とし
て把握することができる。つまり、図8及び図9に示す
如く、旋回内輪30INのアッパアーム10が備えるブッ
シュ18に作用する力の向きは、横加速度の大小に関わ
らず常にアッパアーム10の軸線方向かつ車両内方向き
となり、また旋回内輪30INのロアアーム12が備える
ブッシュ22に作用する力の向きは、常にロアアーム1
2の軸線下方かつ車両内方向きであると共に、横加速度
が大きくなるに連れてより一層車両内方向きとなる。
【0073】図10は、図3〜図9を参照して説明した
上記の内容を整理した図であり、アッパアーム10が備
えるブッシュ18と、ロアアーム12が備えるブッシュ
22とにそれぞれ伝達される外力の向きを、車両の走行
状態別に表したものである。すなわち、アッパアーム1
0のブッシュ18に作用する力の向きは、ブッシュ18
が連結される車輪30が旋回外輪30OUT である場合に
は、アッパアーム10の軸線方向かつ車両外方向きとな
り、直進走行時及び連結される車輪30が旋回内輪30
INである場合には、アッパアーム10の軸線方向かつ車
両内方向きとなる。
上記の内容を整理した図であり、アッパアーム10が備
えるブッシュ18と、ロアアーム12が備えるブッシュ
22とにそれぞれ伝達される外力の向きを、車両の走行
状態別に表したものである。すなわち、アッパアーム1
0のブッシュ18に作用する力の向きは、ブッシュ18
が連結される車輪30が旋回外輪30OUT である場合に
は、アッパアーム10の軸線方向かつ車両外方向きとな
り、直進走行時及び連結される車輪30が旋回内輪30
INである場合には、アッパアーム10の軸線方向かつ車
両内方向きとなる。
【0074】従って、ブッシュ18が、アッパアーム1
0の軸線方向かつ車両外方向きの力に対して弾性変形し
難く、一方、アッパアーム10の軸線方向かつ車両内方
向きの力に対して弾性変形し易い特性を有しているとす
れば、旋回外輪30OUT のキャンバ角がポジティブ方向
に移行するのを適切に抑制し、かつ直進時において走行
振動を適切に吸収することのできるサスペンション装置
が実現されることになる。
0の軸線方向かつ車両外方向きの力に対して弾性変形し
難く、一方、アッパアーム10の軸線方向かつ車両内方
向きの力に対して弾性変形し易い特性を有しているとす
れば、旋回外輪30OUT のキャンバ角がポジティブ方向
に移行するのを適切に抑制し、かつ直進時において走行
振動を適切に吸収することのできるサスペンション装置
が実現されることになる。
【0075】また、ロアアーム12のブッシュ22に作
用する力の向きは、車輪30が旋回外輪30OUT である
場合にはロアアーム12の軸線下方かつ車両内方向き
に、車両の直進時にはロアアーム12の軸線下方かつ僅
かに車両外方向きに、そして、車輪30が旋回内輪30
INである場合にはロアアーム12の軸線下方かつ車両外
方向きに、その向きを連続的に変化させる。
用する力の向きは、車輪30が旋回外輪30OUT である
場合にはロアアーム12の軸線下方かつ車両内方向き
に、車両の直進時にはロアアーム12の軸線下方かつ僅
かに車両外方向きに、そして、車輪30が旋回内輪30
INである場合にはロアアーム12の軸線下方かつ車両外
方向きに、その向きを連続的に変化させる。
【0076】従って、ブッシュ22が、ロアアーム12
の軸線下方かつ車両内方向きの力に対して弾性変形し難
く、一方、ロアアーム12の軸線下向きの力、及びロア
アーム12の軸線下方かつ車両外方向きの力に対して弾
性変形し易い特性を有しているとすれば、旋回外輪30
OUT のキャンバ角がポジティブ方向に移行するのを適切
に抑制し、かつ直進時において走行振動を適切に吸収す
ることのできるサスペンション装置が実現される。
の軸線下方かつ車両内方向きの力に対して弾性変形し難
く、一方、ロアアーム12の軸線下向きの力、及びロア
アーム12の軸線下方かつ車両外方向きの力に対して弾
性変形し易い特性を有しているとすれば、旋回外輪30
OUT のキャンバ角がポジティブ方向に移行するのを適切
に抑制し、かつ直進時において走行振動を適切に吸収す
ることのできるサスペンション装置が実現される。
【0077】更に、ブッシュ22の弾性特性をより細か
く設定し、ロアアーム12の軸線下方かつ車両外方向き
の力に対して弾性変形し難い状況を形成すれば、旋回内
輪30INのキャンバ角がより一層ネガティブ方向に移行
するのを抑制することができ、より良好な旋回性を実現
することができる。
く設定し、ロアアーム12の軸線下方かつ車両外方向き
の力に対して弾性変形し難い状況を形成すれば、旋回内
輪30INのキャンバ角がより一層ネガティブ方向に移行
するのを抑制することができ、より良好な旋回性を実現
することができる。
【0078】これに対して、本実施例のサスペンション
装置は、上記図1に示す如く、ブッシュ18、及びブッ
シュ22に、それぞれ上述した好ましい弾性特性が付与
されている。このため、本実施例のサスペンション装置
によれば、直進走行時において走行振動を適切に吸収し
つつ、旋回中において旋回旋回内外輪30IN,30OU T
のキャンバ角変化を抑制することができ、高い次元で乗
り心地と走行安定性とを両立することができる。
装置は、上記図1に示す如く、ブッシュ18、及びブッ
シュ22に、それぞれ上述した好ましい弾性特性が付与
されている。このため、本実施例のサスペンション装置
によれば、直進走行時において走行振動を適切に吸収し
つつ、旋回中において旋回旋回内外輪30IN,30OU T
のキャンバ角変化を抑制することができ、高い次元で乗
り心地と走行安定性とを両立することができる。
【0079】図11〜図14は、上記の弾性特性を有す
るブッシュ18の実施例であるブッシュ18-1〜18-4
の構成を表したものであり、それぞれ各図(A)は正面
図、各部(B)はB−B断面図を示している。尚、各ブ
ッシュ18-1〜18-4は弾性体18c-1〜18c-4部に
特徴を有するものである。このため、以下内筒18a、
及び外筒18bについては図1と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
るブッシュ18の実施例であるブッシュ18-1〜18-4
の構成を表したものであり、それぞれ各図(A)は正面
図、各部(B)はB−B断面図を示している。尚、各ブ
ッシュ18-1〜18-4は弾性体18c-1〜18c-4部に
特徴を有するものである。このため、以下内筒18a、
及び外筒18bについては図1と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0080】図11に示すブッシュ18-1は、弾性体1
8c-1の車両内方寄りの部位にスリット42を設けてな
る構成である。かかる構成によれば、アッパアーム10
に引張力が作用した際にはスリット42が存在しない場
合と同様の硬い弾性が得られ、一方、アッパアーム10
に圧縮力が作用した際にはスリット42が離間すること
に起因して軟らかい弾性が得られ、その結果上記所望の
弾性特性が実現される。
8c-1の車両内方寄りの部位にスリット42を設けてな
る構成である。かかる構成によれば、アッパアーム10
に引張力が作用した際にはスリット42が存在しない場
合と同様の硬い弾性が得られ、一方、アッパアーム10
に圧縮力が作用した際にはスリット42が離間すること
に起因して軟らかい弾性が得られ、その結果上記所望の
弾性特性が実現される。
【0081】図12に示すブッシュ18-2は、弾性体1
8c-2の車両外方寄りの部位にスグリ(中空部)44を
設けてなる構成である。かかる構成によれば、アッパア
ーム10に引張力が作用した際には、弾性体18c-2の
車両内方側に大きな圧縮力が発生して硬い弾性が得ら
れ、一方、アッパアーム10に圧縮力が作用した際に
は、スグリ44の存在に起因して弾性体18c-2の車両
外方側に小さな圧縮力しか発生しないため軟らかい弾性
が得られ、その結果上記所望の弾性特性が実現される。
8c-2の車両外方寄りの部位にスグリ(中空部)44を
設けてなる構成である。かかる構成によれば、アッパア
ーム10に引張力が作用した際には、弾性体18c-2の
車両内方側に大きな圧縮力が発生して硬い弾性が得ら
れ、一方、アッパアーム10に圧縮力が作用した際に
は、スグリ44の存在に起因して弾性体18c-2の車両
外方側に小さな圧縮力しか発生しないため軟らかい弾性
