JPH0816900A - レンタカー貸出返却システム - Google Patents

レンタカー貸出返却システム

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JPH0816900A
JPH0816900A JP14642094A JP14642094A JPH0816900A JP H0816900 A JPH0816900 A JP H0816900A JP 14642094 A JP14642094 A JP 14642094A JP 14642094 A JP14642094 A JP 14642094A JP H0816900 A JPH0816900 A JP H0816900A
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邦彦 宮本
Yoshinori Tanaka
美紀 田中
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康好 熊澤
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用者の予約したレンタカーに対応する鍵
を、利用者の指定した貸出場所で間違いなく渡せるよう
にした無人運用可能なレンタカー貸出返却システムを提
供する。 【構成】 ホストコンピュータ301とレンタカー鍵貸
出返却装置303との間に、営業所別にの端末305を
設け、この端末で、各レンタカー鍵貸出返却装置へのレ
ンタカー貸出情報の振り分け、および各装置内の鍵保持
位置と鍵特定情報との対応付けを行う。従って利用者が
予約時に貸出/返却場所等の情報を指定すると、その指
定場所を管理しているレンタカー鍵貸出返却装置へ必要
情報が転送され、利用者がユニークな識別番号を入力す
ると、この識別番号に基づいて対応する鍵を特定し、放
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンタカーの貸出し業
務を無人化したレンタカー貸出返却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンタカーの貸出業務を合理的に
行うためのものとしては例えば、特開昭61−2240
97号公報に書かれた技術が知られている。これは、レ
ンタカー貸出のための引渡し業務を無人で行うために、
引渡し情報が格納されたカードを挿入しこのカードから
引渡し情報を読出し、対応する車両キーを放出すると共
に、対応する車両の駐車場からの持出しを可能とするも
のである。また、その他のものとしては、例えば特開昭
56−9889号公報に示す技術が知られている。これ
は、キーラックに接続されたコンピュータに会員カード
を挿入して、車種選定スイッチボタンを押下することに
より、この車種に対応するキーラックのロックが解除さ
れて、キーの取り出しが可能となるというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は以下に
説明するいくつかの問題点がある。まず第1に、上記特
開昭61−224097号公報および特開昭56−98
89号公報に書かれた技術は何れも、各レンタカー営業
所内にレンタカー貸出し装置を設置して使用するもので
あり、各営業所間にまたがって車両の貸出しを管理した
り、ホストコンピュータ側での予約管理、車両管理とリ
アルタイムに連動して管理することができないという問
題がある。第2に、上記従来技術では、引渡し情報が格
納されたカードあるいは会員カードを紛失し、これが不
正に使用された場合でも、これを防止することができな
いという点に問題がある。第3に、上記従来技術のレン
タカー貸出し装置は夜間のレンタカー業務の無人化に対
応しているにもかからわず、レンタカー貸出し装置のい
たずらを防止することに配慮されていないという問題が
ある。本発明の目的は、これら問題点を解決し、利用者
の予約したレンタカーに対応する鍵を、利用者の指定し
た貸出場所で間違いなく渡せるようにしたレンタカー貸
出返却システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明においては、鍵を保持する鍵保持部と、外部から
入力され、レンタカー予約時にユニークに付される識別
番号を含むレンタカー貸出情報を記憶する記憶部を備え
たレンタカー鍵貸出返却装置からなるレンタカー貸出返
却システムであって、前記記憶部にはさらに前記鍵保持
部の位置に対応して鍵を特定する情報と前記識別番号を
含むレンタカー貸出情報とが対応づけられて格納され、
利用者の入力した前記識別番号に該当する前記レンタカ
ー貸出情報に従って対応する鍵を特定し、その鍵が保持
