JPH0224322Y2 - - Google Patents

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JPH0224322Y2
JPH0224322Y2 JP3451784U JP3451784U JPH0224322Y2 JP H0224322 Y2 JPH0224322 Y2 JP H0224322Y2 JP 3451784 U JP3451784 U JP 3451784U JP 3451784 U JP3451784 U JP 3451784U JP H0224322 Y2 JPH0224322 Y2 JP H0224322Y2
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車に装備されるフロントサスペ
ンシヨンに関するものである。
(従来技術) 従来より、自動車のフロントサスペンシヨンと
して、例えば西独公告特許2437266号明細書およ
び図面に開示されるように、車体前後方向に所定
距離離間した2点で車体に上下方向に揺動自在に
支持され、前輪を操舵可能に支持するロアアーム
と、該ロアアームの近傍で車幅方向に配設され、
前輪を操舵するタイロツドとを備えてなるものは
一般によく知られている。
ところが、このようなフロントサスペンシヨン
においては、前輪が制動力等を受けて前後方向に
小さな振幅でもつて振動した場合、その振動に対
するロアアームの回動中心(ロアアームの両支持
点間の中間に位置する)とタイロツドの中心軸と
が車体前後方向にかなり離れているため、前輪の
前後方向の小振動に伴つてタイロツドが車幅方向
に振動を起こして、ステアリングハンドルのシミ
ー現象が惹起されるという問題があつた。特に、
先に例示した西独公告特許のものの如くロアアー
ムの両支持点に各々設けられる弾性ブツシユの硬
さを調整し、前輪に制動力が作用したときロアア
ームの回動中心がタイロツドから離れる方向に移
動するようにした場合には、このシミー現象が一
層顕著になる。尚、前輪が前後方向に大きく振動
する場合には、タイロツドが共振することはな
く、ステアリングハンドルのシミー現象は発生し
ない。
(考案の目的) 本考案の目的は、上述の如き前輪の前後方向の
小振動に対するロアアームの回動中心を、部材レ
イアウト上に支障を来たさずにタイロツド側に近
づけることにより、前輪の前後方向の小振動に伴
うタイロツドの車幅方向の振動を抑制して、ステ
アリングハンドルのシミー現象の発生を有効に防
止せんとするものである。
(考案の構成) 上記目的を達成するため、本考案の構成は、車
体前後方向に所定距離離間した2点で車体に上下
方向に揺動自在に支持され、前輪を操舵可能に支
持するロアアームと、該ロアアームの近傍で車幅
方向に配設され、前輪を操舵するタイロツドと、
上記ロアアームの両支持点間の外側でかつ前輪の
前後振動に対するロアアームの回動中心よりタイ
ロツド配設側において車体に上下方向に揺動自在
に支持され、先端が上記ロアアームの先端部に連
結されたアシストリンクと、該アシストリンクの
支持点および上記ロアアームの両支持点に各々設
けられた弾性ブツシユとによつて構成し、上記ア
シストリンク支持点の弾性ブツシユを、ロアアー
ム支持点の弾性ブツシユに比べてたわみが車体前
後方向の小振動に対しては小さく、大振動に対し
ては大きくなる特性に設定したものである。
このことにより、前輪が制動力等を受けて前後
方向に振動する場合でステアリングハンドルのシ
ミー現象発生領域にある小振動時には、ロアアー
ムがアシストリンクによつてタイロツド側から拘
束支持され、この状態でもつて前輪を支持するた
め、前輪の前後振動に対するロアアームの回動中
心がタイロツド側に近づくようになる。一方、シ
ミー現象発生領域でない大振動時には、アシスト
リンクに拘束支持されることがなく、ロアアーム
だけでもつて前輪を支持するようにしたものであ
る。
(考案の効果) したがつて、本考案の自動車のフロントサスペ
ンシヨンによれば、前輪の前後方向の小振動時に
は、ロアアームがアシストリンクによつてタイロ
ツド側から拘束支持されることによつて、その回
動中心をタイロツド側に近づけることができるの
で、前輪の振動に伴うタイロツドの車幅方向の振
動を大巾に抑制してステアリングハンドルのシミ
ー現象の発生を防止することができる。しかも、
上記アシストリンクは、前輪の前後方向の小振動
時にのみロアアームを拘束支持するだけで、大振
動時にはロアアームが分担支持するので、ロアア
ームの機能を損うことがないばかりでなく、該ア
シストリンクの配置レイアウトが容易でその自由
度を高めることができるという効果を併せ有する
ものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図および第2図は本考案の一実施例に係る
自動車のストラツト式フロントサスペンシヨンを
示し、1は車体、2は車幅外方に突出する車輪支
持部2aと車体後方に突出するタイロツド連結部
2bとを有するナツクルアームであつて、該ナツ
クルアーム2はその車輪支持部2aにて前輪3を
回転自在に支持するようになつている。
4は2つのリンク部材5,6からなるロアアー
