JP2001018129A - ピストンロッド材 - Google Patents
ピストンロッド材Info
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- piston rod
- boss
- welded
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Abstract
入れ部分とボス部材の溶着部とがラップするのを除去
し、金属疲労の進行によってピストンロッドとしての寿
命が短くなるのを阻止する。 【解決手段】 主要部分を構成する部材として所定の長
さと外径を有するパイプ素材1を用い、かつ、前もって
当該パイプ素材1の両端部分1a,1bを除く中間部分
Aに焼き入れを施して硬化処理すると共に、硬化処理を
施してないパイプ素材1の両端部分1a,1bにボス部
材2,3を溶着して塞ぎ、これら両端部分1a,1bを
塞ぐボス部材2,3の表面を切削加工してパイプ素材1
の外径と合致させる。
Description
て摺動しつつ伸縮動作するピストンを担うピストンロッ
ドに関し、さらに詳しくは、高荷重を受ける自動車の懸
架機構であるストラット型ショックアブソーバ用として
好適なこの種のピストンロッド材の改良に関する。
ストラット型ショックアブソーバに用いられているピス
トンロッドは、ピストンからアウタシェルを通してそれ
らより小径のピストンロッドで車体重量を支持すること
から、当該ピストンロッドには大きな曲げ力が加わるこ
とになる。
しても充分に耐えるようにするために、ピストンロッド
の主要部分を構成する部材として所定の長さと外径を有
するパイプ素材を用い、このパイプ素材の両端部分にボ
ス部材を溶着してこれら両端部分を塞ぐ。
ス部材の表面を全長に亙って所定の外径に切削加工し、
しかる後、両端部分を残してパイプ素材の中間部分に焼
き入れを施すことにより当該部分を硬化処理するように
していた。
して、ピストンロッドの主要部分を構成する部材である
パイプ素材の両端部分にボス部材を溶着して外径を必要
寸法に仕上げ、しかる後に、パイプ素材の両端部分を残
して中間部分に焼き入れを施すことで硬化処理するよう
にしたのでは、パイプ素材に対するボス部材の溶着部分
と焼き入れ部分とが相互にラップし易く、そのような状
態がしばしば生じることになる。
端にボス部材を溶着してからパイプ素材の両端部分を除
く中間部分に焼き入れを施して硬化処理する際に、多種
類の治具を用いて両端にボス部材を溶着したパイプ素材
の位置決めを正確に出し、この状態でパイプ素材の中間
部分に焼き入れを正しく施すようにしてやれば、パイプ
素材に対するボス部材の溶着部分と焼き入れ部分とが相
互にラップすることはない。
より両端にボス部材をもつパイプ素材の位置を正確に出
して正しい位置範囲に焼き入れを施すことは、治具の製
作に費用が掛るばかりでなく、両端にボス部材をもつパ
イプ素材の位置決めのための作業工程にも時間が掛るこ
とからコスト高とならざるを得ず、したがって、できれ
ばこのような手段は採用したくない。
溶着部分と焼き入れ部分との間に相互のラップが生じる
と、伸縮動作に伴う大きな曲げ応力の繰り返しで上記の
ラップにより金属疲労が生じ、当該金属疲労の進行に伴
ってピストンロッドが曲がったり或いは折損したり等し
てストラット型ショックアブソーバとしての寿命が低下
することになる。
材の両端に対するボス部材の溶着部分と硬化処理用の焼
き入れ部分とがラップするのを容易に除去して、金属疲
労の進行に伴いピストンロッドが曲がったり或いは折損
したり等するのを確実に防止し、ピストンロッドとして
の寿命を延ばすことのできる新規の構成からなるこの種
のピストンロッド材を提供することである。
明において、主要部分を構成する部材として所定の長さ
と外径を有するパイプ素材を用い、前もって当該パイプ
素材の両端部分を除く中間部分に焼き入れを施して硬化
処理すると共に、硬化処理を施してないパイプ素材の両
端部分にボス部材を溶着して塞ぎ、これら両端部分を塞
ぐボス部材の表面を切削加工してパイプ素材の外径と合
致させることにより達成される。
き入れによる硬化処理を主要部分である所定の長さと外
径を有するパイプ素材に単体で前もって施すことがで
き、その結果、多種類の治具を用いることなくパイプ素
材に対し両端の部分を残して正確な位置に亙り容易に硬
化処理のための焼き入れを施すことができる。
パイプ素材の両端部分にボス部材を溶着して塞いでやれ
ば、パイプ素材に対するボス部材の溶着部分と焼き入れ
部分とが相互にラップするのを容易に防ぐことができ
る。
ス部材の溶着部分と硬化処理用の焼き入れ部分とのラッ
プによる金属疲労の進行に伴い、ピストンロッドが曲が
ったり或いは折損したり等するのを確実に防止して、ピ
ストンロッドとしての寿命を延ばすことができることに
なる。
細書に添付した図面に基づいて説明していくことにす
る。
するパイプ素材1を縦断して示したもので、当該パイプ
素材1は、上記した所定の長さ寸法と併せて所定の外径
と肉厚をも有し、しかも、前もって、両端部分を除く中
間部分Aの範囲に亙り高周波等によるの焼き入れを施す
ことで硬化処理するようにしている。
ストン嵌着側とを塞ぐ二つのボス部材2,3は、パイプ
素材1の各端部への取付と形状加工に合わせて図2およ
び図3のように、接合端の中心部分に窪み4,5を設け
てを環状の接合面6,7とすると共に、加工代を見込ん
