JP2002046438A - 車両用リヤサスペンション装置 - Google Patents

車両用リヤサスペンション装置

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JP2002046438A
JP2002046438A JP2000236820A JP2000236820A JP2002046438A JP 2002046438 A JP2002046438 A JP 2002046438A JP 2000236820 A JP2000236820 A JP 2000236820A JP 2000236820 A JP2000236820 A JP 2000236820A JP 2002046438 A JP2002046438 A JP 2002046438A
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JP
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vehicle
suspension device
vehicle body
wheel
rear suspension
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JP2000236820A
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Taro Tsukamoto
太郎 塚本
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用リヤサスペンション装置において、車
両旋回時における操舵の応答性を向上することで車両の
運動性能の向上を図る。 【解決手段】 ロアアーム13の基端部14に車輪支持
部材12を介して車輪11を支持する一方、二股状をな
す先端部15同士を結んだ軸線回りで車体側に揺動自在
に支持し、車両が旋回を開始して車体のロールによりコ
イルスプリング23が伸縮するときに、外側の車輪11
に対してトーイン方向に力が付与されるように、ロアア
ーム13とシャシクロスメンバ17との間にショックア
ブソーバ20を傾斜させて配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用リヤサスペ
ンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用サスペンション装置は、車体の重
量を支持すると共に、車輪からの上下振動を緩和、吸収
して振動が車体に直接伝達されることを防止し、乗り心
地を向上させたり、車両の運動性能を向上させる働きを
有している。このため、サスペンション装置は、車輪の
上下運動に対して適度な柔らかさを有する弾性要素と、
適度の振動減衰要素とで構成されている。また、サスペ
ンション装置は、車輪と路面との間に発生する駆動力・
制動力、横力等の各種の入力を車体に伝達して、車両の
運動性能を良好に保つ役割を果たしている。このため、
サスペンション装置は、車輪と車体との間で、前後、左
右及び上下方向に対して適度の剛性を有する結合要素と
しての各種機構を備えている。
【0003】図3に従来のセミトレーリングアーム式サ
スペンション装置の平面視を示す。
【0004】従来のセミトレーリングアーム式サスペン
ション装置において、図3に示すように、左右の後輪00
1に対してそれぞれトレーリングアーム002の基端部がナ
ックル等で支持されており、トレーリングアーム002の
先端部は二股状に形成されている。一方、車体側の車軸
前方にはサスペンションメンバ003が設けられ、サスペ
ンションメンバ003にはトレーリングアーム002の先端部
がゴムブッシュ004を介して揺動自在に支持されてい
る。また、トレーリングアーム002と車体下部との間に
はスプリングを有するショックアブソーバ005が架設さ
れている。
【0005】従って、トレーリングアーム002の先端部
の揺動中心は、二股状の先端部を結んだ線となり車幅方
向に沿った軸線に対して所定角度傾斜して設定されてい
る。また、後輪001の回転中心に対してトレーリングア
ーム002の先端部は若干上向きの角度を持って配置され
ている。そのため、トー変化をつけることができ、車両
の旋回時にロールしたとき、外輪はトーイン方向に変位
し、内輪はトーアウト方向に変位するので、アンダステ
アとなって車両の動きが安定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、車
両が右方へ旋回するとき、車体には遠心力により旋回外
方、つまり、左方への力が作用する一方、外側(左側)
の後輪001は路面からの摩擦力により逆方向、つまり、