ムであつて、該ロアアーム4の構成部材のうちの
一方のリンク部材5は、前輪3の横方向中心線l
上に近接して配置されていて、内端が弾性ブツシ
ユ7を介して車体に取付けられて上下方向に揺動
自在に設けられており、該リンク部材5の外端部
にはボールジヨイント8を介して上記ナツクルア
ーム2の下部が連結されている。また、他のリン
ク部材6は、前輪3の横方向中心線lより前方に
車幅内側に向いた状態で配置されていて、前端が
弾性ブツシユ9を介して車体に取付けられ、後端
が上記一方のリンク部材5の外端部に連結されて
該一方のリンク部材5と一体的に上下方向に揺動
自在に設けられている。よつて、上記ロアアーム
4は、その構成部材たる両リンク部材5,6の車
体取付点つまり車体前後方向に所定距離離間した
2点で車体に上下方向に揺動自在に支持されてい
る。
また、10は前輪3の内側近傍で上下方向に配
置されたストラツトであつて、該ストラツト10
の上端部はベアリング11およびマウントラバー
12を介して車体1に中心軸線廻りに回転自在に
弾性支持されているとともに、部には上記ナツク
ルアーム2の上部が固定されている。しかして、
上記ナツクルアーム2は、ストラツト10上端部
のベアリング11とロアアーム4先端部(前輪3
の横方向中心線l上近傍に位置するリンク部材5
外端部)のボールジヨイント8とを結ぶ直線廻り
に回動可能に設けられており、前輪3は該ナツク
ルアーム2を介してストラツト10およびロアア
ーム4に操舵可能に支持されている。
さらに、13は上記ロアアーム4の後方近傍で
車幅方向に配設されたタイロツドであつて、該タ
イロツド13は、基端(内端)がステアリング系
のラツク部材(図示せず)に、先端(外端)が上
記ナツクルアーム2のタイロツド連結部2b先端
にそれぞれ連結されていて、ステアリング系から
の操舵力をナツクルアーム2に伝達して前輪3を
操舵するようになつている。
また、14は上記ロアアーム4の両支持点間の
外側でかつ前輪3の前後振動に対するロアアーム
4の回動中心(ロアアーム4の両支持点間の中間
に位置する)よりタイロツド13配設側(つまり
車体後方寄り)において前方に車幅外向き状態に
配置されたアシストリンクであつて、該アシスト
リンク14は、その基端(後端)が弾性ブツシユ
15を介して、ロアアーム4の支持点から所定距
離離間した位置で車体に支持され、先端(前端)
がロアアーム4の先端部に連結されて該ロアアー
ム4と一体的に上下方向に揺動自在に設けられて
いる。
そして、上記アシストリンク14とタイロツド
13とは、自動車の静止状態においてタイロツド
13の地上高がアシストリンク14の地上高より
所定量高く設定されていて、車体1の上下振動時
(前輪3のバンプ・リバウンド時)に部材干渉を
起こさないようになつている。また、第3図に示
すように、上記アシストリンク14支持点の弾性
ブツシユ15の弾性特性(図の特性線A)は、ロ
アアーム4支持点の弾性ブツシユ7,9の弾性特
性(図の特性線B)に比べてたわみが車体前後方
向の小振動に対しては小さく、大振動に対しては
大きくなる特性に設定されている。尚、このよう
な弾性特性を得るに当つては、例えば、弾性ブツ
シユ15の内部にぬすみを設け、該ぬすみ内に圧
油を供給して該ブツシユ15の硬度を大にしてお
く一方、ぬすみ内の油圧が弾性ブツシユ15の振
動によるたわみ変形により所定値以上になつたと
きその圧油をリリーフして硬度を小さくするなど
の手段を用いることによつて可能である。
次に、上記実施例の作用効果について説明する
に、前輪3が制動力等を受けて前後方向に振動す
る場合でステアリングハンドルのシミー現象発生
領域にある小振動時には、アシストリンク14支
持点の弾性ブツシユ15がロアアーム4支持点の
弾性ブツシユ7,9に比べてたわみ難いため、ロ
アアーム4は、前輪3の前後振動に伴つて回動振
動するに当りアシストリンク14によつてタイロ
ツド13側から強固に拘束支持されることにな
り、その回動中心は従来のアシストリンクのない
場合に比べてタイロツド13側に近づいた位置と
なる。このため、タイロツド13が前輪3の前後
方向の小振動に基づいてナツクルアーム2から受
ける車幅方向の外力はわずかとなり、タイロツド
13の車幅方向の振動を大巾に抑制することがで
き、ステアリングハンドルのシミー現象の発生を
防止することができる。
一方、前輪3が前後方向に振動する場合でもス
テアリングハンドルのシミー現象発生領域でない
大振動時には、アシストリンク14支持点の弾性
ブツシユ15がロアアーム4支持点の弾性ブツシ
ユ7,9に比べてたわみ易いため、アシストリン
ク14がロアアーム4の回動を拘束することとは
なく、ロアアーム4の回動中心は従来のアシスト
リンクのない場合と同様その両支持間の中間に位
置し、上記大振動をロアアーム4のみによつて受
けることになる。
また、前輪3のバンプ・リバウンド時にロアア
ーム4が上下方向に揺動する場合には、上記アシ
ストリンク14はロアアーム4と一体的に上下方
向に謡動し、ロアアーム4の揺動を拘束すること
はない。
このように、上記アシストリンク14は、前輪
3の前後方向の小振動時にのみロアアーム4の動
き(回動)を拘束するだけで、その他の場合には
