JPH0525928Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0525928Y2 JPH0525928Y2 JP1986132790U JP13279086U JPH0525928Y2 JP H0525928 Y2 JPH0525928 Y2 JP H0525928Y2 JP 1986132790 U JP1986132790 U JP 1986132790U JP 13279086 U JP13279086 U JP 13279086U JP H0525928 Y2 JPH0525928 Y2 JP H0525928Y2
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- JP
- Japan
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- vehicle body
- suspension
- vehicle
- arm
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- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 38
- 230000036316 preload Effects 0.000 claims description 18
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 6
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 4
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 229920001875 Ebonite Polymers 0.000 description 1
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 238000006557 surface reaction Methods 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、コンプライアンスステアを利用し
て車両の操縦安定性を高めた車両用サスペンシヨ
ンに関するものである。
て車両の操縦安定性を高めた車両用サスペンシヨ
ンに関するものである。
(従来の技術)
この種の従来の車両用サスペンシヨンとして
は、例えば、本出願人が先に実願昭60−29634号
出願にて提案した、第4図に示す如きものがあ
る。
は、例えば、本出願人が先に実願昭60−29634号
出願にて提案した、第4図に示す如きものがあ
る。
このサスペンシヨンは、弾性ブツシユ1および
2を介して車体3に上下方向揺動可能に取り付け
られた、概略A字状の、サスペンシヨンアームと
してのロアアーム4に、車輪(ここでは右後輪)
5をスピンドルにより支持する車輪支持体として
のボス6を揺動可能に連結し、このボス6を、図
示しないサスペンシヨンストラツトを介し車体3
の上部に支持するとともに、ボス6の車体後方側
にナツクルアーム7を一体的に固定して、このナ
ツクルアーム7の先端部を、コントロールロツド
8を介し車体に連結してなるものであり、このサ
スペンシヨンではさらに、弾性ブツシユ1,2の
車体3への支持軸軸線9を、車体後方へ向かうに
つれて車体中心に近づくように車体3の横方向へ
傾斜するものとし、また、ストツパー10,10
を設けて、ロアアーム4の、弾性ブツシユ1,2
の弾性変形による車体前方への変位を規制してい
る。
2を介して車体3に上下方向揺動可能に取り付け
られた、概略A字状の、サスペンシヨンアームと
してのロアアーム4に、車輪(ここでは右後輪)
5をスピンドルにより支持する車輪支持体として
のボス6を揺動可能に連結し、このボス6を、図
示しないサスペンシヨンストラツトを介し車体3
の上部に支持するとともに、ボス6の車体後方側
にナツクルアーム7を一体的に固定して、このナ
ツクルアーム7の先端部を、コントロールロツド
8を介し車体に連結してなるものであり、このサ
スペンシヨンではさらに、弾性ブツシユ1,2の
車体3への支持軸軸線9を、車体後方へ向かうに
つれて車体中心に近づくように車体3の横方向へ
傾斜するものとし、また、ストツパー10,10
