JPH081488A - 面取り用研削装置 - Google Patents

面取り用研削装置

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JPH081488A
JPH081488A JP16631194A JP16631194A JPH081488A JP H081488 A JPH081488 A JP H081488A JP 16631194 A JP16631194 A JP 16631194A JP 16631194 A JP16631194 A JP 16631194A JP H081488 A JPH081488 A JP H081488A
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work
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roll
grinding
chamfering
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Seiji Uchikawa
清二 内川
Yoichi Noda
洋一 野田
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅の異なる複数種類のワークに対応しなが
ら、ワークの湾曲を防止して均一な面取りを施す。 【構成】 ワークWの幅に合わせて左角用研削機構7L
が左右方向に移動すると、係合棒86と係合孔88との
係合によりワーク受けロール85が左側用研削機構7L
と一体的に左右方向に移動する。よって、ワーク受けロ
ール85は常にパッド72のほぼ真下に位置し、サンデ
ィングベルト73からワークWに作用する斜め右下向き
の押圧に対抗してワークWを下から支持する。これによ
り、左側用研削機構7Lの移動を許容する作動空間S中
においてワークWが下側に湾曲するのが防止され、面取
り量が均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークの角縁部を斜め
側方から押圧しながら面取りする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の研削装置として、特開昭
63−191561号公報に開示されているものがあ
る。これは、図7に示すように、ワークWを載置して搬
送するベルトコンベア1とこのベルトコンベア1の側方
に位置してワークWの上側の角縁部を研削して面取りす
るための研削機構2とから構成される。ベルトコンベア
1は、ローラ11,11の間に掛け渡した無端状のコン
ベアベルト12を支持テーブル13の上面に沿って走行
させるようにしたものであり、ワークWは支持テーブル
13によって下から支えられることにより一定の高さを
保ちつつ搬送されることとなる。また、研削機構2は、
ロール21,21の間に掛け渡した無端状のサンディン
グベルト22を備えたものであって、基台15の側面に
設けた高さ調節用の昇降台16から立ち上がるような状
態で支持されており、ベルトコンベア1よりも高い位置
からワークWの角縁部に対してサンディングベルト22
の研削面を斜め下向きに対向させるように設けられてい
る。
【0003】かかる構成になる研削装置においては、ベ
ルトコンベア1上に載置されて搬送されるワークWが研
削機構2による研削位置に達すると、ワークWの角縁部
がサンディングベルト22により斜め下方向に押圧され
ながら研削されることによって面取りが施される。この
間、研削機構2から斜め方向の押圧力を受けるワークW
は、支持テーブル13とベルトコンベア1を挟んで研削
機構2とは反対側に設けたガイド14とにより、厚さ方
向と幅方向のいずれの方向への移動も不能な状態に保持
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる面取り用の研削
装置において、幅寸法が異なる複数種類のワークに対す
る面取りを行うための手段として、研削機構をワークの
幅方向、即ち、ワークの搬送経路を横切る方向への移動
を可能に設けるということが行われる。上記の研削装置
において研削機構2をワークWの幅方向に移動させるよ
うにする場合には、研削機構2をワーク幅方向に駆動す
るための駆動機構を設けると共に、研削機構2を、コン
ベアベルト12や支持テーブル13との干渉を避けるた
めに、ベルトコンベア1の上方へオーバーハングさせる
ように片持ち状態に設けることになる。しかし、研削機