拘束することがないので、ロアアーム4自体の機
能が損われることはない。また、ロアアーム4の
動きに対するアシストリンク14の拘束機能発揮
領域が著しく限定されているため、その分アシス
トリンク14のレイアウトが容易となり、その自
由度を増大させることができ、組付性等の面で有
利である。
第4図および第5図は、それぞれアシストリン
ク14の配設状態が異なる場合の一例を示し、上
記実施例の如くタイロツド13とアシストリンク
14との部材干渉を避けるためにタイロツド13
の地上高とアシストリンク14の地上高との間に
十分な差を確保できない場合に対処したものであ
る。すなわち、第4図の変形例は、アシストリン
ク14を上下方向に傾斜させた状態に配置し、該
アシストリンク14の基端を車体に直接取付ける
一方、先端をロアアーム4に上下方向に延びるサ
ブリンク16を介して取付けたものである。ま
た、第5図の変形例は、アシストリンク14を同
じく上下方向に傾斜させた状態に配置し、該アシ
ストリンク14の基端を車体に上下方向に延びる
サブリンク17を介して取付ける一方、先端ロア
アーム4に直接取付けたものである。 尚、本考
案は上記実施例に限定されるものではなく、その
他種々の変形例を包含するものである。例えば、
上記実施例では、本考案をストラツト式のフロン
トサスペンシヨンに適用した場合について述べた
が、ウイツシユボーン式等各種型式のフロントサ
スペンシヨンにも同様に適用できるのは勿論であ
る。
また、ロアアームとしては、上記実施例の如き
2つのリンク部材5,6からなるもの以外に、い
わゆるA型アーム等車体前後方向に所定距離離間
した2点で車体に上下方向に揺動自在に支持され
るものであつてもよい。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
ストラツト式フロントサスペンシヨンの車体後方
から見た一部切開背面図、第2図は同平面図、第
3図は弾性ブツシユの弾性特性を示す図であり、
第4図および第5図はそれぞれアシストリンクの
配設状態の変形例を示す模式図である。 1……車体、3……前輪、4……ロアアーム、
13……タイロツド、14……アシストリンク、
7,9,15……弾性ブツシユ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体前後方向に所定距離離間した2点で車体に
    上下方向に揺動自在に支持され、前輪を操舵可能
    に支持するロアアームと、該ロアアームの近傍で
    車幅方向に配設され、前輪を操舵するタイロツド
    と、上記ロアアームの両支持点間の外側でかつ前
    輪の前後振動に対するロアアームの回動中心より
    タイロツド配設側において車体に上下方向に揺動
    自在に支持され、先端が上記ロアアームの先端部
    に連結されたアシストリンクと、該アシストリン
    クの支持点および上記ロアアームの両支持点に
    各々設けられた弾性ブツシユとを備えており、上
    記アシストリンク支持点の弾性ブツシユは、ロア
    アーム支持点の弾性ブツシユに比べてたわみが車
    体前後方向の小振動に対しては小さく、大振動に
    対しては大きくなる特性に設定されていることを
    特徴とする自動車のフロントサスペンシヨン。
JP3451784U 1984-03-10 1984-03-10 自動車のフロントサスペンシヨン Granted JPS60145906U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3451784U JPS60145906U (ja) 1984-03-10 1984-03-10 自動車のフロントサスペンシヨン

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JP3451784U JPS60145906U (ja) 1984-03-10 1984-03-10 自動車のフロントサスペンシヨン

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Publication Number Publication Date
JPS60145906U JPS60145906U (ja) 1985-09-27
JPH0224322Y2 true JPH0224322Y2 (ja) 1990-07-04

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ID=30537959

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3451784U Granted JPS60145906U (ja) 1984-03-10 1984-03-10 自動車のフロントサスペンシヨン

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JPS60145906U (ja) 1985-09-27

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