JP2003006787A - 車両共同利用システム - Google Patents

車両共同利用システム

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JP2003006787A
JP2003006787A JP2001188139A JP2001188139A JP2003006787A JP 2003006787 A JP2003006787 A JP 2003006787A JP 2001188139 A JP2001188139 A JP 2001188139A JP 2001188139 A JP2001188139 A JP 2001188139A JP 2003006787 A JP2003006787 A JP 2003006787A
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electric vehicle
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JP2001188139A
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English (en)
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Masayuki Fukuda
雅之 福田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者による車両の返却手続きが正常に行わ
れない場合であっても、車両を利用可能な状態にして車
両の利用効率を高めるようにする。 【解決手段】 駐車プールに設置された中継器3を、通
信ネットワーク4を介して、システム全体を管理する管
理サーバ2に接続して、利用者が、電気自動車5の貸し
出しについての予約手続きや、返却手続きを中継器3に
より行えるようにする。そして、利用者による返却手続
きが正常に行われなかった場合に、中継器3が電気自動
車5を強制的に利用可能な状態とする強制返却処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の利用者で車
両を共同利用するシステムに関し、特に、車両の予約手
続きや返却手続きが無人化された車両共同利用システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の車両を駐車プールに配置し
ておき、この駐車プールに配置された車両を多数の利用
者が共同で利用できるようにした車両共同利用システム
が提案されている。
【0003】この種の車両共同利用システムにおいて
は、車両の予約手続き等の各種手続きを簡略化し、ま
た、これらの処理を無人化して管理の効率化を図ること
が求められており、このような要求に応じたシステムと
して、システム全体を管理する管理サーバと駐車プール
に設置された中継器とを通信ネットワークを介して相互
に接続し、利用者が中継器を利用して車両の予約手続き
や返却手続きを行えるようにして、これらの処理を無人
化するようにした車両共同利用システムの構築が試みら
れている。
【0004】このような車両共同利用システムの一例と
して、駐車プールに配置された複数の電気自動車を多数
の利用者で共同利用するシステムについて、以下に具体
的に説明する。
【0005】この車両共同利用システムでは、当該シス
テムのサービスを受ける利用者として登録された利用者
に対して、それぞれ個別の利用者IDが書き込まれたI
Cカードが配布される。そして、利用者が駐車プールに
配置された電気自動車の貸し出しを希望する場合、利用
者は、まず駐車プールに設置された中継器のカード読み
取り装置にICカードを装着し、この中継器を利用し
て、貸出場所や貸出時間、返却場所、返却時間の入力等
の予約手続きを行う。
【0006】中継器は、利用者により予約手続きがなさ
れると、これを受け付けて車両予約処理を行う。具体的
には、中継器は、管理サーバにて管理されている情報を
参照して利用可能な電気自動車を認識し、貸し出しを行
う電気自動車を決定する。そして、中継器は、その予約
情報(貸し出しを行う電気自動車の車両ID、貸出場
所、貸出時間、返却場所、返却時間等)を管理サーバに
送信して管理サーバに記憶させると共に、カード読み取
り装置に装着されたICカードに書き込み、更にその予
約情報を、貸し出しを行う電気自動車のコントロールユ
ニットに供給して記憶させる。
【0007】中継器による車両予約処理が完了した後、
利用者は、貸出時間に貸出場所として指定した駐車プー
ルに向かい、貸し出しを行う電気自動車として決定され
た電気自動車のカード読み取り装置に、予約情報が書き
込まれたICカードを装着する。そして、利用者のIC
カードに書き込まれた予約情報と電気自動車のコントロ
ールユニットに記憶された予約情報とが一致することが
確認されると、この電気自動車の利用が許可されて、こ
の電気自動車が利用者によって利用されることになる。
【0008】電気自動車の利用を終了した利用者は、返
却時間に返却場所として指定した駐車プールに向かい、
その駐車プールに設置された充電器の充電パドルを電気
自動車に接続した後、その駐車プールに設置された中継
器のカード読み取り装置にICカードを装着し、この中
継器を利用して返却手続きを行う。
【0009】中継器は、利用者により返却手続きがなさ
れると、これを受け付けて車両返却処理を行う。具体的
には、中継器は、カード読み取り装置に装着されたIC
カードから予約情報を読み出して、これをもとに返却手
続きが正常に行われているかどうかを判断し、正常に返
却手続きが行われていることを確認した上で、ICカー
ドに書き込まれた予約情報を削除すると共に、管理サー
バ及び貸し出しを行った電気自動車のコントロールユニ
ットに、予約情報を削除する旨の指示を供給する。これ
により、ICカードに書き込まれた予約情報、管理サー
バに記憶された予約情報、貸し出しを行った電気自動車
のコントロールユニットに記憶された予約情報が全て削
除されることになる。
【0010】また、中継器は、全ての予約情報の削除を
行った後に、充電器に対して貸し出しを行った電気自動
