JPH08151797A - 鉄筋溶接用治具 - Google Patents

鉄筋溶接用治具

Info

Publication number
JPH08151797A
JPH08151797A JP29493594A JP29493594A JPH08151797A JP H08151797 A JPH08151797 A JP H08151797A JP 29493594 A JP29493594 A JP 29493594A JP 29493594 A JP29493594 A JP 29493594A JP H08151797 A JPH08151797 A JP H08151797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jig
reinforcing bar
welding
pair
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29493594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Ogasawara
義博 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OGASAWARA TAMAKI
Original Assignee
OGASAWARA TAMAKI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OGASAWARA TAMAKI filed Critical OGASAWARA TAMAKI
Priority to JP29493594A priority Critical patent/JPH08151797A/ja
Publication of JPH08151797A publication Critical patent/JPH08151797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 溶接すべき2本の鉄筋6を同一軸線上に位置
決めした状態で2本の鉄筋6の対向する端部の外周をそ
れぞれ円周方向の一部を開放して包み込むように保持す
る1対の保持部2、及びこれら1対の保持部2を連結す
る連結部3を有する治具本体1と、1対の保持部2にそ
れぞれ設けられ2本の鉄筋6を各保持部2に押圧して固
定する固定具4とを備え、治具本体1が球状黒鉛鋳鉄に
より一体物として鋳造されているもの。 【効果】 治具本体1を塑性変形の伸び等の生じにくい
球状黒鉛鋳鉄により形成したので、長期間繰り返して使
用した後も、1対の保持部2の軸線間のずれは極めて僅
かであり、溶接後の2本の鉄筋6は大略同一軸線上に配
列される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2本の鉄筋の溶接時
に、これらの鉄筋を同一軸線上に並ぶように位置決めし
た状態で上記2本の鉄筋の対向する端部を固定するのに
用いる鉄筋溶接用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋同士の溶接時には、まず、治
具に設けた1対の保持部により、溶接すべき2本の鉄筋
が大略同一軸線上に並ぶように位置決めした状態で、上
記2本の鉄筋の対向する端部を保持した後、上記2本の
鉄筋間の溶接部位の裏側に位置するように、鉄製の継手
をスポット溶接法等により上記2本の鉄筋の端部に仮止
めし、続いて、上記溶接部位に半自動アーク溶接法等に
より溶接金属を充填するようにしていた。また、上記鉄
製の継手に代えて、セラミック等の非金属材料からなる
裏当て部材を用い、この裏当て部材を溶接部位の裏側に
沿わせた状態で半自動アーク溶接法等により溶接金属を
充填することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記治具の
材料としては、通常、鋼鉄が使用されているが、その場
合、上記治具を長期間反復して使用する間に伸び等の塑
性変形が生じ、上記1対の保持部の軸線同士の間に、最
大で数mm程度に及ぶずれが発生している。このような
変形を生じた治具を用いて溶接を行うと、溶接後の2本
の鉄筋が同一軸線上に配列されなくなり、建築物の強度
の低下を招く等の問題点がある。なお、上記治具の各保
