JP2009018364A - 研磨装置および研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板のベベル部の中央部を高い研磨圧力で研磨することができる研磨装置を提供する。
【解決手段】本発明の研磨装置は、基板Wを保持して回転させる基板保持部32と、基板保持部に保持された基板のベベル部に研磨テープ41の研磨面を押圧する加圧パッド50と、研磨テープをその長手方向に進行させる送り機構45とを備える。加圧パッド50は、研磨テープを介して基板のベベル部を押圧する押圧面51aを有する硬質部材51と、硬質部材を研磨テープを介して基板のベベル部に対して押圧する少なくとも1つの弾性部材53とを有する。
【選択図】図9

Description

本発明は、研磨テープを用いる研磨装置に関し、特に半導体ウエハなどの基板のベベル部を研磨する研磨装置および研磨方法に関するものである。
半導体製造における歩留まり向上の観点から、半導体ウエハのベベル部の表面状態の管理が近年注目されている。半導体ウエハはその多くの材料が成膜・積層されていくため、実際の製品とはならないベベル部には不必要な物質やダメージが残存している。ウエハを搬送・保持する方法として、かつてはウエハの裏面に保持部材(例えばロボットハンド)を接触させる方法が一般的であったが、デバイスの微細化と直径300mmのウエハが主流になるにつれて裏面の清浄度が求められるようになり、近年では保持部材をウエハ端部だけに接触させてウエハを搬送・保持する方法が一般的になってきている。このような背景のもとでは、ベベル部に残存した不要物質やダメージが種々の工程を経ていく間に剥離してデバイス表面に付着することが、製品の歩留まりに影響していることが明らかになってきている。
ここで、ベベル部とは、図1に示すように、基板の周縁において断面が曲率を有する部分Bを意味する。図1において、Dで示される平坦部はデバイスが形成される領域である。このデバイス形成領域Dから外側の数ミリメートルまでの平坦部Eはエッジ部と称され、デバイス形成領域Dと区別される。すなわち、ベベル部Bは、エッジ部Eから基板の裏面まで延びる丸みを帯びた部分である。
ベベル部の断面形状は基板メーカーによって多岐にわたるが、ベベル部は、図1に示すように、エッジ部Eに隣接する傾斜面F、最も外側に位置する垂直面G、そして裏面に隣接する傾斜面Fから構成されるのが一般的である。傾斜面Fと垂直面Gとは滑らかな曲面Hによってつながっている。
このような基板のベベル部に形成された膜を除去する装置として、研磨テープを用いた研磨装置が知られている(特許文献1乃至12参照)。この種の研磨装置は、研磨テープの裏面側に配置された加圧パッドにより研磨テープの研磨面を基板のベベル部に押圧することでこのベベル部を研磨する。
図2は従来の加圧パッドを示す斜視図である。図2に示すように、加圧パッド100は矩形状の押圧面100aを有している。この加圧パッド100は研磨テープの裏面側に配置され、押圧面100aにより研磨テープの表面(研磨面)を基板のエッジ部に押圧する。加圧パッド100はゴムやスポンジなどの材料から形成される。例えば、ウレタンゴム、シリコーンスポンジなどが材料として選定され、研磨に適した硬度(例えば、20〜40度)が選定される。
図3は加圧時および非加圧時の様子を示す平面図である。図3に示すように、研磨対象となるウエハWは円板形状を有している。加圧パッド100が研磨テープ(図示せず)をウエハWのベベル部に対して押圧すると、ウエハWとの接触により加圧パッド100の押圧面100aの一部が圧縮される。これにより、研磨テープとウエハWとの接触面積が増し、単位時間当たりの研磨速度が向上する。
図4は、加圧パッドにより研磨テープをウエハのベベル部に押圧している様子を示す縦断面図である。図4に示すように、研磨時においては、加圧パッド100の押圧面100aはベベル部に沿って変形する。このとき、研磨テープ200がウエハWに接触している箇所とウエハWから離れる箇所との境界部では、図4の矢印で示すように研磨圧力が高くなる。すなわち、境界部の研磨圧力が高く、これら境界部の中間に位置する中央部の研磨圧力が低くなって中央部が研磨されにくいという問題が生じる。このような場合において、中央部上の膜や有機物(汚れ)を完全に除去しようとすると、境界部が過剰に研磨されてしまう。
この場合、研磨テープの基材を厚くすることで、ベベル部の中央部への研磨圧力を高められることが分かっている。しかしながら、研磨テープの基材が厚くなると、研磨テープを供給および巻き取るリールが大きくなる。また、研磨テープの基材が厚くなると、研磨テープのテンションが基板の研磨に及ぼす影響が大きくなり、研磨プロセスが不安定となってしまう。