が得られ、その結果上記所望の弾性特性が実現される。
【0082】図13に示すブッシュ18-3は、弾性体1
8c-3の車両内方寄りに厚肉部46を大きく、車両外方
寄りに薄肉部48を大きく設けてなる構成である。この
場合、アッパアーム10に引張力が作用した際には、弾
性体18c-2の車両内方側で厚肉部46が大きな圧縮力
を発生し、一方、アッパアーム10に圧縮力が作用した
際には、弾性体18c-2の車両内方側で薄肉部48が小
さな圧縮力しか発生しない。このため、本実施例の構成
によっても上記所望の弾性特性が実現されることにな
る。
8c-3の車両内方寄りに厚肉部46を大きく、車両外方
寄りに薄肉部48を大きく設けてなる構成である。この
場合、アッパアーム10に引張力が作用した際には、弾
性体18c-2の車両内方側で厚肉部46が大きな圧縮力
を発生し、一方、アッパアーム10に圧縮力が作用した
際には、弾性体18c-2の車両内方側で薄肉部48が小
さな圧縮力しか発生しない。このため、本実施例の構成
によっても上記所望の弾性特性が実現されることにな
る。
【0083】図14に示すブッシュ18-4は、内筒18
aの中心が外筒18bの中心から所定距離だけ車両内方
向きに偏心すべく弾性体18c-4を設けてなる構成であ
る。この場合、アッパアーム10に引張力が作用した際
には、弾性体18c-2の車両内方側に僅かな弾性変形し
か許容されないため硬い弾性が得られ、一方、アッパア
ーム10に圧縮力が作用した際には、弾性体18c-2の
車両外方側に大きな弾性変形が許容されるため軟らかい
弾性が得られる。このため、本実施例の構成によっても
上記所望の弾性特性が実現できる。
aの中心が外筒18bの中心から所定距離だけ車両内方
向きに偏心すべく弾性体18c-4を設けてなる構成であ
る。この場合、アッパアーム10に引張力が作用した際
には、弾性体18c-2の車両内方側に僅かな弾性変形し
か許容されないため硬い弾性が得られ、一方、アッパア
ーム10に圧縮力が作用した際には、弾性体18c-2の
車両外方側に大きな弾性変形が許容されるため軟らかい
弾性が得られる。このため、本実施例の構成によっても
上記所望の弾性特性が実現できる。
【0084】尚、上記図11〜14は、上記所望の弾性
特性を実現し得る構成の例示であり、これに限るもので
はない。次に、上記図1に示す弾性特性を有するブッシ
ュ22の実施例について説明する。すなわち、図15〜
図17は、上記の弾性特性を有するブッシュ22-1〜2
2-3の構成を表したものであり、それぞれ各図(A)は
正面図、各部(B)はB−B断面図を示している。
特性を実現し得る構成の例示であり、これに限るもので
はない。次に、上記図1に示す弾性特性を有するブッシ
ュ22の実施例について説明する。すなわち、図15〜
図17は、上記の弾性特性を有するブッシュ22-1〜2
2-3の構成を表したものであり、それぞれ各図(A)は
正面図、各部(B)はB−B断面図を示している。
【0085】尚、これらのブッシュ22-1〜22-3も弾
性体22c-1〜22c-4に特徴を有する点で上記ブッシ
ュ18-1〜18-4と同様であり、内筒22a、及び外筒
22bについては図1と同一の符号を付してその説明を
省略する。図15に示すブッシュ22-1は、弾性体22
c-1がロアアーム12の軸線下方向きの方向から僅かに
車両外方に偏った部位にスグリ50を備えている点に特
徴を有している。
性体22c-1〜22c-4に特徴を有する点で上記ブッシ
ュ18-1〜18-4と同様であり、内筒22a、及び外筒
22bについては図1と同一の符号を付してその説明を
省略する。図15に示すブッシュ22-1は、弾性体22
c-1がロアアーム12の軸線下方向きの方向から僅かに
車両外方に偏った部位にスグリ50を備えている点に特
徴を有している。
【0086】すなわち、かかる構成によれば、ロアアー
ム12に内筒22aの中心とスグリ50の中心とを結ぶ
線分方向の力が作用した際には、比較的軟らかい弾性が
得られ、一方、それ以外の方向、例えばロアアーム12
の軸線下方かつ車両外方向き、又はロアアーム12の軸
線下方かつ車両内方向きの力が作用した際には、比較的
硬い弾性が得られ、その結果上記図1に示す所望の弾性
特性が実現されることになる。
ム12に内筒22aの中心とスグリ50の中心とを結ぶ
線分方向の力が作用した際には、比較的軟らかい弾性が
得られ、一方、それ以外の方向、例えばロアアーム12
の軸線下方かつ車両外方向き、又はロアアーム12の軸
線下方かつ車両内方向きの力が作用した際には、比較的
硬い弾性が得られ、その結果上記図1に示す所望の弾性
特性が実現されることになる。
【0087】また、図16に示すブッシュ22-2は、弾
性体22c-2がロアアーム12の軸線下方向きの方向か
ら僅かに車両外方に偏った部位にスリット52を備えて
いる点に特徴を有している。すなわち、かかる構成によ
れば、ロアアーム12に内筒22aの中心からスリット
52の中心に向かう方向の力が作用した際には、比較的
軟らかい弾性が得られ、一方、それ以外の方向の力が作
用した際には、比較的硬い弾性が得られ、その結果上記
図1に示す所望の弾性特性が実現されることになる。
性体22c-2がロアアーム12の軸線下方向きの方向か
ら僅かに車両外方に偏った部位にスリット52を備えて
いる点に特徴を有している。すなわち、かかる構成によ
れば、ロアアーム12に内筒22aの中心からスリット
52の中心に向かう方向の力が作用した際には、比較的
軟らかい弾性が得られ、一方、それ以外の方向の力が作
用した際には、比較的硬い弾性が得られ、その結果上記
図1に示す所望の弾性特性が実現されることになる。
【0088】更に、図17に示すブッシュ22-3は、弾
性体22c-3がロアアーム12の軸線下方向きの方向か
ら僅かに車両外方に偏った部位、及びロアアーム12の
軸線上方向きの方向から僅かに車両内方に偏った部位
に、それぞれスグリ54,56を備えている点に特徴を
有している。
性体22c-3がロアアーム12の軸線下方向きの方向か
ら僅かに車両外方に偏った部位、及びロアアーム12の
軸線上方向きの方向から僅かに車両内方に偏った部位
に、それぞれスグリ54,56を備えている点に特徴を
有している。
【0089】すなわち、かかる構成によれば、ロアアー
ム12に内筒22aの中心とスリット52の中心とを結
ぶ方向の力が作用した際には、スグリ54,56が変形
することで比較的軟らかい弾性が得られ、一方、それ以
外の方向の力が作用した際には比較的硬い弾性が得ら
れ、その結果上記図1に示す所望の弾性特性が実現され
ることになる。
ム12に内筒22aの中心とスリット52の中心とを結
ぶ方向の力が作用した際には、スグリ54,56が変形
することで比較的軟らかい弾性が得られ、一方、それ以
外の方向の力が作用した際には比較的硬い弾性が得ら
れ、その結果上記図1に示す所望の弾性特性が実現され
ることになる。
【0090】ところで、上記図1に示すブッシュ22の
特性は、車輪30が旋回外輪30OU T となった際にキャ
ンバ角がポジティブ方向に変化するのを抑制すると共
に、車輪30が旋回内輪30INとなった際に、キャンバ
角がより一層ネガティブ方向に変化するのを抑制すべく
設定したものである。
特性は、車輪30が旋回外輪30OU T となった際にキャ
ンバ角がポジティブ方向に変化するのを抑制すると共
に、車輪30が旋回内輪30INとなった際に、キャンバ
角がより一層ネガティブ方向に変化するのを抑制すべく
設定したものである。
【0091】これに対して、車両の旋回特性には、主と
して旋回外輪30OUT 側の接地性が影響し、旋回内輪3
0INの接地性の重要度は比較的低いことは前記した通り
である。一方、上記図1に示すブッシュ22の弾性特性
を実現するためには、ロアアーム12の軸線下方側の領
域で比較的細かな調整を行う必要があり、その実現が必
ずしも容易ではないと共に、外力の方向に対する硬度差
をさほど大きくすることができない。
して旋回外輪30OUT 側の接地性が影響し、旋回内輪3
0INの接地性の重要度は比較的低いことは前記した通り
である。一方、上記図1に示すブッシュ22の弾性特性
を実現するためには、ロアアーム12の軸線下方側の領
域で比較的細かな調整を行う必要があり、その実現が必
ずしも容易ではないと共に、外力の方向に対する硬度差
をさほど大きくすることができない。
【0092】これに対して、ブッシュ22に対して、ロ