構2をオーバーハングさせて片持ち支持する構造では、
ワークWの最大幅寸法と最小幅寸法との差が大きいとオ
ーバーハング量も大きくなることから、研削機構2をワ
ークWに対して押圧力を作用させながら安定して支持す
るためには、研削機構2を支持する機構が大型化するこ
とは避けられない。
【0005】かかる不具合を解消するための手段とし
て、ワーク搬送用のコンベアを搬送方向に間隔を空けて
配置した複数本の送りロールによって構成し、コンベア
の研削機構と対応する部分には、送りロールを配置せず
に、研削機構が進入可能な作動空間を設ける、というこ
とが考えられる。このようにすると、ワークの幅寸法に
合わせて研削機構をコンベアの作動空間に対して進出又
は退避させることにより、研削機構を常にワークの側方
に接近した位置に保つことができるため、幅の狭いワー
クに面取りを施す場合でも、研削機構をコンベアの上方
へオーバーハングさせずに済み、したがって、研削機構
を支持する機構の小型化を図ることができる。
【0006】しかしながら、このようにワークの搬送経
路の途中に作動空間を設けるということは、研削機構の
下方においてワークを下から支持する部材がなくなると
いうことを意味する。そのため、ワークの厚さが薄い、
ワーク材料の剛性が低い、ワーク搬送方向において作動
空間を挟む送りロール間のスパンが大きい、等の理由に
よってワークが撓み易くなっている場合には、研削機構
からの押圧によってワークが作動空間中で湾曲したり振
動や波打ちを生じるおそれがあり、このようになると、
ワークの長さ方向において面取りの研削状態が不均一に
なってしまう。
【0007】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、幅の異なる複数種類のワークに対応し、且
つ、ワークの湾曲を防止して均一な面取りを施すことが
できる面取り用研削装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明は、所定方向に搬送され
るワークの角縁を斜め方向から押圧しつつ研削する研削
機構がフレームに対してワークの幅方向に移動可能に設
けられ、ワーク搬送経路には、研削機構がワーク幅方向
への移動に伴って進入可能な作動空間がワーク搬送面の
上下両側にわたって設けられるとともに、研削機構から
の押圧に対してワークを支えるワーク受け部材が、研削
機構と連動したワーク幅方向に移動可能に設けられてい
る構成としたところに特徴を有する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、フレームのうちワーク搬送経路を挟んで研削機構と
相対する位置には直線ガイド部材が設けられ、可動支持
腕が直線ガイド部材にワーク幅方向への移動可能に支持
されるとともに研削機構に対してこれと一体移動するよ
うに係合され、この可動支持腕にワーク受け部材が取り
付けられている構成としたところに特徴を有する。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、ワーク受け部材の下方にはフレーム側
の所定の受け面上を前記ワークの幅方向に転動可能な支
えロールが設けられ、ワーク受部材はこの支えロールに
支持されている構成としたところに特徴を有する。
【0011】
【作用】請求項1の発明においては、搬送されたワーク
が研削機構とワーク受け部材との間を通過する間に、ワ
ークの角縁部が研削機構によって押圧されつつ研削され
ることにより面取りが施される。このとき、ワークの研
削機構によって押圧される部分はワーク受け部材によっ
て支えられているから、ワークは研削機構の押圧力のた
めに湾曲することはない。幅寸法の異なる別種類のワー
クに面取りを施す場合には、そのワークの幅に合わせて
研削機構を作動空間においてワーク幅方向に進退移動さ
せる。この研削機構の移動に伴い、ワーク受け部材が研
削機構と連動して進退移動する。これにより、ワーク受
け部材は、研削機構の位置に関係なく研削機構に対して
常に一定の位置関係を保ち、幅寸法の異なる複数種類の
ワークを研削機構の押圧力に対抗して支える。
【0012】請求項2の発明においては、ワークの幅の
変更に対応して研削機構がワーク幅方向に移動すると、
直線ガイド部材に案内されながら可動支持腕がワーク受
け部材と共に研削機構と一体となって移動する。このよ
うにしてワーク受け部材が研削機構と連動して移動する
ことにより、研削機構の押圧に対抗してワークを支持す
ることができる。
【0013】請求項3の発明においては、研削機構のワ