持部を、蝶番により相互に回動自在に接続される2個の
分割体により構成し、上記2個の分割体間で鉄筋を挟持
して締め付けるようにしたものがあるが(特公昭59ー
21279号公報参照)、係る治具においては、1対の
保持部の軸線同士のずれに加えて、上記蝶番の弛みや劣
化に伴って各保持部の1対の分割体間でも位置ずれを生
じるので、溶接後の2本の鉄筋の軸線間のずれが一層大
きくなる問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決して、塑性変形を最小限に抑制し、長期間に渡って
安定した芯出し機能を維持できる鉄筋溶接用治具の提供
を目的とする。そのため、請求項1の鉄筋溶接用治具
は、溶接すべき2本の鉄筋を同一軸線上に位置決めした
状態で上記2本の鉄筋の対向する端部の外周をそれぞれ
円周方向の一部を開放して包み込むように保持する1対
の保持部、及びこれら1対の保持部を連結する連結部を
有する治具本体と、上記1対の保持部にそれぞれ設けら
れ上記2本の鉄筋を各保持部に押圧して固定する固定具
とを備え、上記治具本体が球状黒鉛鋳鉄により一体物と
して鋳造されていることを特徴としている。
【0005】また、請求項2に係る鉄筋溶接用治具は、
上記請求項1の構成において、上記治具本体を形成する
球状黒鉛鋳鉄が700N/mm2 乃至800N/mm2
の引張強さを有することを特徴とするものである。
【0006】請求項3に係る鉄筋溶接用治具は、上記請
求項1または2の構成において、各保持部は互いに所定
の角度をなして屈曲状に連結される2つの隣接する壁部
を有し、上記固定具は鉄筋を上記2つの隣接する壁部間
の屈曲部に向けて押圧するものであることを特徴とする
ものである。更に、請求項4に係る鉄筋溶接用治具は、
請求項3の構成において、上記固定具が上記保持部に螺
合する固定ボルトであることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記請求項1の鉄筋溶接用治具によれば、砂型
等の適宜の型を用い、この型内に溶融状態の球状黒鉛鋳
鉄を注入して、上記1対の保持部と連結部を含む治具本
体を一体物として鋳造するようにしている。これによ
り、上記治具本体は、鋼鉄に比べて塑性変形の生じにく
い材料である球状黒鉛鋳鉄により形成されるので、長期
間に渡って繰り返し使用した後も、治具本体の1対の保
持部の軸線間のずれは僅かなレベルに留まり、当該鉄筋
溶接用治具による2本の鉄筋間の芯出し機能が長期間に
渡って高いレベルに維持される。
【0008】また、上記治具本体は1対の保持部及び連
結部からなる全体が一体物として形成され、従って、各
保持部も蝶番を伴わない一体物として構成されて、鉄筋
の端部外周を包み込むように保持するものであるから、
1対の保持部による2本の鉄筋間の芯出し機能は一層良
好なものとなる。
【0009】JIS(日本工業規格)において、球状黒
鉛鋳鉄は、引張強さの程度により、FCD370、FCD400、FC
D450、FCD500、FCD600、FCD700及び FCD800 の7段階に
分類されているが、請求項2の鉄筋溶接用治具は、治具
本体を FCD800 に相当する700N(ニュートン)/m
2 乃至800N/mm2 の引張強さを有する球状黒鉛
鋳鉄、つまり、最も大きな引張強さを有し、塑性変形の
最も生じにくい球状黒鉛鋳鉄により形成したので、長期
間使用後も1対の保持部の軸線間のずれは極めて僅かな
レベルに留まるようになる。
【0010】請求項3の構成によれば、各保持部に互い
に所定角度をなして屈曲状に連続する2つの隣接する壁
部を設け、且つ上記固定具により鉄筋を上記2つの隣接
する壁部間の屈曲部に向けて押圧するようにしたので、
保持部に対して鉄筋を常時一定位置、つまり固定具と上
記屈曲部とを結ぶ直線上の位置で2つの壁部に当接させ
て固定でき、これにより、鉄筋の振れ等をなくして確実
に位置決めできるようになる。また、上記の構成であれ
ば、ある程度直径の異なる複数種の鉄筋に対して1種類
の鉄筋溶接用治具を共用しても、各種鉄筋をそれぞれ振
れ等を防止して確実に固定することができるようにな
る。更に、請求項4の構成によれば、上記固定具として
固定ボルトを用いたので、当該固定ボルトを締め付けて
鉄筋の端部を上記1対の壁部に押圧するのみで、簡単に