車に充電を行う旨の指示を供給する。これにより、貸し
出しを行った電気自動車が充電器により充電されて、新
たに利用可能な状態とされる。
【0011】以上のような車両共同利用システムでは、
利用者による予約手続きや返却手続きが、各駐車プール
に設置された中継器においてICカードを用いて行われ
るので、これらの処理の無人化を実現して、管理の効率
化を図ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の車両共同利用システムにおいては、貸し出しを行っ
た電気自動車が返却される際、中継器が、利用者によっ
て正常な返却手続きが行われたかどうかを判断し、正常
な返却手続きが行われている場合に、予約情報の削除や
貸し出しを行った電気自動車の充電等の返却処理が行わ
れるようになっている。
【0013】このため、例えば、利用者が、貸し出され
た電気自動車を指定された駐車プールに返却したが、所
定の返却手続きを行わないまま立ち去ってしまった場合
や、利用者が、貸し出された電気自動車を指定された駐
車プールと異なる駐車プールに返却したために、正常な
返却手続きが行われなかった場合等においては、中継器
による返却処理が行われず、貸し出された電気自動車が
利用不可能な状態のままとなって、電気自動車の利用効
率の低下を招いてしまうという問題があった。
【0014】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て創案されたものであって、利用者による車両の返却手
続きが正常に行われない場合であっても、車両を利用可
能な状態にして車両の利用効率を高めるようにした車両
共同利用システムを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、駐車プールに配置された車両を複数の利用者で共同
利用する車両共同利用システムにおいて、駐車プールに
設置され、利用者による車両の予約手続き及び返却手続
きを受け付けて、所定の処理を行う中継器と、前記中継
器と通信ネットワークを介して接続され、前記利用者の
識別情報や前記利用者による車両の予約情報を管理する
管理サーバとを備え、前記中継器が、前記利用者による
車両の返却手続きが正常に行われなかった場合に、この
車両を強制的に利用可能な状態とする強制返却処理を行
うことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の車両共同利用システムにおいて、前記車両に
は、前記利用者による予約情報を記憶して、この予約情
報に応じて当該車両の動作を制御する制御手段が設けら
れており、前記中継器による強制返却処理が、前記車両
の制御手段に記憶された予約情報を削除する処理を含む
ことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は2に記載の車両共同利用システムにおいて、前記管
理サーバが、前記利用者による車両の返却手続きが正常
に行われなかった場合に、その旨の情報を前記利用者の
識別情報と対応付けて記憶することを特徴とするもので
ある。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の車両共同利用システムにおいて、前記中継器
が、前記車両の返却手続きを正常に行わなかった利用者
が次に車両の予約手続きを行ったときに、前記管理サー
バに記憶された情報を参照して、前回の車両の返却手続
きが正常に行われなかった旨を利用者に警告として提示
することを特徴とするものである。
【0019】また、請求項5に記載の発明は、前記管理
サーバが、前記利用者毎に返却手続きを正常に行わなか
った回数を計数し、返却手続きを正常に行わなかった回
数が所定の回数を超えた場合に、その利用者の識別情報
を削除することを特徴とするものである。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る車両共同利用システムによ
れば、利用者による車両の返却手続きが正常に行われな
かった場合でも、中継器によって強制返却処理が行われ
て貸し出された車両が利用可能な状態とされるので、車
両の利用効率を向上させることができる。
【0021】また、この車両共同利用システムにおいて
は、車両の返却手続きを正常に行わなかった利用者に対
して警告することによって、この利用者に対して正常な
返却手続きを促すことができる。
【0022】また、この車両共同利用システムにおいて
は、正常な返却手続きを行わない利用者が同様な行為を
繰り返した場合に、管理サーバがその利用者の識別情報
を削除して、その利用者に対する車両の貸し出しを許可
しないようにすることによって、車両の利用効率を更に
向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、駐車プー
ルに複数の電気自動車を配置して、これらの電気自動車
を多数の利用者で共同利用するシステムに本発明を適用
した例について具体的に説明するが、本発明は、ここで
挙げる例に限定されるものではなく、あらゆるタイプの
車両を共同利用するシステムに対して有効に適用可能で
ある。
【0024】本発明を適用した車両共同利用システムの
全体構成を図1に概略的に示す。この図1に示す車両共
同利用システム1は、システム全体を管理する管理サー
バ2を備えている。また、各地域に複数の駐車プールが
分散的に設けられており、これら各駐車プール毎にそれ
ぞれ中継器3が設置されている。そして、各駐車プール
毎に設置された複数の中継器3が、例えば電話回線等の
通信ネットワーク4を介して管理サーバ2にそれぞれ接
続されるようになっている。
【0025】各駐車プール毎に設置された中継器3に
は、この駐車プールに配置された電気自動車5の数に対
応して複数の充電器6が、例えばシリアル通信ケーブル
等のデータ伝送手段7を介してそれぞれ接続されてい
る。これらの充電器6は、例えば赤外線通信等の無線通
信、或いは通信ケーブルを用いた有線通信によって、電
気自動車5のコントロールユニット8との間でデータの
送受信が行えるようになっている。
【0026】各駐車プール毎に配置される複数の電気自
動車5には、それぞれ車両IDが付されており、この車