ーク幅方向への移動に伴ってワーク受け部材が移動する
際には、支えロールが受け面上を転動する。これによ
り、ワーク受け部材は、ワーク幅方向に移動する間、支
えロールを介して受け面により常に下方から支えられる
ことになる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明は、ワークの搬送経路に
ワーク搬送面の上下両側にわたる作動空間を設けてこの
作動空間中で研削機構をワーク幅方向に進退移動させる
ようにしたから、研削機構をワークの搬送経路の上方に
オーバーハングさせずに済み、研削機構を支持する機構
を小型化することが可能となっている。また、作動空間
がワーク搬送面の上下両側にわたって設けられているか
ら、研削機構をワーク搬送面よも下側に位置させること
により、ワークの下側の角縁部に対して面取りを施すこ
とが可能となっている。さらに、研削機構からの押圧に
対抗してワークを支持するためのワーク受け部材を研削
機構と連動して移動するように設けることにより、幅寸
法の異なる複数種類のワークを研削機構からの押圧に対
して常に支持するようにしたから、ワークの湾曲、振
動、波打ち等の発生を防止でき、もって、均一な面取り
を施すことができるという効果がある。
【0015】請求項2の発明によれば、上記効果に加
え、ワーク受け部材を支持するための直線ガイド部材
が、スペース的に制約の大きい研削機構側にではなく、
ワーク搬送経路を挟んで研削機構とは反対側のスペース
的な制約の少ない位置に設けられているから、直線ガイ
ド部材を大型化することによってワーク受けロールの支
持力を向上させることが可能であり、研削機構からの押
圧に対するワークの支持を確実に行うことができる効果
がある。また、ワーク受け部材は、研削機構にワーク幅
方向への一体移動を可能に係合されているから、ワーク
受け部材専用の駆動機構を別に設けずに済むという効果
がある。
【0016】請求項3の発明によれば、上記効果に加
え、ワーク受けロールが支えロールを介して受け面上で
下から支えられるようになっているから、研削機構から
の押圧が過大となった場合でも、ワークを撓ませること
なく確実に支持することができ、もって、面取りの際の
研削量及び均一の度合いの精度を高めることができる効
果がある。
【0017】
【実施例】
<実施例1>以下、本発明を具体化した実施例1を図1
乃至図5を参照して説明する。本実施例の面取り用研削
装置は、基台3上に設けたワーク搬送用のコンベア4と
ワークWに面取りを施す研削機構7L,7Rとを備えて
いる。まず、コンベア4について説明する。基台3の上
方には、第1駆動送材ロール41、従動送材ロール42
及び第2駆動送材ロール43の3本の送材ロールが、1
対の送材フレーム44,44によって水平方向に所定の
間隔を空けて順に配置されて支持されている。2本の駆
動送材ロール41,43には、チェーン45及びスプロ
ケット46を介して送材モータ47の回転駆動力が伝達
されるようになっている。送材モータ47の駆動により
駆動送材ロール41,43を回転させると、これらの送
材ロール41,43に載置されたワークWが図2及び図
3の矢線A方向に搬送されるようになっている。
【0018】コンベア4の搬送方向前方に向かって右側
の側縁部には、送材方向最手前位置においてワークWの
下面に接触する受けロール51と、第1駆動送材ロール
41の手前側位置と奥側位置においてワークWの右側面
に接触する2本の短いガイド52a,52bと、従動送
材ロール42の手前側位置においてワークWの右側面に
接触する短いガイド52cと、従動送材ロール42と第
2駆動送材ロール43と間にわたってワークWの右側面
に接触する長尺のガイド52dとが設けられている。ワ
ークWは、これらの受けロール51とガイド52に接触
することにより、一定の直線経路に沿って搬送されるよ
うに案内される。
【0019】また、基台3には、水平な板状をなす昇降
フレーム31がその下面の上下方向の雄ネジ棒32を基
台3の図示しない雌ネジ孔に螺合させた状態で昇降可能
に設けられている。昇降ハンドル33の回転操作により
ベベルギヤ34を介して雄ネジ棒32を回転させること
により、昇降フレーム31の高さが調節される。
【0020】この昇降フレーム31には、コンベア4の
搬送方向前方に向かって右側に固定フレーム35が移動
不能に設けられていると共に、左側に可動フレーム6が
左右方向に移動可能に設けられている。
【0021】固定フレーム35には、ワークWの右上の
角縁部を研削して面取りするための右角用研削機構7R
