JP2007105858A - サンディングマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サンディング機構20をワークWに接近する方向へ付勢した状態でワークWを搬送すると、クッション用エアシリンダ(付勢手段)の付勢力によって倣いロール55(倣い部材)がワークWの研磨面Waに押し付けられることにより、サンディングベルト33がワークWに対して位置決めされる。ワークWの研磨面Waが湾曲している場合は、ワークWの搬送が進むのに伴い、倣いロール55が研磨面Waの湾曲形態に追従することによってサンディング機構20が移動するので、サンディングベルト33はワークWに対して適正な位置関係に保たれる。これにより、湾曲した研磨面Waを適正に研磨することができる。
【選択図】図7
Description
この種のサンディングマシンは、搬送されるワークの上面の高さが搬送方向において変動しないことを前提として構成されており、サンディングベルトにおけるワークへの接触面の高さが、研磨の開始から終了に至るまで一定に保たれるようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、反りが生じたワークの湾曲した研磨面に対して研磨処理を施すことができるサンディングマシンを提供することを目的とする。
サンディング機構をワークに接近する方向へ付勢した状態でワークを搬送すると、上記付勢力によって倣い部材がワークの研磨面に押し付けられることにより、サンディングベルトがワークに対して位置決めされる。ワークの研磨面が湾曲している場合は、ワークの搬送が進むのに伴い、倣い部材が研磨面の湾曲形態に追従することによってサンディング機構が移動するので、サンディングベルトはワークに対して適正な位置関係に保つことができる。これにより、湾曲した研磨面を適正に研磨することができる。
サンディングベルトはワークの全幅に亘って設けられるため、倣い部材はサンディングベルトよりも搬送方向手前側に配置しなればならないが、このように搬送方向にずれた配置となっていると、ワークの研磨面が湾曲している場合に、倣い部材によって位置決めされているサンディングベルトの研磨領域の位置と、ワークの研磨面のうち実際にサンディングベルトと対応する部分の位置との間でずれが生じることが懸念される。
そこで、本発明では、サンディング機構に、サンディングベルトにおけるワークへの研磨領域をワーク側へ弾性的に押圧する踏圧パッドを設けた。この踏圧パッドの弾性的な押圧作用により、サンディングベルトの研磨領域が確実にワークの研磨面に接触して、良好な研磨が行われる。
本発明のサンディングマシンでは、サンディングベルトが搬送方向に並ぶ2つの転向ロールの間に掛け渡され、そのサンディングベルトよりも搬送方向手前側に倣い部材が配置されているため、ワークの搬送方向先端縁がサンディングベルト側へ反り上がっている場合に、ワークの搬送方向先端縁が倣い部材を通過した後にサンディング機構がワークの研磨面側へ移動し、ワークの搬送方向先端縁がサンディングベルトにおける転向ロールへの接触部分に突き当たり、サンディングベルトが傷付けられることが懸念される。
しかし、本発明では、倣い部材に近い側の転向ロールを、倣い部材に比べてワークの研磨面から遠い位置に配置しているので、ワークの搬送方向先端縁は、サンディングベルトに突き当たることなく転向ロールを通過することができ、これにより、サンディングベルトの傷付きが回避される。
本発明のサンディングマシンでは、サンディングベルトの傷付きを回避する目的で、倣い部材に近い側の転向ロールを、倣い部材に比べてワークの研磨面から遠い位置に配置しているため、ワークの研磨面が湾曲している場合には、サンディングベルトがワークの研磨面と非接触となることが懸念されるが、本発明では、踏圧パッドを、倣い部材に比べてワークの研磨面に近い位置まで進出可能としたので、踏圧パッドの押圧によってサンディングベルトをワークの研磨面に接触させることができる。
<請求項5の発明>
踏圧パッドが、互いに独立してサンディングベルトを弾性的に押圧可能であって、ワークの幅方向に並ぶように配置された複数の押圧片を備えているので、ワークの研磨面が幅方向に沿って湾曲している場合でも、研磨面を幅方向において均一に研磨することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のサンディングマシンは、ワークWの上面の研磨面Waを研磨するものであって、搬送機構10とサンディング機構20とを備えて構成されている。尚、本実施形態では、ワークWが反りを生じて、研磨面Waが凹むように湾曲した場合について説明する。
搬送機構10は、基台11の上面にベルトコンベア12を設けた構造になり、図1に示すように、ベルトコンベア12は、左右一対の搬送ロール13の間に無端状のコンベアベルト14を水平に掛け渡したものであって、コンベアベルト14の上側の水平走行部の上面が直線状(平坦状)の搬送面12aとなっている。搬送面12aに載置されたワークWは、図1における右側から左側に向かう正方向、または左側から右側に向かう逆方向へ搬送されるようになっている。また、ベルトコンベア12の上方には、搬送面12aの両側縁に沿った一対のガード部材15が設けられ、このガード部材15によりワークWの幅方向(搬送方向と直角な水平方向)への変位が規制されるようになっている。さらに、ベルトコンベア12の右端部の近傍には、搬送面12aに載置されたワークWを検知するための光電式の位置センサ16が設けられている。
