JPH08153134A - 配線cad装置 - Google Patents

配線cad装置

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JPH08153134A
JPH08153134A JP6296470A JP29647094A JPH08153134A JP H08153134 A JPH08153134 A JP H08153134A JP 6296470 A JP6296470 A JP 6296470A JP 29647094 A JP29647094 A JP 29647094A JP H08153134 A JPH08153134 A JP H08153134A
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亮二 山田
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Hirotomo Yamashita
裕寛 山下
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一幸 飯田
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、LSI,MCM,PWBなどの配
線設計を対話形式で行なうCAD装置に関し、着目事象
についての状況を画面上で瞬時に識別可能にし、操作性
の向上および配線設計時間の短縮をはかることを目的と
する。 【構成】 新規表示処理もしくは削除処理のタイミング
を未配線ピンの検索タイミングとして検知する検索タイ
ミング検知部4と、この検索タイミング検知部4により
検索タイミングが検知されると未配線ピンを検索する未
配線ピン検索部5と、この未配線ピン検索部5により検
索された未配線ピンについての表示部2での表示状態を
配線済の部品ピンと視覚的に区別可能な状態にした表示
データを作成する表示データ作成部6Aとをそなえ、表
示制御部3が、表示データ作成部6Aにより作成された
表示データを表示部2に表示させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図26〜図33) 発明が解決しようとする課題(図26〜図33) 課題を解決するための手段(図1〜図9) 作用(図1〜図9) 実施例(図10〜図25) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、大規模集積回路(LS
I),マルチチップモジュール(MCM),プリント配
線板(PWB:Printed Wiring Board)などの配線設計を
対話形式で行なうCAD(Computer-Aided Design:計算
機援用設計)装置に関し、特に、そのCAD装置におけ
る設計対象の表示手法の改善をはかった装置に関する。
【0003】近年、LSI,MCM,PWBなどでは、
部品を高密度に実装し、より少ない信号層で、また、短
納期で配線することが要求されている。そこで、一般
に、LSI,MCM,PWB等の配線設計は、図形処理
装置などの配線CAD装置を用い設計対象をディスプレ
イ上に表示しながら対話形式で行なわれているが、この
とき、既存の構成要素や接続状況などの識別を容易にし
て少ない動作で対話処理を進める表示技術を確立する必
要がある。
【0004】
【従来の技術】図形処理装置などの配線CAD装置にお
ける、配線設計対象の一般的な表示手法を、図26〜図
33により説明する。 (A1)対話形式で処理を行なう配線CAD装置において、
未配線となっている部品ピン(以下、未配線ピンとい
う)の認識は、例えば図26に示すフローチャート(ス
テップS81〜S85)による手順に従って以下のよう
に行なわれる。
【0005】つまり、まず、設計者(オペレータ)が、
キーボード,マウス,タブレットなどの入力装置から
「未配線ピンの表示指示」を入力し(ステップS8
1)、その指示の入力時点までの配線設計データに基づ
いて未配線ピンを自動的に検索し(ステップS82)、
該当する部品ピンつまり未配線ピンが有るか否かを判定
する(ステップS83)。
【0006】未配線ピンが存在した場合(ステップS8
3でYES判定の場合)、その未配線ピンと、当該未配
線ピンに配線接続されるべきピンとの位置関係を明確化
すべく、未配線ピンと接続対象ピンとの間を結ぶ線等を
表示するための表示データを作成し(ステップS8
4)、その表示データに基づいて、ディスプレイ上に、
未配線ピンが表示されるとともに、その未配線ピンとペ
アになる接続対象ピンが、適当な線により接続されて表
示される(ステップS85)。例えば、図28に示すよ
うに、未配線ピン100と、この未配線ピン100に接
続されるべき接続対象ピン101との間に、これらのピ
ン100,101を結ぶ点線102が表示される。
【0007】このとき、未配線ピンの表示形式として
は、ディスプレイ上に表示された一つの部品ピンをマ
ウスポインタ等にてヒットすることにより、ヒットした
部品ピンと、この部品ピンに配線接続されるべき未配線
ピンとの間を結ぶ線等を表示する形式や、ディスプレ
イ上に表示された部品をマウスポインタ等にてヒットす
ることにより、その部品の各ピンと、これらのピンに接
続されるべき未配線ピンとの間を結ぶ線等を表示する形
式や、入力装置等におけるファンクションキー等を操
作することにより、現在の配線設計対象全体における全
ての未配線ピンと、各未配線ピンに接続されるべき全て
の部品ピンとの間を結ぶ線等を表示する形式などがあ
る。
【0008】(A2)また、対話形式で処理を行なう配線C
AD装置において、どこにも接続されていない配線パタ
ーン(以下、未接続パターンという)や、その未接続パ
ターンの端部の認識は、例えば図27に示すフローチャ
ート(ステップS86〜S90)による手順に従って以
下のように行なわれる。なお、上述のような未接続パタ
ーンは、例えば、2つの部品ピン間を一旦接続した後
に、削除処理等により両端の配線パターンを削除したよ
うな場合に発生する。
【0009】図27に示すように、つまり、設計者が、
ディスプレイ上に現在表示されている画面を参照して、
そのディスプレイ上で配線設計対象の任意の領域に着目
し、入力装置を操作してその領域を拡大表示する(ステ
ップS86)。そして、設計者は、ディスプレイ上で拡
大表示された当該領域を参照し、該当する未接続パター
ンを視覚的に検索し(ステップS87)、該当する未接
続パターンが存在するか否かを視認する(ステップS8
8)。
【0010】該当する未接続パターンが、ディスプレイ
上に表示された領域内に存在しない場合(ステップS8
8でNO判定の場合)、設計者は、入力装置を操作して
画面の移動を行ない、ディスプレイ上に他の領域を表示
させてから(ステップS89)、上述と同様のステップ
S87,S88による処理を行なう。ステップS88に
て、該当する未接続パターンが存在すると判定された場
合(YES判定の場合)には、設計者は、その未接続パ
ターンを削除したり、あるいは、その未接続パターンを
所定の部品ピンに接続したり等の次処理を実行する(ス
テップS90)。
【0011】なお、従来、上述のような未接続パターン
を自動的に検索するソフトウエアも開発されてはいる
が、このソフトウエアでは、自動検索結果は、未接続パ
ターンの座標情報としてリスト出力されるのみであり、
検索された未接続パターンの即座に判断することができ
ない。 (A3)さらに、対話形式で処理を行なう配線CAD装置に
おいて、未配線区間となっている配線パターン(以下、
未配線パターンという;一端側が部品ピンに接続されて
いるが他端側が未接続の配線パターン)や、その未配線
パターンの端部の認識は、例えば前述した図26に示す
フローチャート(ステップS81〜S85)および後述
する図29に示すフローチャート(ステップS91〜S
95)による手順に従って以下のように行なわれる。
【0012】未配線パターンが存在するということは、
当然、前述した未配線ピンが存在するということである
ので、まず、図26により前述した手順で未配線ピンに
ついての検索,表示を行なってから、図29に示す手順
で未配線パターンをディスプレイ上で視覚的に探索して
いる。つまり、まず、設計者が、入力装置から「未配線
パターンの表示指示」を入力すると(ステップS8
1)、前述した通り、その指示の入力時点までの配線設
計データに基づいて未配線ピンを自動的に検索し(ステ
ップS82)、未配線ピンが有るか否かを判定する(ス
テップS83)。未配線ピンが存在した場合には、例え
ば図28に示すように、未配線ピン100と接続対象ピ
ン101との間を点線102により結んで表示する(ス
テップS84,S85)。
【0013】上述のごとく未配線ピンの検索,表示を行
なった後、設計者が、ディスプレイ上で未配線ピンを表
示する画面(例えば図28)を参照して、そのディスプ
レイ上で、点線102等を参考にしながら、配線設計対
象の任意の領域に着目し、入力装置を操作してその領域
を拡大表示する(ステップS91)。そして、設計者
は、ディスプレイ上で拡大表示された当該領域を参照
し、該当する未配線パターンを視覚的に検索し(ステッ
プS92)、該当する未配線パターンが存在するか否か
を視認する(ステップS93)。
【0014】該当する未配線パターンが、ディスプレイ
上に表示された領域内に存在しない場合(ステップS9
3でNO判定の場合)、設計者は、入力装置を操作して
画面の移動を行ない、ディスプレイ上に他の領域を表示
させてから(ステップS94)、上述と同様のステップ
S91,S92による処理を行なう。ステップS93に
て、該当する未配線パターンが存在すると判定された場
合(YES判定の場合)には、設計者は、その未接続パ
ターンを所定の部品ピンに接続する等の次処理を実行す
る(ステップS95)。
【0015】次に、具体的な未配線パターンの探索処理
例を図28により説明する。図28に示すように、ディ
スプレイ上において未配線ピン100と接続対象ピン1
01との間を点線102により結んで表示している状態
で、設計者が未配線ピン100を含む枠部104A内を
最初に拡大表示したものとする。この場合、設計者は、
ディスプレイ上の表示画面を点線102に沿って移動さ
せながら、枠部104B内を拡大表示した時点で未配線
ピン100の接続対象であるピン101を視認する。こ
の後、設計者は、ピン101に接続されている配線パタ
ーン103を視覚的に追うことにより、その配線パター
ン103が未配線パターンであることを視認するととも
に、さらに表示画面を移動させ、枠部104C内を拡大
表示した時点で未配線パターン103の端部103aの
位置を確認することができる。
【0016】(A4)一方、配線CAD装置のディスプレイ
上に複数層に亘る配線パターンを同時に表示する際に
は、層毎に表示色を変更している。図30に示すよう
に、第1層(L1)の配線パターン105は例えば青色