が、ワーク搬送方向における第1駆動送材ロール41と
従動送材ロール42との間に配置されて取り付けられて
いる。この右角用研削機構7Rは、一対のロール71,
71とパッド(図示せず)の間に無端状のサンディング
ベルト73を掛け回したものであり、モータ74によっ
てロールを回転駆動すると、サンディングベルト73の
パッドに接触している部分が、上下方向及び左右方向に
対して45度の角度に傾いた状態で搬送方向とは逆方向
に走行しながらワークWの右角縁部に当接してこの部分
を研削するようになっている。
【0022】なお、右角用研削機構7Rに設けたハンド
ル75はサンディングベルト73の位置をその幅方向に
変位させるためのものである。これにより、サンディン
グベルト73のワークWへの接触位置を様々に異ならせ
て、サンディングベルト73の摩耗を均一化することが
できる。また、サンディングベルト73はハウジング7
6で囲まれていて、ワークWの研削屑はハウジング76
内に開口するホッパ77によって機外に排出されるよう
になっている。かかる右角用研削機構7Rは昇降フレー
ム31を昇降させることによって高さの調節が行われ
る。
【0023】固定フレーム35には、3本の各送材ロー
ル41,42,43の右端部上方に位置する3つの押圧
ロール53がアーム54を介して支持されている。これ
らの押圧ロール53は、右角用研削機構7Rに対して常
に一定の位置関係を保ち、この右角用研削機構7Rがワ
ークWの右角縁部を面取りする状態にあるときには押圧
ロール53がワークWの上面右端部をスプリング55の
付勢により下へ押圧してワークWの浮き上がりを防止す
るようになっている。
【0024】さらに固定フレーム35には、固定ワーク
受けロール56が右角用研削機構7Rのパッドのほぼ真
下に位置して取り付けられている。固定ワーク受けロー
ル56は、第1駆動送材ロール41と従動送材ロール4
2との間においてサンディングベルト73からワークW
の右側縁部に作用する斜め下向きの押圧力に対抗してワ
ークWを下から支えるものである。
【0025】一方、可動フレーム6は、その下面のスラ
イダ61を昇降フレーム31に固設したスライドベース
62に嵌装することによって左右方向の移動が可能とな
っている。可動フレーム6の下端部に固定した雌ネジ体
63には、基台3に回転自由に支持されてスライド用ハ
ンドル65に固着された雄ネジ棒64が貫通状態で螺合
されており、スライド用ハンドル65の操作により雄ネ
ジ棒64を回転させると可動フレーム6が左右方向に移
動し、これにて可動フレーム6の左右方向における位置
を調節することができる。
【0026】かかる可動フレーム6には、第1駆動送材
ロール41よりも搬送方向手前側と奥側とに位置する押
圧ロール66がアーム67を介して設けられている。こ
れらの押圧ロール66は、ワークWの左側面に接触して
図示しないスプリングの付勢によりそのワークWを前記
ガイド52に押圧する。さらに、可動フレーム6には、
3本の各送材ロール41,42,43の左端部上方に位
置する3つの押圧ロール68がアーム69を介して支持
されている。これらの押圧ロール68は、後述する左角
用研削機構7Lに対して常に一定の位置関係を保ち、こ
の左角用研削機構7LがワークWの右角縁部を面取りす
る状態にあるときには押圧ロール68がワークWの上面
左端部をスプリング70の付勢により下へ押圧してワー
クWの浮き上がりを防止するようになっている。
【0027】左角用研削機構7Lは、ワークWの左上の
角縁部を研削して面取りするためのものであって、ワー
ク搬送方向における従動送材ロール42と第2駆動送材
ロール43との間に位置している。この左角用研削機構
7Lは、前記右角用研削機構7Rと同様に、一対のロー
ル71,71とパッド72の間に無端状のサンディング
ベルト73を掛け回したものであって、モータによって
ロール71を回転駆動すると、サンディングベルト73
のパッド72に接触している部分が、上下方向及び左右
方向に対して45度の角度に傾いた状態で搬送方向とは
逆方向に走行しながらワークWの左角縁部に当接してこ
の部分を研削する。
【0028】なお、左角用研削機構7Lに設けたハンド
ル75はサンディングベルト73の位置をその幅方向に
変位させるためのものである。これにより、サンディン
グベルト73の摩耗を均一化する。また、このサンディ
ングベルト73もハウジング76で囲まれており、ワー
クWの研削屑はハウジング76内に開口するホッパ77
によって機外に排出される。かかる左角用研削機構7L
