JP2011161534A - 研磨ヘッド及び研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度に研磨ヘッドの取り付け調整ができない場合であっても、基板上の微少突起を要求の高さにまで研磨することができ、かつ、研磨テープの破損を防止できるようにする。
【解決手段】ベース部材521aの下部に対し、研磨ヘッド521bを、研磨テープ510の幅方向に直交する方向を軸521cとして揺動可能に取り付ける。そして、研磨面510dを挟んで幅方向両端に研磨動作のストッパとして機能する平滑面510e,510eを備えた研磨テープ510を、前記研磨ヘッド521bによって微少突起αに押圧させ、前記研磨テープ510を移送させて微少突起αを研磨する。ここで、研磨が進行し、微少突起αの高さが低くなるに従って、研磨ヘッド521の基板BSに対する傾きが小さくなり、最終的には、平滑面510e,510eの双方が基板BSに当接することになり、研磨テープ510の片当たりを防止できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、研磨テープを研磨対象物に対して押圧する研磨ヘッド及び該研磨ヘッドを備えた研磨装置に関する。
従来、カラーフィルタ基板を製造する際に発生する数ミクロン程度の微小突起欠陥を除去する装置として、研磨テープを用いた研磨装置が実用化されている。
前記研磨装置としては、高さセンサによって、研磨対象物である突起の高さを測定し、この測定データに基づいて研磨テープを突起に向けて降下する量(研磨量)を決定し、当該突起に対して押圧させた状態で研磨テープを連続的に移送させ、微小突起を研磨する装置があった(例えば、特許文献1,2参照)。
また、微小突起の高さ測定を不要とした研磨装置として、本願出願人は、研磨面を挟んで幅方向両端に平滑面(樹脂面)を備えた研磨テープを用いる装置を先に提案した(特許文献3参照)。
特開平10−217089号公報 特開2003−266293号公報 特願2009−009259号
上記の研磨面と平滑面とを併せ持った研磨テープを用いる装置において、高さ測定を行わずに精度の良い研磨を実現するためには、研磨テープの片当たりを防止することが望ましく、そのためには、研磨テープを研磨対象物である微小突起に対して押圧する研磨ヘッドを、高い精度で取り付けることが要求される。
しかし、研磨ヘッドを高精度に取り付けるには多くの時間と労力を要し、高精度の取り付け調整ができない場合には、研磨テープが片当たりする状態に保持され、これによって、微小突起を要求の高さにまで研磨することができなくなったり、研磨テープが破損したりする可能性があるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、高精度に研磨ヘッドの取り付け調整ができない場合であっても、研磨対象物を要求の高さにまで研磨することができ、かつ、研磨テープの破損を防止できる研磨ヘッド、及び、該研磨ヘッドを備えた研磨装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る研磨ヘッドは、研磨テープを研磨対象物に対して押圧する研磨ヘッドであって、ベース部材の下部に対し、前記研磨テープの幅方向に直交する方向を軸として揺動可能に取り付けたことを特徴とする。
このような構成では、研磨ヘッドは、研磨テープの幅方向に直交する方向を軸として揺動可能であるため、たとえベース部材が傾いて取り付けられたとしても、研磨ヘッド及び該研磨ヘッドで押圧される研磨テープは、研磨対象物(突起)及び該研磨対象物(突起)の周囲(基板面)に当接することで傾きを変え、研磨対象物(突起)の研磨が進むことで傾きが小さくなり、片当たり状態が解消されることになる。
ここで、前記研磨ヘッドの研磨テープを押圧する押圧部を、研磨テープの幅方向を軸とする半円柱状に形成したり、研磨テープの幅方向に複数に分割して設けたり、更に、研磨テープの幅方向に並べた複数の半球状突起で構成したりすることができる。また、前記複数の押圧部のうちの少なくとも1つを、前記研磨テープに対して離接する方向に移動可能に前記研磨ヘッドに支持し、かつ、前記移動可能に支持した押圧部を、前記研磨テープに向けて付勢する弾性部材を備えることができる。