を設けて、ロアアーム4の、弾性ブツシユ1,2
の弾性変形による車体前方への変位を規制してい
る。
このように構成したサスペンシヨンにあつて
は、旋回走行時には、路面から車輪5に横方向力
FYが加わつて、第4図に仮想線で示すように、
弾性ブツシユ1,2の弾性変形によりロアアーム
4が車体内方へ変位する。このとき、コントロー
ルロツド8がナツクルアーム7の先端部の車体内
方への変位を規制するので、ボス6は、サスペン
シヨンストラツトを軸に回動して車輪5をトーイ
ン方向へ転舵する。従つて、コンプライアンスス
テアによつて、旋回走行時の操縦安定性が向上す
る。
は、旋回走行時には、路面から車輪5に横方向力
FYが加わつて、第4図に仮想線で示すように、
弾性ブツシユ1,2の弾性変形によりロアアーム
4が車体内方へ変位する。このとき、コントロー
ルロツド8がナツクルアーム7の先端部の車体内
方への変位を規制するので、ボス6は、サスペン
シヨンストラツトを軸に回動して車輪5をトーイ
ン方向へ転舵する。従つて、コンプライアンスス
テアによつて、旋回走行時の操縦安定性が向上す
る。
また、車輪5を駆動輪とした場合の加速走行時
には、車輪5に車体前方へ向く力FXが加わるが、
ストツパー10,10がロアアーム4の車体前方
への変位を規制するので、ボス6が車輪5をトー
アウト方向へ転舵することはない。従つて、加速
走行時の、コンプライアンスステアによる操縦安
定性の低下が防止される。
には、車輪5に車体前方へ向く力FXが加わるが、
ストツパー10,10がロアアーム4の車体前方
への変位を規制するので、ボス6が車輪5をトー
アウト方向へ転舵することはない。従つて、加速
走行時の、コンプライアンスステアによる操縦安
定性の低下が防止される。
(考案が解決しようとする問題点)
しかしながら、かかる従来のサスペンシヨンで
は、旋回走行時の車体内方へ向く横方向力FYを、
弾性ブツシユ1,2のみで支持しているので、横
方向力FYが比較的小さな中低速旋回走行時にも
コンプライアンスステアによる車輪のトーインが
生じてしまい、中低速旋回走行時の操舵応答性が
損なわれるという問題があつた。
は、旋回走行時の車体内方へ向く横方向力FYを、
弾性ブツシユ1,2のみで支持しているので、横
方向力FYが比較的小さな中低速旋回走行時にも
コンプライアンスステアによる車輪のトーインが
生じてしまい、中低速旋回走行時の操舵応答性が
損なわれるという問題があつた。
この考案は、上述の問題点を有利に解決した車
両用サスペンシヨンを提供するものである。
両用サスペンシヨンを提供するものである。
(問題点を解決するための手段)
この考案の車両用サスペンシヨンは、弾性ブツ
シユを介して車体に上下方向揺動可能に取付けら
れたサスペンシヨンアームに、車輪を支持した車
輪支持体を車輪転舵方向へ揺動可能に取付け、前
記車輪支持体の車体後方側にナツクルアームを設
け、該ナツクルアームを前記車体に、コントロー
ルロツドを介して連結してなるものであつて、前
記サスペンシヨンアームが、車体横方向外方へ向
かう予備荷重を持ち、前記サスペンシヨンが、前
記車体と前記サスペンシヨンアームとの間に、該
予備荷重による前記サスペンシヨンアームの変位
を規制するストツパーを具えることを特徴とする
ものである。
シユを介して車体に上下方向揺動可能に取付けら
れたサスペンシヨンアームに、車輪を支持した車
輪支持体を車輪転舵方向へ揺動可能に取付け、前
記車輪支持体の車体後方側にナツクルアームを設
け、該ナツクルアームを前記車体に、コントロー
ルロツドを介して連結してなるものであつて、前
記サスペンシヨンアームが、車体横方向外方へ向
かう予備荷重を持ち、前記サスペンシヨンが、前
記車体と前記サスペンシヨンアームとの間に、該
予備荷重による前記サスペンシヨンアームの変位
を規制するストツパーを具えることを特徴とする
ものである。
(作用)
上述の如く構成した車両用サスペンシヨンにあ
つては、旋回走行によつて路面から車輪を介し車
輪支持体に車体内方へ向かう横方向力が、サスペ
ンシヨンアームが持つ、車体横方向外力へ向かう
予備荷重と、弾性ブツシユの弾性力とで支持され
るので、旋回走行による横方向力が前記予備荷重
に打勝つと、この横方向力による弾性ブツシユの
弾性変形が生じ、これによつて車輪がトーイン方
向へ転舵される。
つては、旋回走行によつて路面から車輪を介し車