のワークWに対する位置の調節は、ワークWの厚さに対
応する高さ調節については昇降フレーム31を昇降させ
ることによって行い、ワークWの幅に対応する左右方向
の調節については可動フレーム6を昇降フレーム31に
対して左右に移動させることによって行われる。
【0029】一方、コンベア4の従動送材ロール42と
第2駆動送材ロール43との間には作動空間Sが設けら
れている。この作動空間Sは、左角用研削機構7Lが右
方向に移動するのに伴って進入可能な空間であって、送
材ロール41,42,43によってワークWが載置され
る高さであるワーク搬送面よりも上方の空間と下方の空
間との両空間にわたって形成されている。このような作
動空間Sを設けたことにより、左角用研削機構7Lがコ
ンベア4を構成する部材と干渉することなくワークWの
幅対応して左右方向の位置を調節することが可能となっ
ている。
【0030】次に、左角用研削機構7Lのサンディング
ベルト73からワークWの左側縁部に対して作用する斜
め右下向きの押圧力に対抗してワークWを支えるための
構成について説明する。コンベア4の搬送方向前方に向
かって右側(コンベア4を挟んで左角用研削機構7Lと
は反対側)の送材フレーム44には、左右方向に貫通す
るガイド筒(本発明の構成要件である直線ガイド部材)
81が取付板82を介して固定されている。このガイド
筒81には、コンベア4の幅寸法よりも長い可動支持パ
イプ(本発明の構成要件である可動支持腕)83がボー
ルベアリング84を介して左右方向に移動可能に貫通支
持されている。この可動支持パイプ83の右端には、ワ
ーク受けロール(本発明の構成要件であるワーク受け部
材)85が回転自由に取り付けられている。ワーク受け
ロール85は、ワーク搬送方向において左角用研削機構
7Lのパッド72と同じ位置を保ちながら、コンベア4
の左側縁部位置と右側縁部に近い位置との間で可動支持
パイプ83と一体に左右に移動するようになっている。
可動支持パイプ83が移動する間、その移動範囲の全体
にわたってワーク受けロール85は前記送材ロール4
1,42,43と同一の高さを維持するようになってい
る。
【0031】可動支持パイプ83の右端部には、下向き
に延びる係合棒86が、螺合などの手段によって可動支
持パイプ83と一体移動可能に取り付けられている。こ
の係合棒86は、少なくとも左角用研削機構7Lの昇降
ストロークよりも長い寸法を有している。一方、可動フ
レーム6には、上下方向に貫通する係合孔88を有する
係合体87がアーム89を介して取り付けられ、この係
合体87は左角用研削機構7Lに対して常に一定の位置
関係を保つ。そして、この係合体87の係合孔88には
係合棒86が相対的上下動可能に貫通した状態で係合さ
れている。かかる構成により、ワーク受けロール85
は、左右方向において左角用研削機構7Lに対してその
サンディングベルト73の真下に位置する一定の位置関
係に保たれている。そして、左角用研削機構7Lが上下
方向に移動したときには係合体87が係合棒86に対し
て相対的に上下動するだけとなってワーク受けロール8
5の位置は変化せず、また、左角用研削機構7Lが左右
方向に移動したときには係合棒86と係合孔88との係
合によってワーク受けロール85及び可動支持パイプ8
3が左角用研削機構7Lと一体となって左右方向に移動
するようになっている。
【0032】次に、本実施例の作用について説明する。
ワークWの搬送に先立ち、ワークWの厚さ及び幅の寸法
に合わせて、昇降フレーム31を昇降させることにより
両研削機構7L,7Rの高さを調節すると共に、可動フ
レーム6を移動させることによって左角用研削機構7L
の左右方向の位置を調節する。この後、コンベア4上で
ワークWを搬送すると、ワークWは、左側の押圧ロール
66の押圧により右側のガイド52に押し付けられると
共に、押圧ロール53により送材ロール41,42,4
3上に押し付けられることにより左右及び上下のいずれ
にもガタ付くことなく一定の姿勢を保って移動する。そ
して、まず右角用研削機構7RによってワークWの右上
角縁部が研削されて面取りを施される。このとき、右角
用研削機構7RからワークWに作用する斜め左下方向の
押圧力に対しては、押圧ロール66によりワークWの左
方向への移動が阻止されると共に、固定ワーク受けロー
ル56により、第1駆動送材ロール41と従動送材ロー
ル42との間でワークWが下側に湾曲するように撓むこ
とが阻止される。よって、ワークWの右上角縁部に対し
て均一寸法で面取りが行われる。