された前記鍵保持部の保持を解除することを特徴とする
ものである。また、レンタカー貸出情報を管理するコン
ピュータとそのコンピュータに論理的に接続され、鍵を
保持する鍵保持部を備えた複数のレンタカー鍵貸出返却
装置とからなるレンタカー貸出返却システムであって、
予約時にユニークに付される識別番号と共に前記コンピ
ュータに格納されたレンタカー貸出情報の中から各レン
タカー鍵貸出返却装置で管理すべき情報をそのレンタカ
ー鍵貸出返却装置へ移送し、各レンタカー鍵貸出返却装
置にて、鍵保持部の位置に対応して鍵を特定する情報を
定義し、レンタカーを貸出す場合、前記識別番号に該当
する前記レンタカー貸出情報に従って対応する鍵を特定
し、その鍵が保持された前記鍵保持部の保持を解除する
ことを特徴とするものである。さらに、レンタカー貸出
情報(例えば、予約番号、会員番号、貸出日時、管理/
貸出場所、鍵番号等)を管理するホストコンピュータ
(図3の301、302)とそのホストコンピュータに
接続された複数の端末(図3の305、306)とその
端末に接続され、鍵を保持する鍵保持部を備えた複数の
レンタカー鍵貸出返却装置(図3の303、304)と
からなるレンタカー貸出返却システムであって、予約時
にユニークに付される識別番号と共に前記ホストコンピ
ュータに格納されたレンタカー貸出情報の中から各端末
で管理すべき情報(例えば、管理営業所別の貸出情報)
をその端末へ転送し、各端末では、前記情報のうち、各
レンタカー鍵貸出返却装置で管理すべき情報(例えば、
当日の貸出情報と対応する鍵収納部位置の情報)をその
レンタカー鍵貸出装置へ転送し、各端末あるいはレンタ
カー鍵貸出返却装置にて前記鍵保持部の位置に対応して
鍵を特定する情報を定義し、レンタカーを貸出す場合、
前記レンタカー鍵貸出返却装置にて前記識別番号に該当
する前記レンタカー貸出情報に従って対応する鍵を特定
し、その鍵が保持された前記鍵保持部の保持を解除する
ことを特徴とするものである。また、上記レンタカー貸
出返却システムにおいて、前記レンタカー鍵貸出返却装
置で保持する情報は前記レンタカー貸出情報の中の貸出
場所または返却場所が当該レンタカー鍵貸出返却装置で
管理する場所の貸出返却情報であることも特徴である。
また、上記レンタカー貸出返却システムにおいて、鍵を
特定する情報はその鍵に対応するレンタカーのナンバー
プレートであることを特徴とするものである。また、上
記レンタカー貸出返却システムにおいて、鍵保持部の位
置と鍵を特定する情報の定義は、順次、空の鍵保持部の
位置情報が前記鍵に付されたバーコードを読取ることに
より前記鍵に割当てられることを特徴とするものであ
る。このレンタカー貸出返却システムの中で、レンタカ
ー貸出し時、利用者に運転免許証および会員カードを挿
入させ、前記運転免許証に書かれた個人情報と前記会員
カードに基づいて認識された利用者個人情報とを比較
し、一致したときに前記利用者に識別番号を入力させる
ことを特徴とするものである。また、上記レンタカー貸
出返却システムにおいて、レンタカー鍵貸出返却装置に
て鍵保持部の位置に対応して鍵を特定する情報を定義す
る場合、一連の定義が終了した後、前記識別番号に対応
する鍵位置情報が無いものと判別し、前記端末又は前記
レンタカー鍵貸出返却装置へアラーム出力することを特
徴とするものである。このレンタカー貸出返却システム
の中で、レンタカーを貸出す場合、利用者の個人情報に
基づいて貸渡し証を発行し、レンタカーを返却する場
合、利用者に鍵を特定する情報する情報を入力させ、入
力された鍵特定情報に基づいて返却証を発行することを
特徴とするものである。上記レンタカー貸出返却システ
ムにおいて、前記レンタカー鍵貸出返却装置の操作部を
移動可能のカバー(図11の901等)で覆い、利用者
の個人情報が格納された記憶媒体の挿入によって正規の
利用者と判断した場合にのみ前記カバーが移動して前記
レンタカー鍵貸出返却装置の操作部が現われる構成を有
することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明においては、各レンタカー鍵貸出返却装
置をホストコンピュータに接続し、このホストコンピュ
ータで管理している車両貸出情報の中で各レンタカー鍵
貸出返却装置で管理すべきものをそのレンタカー鍵貸出
返却装置へ転送して、各レンタカー鍵貸出返却装置ある
いはホストコンピュータにて鍵保持位置と鍵特定情報と
の対応付けを行っている。さらに、ホストコンピュータ
とレンタカー鍵貸出返却装置との間に、例えば営業所に
設置された端末を介入させた場合には、この端末の中
で、各レンタカー鍵貸出返却装置への情報の振り分け、