アアーム12の軸線下方かつ車両内方向きの外力につい
てのみ硬く、ロアアーム12の軸線下方かつ車両外方向
きの外力については軟らかい弾性を示す特性を付与する
こととすれば、旋回内輪30 INのキャンバ角は変化し易
い状況とはなるものの、直進走行時の乗り心地向上と旋
回特性の向上とを容易かつ確実に実現することができ
る。
アアーム12の軸線下方かつ車両内方向きの外力につい
てのみ硬く、ロアアーム12の軸線下方かつ車両外方向
きの外力については軟らかい弾性を示す特性を付与する
こととすれば、旋回内輪30 INのキャンバ角は変化し易
い状況とはなるものの、直進走行時の乗り心地向上と旋
回特性の向上とを容易かつ確実に実現することができ
る。
【0093】すなわち、本実施例のサスペンション装置
は、上記図1に示す如くロアアーム12のブッシュ22
に対して、ロアアーム12の軸線下方向きの外力に対し
て軟らかく、その他の方向の外力に対して硬い弾性を付
与しているが、快適な乗り心地と優れた旋回性とを両立
するためにブッシュ22に付与すべき弾性特性はこれに
限るものではなく、上記の如く、ロアアーム12の軸線
下方かつ車両内方向きに硬く、ロアアーム12の軸線下
方かつ車両外方向きに軟らかい特性を付与することによ
っても優れた効果を得ることができる。
は、上記図1に示す如くロアアーム12のブッシュ22
に対して、ロアアーム12の軸線下方向きの外力に対し
て軟らかく、その他の方向の外力に対して硬い弾性を付
与しているが、快適な乗り心地と優れた旋回性とを両立
するためにブッシュ22に付与すべき弾性特性はこれに
限るものではなく、上記の如く、ロアアーム12の軸線
下方かつ車両内方向きに硬く、ロアアーム12の軸線下
方かつ車両外方向きに軟らかい特性を付与することによ
っても優れた効果を得ることができる。
【0094】図18〜図20は、かかる特性を実現する
ためのブッシュ22の実施例の構成を表したものであ
り、それぞれ各図(A)は正面図、各部(B)はB−B
断面図を示している。尚、同図中、内筒22a、及び外
筒22bについては、上記図1と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
ためのブッシュ22の実施例の構成を表したものであ
り、それぞれ各図(A)は正面図、各部(B)はB−B
断面図を示している。尚、同図中、内筒22a、及び外
筒22bについては、上記図1と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0095】図18に示すブッシュ22-4は、弾性体2
2c-4がロアアーム12の軸線上方かつ車両内方向きに
大きく薄肉部60を備え、かつ他の部位に大きく厚肉部
58を備えている点に特徴を有している。この場合、ロ
アアーム12に、その軸線下方かつ車両内方向きの外力
が作用した際には、主にその外力が弾性体22c-4の厚
肉部58に伝達されて大きな反力が発生し、一方、ロア
アーム12に、その軸線下方かつ車両外方向きの外力が
作用した際には、主にその外力が弾性体22c-4の薄肉
部60に伝達され、僅かな反力しか発生しない状況とな
る。このため、本実施例のブッシュ22-4によれば、上
述した所望の弾性特性を実現することが可能である。
2c-4がロアアーム12の軸線上方かつ車両内方向きに
大きく薄肉部60を備え、かつ他の部位に大きく厚肉部
58を備えている点に特徴を有している。この場合、ロ
アアーム12に、その軸線下方かつ車両内方向きの外力
が作用した際には、主にその外力が弾性体22c-4の厚
肉部58に伝達されて大きな反力が発生し、一方、ロア
アーム12に、その軸線下方かつ車両外方向きの外力が
作用した際には、主にその外力が弾性体22c-4の薄肉
部60に伝達され、僅かな反力しか発生しない状況とな
る。このため、本実施例のブッシュ22-4によれば、上
述した所望の弾性特性を実現することが可能である。
【0096】また、図19に示すブッシュ22-5は、弾
性体22c-5の内部に、ロアアーム12の軸線下方かつ
車両内方向き及び軸線上方かつ車両外方向きに大きく張
り出し、一方、ロアアーム12の軸線上方かつ車両内方
向き及び軸線下方かつ車両外方向きに小さく張り出した
内筒バルジ62が埋め込まれている点に特徴を有してい
る。
性体22c-5の内部に、ロアアーム12の軸線下方かつ
車両内方向き及び軸線上方かつ車両外方向きに大きく張
り出し、一方、ロアアーム12の軸線上方かつ車両内方
向き及び軸線下方かつ車両外方向きに小さく張り出した
内筒バルジ62が埋め込まれている点に特徴を有してい
る。
【0097】すなわち、かかる構成によれば、ロアアー
ム12は、その軸線下方かつ車両外方向きには比較的大
きく変位することができ、一方、その軸線下方かつ車両
内方向きには、大きく変位することができない。この結
果、本実施例のブッシュ22 -5によっても、上述した所
望の弾性特性が実現されることになる。
ム12は、その軸線下方かつ車両外方向きには比較的大
きく変位することができ、一方、その軸線下方かつ車両
内方向きには、大きく変位することができない。この結
果、本実施例のブッシュ22 -5によっても、上述した所
望の弾性特性が実現されることになる。
【0098】更に、図20に示すブッシュ22-6は、内
筒22aの中心が外筒22bの中心から所定距離だけ、
ロアアーム12の軸線上方かつ車両内方向きに偏心すべ
く弾性体22c-6を設けてなる構成である。この場合、
ロアアーム12に、その軸線下方かつ車両内方向きの力
が作用した際には、弾性体22c-6には僅かな弾性変形
しか許容されないため硬い弾性が得られ、一方、ロアア
ーム12に、その軸線下方かつ車両外方向きの力が作用
した際には、弾性体22c-6に比較的大きな弾性変形が
許容されて軟らかい弾性が得られる。従って、かかる構
成によっても上記所望の弾性特性が実現できる。
筒22aの中心が外筒22bの中心から所定距離だけ、
ロアアーム12の軸線上方かつ車両内方向きに偏心すべ
く弾性体22c-6を設けてなる構成である。この場合、
ロアアーム12に、その軸線下方かつ車両内方向きの力
が作用した際には、弾性体22c-6には僅かな弾性変形
しか許容されないため硬い弾性が得られ、一方、ロアア
ーム12に、その軸線下方かつ車両外方向きの力が作用
した際には、弾性体22c-6に比較的大きな弾性変形が
許容されて軟らかい弾性が得られる。従って、かかる構
成によっても上記所望の弾性特性が実現できる。
【0099】ところで、上記図15〜図17に示すブッ
シュ22-1〜22-3と、上記図18〜図20に示すブッ
シュ22-4〜22-6とは、実質的にはスグリ50等を設
けた位置と、薄肉部60等を設けた位置が異なるに過ぎ
ず、特定の方向についてのみ軟らかい弾性を実現する点
で共通している。
シュ22-1〜22-3と、上記図18〜図20に示すブッ
シュ22-4〜22-6とは、実質的にはスグリ50等を設
けた位置と、薄肉部60等を設けた位置が異なるに過ぎ
ず、特定の方向についてのみ軟らかい弾性を実現する点
で共通している。
【0100】従って、上記図15〜図17に示す構成に
おいてスグリ50等を設ける位置を変えることで上記図
18〜20に示す構成と同様の弾性特性を実現すること
は可能であり、反対に、上記図18〜図20に示す構成
において薄肉部60等を設ける位置を変えることで上記
図15〜17に示す構成と同様の弾性特性を実現するこ
とも可能である。
おいてスグリ50等を設ける位置を変えることで上記図
18〜20に示す構成と同様の弾性特性を実現すること
は可能であり、反対に、上記図18〜図20に示す構成
において薄肉部60等を設ける位置を変えることで上記
図15〜17に示す構成と同様の弾性特性を実現するこ
とも可能である。
【0101】また、本実施例のサスペンション装置にお
いては、アッパアーム10側のブッシュ18、及びロア
アーム12側のブッシュ22に、共に特定の弾性特性を
付与することとしているが、これらは常に同時に実現す
る必要はなく、ブッシュ18,22の何れか一方におい
て実現すれば、相当の効果を得ることができる。
いては、アッパアーム10側のブッシュ18、及びロア
アーム12側のブッシュ22に、共に特定の弾性特性を
付与することとしているが、これらは常に同時に実現す
る必要はなく、ブッシュ18,22の何れか一方におい
て実現すれば、相当の効果を得ることができる。