研磨を行う際には、まず、準備工程としてワークWの板厚に合わせてサンディング機構20の高さを調節する。調節に際しては、ベルトコンベア12の搬送面12aにワークWを載置した状態で、昇降機構を駆動し、調節用フレーム17とともにサンディング機構20を下降させる。そして、検知片18aがワークWの上面(即ち、研磨面Wa)に当接して上動すると、厚みセンサ18からの検知信号に基づき、調節用フレーム17の下降が停止する。これにより、サンディング機構20がワークWの厚さに対して適正な高さに調節される。また、昇降用エアシリンダ39を作動させて、踏圧パッド35を最も高い退避位置に保持しておく。このとき、図8に示すように、踏圧パッド35の下面は転向ロール32L,32Rの下端とほぼ同じ高さとなるので、サンディングベルト33のうち一方(図1における右側)の転向ロール32Rから研磨領域33aに至る領域は、倣いロール55の下端よりも高い位置でほぼ水平(ワークWの搬送面12aとほぼ平行)に張り渡された状態となる。また、倣いロール55の下端は、ワークWの上面(研磨面Wa)よりも少し低い高さに位置する。
そこで、本実施形態では、サンディング機構20に、サンディングベルト33におけるワークWへの研磨領域33aをワークW側へ弾性的に押圧するための踏圧パッド35を設けた。この踏圧パッド35の弾性的な押圧作用により、サンディングベルト33の研磨領域33aが確実にワークWの研磨面Waに接触して、良好な研磨が行われる。
しかし、本実施形態では、倣いロール55に近い側(図1における右側)の転向ロール32Rを、倣いロール55に比べてワークWの研磨面Waから遠い位置(高い位置)に配置しているので、ワークWの搬送方向先端縁Wfは、サンディングベルト33に突き当たることなく転向ロール32Rを通過することができ、これにより、サンディングベルト33の傷付きが回避される。
また、本実施形態では、踏圧パッド35が、互いに独立してサンディングベルト33を弾性的に押圧可能であって、ワークWの幅方向に並ぶように配置された複数の押圧片51を備えているので、ワークWの研磨面Waが幅方向に沿って湾曲している場合でも、各押圧片51が研磨面Waの湾曲の形状に応じて個別に上下動することにより、研磨面Waを幅方向において均一に研磨することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では搬送方向を水平にしたが、搬送方向は、垂直方向や、水平に対して斜め方向としてもよい。
(2)上記実施形態ではサンディング機構の移動方向を上下方向としたが、サンディング機構の移動方向は、水平方向や、水平に対して斜めの方向としてもよい。
(3)上記実施形態では付勢手段をエアシリンダとしたが、付勢手段は、圧縮コイルバネでもよい。
(4)上記実施形態では2つの転向ロールのうち倣い部材に近い側の転向ロールを、倣い部材に比べてワークの研磨面から遠い位置に配置したが、本発明によれば、転向ロールを倣い部材に比べてワークの研磨面に近い位置、またはワークの研磨面からの距離が倣い部材と同じ位置に配置してもよい。
(5)上記実施形態ではワークの端だれを防止するために踏圧パッドをワークに対して接近・離間する方向へ移動し得るようにしたが、本発明によれば、踏圧パッドが移動しない形態としてもよい。
(6)上記実施形態では踏圧パッドをワークの幅方向に分割された複数の押圧片によって構成したが、本発明によれば、踏圧パッドは、幅方向に分割されない形態としてもよい。
(7)上記実施形態ではサンディングベルトをワーク側へ弾性的に押圧する踏圧パッドを設けたが、本発明によれば、サンディングベルトを弾性的に押圧しない構成とすることもできる。
(8)上記実施形態ではワークの上面が研磨面となっている場合について説明したが、本発明は、ワークの側面が研磨面となっている場合にも適用することができる。
(9)上記実施形態では研磨面が凹むように湾曲しているワークを研磨する場合について説明したが、本発明は、研磨面が突出するように湾曲しているワークを研磨する場合にも適用できる。
Wa…ワークの研磨面
12a…搬送面
20…サンディング機構
22…クッション用エアシリンダ(付勢手段)
23…ガイドレール(ガイド手段)
27…スライダ(ガイド手段)
32L,32R…転向ロール
33…サンディングベルト
33a…サンディングベルトの研磨領域
35…踏圧パッド
51…押圧片
55…倣いロール(倣い部材)
Claims (5)
- 直線状の搬送面に沿って搬送されるワークに対し、前記搬送面とは反対側からサンディングベルトを接触させることによってワークの表面を研磨するものであって、
前記サンディングベルトを有するサンディング機構を、ワークの搬送方向と交差する方向への移動を可能に支持するガイド手段と、
前記サンディング機構を前記ワークの研磨面に接近する方向へ付勢する付勢手段と、
前記サンディング機構に一体に移動するように設けられ、前記ワークの研磨面に当接する倣い部材とを備えていることを特徴とするサンディングマシン。 - 前記倣い部材が、前記サンディングベルトよりも搬送方向手前側に配置されており、
前記サンディング機構には、前記サンディングベルトにおけるワークへの研磨領域をワーク側へ弾性的に押圧する踏圧パッドが設けられていることを特徴とする請求項1記載のサンディングマシン。 - 前記サンディングベルトが搬送方向に並ぶ2つの転向ロールの間に掛け渡され、
前記踏圧パッドが、前記2つの転向ロールの間に配置されているものであって、
前記2つの転向ロールのうち前記倣い部材に近い側の転向ロールが、前記倣い部材に比べて前記ワークの研磨面から遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項2記載のサンディングマシン。 - 前記踏圧パッドが、前記倣い部材に比べて前記ワークの研磨面に近い位置まで進出可能とされていることを特徴とする請求項3記載のサンディングマシン。
- 前記踏圧パッドが、互いに独立して前記サンディングベルトを弾性的に押圧可能であって、ワークの幅方向に並ぶように配置された複数の押圧片を備えて構成されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のサンディングマシン。
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- 2005-10-17 JP JP2005301712A patent/JP2007105858A/ja active Pending
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