【0033】このようにして右上角縁部の面取りが施さ
れた後、ワークWの左上角縁部が左角用研削機構7Lに
より研削されて面取りを施される。このとき、ワークW
には左角用研削機構7Lのサンディングベルト73から
斜め右下方向の押圧力が作用する。しかし、この押圧力
に対しては、ガイドによってワークWの右方向への移動
が阻止されると共に、ワーク受けロール85によって、
従動送材ロール42と第2駆動送材ロール43との間で
ワークWが下側に湾曲するように撓むことが阻止され
る。このワーク受けロール85による下側からのワーク
Wの支持により、ワークWの左上角縁部に対しても均一
寸法で面取りが行われる。
【0034】上述のように、本実施例においては、ワー
クWの幅に合わせて左右に移動可能な左角用研削機構7
LからワークWに作用する斜め下向きの押圧力に対して
ワークWを支持する手段として、左角用研削機構7Lと
連動して左右移動するワーク受けロール85を設けた。
これにより、左角用研削機構7Lからの押圧に起因する
ワークWの湾曲、振動、波打ち等を防止することがで
き、もって、ワークWの全長にわたって均一な研削を行
って良好な面取り加工を施すことができる。
【0035】また、ワーク受けロール85は、ガイド筒
81によって片持ち状態に支持されているため、左角用
研削機構7Lからワーク受けロール85に対して作用す
る押圧力によりガイド筒81には大きな荷重が作用す
る。しかし、ガイド筒81は、スペース的に制約のある
左角用研削機構7Lが設けられている側にではなく、コ
ンベア4を挟んで左角用研削機構7Lとは反対側のスペ
ース的に充分に余裕のある位置に設けられているため、
ガイド筒81の左右方向の長さは十分に長く確保されて
いる。したがって、ワーク受けロール85は片持ち支持
されているにも拘わらずワーク搬送面と同一高さに維持
されて左角用研削機構7Lからの押圧に対してワークW
を確実に支持することができる。
【0036】さらに、コンベア4にワーク搬送面の上下
両側にわたる作動空間Sを設け、この作動空間S中で左
角用研削機構7LをワークWの幅に合わせて左右方向に
移動させるようになっているから、作動空間Sを設けず
に左角用研削機構7Lをワーク幅に合わせて左右に移動
させようとする場合のように左角用研削機構7Lをコン
ベア4の上方にオーバーハングさせずに済む。したがっ
て、左角用研削機構7Lを支持する機構の小型化を図る
ことができる。
【0037】さらにまた、係合棒86と係合孔88との
係合によって左角用研削機構7Lとワーク受けロール8
5とを連結したから、左角用研削機構7Lを作用に移動
させるための駆動機構を作動させるたげでワーク受けロ
ール85を左角用研削機構7Lと連動して移動させるこ
とができる。したがって、ワーク受けロール85を移動
させるための専用の駆動機構を別に設けずに済む。
【0038】さらに、コンベア4に作動空間Sを設ける
ためには、コンベア4としてベルトコンベアやチェーン
コンベアを用いることはできず、必然的にローラコンベ
アを用いざるを得ないのであるが、これにより、コンベ
アとして高価なベルトコンベアやチェーンコンベアを用
いずに済み、比較的安価なローラコンベアを用いること
ができることになっているため、コスト的に有利となっ
ている。
【0039】<実施例2>次に、本発明を具体化した実
施例2を図6を参照して説明する。本実施例は、上記実
施例1においてワーク受けロール85を下から支持する
ための手段を係合棒86aに設けたものであって、係合
棒86aを除く他の構成については実施例1と同じであ
るため、同一部分に同一符号を付して重複する説明は省
略する。
【0040】本実施例の係合棒86aは、実施例1の係
合棒86よりも下方に長く延びており、昇降フレーム3
1に形成した左右方向の長孔31aを貫通して基台3の
直近に達している。この係合棒86aの下端部には、支
えロール86bが回転自由に取り付けられており、この
支えロール86bは、ワーク搬送面と平行に形成した基
台3の上面(本発明の構成要件である所定の受け面)3
aを転動するようになっている。
【0041】かかる構成としたことにより、ワーク受け
ロール85はガイド筒81による片持ち状態ではなく、
支えロール86bによって下から支えられた状態とな
る。したがって、左角用研削機構7LからワークWを介
してワーク受けロール85に作用する押圧力は最終的に
基台3の上面3aで受けられることとなり、押圧力が過
大になった場合でも、ワーク受けロール85の高さが送
材ロールと同じ所定の高さに確実に維持される。これに