鉄筋を固定することができるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1実施例に係る鉄筋溶接用
治具を図面に基いて説明する。図1及び図2に示すよう
に、鉄筋溶接用治具Sは治具本体1と固定ボルト4とを
有し、治具本体1は球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)の
鋳造品として形成されている。治具本体1は、同一軸線
上に配置された1対の保持部2と、保持部2同士を連結
する連結部3とを備え、これら保持部2と連結部3とは
一体物として鋳造されている。
【0012】図3に示すように、各保持部2は、不図示
の鉄筋の外周を包み込むようにして屈曲状に連続する4
つの壁部2a、2b、2c及び2dからなり、壁部2b
と対向する側の鉄筋の円周方向の一部には、鉄筋を出入
れするための開放部Aが設けられている。壁部2aに
は、固定ボルト4(固定具)が螺合している。固定ボル
ト4の軸線の延長線Cは壁部2cと壁部2d間の屈曲部
2eを通過し、これにより固定ボルト4が屈曲部2eに
向けて鉄筋を押圧するように固定ボルト4の取付位置及
び取付方向が設定されている。
【0013】図4に示すように、連結部3は屈曲状に連
続する3つの壁部3a、3b及び3cからなる。壁部3
aの内面、つまり不図示の鉄筋と対向する側の表面は、
両側の保持部2の壁部2aの内面と面一状に連続し、同
様に壁部3b及び3cの各内面は、両側の保持部2の壁
部2b及び2cの各内面とそれぞれ面一状に連続してい
る。図4から明らかなように、連結部3には、保持部2
の壁部2dに対応する壁部が設けられず、且つ壁部3a
の幅が壁部2aより短くされ、これにより、連結部3の
壁部3bと対向する側の開放部Bは、保持部2の開放部
Aより大きくされている。そして、連結部3の軸方向中
間部の、壁部3bの下端部から壁部3cに渡る部位に、
断面円弧状の凹部からなる受部3dがが形成され、この
受部3dはセラミック製の大略断面円弧状の裏当て部材
5(図5参照)を支持するようになっている。
【0014】受部3dの軸方向幅W1(図2)は裏当て
部材5の軸方向幅W2(図6参照)と同等か、それより
大きくされている。また、裏当て部材5の軸方向幅W2
は、図6に示す後述のルート間隔Lより充分大きく、例
えば、ルート間隔Lの2乃至3倍程度に設定される。図
1にも示すように、連結部3の壁部3aの外側表面に
は、鉄筋溶接用治具を作業者の手で把握しやすいよう
に、複数の凹部3eと凸部3fが交互に設けられてい
る。
【0015】上記の鉄筋溶接用治具Sを用いて、それぞ
れ大径の鍔部6aと軸方向突起6bとを有する2本の異
形の鉄筋6の溶接を行う場合、図6、図7及び図8に示
すように、開放部Bを通して受部3dに裏当て部材5を
セットした状態で、1対の保持部2内に開放部Aから1
対の鉄筋6の対向する端部をそれぞれ挿入し、裏当て部
材5の内周曲面上に位置させる。そして、1対の鉄筋6
の端部間に所定のルート間隔L(例えば、5乃至15m
m程度)を設定した上で、固定ボルト4を締め付け、固
定ボルト4の先端部で鉄筋6を図7の屈曲部2eに向け
て押圧することにより、鉄筋6を2つの壁部2c、2d
に押し付けて、固定ボルト4と2つの壁部2c、2d間
で鉄筋6を固定する。
【0016】この状態で、裏当て部材5は2本の鉄筋6
の対向する端部間に跨がるように沿わせられたまま、鉄
筋6の端部によって押圧、固定され、裏当て部材5は受
部3dから脱落し得ない状態となる。ここでは、固定ボ
ルト4により鉄筋6を2つの隣接する壁部2c、2d間
の屈曲部2eに向けて押圧することにより、2つの壁部
2c、2dに圧接させて固定するようにしたので、直径
がある一定範囲に含まれる鉄筋6であれば、いかなる直
径の鉄筋6でも振れ等が生じないように確実に固定でき
るものである。
【0017】鉄筋6の固定終了後、半自動アーク溶接法
等により上記ルート間隔L内に溶接金属を開放部Bを通
して充填し、2本の鉄筋6を溶接する。溶接後、固定ボ
ルト4を緩め、本鉄筋溶接用治具を2本の鉄筋6から取
り外すと、上記溶接金属の冷却に伴って裏当て部材5は
自然に破砕して上記溶接金属の表面から脱落する。裏当
て部材5が脱落しない場合、作業者が破砕等して、溶接
金属の表面から分離する。なお、上記第1実施例では、
裏当て部材5としてセラミック製のものを用いたが、溶