(図中では黒色による塗り潰し部分)で表示し、第2層
(L2)の配線パターン106は例えば赤色(図中では
斜線部分)で表示し、第3層(L3)の配線パターン1
07は例えば黄色(図中では白抜き部分)で表示する。
【0017】このとき、各層の配線パターン105〜1
07は、最上層(もしくは最下層)から下方の層(もし
くは上方の層)に向かって順に重ねて表示される。従っ
て、図30に示す例では、第1層の配線パターン105
が一番上(一番手前)に表示され、その下に第2層の配
線パターン106が表示され、さらにその下に第3層の
配線パターン107が表示されており、配線パターンが
他の層と重なる部分については上側の配線パターンが優
先的に表示されることになる。
【0018】また、図31(a)に示す例では、第1層
の配線パターン105A〜105Dが表示されるととも
に、その下に第2層の配線パターン106Aが表示さ
れ、この第2層の配線パターン106Aは、部分的に第
1層の配線パターン105Bと重なり、ビア(もしくは
IVH)109を介して第1層の配線パターン105D
に接続されている。
【0019】この図31(a)に示すように、多層に亘
るビア(もしくはIVH)109は一つの図形としてデ
ィスプレイ上に表示されるほか、第1層の配線パターン
105A〜105Dのために見ることのできない第2層
の配線パターン106Aをディスプレイ上で視認する際
には、従来、設計者が入力装置を操作して第1層の配線
パターン105A〜105Dの表示を消すことにより、
例えば図31(a)に示すように、下層の配線パターン
106Aを最上層にして表示している。
【0020】なお、図30,図31(a)における符号
108を付して示す矩形部分はパッドと呼ばれる領域
で、このパッド108は、集積回路,トランジスタなど
の半導体素子等のチップ上に外部からの配線のために設
けられた領域である。また、上述したIVH(Intersti
tial Via Hole)とは、多層プリント配線板において外層
材のみに施されるブラインドバイアホールと内層材のみ
に施されるインナーバイアホールとの総称で、多層プリ
ント配線板の2層以上の導体層間を接続する鍍金スルー
ホールで、ビアのようにプリント配線板を貫通していな
い穴である。このようなIVHにて必要な層間のみを接
続することにより、設計の自由度や実装密度の向上をは
かることができる。
【0021】(A5)また、配線CAD装置のディスプレイ
上で配線作業を行なう際には、例えば図32に示すよう
に、配線を開始する始点110をマウスポインタ(もし
くはカーソル)111によりヒットして指定すると、配
線の終点(図示せず)をマウスポインタ111によりヒ
ットして指定するまで、始点110とマウスポインタ1
11との間には常にラバーバンド112が表示され、始
点110とマウスポインタ111との位置関係が常に明
示されるようになっている。
【0022】上述のようにして、配線区間の始点と終点
とを指定すると、この配線区間の配線処理が配線CAD
装置内で実行されるが、実際に配線処理を行なってみて
何らかの障害物等が存在するためにその配線区間につい
て配線を行なえないような場合には、エラーメッセージ
等がディスプレイ上に表示されて設計者に通知されるよ
うになっている。設計者は、そのエラーメッセージを参
照し、その配線区間の配線を行なえるように何らかの処
置をとっている。
【0023】なお、上述した障害物等の具体的な例とし
ては、ディスプレイ上では配線パターンの配置が可能に
見える箇所であっても、実際には配線パターンの許容通
過本数を超えているために、配線パターンを配置するこ
とができない箇所などが考えられる。 (A6)さらに、配線CAD装置のディスプレイ上で一旦配
線したパターンを削除する作業を行なう際には、例えば
図33に示すように、削除対象の配線パターン115上
の削除始点113および削除終点114を、マウスポイ
ンタもしくはカーソルによりヒットして指定するが、こ
のとき、削除始点113および削除終点114の位置を
ディスプレイ上で明確化すべく、削除始点113および
削除終点114の指定と同時にその位置に“×”等の目
印を表示している。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、項目(A
1)〜(A6)として上述した既存技術毎に、それぞれ、下記
項目(B1)〜(B6)のような課題がある。 (B1)未配線ピンを探索する際、,にて前述した部品
ピンや部品毎に未配線ピンを表示する形式では、設計者
が、その都度、入力装置を操作して指示を入力する必要
があり、図26にて前述したような処理を何度も繰り返
し行なわなければならず、その作業に膨大な時間を要し
ている。また、上述のような指示を入力しなければ、未
配線ピンの表示が行なわれないため、未配線ピンを残し
たまま配線設計を終了してしまうおそれもある。
【0025】また、にて前述した表示形式では、現在
の配線設計対象全体における全ての未配線ピンと、各未
配線ピンに接続されるべき全ての部品ピンとの間を結ぶ
線等が一度にディスプレイ上に表示されてしまうため、
表示画面が極めて見づらくなり、やはり、未配線ピンを
確認できず、未配線ピンを残したまま配線設計を終了し
てしまうおそれがある。
【0026】(B2)未接続パターンを探索する際には、図
27にて前述したように、任意の領域に着目し、設計者
による視認にて未接続パターンの検索を行なうといった
処理を繰り返さなければならないため、その検索作業に
膨大な時間を要するだけでなく、未接続パターンを残し
たまま配線設計を終了してしまうおそれがある。特に、
未接続パターンはごく小さい断片として残る場合があ
り、このような場合、広大な配線設計対象の中からその
未接続パターンを検索するのは極めて困難である。
【0027】(B3)未配線パターンを探索する際には、ま
ず、図26にて前述した手順により未配線ピンを検索し
て、図28に示すような表示を行なった後、ディスプレ
イ上の点線102の表示等を参考にしながら、図29に
て前述したように、未配線パターン103およびその端
部103aの位置を検索しなければならず、その検索作
業に膨大な時間を要している。
【0028】(B4)また、既存の表示技術では、図30,
図31(a)に示すように、多層の配線パターンや多層
に亘るビアやIVHなどの表示は、最上層(もしくは最
下層)から下方の層(もしくは上方の層)に向かって順
に重ねて行なわれるため、一番上の層(表面層)にパッ
ド108等のような視覚的に障害となるものが表示され
ていると、その他の層(下層)における配線パターンを
非常に認識しずらくなる。
【0029】特に、図31(a)に示すように、異なる
層で同じ位置に配線パターンが存在するような場合、複
数の配線パターンが重なって表示され、画面上では最上
層の配線パターン(符号105B)のみが表示されるこ
とになるため、他層の配線パターンの状態を瞬時に識別
することは困難である。また、多層に亘るビアやIVH
(符号109参照)なども、どの層からどの層まで存在
しているかを瞬時に識別することが困難である。
【0030】そこで、例えば図31(b)に示すよう
に、表示層を指定し、上層の表示を消去して、各層毎に
表示を行ない認識しやすくすることも行なわれている
が、このような作業は、極めて面倒なものであるだけで
なく、上層の表示を消去してしまうと、下層側との関連
を直ちに把握できなくなり、配線設計の効率の低下を招
くこともある。
【0031】(B5)配線作業時には、例えば図32に示す
ように、始点110からマウスポインタ(またはカーソ
ル)111までラバーバンド112が表示されている
が、このとき、枠部116内のみがディスプレイ上に表
示され配線区間の終点が枠部116外に存在するような
場合、その終点の位置までマウスポインタ111を移動
させなければならないのに、その終点の位置、つまり、
マウスポインタ111から終点への方向性を認識するこ
とができない。このため、始点と終点との位置関係また
は配線途中箇所(マウスポインタ111の位置)からの
終点の方向性を調べなければならず、非常に手間がかか
っていた。
【0032】また、ディスプレイ上での配線設計対象の
拡大率によっては着目ネットのパターンを識別すること
ができないため、T分岐処理(既に配線されたパターン
に対し直接新たなパターンをT字形に接続する処理)に
際し、誤って、始点110を指定されたネットとは異な
るネットのパターン上に終点を指定しまうことがある。
このような場合、ディスプレイ上にエラーメッセージ等
が表示され、設計者は、これを参照して配線指示を再度
行なうことになる。
【0033】さらに、配線区間の始点を指定した後、そ
の始点からどこまで配線を行なうことができるかは、実
際に終点を指定してみなければ判断できない。つまり、
始点と終点とを指定した際にディスプレイ上にエラーメ
ッセージが表示されず、指定した配線区間について所定
の配線処理が実行されれば、その時点で配線可能である
ことが判明する一方、始点と終点とを指定した際にディ
スプレイ上にエラーメッセージが表示されれば、その時
点で、指定した配線区間については配線不能であること
が判明する。
【0034】そして、配線不能時には、エラーメッセー
ジがディスプレイ上に表示されるだけで、障害物等によ
り配線不能な箇所が何でありどこに存在するかについて
の表示は従来行なわれていないため、設計者は、どの部
分が原因となって配線が不可能であるのかを認識できな
かった。配線不能箇所については、熟練者であれば経験
的な勘によりある程度判断することもできるが、配線不
能箇所について何の表示もなされないため、結局は、推
測で障害物等の箇所を定めてその箇所を避けて配線し、
エラーメッセージが表示されないかどうかを確認しなが
ら配線作業を行なうことになり、配線作業効率を低下さ
せてしまう。
【0035】(B6)配線パターンの削除作業時に、例えば
図33に示すように、削除始点113および削除終点1
14の位置に目印を表示し、配線パターン115の削除
区間を指定しているが、配線設計対象が複雑で実装密度
が高いような場合には、削除始点113を指定されたネ
ットとは異なるネットのパターン上に削除終点114を
指定しまうことがある。このような場合、ディスプレイ
上にエラーメッセージ等が表示され、設計者は、これを
参照して削除指示を再度行なうことになる。
【0036】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、着目事象(未配線ピン,未接続パターン,未
配線パターン,他層の配線パターン,処理対象ネット
等)についての状況を画面上で瞬時に識別できるように
して、操作性の向上をはかるとともに配線設計時間の短
縮を可能にした配線CAD装置を提供することを目的と
する。
【0037】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1において、1Aは本発明の配線CA