両IDをもとにして各電気自動車5が管理されるように
なっている。
【0027】また、この車両共同利用システム1におい
ては、当該システムによるサービスを受ける利用者は、
事前に管理サーバ2に登録するようになっており、管理
サーバ2に登録された利用者に対しては、個別の利用者
ID(識別情報)が割り当てられて、この利用者IDが
書き込まれたICカードが配布されるようになってい
る。この利用者の登録は、利用者に割り当てられた利用
者IDを管理サーバ2の予約管理データベースに書き込
むことで行われる。
【0028】管理サーバ2は、例えば図2に示すよう
に、当該管理サーバ2の動作を司るCPU(Central Pr
ocessing Unit)11と、車両共同利用システムの全体
を管理するための管理プログラムが格納されたプログラ
ムROM(Read Only Memory)12と、CPU11によ
る演算処理のワークエリアとして利用されるRAM(Ra
ndom Access Memory)13と、当該管理サーバ2と中継
器3との間での通信を制御する通信制御部14と、予約
管理データベース15とを備え、これらが内部バス16
によって相互に接続された構造となっている。
【0029】そして、この管理サーバ2では、CPU1
1が、プログラムROM12から管理プログラムを読み
出して、RAM13をワークエリアとして利用してこの
管理プログラムを実行することによって、車両共同利用
システム1の全体を管理するようになっている。
【0030】管理サーバ2が備える予約管理データベー
ス15には、図3に示すように、利用者による予約手続
きに応じて決定した予約情報が、この利用者の利用者I
Dと対応付けられて記憶されている。ここで、予約情報
とは、利用者に貸し出される電気自動車の車両IDや、
貸出場所、貸出時間、返却場所、返却時間等、利用者に
よる電気自動車5の予約状況を示す情報である。また、
この予約管理データベース15には、詳細を後述する
が、前回の車両返却処理が通常返却処理であったか強制
返却処理であったかを示す情報や、過去に強制返却処理
が行われた回数等の返却履歴を示す情報が、利用者の利
用者IDと対応付けられて記憶されている。そして、管
理サーバ2では、この予約管理データベース15を参照
することによって、各利用者による電気自動車5の予約
状況や過去の返却履歴等を確認することができるように
なっている。
【0031】中継器3は、例えば図4に示すように、当
該中継器3の動作を司るCPU21と、動作制御プログ
ラムが格納されたプログラムROM22と、CPU11
による演算処理のワークエリアとして利用されるRAM
23と、当該中継器3と管理サーバ2との間での通信及
び当該中継器3と充電器6との間での通信を制御する通
信制御部24と、所定の情報を表示する表示部25と、
利用者による操作入力を受け付ける操作入力部26と、
利用者に配布されたICカードの情報を読み取り、又は
このICカードに情報を書き込むカード読み取り/書き
込み部27とを備え、これらが内部バス28によって相
互に接続された構造となっている。
【0032】そして、この中継器3では、CPU21
が、プログラムROM22から動作制御プログラムを読
み出して、RAM23をワークエリアとして利用してこ
の動作制御プログラムを実行することによって、利用者
による予約手続きや返却手続き等を受け付けて、これら
の手続きに応じた各種の処理を行うようになっている。
なお、この中継器3により行われる各種の処理について
は、詳細を後述する。
【0033】充電器6は、駐車プールに配置された電気
自動車5に対して充電を行うものであり、電気自動車5
の数に対応して、各駐車プール毎に複数設けられてい
る。そして、この充電器6は、充電パドルが電気自動車
5の給口に差し込まれた状態で、中継器3から電気自動
車5に対する充電を行う旨の指示があると、電気自動車
5の要求に応じた電力供給を行う。
【0034】また、この充電器6は、電気自動車5のコ
ントロールユニット8との間でデータの送受信が行える
ようになっており、中継器5と電気自動車5のコントロ
ールユニット8間でのデータの送受信を中継する。すな
わち、この充電器6は、中継器3から供給された予約情
報等のデータを電気自動車5に転送し、また、電気自動
車5からの予約情報や車両情報等を受信して、中継器3
に転送するようになっている。
【0035】電気自動車5には、図示を省略するが、利
用者に配布されたICカードの情報を非接触式で読み取
る第1のカード読み取り装置と、装着されたICカード
から情報を読み取る第2のカード読み取り装置とがそれ
ぞれ設けられている。そして、これら第1のカード読み
取り装置及び第2のカード読み取り装置によって読み取
られたICカードの情報は、コントロールユニット8に
供給されるようになっている。
【0036】電気自動車5のコントロールユニット8
は、電気自動車5における各部の動作を制御するもので
ある。このコントロールユニット8は内部メモリを備え
ており、この内部メモリに、中継器3から充電器6を介
して送信された予約情報等の各種情報が記憶されるよう
になっている。そして、コントロールユニット8は、こ
の内部メモリに記憶された予約情報や、第1のカード読
み取り装置及び第2のカード読み取り装置から供給され
たICカードの情報等に応じて、各部の動作を制御す
る。
【0037】以上のように構成される本発明を適用した
車両共同利用システム1において、電気自動車5の貸し
出しを行う一連の処理の流れを図5に概略的に示す。
【0038】図5に示すように、この車両共同利用シス
テム1では、利用者に対して電気自動車5の貸し出しを
行う場合、まず、ステップS1−1において、利用者に
より予約情報の入力等の予約手続きが行われる。この予
約手続きは、駐車プールに設置された中継器3を利用し
て行われる。
【0039】次に、ステップS1−2において、利用者
による予約手続きが正常に行われたかどうかが中継器3
により判断される。そして、利用者による予約手続きが
正常に行われたと判断されると、次に、ステップS1−
3において、中継器3により、貸し出しを行う電気自動
車5の決定や予約情報の書き込み等の一連の車両予約処
理が行われる。一方、利用者による予約手続きが正常に