また、本発明に係る研磨装置は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の研磨ヘッドと、前記研磨ヘッドに巻き掛けた研磨テープを移送させるテープ移送手段と、を備えると共に、前記研磨テープが、研磨面を挟んで幅方向両端に平滑面を備え、かつ、前記研磨面が、前記平滑面と同一面であるか、又は、前記平滑面よりも凹んでいることを特徴とする。
このような構成では、研磨テープの研磨面が、平滑面と同一面であるか、又は、平滑面よりも凹んでいるため、両端の平滑面が、研磨対象物(微小突起)の周囲に当接することで、研磨面による研磨動作が停止することになる。また、研磨ヘッドが、研磨テープの幅方向に直交する方向を軸として揺動可能に支持されるため、たとえベース部材が傾いて取り付けられたとしても、研磨ヘッド及び該研磨ヘッドで押圧される研磨テープは、研磨対象物(突起)及び該研磨対象物(突起)の周囲(基板面)に当接することで傾きを変え、研磨対象物(突起)の研磨が進むことで傾きが小さくなり、片当たり状態が解消されることになる。
本発明に係る研磨ヘッドによれば、高精度に研磨ヘッドの取り付け調整ができない場合であっても、研磨対象物を要求の高さにまで研磨することができ、かつ、研磨テープの破損を防止できる。
また、複数の押圧部を備えることで、研磨テープと研磨ヘッドとの間の接触面積が小さくなり、これによって両者間の摩擦抵抗を小さくでき、また、押圧部を半球状突起とすることで、押圧面積を最小化でき、研磨レートを保持したまま微小突起に対して高精度な研磨が可能となる。更に、押圧部を移動可能に構成することで、研磨ヘッドの基材に対して押圧部の高さを精密に調整することなく、研磨テープの押圧を行わせることができると共に、平滑面の押付力と研磨面の押付力とを個別に調整することができ、過研磨を防止することが可能となり、更に、弾性部材による押圧力(弾性付勢力)に大小をつけることで、研磨速度の調整及び研磨する欠陥高さの調整も可能になる。
また、本発明に係る研磨装置によれば、研磨テープの平滑面がストッパとして機能し、微小突起などの研磨対象物を必要以上に研磨することを回避できると共に、高精度に研磨ヘッドの取り付け調整ができない場合であっても、研磨対象物を要求の高さにまで研磨することができ、かつ、研磨テープの破損を防止できる。
本発明の実施形態における基板修正装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態における研磨装置を示す正面図である。 本発明の実施形態における研磨テープを示す図であり、(a)は上面図、(b)は横断面図、(c)は他の例を示す横断面図である。 本発明の実施形態における研磨ヘッドを示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の実施形態における観察光学系を示す正面図である。 本発明の実施形態における研磨作業を説明するための図であり、(a)は研磨開始前、(b)は研磨開始時、(c)は研磨終了時の研磨ヘッドと基板との相関を示す図である。 研磨ヘッドが揺動しない構成とした場合における研磨作業を説明するための図であり、(a)は研磨開始前、(b)は研磨開始時、(c)は研磨終了時の研磨ヘッドと基板との相関を示す図である。 本発明の実施形態において研磨ヘッドの押圧部を半球状突起とした例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の実施形態において研磨ヘッドの押圧部を移動可能に構成した例を示す側面図である。 本発明の実施形態において研磨ヘッドの押圧部を移動可能に構成した例の効果を説明するための図である。 本発明の実施形態において移動可能に構成した押圧部の押付力の調整手段を示す図である。 本発明の実施形態において移動可能に構成した押圧部の押付力の調整手段を示す図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る研磨ヘッド及び研磨装置を備えた基板修正装置100を示す斜視図である。