D装置であり、この配線CAD装置1Aは、配線設計対
象上の配線設計を対話形式で行なうべく、配線設計状態
を表示する表示部2と、この表示部2における表示状態
を制御する表示制御部3とを有するとともに、後述する
検索タイミング検知部4,未配線ピン検索部5および表
示データ作成部6Aを有して構成されている。
【0038】ここで、検索タイミング検知部4は、表示
部2に新たな配線設計データを表示する新規表示処理タ
イミング、もしくは、表示部2に表示された配線設計デ
ータの一部を削除する削除処理タイミングを、配線設計
対象上で未配線となっている部品ピンである未配線ピン
の検索タイミングとして検知するものである。また、未
配線ピン検索部5は、検索タイミング検知部4により検
索タイミングを検知すると、配線設計対象上の前記未配
線ピンを、表示部2での表示データの中から検索するも
のである。
【0039】さらに、表示データ作成部6Aは、未配線
ピン検索部5により検索された未配線ピンについての表
示部2での表示状態を、配線済の部品ピンと視覚的に区
別可能な状態にした表示データを作成するものであり、
この表示データ作成部6Aにより作成された表示データ
が、表示制御部3により表示部2に表示されるようにな
っている(請求項1)。
【0040】図2は本発明の原理ブロック図で、この図
2において、1Bは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Bは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する未接続パターン検索部7
および表示データ作成部6Bを有して構成されている。
ここで、未接続パターン検索部7は、配線設計対象上で
どこにも接続されていない配線パターンである未接続パ
ターンを、表示部2での表示データの中から検索するも
のである。
【0041】また、表示データ作成部6Bは、未接続パ
ターン検索部7により検索された未接続パターンについ
ての表示部2での表示状態を、他の配線パターンと視覚
的に区別可能な状態にした表示データを作成するもので
あり、この表示データ作成部6Bにより作成された表示
データが、表示制御部3により表示部2に表示されるよ
うになっている(請求項2)。このとき、表示データ作
成部6Bが、未接続パターン検索部7により検索された
未接続パターンの両端部を明確化するためのマークを付
した表示データを作成するようにしてもよい(請求項
3)。
【0042】図3は本発明の原理ブロック図で、この図
3において、1Cは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Cは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する未配線パターン検索部8
および表示データ作成部6Cを有して構成されている。
ここで、未配線パターン検索部8は、配線設計対象上で
未配線区間となっている配線パターンである未配線パタ
ーンを、表示部2での表示データの中から検索するもの
である。
【0043】また、表示データ作成部6Cは、未配線パ
ターン検索部8により検索された未配線パターンの先端
部から当該未配線パターンが接続されるべき部品ピンま
での間を結ぶ線を表示するための表示データを作成する
ものであり、この表示データ作成部6Cにより作成され
た表示データが、表示制御部3により表示部2に表示さ
れるようになっている(請求項4)。このとき、表示デ
ータ作成部6Cが、未配線パターン検索部8により検索
された未配線パターンの先端部を明確化するためのマー
クを付した表示データを作成するようにしてもよい(請
求項5)。
【0044】図4は本発明の原理ブロック図で、この図
4において、1Dは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Dは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する表示データ作成部6Dを
有して構成されている。ここで、表示データ作成部6D
は、複数層に亘る配線設計状態を同時に表示部2に階層
的に重ねて表示するに際して、各層の配線設計状態の表
示位置をずらした表示データを作成するものであり、こ
の表示データ作成部6Dにより作成された表示データ
が、表示制御部3により表示部2に表示されるようにな
っている(請求項6)。このとき、各層の配線設計状態
の階層表示順序を指定する階層表示順序指定部をそな
え、表示データ作成部6Dが、表示順序指定部により指
定された階層表示順序に応じて表示データを作成するよ
うに構成してもよい(請求項7)。
【0045】図5は本発明の原理ブロック図で、この図
5において、1Eは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Eは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する位置情報算出部9および
表示データ作成部6Eを有して構成されている。ここ
で、位置情報算出部9は、表示部2に表示された配線設
計データに対して配線パターンを新たに追加する配線処
理時に、当該配線パターンの始点および終点の位置情報
と、当該配線パターンの配置位置を指定すべく表示部2
に表示されるポインタの位置情報とを求めるものであ
る。
【0046】また、表示データ作成部6Eは、位置情報
算出部9により求められた当該配線パターンの始点およ
び終点の位置情報とポインタの位置情報とに基づいて、
当該配線パターンの始点からポインタの位置までの区間
と、ポインタの位置から当該配線パターンの終点までの
区間とをそれぞれ接続しうるラバーバンドの表示データ
を作成するものであり、この表示データ作成部6Eによ
り作成された表示データが、表示制御部3により表示部
2に表示されるようになっている(請求項8)。
【0047】図6は本発明の原理ブロック図で、この図
6において、1Fは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Fは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する処理対象ネット検索部1
0および表示データ作成部6Fを有して構成されてい
る。ここで、処理対象ネット検索部10は、表示部2に
表示された配線設計データに対して配線パターンを新た
に追加する配線処理時、もしくは、表示部2に表示され
た配線設計データの一部を削除する削除処理時に、表示
部2に表示されるポインタにより指定された処理始点を
含む処理対象ネットを、表示部2での表示データの中か
ら検索するものである。
【0048】また、表示データ作成部6Fは、処理対象
ネット検索部10により検索された処理対象ネットにつ
いての表示部2での表示状態を、他のネットと視覚的に
区別可能な状態にした表示データを作成するものであ
り、この表示データ作成部6Fにより作成された表示デ
ータが、表示制御部3により表示部2に表示されるよう
になっている(請求項9)。
【0049】図7は本発明の原理ブロック図で、この図
7において、1Gは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Gは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する位置情報算出部11およ
び表示データ作成部6Gを有して構成されている。ここ
で、位置情報算出部11は、表示部2に表示された配線
設計データの一部を削除する削除処理時に、表示部2に
表示されるポインタにより指定された削除始点の位置情
報と、ポインタの位置情報とを求めるとともに、削除始
点を含む削除対象ネット上でポインタの位置に最も近い
位置を削除終点候補位置情報として求めるものである。
【0050】また、表示データ作成部6Gは、位置情報
算出部11により求められた削除始点の位置情報,ポイ
ンタの位置情報および削除終点候補位置情報に基づい
て、削除始点の位置から削除終点候補位置を経由してポ
インタの位置へ至るラバーバンドの表示データを作成す
るものであり、この表示データ作成部6Gにより作成さ
れた表示データが、表示制御部3により表示部2に表示
されるようになっている(請求項10)。
【0051】図8は本発明の原理ブロック図で、この図
8において、1Hは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Hは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する位置情報算出部12,配
線判定部13,障害要因探索部14および表示データ作
成部6Hを有して構成されている。ここで、位置情報算
出部12は、表示部2に表示された配線設計データに対
して配線パターンを新たに追加する配線処理時に、表示
部2に表示されるポインタにより指定された配線始点の
位置情報と、ポインタの位置情報とを求めるものであ
る。
【0052】また、配線判定部13は、位置情報算出部
12により求められた配線始点の位置情報およびポイン
タの位置情報に基づいて、配線始点の位置とポインタの
位置との間に配線を行なうことが可能であるか否かを常
時判定するものであり、障害要因探索部14は、配線判
定部13により配線始点の位置とポインタの位置との間
の配線が不可能であると判定された場合、当該配線が不
可能となる障害要因の位置を探索するものである。
【0053】そして、表示データ作成部6Hは、位置情
報算出部12により求められた配線始点の位置情報およ
びポインタの位置情報に基づいて、配線始点からポイン
タの位置までの区間を接続しうるラバーバンドの表示デ
ータを作成するとともに、配線判定部13により配線始
点の位置とポインタの位置との間の配線が不可能である
と判定された場合には、障害要因探索部14により探索
された障害要因の位置からポインタの位置までのラバー
バンドについての表示部2での表示状態を、配線始点の
位置から当該障害要因の位置までのラバーバンドと視覚
的に区別可能な状態にした表示データを作成するもので
あり、この表示データ作成部6Hにより作成された表示
データが、表示制御部3により表示部2に表示されるよ
うになっている(請求項11)。
【0054】図9は本発明の原理ブロック図で、この図
9において、1Iは本発明の配線CAD装置であり、こ
の配線CAD装置1Iは、前述と同様の表示部2および
表示制御部3のほか、後述する位置情報算出部15,配
線判定部16,障害要因探索部17および表示データ作
成部6Iを有して構成されている。ここで、位置情報算
出部15は、表示部2に表示された配線設計データに対
して配線パターンを新たに追加する配線処理時に、表示
部2に表示されるポインタにより指定された配線始点の
位置情報および配線終点の位置情報を求めるものであ