行われていないと判断されると、中継器3による車両予
約処理は行われずに、一連の処理が終了する。
【0040】中継器3による車両予約処理が完了する
と、利用者は、ステップS1−4において、貸出時間に
貸出場所として指定した駐車プールに向かい、貸し出し
を行う車両として指定された電気自動車5に乗り込み、
この電気自動車5を利用する。
【0041】利用者による電気自動車5の利用が終了
し、駐車プールに電気自動車5を返却する場合は、ま
ず、ステップS1−5において、利用者による返却手続
きが行われたかどうかが中継器3により判断される。そ
して、利用者による返却手続きが行われたと判断される
と、ステップS1−6において、この返却手続きが正常
な手続きかどうかが中継器3により判断される。
【0042】そして、利用者による返却手続きが正常に
行われたと判断されると、次に、ステップS1−7にお
いて、中継器3により、予約情報の削除や電気自動車5
の充電等の通常の車両返却処理(通常返却処理)が行わ
れ、一連の処理が終了する。一方、ステップS1−5に
おいて、利用者による返却手続きが行われていないと判
断されたとき、或いはステップS1−6において、利用
者による返却手続きが正常に行われていないと判断され
たときは、ステップS1−8において、中継器3により
電気自動車5を強制的に利用可能な状態とする車両返却
処理(強制返却処理)が行われ、一連の処理が終了す
る。
【0043】ここで、以上のような車両共同利用システ
ム1における予約手続き及び車両予約処理(図5中ステ
ップS1−1からステップS1−3に相当)について、
図6及び図7を参照して更に詳細に説明する。
【0044】利用者が予約手続きを行う場合、まず、図
6のステップS2−1において、利用者に配布されたI
Cカードが、駐車プールに設置された中継器3のカード
読み取り/書き込み部27に装着され、ステップS2−
2において、このカード読み取り/書き込み部27によ
りICカードに書き込まれた利用者ID等の情報が読み
出される。このICカードから読み出された利用者ID
等の情報は、中継器3のRAM23等に一時的に格納さ
れる。
【0045】次に、ステップS2−3において、中継器
3のCPU21が動作制御プログラムに応じた制御を行
い、管理サーバ2の予約管理データベース15から、利
用者IDや予約情報等の各種情報(以下、利用者一覧デ
ータという。)を取得する。この利用者一覧データは、
管理サーバ2の通信制御部14による制御のもとで、通
信ネットワーク4を介して中継器3に送信され、中継器
3の通信制御部24を介してRAM23等に一時的に格
納される。
【0046】次に、ステップS2−4において、中継器
3のCPU21により、カード読み取り/書き込み部2
7によりICカードから読み取られた利用者IDと、利
用者一覧データに含まれる利用者IDとの照合が行われ
る。そして、ICカードから読み取られた利用者IDが
利用者一覧データに含まれている場合、すなわち、IC
カードを所持する利用者が有効な利用者として管理サー
バ2に登録されている場合には、ステップS2−5にお
いて、CPU21による制御のもとで、中継器3の表示
部25に、利用者の暗証番号を入力するための画面が表
示され、利用者による暗証番号の入力が受け付けられ
る。一方、ICカードから読み取られた利用者IDが利
用者一覧データに含まれていない場合には、ステップS
2−6において、CPU21による制御のもとで、利用
者が無効であることを示す画面が表示部25に表示さ
れ、一連の処理が終了する。
【0047】ステップS2−5において中継器3の表示
部25に利用者の暗証番号を入力するための画面が表示
され、ステップS2−7において、利用者が、操作入力
部26を利用して予め登録した暗証番号を入力すると、
次に、ステップS2−8において、中継器3のCPU2
1により暗証番号の照合が行われる。そして、利用者に
より入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と異
なる場合には、ステップS2−6において、CPU21
による制御のもとで、利用者が無効であることを示す画
面が表示部25に表示され、一連の処理が終了する。
【0048】一方、利用者により入力された暗証番号が
予め登録された暗証番号と一致する場合には、次に、図
7のステップS2−9において、管理サーバ2の予約管
理データベース15から取得されて中継器3のRAM2
3等に一時的に格納された利用者一覧データが中継器3
のCPU21により参照され、前回の車両返却処理が通
常返却処理であったか強制返却処理であったかが判断さ
れる。そして、前回の車両返却処理が強制返却処理であ
ったと判断された場合には、ステップS2−10におい
て、CPU21による制御のもとで、前回の返却手続き
が正常に行われずに強制返却処理を行った旨を利用者に
伝え、利用者に対する警告を行うための画面が表示部2
5に表示される。そして、この表示部25による警告画
面の表示は、ステップS2−11において利用者が操作
入力部26を利用して表示を確認した旨の入力を行うま
で継続される。
【0049】一方、ステップS2−9において前回の車
両返却処理が通常返却処理であったと判断された場合、
或いは、ステップS2−10において表示部25に警告
画面が表示され、ステップS2−11において利用者に
より表示を確認した旨の入力があった場合には、次に、
ステップS2−12において、CPU21による制御の
もとで、表示部25に予約情報を入力するための画面が
表示され、利用者による予約情報の入力が受け付けられ
る。そして、ステップS2−13において、利用者が操
作入力部26を利用して、希望する貸出時間、貸出場
所、返却時間、返却場所等の所定の予約情報を入力する
と、次に、ステップS2−14において、管理サーバ2
の予約管理データベース15から取得されて中継器3の
RAM23等に一時的に格納された利用者一覧データ
が、中継器3のCPU21により参照されて利用可能な
電気自動車5が認識され、これら利用可能な電気自動車
5の中から利用者により入力された予約情報に合致する
電気自動車5が、利用者に対して貸し出しを行う車両と
して選択される。
【0050】利用者に対して貸し出しを行う車両が選択