接金属が付着しないものであれば良く、セラミック以外
にガラスウォール等、他の非金属材料からなるものを用
いることもできる。
【0018】本鉄筋溶接用治具の治具本体1の材料とな
る球状黒鉛鋳鉄と同一組成を有する球状黒鉛鋳鉄からな
る試験片を用いて、引張試験及び成分分析試験を行っ
た。その試験結果を以下の表1に示す。表1から明らか
なように、本実施例の鉄筋溶接用治具の治具本体1を構
成する球状黒鉛鋳鉄は、引張強さが788N/mm
2 で、JISのFCD800に相当する引張強さが最も大きい
球状黒鉛鋳鉄であり、従って、本実施例の鉄筋溶接用治
具を長期間に渡って反復使用した場合でも、伸び等によ
る塑性変形は極めて僅かであり、1対の保持部2による
2本の鉄筋6間の芯出し機能は長期間に渡って高いレベ
ルに維持される。なお、上記試験に際して、材料試験機
としては、島津製作所の島津万能試験機UMHー30型
を用い、成分試験方法としては、原子吸光分析及び定量
化学分析を用いた。表1の成分試験の欄に示すSi等の
各成分以外の成分はFe及びCであり、Fe及びCの各
含有率は本成分試験では明らかにされていないが、これ
らのFe及びCの含有率は通常のFCD800におけるFe及
びCの含有率の範囲に含まれるものである。
【0019】
【表1】
【0020】以下、第2実施例を説明する。図9に示す
ように、第2実施例の鉄筋溶接用治具Sの治具本体11
は、上記第1実施例と同様に、互いに同一軸線上に配置
される1対の保持部12を備え、各保持部12は屈曲状
に連続する4つの壁部12a、12b、12c及び12
dを有し、各保持部12の壁部12aにはそれぞれ固定
ボルト13が螺合している。各保持部12の壁部12b
及び12cの折れ目部分から、大略垂直に横方向外向き
に突出する1対の突出部14が設けられ、1対の突出部
14の先端部同士が、溶接すべき鉄筋と平行に伸びる円
柱状の取手15により連結されている。上記1対の突出
部14及び取手15は、保持部12同士を連結する連結
部16を構成する。そして、上記1対の保持部12と連
結部16とは、上記FCD800の球状黒鉛鋳鉄により、一体
物として鋳造されている。
【0021】第2実施例の鉄筋溶接用治具を用いて2本
の鉄筋6を溶接する場合、図10に示すように、治具本
体11の1対の保持部12で上記2本の鉄筋6を保持
し、対向する端部間に所定のルート間隔Lを隔てた状態
で固定ボルト13により両鉄筋6を固定する。続いて、
大略断面円弧状の鉄製の継手17を、上記2本の鉄筋6
の端部外周の大略下半部に跨がるようにして沿わせて、
スポット溶接法により溶接して仮止めする。その後、半
自動アーク溶接法等により、上記ルート間隔L内に溶接
金属を充填し、2本の鉄筋6を本溶接する。
【0022】この場合、図11に示すように、上記継手
17に代えて、補修用の孔18aを有する鉄製の継手1
8を用い、継手18を2本の鉄筋6の端部外周に跨がる
ように仮止めした後、該継手18の外周側表面に接着等
によりセラミック製の遮蔽板19を取り付けて孔18a
を遮蔽板19で遮蔽した状態で本溶接を行うようにすれ
ば、溶接後に遮蔽板19が、冷却に伴う自然破砕等によ
って継手18から分離するので、充填した溶接金属内に
万一巣等の欠陥が生じていた場合、孔18aを介して、
細い刃先を有する切削工具で溶接金属を切削、除去し、
孔18aを介して溶接金属を再度充填することにより、
継手18を除去することなく、容易に補修を行える。
【0023】上記各実施例では、各保持部2、12を複
数の壁部により屈曲状に構成したが、必ずしも保持部
2、12全体を屈曲状に構成する必要はなく、保持部
2、12が鉄筋6を押圧するための隣接する2つの壁部
2c、2dまたは12c、12dを有していれば、他の
部位は湾曲形状をなしていても良い。また、図12に第
1実施例の変形例を示すように、FCD800による鋳造品で
ある治具本体21の1対の保持部22及び連結部23を
断面円弧状に形成し、各保持部22に固定ボルト24が
螺合する薄肉部22aと、当該固定ボルト24により不
図示の鉄筋を押圧して固定する厚肉部22bとを設け、
連結部23における上記両厚肉部22b間の部位に、不
図示のセラミック製の裏当て部材をセットする凹部23
aを設けた構成としても良い。この鉄筋溶接用治具は、
特定の直径を有する鉄筋専用とするのが好ましく、上記