る。
【0055】また、配線判定部16は、位置情報算出部
15により求められた配線始点の位置情報および配線終
点の位置情報に基づいて、配線始点の位置と配線終点の
位置との間に配線を行なうことが可能であるか否かを判
定するものであり、障害要因探索部17は、配線判定部
16により配線始点の位置と該配線終点の位置との間の
配線が不可能であると判定された場合には、当該配線が
不可能となる障害要因の位置を探索するものである。
【0056】そして、表示データ作成部6Iは、障害要
因探索部17により探索された障害要因の位置を明確化
する表示データを作成するものであり、この表示データ
作成部6Iにより作成された表示データが、表示制御部
3により表示部2に表示されるようになっている(請求
項12)。
【0057】
【作用】図1により上述した本発明の配線CAD装置で
は、検索タイミング検知部4により、新規表示処理タイ
ミングまたは削除処理タイミングが検知されると、その
タイミングを契機として、未配線ピン検索部5により配
線設計対象上での未配線ピンが自動的に検索される。
【0058】そして、表示データ作成部6Aにより、未
配線ピンについての表示部2での表示状態を、配線済の
部品ピンと視覚的に区別可能な状態にした表示データが
作成され、その表示データが表示制御部3により表示部
2に表示される。従って、設計者は、従来のごとく一々
未配線ピンの表示指示を入力することなく、未配線ピン
を表示部2上で常に且つ瞬時に識別することができる
(請求項1)。
【0059】図2により上述した本発明の配線CAD装
置では、未接続パターン検索部7により、未接続パター
ンが自動的に検索され、表示データ作成部6Bにより、
未接続パターンについての表示部2での表示状態を、他
の配線パターンと視覚的に区別可能な状態にした表示デ
ータが作成され、その表示データが表示制御部3により
表示部2に表示される。
【0060】従って、設計者は、従来のごとく視認によ
る検索を繰り返し行なうことなく、未接続パターンを表
示部2上で瞬時に識別することができる(請求項2)。
このとき、表示データ作成部6Bにより未接続パターン
の両端部を明確化するためのマークを付した表示データ
を作成し、その表示データを表示部2に表示すること
で、設計者は、未接続パターンの両端部を表示部2上で
瞬時に確認することができる(請求項3)。
【0061】図3により上述した本発明の配線CAD装
置では、未配線パターン検索部8により、未配線パター
ンが自動的に検索され、表示データ作成部6Cにより、
未配線パターンの先端部から当該未配線パターンが接続
されるべき部品ピンまでの間を結ぶ線を表示するための
表示データが作成され、その表示データが表示制御部3
により表示部2に表示される。
【0062】従って、設計者は、従来のごとく未配線ピ
ンの検索後に未配線パターンを視認にて検索することな
く、未配線パターンの先端部から配線先部品ピンまでの
区間を表示部2上で瞬時に識別することができる(請求
項4)。このとき、表示データ作成部6Cにより未配線
パターンの先端部を明確化するためのマークを付した表
示データを作成し、その表示データを表示部2に表示す
ることで、設計者は、未配線パターンの先端部を表示部
2上で瞬時に確認することができる(請求項5)。
【0063】図4により上述した本発明の配線CAD装
置では、複数層に亘る配線設計状態の階層表示時に、表
示データ作成部6Dにより、各層の配線設計状態の表示
位置をずらした表示データが作成され、その表示データ
が表示制御部3により表示部2に表示される。従って、
設計者は、上層の表示データを消去することなく、重な
っていて視認できなかった下層の表示データを確認で
き、複数層に亘る配線パターンやビア等を表示部2上で
瞬時に識別することができる(請求項6)。
【0064】このとき、表示順序指定部により指定され
た階層表示順序に応じて、表示データ作成部6Dが表示
データを作成することで、設計者は、任意の層を最上層
にして表示部2に表示させることができ、各層毎の配線
状況を表示部2上で瞬時に識別することができる(請求
項7)。図5により上述した本発明の配線CAD装置で
は、配線処理時に、位置情報算出部9により、当該配線
パターンの始点および終点の位置情報と、当該配線パタ
ーンの配置位置を指定すべく表示部2に表示されるポイ
ンタの位置情報とが求められる。
【0065】そして、求められた当該配線パターンの始
点および終点の位置情報とポインタの位置情報とに基づ
いて、表示データ作成部6Eにより、当該配線パターン
の始点からポインタの位置までの区間と、ポインタの位
置から当該配線パターンの終点までの区間とをそれぞれ
接続しうるラバーバンドの表示データが作成され、その
表示データが表示制御部3により表示部2に表示され
る。
【0066】従って、設計者は、ポインタの位置から終
点までの区間に表示されるラバーバンド表示を参照する
ことにより、ポインタと終点との位置関係や、ポインタ
の位置から終点への方向性を表示部2上で瞬時に識別す
ることができる(請求項8)。図6により上述した本発
明の配線CAD装置では、配線処理時または削除処理時
に、処理対象ネット検索部10により、ポインタにより
指定された処理始点を含む処理対象ネットが自動的に検
索される。
【0067】そして、表示データ作成部6Fにより、処
理対象ネットについての表示部2での表示状態を、他の
ネットと視覚的に区別可能な状態にした表示データが作
成され、その表示データが表示制御部3により表示部2
に表示される。従って、設計者は、ポインタにより処理
終点を指定すべき処理対象ネットを表示部2上で瞬時に
識別することができる(請求項9)。
【0068】図7により上述した本発明の配線CAD装
置では、削除処理時に、位置情報算出部11により、ポ
インタにて指定された削除始点の位置情報と、ポインタ
の位置情報とが求められるとともに、削除始点を含む削
除対象ネット上でポインタの位置に最も近い位置が削除
終点候補位置情報として求められる。そして、求められ
た削除始点の位置情報,ポインタの位置情報および削除
終点候補位置情報に基づいて、表示データ作成部6Gに
より、削除始点の位置から削除終点候補位置を経由して
ポインタの位置へ至るラバーバンドの表示データが作成
され、その表示データが表示制御部3により表示部2に
表示される。
【0069】従って、設計者は、ラバーバンド表示を参
照することにより、削除対象ネット上の削除終点候補位
置を瞬時に識別することができる(請求項10)。図8
により上述した本発明の配線CAD装置では、配線処理
時に、位置情報算出部12により、ポインタにて指定さ
れた配線始点の位置情報と、ポインタの位置情報とが求
められ、求められた配線始点の位置情報およびポインタ
の位置情報に基づいて、配線判定部13により、配線始
点の位置とポインタの位置との間に配線を行なうことが
可能であるか否かが常時判定される。
【0070】そして、配線判定部13により配線が不可
能であると判定された場合、障害要因探索部14によ
り、当該配線が不可能となる障害要因の位置が探索さ
れ、表示データ作成部6Hにより、障害要因の位置から
ポインタの位置までのラバーバンドについての表示部2
での表示状態を、配線始点の位置から当該障害要因の位
置までのラバーバンドと視覚的に区別可能な状態にした
表示データが作成され、その表示データが表示制御部3
により表示部2に表示される。
【0071】従って、設計者は、配線始点からポインタ
までのラバーバンド表示を参照することにより、配線始
点の位置から配線可能な領域や、配線の可/不可や、配
線不可の場合の障害要因位置を表示部2上で瞬時(リア
ルタイム)に識別することができる(請求項11)。図
9により上述した本発明の配線CAD装置では、配線処
理時に、位置情報算出部15により、ポインタにて指定
された配線始点の位置情報および配線終点の位置情報が
求められ、求められた配線始点の位置情報および配線終
点の位置情報に基づいて、配線判定部16により、配線
始点の位置と配線終点の位置との間に配線を行なうこと
が可能であるか否かが判定される。
【0072】そして、配線判定部16により配線が不可
能であると判定された場合には、障害要因探索部17に
より、当該配線が不可能となる障害要因の位置が探索さ
れ、表示データ作成部6Iにより、障害要因の位置を明
確化する表示データが作成され、その表示データが表示
制御部3により表示部2に表示される。従って、設計者
は、配線区間を配線始点および配線終点により指定した
際に、その配線区間についての配線の可/不可や、配線
不可の場合の障害要因位置を表示部2上で瞬時に識別す
ることができる(請求項12)。
【0073】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明の一実施例としての配線CAD装置
の構成を示すブロック図であり、この図2において、2
0は本実施例の配線CAD装置で、この配線CAD装置
20は、配線設計対象(例えばLSI,MCM,PWB
等)上の配線設計を対話形式で行なうべく、設計者によ
り操作されて各種データや各種指示等を入力するための
入力装置(例えばキーボード,マウス,タブレット
等)、配線設計状態を表示する表示装置(表示部;例え
ばCRT等のディスプレイ)22と、この表示装置22
における表示状態を制御する表示制御部23とを有して
構成されている。
【0074】そして、本実施例の配線CAD装置20に
は、後述するメモリ24,表示データ作成部25,検索
タイミング検知部26,未配線ピン検索部27,未接続
パターン検索部28,未配線パターン検索部29,処理
対象ネット検索部30,位置情報算出部31,配線判定
部32,障害要因探索部33がそなえられている。な
お、メモリ24は、例えばRAMやROM等により構成
されるものであり、符号25〜33で示す構成要素の各
機能は、例えばCPUにより実現されるようになってい
る。
【0075】ここで、メモリ24は、表示装置22に表
示されるべき配線設計対象上の全表示データを格納する
ものであり、表示データ作成部25は、後述するような
各種機能を有しており、表示装置22にて表示すべきデ
ータ(表示データ)を作成するものである。検索タイミ
ング検知部26は、表示装置22に新たな配線設計デー
タを表示する新規表示処理タイミング、もしくは、表示
装置22に表示された配線設計データの一部を削除する
削除処理タイミング、つまり未配線ピンが生じる可能性
のある処理タイミングを検知するもので、このタイミン
グを検知すると、後述する未配線ピン検索部27の動作
を起動させるものである。
【0076】未配線ピン検索部27は、検索タイミング
検知部26により検索タイミングを検知すると起動さ
れ、配線設計対象上の未配線ピンを、メモリ24に記憶
された表示装置22での全表示データの中から検索し、
その検索結果を表示データ作成部25へ出力するもので
ある。未接続パターン検索部28は、入力装置21によ