特開2006−303112号公報 特開2004−241434号公報 WO2006−112530公報 特開2003−77872号公報 特開2003−234314号公報 特開2004−98218号公報 特開2002−93755号公報 WO2006−041196公報 特開2001−239445号公報 特開2001−347444号公報 特許第3081140号公報 特許第3391001号公報
本発明は上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、基板のベベル部の横方向の接触面積および縦方向に加わる荷重の分布をコントロールすることができる研磨装置および研磨方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、基板を保持して回転させる基板保持部と、前記基板保持部に保持された基板のベベル部に研磨面を有する帯状研磨部材を押圧する加圧パッドと、前記帯状研磨部材をその長手方向に進行させる送り機構とを備えた研磨装置であって、前記加圧パッドは、前記帯状研磨部材を介して基板のベベル部を押圧する押圧面を有する硬質部材と、前記硬質部材を前記帯状研磨部材を介して基板のベベル部に対して押圧する少なくとも1つの弾性部材とを有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記硬質部材は、基板の周方向に関してその中央部においてのみ前記弾性部材に固定されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記硬質部材の前記押圧面と反対側の裏面には、前記基板保持部に保持された基板の表面に垂直な方向に延びる複数の溝が形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記硬質部材の前記押圧面と反対側の裏面には、前記基板保持部に保持された基板の表面に垂直な方向に延びる複数の補強部材が設けられていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記少なくとも1つの弾性部材は、基板の周方向に沿って配置された複数の弾性部材であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記少なくとも1つの弾性部材はその内部に少なくとも1つの流体室を有し、前記少なくとも1つの流体室には流体が充填されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記少なくとも1つの流体室は複数の流体室であり、前記複数の流体室の内部圧力を独立に調整する圧力調整機構をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の他の態様は、基板を保持して回転させ、帯状研磨部材をその長手方向に進行させ、硬質部材と弾性部材とを有する加圧パッドを、前記硬質部材が前記帯状研磨部材の裏面に対向するように配置し、前記加圧パッドにより前記帯状研磨部材の研磨面を基板のベベル部に押圧して該ベベル部を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明によれば、押圧面はベベル部との接触の際に大きく圧縮されることがないので、ベベル部の中央部に高い研磨圧力を作用させることができる。したがって、このベベル部の中央部の両側の境界部を過剰に研磨することなく、ベベル部の中央部を良好に研磨することができる。また、硬質部材がベベル部の周方向に沿って湾曲するので接触面積を大きくすることができ、研磨速度を上げることができる。
以下、本発明の実施形態にかかる研磨装置について図を参照して説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る研磨装置を示す平面図である。図6は図5に示す研磨装置の断面図である。
図5および図6に示すように、本実施形態に係る研磨装置は、ウエハWを保持するためのウエハステージ23を有するウエハステージユニット20と、ウエハステージユニット20をウエハステージ23の上面(ウエハ保持面)と平行な方向に移動させるためのステージ移動機構30と、ウエハステージ23に保持されたウエハWのベベル部を研磨するベベル研磨ユニット40とを備えている。
ウエハステージユニット20、ステージ移動機構30、ベベル研磨ユニット40は、ハウジング11内に収容されている。このハウジング11は仕切板14によって2つの空間、すなわち上室(研磨室)15と下室(機械室)16とに区画されている。上述したウエハステージ23およびベベル研磨ユニット40は上室15内に配置され、ステージ移動機構30は下室16内に配置されている。上室15の側壁には開口部12が形成されており、この開口部12は図示しないエアシリンダにより駆動されるシャッター13により閉じられる。
ウエハWは、開口部12を通じてハウジング11の内外に搬入および搬出される。ウエハWの搬送は、搬送ロボットハンドのような既知のウエハ搬送機構(図示せず)により行われる。