および各レンタカー鍵貸出返却装置内の鍵保持位置と鍵
特定情報との対応付けを行うようにすることもできる。
従って利用者が予約時に貸出/返却場所等の情報を指定
することにより、貸出/返却情報が指定した貸出/返却
場所を管理しているレンタカー鍵貸出返却装置へ転送さ
れる。そして、利用者にレンタカーを貸出す場合、利用
者が予め予約時にユニークに付された識別番号を入力す
ると、この識別番号に基づいて貸出情報を検索して、対
応する鍵を特定した後、この鍵が保持されている鍵保持
部の保持を解除するものである。上記鍵保持位置と鍵特
定情報との対応付けは、鍵にバーコードを付けておき、
このバーコードをスキャナで読取ることにより、順次空
いている鍵保持部の位置情報を割り当てることにより行
うようにする。そして、一連の定義が終了した後、識別
番号に対応する鍵の定義がないものについては、アラー
ム表示を行うため、鍵保持部に鍵を保持し忘れることが
ない。さらに、会員カードに基づいて認識された個人情
報と、運転免許証から読取った利用者の個人情報とを比
較してセキュリティの管理を行っているので、会員カー
ドを紛失した場合でも、不正にこれを利用されることは
ない。また通常、レンタカー鍵貸出返却装置の操作部を
カバーで覆い、利用者がこのレンタカー貸出返却装置へ
会員カードを挿入すると、カバーが移動して前記操作部
が現われる構成にしたので、レンタカー鍵貸出返却装置
を夜間にいたずらされることから守ることができると同
時に耐久性も増す。こうして、利用者が予約したレンタ
カーの鍵を、指定の貸出場所で間違いなく渡すことがで
きる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すレンタカー鍵貸出返
却装置であり、101はレンタカーの鍵が収納されてい
る鍵収納部であり、通常のロッカーのようなイメージで
ある。従って鍵以外にも例えば、レンタカー案内書やガ
イドブック等の書類も収納可能である。102は鍵収納
部101に設けられた開閉ランプであり、鍵収納部から
鍵を取り出せる状態、即ち鍵収納部のロックが外れた状
態の時、点灯するようになっている。103は運転免許
証挿入口、104は会員カード挿入口、105はテンキ
ーであるがタッチパネル方式としても良い。106は鍵
返却口、107は貸渡し証発行口、109は開閉ボタン
であり、108は操作手順ガイダンス表示器であるが、
これはタッチパネルと兼用することもできる。操作ガイ
ダンスは図1のように表示しても、音声によってガイダ
ンスしても良い。また図示していないが、各挿入口に誘
導ランプを設置し、カード等の挿入を促すようにしても
良い。
【0007】図2は、図1に示したレンタカー貸出返却
装置(端末装置)の外観図であり、本実施例ではスタン
ド付きのボックス型カバー(扉開閉)によって操作部お
よび鍵収納部が保護されている。
【0008】図3は、本実施例の全体構成を示す概念図
であり、第1のレンタカー貸出情報ファイル302を備
えたホストコンピュータ301に複数の端末群303が
接続された図である。この端末303は各営業所に設置
されるものであり、各端末で管理すべき第2のレンタカ
ー貸出情報ファイル304を備えている。端末303に
は複数のレンタカー鍵貸出返却装置305が接続されて
おり、各レンタカー鍵貸出返却装置305は第3のレン
タカー貸出情報ファイル306を備えている。
【0009】ここで、第1のレンタカー貸出情報ファイ
ル302の詳細を図4に示す。図4において、401は
レンタカー予約時にユニークに付される識別番号であ
り、例えば予約番号である。402は会員番号でありレ
ンタカーを利用する利用者にユニークに付けられる番号
である。403は車両貸出日、404は車両貸出時間、
406は車両貸出場所であり、詳細にはレンタカー鍵貸
出返却装置305の設置されている場所を示す情報が格
納されている。405はこのレンタカー鍵貸出返却装置
305の設置されている場所を管理している管理営業所
名であり、このレンタカー鍵貸出返却装置305以外に
も複数のレンタカー鍵貸出返却装置305を管理してい
る。407は鍵番号であり例えば、貸出車両のナンバー
プレートを鍵番号としても良い。以上説明したデータの
他にも、いろいろなデータが存在するが本実施例には直
接関係しないため説明を省略する。
【0010】また、第2のレンタカー貸出情報ファイル
304の詳細を図5に示す。この第2のレンタカー貸出
情報ファイル304は、ホストコンピュータ301で管
理している第1のレンタカー貸出情報ファイル302の
内、例えば管理営業所405が「渋谷営業所」のものだ
けを選択し、その貸出情報を月単位に渋谷営業所に設置
された端末303へ転送して作成されたファイルであ