輪支持体に車体内方へ向かう横方向力が、サスペ
ンシヨンアームが持つ、車体横方向外力へ向かう
予備荷重と、弾性ブツシユの弾性力とで支持され
るので、旋回走行による横方向力が前記予備荷重
に打勝つと、この横方向力による弾性ブツシユの
弾性変形が生じ、これによつて車輪がトーイン方
向へ転舵される。
従つて、このサスペンシヨンによれば、横方向
力が比較的小さな中低速旋回走行時には、コンプ
ライアンスステアによるトーインの発生を抑制し
て操縦応答性を向上させることができ、この一
方、横方向力が大きな、高速旋回走行時や急旋回
時には、コンプライスステアによつて操縦安定性
を向上させることができる。
力が比較的小さな中低速旋回走行時には、コンプ
ライアンスステアによるトーインの発生を抑制し
て操縦応答性を向上させることができ、この一
方、横方向力が大きな、高速旋回走行時や急旋回
時には、コンプライスステアによつて操縦安定性
を向上させることができる。
(実施例)
以下に、この考案の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
に説明する。
第1図はこの考案の車両用サスペンシヨンの一
実施例を示す平面図、第2図および第3図はこの
例の背面図および拡大断面図であり、図中第4図
と同様の部分は同一符号にて示す。
実施例を示す平面図、第2図および第3図はこの
例の背面図および拡大断面図であり、図中第4図
と同様の部分は同一符号にて示す。
ここでは、ロアアーム4の両脚部先端カラー4
a,4bを、弾性ブツシユ1,2を介して車体3
に上下方向揺動可能に取付け、また、ロアアーム
4の頂部4cに、ボールジヨイント11を介し
て、スピンドル12を有するボス6を連結し、そ
のスピンドル12に車輪(図示例では右後輪)5
を回転自在に支持する。一方、ボス6は、サスペ
ンシヨンスプリング13およびシヨツクアブソー
バー14からなるサスペンシヨンストラツト15
の下端部に固着し、サスペンシヨンストラツト1
5の上端部は、インシユレータ16を介して車体
3に支持する。
a,4bを、弾性ブツシユ1,2を介して車体3
に上下方向揺動可能に取付け、また、ロアアーム
4の頂部4cに、ボールジヨイント11を介し
て、スピンドル12を有するボス6を連結し、そ
のスピンドル12に車輪(図示例では右後輪)5
を回転自在に支持する。一方、ボス6は、サスペ
ンシヨンスプリング13およびシヨツクアブソー
バー14からなるサスペンシヨンストラツト15
の下端部に固着し、サスペンシヨンストラツト1
5の上端部は、インシユレータ16を介して車体
3に支持する。
かくて、ボス6はロアアーム4の頂部4cに後
輪転舵方向へ揺動可能に取付けられ、ここではこ
のボス6の車体後方(第1図では下方)側に、ナ
ツクルアーム7を一体結合する。そして、このナ
ツクルアーム7の先端部には、ボールジヨイント
17を介してコントロールロツド8の一端部を連
結し、コントロールロツド8の他端部は、ボール
ジヨイント18を介して車体3に連結する。
輪転舵方向へ揺動可能に取付けられ、ここではこ
のボス6の車体後方(第1図では下方)側に、ナ
ツクルアーム7を一体結合する。そして、このナ
ツクルアーム7の先端部には、ボールジヨイント
17を介してコントロールロツド8の一端部を連
結し、コントロールロツド8の他端部は、ボール
ジヨイント18を介して車体3に連結する。
弾性ブツシユ1,2は夫々、第3図に明示する
ように、車体ブラケツト19に挿入したインナチ
ユーブ20と、これに同心のアウターチユーブ2
1と、これらのチユーブ20,21間に固着した
環状ゴム体22とで構成し、ここでは、インナチ
ユーブ20に挿通したボルト23により、弾性ブ
ツシユ1,2をブラケツト19、ひいては車体3
に取付け、さらに、アウタチユーブ18に、カラ
ー4a,4bを嵌め合わせることによつて、ロア
アーム4の両脚部の、弾性ブツシユ1,2を介す
る車体3への上下方向揺動可能な取付けを行な
う。
ように、車体ブラケツト19に挿入したインナチ
ユーブ20と、これに同心のアウターチユーブ2
1と、これらのチユーブ20,21間に固着した
環状ゴム体22とで構成し、ここでは、インナチ
ユーブ20に挿通したボルト23により、弾性ブ
ツシユ1,2をブラケツト19、ひいては車体3
に取付け、さらに、アウタチユーブ18に、カラ