右方への横力が発生することとなる。上述した従来のセ
ミトレーリングアーム式サスペンション装置にあって
は、トレーリングアーム002の二股状の先端部がゴムブ
ッシュ004を介して車体に装着されている。そのため、
車両の右旋回時には、外側(左側)の後輪001に右方へ
の横力が発生し、図3に二点鎖線で示すように、ゴムブ
ッシュ004が撓んで旋回外方へトーが変化するため、旋
回初期のタイヤ横力(トーイン)の発生が遅れてしま
い、操舵に対する応答性が悪化してしまうという問題が
ある。
【0007】なお、特開平8−268018号公報に開
示された「トレーリングアーム式サスペンション」で
は、スプリングを備えたストラットを上側が下側よりも
車幅方向の車体中央側に位置するように傾斜して配置す
ると共に、ストラットの下端の支持位置をトレーリング
アームにてトー角度変化中心よりも後方に配置すること
で、バウンド時に後輪がトーイン方向に変位する一方、
リバウンド時に後輪がトーアウト方向に変位し、旋回時
にアンダステア特性を得るようにしている。
【0008】ところが、この「トレーリングアーム式サ
スペンション」にあっては、バウンド時に短縮したスプ
リングの反力によりリバウンド時に後輪をトーアウト方
向に変位するようにしており、車両の旋回初期時におけ
るタイヤ横力の発生の遅れを防止することはできない。
また、この公報に記載されたサスペンションは、ダブル
ウイッシュボーン式と呼ばれるトレーリングアーム式サ
スペンションであって、セミトレーリングアーム式サス
ペンション装置ではない。
【0009】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、車両旋回時における操舵の応答性を向上するこ
とで車両の運動性能の向上を図った車両用リヤサスペン
ション装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の車両用リヤサスペンション装置で
は、サスペンションアームの基端部を車輪支持部材に支
持する一方、二股状をなす先端部同士を結んだ軸線回り
で車体側に揺動自在に支持し、車両が旋回を開始して車
体のロールによりリヤサスペンションがストロークする
ときに、外側の車輪に対してトーイン方向に力が付与さ
れるように、サスペンションアームと車体との間にショ
ックアブソーバを傾斜させて配置している。
【0011】従って、車両旋回初期時に、リヤサスペン
ションが収縮方向にストロークしてショックアブソーバ
はそれに対向する力を発生し、外側の車輪をトーイン方
向に押圧することとなり、このときにタイヤに作用する
トーアウト方向の横力を打ち消すことで、旋回初期のタ
イヤ横力(トーイン)の発生の遅れを防止し、操舵の応
答性を向上することで車両の運動性能の向上を図れる。
【0012】また、請求項2の発明の車両用リヤサスペ
ンション装置では、ショックアブソーバの上端部をサス
ペンションアームの二股状先端部における弾性中心より
車体中心側の車体に連結している。従って、ショックア
ブソーバの上端部が車室側に突出することはなく、車体
レイアウトの自由度を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0014】図1に本発明の一実施形態に係る車両用リ
ヤサスペンション装置を表す車両の平面、図2に車両用
リヤサスペンション装置の側面視を示す。
【0015】本実施形態の車両用リヤサスペンション装
置において、図1及び図2に示すように、左右の後輪1
1に対して車輪支持部材12が設けられ、この車輪支持
部材12にはサスペンションアームとしてのロアアーム
13の基端部14が支持されている。一方、このロアア
ーム13の車両前方(図1及び図2にて、左方)側の先
端部15は二股状をなし、各先端部15同士を結んだ軸
線回りでロアアーム13の先端部15がゴムブッシュ1
6を介してシャシクロスメンバ17に連結されている。
そして、車体を構成するように左右両側に配設されるサ
イドメンバ18はクロスメンバ19によって連結されて
おり、シャシクロスメンバ17の左右端部がこのサイド
メンバ18に連結されている。
【0016】また、ショックアブソーバ20は上端部が
前方側に倒れるように配置され、この上端部が取付ブラ
ケット21を介してシャシクロスメンバ17に連結さ
れ、下端部はロアアーム13の基端部14に連結軸22
により連結されている。そして、ロアアーム13とサイ
ドメンバ18との間にはコイルスプリング(サスペンシ
ョン)23が介装されている。
【0017】この場合、ショックアブソーバ20は傾斜
状態で、上端部がロアアーム13の二股状先端部15に
おける弾性中心より車体中心側の車体、つまり、シャシ
クロスメンバ17に連結されている。そのため、このシ