る。図5において、501は予約番号、502は会員番
号、503は車両貸出日、504は車両貸出時間、50
5は車両貸出場所、506は鍵番号である。
【0011】さらに、第3のレンタカー貸出情報ファイ
ル306の詳細を図6に示す。この第3のレンタカー貸
出情報ファイル306は、各管理営業所に設置された端
末303で管理されている第2のレンタカー貸出情報フ
ァイル304の内、例えば貸出場所が「渋谷駅」のもの
だけを選択し、その貸出情報を日単位に渋谷駅に設置さ
れたレンタカー鍵貸出返却装置305へ転送して作成さ
れたファイルである。また、返却場所が「渋谷駅」のも
のも一緒に転送するようにしても良い。さらに、上記貸
出情報を転送する際に各端末303において鍵番号と鍵
収納部番号との対応付けを行った結果も合わせて転送す
る。図6において、601は予約番号、602は会員番
号、603は車両貸出時間、604は鍵番号、605は
鍵収納部番号である。
【0012】図7は、図1に示したレンタカー鍵貸出返
却装置305の内部構成を示した図である。図7におい
て、701は営業所に設置された端末303へデータを
送信する送信部、702は端末303からのデータを受
け取る受信部、703は利用者の運転免許証に書かれた
情報を光学的に読み取って認識するOCR、704は利
用者が挿入した会員カードに磁気的に記録された情報を
読み取って認識する磁気読取部、705はOCR703
により読み取った情報と磁気読取部704で読み取った
情報を比較する比較部、706は磁気読取部704で読
み取った会員番号等の情報に基づいて第3のレンタカー
貸出情報ファイル306を検索し該当する鍵収納部番号
605を認識する検索部、707は検索された鍵収納部
番号605のロックを解錠し開閉ランプ102を点灯さ
せる鍵ボックス解錠部、708は利用者にキーを貸出す
際にOCR703にて読み取った情報から貸渡し証を発
行する貸渡し証発行部、709は操作案内や車種選択を
表示するディスプレイ、710は入力部であり例えば、
利用者の確認をするために暗証番号を入力させたり、レ
ンタカーを返却する場合、鍵を返却する際に鍵番号を入
力させたりするものである。711は利用者が鍵を返却
したことを検知する鍵返却センサ、7012は利用者が
確かに鍵を返却したことを証明する返却証発行部であ
り、例えば鍵番号や返却日時等を印字した証明書を2部
発行し、1部は利用者へ出力、他の1部は本装置内で保
管するようにしても良い。713は貸渡し証発行部70
8と返却証発行部712とで発行された証明書を印字し
出力する出力部、714は以上説明した各組織を制御す
る制御部である。
【0013】次に、図8を用いて本実施例の動作を説明
する。図8は、利用者がレンタカーを予約してからレン
タカーを受け取るまでの動作およびレンタカーを返却す
る動作を示すフローチャートである。図8において、ま
ず利用者は図4に示したような貸出情報を入力しこのデ
ータがホストコンピュータ301の第1レンタカー貸出
情報ファイル302に格納される(ステップ801)。
次に、例えば毎月1日になると第1のレンタカー貸出情
報ファイル302に格納された貸出情報の内、管理営業
所別に貸出情報をその管理営業所に設置された端末30
3へ転送する(ステップ802)。端末303では例え
ば1日1回、第2のレンタカー貸出情報ファイル304
に格納された貸出情報の内、貸出日が当日のものを選択
する。また、レンタカー鍵貸出返却装置305毎に鍵番
号と鍵収納部位置との対応付けを行ない、その対応テー
ブルと上記選択された貸出情報とをレンタカー鍵貸出返
却装置305へ転送する(ステップ803)。鍵番号と
鍵収納部番号との対応付けの定義は、本実施例では、端
末303にて行っているが、例えばホストコンピュータ
301やレンタカー鍵貸出返却装置305に行ってもよ
い。また、定義をするタイミングも上記に限られるもの
ではなく、貸出情報作成時に定義しておき、その定義に
基づいて鍵をセットするようにしてもよい。鍵のセット
方法としても、例えば鍵のセット位置を指定してからそ
の該当する位置に鍵をセットすると共に鍵に付された番
号をキーボードより入力する方法や、バーコード入力、
磁気カード入力、ICカード入力等の方法を用いてもよ
い。さらに、鍵番号をバーコード入力等により入力した
ことを契機にして、未収納の鍵収納部の位置情報が割り
当てられるような構成にしてもよい。これにより、鍵の
掛け忘れを防止することができる。
【0014】図8に戻り、次に、利用者がこのレンタカ
ー鍵貸出返却装置305へ会員カードを挿入すると(ス
テップ804)、この会員カードに書かれた会員番号が
第3のレンタカー貸出情報ファイル306にあるか否か
を判断し(ステップ805)、存在しなければ会員カー