【0102】尚、上記構成のサスペンション装置におい
ては、ブッシュ22に上記図1に示す弾性特性を付与す
ることで前記した請求項5記載の発明が、また、ブッシ
ュ22に上記図18〜図20に示すブッシュ22-4〜2
2-6と同様の弾性特性を付与することで前記した請求項
1記載の発明が、更に、ブッシュ18に上記図1に示す
弾性特性を付与することで前記した請求項2記載の発明
がそれぞれ実現されることになる。
ては、ブッシュ22に上記図1に示す弾性特性を付与す
ることで前記した請求項5記載の発明が、また、ブッシ
ュ22に上記図18〜図20に示すブッシュ22-4〜2
2-6と同様の弾性特性を付与することで前記した請求項
1記載の発明が、更に、ブッシュ18に上記図1に示す
弾性特性を付与することで前記した請求項2記載の発明
がそれぞれ実現されることになる。
【0103】図21は、本発明の他の実施例であるサス
ペンション装置の構成を表す正面断面図を示す。尚、同
図において上記図1に示すサスペンション装置の構成部
分と同一の部分については、同一の符号を付してその説
明を簡略又は省略する。すなわち、本実施例のサスペン
ション装置は、バネ部材40を構成するショックアブソ
ーバ36の下端がアッパアーム10に連結されている点
と、アッパアーム10及びロアアーム12が、それぞれ
上述したブッシュ18,22とは異なる弾性特性を有す
るブッシュ70又は72を介して車体側部材に連結され
ている点とに特徴を有している。
ペンション装置の構成を表す正面断面図を示す。尚、同
図において上記図1に示すサスペンション装置の構成部
分と同一の部分については、同一の符号を付してその説
明を簡略又は省略する。すなわち、本実施例のサスペン
ション装置は、バネ部材40を構成するショックアブソ
ーバ36の下端がアッパアーム10に連結されている点
と、アッパアーム10及びロアアーム12が、それぞれ
上述したブッシュ18,22とは異なる弾性特性を有す
るブッシュ70又は72を介して車体側部材に連結され
ている点とに特徴を有している。
【0104】つまり、バネ部材40の下端に発生するバ
ネ荷重を上記図1に示すサスペンション装置の如くロア
アーム12で受ける場合と、本実施例の如くアッパアー
ム10で受ける場合とでは、アッパアーム10とロアア
ーム12とが受け持つべき力の向き及び大きさに差異が
生ずる。
ネ荷重を上記図1に示すサスペンション装置の如くロア
アーム12で受ける場合と、本実施例の如くアッパアー
ム10で受ける場合とでは、アッパアーム10とロアア
ーム12とが受け持つべき力の向き及び大きさに差異が
生ずる。
【0105】これに対して、本実施例は、図21に示す
如くブッシュ70にはアッパアーム10の軸線下方向き
に比較的軟らかく、かつその軸線下方かつ車両内方向き
及び軸線下方かつ車両外方向きに比較的硬い弾性を示す
特性を付与し、一方ブッシュ72には、ロアアーム12
に伝達される引張力に対して軟らかく、かつ圧縮力に対
して硬い弾性を示す特性を付与することで、上記図1に
示すサスペンション装置と同様の機能を実現しようとす
るものである。
如くブッシュ70にはアッパアーム10の軸線下方向き
に比較的軟らかく、かつその軸線下方かつ車両内方向き
及び軸線下方かつ車両外方向きに比較的硬い弾性を示す
特性を付与し、一方ブッシュ72には、ロアアーム12
に伝達される引張力に対して軟らかく、かつ圧縮力に対
して硬い弾性を示す特性を付与することで、上記図1に
示すサスペンション装置と同様の機能を実現しようとす
るものである。
【0106】尚、ブッシュ70及びブッシュ72は、上
述したブッシュ18,22と同様に、それぞれ内筒70
a,72a、外筒70b,72b、及び弾性体70c,
70cで構成される。図22は、上記図21に示すサス
ペンション装置が支持する車輪30が旋回外輪30OUT
となった際の外力の状態を表すベクトル図である。ここ
で、旋回外輪30OUT の接地部Joには、上述の如く横
加速度に対する反力と車両の荷重に対する反力の合力と
して、旋回中心上方に向かうFoが発生する。
述したブッシュ18,22と同様に、それぞれ内筒70
a,72a、外筒70b,72b、及び弾性体70c,
70cで構成される。図22は、上記図21に示すサス
ペンション装置が支持する車輪30が旋回外輪30OUT
となった際の外力の状態を表すベクトル図である。ここ
で、旋回外輪30OUT の接地部Joには、上述の如く横
加速度に対する反力と車両の荷重に対する反力の合力と
して、旋回中心上方に向かうFoが発生する。
【0107】そして、そのFoは、アッパボールジョイ
ント16とロアボールジョイント20とを介してアッパ
アーム10、ロアアーム12、及びショックアブソーバ
36に伝達される。この場合、上記Foは、図22中に
実線で示す如きロアアーム12上の一点を始点とするベ
クトルFo´として表すことができる。また、このFo
´は、同図中に破線で示す如きロアアーム12の軸線方
向のベクトルFdoと、Fo´の始点とアッパボールジ
ョイント16とを結ぶ直線上のベクトルFuoとに分解
することができる。
ント16とロアボールジョイント20とを介してアッパ
アーム10、ロアアーム12、及びショックアブソーバ
36に伝達される。この場合、上記Foは、図22中に
実線で示す如きロアアーム12上の一点を始点とするベ
クトルFo´として表すことができる。また、このFo
´は、同図中に破線で示す如きロアアーム12の軸線方
向のベクトルFdoと、Fo´の始点とアッパボールジ
ョイント16とを結ぶ直線上のベクトルFuoとに分解
することができる。
【0108】ここで、本実施例におけるロアアーム12
は、上記図1に示すサスペンション装置におけるアッパ
アーム10と同様に、その軸線方向の力に対してのみ抗
力を発揮し、他の方向の外力に対してはほぼ抗力を発揮
しない。このため、旋回外輪30OUT に作用する力のう
ち、ロアアーム12の軸方向に作用する成分を除く全て
の成分は、アッパアーム10、すなわちアッパボールジ
ョイント16で受け止められることになる。
は、上記図1に示すサスペンション装置におけるアッパ
アーム10と同様に、その軸線方向の力に対してのみ抗
力を発揮し、他の方向の外力に対してはほぼ抗力を発揮
しない。このため、旋回外輪30OUT に作用する力のう
ち、ロアアーム12の軸方向に作用する成分を除く全て
の成分は、アッパアーム10、すなわちアッパボールジ
ョイント16で受け止められることになる。
【0109】従って、上記の如く分解したFdoとFu
oとは、それぞれロアボールジョイント16が受け持つ
べき力、及びアッパボールジョイント16が受け持つべ
き力として把握することができる。この際、ロアアーム
12については、ロアボールジョイント20に作用する
力が、そのままブッシュ72に作用する力であることか
ら、結局旋回外輪30OUTのロアアーム12が有するブ
ッシュ72には、図22中にFdo´で示す如く、その
軸線方向かつ車両内方向きの力が作用することになる。
oとは、それぞれロアボールジョイント16が受け持つ
べき力、及びアッパボールジョイント16が受け持つべ
き力として把握することができる。この際、ロアアーム
12については、ロアボールジョイント20に作用する
力が、そのままブッシュ72に作用する力であることか
ら、結局旋回外輪30OUTのロアアーム12が有するブ
ッシュ72には、図22中にFdo´で示す如く、その
軸線方向かつ車両内方向きの力が作用することになる。
【0110】一方、アッパボールジョイント16に作用
する力は、アッパアーム10を介してバネ部材40及び
ブッシュ70に伝達される。従って、ブッシュ70は、
上記図22中にFuoで示す成分のうち、バネ部材40
が受け持つことのできない成分のみを受け持つことにな
る。
する力は、アッパアーム10を介してバネ部材40及び
ブッシュ70に伝達される。従って、ブッシュ70は、
上記図22中にFuoで示す成分のうち、バネ部材40
が受け持つことのできない成分のみを受け持つことにな
る。
【0111】ここで、上記図22中に破線で示すFuo
は、同図中にFuo´で示す如く、ショックアブソーバ
36の軸線上の一点を始点とするベクトルとして表すこ
とができる。更に、このFuo´はショックアブソーバ
36の軸線方向のベクトルFsoと、Fuo´の始点と
ブッシュ70とを結ぶ直線上のベクトルFboとに分解
することができる。