り未接続パターンを表示すべき指示(未接続パターンの
表示モード設定)がなされている場合に起動され、配線
設計対象上の未接続パターンを、メモリ24に記憶され
た表示装置22での全表示データの中から検索し、その
検索結果を表示データ作成部25へ出力するものであ
る。
【0077】同様に、未配線パターン検索部29は、入
力装置21により未配線パターンを表示すべき指示(未
配線パターンの表示モード設定)がなされている場合に
起動され、配線設計対象上の未配線パターンを、メモリ
24に記憶された表示装置22での全表示データの中か
ら検索し、その検索結果を表示データ作成部25へ出力
するものである。
【0078】処理対象ネット検索部30は、表示装置2
2に表示された配線設計データに対して配線パターンを
新たに追加する配線処理を行なう際、もしくは、表示装
置22に表示された配線設計データの一部を削除する削
除処理を行なう際に、マウスポインタ(もしくはカーソ
ル)により指定された処理始点を含む処理対象ネット
を、メモリ24に記憶された表示装置22での全表示デ
ータの中から検索し、その検索結果を表示データ作成部
25へ出力するものである。
【0079】位置情報算出部31は、配線処理時に、マ
ウスポインタの位置情報と、このマウスポインタにより
指定された配線始点および配線終点の位置情報とを表示
装置22の画面上の座標として求めるものである。ま
た、本実施例の位置情報算出部31は、入力装置21に
より削除終点候補位置表示をリアルタイムに行なうべき
指示(削除終点候補位置のリアルタイム表示モード設
定)がなされている場合に、マウスポインタの位置情報
と、このマウスポインタにより指定された削除始点の位
置情報とを求めるとともに、その削除始点を含む削除対
象ネット上でマウスポインタの位置に最も近い位置を削
除終点候補位置情報として求めるものである。
【0080】配線判定部32は、入力装置21により配
線可/不可表示をリアルタイムに行なうべき指示(配線
可/不可のリアルタイム表示モード設定)がなされてい
る場合に起動され、位置情報算出部31により求められ
た配線始点の位置情報およびマウスポインタの位置情報
に基づいて、配線始点の位置とマウスポインタの位置と
の間に配線を行なうことが可能であるか否かを常時判定
するものである。
【0081】また、この配線判定部32は、入力装置2
1により障害物表示を行なうべき指示(障害物表示モー
ド設定)がなされている場合にも起動され、配線始点と
配線終点とが指定(つまり配線区間が指定)されると、
位置情報算出部31により求められた配線始点の位置情
報および配線終点の位置情報に基づいて、配線始点の位
置と配線終点の位置との間に配線を行なうことが可能で
あるか否かを判定するようになっている。
【0082】さらに、障害要因探索部33は、配線判定
部32により配線始点の位置とマウスポインタの位置も
しくは配線終点の位置との間の配線が不可能であると判
定された場合に、当該配線が不可能となる障害要因(障
害物)の位置を、メモリ24に記憶された表示装置22
での全表示データに基づいて探索し、その探索結果を表
示データ作成部25へ出力するものである。
【0083】そして、本実施例の表示データ作成部25
は、下記項目(1) 〜(10)のような表示データを作成する
機能を有している。 (1) 未配線ピン検索部27により検索された未配線ピン
についての表示装置22での表示状態を、配線済の部品
ピンと視覚的に区別可能な状態にした表示データを作成
する。この表示データにより、表示装置22の画面上で
は、例えば図15に示すように、未配線ピン41が
“■”で表示され、既配線ピン42が“○”で表示され
る。なお、43は配線パターンである。図15に示す例
では、未配線ピン41と既配線ピン42とをその表示形
状の違いによって区別できるようにしているが、他の表
示形状を用いてもよいし、表示色の違いによって区別で
きるようにしてもよい。
【0084】(2) 未接続パターン検索部28により検索
された未接続パターンについての表示装置22での表示
状態を、他の配線パターンと視覚的に区別可能な状態に
した表示データを作成する。このとき、未接続パターン
検索部28により検索された未接続パターンの両端部を
明確化するためのマークを付した表示データを作成す
る。この表示データにより、表示装置22の画面上で
は、例えば図16に示すように、未接続パターン44の
両端部45に“★”が付されて表示される。このとき、
未接続パターン44を、他の配線パターン43とは異な
る表示色や表示形状により表示してもよい。
【0085】(3) 未配線パターン検索部29により検索
された未配線パターンの先端部から当該未配線パターン
が接続されるべき部品ピンまでの間を結ぶ線を表示する
ための表示データを作成する。このとき、未配線パター
ン検索部29により検索された未配線パターンの先端部
を明確化するためのマークを付した表示データを作成す
る。この表示データにより、表示装置22の画面上で
は、例えば図17に示すように、未配線パターン46の
先端部47に“★”が付されて表示されるとともに、そ
の先端部47から、接続されるべき未配線ピン41まで
の間を結ぶ線48が表示される。この線48は、図17
に示すような直線であっても、円弧等の曲線であっても
よい。
【0086】(4) 複数層に亘る配線設計状態(配線パタ
ーン,ビア,IVH等)を同時に表示装置22に階層的
に重ねて表示するに際して、各層の配線設計状態の表示
位置をずらすとともに、各層毎に異なる表示色(もしく
は異なる表示形状)とした表示データを作成する。この
表示データにより、表示装置22の画面上では、例えば
図18に示すように、第1層(L1)の配線パターン4
9が例えば青色(図中では黒色による塗り潰し部分)で
表示されるとともに、第2層(L2)の配線パターン5
0が例えば赤色(図中では白抜き部分)で且つ第1層の
配線パターン49から適当な量だけずれた状態で表示さ
れる。また、第1層のビア(もしくはIVH)49Aお
よび第2層のビア(もしくはIVH)50Aも、図19
に示すように、前記適当な量だけずれた状態で表示され
る。なお、上述のように配線パターンを層毎に表示位置
をずらす表示は、入力装置22から表示位置変更指示が
なされた場合に行なわれる。
【0087】(5) 入力装置(階層表示順序指定部)21
から、各層の配線設計状態の階層表示順序を指定するこ
とにより、指定された階層表示順序に応じて表示データ
を作成する。この表示データにより、表示装置22の画
面上では、通常、第1層が優先的に表示されその下方に
第2層,第3層,…と順に表示されていたものが、例え
ば図20に示すように、指定された順序(第2層,第3
層,第1層の順)で各層の配線パターン51〜53が表
示される。図20においては、第1層(L1)の配線パ
ターン51が例えば青色(図中では黒色による塗り潰し
部分)で表示され、第2層(L2)の配線パターン52
が例えば赤色(図中では白抜き部分)で表示され、第3
層(L3)の配線パターン53が例えば黄色(図中では
斜線部分)で表示されている。
【0088】(6) 位置情報算出部31により求められた
配線始点および配線終点の位置情報とマウスポインタの
位置情報とに基づいて、配線始点からマウスポインタの
位置までの区間と、マウスポインタの位置から配線終点
までの区間とをそれぞれ接続しうるラバーバンドの表示
データを作成する。この表示データにより、表示装置2
2の画面上では、例えば図21に示すように、配線始点
54とマウスポインタ56との間に従来と同様のラバー
バンド57の表示が行なわれるだけでなく、本実施例で
は、マウスポインタ56と配線終点55との間にもラバ
ーバンド58の表示が行なわれる。なお、ラバーバンド
57,58は、図21に示すような直線であっても、円
弧等の曲線であってもよい。
【0089】(7) 処理対象ネット検索部30により検索
された処理対象ネット(ワイヤグループ)についての表
示装置22での表示状態を、他のネット(ワイヤグルー
プ)と視覚的に区別可能な状態にした表示データを作成
する。この表示データにより、表示装置22の画面上で
は、例えば図22に示すように、配線処理あるいは削除
処理の対象ネットに属する配線パターン59が鋸波形状
の線で表示され、その他のネットに属する配線パターン
60が通常の実線で表示される。なお、図22に示す例
では、処理対象ネットとその他のネットとを表示形状の
違いによって区別できるようにしているが、他の表示形
状を用いてもよいし、表示色の違いによって区別できる
ようにしてもよい。
【0090】(8) 位置情報算出部31により求められた
削除始点の位置情報,マウスポインタの位置情報および
削除終点候補位置情報に基づいて、削除始点の位置から
削除終点候補位置を経由してマウスポインタの位置へ至
るラバーバンドの表示データを作成する。この表示デー
タにより、表示装置22の画面上では、例えば図23に
示すように、削除対象ネットに属する配線パターン61
に沿って、削除始点62から配線パターン61上の削除
終点候補位置63を経由してマウスポインタ64に至る
ラバーバンド65が表示される。このラバーバンド65
は、図23に示すような直線であっても、円弧等の曲線
であってもよい。また、ラバーバンド65は、図23に
示すように配線パターン61に隣接して表示しても、配
線パターン61上に上書きして表示してもよい。さら
に、削除始点62や削除終点候補位置63には、その位
置を明確化するための何らかのマークを付して表示して
もよい。
【0091】(9) 位置情報算出部31により求められた
配線始点の位置情報およびマウスポインタの位置情報に
基づいて、配線始点からマウスポインタの位置までの区
間を接続しうるラバーバンドの表示データを作成すると
ともに、配線判定部32により配線始点の位置とマウス
ポインタの位置との間の配線が不可能であると判定され
た場合には、障害要因探索部33により探索された障害
要因の位置からマウスポインタの位置までのラバーバン
ドについての表示装置22での表示状態を、配線始点の
位置から当該障害要因の位置までのラバーバンドと視覚
的に区別可能な状態にした表示データを作成する。この
表示データにより、表示装置22の画面上では、例えば
図24に示すように、配線始点66とマウスポインタ6
7との間に従来と同様のラバーバンド68の表示が行な
われるが、画面上では見えない障害要因(障害物)69
がその配線区間上に存在する場合には、その障害要因6
9の位置からマウスポインタ67までのラバーバンド6
8の表示形状が波形等に変更される。なお、図24に示
す例では、配線不能区間のラバーバンド68の表示形状
を波形等に変更しているが、他の表示形状を用いてもよ
いし、表示色を変更するようにしてもよい。
【0092】(10)配線始点および配線終点を指定して配
線区間を決めた際に、配線判定部32によりその配線区