より、ワークWの湾曲、振動、波打ち等が確実に阻止さ
れ、面取りの研削量及び均一の度合いの精度が高められ
ている。
【0042】<他の実施例>本発明は上記記述及び図面
によって説明した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含ま
れ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【0043】(1)上記実施例では、ワークWの上側の
角縁部のみに面取りを施す場合について説明したが、コ
ンベア4には作動空間Sが設けられていることから、研
削機構をワーク搬送面よりも下側においてワーク幅に合
わせた左右移動を可能に設け、ワークの下側の角縁部に
面取りを施すことも可能である。
【0044】(2)上記実施例では、ワーク受けロール
85をガイド筒81によって片持ち状態に支持する場合
について説明したが、本発明によれば、ガイド筒を設け
ずに、ワーク受けロールを支持する部材に実施例2のよ
うな支えロールを取り付け、その支えロールを基台等の
送材ロールに対して昇降変位しない部材に沿って転動さ
せることにより可動ワーク受けローラを支持する構成と
することもできる。
【0045】(3)上記実施例では、ワーク受けロール
85が左角用研削機構7Lに係合されている場合につい
て説明したが、本発明によれば、ワーク受けロールを左
角用研削機構とは別に設けた専用の駆動機構によって移
動させるようにしてもよい。
【0046】(4)上記実施例では、研削機構7L,7
Rが一対のロール71,71とパッド72とに無端状の
サンディングベルト73を掛け回した構成になる場合に
ついて説明したが、本発明は、研削機構が、円形の1つ
のロールの外周にサンディングベルトを巻き付けた構成
であったり、外周面が研削面となった円形の砥石から構
成されている場合にも適用することができる。
【0047】(5)上記実施例2では、ワーク受けロー
ルを85を支えるための支えロール86bを係合棒86
aの下端部に設けて基台3の上面3aで転動させる構成
としたが、本発明によれば、係合棒に替えて例えば板状
のブラケット等の他の取付部材を用いてその取付部材に
受けロールを支持し、この受けロールを基台以外の他の
部材にワーク搬送面と平行に設けた受け面上を転動させ
る構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の正面図
【図2】実施例1の平面図
【図3】実施例1の左側面図
【図4】実施例1のワークの幅寸法が大きい場合におけ
る部分拡大正面図
【図5】実施例1のワークの幅寸法が小さい場合におけ
る部分拡大正面図
【図6】実施例2の部分拡大正面図
【図7】従来例の正面図
【符号の説明】
7L,7R…研削機構 81…ガイド筒(直線ガイド部材) 83…可動支持パイプ(可動支持腕) 85…ワーク受けロール(ワーク受け部材) S…作動空間 W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に搬送されるワークの角縁を斜
    め方向から押圧しつつ研削する研削機構がフレームに対
    してワークの幅方向に移動可能に設けられ、ワーク搬送
    経路には、前記研削機構がワーク幅方向への移動に伴っ
    て進入可能な作動空間がワーク搬送面の上下両側にわた
    って設けられるとともに、前記研削機構からの押圧に対
    してワークを支えるワーク受け部材が、前記研削機構と
    連動したワーク幅方向に移動可能に設けられていること
    を特徴とする面取り用研削装置。
  2. 【請求項2】 フレームのうちワーク搬送経路を挟んで
    研削機構と相対する位置には直線ガイド部材が設けら
    れ、可動支持腕が前記直線ガイド部材にワーク幅方向へ
    の移動可能に支持されるとともに前記研削機構に対して
    これと一体移動するように係合され、この可動支持腕に
    前記ワーク受け部材が取り付けられていることを特徴と
    する請求項1記載の面取り用研削装置。
  3. 【請求項3】 ワーク受け部材の下方にはフレーム側の
    所定の受け面上を前記ワークの幅方向に転動可能な支え
    ロールが設けられ、前記ワーク受部材はこの支えロール
    に支持されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の面取り用研削装置。
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