ー4a,4bを嵌め合わせることによつて、ロア
アーム4の両脚部の、弾性ブツシユ1,2を介す
る車体3への上下方向揺動可能な取付けを行な
う。
尚ここで、両弾性ブツシユ1,2を支持するボ
ルト23,23の軸線9は互いに整列させ、か
つ、車体後方へ向かうにつれて車体中心に近づく
とともに車体下方へ向かうものとする。このボル
ト軸線9の傾斜により、走行時の車両におけるロ
アアーム4は、第2図に示すように、車体3の重
量に対する路面反力により後輪5に加わる車体上
方へ向かう力F2の分力として、車体横方向外方
および車体前方へ向かう予備荷重FPを持つ。
ルト23,23の軸線9は互いに整列させ、か
つ、車体後方へ向かうにつれて車体中心に近づく
とともに車体下方へ向かうものとする。このボル
ト軸線9の傾斜により、走行時の車両におけるロ
アアーム4は、第2図に示すように、車体3の重
量に対する路面反力により後輪5に加わる車体上
方へ向かう力F2の分力として、車体横方向外方
および車体前方へ向かう予備荷重FPを持つ。
そしてここでは、この予備荷重FPにより弾性
ブツシユ1,2が変形し、ロアアーム4がボルト
軸線方向に沿つて予備荷重FPの方向へ変位する
ことを規制すべく、カラー4a,4bの車体外方
へ向く端部と車体ブラケツト19との間に、予備
荷重FPが加わらない状態におけるそれらの隙間
に等しい厚さのストツパー24,24をそれぞれ
介装する。このストツパー24は、例えば硬質ゴ
ム製のものとすることができる。
ブツシユ1,2が変形し、ロアアーム4がボルト
軸線方向に沿つて予備荷重FPの方向へ変位する
ことを規制すべく、カラー4a,4bの車体外方
へ向く端部と車体ブラケツト19との間に、予備
荷重FPが加わらない状態におけるそれらの隙間
に等しい厚さのストツパー24,24をそれぞれ
介装する。このストツパー24は、例えば硬質ゴ
ム製のものとすることができる。
上述の如くに構成したこの例のサスペンシヨン
にあつては、車両の旋回走行により、後輪5に車
体内方へ向かう横方向力FYが加わつても、この
横方向力FYに、予備荷重FPの車体横方向外方へ
向かう分力FPYが対抗するので、FYがFPYを越えな
い場合には、弾性ブツシユ1,2には横方向力が
加わらず、従つて、コンプライアンスステアによ
る後輪5のトーインも発生しない。
にあつては、車両の旋回走行により、後輪5に車
体内方へ向かう横方向力FYが加わつても、この
横方向力FYに、予備荷重FPの車体横方向外方へ
向かう分力FPYが対抗するので、FYがFPYを越えな
い場合には、弾性ブツシユ1,2には横方向力が
加わらず、従つて、コンプライアンスステアによ
る後輪5のトーインも発生しない。
そして、横方向力FYがFPYを越えると、弾性ブ
ツシユ1,2に(FY−FPY)なる大きさの車体内
方へ向かう横方向力が加わり、この横方向が弾性
ブツシユ1,2を弾性変形させてロアアーム4を
車体内方へ変位させるので、コンプライアンスス
テアが生じて後輪5がトーイン方向へ転舵され
る。
ツシユ1,2に(FY−FPY)なる大きさの車体内
方へ向かう横方向力が加わり、この横方向が弾性
ブツシユ1,2を弾性変形させてロアアーム4を
車体内方へ変位させるので、コンプライアンスス
テアが生じて後輪5がトーイン方向へ転舵され
る。
従つて、この例のサスペンシヨンによれば、横
方向力FYが比較的小さな中低速旋回走行時には、
コンプライアンスステアによる後輪へのトーイン
の発生を抑制して操舵応答性を向上させることが
でき、この一方、横方向力が大きな、高速旋回走
行時や、急旋回時には、コンプライアンスステア
による後輪のトーインを生じせしめて操縦安定性
を向上させることができる。
方向力FYが比較的小さな中低速旋回走行時には、
コンプライアンスステアによる後輪へのトーイン
の発生を抑制して操舵応答性を向上させることが
でき、この一方、横方向力が大きな、高速旋回走
行時や、急旋回時には、コンプライアンスステア
による後輪のトーインを生じせしめて操縦安定性
を向上させることができる。
以上図示例に基づき説明したが、この考案にお
ける予備荷重の大きさは、ボルト軸線9の傾斜角
を適宜選択することによつて任意に設定すること
ができるとともに、弾性ブツシユ1,2にあらか
じめ弾性変形を与えることにても、任意に設定す
ることができる。すなわち、上述した例において
弾性ブツシユ1,2に、カラー4a,4bをスト