されると、次に、ステップS2−15において、中継器
3のCPU21による制御のもとで、選択された電気自
動車5の車両IDと、利用者により入力された貸出時
間、貸出場所、返却時間、返却場所等の各種情報が、予
約情報として、カード読み取り/書き込み部27によっ
て利用者のICカードに書き込まれる。
【0051】また、これら選択された電気自動車5の車
両IDや、利用者により入力された貸出時間、貸出場
所、返却時間、返却場所等の予約情報は、ステップS2
−16において、中継器3の通信制御部24による制御
のもとで、通信ネットワーク4を介して管理サーバ2に
送信され、管理サーバ2の通信制御部14を介して予約
管理データベース15に格納される。
【0052】また、利用者により入力された貸出時間、
貸出場所、返却時間、返却場所等の予約情報は、ステッ
プS2−17において、中継器3の通信制御部24によ
る制御のもとで、データ伝送手段7を介して充電器6に
送信され、充電器6から貸し出しを行う車両として選択
された電気自動車5に転送される。そして、この電気自
動車5のコントロールユニット8の内部メモリに、利用
者により入力された貸出時間、貸出場所、返却時間、返
却場所等の予約情報が利用者IDと共に書き込まれ、車
両共同利用システム1における予約手続き及び車両予約
処理が完了する。
【0053】次に、この車両共同利用システム1におい
て、予約手続きを完了した利用者が実際に電気自動車5
を利用する際の利用手続き(図5中ステップS1−4に
相当)について、図8を参照して更に詳細に説明する。
【0054】電気自動車5を利用する利用者は、貸出時
間に貸出場所として指定した駐車プールに向かい、ま
ず、図8のステップS3−1において、貸し出しを行う
車両として決定された電気自動車5から充電パドルを引
き抜き、充電器6に戻す。次に、ステップS3−2にお
いて、電気自動車5に設けられた第1のカード読み取り
装置にICカードを近づける。これにより、ステップS
3−3において、この第1のカード読み取り装置によっ
てICカードに書き込まれた利用者IDや予約情報が読
み出され、電気自動車5のコントロールユニット8に供
給される。
【0055】利用者のICカードから読み出された利用
者IDや予約情報が電気自動車5のコントロールユニッ
ト8に供給されると、次に、ステップS3−4におい
て、コントロールユニット8によって、これら利用者I
Dや予約情報が、予約時に当該コントロールユニット8
の内部メモリに書き込まれた利用者IDや予約情報と一
致するかどうかが判断される。そして、利用者のICカ
ードから読み出された利用者IDや予約情報が、予約時
に書き込まれた利用者IDや予約情報と一致すると判断
された場合には、次に、ステップS3−5において、コ
ントロールユニット8による制御のもとで、電気自動車
5のドアロックが解除される。一方、利用者のICカー
ドから読み出された利用者IDや予約情報が、予約時に
書き込まれた利用者IDや予約情報と一致しないと判断
された場合には、電気自動車5の利用が許可されること
なく、一連の処理が終了する。
【0056】電気自動車5のドアロックが解除されて、
電気自動車5の車両内に乗り込んだ利用者は、次に、ス
テップS3−6において、電気自動車5に設けられた第
2のカード読み取り装置にICカードを装着する。これ
により、ステップS3−7において、この第2のカード
読み取り装置によってICカードに書き込まれた利用者
IDや予約情報が読み出され、電気自動車5のコントロ
ールユニット8に供給される。
【0057】利用者のICカードから読み出された利用
者IDや予約情報が電気自動車5のコントロールユニッ
ト8に供給されると、次に、ステップS3−8におい
て、コントロールユニット8によって、これら利用者I
Dや予約情報が、予約時に当該コントロールユニット8
の内部メモリに書き込まれた利用者IDや予約情報と一
致するかどうかが再度判断される。そして、利用者のI
Cカードから読み出された利用者IDや予約情報が予約
時に書き込まれた利用者IDや予約情報と一致すると判
断された場合には、ステップS3−9において電気自動
車5の走行が許可され、コントロールユニット8による
制御のもとでエンジンが始動され、電気自動車5の走行
が可能となる。なお、この電気自動車5の走行中におい
て生じた故障等に関する情報は、車両情報としてコント
ロールユニット8の内部メモリに随時書き込まれること
になる。
【0058】一方、ステップS3−8において利用者の
ICカードから読み出された利用者IDや予約情報が予
約時に書き込まれた利用者IDや予約情報と一致しない
と判断された場合には、電気自動車5の走行が許可され
ることなく、一連の処理が終了する。
【0059】次に、この車両共同利用システム1におけ
る返却手続き及び車両返却処理(図5中ステップS1−
5からステップS1−8に相当)について、図9乃至図
11を参照して更に詳細に説明する。
【0060】電気自動車5の利用を終了する利用者は、
返却時間に返却場所として指定した駐車プールに向かい
電気自動車5を停止させて、第2のカード読み取り装置
に装着されたICカードを引き抜く。そして、電気自動
車5から降車して、図9のステップS4−1において、
充電器6の充電パドルを電気自動車5の給口に差し込
む。
【0061】次に、利用者は、ステップS4−2におい
て、電気自動車5に設けられた第1のカード読み取り装
置にICカードを近づける。これにより、ステップS4
−3において、この第1のカード読み取り装置によって
ICカードに書き込まれた利用者IDや予約情報が読み
出され、電気自動車5のコントロールユニット8に供給
される。
【0062】利用者のICカードから読み出された利用
者IDや予約情報が電気自動車5のコントロールユニッ
ト8に供給されると、次に、ステップS4−4におい
て、コントロールユニット8によって、これら利用者I
Dや予約情報が、当該コントロールユニット8の内部メ
モリに書き込まれている利用者IDや予約情報と一致す
るかどうかが判断される。そして、利用者のICカード
から読み出された利用者IDや予約情報が、内部メモリ
に書き込まれている利用者IDや予約情報と一致すると