図1に示す基板修正装置100は、平板状の基板BS(例えばカラーフィルタ基板)を載置するテーブル200と、前記基板BSを跨ぐ門型形状をなし、前記テーブル200に対しY軸方向に移動可能に支持したX軸フレーム300と、該X軸フレーム300に対してX軸方向に移動可能に支持したX軸スライダ400と、該X軸スライダ400に取り付けた研磨装置500と、これらの装置を制御する制御装置600とを備えている。
尚、本実施形態において、前記X軸及びY軸は水平面を構成し、Z軸は垂直方向に一致するものとする。
前記X軸フレーム300は、一対の脚部301,301と該脚部301,301の間に掛け渡した梁部302と、を備え、前記梁部302に前記X軸スライダ400をX軸方向に移動可能に支持する。
また、テーブル200のX軸方向の両端部に、Y軸方向に沿って一対の案内レール201,201を配置してあり、該案内レール201,201はX軸フレーム300の脚部301,301をY軸方向に移動可能に支持する。そして、X軸フレーム300は、図示しない駆動モータの回転で作動する送りねじ機構などのY軸移動装置(Y軸移動手段)によってY軸方向に移動する。
また、梁部302に対し、X軸方向に沿って一対の案内レール401,401を配置してあり、この案内レール401,401は、前記X軸スライダ400をX軸方向に移動可能に支持する。
また、前記梁部302の案内レール401,401間に、X軸方向に沿ってボールネジ402を配置し、前記X軸スライダ400の後面(背面)に固定した第1のボールナット(図示省略)を前記ボールネジ402に螺合させてあり、ボールネジ402の一端部(図1で右端部)に連結したX軸駆動モータ(X軸駆動装置)403によってボールネジ402を回転駆動すると、X軸スライダ400がX軸方向に移動する。
前記研磨装置500は、図2に示すように、X軸スライダ400に取り付けたベースプレート501と、研磨テープ510を基板BS上の微小突起(研磨対象物)に対して押圧する押圧手段520と、基板BS上の突起を撮像する観察手段(撮像手段)540と、後述する研磨ヘッドに巻き掛けた研磨テープ510を移送させるテープ移送手段560とを備えている。
前記押圧手段520は、押圧シャフト521と移動手段522とを備える。
前記移動手段522は、押圧シャフト521を取り付けたスライダ523と、ベースプレート501上にZ軸方向に沿って取り付けた一対の案内レール524,524と、スライダ523に組み込んだ第2のボールナット(図示省略)と、この第2のボールナットに螺合するボールネジ525と、ボールネジ525の一端部に連結する駆動用モータ526と、この駆動用モータ526に設けたエンコーダ527とを備えていて、スライダ523を、案内レール524,524に対しZ軸方向に移動可能に取り付けてある。
そして、前記駆動用モータ526によってボールネジ525を回転させることで、スライダ523がZ軸方向、換言すれば、基板BSに直交する方向に移動するようになっている。
前記駆動用モータ526とエンコーダ527は制御装置600に接続され、マイクロプロセッサを備える制御装置600は、エンコーダ527の出力信号からスライダ523のZ軸方向の位置を計測し、この計測データに基づいて前記駆動用モータ526を駆動制御することで、スライダ523(押圧シャフト521)を目標位置に移動させる。
前記押圧シャフト521は、前記スライダ523に固定されたガイド528内の摺動保持部(図示せず)によってZ軸方向に摺動可能に保持され、前記押圧シャフト521の上端部は、ひずみゲージ529を介してスライダ523に一体的に設けたステー530に連結してある。
制御装置600は、押圧シャフト521によって研磨テープ510の研磨面が基板BSの微小突起αに当接した後に、ひずみゲージ529が検出するひずみ量が所定値になるように、駆動用モータ526を制御することで、微小突起に対する研磨テープ510の押し付け圧力を一定に制御する。