ョックアブソーバ20は、車両が旋回を開始して車体の
ロールによりコイルスプリング23が収縮するときに、
外側の車輪11に対してトーイン方向に力を付与するこ
とができる。
【0018】本実施形態の車両用リヤサスペンション装
置は、上記構成としたことで、例えば、車両が右方へ旋
回するとき、車体には遠心力により旋回外方、つまり、
左方への力が作用する一方、外側(左側)の後輪11は
路面からの摩擦力により逆方向、つまり、右方への横力
が発生し、ゴムブッシュ15が撓んでトーアウト方向へ
変化しようとする。ところが、この車両の旋回初期時
に、車体がロールしてコイルスプリング23が収縮する
ため、このとき、ショックアブソーバ20にはそれに対
向する力(反収縮方向の力)が発生し、ロアアーム13
を介して外側の車輪11をトーイン方向に押圧する。そ
のため、後輪11はトーアウト方向には変化せずにトー
イン方向に変位してアンダステア特性を得ることがで
き、旋回初期の後輪11のトーインの遅れを防止し、操
舵の応答性を向上することで車両の運動性能の向上を図
れる。
【0019】また、ショックアブソーバ20を前後の傾
斜状態で、シャシクロスメンバ17とロアアーム13と
の間に架設しており、このショックアブソーバ20の上
端部が車室側に突出することはなく、車体レイアウトの
自由度を向上できる。
【0020】なお、上述の実施形態では、本発明の車両
用リヤサスペンション装置をセミトレーリングアーム式
サスペンション装置として説明したが、フルトレーリン
グアーム式サスペンション装置に適用することもでき
る。
【0021】
【発明の効果】以上、実施形態をおいて詳細に説明した
ように請求項1の発明の車両用リヤサスペンション装置
によれば、サスペンションアームの基端部を車輪支持部
材に支持する一方、二股状をなす先端部同士を結んだ軸
線回りで車体側に揺動自在に支持し、車両が旋回を開始
して車体のロールによりリヤサスペンションがストロー
クするときに、外側の車輪に対してトーイン方向に力が
付与されるように、サスペンションアームと車体との間
にショックアブソーバを傾斜させて配置したので、車両
旋回初期時に、リヤサスペンションが収縮方向にストロ
ークしてショックアブソーバはそれに対向する力を発生
し、外側の車輪をトーイン方向に押圧することとなり、
このときにタイヤに作用するトーアウト方向の横力を打
ち消すことで、旋回初期のタイヤ横力(トーイン)の発
生の遅れを防止し、操舵の応答性を向上することで車両
の運動性能を向上することができる。
【0022】また、請求項2の発明の車両用リヤサスペ
ンション装置によれば、ショックアブソーバの上端部を
サスペンションアームの二股状先端部における弾性中心
より車体中心側の車体に連結したので、ショックアブソ
ーバの上端部が車室側に突出することはなく、車体レイ
アウトの自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る車両用リヤサスペン
ション装置を表す車両の平面図である。
【図2】車両用リヤサスペンション装置の側面図であ
る。
【図3】従来のセミトレーリングアーム式サスペンショ
ン装置の平面図である。
【符号の説明】
11 後輪 12 車輪支持部材 13 ロアアーム(サスペンションアーム) 14 基端部 15 先端部 16 ゴムブッシュ 17 シャシクロスメンバ 18 サイドメンバ 20 ショックアブソーバ 23 スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材
    と、基端部及び二股状に形成された先端部からなり、前
    記基端部が前記車輪支持部材に支持されると共に、前記
    先端部同士を結んだ軸線回りで車体側に揺動自在に支持
    されるサスペンションアームを有する車両用リヤサスペ
    ンション装置において、車両が旋回を開始して車体のロ
    ールによりリヤサスペンションがストロークするとき
    に、前記外側の車輪に対してトーイン方向に力が付与さ
    れるように、前記サスペンションアームと前記車体との
    間にショックアブソーバを傾斜させて配置したことを特
    徴とする車両用リヤサスペンション装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の車両用リヤサスペンション装
    置において、前記ショックアブソーバは、上端部が前記
    サスペンションアームの二股状先端部における弾性中心
    より車体中心側の前記車体に連結されたことを特徴とす
    る車両用リヤサスペンション装置。
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