間の配線が不可能であると判定された場合には、障害要
因探索部33により探索された障害要因(障害物)の位
置を明確化する表示データを作成する。この表示データ
により、表示装置22の画面上では、例えば図25に示
すように、配線始点70と配線終点71との間に障害要
因が存在する場合、その位置に障害要因(障害物)72
が明確に表示される。このとき、その障害要因72が画
面上では見えないもの(例えば配線パターンの許容通過
本数を超えている部分)である場合には、その位置を何
らかのマークにより明確化する一方、その障害要因72
が画面上で見えるものである場合には、その表示色や表
示形状等を他の部分と異なるように変更し明確化する。
【0093】次に、上述のごとく構成された本実施例の
配線CAD装置の動作を、図11〜図14に示すフロー
チャートに従って説明する。まず、設計データを読み込
む指示(新規表示処理の指示)が入力装置21から行な
われたか否かを判定し(図11のステップS1)、その
指示が無ければ、ステップS25へ移行して作業終了の
判定を行なう一方、その指示が有れば、設計データをメ
モリ24上に読み込む(図11のステップS2)。
【0094】読み込んだデータに基づいて、表示データ
作成部25により、配線パターン,ビア(もしくはIV
H),部品ピンなどの表示データを作成する(図11の
ステップS3)。このとき、本実施例では、新規表示処
理であることが検索タイミング検知部26により検知さ
れ、未配線ピン検索部27により設計データ中の未配線
ピンデータを検索し(図11のステップS4)、未配線
ピンが存在する場合(図11のステップS5でYES判
定の場合)、表示データ作成部25により、例えば図1
5に示すような未配線ピンの表示データを作成する(図
11のステップS6)。
【0095】この後、未接続パターンの表示モード設定
がなされているか否かを判定し(図11のステップS
7)、その表示モード設定が行なわれている場合には、
未接続パターン検索部28により設計データ中の未接続
パターンデータを検索し(図11のステップS8)、未
接続パターンが存在する場合(図11のステップS9で
YES判定の場合)、表示データ作成部25により、例
えば図16に示すような未接続パターンの表示データを
作成する(図11のステップS10)。
【0096】同様に、未配線パターン(未配線区間)の
表示モード設定がなされているか否かを判定し(図11
のステップS11)、その表示モード設定が行なわれて
いる場合には、未配線パターン検索部28により設計デ
ータ中の未配線区間を検索し(図11のステップS1
2)、未配線区間が存在する場合(図11のステップS
13でYES判定の場合)、表示データ作成部25によ
り、例えば図17に示すような未配線区間の表示データ
を作成する(図11のステップS14)。
【0097】次に、配線パターンの層毎に表示位置を変
更すべき指示が入力装置22から行なわれているか否か
を判定し(図12のステップS15)、表示位置の変更
を行なう場合には、その表示位置を変更する値(適当な
ずれ量)を設定して(図12のステップS16)、その
値をメモリ24上に取り込んだ後(図12のステップS
17)、表示データ作成部25により、表示位置を変更
すべき表示データに対して、表示位置を変更するための
上記値を加算し(図12のステップS18)、例えば図
18に示すような表示データを作成する(図12のステ
ップS19)。
【0098】この後、配線パターンの層毎に表示順序変
更指示が入力装置22から行なわれているか否かを判定
し(図12のステップS20)、表示順序の変更を行な
う場合には、表示順序変更番号を入力装置22により設
定し(図12のステップS21)、その表示順序変更番
号をメモリ24上に取り込んでから(図12のステップ
S22)、表示データ作成部25により、設定された表
示順序に従って、例えば図19に示すような表示データ
を作成する(図12のステップS23)。
【0099】以上のようにして表示データ作成部25に
より作成された表示データが、表示制御部23により表
示装置22で表示されることになる(図12のステップ
S24)。所定の表示データを作成し、その表示データ
を表示装置22に一旦表示した後には、作業が終了した
か否かを判定し(図12のステップS25)、終了して
いない場合には、図12のステップS26〜S29によ
り、それぞれ配線コマンド,削除コマンド,表示位置変
更コマンド,表示順序変更コマンドによる指示が入力装
置22から行なわれたか否かを判定する。
【0100】ステップS26にて配線コマンドによる指
示が行なわれたものと判定した場合には、図13のステ
ップS31へ移行し、ステップS27にて削除コマンド
による指示が行なわれたものと判定した場合には、図1
4のステップS61へ移行する。また、ステップS28
にて表示位置変更コマンドによる指示が行なわれたもの
と判定した場合には、図12のステップS16へ移行し
て前述と同様の処理を実行するほか、ステップS29に
て表示順序変更コマンドによる指示が行なわれたものと
判定した場合には、図12のステップS21へ移行して
前述と同様の処理を実行する。
【0101】さて、ステップS26にて配線コマンドに
よる指示が行なわれたものと判定した場合、本実施例で
は、図13に示すように、まず、入力装置22を操作す
ることにより、表示装置22の画面上で配線の開始点
(配線始点)を指定し(ステップS31)、その開始点
の位置(座標)を位置情報算出部31により算出し、そ
の位置をメモリ24上に取り込む(ステップS32)。
【0102】そして、処理対象ネット検索部30によ
り、開始点に接続されている配線対象のラインデータ
(ネット,ワイヤグループ)を検索し(ステップS3
3)、表示データ作成部25により、対象物となったラ
イン(配線対象ネット)の表示データを変更し(ステッ
プS34)、表示装置22に、例えば図22に示すよう
な画面を表示する(ステップS35)。
【0103】この後、前述のごとく指定された配線開始
点に接続すべき部品ピンデータ(配線終点)を検索する
とともに(ステップS36)、位置情報算出部31によ
り、表示装置22の画面上における現在のマウスポイン
タ(カーソル)の位置を調べる(ステップS37)。メ
モリ24に取り込まれた配線開始点と現在のマウスポイ
ンタ位置との間、および、現在のマウスポインタ位置と
検索された配線終点との間を結ぶラバーバンドを表示す
べく、表示データ作成部25により、例えば図21に示
すような表示データを作成し(ステップS38)、その
表示データを表示装置22の画面上に表示する(ステッ
プS39)。
【0104】ついで、配線可/不可のリアルタイム表示
モード設定がなされているか否かを判定し(ステップS
40)、その表示モード設定が行なわれている場合に
は、配線判定部32により、配線開始点と現在のマウス
ポインタ位置との間で配線を行なった場合に配線が可能
であるか否かを調べる(ステップS41)。配線不可能
である場合(ステップS42でYES判定の場合)に
は、障害要因探索部33により配線が不可能となる位置
(障害要因の位置)を探索してから、表示データ作成部
25により、配線が不可能となる位置から現在のマウス
ポインタ位置までのラバーバンド表示を変更し、表示装
置22に、例えば図24に示すような画面を表示する
(ステップS43)。
【0105】ステップS42でNO判定の場合、また
は、ステップS43による処理を終了した場合には、マ
ウスポインタ位置が変動しているか否かを判定し(ステ
ップS44)、変動していれば前述したステップS37
による処理へ戻る。これに対して、ステップS44でマ
ウスポインタ位置が変動していないと判定した場合、ま
たは、ステップS40で配線可/不可のリアルタイム表
示モード設定がなされていないと判定した場合には、入
力装置22を操作することにより、表示装置22の画面
上で配線の終了点(配線終点)を指定し(ステップS4
5)、その終了点の位置(座標)を位置情報算出部31
により算出し、その位置をメモリ24上に取り込む(ス
テップS46)。
【0106】そして、配線始点と配線終点とを結ぶ配線
経路を検索し(ステップS47)、配線経路が見つかっ
たか否かを判定する(ステップS48)。配線経路が見
つかった場合には、表示データ作成部25により、配線
経路を示す表示データを作成し(ステップS49)、そ
の表示データを表示装置22の画面上に表示する(ステ
ップS50)。
【0107】配線経路が見つからなかった場合、つま
り、配線始点と配線終点との間の配線区間内に何らかの
障害要因(障害物)がある場合には、障害物表示モード
設定がなされているか否かを判定し(ステップS5
1)、その表示モードが設定されていれば、障害要因探
索部33により配線が不可能となる位置(障害要因の位
置)を探索してから(ステップS52)、表示データ作
成部25により、障害物となった要素の表示データを作
成し(ステップS53)、表示装置22に、例えば図2
5に示すような画面を表示する(ステップS54)。
【0108】ステップS50もしくはステップS54に
よる処理を終了した後、または、ステップS51で障害
物表示モード設定がなされていないと判定した場合に
は、図11のステップS4による処理へ戻る。ところ
で、ステップS27にて削除コマンドによる指示が行な
われたものと判定した場合、本実施例では、図14に示
すように、まず、入力装置22を操作することにより、
表示装置22の画面上で削除の開始点(削除始点)を指
定し(ステップS61)、その開始点の位置(座標)を
位置情報算出部31により算出し、その位置をメモリ2
4上に取り込む(ステップS62)。
【0109】そして、処理対象ネット検索部30によ
り、開始点に接続されている削除対象のラインデータ
(ネット,ワイヤグループ)を検索し(ステップS6
3)、表示データ作成部25により、対象物となったラ
イン(削除対象ネット)の表示データを変更し(ステッ
プS64)、表示装置22に、例えば図22に示すよう
な画面を表示する(ステップS65)。
【0110】この後、削除終点候補位置のリアルタイム
表示モード設定がなされているか否かを判定し(ステッ
プS66)、その表示モード設定が行なわれていれば、
位置情報算出部31により、表示装置22の画面上にお
ける現在のマウスポインタ(カーソル)の位置を調べる
とともに(ステップS67)、位置情報算出部31によ
り、現在のマウスポインタ位置に最も近くにある削除対
象となっているラインデータ(削除対象ネット)の位置
を削除終点候補位置として求める(ステップS68)。
【0111】そして、表示データ作成部25により、メ
モリ24に取り込まれた削除開始点と前記削除終点候補
位置との間を結ぶラバーバンドを表示するための表示デ
ータを作成するとともに(ステップS69)、前記削除
終点候補位置と現在のマウスポインタ位置との間を結ぶ
ラバーバンドを表示するための表示データを作成する