は、同図中にFuo´で示す如く、ショックアブソーバ
36の軸線上の一点を始点とするベクトルとして表すこ
とができる。更に、このFuo´はショックアブソーバ
36の軸線方向のベクトルFsoと、Fuo´の始点と
ブッシュ70とを結ぶ直線上のベクトルFboとに分解
することができる。
【0112】この際、本実施例におけるショックアブソ
ーバ36は、アッパアーム10に対して揺動可能に連結
されていることから、バネ部材40で受け持つことので
きる成分は、その軸方向に向かう成分のみである。従っ
て、図22に示す如くアッパボールジョイント16に作
用する外力Fuo´を、FsoとFboとに分解した場
合、Fsoはバネ部材40が受ける力として、またFb
oはブッシュ70が受ける力として、それぞれ把握する
ことができる。
ーバ36は、アッパアーム10に対して揺動可能に連結
されていることから、バネ部材40で受け持つことので
きる成分は、その軸方向に向かう成分のみである。従っ
て、図22に示す如くアッパボールジョイント16に作
用する外力Fuo´を、FsoとFboとに分解した場
合、Fsoはバネ部材40が受ける力として、またFb
oはブッシュ70が受ける力として、それぞれ把握する
ことができる。
【0113】このため、本実施例においては、旋回外輪
30OUT のアッパアーム10が備えるブッシュ70に
は、図22中に実線で示すベクトルFbo´の如く、ア
ッパアーム10の軸線下方かつ車両外方向きの力が作用
することになる。次に、車両に実質的な横加速度が作用
していない場合、すなわち車両がほぼ直進状態である場
合について説明する。図23は、かかる状況においてブ
ッシュ70,72に作用する外力の向きを表すベクトル
図である。
30OUT のアッパアーム10が備えるブッシュ70に
は、図22中に実線で示すベクトルFbo´の如く、ア
ッパアーム10の軸線下方かつ車両外方向きの力が作用
することになる。次に、車両に実質的な横加速度が作用
していない場合、すなわち車両がほぼ直進状態である場
合について説明する。図23は、かかる状況においてブ
ッシュ70,72に作用する外力の向きを表すベクトル
図である。
【0114】同図に示す如く、直進状態の車輪30の接
地点Jには、車両の鉛直方向に向かう力Fが作用する。
このFは、ロアアーム12の軸線上の一点を始点とする
ベクトルF´として表すことができ、そのF´は更に、
ロアアーム12の軸線方向の成分Fdと、F´の始点と
アッパボールジョイント16とを結ぶ直線上のベクトル
Fuとに分解することができる。
地点Jには、車両の鉛直方向に向かう力Fが作用する。
このFは、ロアアーム12の軸線上の一点を始点とする
ベクトルF´として表すことができ、そのF´は更に、
ロアアーム12の軸線方向の成分Fdと、F´の始点と
アッパボールジョイント16とを結ぶ直線上のベクトル
Fuとに分解することができる。
【0115】ここで、上記Fdは、ブッシュ72を始点
とするベクトルFd´として表すことができ、ロアアー
ム12に作用する引張力と把握することができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、ロアアーム12の
ブッシュ72には、ロアアーム12の軸線方向かつ車両
外方向きの力、すなわち引張力が作用することになる。
とするベクトルFd´として表すことができ、ロアアー
ム12に作用する引張力と把握することができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、ロアアーム12の
ブッシュ72には、ロアアーム12の軸線方向かつ車両
外方向きの力、すなわち引張力が作用することになる。
【0116】また、上述の如くアッパボールジョイント
16を貫く成分として把握されるベクトルFuは、ショ
ックアブソーバ36の軸線上の一点を始点とするベクト
ルFu´として表すことができ、更に、このFu´はシ
ョックアブソーバ36の軸線方向のベクトルFsと、F
u´の始点とブッシュ70とを結ぶ直線上のベクトルF
bとに分解することができる。
16を貫く成分として把握されるベクトルFuは、ショ
ックアブソーバ36の軸線上の一点を始点とするベクト
ルFu´として表すことができ、更に、このFu´はシ
ョックアブソーバ36の軸線方向のベクトルFsと、F
u´の始点とブッシュ70とを結ぶ直線上のベクトルF
bとに分解することができる。
【0117】そして、このFbは、ブッシュ70を始点
とするベクトルFb´として表すことができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、ブッシュ72に
は、図23に示す如く、アッパアーム10の軸線下方か
つ車両外方向きの力が作用することになる。
とするベクトルFb´として表すことができる。従っ
て、車両がほぼ直進状態にある場合、ブッシュ72に
は、図23に示す如く、アッパアーム10の軸線下方か
つ車両外方向きの力が作用することになる。
【0118】次に、図24を参照して、車輪30が旋回
内輪30INとなった際にブッシュ70,72に作用する
力の向きについて説明する。すなわち、図24に示す如
く、旋回内輪30INの接地点Jiには、横加速度に対す
る反力と鉛直方向に作用する力の合力として、旋回中心
上方に向かう力Fiが作用する。
内輪30INとなった際にブッシュ70,72に作用する
力の向きについて説明する。すなわち、図24に示す如
く、旋回内輪30INの接地点Jiには、横加速度に対す
る反力と鉛直方向に作用する力の合力として、旋回中心
上方に向かう力Fiが作用する。
【0119】このFiは、図24中に実線で示すFi´
として表すことができ、また、Fi´は、ロアアーム1
2の軸線方向のベクトルFdiと、Fi´の始点とアッ
パボールジョイント16とを結ぶ直線上のベクトルFu
iとに分解することができる。
として表すことができ、また、Fi´は、ロアアーム1
2の軸線方向のベクトルFdiと、Fi´の始点とアッ
パボールジョイント16とを結ぶ直線上のベクトルFu
iとに分解することができる。
【0120】そして、このFuiは、ショックアブソー
バ36の軸線上の一点を始点とするベクトルFui´と
して表すことができ、そのFui´は更にショックアブ
ソーバ36の軸線方向の成分Fsiと、Fdi´の始点
からブッシュ70に向かう成分Fbiとに分解すること
ができる。
バ36の軸線上の一点を始点とするベクトルFui´と
して表すことができ、そのFui´は更にショックアブ
ソーバ36の軸線方向の成分Fsiと、Fdi´の始点
からブッシュ70に向かう成分Fbiとに分解すること
ができる。
【0121】この際、ロアアーム12の軸線方向に作用
する力Fdiは、ブッシュ72に作用する力Fdi´と
なり、またFui´の始点からブッシュ70へ向かう成
分Fbiは、ブッシュ70に作用する力Fbi´として
把握することができる。つまり、図24に示す如く、車
輪30が旋回内輪30INとなった場合、アッパアーム1
0が備えるブッシュ70には、アッパアーム10の軸線
下方かつ車両内方向きの力が、またロアアーム12のブ
ッシュ72には、ロアアーム12の軸線方向かつ車両外
方向きの力が作用することになる。
する力Fdiは、ブッシュ72に作用する力Fdi´と
なり、またFui´の始点からブッシュ70へ向かう成
分Fbiは、ブッシュ70に作用する力Fbi´として
把握することができる。つまり、図24に示す如く、車
輪30が旋回内輪30INとなった場合、アッパアーム1
0が備えるブッシュ70には、アッパアーム10の軸線
下方かつ車両内方向きの力が、またロアアーム12のブ
ッシュ72には、ロアアーム12の軸線方向かつ車両外
方向きの力が作用することになる。
【0122】図25は、図22〜図24を参照して説明
した上記の内容を整理した図である。すなわち、本実施
例のサスペンション装置においてアッパアーム10のブ
ッシュ70、及びロアアーム12のブッシュ72には、
車両の走行状態に応じて図25に示す如き向きの力が伝
達される。
した上記の内容を整理した図である。すなわち、本実施
例のサスペンション装置においてアッパアーム10のブ
ッシュ70、及びロアアーム12のブッシュ72には、
車両の走行状態に応じて図25に示す如き向きの力が伝
達される。
【0123】従って、ブッシュ70、及びブッシュ72
に対して、車輪30が旋回内輪30 IN又は旋回外輪30