判断された場合には、次に、ステップS4−5におい
て、コントロールユニット8による制御のもとで、電気
自動車5のドアがロックされる。なお、ドアロックが正
常に行われたか、或いは、窓は完全に閉められているか
といったような電気自動車5の駐車状態に関する情報
は、車両情報としてコントロールユニット8の内部メモ
リに随時書き込まれることになる。
【0063】一方、ステップS4−4において利用者の
ICカードから読み出された利用者IDや予約情報が、
内部メモリに書き込まれている利用者IDや予約情報と
一致しないと判断された場合には、後述する強制返却処
理が行われることになる。
【0064】電気自動車5のドアロックが終了すると、
次に、ステップS4−6において、駐車プールに設置さ
れた中継器3のカード読み取り/書き込み部27に、利
用者のICカードが装着されたかどうかが判断される。
そして、中継器3のカード読み取り/書き込み部27に
利用者のICカードが装着されたと判断されると、次
に、ステップS4−7において、このカード読み取り/
書き込み部27によりICカードに書き込まれた利用者
IDや予約情報等が読み出される。このICカードから
読み出された利用者IDや予約情報等は、中継器3のR
AM23等に一時的に格納される。
【0065】一方、ステップS4−6において、所定時
間経過しても中継器3のカード読み取り/書き込み部2
7に利用者のICカードが装着されないと判断されたと
きは、後述する強制返却処理が行われることになる。
【0066】中継器3のカード読み取り/書き込み部2
7によりICカードに書き込まれた利用者IDや予約情
報等の情報が読み出されると、次に、ステップS4−8
において、中継器3のCPU21が動作制御プログラム
に応じた制御を行い、管理サーバ2の予約管理データベ
ース15から、利用者IDや予約情報等の利用者一覧デ
ータを取得する。この利用者一覧データは、管理サーバ
2の通信制御部14による制御のもとで、通信ネットワ
ーク4を介して中継器3に送信され、中継器3の通信制
御部24を介してRAM23等に一時的に格納される。
【0067】次に、ステップS4−9において、中継器
3のCPU21により、カード読み取り/書き込み部2
7によりICカードから読み取られた利用者IDと、利
用者一覧データに含まれる利用者IDとの照合が行われ
る。そして、ICカードから読み取られた利用者IDが
利用者一覧データに含まれている場合、すなわち、IC
カードを所持する利用者が有効な利用者として管理サー
バ2に登録されている場合には、ステップS4−10に
おいて、CPU21による制御のもとで、中継器3の表
示部25に、利用者の暗証番号を入力するための画面が
表示され、利用者による暗証番号の入力が受け付けられ
る。一方、ICカードから読み取られた利用者IDが利
用者一覧データに含まれていない場合には、後述する強
制返却処理が行われることになる。
【0068】ステップS4−10において中継器3の表
示部25に利用者の暗証番号を入力するための画面が表
示され、ステップS4−11において、利用者が、操作
入力部26を利用して予め登録した暗証番号を入力する
と、次に、ステップS4−12において、中継器3のC
PU21により暗証番号の照合が行われる。そして、利
用者により入力された暗証番号が予め登録された暗証番
号と異なる場合には、後述する強制返却処理が行われる
ことになる。
【0069】一方、利用者により入力された暗証番号が
予め登録された暗証番号と一致する場合には、次に、ス
テップS4−13において、中継器3のCPU21によ
って、カード読み取り/書き込み部27によりICカー
ドから読み取られた利用者IDや予約情報が、管理サー
バ2の予約管理データベース15から取得された利用者
一覧データの内容と一致するかどうかが判断される。そ
して、利用者のICカードから読み出された利用者ID
や予約情報が、管理サーバ2の予約管理データベース1
5から取得された利用者一覧データの内容と一致しない
と判断された場合には、後述する強制返却処理が行われ
ることになる。
【0070】一方、利用者のICカードから読み出され
た利用者IDや予約情報が、管理サーバ2の予約管理デ
ータベース15から取得された利用者一覧データの内容
と一致すると判断された場合には、通常返却処理が行わ
れることになる。すなわち、この場合には、まず、図1
0のステップS4−14において、中継器3のCPU2
1により、電気自動車5のコントロールユニット8の内
部メモリに書き込まれた利用者IDや予約情報を削除す
る旨のコマンドが作成され、このコマンドが、中継器3
の通信制御部24による制御のもとで、データ伝送手段
7を介して充電器6に送信され、充電器6から電気自動
車5のコントロールユニット8に転送される。そして、
ステップS4−15において、この電気自動車5のコン
トロールユニット8により、内部メモリに書き込まれた
利用者IDや予約情報が削除される。
【0071】次に、ステップS4−16において、中継
器3のCPU21により、管理サーバ2の予約管理デー
タベース15に利用者IDと対応付けられて格納された
予約情報を削除する旨のコマンドが作成され、このコマ
ンドが、中継器3の通信制御部24による制御のもと
で、通信ネットワーク4を介して管理サーバ2に送信さ
れる。そして、ステップS4−17において、この管理
サーバ2のCPU11により、予約管理データベース1
5に利用者IDと対応付けられて格納された予約情報が
削除される。
【0072】また、ステップS4−18において、中継
器3により通常返却処理が行われた旨の情報が、中継器
3の通信制御部24による制御のもとで、通信ネットワ
ーク4を介して管理サーバ2に送信される。この通常返
却処理が行われた旨の情報は、利用者IDと対応付けら
れて、予約管理データベース15に格納される。
【0073】次に、ステップS4−19において、中継
器3のCPU21による制御のもとで、カード読み取り
/書き込み部27に装着された利用者のICカードに書
き込まれた予約情報が、カード読み取り/書き込み部2
7により削除される。
【0074】以上のようにして、利用者のICカードに
書き込まれた予約情報、管理サーバ2の予約管理データ
ベース15に格納された予約情報、貸し出しを行った電