(ステップS70)。これにより、例えば図23に示す
ような画面が表示装置22に表示されることになる(ス
テップS71)。
【0112】このような表示を行なった後、マウスポイ
ンタ位置が変動しているか否かを判定し(ステップS7
2)、変動していれば前述したステップS67による処
理へ戻る。これに対して、ステップS72でマウスポイ
ンタ位置が変動していないと判定した場合、または、ス
テップS66で削除終点候補位置のリアルタイム表示モ
ード設定がなされていないと判定した場合には、入力装
置22を操作することにより、表示装置22の画面上で
削除の終了点(削除終点)を指定し(ステップS7
3)、その終了点の位置(座標)を位置情報算出部31
により算出し、その位置をメモリ24上に取り込む(ス
テップS74)。そして、削除始点と削除終点とを間の
ラインデータを検索し(ステップS75)、その区間の
配線経路を表す表示データを削除し(ステップS7
6)、削除後の表示データに基づいて表示装置22の画
面上における表示を行なった後(ステップS77)、図
11のステップS4による処理へ戻る。
【0113】このように、本発明の一実施例によれば、
未配線ピン,未接続パターン,未配線パターン,複数層
に亘る配線パターンやビア等,マウスポインタから配線
終点への方向性,処理対象ネット,削除終点候補位置,
配線可能な領域,障害要因位置を表示装置22上で瞬時
に識別することができるので、設計者は、配線状況を確
実に把握しながら最適な配線設計(配線処理,削除処理
等)を行なうことが可能になり、操作性が大幅に向上す
るとともに、配線設計時間を大幅に短縮できるという利
点がある。
【0114】なお、上述した実施例では、表示データ作
成部25が、項目(1) 〜(10)にて前述した表示データを
全て作成する機能を有する場合について説明したが、こ
れらの機能のうちの少なくとも1つを有するだけでも、
操作性の向上および配線設計時間の短縮といった効果が
得られることは言うまでもない。
【0115】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の配線CA
D装置によれば、従来のごとく一々未配線ピンの表示指
示を入力することなく、未配線ピンを表示部上で常に且
つ瞬時に識別できるので、操作性の向上および配線設計
時間の短縮を実現できるとともに、未配線ピンを残した
まま配線設計を終了してしまうのを確実に防止できる効
果がある(請求項1)。
【0116】また、本発明の配線CAD装置によれば、
従来のごとく視認による検索を繰り返し行なうことな
く、未接続パターンやその両端部を表示部上で瞬時に識
別できるので、操作性の向上および配線設計時間の短縮
を実現できるとともに、配線パターンの削除等の処理を
行なわないまま配線設計を終了してしまうのを確実に防
止できる効果がある(請求項2,3)。
【0117】さらに、本発明の配線CAD装置によれ
ば、従来のごとく未配線ピンの検索後に未配線パターン
を視認にて検索することなく、未配線パターンの先端部
から配線先部品ピンまでの区間を表示部上で瞬時に識別
できるので、操作性の向上および配線設計時間の短縮を
実現できる効果がある(請求項4,5)。またさらに、
本発明の配線CAD装置によれば、上層の表示データを
消去することなく、下層の表示データを確認でき、複数
層に亘る配線パターンやビア等を表示部上で瞬時に識別
できるので、操作性の向上および配線設計時間の短縮を
実現できる効果がある(請求項6)。
【0118】このとき、表示順序指定部により、任意の
層を最上層にして表示部に表示させることができ、各層
毎の配線状況を表示部上で瞬時に識別できるので、操作
性の向上および配線設計時間の短縮にさらに寄与するこ
とになる(請求項7)。一方、本発明の配線CAD装置
によれば、配線処理時に、ポインタの位置から終点まで
の区間に表示されるラバーバンド表示を参照することに
より、ポインタと終点との位置関係や、ポインタの位置
から終点への方向性を表示部上で瞬時に識別できるの
で、最適な配線を行ないながら、操作性の向上および配
線設計時間の短縮を実現できる効果がある(請求項
8)。
【0119】また、本発明の配線CAD装置によれば、
配線処理時または削除処理時に、ポインタにより処理終
点を指定すべき処理対象ネットを表示部上で瞬時に識別
できるので、操作性の向上および配線設計時間の短縮を
実現できるほか、誤配線や誤削除を確実に防止できる効
果がある(請求項9)。さらに、本発明の配線CAD装
置によれば、削除処理時に、ラバーバンド表示を参照す
ることにより、削除対象ネット上の削除終点候補位置を
瞬時に識別できるので、操作性の向上および配線設計時
間の短縮を実現できるほか、誤削除を確実に防止できる
効果がある(請求項10)。
【0120】またさらに、本発明の配線CAD装置によ
れば、配線始点からポインタまでのラバーバンド表示を
参照することにより、配線始点の位置から配線可能な領
域や、配線の可/不可や、配線不可の場合の障害要因位
置を表示部上で瞬時(リアルタイム)に識別できるの
で、操作性の向上および配線設計時間の短縮を実現でき
る効果がある(請求項11)。
【0121】さらにまた、本発明の配線CAD装置によ
れば、配線区間を配線始点および配線終点により指定し
た際に、その配線区間についての配線の可/不可や、配
線不可の場合の障害要因位置を表示部上で瞬時に識別で
きるので、操作性の向上および配線設計時間の短縮を実
現できる効果がある(請求項12)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の原理ブロック図である。
【図5】本発明の原理ブロック図である。
【図6】本発明の原理ブロック図である。
【図7】本発明の原理ブロック図である。
【図8】本発明の原理ブロック図である。
【図9】本発明の原理ブロック図である。
【図10】本発明の一実施例としての配線CAD装置の
構成を示すブロック図である。
【図11】本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図12】本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図13】本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図14】本実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図15】本実施例による未配線ピンの表示例を示す図
である。
【図16】本実施例による未接続パターンの表示例を示
す図である。
【図17】本実施例による未配線パターンの表示例を示
す図である。
【図18】本実施例による配線パターンの階層表示例を
示す図である。
【図19】本実施例による階層表示時のビアの表示例を
拡大して示す斜視図である。
【図20】本実施例による階層表示時の表示順序変更例
を示す図である。
【図21】本実施例によるラバーバンド表示例を示す図
である。
【図22】本実施例による処理対象ネットの表示例を示
す図である。
【図23】本実施例による削除終点候補位置の表示例を
示す図である。
【図24】本実施例において、障害要因の位置をラバー
バンド表示状態により明確化する表示例を示す図であ
る。
【図25】本実施例による障害要因の表示例を示す図で
ある。
【図26】一般的な配線CAD装置による未配線ピンの
表示手順を説明するためのフローチャートである。
【図27】一般的な配線CAD装置による未接続パター
ンの検索手順を説明するためのフローチャートである。
【図28】一般的な配線CAD装置による未配線パター
ンの表示例を示す図である。
【図29】一般的な配線CAD装置による未配線パター
ンの検索手順を説明するためのフローチャートである。
【図30】一般的な配線CAD装置による配線パターン
の階層表示例を示す図である。
【図31】(a),(b)は一般的な配線CAD装置に
よる配線パターンの階層表示例を示す図である。
【図32】一般的な配線CAD装置によるラバーバンド
表示例を示す図である。
【図33】一般的な配線CAD装置による削除処理時の
表示例を示す図である。
【符号の説明】
1A〜1I 配線CAD装置 2 表示部 3 表示制御部 4 検索タイミング検知部 5 未配線ピン検索部 6A〜6I 表示データ作成部 7 未接続パターン検知部 8 未配線パターン検知部 9 位置情報算出部 10 処理対象ネット検索部 11,12 位置情報算出部 13 配線判定部 14 障害要因探索部 15 位置情報算出部 16 配線判定部 17 障害要因探索部 20 配線CAD装置 21 入力装置(階層表示順序指定部) 22 表示装置(表示部) 23 表示制御部 24 メモリ 25 表示データ作成部 26 検索タイミング検知部 27 未配線ピン検索部 28 未接続パターン検索部 29 未配線パターン検索部 30 処理対象ネット検索部 31 位置情報算出部 32 配線判定部 33 障害要因探索部 41 未配線ピン 42 既配線ピン 43 配線パターン 44 未接続パターン 45 未接続パターンの両端部 46 未配線パターン 47 未配線パターンの先端部 48 線 49 第1層の配線パターン 49A ビア(またはIVH) 50 第2層の配線パターン 50A ビア(またはIVH) 51 第1層の配線パターン 52 第2層の配線パターン 53 第3層の配線パターン 54 配線始点 55 配線終点 56 マウスポインタ 57,58 ラバーバンド 59 配線パターン(処理対象ネット) 60 配線パターン(その他のネット) 61 配線パターン(削除対象ネット) 62 削除始点 63 削除終点候補位置 64 マウスポインタ 65 ラバーバンド 66 配線始点 67 マウスポインタ 68 ラバーバンド 69 障害要因(障害物) 70 配線始点 71 配線終点 72 障害要因(障害物)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 W (72)発明者 飯田 一幸 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線設計対象上の配線設計を対話形式で
    行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表示
    部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえて
    なる配線CAD装置であって、 該表示部に新たな配線設計データを表示する新規表示処
    理タイミング、もしくは、該表示部に表示された配線設
    計データの一部を削除する削除処理タイミングを、該配
    線設計対象上で未配線となっている部品ピンである未配
    線ピンの検索タイミングとして検知する検索タイミング
    検知部と、 該検索タイミング検知部により前記検索タイミングを検