OUT となった際に作用する力に対して硬く、車輪30が
直進状態である場合に作用する力に対して軟らかい弾性
が発揮されるべきそれらの特性を設定すれば、優れた振
動吸収性を確保し、また有効にキャンバ角の変化を抑制
することができる。
に対して、車輪30が旋回内輪30 IN又は旋回外輪30
OUT となった際に作用する力に対して硬く、車輪30が
直進状態である場合に作用する力に対して軟らかい弾性
が発揮されるべきそれらの特性を設定すれば、優れた振
動吸収性を確保し、また有効にキャンバ角の変化を抑制
することができる。
【0124】これに対して、本実施例のサスペンション
装置は、上記図21に示す如く、ブッシュ70、及びブ
ッシュ72に、それぞれ上述した好ましい弾性特性が付
与されている。このため、本実施例のサスペンション装
置によっても、上記図1に示すサスペンション装置と同
様に、高い次元で乗り心地と走行安定性とを両立し得る
サスペンション装置を実現することができる。
装置は、上記図21に示す如く、ブッシュ70、及びブ
ッシュ72に、それぞれ上述した好ましい弾性特性が付
与されている。このため、本実施例のサスペンション装
置によっても、上記図1に示すサスペンション装置と同
様に、高い次元で乗り心地と走行安定性とを両立し得る
サスペンション装置を実現することができる。
【0125】尚、上記図21に示すブッシュ70の特性
は、車輪30が旋回外輪30OUT となった際にキャンバ
角がポジティブ方向に変化するのを抑制すると共に、車
輪30が旋回内輪30INとなった際に、キャンバ角がよ
り一層ネガティブ方向に変化するのを抑制すべく設定し
たものである。
は、車輪30が旋回外輪30OUT となった際にキャンバ
角がポジティブ方向に変化するのを抑制すると共に、車
輪30が旋回内輪30INとなった際に、キャンバ角がよ
り一層ネガティブ方向に変化するのを抑制すべく設定し
たものである。
【0126】これに対して、車両の旋回特性には、主と
して旋回外輪30OUT 側の接地性が影響し、旋回内輪3
0INの接地性の重要度は比較的低いことは前記した通り
である。この場合、ブッシュ70に対して、アッパアー
ム10の軸線下方かつ車両外方向きの外力についてのみ
硬く、アッパアーム10の軸線下方かつ車両内方向きの
外力については軟らかい弾性を示す特性を付与すること
とすれば、上記図1に示すサスペンション装置の場合と
同様に、旋回内輪30INのキャンバ角は変化し易い状況
とはなるものの、容易かつ確実に優れた効果を享受する
ことができる。
して旋回外輪30OUT 側の接地性が影響し、旋回内輪3
0INの接地性の重要度は比較的低いことは前記した通り
である。この場合、ブッシュ70に対して、アッパアー
ム10の軸線下方かつ車両外方向きの外力についてのみ
硬く、アッパアーム10の軸線下方かつ車両内方向きの
外力については軟らかい弾性を示す特性を付与すること
とすれば、上記図1に示すサスペンション装置の場合と
同様に、旋回内輪30INのキャンバ角は変化し易い状況
とはなるものの、容易かつ確実に優れた効果を享受する
ことができる。
【0127】すなわち、本実施例のサスペンション装置
は、上記図21に示す如くアッパアーム10のブッシュ
70に対して、アッパアーム10の軸線下方向きの外力
に対して軟らかく、その他の方向の外力に対して硬い弾
性を付与しているが、快適な乗り心地と優れた旋回性と
を両立するためにブッシュ70に付与すべき弾性特性は
これに限るものではなく、アッパアーム10の軸線下方
かつ車両外方向きに硬く、アッパアーム10の軸線下方
かつ車両内方向きに軟らかい特性を付与することによっ
ても優れた効果を得ることができる。
は、上記図21に示す如くアッパアーム10のブッシュ
70に対して、アッパアーム10の軸線下方向きの外力
に対して軟らかく、その他の方向の外力に対して硬い弾
性を付与しているが、快適な乗り心地と優れた旋回性と
を両立するためにブッシュ70に付与すべき弾性特性は
これに限るものではなく、アッパアーム10の軸線下方
かつ車両外方向きに硬く、アッパアーム10の軸線下方
かつ車両内方向きに軟らかい特性を付与することによっ
ても優れた効果を得ることができる。
【0128】尚、本実施例のサスペンション装置におい
ては、ブッシュ70に上記図21に示す弾性特性を付与
することで前記した請求項5記載の発明が、また、ブッ
シュ70に、アッパアーム10の軸線下方かつ車両外方
向きに硬く、アッパアーム10の軸線下方かつ車両内方
向きに軟らかい特性を付与することで前記した請求項3
記載の発明が、更に、ブッシュ72に上記図21に示す
弾性特性を付与することで前記した請求項4記載の発明
がそれぞれ実現されることになる。
ては、ブッシュ70に上記図21に示す弾性特性を付与
することで前記した請求項5記載の発明が、また、ブッ
シュ70に、アッパアーム10の軸線下方かつ車両外方
向きに硬く、アッパアーム10の軸線下方かつ車両内方
向きに軟らかい特性を付与することで前記した請求項3
記載の発明が、更に、ブッシュ72に上記図21に示す
弾性特性を付与することで前記した請求項4記載の発明
がそれぞれ実現されることになる。
【0129】この場合、ブッシュ70は、上記図15〜
図20に示すブッシュ22-1〜22 -6の構成においてス
グリ50やスリット52等の位置を適当に変更すること
で、またブッシュ72は、上記図11〜図14に示すブ
ッシュ18-1〜18-4の構成においてスグリ44やスリ
ット42等の位置を適当に変更することで、それぞれ同
様に実現することができる。
図20に示すブッシュ22-1〜22 -6の構成においてス
グリ50やスリット52等の位置を適当に変更すること
で、またブッシュ72は、上記図11〜図14に示すブ
ッシュ18-1〜18-4の構成においてスグリ44やスリ
ット42等の位置を適当に変更することで、それぞれ同
様に実現することができる。
【0130】ところで、上記図1及び図21に示すサス
ペンション装置においては、ブッシュ18,22,7
0,72が前記した弾性体を構成している。この場合、
弾性体はアッパアーム10及びロアアーム12を、それ
ぞれ車体側部材に連結すべく用いられているが、その構
成はこれに限るものではなく、上記図1及び図21中に
示すアッパボールジョイント16及びロアボールジョイ
ント20側に同様の弾性特性を持たせる構成とすること
も可能である。
ペンション装置においては、ブッシュ18,22,7
0,72が前記した弾性体を構成している。この場合、
弾性体はアッパアーム10及びロアアーム12を、それ
ぞれ車体側部材に連結すべく用いられているが、その構
成はこれに限るものではなく、上記図1及び図21中に
示すアッパボールジョイント16及びロアボールジョイ
ント20側に同様の弾性特性を持たせる構成とすること
も可能である。
【0131】また、本実施例においては、ショックアブ
ソーバ36とコイルスプリング38とが同軸的に設けら
れているため、車体を支持するバネ部材としては、両方
を合わせたものをバネ部材40として扱ったが、ショッ
クアブソーバ等のダンパ機構とコイルスプリング等のバ
ネ機構とが同軸的に設けられていない場合、車体を支持
するバネ部材としてはコイルスプリング等のバネ機構を
選択すれば良い。
ソーバ36とコイルスプリング38とが同軸的に設けら
れているため、車体を支持するバネ部材としては、両方
を合わせたものをバネ部材40として扱ったが、ショッ
クアブソーバ等のダンパ機構とコイルスプリング等のバ
ネ機構とが同軸的に設けられていない場合、車体を支持
するバネ部材としてはコイルスプリング等のバネ機構を
選択すれば良い。
【0132】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ロアアームでバネ荷重を受ける構成のサスペンショ
ン装置において、ロアアームの一端に配設される弾性体
が、旋回外輪のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進
時における走行振動を適切に吸収する。
ば、ロアアームでバネ荷重を受ける構成のサスペンショ
ン装置において、ロアアームの一端に配設される弾性体
が、旋回外輪のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進
時における走行振動を適切に吸収する。
【0133】このため、本発明に係るサスペンション装