ドを返却して(ステップ806)処理を終了し、存在す
ればレンタカーの貸出しかあるいは返却かを選択させる
(ステップ807)。レンタカー貸出しの場合、利用者
に運転免許証を挿入させ(ステップ808)個人情報を
読み取る。読取った個人情報と会員カードに基づいて認
識された個人情報とを比較し(ステップ809)、一致
すれば予約番号を入力させる(ステップ810)。一致
しなければアラームを表示し(ステップ811)処理を
終了する。入力された予約番号に基づいて第3のレンタ
カー貸出情報ファイル306の該当する貸出情報を検索
し(ステップ812)、検索された鍵収納部101を解
錠する(ステップ813)と共に解錠した鍵収納部10
1の開閉ランプ102を点灯し利用者に鍵の収納場所を
知らせる。本実施例では、予約番号に基づいて貸出情報
を検索しているが、会員番号で検索したり、会員カード
と予約番号の両方で検索したり、予約時に貸出情報が記
録されたカードと予約番号の両方で検索したり、予約時
に貸出情報が記録されたカードを利用者に渡しておき、
このカードの情報を読取ることにより検索してもよい。
利用者に鍵を貸出した後、OCR703により読み取っ
た情報に基づいて貸渡し証発行部708にて貸渡し証を
発行し(ステップ814)、出力する。最後に運転免許
証および会員カードを返却し(ステップ815)処理を
終了する。一方、ステップ807で利用者が返却処理を
選択した場合には、まず鍵番号を入力する(ステップ8
16)。入力の仕方は例えば鍵に付けられたバーコード
や磁気カード等を読み取らせることにより入力する方法
やテンキーにより入力する方法がある。次に返却口に鍵
を返却する(ステップ817)。この時、鍵返却センサ
711により鍵が返却されたことを検出する。鍵が返却
されると、返却証発行部712でこの鍵番号をもとに返
却証を発行し(ステップ818)、出力する。
【0015】本実施例の動作は以上述べたとおりである
が、例えば本実施例では貸出し情報をホストコンピュー
タ側で管理しているのに対し、貸出し情報を利用者それ
ぞれが保有するカードに記録するようにしても良い。ま
た、本実施例では、レンタカー鍵貸出返却装置305、
端末303、ホストコンピュータ301とが接続されて
いる形態を例に挙げて説明したが、端末303を介さず
にホストコンピュータ301と直接接続してもよく、ま
たレンタカー鍵貸出返却装置305単体でもよい。レン
タカー鍵貸出返却装置305単体の場合には、貸出情報
はレンタカー鍵貸出返却装置305内に格納される。一
方、レンタカーを貸し出す際、利用者の運転免許証を挿
入させるが、この免許番号を読み取って保持しておき、
例えばレンタカーを返却しない人やレンタカーに損傷を
与えて返却した人に対しては、次回から車両の貸し出し
を行わないようにすることもできる。さらに、鍵を貸し
出した時間と、返却した時間の履歴を取ることによっ
て、精算の管理を行なうこともできる。
【0016】また、本実施例の鍵収納部101は図1に
示したようなロッカー型であるが、この他に、引出方式
の鍵収納部や例えば図9に示したような構造も考えられ
る。図9に示す鍵保持部は、図9(a)に示すように、
鍵1002がフック1001にぶら下がった状態になっ
てレンタカー鍵貸出返却装置305内に保持されてお
り、鍵1002を貸し出す際には図9(b)に示すよう
にこのフック1001が引っ込むことにより、鍵100
2が落下し、例えば、レンタカー鍵貸出返却装置305
に設けられた貸出口から利用者に貸出すような構成にな
っている。
【0017】このフック1001に代わるものとして
は、電磁石等により各鍵を保持する構成も考えられる。
この形態の場合、レンタカー鍵貸出返却装置305の外
観としては図10に示したようにキー貸出口7を備えた
構成になる。なお、図10において、1は貸出/返却ボ
タン、2はディスプレイ、3はテンキー、4は免許証用
のイメージスキャナ、5はスライド型カードリーダ、6
はプリンタを有する貸渡証/返却証口、8はキー返却
口、9は鍵番号読取用のバーコードリーダである。
【0018】ところで、図11は図1に示したレンタカ
ー鍵貸出返却装置の他の実施形態を示したものである。
このレンタカー鍵貸出返却装置は、例えばレンタカー営
業所が近くにない利用者が車を借りる場合や、事情があ
ってレンタカー営業所まで車を返却できない利用者が途
中で乗り捨てたいといった要望に答えるために、例えば
著名な駅周辺や住宅密集地等の一角の駐車場にこのレン
タカー鍵貸出返却装置を設置することも考慮されている
ため、レンタカー鍵貸出返却装置を夜間にいたずらされ
る危険性もある。また、雨に対する故障防止も必要であ
る。このようなことに対処するために、図11に示すよ