気自動車5のコントロールユニット8の内部メモリに書
き込まれた予約情報が全て削除されると、ステップS4
−20において、中継器3のCPU21により、貸し出
しを行った電気自動車5に対する充電を開始する旨のコ
マンドが作成され、このコマンドが、中継器3の通信制
御部24による制御のもとで、データ伝送手段7を介し
て充電器6に送信される。そして、ステップS4−21
において、充電器6により貸し出しを行った電気自動車
5に対する充電が行われる。これにより、一連の通常返
却処理が終了し、貸し出しを行った電気自動車5が、新
たに利用可能な状態とされる。
【0075】一方、ステップS4−4において、利用者
のICカードから読み出された利用者IDや予約情報
が、内部メモリに書き込まれている利用者IDや予約情
報と一致しない場合や、ステップS4−6において、所
定時間経過しても中継器3のカード読み取り/書き込み
部27に利用者のICカードが装着されない場合、ステ
ップS4−9において、ICカードから読み取られた利
用者IDが利用者一覧データに含まれていないと判断さ
れた場合、ステップS4−12において、利用者により
入力された暗証番号が予め登録された暗証番号と異なる
場合、更には、ステップS4−13において、利用者の
ICカードから読み出された利用者IDや予約情報が、
管理サーバ2の予約管理データベース15から取得され
た利用者一覧データの内容と一致しない場合には、貸し
出された電気自動車5の返却手続きが正常に行われてい
ないと判断され、強制返却処理が行われることになる。
【0076】すなわち、不正な利用者が電気自動車5の
返却手続きを行おうとした場合や、有効な利用者が貸し
出された電気自動車5を指定された駐車プールに返却し
たが、所定の返却手続きを行わないまま立ち去ってしま
った場合、有効な利用者が、貸し出された電気自動車5
を指定された駐車プールと異なる駐車プールに返却した
ために、正常な返却手続きが行われなかった場合等にお
いては、貸し出された電気自動車5の返却手続きが正常
に行われていないと判断され、強制返却処理が行われる
ことになる。
【0077】このような場合には、まず、図11のステ
ップS4−22において、中継器3のCPU21によ
り、電気自動車5のコントロールユニット8の内部メモ
リに書き込まれた利用者IDや予約情報を強制的に削除
する旨のコマンドが作成され、このコマンドが、中継器
3の通信制御部24による制御のもとで、データ伝送手
段7を介して充電器6に送信され、充電器6から電気自
動車5のコントロールユニット8に転送される。そし
て、ステップS4−23において、この電気自動車5の
コントロールユニット8により、内部メモリに書き込ま
れた利用者IDや予約情報が強制的に削除される。
【0078】次に、ステップS4−24において、中継
器3のCPU21により、管理サーバ2の予約管理デー
タベース15に利用者IDと対応付けられて格納された
予約情報を強制的に削除する旨のコマンドが作成され、
このコマンドが、中継器3の通信制御部24による制御
のもとで、通信ネットワーク4を介して管理サーバ2に
送信される。そして、ステップS4−25において、こ
の管理サーバ2のCPU11により、予約管理データベ
ース15に利用者IDと対応付けられて格納された予約
情報が強制的に削除される。
【0079】また、ステップS4−26において、中継
器3により強制返却処理が行われた旨の情報が、中継器
3の通信制御部24による制御のもとで、通信ネットワ
ーク4を介して管理サーバ2に送信される。この強制返
却処理が行われた旨の情報は、利用者IDと対応付けら
れて、予約管理データベース15に格納される。
【0080】次に、ステップS4−27において、中継
器3のCPU21による制御のもとで、貸し出された電
気自動車5の返却手続きが正常に行われておらず、強制
返却処理を行った旨を利用者に伝え、利用者に対する警
告を行うための画面が中継器3の表示部25に表示され
る。
【0081】次に、ステップS4−28において、管理
サーバ2の予約管理データベース15から取得され、R
AM23等に一時的に格納されている利用者一覧データ
が中継器3のCPU21により参照されて、電気自動車
5の貸し出しを行った利用者の返却履歴が把握され、強
制返却処理を行った回数がカウントアップされる。そし
て、ステップS4−29において、今回の強制返却処理
で、利用者の強制返却処理を行った回数が予め設定され
た所定回数を超えたかどうかが判断され、利用者の強制
返却回数が所定回数を超えたと判断されたときは、ステ
ップS4−30において、管理サーバ2の予約管理デー
タベース15に格納されている利用者IDを削除する旨
のコマンドが作成され、このコマンドが、中継器3の通
信制御部24による制御のもとで、通信ネットワーク4
を介して管理サーバ2に送信される。そして、ステップ
S4−31において、管理サーバ2のCPU11によ
り、予約管理データベース15に格納されている利用者
IDが削除される。これにより、利用者IDが削除され
た利用者は、次回から電気自動車5の利用が許可されな
いことになる。
【0082】一方、ステップS4−29において利用者
の強制返却回数が所定回数を超えていないと判断された
とき、或いは、ステップS4−31において予約管理デ
ータベース15に格納されている利用者IDが削除され
た後は、上述したステップS4−19に進み、通常返却
処理と同様に、利用者のICカードに書き込まれた予約
情報がカード読み取り/書き込み部27により削除され
る。そして、ステップS4−20において、貸し出しを
行った電気自動車5に対する充電を開始する旨のコマン
ドが充電器6に送信され、ステップS4−21におい
て、充電器6により貸し出しを行った電気自動車5に対
する充電が行われる。これにより、一連の強制返却処理
が終了し、貸し出しを行った電気自動車5が、強制的に
新たに利用可能な状態とされる。
【0083】以上説明したように、本発明を適用した車
両共同利用システム1においては、利用者によって貸し
出された電気自動車5の返却手続きが正常に行われなか
った場合に、中継器3が予約情報の削除や電気自動車5
の充電等の車両返却処理を強制的に行って、貸し出され