厚肉部22bの内周側表面の曲率半径を当該鉄筋の外径
と等しくすることにより、上記鉄筋を振れ等を生じない
ように確実に固定することができる。なお、図9の第2
実施例の保持部12も、上記と同様断面円弧状に形成す
ることができる。
【0024】上記各実施例では、球状黒鉛鋳鉄として、
引張強さが最大のFCD800を用いたが、それ以外にFCD70
0、FCD600等を用いても良い。但し、鋳造工程におい
て、特別の困難がない限り、できるだけ引張強さの大き
い球状黒鉛鋳鉄を使用するのが好ましい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の鉄筋溶接用治具
によれば、溶接すべき2本の鉄筋をそれぞれ保持する1
対の保持部及びこれらの保持部同士を連結する連結部か
らなる治具本体を、塑性変形の生じにくい材料である球
状黒鉛鋳鉄の鋳造品として一体に構成したので、上記1
対の保持部による芯出しの精度が長期間に渡って高いレ
ベルに維持され、長期間反復使用した後も、溶接すべき
2本の鉄筋の軸線同士が大略同一直線上に位置するよう
になる。これにより、溶接の精度の向上及び鉄筋溶接用
治具の長寿命化を図ることができる。
【0026】また、球状黒鉛鋳鉄として、引張強さの最
も大きいJISFCD800に相当する、700N/mm2
至800N/mm2 の引張強さを有するものを用いれ
ば、治具本体の塑性変形を最小限に抑制することができ
るようになる。更に、治具本体の各保持部に、互いに所
定角度をなして屈曲状に連続する2つの隣接する壁部を
設け、固定具により鉄筋を上記2つの壁部間の屈曲部に
向けて押圧し、2つの壁部に圧接させて固定する構成と
することにより、ある程度直径の異なる複数種の鉄筋の
保持を1種類の鉄筋溶接用治具で行い、且つ上記複数種
の鉄筋のいずれをも振れ等を防止して確実に固定するこ
とも可能となる。また、上記固定具として固定ボルトを
用いれば、該固定ボルトを締め付けて鉄筋を上記1対の
壁部に押圧するのみで、簡単に固定することができるの
で、溶接作業の省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る鉄筋溶接用治具を後
方から見た斜視図。
【図2】上記鉄筋溶接用治具を示す正面図。
【図3】図2のFーF線に沿う断面図。
【図4】図2のGーG線に沿う断面図。
【図5】裏当て部材を示す斜視図。
【図6】上記鉄筋溶接用治具を鉄筋と共に示す正面図。
【図7】図6のDーD線に沿う断面図。
【図8】図6のEーE線に沿う断面図。
【図9】第2実施例の鉄筋溶接用治具を示す斜視図。
【図10】第2実施例の鉄筋溶接用治具を鉄筋と共に示
す正面図。
【図11】第2実施例の変形例における継手を示す斜視
図。
【図12】鉄筋溶接用治具の変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
S 鉄筋溶接用治具 1、11、21 治具本体 2、12、22 保持部 3、16、23 連結部 4、13、24 固定ボルト(固定具) 6 鉄筋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接すべき2本の鉄筋を同一軸線上に位
    置決めした状態で上記2本の鉄筋の対向する端部の外周
    をそれぞれ円周方向の一部を開放して包み込むように保
    持する1対の保持部、及びこれら1対の保持部を連結す
    る連結部を有する治具本体と、上記1対の保持部にそれ
    ぞれ設けられ上記2本の鉄筋を各保持部に押圧して固定
    する固定具とを備え、上記治具本体が球状黒鉛鋳鉄によ
    り一体物として鋳造されていることを特徴とする鉄筋溶
    接用治具。
  2. 【請求項2】 上記治具本体を形成する球状黒鉛鋳鉄が
    700N/mm2 乃至800N/mm2 の引張強さを有
    することを特徴とする請求項1記載の鉄筋溶接用治具。
  3. 【請求項3】 各保持部は互いに所定の角度をなして屈
    曲状に連結される2つの隣接する壁部を有し、上記固定
    具は鉄筋を上記2つの隣接する壁部間の屈曲部に向けて
    押圧するものであることを特徴とする請求項1または2
    記載の鉄筋溶接用治具。
  4. 【請求項4】 上記固定具は上記保持部に螺合する固定