ウエハステージ23の上面には複数の溝26が形成されている。これらの溝26は垂直に延びる中空シャフト27を介して図示しない真空ポンプに連通している。この真空ポンプを駆動すると、溝26に真空が形成され、これによりウエハWがウエハステージ23の上面に保持される。中空シャフト27は軸受28によって回転可能に支持され、さらにプーリp1,p2およびベルトb1を介してモータm1に連結されている。このような構成により、ウエハWは、ウエハステージ23の上面に保持された状態でモータm1により回転する。
研磨装置は、ハウジング11内に配置されたウエハチャック機構80を更に備えている。このウエハチャック機構80は、上記ウエハ搬送機構によりハウジング11内に搬入されたウエハWを受け取ってウエハステージ23に載置し、またウエハWをウエハステージ23から取り上げて上記ウエハ搬送機構に渡すように構成されている。なお、図5にはウエハチャック機構80の一部のみが示されている。
図7は、ウエハチャック機構80のチャックハンドを示す平面図である。図7に示すように、ウエハチャック機構80は、複数のコマ83を有する第一のチャックハンド81と、複数のコマ83を有する第二のチャックハンド82とを有している。これらの第一及び第二のチャックハンド81,82は、図示しない開閉機構により互いに近接および離間する方向(矢印Tで示す)に移動する。また、第一及び第二のチャックハンド81,82は、図示しないチャック移動機構によりウエハステージ23に保持されたウエハWの表面に垂直な方向に移動する。
ウエハ搬送機構のハンド73は、ウエハWを第一及び第二のチャックハンド81,82の間の位置にまで搬送する。そして、第一及び第二のチャックハンド81,82を互いに近接する方向に移動させると、これら第一及び第二のチャックハンド81,82のコマ83がウエハWの周縁に接触する。これにより、ウエハWが第一及び第二のチャックハンド81,82に挟持される。このときのウエハWの中心とウエハステージ23の中心(ウエハステージ23の回転軸)とは一致するように構成されている。したがって、第一及び第二のチャックハンド81,82はセンタリング機構としても機能する。
図6に示すように、ステージ移動機構30は、中空シャフト27を回転自在に支持する円筒状の軸台29と、軸台29が固定される支持板32と、支持板32と一体に移動可能な可動板33と、可動板33に連結されるボールねじb2と、このボールねじb2を回転させるモータm2とを備えている。可動板33はリニアガイド35を介して仕切板14の下面に連結されており、これにより可動板33はウエハステージ23の上面と平行な方向に移動可能となっている。軸台29は、仕切板14に形成された貫通孔17を通って延びている。支持板32には、中空シャフト27を回転させる上述のモータm1が固定されている。
このような構成において、モータm2によりボールねじb2を回転させると、可動板33、軸台29、および中空シャフト27がリニアガイド35の長手方向に沿って移動する。これにより、ウエハステージ23がその上面と平行な方向に移動する。なお、図6においては、ステージ移動機構30によるウエハステージ23の移動方向を矢印Xで示している。
図6に示すように、ベベル研磨ユニット40は、研磨テープ(帯状研磨部材)41と、この研磨テープ41をウエハWのベベル部に押圧する研磨ヘッド42と、研磨テープ41を研磨ヘッド42に送る研磨テープ送り機構45とを備えている。研磨テープ送り機構45は、研磨テープ41を研磨ヘッド42に送る送りローラ45aと、研磨ヘッド42に繰り出された研磨テープ41を巻き取る巻き取りローラ45bと、巻き取りローラ45bを回転させる図示しない回転機構とを備えている。研磨ヘッド42は、ウエハステージ23上に保持されたウエハWと同一平面内に位置している。
回転機構が巻き取りローラ45bを回転させると、研磨テープ41が送りローラ45aから研磨ヘッド42に繰り出される。研磨テープ41は、ウエハステージ23に保持されたウエハWの表面に垂直な方向に進み、巻き取りローラ45bに巻き取られる。
研磨テープ41としては、研磨面となるその片面に、例えば、ダイヤモンド粒子やSiC粒子などの砥粒をベースフィルムに接着した研磨テープを用いることができる。研磨テープ41に接着する砥粒は、ウエハWの種類や要求される性能に応じて選択されるが、例えば平均粒径0.1μm〜5.0μmの範囲にあるダイヤモンド粒子やSiC粒子を用いることができる。また、砥粒を接着させていない帯状の研磨布でもよい。また、ベースフィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートなどの可撓性を有する材料からなるフィルムが使用できる。