で外径に余裕をもたせて構成してある。
状の接合面6,7をパイプ素材1の硬化処理を施されて
いない両端部分1a,1bに押し当て、高速で相対回転
することにより両端面間に生じる摩擦熱でボス部材2,
3を溶着し、図4に示すようにパイプ素材1の両端へと
突き合わせ溶接することにより、パイプ素材1の両端部
分1a,1bをこれらボス部材2,3で塞ぐ。
2,3に切削加工を施して各外径をパイプ素材1の外径
に合わせ、しかも、前記したように取付側であるボス部
材2とピストン嵌着側であるボス部材3とに対し、それ
ぞれ機械加工を施して必要とする装着のための軸部8,
9と固定用のねじ部10,11を構成するようにしたの
である。
分を構成する所定の長さと外径とをもつパイプ素材1に
対し、焼き入れによる硬化処理を前もって施すようにし
たのである。
用いて両端部分1a,1bを除くパイプ素材1の所定部
分に焼き入れを施すことなく、これら両端部分1a,1
bを残して容易かつ正確に硬化処理のための焼き入れを
行うことが可能となる。
イプ素材1の両端部分1a,1bにボス部材2,3を溶
着して塞いでやれば、パイプ素材1に対するボス部材
2,3の溶着部分と焼き入れ部分とが相互にラップする
ことはなくなる。
a,1bに対するボス部材2,3の溶着部分と硬化処理
用の焼き入れ部分とのラップによる金属疲労の進行に伴
い、ピストンロッドが曲がったり或いは折損したり等す
るのを確実に防止して、ピストンロッドとしての寿命を
延ばすことになるのである。
所定の範囲に亙って硬化処理したパイプ素材と両端部分
に溶着したボス部材とでピストンロッドを構成する際
に、パイプ素材に対し前もって硬化処理を施すようにし
たことにより、多種類の治具を用いてパイプ素材の所定
の部分に焼き入れを施すことなく、簡単でしかも正確に
硬化処理を施すことが可能になる。
定の部分に正確に硬化処理を施し得ることから、その後
に、硬化処理されてないパイプ素材の両端部分にボス部
材を溶着して塞いでやることにより、パイプ素材に対す
るボス部材の溶着部分と焼き入れ部分とが相互にラップ
するのを容易に防ぐことができる。
ス部材の溶着部分と硬化処理用の焼き入れ部分とのラッ
プによる金属疲労の進行に伴い、ピストンロッドが曲が
ったり或いは折損したり等するのを確実に防止してピス
トンロッドとしての寿命を延ばすことができることにな
る。
成するパイプ素材の両端部分を残して所定部分に焼き入
れを施すと共に、長手方向に沿って切断して示した縦断
正面図である。
ぐ一方のボス部材を長手方向に切断して示した縦断正面
図である。
開口部を塞ぐ他方のボス部材を長手方向に切断して示し
た縦断正面図である。
にそれぞれボス部材を同軸状に溶着して取り付けた状態
を示す縦断正面図である。
塞ぐ二つのボス部材に対して所定の機械加工を施した状
態を示す一部縦断正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 主要部分を構成する部材として所定の長
さと外径を有するパイプ素材を用い、前もって当該パイ
プ素材の両端部分を除く中間部分に焼き入れを施して硬
化処理すると共に、硬化処理を施してないパイプ素材の
両端部分にボス部材を溶着して塞ぎ、これら両端部分を
塞ぐボス部材の表面を切削加工してパイプ素材の外径と
合致させたことを特徴とするピストンロッド材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19126299A JP3832796B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | ピストンロッドの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19126299A JP3832796B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | ピストンロッドの成形方法 |
Publications (2)
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JP2001018129A true JP2001018129A (ja) | 2001-01-23 |
JP3832796B2 JP3832796B2 (ja) | 2006-10-11 |
Family
ID=16271622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19126299A Expired - Fee Related JP3832796B2 (ja) | 1999-07-06 | 1999-07-06 | ピストンロッドの成形方法 |
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Country | Link |
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---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-07-06 JP JP19126299A patent/JP3832796B2/ja not_active Expired - Fee Related
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