    ボルトであることを特徴とする請求項3記載の鉄筋溶接
    用治具。
JP29493594A 1994-11-29 1994-11-29 鉄筋溶接用治具 Pending JPH08151797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29493594A JPH08151797A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 鉄筋溶接用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29493594A JPH08151797A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 鉄筋溶接用治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08151797A true JPH08151797A (ja) 1996-06-11

Family

ID=17814186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29493594A Pending JPH08151797A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 鉄筋溶接用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08151797A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102744549A (zh) * 2012-06-05 2012-10-24 芜湖鑫泰铜业有限公司 一种铜柱的焊接夹具
CN103100814A (zh) * 2012-11-06 2013-05-15 无锡市航鹄科技有限公司 柱体工件焊接工装

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102744549A (zh) * 2012-06-05 2012-10-24 芜湖鑫泰铜业有限公司 一种铜柱的焊接夹具
CN103100814A (zh) * 2012-11-06 2013-05-15 无锡市航鹄科技有限公司 柱体工件焊接工装

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5855070A (en) Reciprocating saw with pivoted shoe and method for attaching shoe
JPH08151797A (ja) 鉄筋溶接用治具
JP2006194370A (ja) 防振装置
JPH106070A (ja) 中途に部材を溶着した真直丸棒とその溶接法
JPH0724595A (ja) ステンレス鋼鋼管の仮付溶接方法及び仮付溶接治具
JPH0335897A (ja) 鉄筋の溶接継手用バッキング部材
JPH03118287A (ja) 自動二輪車の車体フレーム構造
JP3130660U (ja) コンクリート製品成形用型枠のフランジ締結構造およびナットホルダ
JP2001018129A (ja) ピストンロッド材
JPS6125477B2 (ja)
JP2723826B2 (ja) 中空角パイプ屈曲加工方法及びその加工金型
JPH03258495A (ja) 異形鉄筋溶接工法
JPH07100645A (ja) 溶接継手用部材及び溶接方法
JPH08155681A (ja) 鉄筋溶接補助用サポート
JPH08132293A (ja) 鉄筋溶接用継手
JPH0237993A (ja) 鉄筋の溶接継手用バッキング部材
JPH093956A (ja) 溶接構造物
KR102438807B1 (ko) 철근 이음장치
JP3193538B2 (ja) 補強材の製造方法
JPS63221838A (ja) 張板付き伝動軸
WO2021054187A1 (ja) 鉄筋用圧接治具
JP3045640U (ja) 単管強力継手
JP2541373Y2 (ja) 鉄筋突合せ溶接継手用金具
JPH1133771A (ja) 溶接部の強化方法、溶接部の強化装置及び強化溶接部品
JPH0588789U (ja) 鉄筋の溶接継手用バッキング部材