更に、制御装置600は、研磨テープ510が基板BSの表面に当接し、押圧シャフト521がそれ以上に降下しない状態であるか否かを、前記ひずみゲージ529の検出出力に基づいて判断する。
即ち、ひずみゲージ529の出力が研磨開始時よりも所定以上に上昇した時点を、研磨テープ510が基板BSの表面に当接し、押圧シャフト521がそれ以上に降下しない状態であると判断する。
図3は、前記研磨装置500に用いる研磨テープ510の詳細な構造を示す。
前記研磨テープ510は、図3(b)に示すように、テープ状基材510aの片面の全面に砥粒を含む研磨層510bを積層し、更に、前記研磨層510bの表面の幅方向両端に、幅W1・厚さH1の樹脂層510c,510cを積層して構成される。
これにより、テープ状基材510aの幅Wに対して、中央に幅W2(W2=W−2×W1)にわたって研磨層510bが露出して研磨面510dを形成し、該研磨面510dと、該研磨面510dを挟んで両端に幅W1で設けた樹脂層510c,510cの平滑な表面(以下、平滑面という)510e,510eとによって、研磨テープ510の研磨側の面が構成される。
そして、研磨面510dは、平滑面510eよりも樹脂層510cの厚さH1分だけ凹んでいる。
尚、研磨テープ510は、幅方向において研磨面510dを挟んで平滑面510e,510eを備えればよく、図3(c)に示すように、テープ状基材510aの幅Wから樹脂層510c,510cの幅W1×2を減じた幅W2の研磨層510bを、テープ状基材510aの片面の幅方向中央部分に積層し、該研磨層510bの両側のテープ状基材510a上に、幅W1・厚さH3で樹脂層510c,510cを積層させてもよい。
ここで、図3(c)に示した構成では、研磨層510bの厚さH2と樹脂層510c,510cの厚さH3との相関を、H3≧H2として、研磨層510bの表面(研磨面510d)が樹脂層510c,510cの表面(平滑面510e)と同一面となるか、又は、研磨層510bの表面(研磨面510d)が、樹脂層510c,510cの表面(平滑面510e)よりも厚さH2,H3の差分Δh(Δh=H3−H2)だけ凹むようにしてある。即ち、研磨テープ510は、幅方向において研磨面510dを挟んで平滑面510e,510eを備え、かつ、研磨面510dが平滑面510e,510eの表面と同一面か、又は、凹んでいれば良く、図3(b)又は(c)に示した積層構造に限定するものではない。
また、研磨面510dから平滑面510eまでの高さh、換言すれば、図3(b)における厚さH1、又は、図3(c)におけるΔh=H3−H2は、微小突起の許容される最大高さをhmax(例えば、hmax=4μm)とした場合に、0≦h≦hmaxとする。
前記樹脂層510cの材質は、例えば4フッ化エチレン等のフッ素樹脂やシリコン樹脂など、樹脂層510cの表面(平滑面510e)が基板BS上を摺動するときの摩擦係数が低いものがよい。
また、研磨面510dの幅W2と平滑面510eの幅W1との相関は、W2:W1=1:0.5程度とすることが好ましく、この場合、W1×4=Wとなる。
上記研磨テープ510の研磨面510dを、基板BS上の微小突起の頂部に押圧させた状態で、研磨テープ510を移送することによって、微小突起を研磨する。
そして、研磨が進んで、微小突起の高さが減少し、平滑面510eが基板BSに当接するようになると、平滑面510eがストッパとなって、研磨テープ510の下降が停止し、それ以上の研磨が行われないようになっている。
例えば、研磨層510bの表面(研磨面510d)が、樹脂層510c,510cの表面(平滑面510e)よりも凹んでいる場合、平滑面510e,510eが基板BS上に当接した状態で、基板BSの表面と研磨面510dとの間には、前記凹みに相当する空間が存在し、該凹み内に収容される突起、換言すれば、凹みの深さよりも低い高さにまで研磨された突起に対しては、それ以上に研磨が進まないことになる。