ツパー24,24へ向けて弾性復元力FEなる力
で付勢するように弾性変形を与えておけば、予備
荷重は(FP+FE)となり、また、弾性復元力FE
の方向を逆にすれば、予備荷重は(FP−FE)と
なるので、弾性ブツシユ1,2の弾性復元力FE
を適宜調節すれば、所望の予備荷重を容易に得る
ことができる。
ける予備荷重の大きさは、ボルト軸線9の傾斜角
を適宜選択することによつて任意に設定すること
ができるとともに、弾性ブツシユ1,2にあらか
じめ弾性変形を与えることにても、任意に設定す
ることができる。すなわち、上述した例において
弾性ブツシユ1,2に、カラー4a,4bをスト
ツパー24,24へ向けて弾性復元力FEなる力
で付勢するように弾性変形を与えておけば、予備
荷重は(FP+FE)となり、また、弾性復元力FE
の方向を逆にすれば、予備荷重は(FP−FE)と
なるので、弾性ブツシユ1,2の弾性復元力FE
を適宜調節すれば、所望の予備荷重を容易に得る
ことができる。
そして、このように弾性ブツシユ1,2の弾性
復元力を用いて予備荷重をロアアーム4に与える
ものとすれば、サスペンシヨンジオメトリーの関
係上からボルト軸線9の傾斜角をとれない場合
や、その傾斜角を車体後方へ向かうにつれて車体
中心に近づくとともに車体上方へ向かうものとす
る必要がある場合にも、ロアアームに所望の予備
荷重を与え得て、上述した例と同様の効果をもた
らすことができる。
復元力を用いて予備荷重をロアアーム4に与える
ものとすれば、サスペンシヨンジオメトリーの関
係上からボルト軸線9の傾斜角をとれない場合
や、その傾斜角を車体後方へ向かうにつれて車体
中心に近づくとともに車体上方へ向かうものとす
る必要がある場合にも、ロアアームに所望の予備
荷重を与え得て、上述した例と同様の効果をもた
らすことができる。
また、上述した例では、ロアアーム4の車体前
方への変位もストツパー24が規制するので、後
輪駆動車に適用した場合に、加速時の後輪のトー
アウトも防止し得ることは言うまでもない。
方への変位もストツパー24が規制するので、後
輪駆動車に適用した場合に、加速時の後輪のトー
アウトも防止し得ることは言うまでもない。
(考案の効果)
かくしてこの考案の車両用サスペンシヨンによ
れば、横方向力が比較的小さな中低速旋回走行の
際には、コンプライアンスステアによるトーイン
の発生を抑制して操舵応答性を向上させることが
でき、この一方、横方向力が大きなものとなる高
速旋回走行や急旋回の際には、コンプライアンス
ステアによりトーインを発生させ得て、操縦安定
性を向上させることができる。
れば、横方向力が比較的小さな中低速旋回走行の
際には、コンプライアンスステアによるトーイン
の発生を抑制して操舵応答性を向上させることが
でき、この一方、横方向力が大きなものとなる高
速旋回走行や急旋回の際には、コンプライアンス
ステアによりトーインを発生させ得て、操縦安定
性を向上させることができる。
第1図は車両の右後輪用に構成した、本考案車
両用サスペンシヨンの一実施例を示す平面図、第
2図は第1図に示す例の車両後方から見た背面
図、第3図は第1図に示す例の一部を拡大して示
す拡大断面図、第4図は従来の車両用サスペンシ
ヨンを第1図と同様の方向に見て示す略線図であ
る。 1,2……弾性ブツシユ、3……車体、4……
ロアアーム(サスペンシヨンアーム)、5……右
後輪(車輪)、6……ボス(車輪支持体)、7……
ナツクルアーム、8……コントロールロツド、2
4……ストツパー、FP……予備荷重。
両用サスペンシヨンの一実施例を示す平面図、第
2図は第1図に示す例の車両後方から見た背面
図、第3図は第1図に示す例の一部を拡大して示
す拡大断面図、第4図は従来の車両用サスペンシ
ヨンを第1図と同様の方向に見て示す略線図であ
る。 1,2……弾性ブツシユ、3……車体、4……
ロアアーム(サスペンシヨンアーム)、5……右
後輪(車輪)、6……ボス(車輪支持体)、7……
ナツクルアーム、8……コントロールロツド、2
4……ストツパー、FP……予備荷重。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 弾性ブツシユを介して車体に上下方向揺動可能
に取付けられたサスペンシヨンアームに、車輪を
支持した車輪支持体を車輪転舵方向へ揺動可能に
取付け、前記車輪支持体の車体後方側にナツクル