図8は研磨ヘッド42の拡大図である。図8に示すように、研磨ヘッド42は、研磨テープ41の裏面側に配置される加圧パッド50と、加圧パッド50に連結される押圧機構(例えばエアシリンダ)56と、研磨テープ41の進行方向をウエハWの表面に垂直な方向にガイドする複数のガイドローラ57とを備えている。押圧機構56は、加圧パッド50をウエハWに向けて移動させ、これにより加圧パッド50を介して研磨テープ41の研磨面をウエハWのベベル部に押圧する。図6に示すように、ウエハWの上方および下方には研磨液供給ノズル58がそれぞれ配置されており、研磨液や冷却水などがウエハWと研磨テープ41との接触箇所に供給されるようになっている。
次に、上述のように構成された研磨装置の動作について説明する。ウエハWは、図示しないウエハ搬送機構により開口部12を通ってハウジング11内に搬入される。ウエハチャック機構80はウエハ搬送機構のハンド73(図7参照)からウエハWを受け取り、第一及び第二のチャックハンド81,82によりウエハWを把持する。ウエハ搬送機構のハンド73はウエハWを第一及び第二のチャックハンド81,82に受け渡した後、ハウジング11の外に移動し、次いでシャッター13が閉じられる。ウエハWを保持したウエハチャック機構80はウエハWを下降させ、ウエハステージ23の上面に載置する。そして、図示しない真空ポンプを駆動してウエハWをウエハステージ23の上面に吸着させる。
その後、ウエハステージ23は、ウエハWとともにステージ移動機構30によって研磨ヘッド42の近傍まで移動する。次に、モータm1によりウエハステージ23を回転させ、研磨液供給ノズル58からウエハWに研磨液の供給を開始する。ウエハWの回転速度および研磨液の供給流量が所定の値になった時点で、ウエハWを研磨テープ41と接触する位置までステージ移動機構30によって移動させる。この時、押圧機構56により加圧パッド50はウエハWに向けて突出しており、ステージ移動機構30によりウエハWのベベル部が加圧パッド50を押し返し、押圧機構56の押圧力がウエハWのベベル部に作用する位置までウエハWを移動させる。これにより研磨テープ41の研磨面がウエハWのベベル部に押圧される。このようにして、ウエハWのベベル部が研磨される。
次に、上記研磨ヘッド42が備える加圧パッド50について詳細に説明する。図9は図8に示す研磨ヘッド42が備える加圧パッド50を示す斜視図である。
図9に示すように、加圧パッド50は、平坦な押圧面51aを有する板状の硬質部材(押圧部)51と、この硬質部材51が固定される弾性部材(パッド本体部)53とを備えている。この加圧パッド50は、押圧面51aがウエハステージ23(図6参照)に保持されたウエハWのベベル部に対向するように配置される。
押圧面51aは矩形状であり、その幅(ウエハWの周方向に沿った寸法)D1は高さ(ウエハWの表面に垂直な方向に沿った寸法)D2よりも大きく形成されている。硬質部材51は、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPVC(ポリ塩化ビニル)などの硬質プラスチック(硬質樹脂)またはステンレス鋼などの金属から形成されている。このような材料を用いることにより、硬質部材51は板ばねのような可撓性のある弾性体として機能する。一方、弾性部材53は変形自在な軟質の弾性体としてスポンジから形成されている。なお、本実施形態では、硬質部材51の厚さは約0.5mmのPVCであり、弾性部材53の材料には硬度約10度のシリコーンスポンジが用いられている。
硬質部材51は、その中央部のみが弾性部材53に固定されている。すなわち、硬質部材51の押圧面51aと反対側の裏面全体が弾性部材53に接触しているが、硬質部材51の中央部においてのみ、硬質部材51が弾性部材53に固定されている。ここで、硬質部材51の中央部とは、ウエハステージ23(図6参照)に保持されたウエハWの周方向における硬質部材51の中央部を意味する。
図10は、硬質部材51を弾性部材53に取り付ける一方法を説明するための斜視図である。図11は図10に示す方法によって硬質部材51が弾性部材53に取り付けられた状態の加圧パッドを示す斜視図である。図10に示すように、まず、中央部だけ上下に突出した突出部54aを有する略十字の薄い接着シート54を用意する。硬質部材51を弾性部材53に重ね合わせ、次いで接着シート54を押圧面51aに貼り付ける。そして、接着シート54の上下の突出部54aをパッド本体に接着する。
図12は加圧時および非加圧時の様子を示す平面図である。なお、図12には研磨テープ41は図示されていない。図12に示すように、加圧パッド50がウエハWから離間しているときは、硬質部材51はそのままの形状を維持し、押圧面51aは平坦となっている。一方、加圧パッド50がウエハWを押圧すると、硬質部材51がウエハWのベベル部に沿って周方向に湾曲する。これは、硬質部材51の中央部のみが接着シート54によって弾性部材53に固定されているからである。つまり、ウエハWとの接触により硬質部材51の中央部が弾性部材53に押し込まれ、これに伴って硬質部材51の両側部が弾性部材53から離間する。したがって、硬質部材51がウエハWのベベル部に沿って周方向に湾曲する。