うにレンタカー貸出し返却端末にカバー扉901を設け
たものである。図11において、902は照明、903
は公衆電話、904は予約カード挿入口、905は装置
前面に人がいることを感知するセンサである。この装置
は通常、カバー扉901が閉まっており、会員カードが
挿入されるとカバー扉901が開く構成になっている。
【0019】
【発明の効果】本発明では以上のように構成されている
ので、レンタカー鍵貸出返却装置が存在するところなら
ば自由にレンタカーの鍵の貸出しや返却ができ、また、
予約に対応した鍵を指定の貸出場所で利用者に間違いな
く渡すことができるという効果がある。さらに、会員カ
ードを紛失し、不正に使用された場合でも、これを防止
することができるという効果、夜間のレンタカー貸出し
装置の使用に際してレンタカー貸出し装置のいたずらを
防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるレンタカー鍵貸
出返却装置の操作部の概略を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるレンタカー鍵貸
出返却装置の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例における貸出返却システ
ムの全体構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例における第1のレンタカ
ー貸出情報ファイルの詳細を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例における第2のレンタカ
ー貸出情報ファイルの詳細を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例における第3のレンタカ
ー貸出情報ファイルの詳細を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるレンタカー鍵貸
出返却装置の機能構成を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例におけるレンタカーの予
約/受取および返却動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例におけるレンタカー鍵貸
出返却装置の鍵収納部を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施例におけるレンタカー鍵
貸出返却装置の外観を示す斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施例におけるレンタカー鍵
貸出返却装置のカバー扉開閉動作を示す図である。
【符号の説明】
306…レンタカー貸出情報ファイル、701…送信
部、702…受信部、703…OCR、704…磁気読
取部、705…比較部、706…検索部、707…鍵ボ
ックス解錠部、708…貸渡し証発行部、709…ディ
スプレイ、710…入力部、711…鍵返却センサ、7
12…返却証発行部、713…出力部、714…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊澤 康好 東京都渋谷区道玄坂一丁目16番5号 株式 会社日立情報システムズ内 (72)発明者 管野 道代 東京都渋谷区道玄坂一丁目16番5号 株式 会社日立情報システムズ内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵を保持する鍵保持部と、外部から入力
    され、レンタカー予約時にユニークに付される識別番号
    を含むレンタカー貸出情報を記憶する記憶部を備えたレ
    ンタカー鍵貸出返却装置からなるレンタカー貸出返却シ
    ステムであって、前記記憶部には、前記鍵保持部の位置
    に対応して鍵を特定する情報と前記識別番号を含むレン
    タカー貸出情報とが対応づけられて格納され、該レンタ
    カー貸出情報に従って対応する鍵を特定し、該鍵が保持
    された前記鍵保持部の保持を解除する構成を有すること
    を特徴とするレンタカー貸出返却システム。
  2. 【請求項2】 予約時にユニークに付される識別番号と
    共に入力されたレンタカー貸出情報を管理するコンピュ
    ータと、該コンピュータに論理的に接続され、鍵を保持
    する鍵保持部を備えた複数のレンタカー鍵貸出返却装置
    とからなるレンタカー貸出返却システムであって、前記
    レンタカー貸出情報の中から所定の情報を前記レンタカ
    ー鍵貸出返却装置へ移送し、該レンタカー鍵貸出返却装