置によれば、通常走行時において優れた振動吸収特性と
実現しつつ、旋回外輪を適切にネガティブキャンバ状態
に維持することができる。すなわち、本発明に係るサス
ペンション装置は、快適な乗り心地と優れた旋回特性と
を両立することができるという特長を有している。
置によれば、通常走行時において優れた振動吸収特性と
実現しつつ、旋回外輪を適切にネガティブキャンバ状態
に維持することができる。すなわち、本発明に係るサス
ペンション装置は、快適な乗り心地と優れた旋回特性と
を両立することができるという特長を有している。
【0134】請求項2記載の発明によれば、ロアアーム
でバネ荷重を受ける構成のサスペンション装置におい
て、アッパアームの一端に配設される弾性体が、旋回外
輪のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進時における
走行振動を適切に吸収する。このため、本発明に係るサ
スペンション装置によっても、上記請求項1記載の発明
と同様に、快適な乗り心地と優れた旋回特性とを両立す
ることができる。
でバネ荷重を受ける構成のサスペンション装置におい
て、アッパアームの一端に配設される弾性体が、旋回外
輪のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進時における
走行振動を適切に吸収する。このため、本発明に係るサ
スペンション装置によっても、上記請求項1記載の発明
と同様に、快適な乗り心地と優れた旋回特性とを両立す
ることができる。
【0135】請求項3記載の発明によれば、アッパアー
ムでバネ荷重を受ける構成のサスペンション装置におい
て、アッパアームの一端に配設される弾性体が、旋回外
輪のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進時における
走行振動を適切に吸収する。このため、本発明に係るサ
スペンション装置によれば、かかる形式のサスペンショ
ン装置においても、上記請求項1及び請求項2記載の発
明と同様に、快適な乗り心地と優れた旋回特性とを両立
することができる。
ムでバネ荷重を受ける構成のサスペンション装置におい
て、アッパアームの一端に配設される弾性体が、旋回外
輪のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進時における
走行振動を適切に吸収する。このため、本発明に係るサ
スペンション装置によれば、かかる形式のサスペンショ
ン装置においても、上記請求項1及び請求項2記載の発
明と同様に、快適な乗り心地と優れた旋回特性とを両立
することができる。
【0136】請求項4記載の発明によれば、アッパアー
ムでバネ荷重を受ける構成のサスペンション装置におい
て、ロアアームの一端に配設される弾性体が、旋回外輪
のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進時における走
行振動を適切に吸収する。このため、本発明に係るサス
ペンション装置によっても、上記請求項3記載の発明と
同様に、快適な乗り心地と優れた旋回特性とを両立する
ことができる。
ムでバネ荷重を受ける構成のサスペンション装置におい
て、ロアアームの一端に配設される弾性体が、旋回外輪
のキャンバ角変化を抑制し、かつ車両直進時における走
行振動を適切に吸収する。このため、本発明に係るサス
ペンション装置によっても、上記請求項3記載の発明と
同様に、快適な乗り心地と優れた旋回特性とを両立する
ことができる。
【0137】請求項5記載の発明によれば、アッパアー
ム又はロアアームでバネ荷重を受ける構成のサスペンシ
ョン装置において、アッパアーム及びロアアームのうち
バネ荷重を受けるものの一端に配設される弾性体が、旋
回外輪のキャンバ角変化、及び旋回内輪のキャンバ角変
化を抑制し、かつ車両直進時における走行振動を適切に
吸収する。
ム又はロアアームでバネ荷重を受ける構成のサスペンシ
ョン装置において、アッパアーム及びロアアームのうち
バネ荷重を受けるものの一端に配設される弾性体が、旋
回外輪のキャンバ角変化、及び旋回内輪のキャンバ角変
化を抑制し、かつ車両直進時における走行振動を適切に
吸収する。
【0138】このため、本発明に係るサスペンション装
置によれば、直進走行時における弾性体の振動吸収能力
を損なうことなく、旋回走行時において旋回外輪を適切
にネガティブキャンバ状態に維持することができ、かつ
旋回内輪の、更なるネガティブキャンバ方向への変位を
抑制することができる。
置によれば、直進走行時における弾性体の振動吸収能力
を損なうことなく、旋回走行時において旋回外輪を適切
にネガティブキャンバ状態に維持することができ、かつ
旋回内輪の、更なるネガティブキャンバ方向への変位を
抑制することができる。
【0139】従って、本発明によれば、車両の旋回時に
おける旋回外輪の接地状態と、旋回内輪の接地状態とを
共に適切な状態に維持することができ、上記請求項1乃
至請求項4記載の発明と同様に快適な乗り心地を維持し
つつ、更に優れた旋回特性を実現することができる。
おける旋回外輪の接地状態と、旋回内輪の接地状態とを
共に適切な状態に維持することができ、上記請求項1乃
至請求項4記載の発明と同様に快適な乗り心地を維持し
つつ、更に優れた旋回特性を実現することができる。
【図1】本発明の一実施例であるサスペンション装置の
構成を表す正面断面図である。
構成を表す正面断面図である。
【図2】本実施例のサスペンション装置の全体構成を表
す斜視図である。
す斜視図である。
【図3】本実施例のサスペンション装置に作用する外力
の状態を表すベクトル図である。
の状態を表すベクトル図である。
【図4】旋回外輪を支持する本実施例のサスペンション
装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図(その1)である。
装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図(その1)である。
【図5】旋回外輪を支持する本実施例のサスペンション
装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図(その2)である。
装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図(その2)である。
【図6】旋回外輪を支持する本実施例のサスペンション
装置に低横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図である。
装置に低横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図である。
【図7】本実施例のサスペンション装置に直進走行時に
作用する外力の状態を表すベクトル図である。
作用する外力の状態を表すベクトル図である。
【図8】旋回内輪を支持する本実施例のサスペンション
装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図である。
装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図である。
【図9】旋回内輪を支持する本実施例のサスペンション
装置に低横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図である。
装置に低横加速度発生時に作用する外力の状態を表すベ
クトル図である。
【図10】本実施例のサスペンション装置に作用する外
力の向きを車両の走行状態別に表した図である。
力の向きを車両の走行状態別に表した図である。
【図11】本実施例のサスペンション装置のアッパアー
ムに用いるブッシュの第1の例を表す図である。
ムに用いるブッシュの第1の例を表す図である。
【図12】本実施例のサスペンション装置のアッパアー
ムに用いるブッシュの第2の例を表す図である。
ムに用いるブッシュの第2の例を表す図である。
【図13】本実施例のサスペンション装置のアッパアー
ムに用いるブッシュの第3の例を表す図である。
ムに用いるブッシュの第3の例を表す図である。
【図14】本実施例のサスペンション装置のアッパアー
ムに用いるブッシュの第4の例を表す図である。
ムに用いるブッシュの第4の例を表す図である。
【図15】本実施例のサスペンション装置のロアアーム