このように、硬質部材51の全体が撓うことで、押圧面51aがその全長に亘ってウエハWのベベル部に接触する。したがって、研磨テープとウエハWとの接触面積を大きくすることができ、研磨速度を上げることができる。
図13は、加圧パッド50により研磨テープ41をウエハWのベベル部に押圧している様子を示す縦断面図である。硬質部材51が硬質のプラスチックや金属から形成されているので、スポンジやゴムなどから形成された従来の加圧パッドで押圧する場合に比べて、押圧面51aはベベル部との接触の際に圧縮されにくい。すなわち、硬質部材51の剛性により、ウエハWの表面に垂直な方向では押圧面51aはウエハWの形状に沿いにくくなる。その結果、ウエハWが受ける研磨圧力はベベル部の中央部で高くなる。したがって、ベベル部の中央部を良好に研磨することができる。
図14(a)および図14(b)は加圧パッド50の他の構成例を示す平面図である。なお、特に説明しない加圧パッドの構成は、図9に示す加圧パッドと同様であるので、その重複する説明を省略する。図14(a)に示す例では、硬質部材51の裏面には、ウエハステージ23(図6参照)に保持されたウエハWの表面に垂直な方向に延びる複数の溝60が形成されている。これらの溝は互いに平行に等間隔で配列され、それぞれ三角形状の断面を有している。
これらの溝60により、ウエハWの周方向に沿って湾曲する硬質部材51の曲率をコントロールすることができるとともに、ウエハWの表面に垂直な方向においては硬質部材51の曲げ剛性が強くなる。したがって、硬質部材51はウエハWのベベル部の縦断面方向の形状に沿って大きく圧縮されることがなく、より平坦な押圧面51aでベベル部を押圧することができる。なお、形成する溝60の深さ、形状、数を変更することで、硬質部材51のウエハWに対する周方向および縦方向の曲げ強さを調整することができるので、ベベル部の研磨に最適な弾性を有する加圧パッド50とすることができる。
図14(b)に示す例では、硬質部材51の裏面には、ウエハステージ23に保持されたウエハWの表面に垂直な方向に延びる複数の梁61が固定されている。これらの梁61は互いに平行に等間隔で配列されている。本実施形態では、梁61は硬質部材51と同じ材料で構成されているが、他の材料から構成されていてもよい。
これらの梁61は硬質部材51の補強部材として機能し、ウエハWの表面に垂直な方向(縦方向)における硬質部材51の曲げ剛性を高めることができる。したがって、硬質部材51の縦方向の曲げ剛性を維持しつつ硬質部材51を薄くすることができ、硬質部材51はウエハWの周方向に沿って湾曲しやすくなる。なお、梁61の厚みや数を変更することで、硬質部材51のウエハWに対する周方向および縦方向の曲げ強さを調整することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、特に説明しない本実施形態の構成および動作は、上述した第1の実施形態と同様であるので、その重複する説明を省略する。また、本実施形態において、同一または相当する部材には、同一の名称および同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。
図15(a)は、本発明の第2の実施形態に係る研磨装置に用いられる加圧パッドを示す断面図であり、図15(b)は図15(a)に示す加圧パッドの縦断面図である。図15(a)および図15(b)に示すように、加圧パッド90は、研磨テープ41を介してウエハWのベベル部を押圧する押圧面91aを有する板状の硬質部材91と、この硬質部材91を支持する軟質の弾性部材92とを有している。この硬質部材91は、上述の硬質部材51とほぼ同様の形状を有しており、その幅(ウエハWの周方向に沿った寸法)は高さ(ウエハWの表面に垂直な方向に沿った寸法)よりも大きく形成されている。
硬質部材91は、PVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの硬質プラスチック(硬質樹脂)、またはSUS(ステンレス鋼)などの金属から形成されている。弾性部材92は、シリコーンスポンジなどの発泡樹脂から構成されている。硬質部材91は、接着剤などにより弾性部材92に取り付けられている。このように、加圧パッド90は、硬質部材(硬質層)91および弾性部材(軟質層)92からなる2層構造を有している。なお、上述の第1の実施形態と同様に、硬質部材91の中央部のみを弾性部材92に固定してもよい。