    知すると、該配線設計対象上の前記未配線ピンを、該表
    示部での表示データの中から検索する未配線ピン検索部
    と、 該未配線ピン検索部により検索された未配線ピンについ
    ての該表示部での表示状態を、配線済の部品ピンと視覚
    的に区別可能な状態にした表示データを作成する表示デ
    ータ作成部とがそなえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  2. 【請求項2】 配線設計対象上の配線設計を対話形式で
    行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表示
    部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえて
    なる配線CAD装置であって、 該配線設計対象上でどこにも接続されていない配線パタ
    ーンである未接続パターンを、該表示部での表示データ
    の中から検索する未接続パターン検索部と、 該未接続パターン検索部により検索された未接続パター
    ンについての該表示部での表示状態を、他の配線パター
    ンと視覚的に区別可能な状態にした表示データを作成す
    る表示データ作成部とがそなえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  3. 【請求項3】 該表示データ作成部が、該未接続パター
    ン検索部により検索された未接続パターンの両端部を明
    確化するためのマークを付した表示データを作成するこ
    とを特徴とする、請求項2記載の配線CAD装置。
  4. 【請求項4】 配線設計対象上の配線設計を対話形式で
    行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表示
    部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえて
    なる配線CAD装置であって、 該配線設計対象上で未配線区間となっている配線パター
    ンである未配線パターンを、該表示部での表示データの
    中から検索する未配線パターン検索部と、 該未配線パターン検索部により検索された未配線パター
    ンの先端部から当該未配線パターンが接続されるべき部
    品ピンまでの間を結ぶ線を表示するための表示データを
    作成する表示データ作成部とがそなえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  5. 【請求項5】 該表示データ作成部が、該未配線パター
    ン検索部により検索された未配線パターンの先端部を明
    確化するためのマークを付した表示データを作成するこ
    とを特徴とする、請求項4記載の配線CAD装置。
  6. 【請求項6】 配線設計対象上の配線設計を対話形式で
    行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表示
    部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえて
    なる配線CAD装置であって、 複数層に亘る配線設計状態を同時に該表示部に階層的に
    重ねて表示するに際して、各層の配線設計状態の表示位
    置をずらした表示データを作成する表示データ作成部が
    そなえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  7. 【請求項7】 前記各層の配線設計状態の階層表示順序
    を指定する階層表示順序指定部がそなえられ、 該表示データ作成部が、該表示順序指定部により指定さ
    れた階層表示順序に応じて表示データを作成することを
    特徴とする、請求項6記載の配線CAD装置。
  8. 【請求項8】 配線設計対象上の配線設計を対話形式で
    行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表示
    部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえて
    なる配線CAD装置であって、 該表示部に表示された配線設計データに対して配線パタ
    ーンを新たに追加する配線処理時に、当該配線パターン
    の始点および終点の位置情報と、当該配線パターンの配
    置位置を指定すべく該表示部に表示されるポインタの位
    置情報とを求める位置情報算出部と、 該位置情報算出部により求められた当該配線パターンの
    始点および終点の位置情報と該ポインタの位置情報とに
    基づいて、当該配線パターンの始点から該ポインタの位
    置までの区間と、該ポインタの位置から当該配線パター
    ンの終点までの区間とをそれぞれ接続しうるラバーバン
    ドの表示データを作成する表示データ作成部とがそなえ
    られ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  9. 【請求項9】 配線設計対象上の配線設計を対話形式で
    行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表示
    部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえて
    なる配線CAD装置であって、 該表示部に表示された配線設計データに対して配線パタ
    ーンを新たに追加する配線処理時、もしくは、該表示部
    に表示された配線設計データの一部を削除する削除処理
    時に、該表示部に表示されるポインタにより指定された
    処理始点を含む処理対象ネットを、該表示部での表示デ
    ータの中から検索する処理対象ネット検索部と、 該処理対象ネット検索部により検索された処理対象ネッ
    トについての該表示部での表示状態を、他のネットと視
    覚的に区別可能な状態にした表示データを作成する表示
    データ作成部とがそなえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  10. 【請求項10】 配線設計対象上の配線設計を対話形式
    で行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表
    示部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえ
    てなる配線CAD装置であって、 該表示部に表示された配線設計データの一部を削除する
    削除処理時に、該表示部に表示されるポインタにより指
    定された削除始点の位置情報と、該ポインタの位置情報
    とを求めるとともに、該削除始点を含む削除対象ネット
    上で該ポインタの位置に最も近い位置を削除終点候補位
    置情報として求める位置情報算出部と、 該位置情報算出部により求められた該削除始点の位置情
    報,該ポインタの位置情報および該削除終点候補位置情
    報に基づいて、該削除始点の位置から該削除終点候補位
    置を経由して該ポインタの位置へ至るラバーバンドの表
    示データを作成する表示データ作成部とがそなえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  11. 【請求項11】 配線設計対象上の配線設計を対話形式
    で行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表
    示部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえ
    てなる配線CAD装置であって、 該表示部に表示された配線設計データに対して配線パタ
    ーンを新たに追加する配線処理時に、該表示部に表示さ
    れるポインタにより指定された配線始点の位置情報と、
    該ポインタの位置情報とを求める位置情報算出部と、 該位置情報算出部により求められた該配線始点の位置情
    報および該ポインタの位置情報に基づいて、該配線始点
    の位置と該ポインタの位置との間に配線を行なうことが
    可能であるか否かを常時判定する配線判定部と、 該配線判定部により該配線始点の位置と該ポインタの位
    置との間の配線が不可能であると判定された場合、当該
    配線が不可能となる障害要因の位置を探索する障害要因
    探索部と、 該位置情報算出部により求められた該配線始点の位置情
    報および該ポインタの位置情報に基づいて、該配線始点
    から該ポインタの位置までの区間を接続しうるラバーバ
    ンドの表示データを作成するとともに、該配線判定部に
    より該配線始点の位置と該ポインタの位置との間の配線
    が不可能であると判定された場合には、該障害要因探索
    部により探索された障害要因の位置から該ポインタの位
    置までのラバーバンドについての該表示部での表示状態
    を、該配線始点の位置から当該障害要因の位置までのラ
    バーバンドと視覚的に区別可能な状態にした表示データ
    を作成する表示データ作成部とがそなえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
  12. 【請求項12】 配線設計対象上の配線設計を対話形式
    で行なうべく、配線設計状態を表示する表示部と、該表
    示部における表示状態を制御する表示制御部とをそなえ
    てなる配線CAD装置であって、 該表示部に表示された配線設計データに対して配線パタ
    ーンを新たに追加する配線処理時に、該表示部に表示さ
    れるポインタにより指定された配線始点の位置情報およ
    び配線終点の位置情報を求める位置情報算出部と、 該位置情報算出部により求められた該配線始点の位置情
    報および該配線終点の位置情報に基づいて、該配線始点
    の位置と該配線終点の位置との間に配線を行なうことが
    可能であるか否かを判定する配線判定部と、 該配線判定部により該配線始点の位置と該配線終点の位
    置との間の配線が不可能であると判定された場合には、
    当該配線が不可能となる障害要因の位置を探索する障害
    要因探索部と、 該障害要因探索部により探索された障害要因の位置を明
    確化する表示データを作成する表示データ作成部とがそ
    なえられ、 該表示制御部が、該表示データ作成部により作成された
    表示データを該表示部に表示させることを特徴とする、
    配線CAD装置。
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