アームを設け、該ナツクルアームを前記車体に、
コントロールロツドを介して連結してなる車両用
サスペンシヨンにおいて、 前記サスペンシヨンアームが、車体横方向外方
へ向かう予備荷重を持ち、前記サスペンシヨン
が、前記車体と前記サスペンシヨンアームとの間
に、該予備荷重による前記サスペンシヨンアーム
の変位を規制するストツパーを具えることを特徴
とする車両用サスペンシヨン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986132790U JPH0525928Y2 (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986132790U JPH0525928Y2 (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6339008U JPS6339008U (ja) | 1988-03-14 |
JPH0525928Y2 true JPH0525928Y2 (ja) | 1993-06-30 |
Family
ID=31032505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986132790U Expired - Lifetime JPH0525928Y2 (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525928Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003118339A (ja) * | 2001-10-12 | 2003-04-23 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用サスペンション装置 |
JP2007253810A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置、その調整方法、及び自動車 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58105808A (ja) * | 1981-12-21 | 1983-06-23 | Mazda Motor Corp | セミトレ−リングア−ム式サスペンシヨン |
JPS5941848U (ja) * | 1982-09-02 | 1984-03-17 | 株式会社大興電機製作所 | 電磁継電器 |
JPS5941847U (ja) * | 1982-09-03 | 1984-03-17 | ナイルス部品株式会社 | リレ− |
-
1986
- 1986-09-01 JP JP1986132790U patent/JPH0525928Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58105808A (ja) * | 1981-12-21 | 1983-06-23 | Mazda Motor Corp | セミトレ−リングア−ム式サスペンシヨン |
JPS5941848U (ja) * | 1982-09-02 | 1984-03-17 | 株式会社大興電機製作所 | 電磁継電器 |
JPS5941847U (ja) * | 1982-09-03 | 1984-03-17 | ナイルス部品株式会社 | リレ− |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003118339A (ja) * | 2001-10-12 | 2003-04-23 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用サスペンション装置 |
JP2007253810A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Nissan Motor Co Ltd | サスペンション装置、その調整方法、及び自動車 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6339008U (ja) | 1988-03-14 |
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