上記加圧パッド90をウエハWのベベル部に対して押圧すると、図16に示すように、硬質部材91はウエハWの周方向に沿って湾曲し、弾性部材92は硬質部材91の湾曲に伴って変形する。したがって、弾性部材92は硬質部材91の変形を妨げない程度の柔軟性を有していることが好ましい。なお、図16においては、説明の簡略化のために研磨テープ41は図示されていないが、研磨中においては、図15(b)に示すように、加圧パッド90は研磨テープ41をウエハWのベベル部に対して押圧する。
本実施形態によれば、上述の実施形態と同様に、硬質部材91の全体が湾曲するので、押圧面91aがその全長に亘ってウエハWのベベル部に接触する。したがって、研磨テープ41とウエハWとの接触面積を大きくすることができる。また、研磨中に弾性部材92が変形することで、弾性部材92は硬質部材91の全体を均一に押圧することができる。
なお、硬質部材91の材料および厚さは、研磨中における硬質部材91の高さ方向の変形量(すなわち曲率半径)がウエハWのベベル部の縦断面の曲率よりも大きく、かつ、研磨中における硬質部材91の幅方向の変形量(すなわち曲率半径)がウエハWの半径よりも小さいことを条件として選定される。一方、弾性部材92の材料および厚さは、研磨中において硬質部材91をウエハWのベベル部に対して略均一に加圧できることを条件として選定される。
図17(a)は加圧パッドの他の構成例を示す断面図であり、図17(b)は加圧パッドをウエハに押圧している状態を示す断面図である。図17(a)および図17(b)に示す加圧パッド90は、ウエハWの周方向に沿って配置された複数の弾性部材92を有している点で、図16に示す加圧パッドと異なる。
図18(a)は加圧パッドの他の構成例を示す断面図であり、図18(b)は加圧パッドをウエハに押圧している状態を示す断面図である。図18(a)および図18(b)に示す加圧パッドは、ウエハWの周方向に沿って配置された複数の弾性部材92を有している点、およびこれら弾性部材92の内部に流体室92aがそれぞれ形成されている点で、図16に示す加圧パッドと異なる。この例における弾性部材92はシリコーンゴムなどの材料から形成されており、各流体室92aには純水または空気などの加圧流体が予め封入されている。なお、1つの弾性部材のみを設け、この弾性部材の内部に1つまたはそれ以上の流体室を形成してもよい。
図19(a)は加圧パッドの他の構成例を示す断面図であり、図19(b)は加圧パッドをウエハに押圧している状態を示す断面図である。図19(a)および図19(b)に示す加圧パッドは、各流体室92aに圧力調整機構95が接続されている点で、図18(a)および図18(b)に示す加圧パッドと異なる。この圧力調整機構95は、ポンプなどの流体供給源および各流体室92aにそれぞれ連通する複数のレギュレータなどから構成されており、各流体室92aに加圧気体(例えば加圧空気)を独立に供給するようになっている。したがって、各流体室92aの内部圧力は圧力調整機構95によって互いに独立に調整可能である。
ここで、本実施形態の加圧パッドに用いられる硬質部材91および弾性部材92の材料と厚さを様々に変更し、さらに研磨テープ41の砥粒の径(研磨面の粗さ)と研磨テープ41の基材の厚さを変更して実験した実験例について、図20を参照して説明する。ここで、図20において、ベベル部の中央部が境界部より研磨されやすいかどうかを示す指標を「研磨位置制御性」と定義し、硬質部材(すなわち研磨テープ)がウエハの周方向に沿う長さを「研磨速度」と定義する。
[実験例1]
この実験では、硬質部材の厚さが研磨結果に及ぼす影響を調べた。
実験は以下の条件で行った。
研磨テープの砥粒(ダイヤモンド粒子)の径:5μm(♯4000)
研磨テープの基材の厚さ:25μm
硬質部材:PET
弾性部材:シリコーンスポンジ 硬度30度
上記の条件のもと、硬質部材の厚さを25μmから100μmの範囲で変更して実験を行った。その実験結果から、硬質部材の厚さが最も薄い25μmを用いた場合では、中央部より境界部が研磨の進行が速く、硬質部材が厚くなるに従ってベベル部の中央部が研磨されやすくなることが分かった。一方、硬質部材が厚くなると研磨テープがウエハWに接触する面積が小さくなり、研磨速度が減少する結果となった。これは、硬質部材が厚くなることによって硬質部材(すなわち研磨テープ)のウエハの周方向に沿う長さが減少したためである。
つまり、この実験結果から、研磨位置制御性と研磨速度との間にはトレードオフの関係があることが分かる。すなわち、薄い硬質部材を用いた場合は、研磨速度は良好であるが、研磨位置制御性が劣り、逆に厚い硬質部材を用いた場合は、研磨位置制御性は良好であるが、研磨速度が遅くなる。
そこで、研磨位置制御性と研磨速度の両方の向上を図るために、硬質部材の厚さを100μmとし、硬度10度の弾性部材を用いて実験を行った。その結果、ベベル部の中央部が境界部よりも良好に研磨され、かつ研磨速度を向上することができた。これは、弾性部材の硬度を下げたことで、硬質部材のウエハの周方向に沿う長さが増大したためである。
[実験例2]