    置にて、鍵保持部の位置に対応して鍵を特定する情報を
    定義し、レンタカーを貸出す場合、前記識別番号に該当
    する前記レンタカー貸出情報に従って対応する鍵を特定
    し、該鍵が保持された前記鍵保持部の保持を解除する構
    成を有することを特徴とするレンタカー貸出返却システ
    ム。
  3. 【請求項3】 予約時にユニークに付される識別番号と
    共に入力されたレンタカー貸出情報を管理するホストコ
    ンピュータと、該ホストコンピュータに接続された複数
    の端末と、該端末に接続され、鍵を保持する鍵保持部を
    備えた複数のレンタカー鍵貸出返却装置とからなるレン
    タカー貸出返却システムであって、前記レンタカー貸出
    情報の中から所定の情報を前記端末へ転送し、該端末で
    は、前記情報のうち、所定の情報を前記レンタカー鍵貸
    出返却装置へ転送し、該レンタカー鍵貸出返却装置か前
    記端末の何れかにて前記鍵保持部の位置に対応して鍵を
    特定する情報を定義し、レンタカーを貸出す場合、前記
    レンタカー鍵貸出返却装置にて前記識別番号に該当する
    前記レンタカー貸出情報に従って対応する鍵を特定し、
    該鍵が保持された前記鍵保持部の保持を解除する構成を
    有することを特徴とするレンタカー貸出返却システム。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2又は3記載のレンタカー
    貸出返却システムにおいて、前記レンタカー鍵貸出返却
    装置で保持する情報は、前記レンタカー貸出情報の中の
    貸出場所または返却場所が当該レンタカー鍵貸出返却装
    置で管理する場所の貸出返却情報であることを特徴とす
    るレンタカー貸出返却システム。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2又は3記載のレンタカー
    貸出返却システムにおいて、前記鍵を特定する情報は、
    該鍵に対応するレンタカーのナンバープレートであるこ
    とを特徴とするレンタカー貸出返却システム。
  6. 【請求項6】 請求項2又は3記載のレンタカー貸出返
    却システムにおいて、前記鍵保持部の位置と鍵を特定す
    る情報の定義は、順次、空の鍵保持部の位置情報が、前
    記鍵に付されたバーコードを読取ることにより該鍵に割
    当てられることを特徴とするレンタカー貸出返却システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2又は3記載のレンタカー
    貸出返却システムにおいて、前記レンタカー貸出し時、
    利用者に運転免許証および会員カードを挿入させ、前記
    運転免許証に書かれた個人情報と前記会員カードに基づ
    いて認識された利用者個人情報とを比較し、一致したと
    きに利用者に識別番号を入力させることを特徴とするレ
    ンタカー貸出返却システム。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のレンタカー貸出返却シス
    テムにおいて、前記レンタカー鍵貸出返却装置にて鍵保
    持部の位置に対応して鍵を特定する情報を定義する場
    合、一連の定義が終了した後、上記識別番号に対応する
    鍵位置情報が無いものを判別し、上記端末かレンタカー
    鍵貸出返却装置の何れかへアラームを出力する構成を有
    することを特徴とするレンタカー貸出返却システム。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のレンタカー貸出返却シス
    テムにおいて、レンタカーを貸出す場合、利用者の個人
    情報に基づいて貸渡し証を発行し、レンタカーを返却す
    る場合、利用者に鍵を特定する情報を入力させ、入力さ
    れた情報に基づいて返却証を発行する構成を有すること
    を特徴とするレンタカー貸出返却システム。
  10. 【請求項10】 請求項1又は2又は3記載のレンタカ
    ー貸出返却システムにおいて、前記レンタカー鍵貸出返
    却装置の操作部を移動可能のカバーで覆い、利用者の個
    人情報が格納された記憶媒体の挿入によって正規の利用
    者と判断した場合にのみ前記カバーが移動して前記レン
    タカー鍵貸出返却装置の操作部が現われる構成を有する
    ことを特徴とするレンタカー貸出返却システム。
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