た電気自動車5を強制的に利用可能な状態とするように
しているので、電気自動車5の利用効率の向上を図るこ
とができると共に、貸し出された電気自動車5が放置さ
れることに起因して、この電気自動車5に補器バッテリ
上がり等の問題が生じる不都合を未然に防止することが
できる。
【0084】また、この車両共同利用システム1におい
ては、貸し出された電気自動車5の返却手続きが正常に
行われなかった場合に、中継器3の表示部25に警告画
面を表示して、利用者に対して警告するようにしている
ので、利用者に対して正常な返却手続きを促すことがで
きる。
【0085】また、この車両共同利用システム1におい
ては、管理サーバ2の予約管理データベース15に、過
去に強制返却処理が行われた回数を利用者IDと対応付
けて格納しておき、この強制返却処理が行われた回数が
所定の回数を超えたとき、すなわち、正常な返却手続き
を行わない利用者が同様な行為を繰り返した場合に、予
約管理データベース15に登録された利用者の利用者I
Dを削除して、その利用者に対する電気自動車5の貸し
出しを許可しないようにしているので、利用者の質の向
上を図って、電気自動車5の利用効率を更に向上させる
ことができる。
【0086】なお、利用者が電気自動車5を利用してい
る間に電気自動車5に故障が生じ、次回の走行に支障を
きたすような場合や、電気自動車5のドアロックや窓閉
めが正常に行われていない状態で駐車プールに駐車され
ている場合は、これらの情報が管理サーバ2に送信さ
れ、管理サーバ2において、これらの電気自動車5の状
態が確認できるようになっていることが望ましい。
【0087】車両共同利用システム1では、上述したよ
うに、これらの情報が、車両情報として電気自動車5の
コントロールユニット8の内部メモリに随時書き込まれ
るようになっているので、中継器3が、これらの情報を
充電器6を介して電気自動車5のコントロールユニット
8の内部メモリから取得し、管理サーバ2に転送するこ
とが可能である。これにより、管理サーバ2においてこ
れらの情報が確認され、電気自動車5の修理や保守を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両共同利用システムの概略
構成を示す図である。
【図2】前記車両共同利用システムが備える管理サーバ
の構成を示すブロック図である。
【図3】前記管理サーバが備える予約管理データベース
に格納される情報の一例を示す図である。
【図4】前記車両共同利用システムが備える中継器の構
成を示すブロック図である。
【図5】前記車両共同利用システムにおける処理の流れ
を概略的に示すフローチャートである。
【図6】前記車両共同利用システムにおける予約手続き
及び車両予約処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】前記車両共同利用システムにおける予約手続き
及び車両予約処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】前記車両共同利用システム1において利用者が
電気自動車を利用する際の利用手続きの流れを示すフロ
ーチャートである。
【図9】前記車両共同利用システムにおける返却手続き
及び車両返却処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】前記車両共同利用システムにおける通常返却
処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】前記車両共同利用システムにおける強制返却
処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両共同利用システム 2 管理サーバ 3 中継器 4 通信ネットワーク 5 電気自動車 6 充電器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車プールに配置された車両を複数の利
    用者で共同利用する車両共同利用システムにおいて、 駐車プールに設置され、利用者による車両の予約手続き
    及び返却手続きを受け付けて、所定の処理を行う中継器
    と、 前記中継器と通信ネットワークを介して接続され、前記
    利用者の識別情報や前記利用者による車両の予約情報を
    管理する管理サーバとを備え、 前記中継器が、前記利用者による車両の返却手続きが正
    常に行われなかった場合に、この車両を強制的に利用可
    能な状態とする強制返却処理を行うことを特徴とする車
    両共同利用システム。
  2. 【請求項2】 前記車両には、前記利用者による予約情
    報を記憶して、この予約情報に応じて当該車両の動作を
    制御する制御手段が設けられており、 前記中継器による強制返却処理は、前記車両の制御手段
    に記憶された予約情報を削除する処理を含むことを特徴
    とする請求項1に記載の車両共同利用システム。
  3. 【請求項3】 前記管理サーバは、前記利用者による車
    両の返却手続きが正常に行われなかった場合に、その旨
    の情報を前記利用者の識別情報と対応付けて記憶するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の車両共同利用シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記中継器は、前記車両の返却手続きを
    正常に行わなかった利用者が次に車両の予約手続きを行
    ったときに、前記管理サーバに記憶された情報を参照し
    て、前回の車両の返却手続きが正常に行われなかった旨
    を利用者に警告として提示することを特徴とする請求項
    3に記載の車両共同利用システム。
  5. 【請求項5】 前記管理サーバは、前記利用者毎に返却
    手続きを正常に行わなかった回数を計数し、返却手続き
    を正常に行わなかった回数が所定の回数を超えた場合
    に、その利用者の識別情報を削除することを特徴とする
    請求項3又は4に記載の車両共同利用システム。
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