この実験では、研磨テープの砥粒の径が研磨結果に及ぼす影響を調べた。具体的には、実験例1において、研磨位置制御性と研磨速度の双方の研磨結果が良好であった条件のもと、砥粒の径0.2μm(♯10000)、基材厚さ50μmの研磨テープを用いて実験を行った。その結果、研磨位置制御性が低下することが確認された。これは、研磨テープの砥粒の径が小さいと研削力が低くなり、研磨テープの研磨面が中央部に到達できないからである。これに対し、実験例1のように、研磨テープの砥粒の径が大きいと研削力が高いので、研磨テープの研磨面が当初は境界部にのみ接触しても、境界部が研磨されて研磨面が中央部に達し、該中央部を研磨することができる。このように、研磨テープの砥粒の大きさも研磨位置制御性に影響していることが判明した。
そこで、硬質部材の厚さを増加させて実験を行ったところ、実験例1と同様に、研磨位置制御性が向上し、逆に研磨速度が遅くなる結果となった。次に、硬質部材の材質としてステンレス鋼からなる厚さ0.5mmの薄板を用いた結果、良好な研磨位置制御性を維持しながら研磨速度を向上させることができた。さらに、ステンレス鋼からなる硬質部材を0.1mmと薄くし、硬質部材の裏面に図14(b)に示す梁61を設けた。この結果、研磨位置制御性および研磨速度ともに向上することができた。
[実験例3]
この実験では、弾性部材の硬度が研磨結果に及ぼす影響を調べた。具体的には、砥粒径0.2μm(♯10000)、基材の厚さ50μmの研磨テープを使用し、硬質部材として厚さ0.5mmのPVCの薄板を用いた。そして、弾性部材の硬度および構造を変更して実験を行った。すなわち、弾性部材として硬度30度のスポンジ(図15の形態)、硬度10度のスポンジ(図15の形態)、純水が封入された弾性部材(図18の形態)、そして加圧空気が封入されたエアバック方式の弾性部材(図19の形態)を用いて実験を行った。
その結果、スポンジの硬度を30度から10度に変更することで硬質部材がウエハの周方向に沿いやすくなるために研磨速度が向上した。純水が封入された弾性部材は、硬質部材および研磨テープをウエハの周方向の形状に沿うように湾曲させることができるので、単一材料のスポンジからなる弾性部材の場合に比較して、研磨速度が向上した。さらに、図19に示す、それぞれの流体室(エアバック)に供給する圧力を制御した弾性部材を用いた場合では、研磨速度がさらに向上した。
このように、研磨テープの基材の厚さ、砥粒の径(研磨面の粗さ)、硬質部材の材質や厚さ、弾性部材の硬度の最適な組み合わせにより、研磨位置制御性と研磨速度の両方を向上させることができる。なお、上述の実験例では、硬質部材の厚さを25μm〜2mmの範囲内で変化させ、スポンジからなる弾性部材の硬度を10〜30度の範囲内で変化させた例を示したが、研磨テープの砥粒の径および基材の厚さによっては適宜これらの数値範囲を変更させてもよい。
また、砥粒の径が大きい研磨テープを用いる場合は、研磨当初では研磨面がベベル部の中央部に接触しなくても、研磨が進むにつれて研磨テープが中央部に到達することがある。したがって、硬質部材の厚さを選定するに際しては、ある所定の時間、仮研磨を行い、研磨テープの研磨面がベベル部の中央部に達したか否かの観点から選定することが好ましい。弾性部材の硬度を選定するに際しては、硬質部材がウエハの周方向に沿う長さが最も長くなるものを選定する。このように、タイプの異なる硬質部材および弾性部材を複数用意し、硬質部材および弾性部材から加圧パッドを形成して仮研磨を行い、このような加圧パッドの形成と仮研磨を繰り返し、そして最も良好な研磨結果(研磨性能)が得られた硬質部材および弾性部材を用いて本研磨を行うことで、使用する研磨テープに最適な研磨を行うことができる。
研磨装置は、研磨対象物であるウエハのベベル部(図1におけるB)を中心に研磨ヘッドを傾斜させる機能を備えることができる。この傾斜機構により、研磨テープをベベル部の上面(図1の上側の傾斜面F)から下面(下側の傾斜面F)に連続的に当接させることでベベル部全体を研磨することができる。また、研磨中に研磨ヘッドの傾斜角度を連続的に変えて、研磨テープをベベル部の上面から下面へ接触させ、再び下面から上面へ接触させるような動作とすることも可能である。このような傾斜機構に本発明の加圧パッドを採用することで、ベベル部全体をより効率的に研磨することができる。