に用いるブッシュの第1の例を表す図である。
に用いるブッシュの第1の例を表す図である。
【図16】本実施例のサスペンション装置のロアアーム
に用いるブッシュの第2の例を表す図である。
に用いるブッシュの第2の例を表す図である。
【図17】本実施例のサスペンション装置のロアアーム
に用いるブッシュの第3の例を表す図である。
に用いるブッシュの第3の例を表す図である。
【図18】本実施例のサスペンション装置のロアアーム
に用いるブッシュの第4の例を表す図である。
に用いるブッシュの第4の例を表す図である。
【図19】本実施例のサスペンション装置のロアアーム
に用いるブッシュの第5の例を表す図である。
に用いるブッシュの第5の例を表す図である。
【図20】本実施例のサスペンション装置のロアアーム
に用いるブッシュの第6の例を表す図である。
に用いるブッシュの第6の例を表す図である。
【図21】本発明の他の実施例であるサスペンション装
置の構成を表す正面断面図である。
置の構成を表す正面断面図である。
【図22】旋回外輪を支持する他の実施例のサスペンシ
ョン装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表
すベクトル図である。
ョン装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表
すベクトル図である。
【図23】他の実施例のサスペンション装置に直進走行
時に作用する外力の状態を表すベクトル図である。
時に作用する外力の状態を表すベクトル図である。
【図24】旋回内輪を支持する他の実施例のサスペンシ
ョン装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表
すベクトル図である。
ョン装置に高横加速度発生時に作用する外力の状態を表
すベクトル図である。
【図25】他の実施例のサスペンション装置に作用する
外力の向きを車両の走行状態別に表した図である。
外力の向きを車両の走行状態別に表した図である。
【符号の説明】 10 アッパアーム 12 ロアアーム 14 車輪支持部材 16 アッパボールジョイント 18,18-1〜18-4,22,22-1〜22-6,70,
72 ブッシュ 18a 内筒 18b 外筒 18c,18c-1〜18c-4,22c,22c-1〜22
c-6 弾性体 30 車輪 30OUT 旋回外輪 30IN 旋回内輪 36 ショックアブソーバ 38 コイルスプリング 40 バネ部材
72 ブッシュ 18a 内筒 18b 外筒 18c,18c-1〜18c-4,22c,22c-1〜22
c-6 弾性体 30 車輪 30OUT 旋回外輪 30IN 旋回内輪 36 ショックアブソーバ 38 コイルスプリング 40 バネ部材
Claims (5)
- 【請求項1】 車輪を回転可能に支持する車輪支持部材
と、一端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれ
ぞれ揺動可能に連結されたアッパアームと、該アッパア
ームの下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車
輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に
連結されたロアアームと、前記車輪支持部材と車体との
間に介在し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバ
ネ部材とを備えるサスペンション装置であって、 前記バネ部材のバネ荷重を、前記ロアアームが受けると
共に、 前記ロアアームが弾性体を介して前記車体側部材に連結
され、 かつ、前記弾性体が、前記ロアアームの軸線下方かつ車
両内方向きに、前記軸線下方かつ車両外方向きに比して
硬い弾性を示す特性を有することを特徴とするサスペン
ション装置。 - 【請求項2】 車輪を回転可能に支持する車輪支持部材
と、一端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれ
ぞれ揺動可能に連結されたアッパアームと、該アッパア
ームの下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車
輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に
連結されたロアアームと、前記車輪支持部材と車体との
間に介在し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバ
ネ部材とを備えるサスペンション装置であって、 前記バネ部材のバネ荷重を、前記ロアアームが受けると
共に、 前記アッパアームの両端のうち少なくとも一端が、弾性
体を介して前記車輪支持部材又は前記車体側部材に連結
され、 かつ、前記弾性体が、前記アッパアームの軸線方向かつ
車両外方向きに、前記軸線方向かつ車両内方向きに比し
て硬い弾性を示す特性を有することを特徴とするサスペ
ンション装置。 - 【請求項3】 車輪を回転可能に支持する車輪支持部材
と、一端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれ
ぞれ揺動可能に連結されたアッパアームと、該アッパア
ームの下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車
輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に
連結されたロアアームと、前記車輪支持部材と車体との
間に介在し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバ
ネ部材とを備えるサスペンション装置であって、 前記バネ部材のバネ荷重を、前記アッパアームが受ける
と共に、 前記アッパアームが弾性体を介して前記車体側部材に連
結され、 かつ、前記弾性体が、前記アッパアームの軸線下方かつ
車両外方向きに、前記軸線下方かつ車両内方向きに比し
て硬い弾性を示す特性を有することを特徴とするサスペ
ンション装置。 - 【請求項4】 車輪を回転可能に支持する車輪支持部材
と、一端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれ
ぞれ揺動可能に連結されたアッパアームと、該アッパア
ームの下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車
輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に
連結されたロアアームと、前記車輪支持部材と車体との
間に介在し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバ
ネ部材とを備えるサスペンション装置であって、 前記バネ部材のバネ荷重を、前記アッパアームが受ける
と共に、 前記ロアアームの両端のうち少なくとも一端が、弾性体
を介して前記車輪支持部材又は前記車体側部材に連結さ
れ、 かつ、前記弾性体が、前記ロアアームの軸線方向かつ車
両内方向きに、前記軸線方向かつ車両外方向きに比して
硬い弾性を示す特性を有することを特徴とするサスペン
ション装置。 - 【請求項5】 車輪を回転可能に支持する車輪支持部材
と、一端が該車輪支持部材に、他端が車体側部材にそれ
ぞれ揺動可能に連結されたアッパアームと、該アッパア
ームの下方に所定間隔を空けて配置され、一端が前記車
輪支持部材に、他端が車体側部材にそれぞれ揺動可能に
連結されたロアアームと、前記車輪支持部材と車体との
間に介在し、該車輪支持部材に対して車体を支持するバ
ネ部材とを備えるサスペンション装置であって、 前記バネ部材のバネ荷重を、前記アッパアーム及び前記
ロアアームの何れか一方が受けると共に、 前記アッパアーム及び前記ロアアームのうちバネ荷重を
受けるものが、弾性体を介して前記車体側部材に連結さ
れ、 かつ、前記弾性体が、前記アッパアーム及び前記ロアア
ームのうちバネ荷重を受けるものの軸線下方向きに、前
記軸線下方かつ車両内方向き、及び前記軸線下方かつ車
両外方向きに比して軟らかい弾性を示す特性を有するこ
とを特徴とするサスペンション装置。
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