基板の周縁を示す断面図である。 従来の加圧パッドを示す斜視図である。 加圧時および非加圧時の様子を示す平面図である。 加圧パッドにより研磨テープをウエハのベベル部に押圧している様子を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る研磨装置を示す平面図である。 図5に示す研磨装置の断面図である。 ウエハチャック機構のチャックハンドを示す平面図である。 研磨ヘッドの拡大図である。 図8に示す研磨ヘッドが備える加圧パッドを示す斜視図である。 硬質部材を弾性部材に取り付ける一方法を説明するための斜視図である。 図10に示す方法によって硬質部材が弾性部材に取り付けられた状態の加圧パッドを示す斜視図である。 加圧時および非加圧時の様子を示す平面図である。 加圧パッドにより研磨テープをウエハのベベル部に押圧している様子を示す縦断面図である。 図14(a)および図14(b)加圧パッドの他の構成例を示す平面図である。 図15(a)は、本発明の第2の実施形態に係る研磨装置に用いられる加圧パッドを示す断面図であり、図15(b)は図15(a)に示す加圧パッドの縦断面図である。 図15(a)に示す加圧パッドの研磨中の状態を示す断面図である。 図17(a)は加圧パッドの他の構成例を示す断面図であり、図17(b)は加圧パッドをウエハに押圧している状態を示す断面図である。 図18(a)は加圧パッドの他の構成例を示す断面図であり、図18(b)は加圧パッドをウエハに押圧している状態を示す断面図である。 図19(a)は加圧パッドの他の構成例を示す断面図であり、図19(b)は加圧パッドをウエハに押圧している状態を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る加圧パッドに用いられる硬質部材および弾性部材の材料と厚さを変えて基板を研磨した実験結果を示すグラフである。
符号の説明
11 ハウジング
12 開口部
13 シャッター
14 仕切板
15 上室
16 下室
17 貫通孔
20 ウエハステージユニット
23 ウエハステージ
26 溝
27 中空シャフト
28 軸受
29 軸台
30 ステージ移動機構
32 支持板
33 可動板
35 リニアガイド
40 ベベル研磨ユニット
41 研磨テープ
42 研磨ヘッド
45 研磨テープ送り機構
45a 送りローラ
45b 巻き取りローラ
50,90 加圧パッド
51 硬質部材
53 弾性部材
54 接着シート
56 押圧機構
57 ガイドローラ
58 研磨液供給ノズル
60 溝
61 梁(補強部材)
73 ハンド
80 ウエハチャック機構
81 第一のチャックハンド
82 第二のチャックハンド
83 コマ
91 硬質部材
92 弾性部材
95 圧力調整機構
W ウエハ
b1 ベルト
b2 ボールねじ
m1,m2 モータ
p1,p2 プーリ

Claims (8)

  1. 基板を保持して回転させる基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板のベベル部に研磨面を有する帯状研磨部材を押圧する加圧パッドと、
    前記帯状研磨部材をその長手方向に進行させる送り機構とを備えた研磨装置であって、
    前記加圧パッドは、
    前記帯状研磨部材を介して基板のベベル部を押圧する押圧面を有する硬質部材と、
    前記硬質部材を前記帯状研磨部材を介して基板のベベル部に対して押圧する少なくとも1つの弾性部材とを有することを特徴とする研磨装置。
  2. 前記硬質部材は、基板の周方向に関してその中央部においてのみ前記弾性部材に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記硬質部材の前記押圧面と反対側の裏面には、前記基板保持部に保持された基板の表面に垂直な方向に延びる複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  4. 前記硬質部材の前記押圧面と反対側の裏面には、前記基板保持部に保持された基板の表面に垂直な方向に延びる複数の補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  5. 前記少なくとも1つの弾性部材は、基板の周方向に沿って配置された複数の弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  6. 前記少なくとも1つの弾性部材はその内部に少なくとも1つの流体室を有し、
    前記少なくとも1つの流体室には流体が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  7. 前記少なくとも1つの流体室は複数の流体室であり、前記複数の流体室の内部圧力を独立に調整する圧力調整機構をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の研磨装置。
  8. 基板を保持して回転させ、
    帯状研磨部材をその長手方向に進行させ、
    硬質部材と弾性部材とを有する加圧パッドを、前記硬質部材が前記帯状研磨部材の裏面に対向するように配置し、
    前記加圧パッドにより前記帯状研磨部材の研磨面を基板のベベル部に押圧して該ベベル部を研磨することを特徴とする研磨方法。
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