また、研磨層510bの表面(研磨面510d)が、樹脂層510c,510cの表面(平滑面510e)と同一面である場合、平滑面510e,510eが基板BS上に当接することで、それ以上に研磨面510dを微小突起α或いは基板BSに押し付けることができず、微小突起は、基板BS面又は基板BS面付近まで研磨されることになるが、それ以上に研磨が進まないことになる。
このように、研磨テープ510に設けた樹脂層510c(平滑面510e)が研磨動作のストッパとして機能することで、微小突起を許容最大高さhmax以下に研磨しつつ、不要な研磨が行われることを回避できるようになっている。
前記押圧シャフト521は、図4に示すように、ガイド528に対して保持されるベース部材521aと、該ベース部材521aの下部に対して所定角度範囲内で揺動可能に支持される研磨ヘッド521bと、を備える。
前記ベース部材521aの下面には、研磨テープ510の幅方向(Y軸方向)に沿って溝521eが形成され、前記幅方向(Y軸方向)の略中央位置で、前記溝521eを横断するように、X軸方向(研磨テープ510の幅方向に直交する方向)に沿って揺動軸521cを支持してある。
そして、前記研磨ヘッド521bの上端部のY軸方向略中央に、軸方向をX軸方向として設けたベアリング(図示省略)に対し、前記揺動軸521cを嵌挿させることで、研磨ヘッド521bが前記揺動軸521cを中心にして揺動可能に構成されている。
前記研磨ヘッド521bは、前記溝521eの溝幅Wdよりも狭い厚さの板状に形成され、Y軸方向の長さLYは、研磨テープ510の幅Wに略一致するか又はテープ幅Wよりも僅かに長く、また、下面521f(押圧部)は、研磨テープ510の幅方向(Y軸方向)を軸とする半円柱状に形成されている。
ここで、研磨ヘッド521bの自重で、研磨ヘッド521bの下面521fが略水平となる位置に揺動するように、前記揺動軸521cの位置や前記研磨ヘッド521bの重心を設定することが好ましい。
観察手段540は、図2に示すように、観察光学系541と、観察光学系541をZ軸方向に基板BSに向かって前後進させる移動手段542と、を備える。
そして、観察光学系541は、図5に示すように、基板BSに対向した対物レンズ541aと、対物レンズ541aの上方の対物レンズ541aの光軸L上に配置したハーフミラー541b,結像レンズ541c及びCCDカメラ541dを備えると共に、ハーフミラー541bによって光軸Lから分岐された光軸L1上に光軸L1を偏向させるミラー541eを備え、更に、ミラー541eによって偏向された光軸L2上に照明用光源541fを備えている。
前記照明用光源541fは、ミラー541e,ハーフミラー541b,対物レンズ541aを経て基板BSに対し観察用の光を照射し、基板BSにおける反射光(光学画像)が、対物レンズ541a,ハーフミラー541b,結像レンズ541cを経てCCDカメラ541d上に結像する。
そして、前記CCDカメラ541dは光学画像を電気画像信号に変換し、この電気画像信号を前記制御装置600に送信する。前記電気画像信号を受信した制御装置600は、表示装置600a(例えば液晶画面)に基板BSの画像を表示する。
観察手段540の移動手段542は、図2に示すように、前記観察手段540が固定されるスライダ542aと、ベースプレート501上にZ軸方向に沿って取り付けられた一対の案内レール542b,542bと、スライダ542aに組み込まれた第3のボールナット(図示省略)と、この第3のボールナットに螺合するカメラ用ボールネジ(図示省略)と、このカメラ用ボールネジの一端部に連結された駆動用モータ542cと、駆動用モータ542cに設けたエンコーダ542dと、から構成されており、スライダ542aは、案内レール542b,542bに対してZ軸方向に移動可能に取り付けられる。
そして、駆動用モータ542cによってカメラ用ボールネジを回転させることにより、スライダ542aが観察手段540と共に、Z軸方向に基板BSに向かって前後進する。
制御装置600は前記エンコーダ542dの出力信号を入力し、エンコーダ542dの出力信号からスライダ542aのZ軸方向の位置を計測し、この計測データに基づいて前記駆動用モータ542cを駆動制御することで、スライダ542a(観察手段540)を目標位置に移動させる。
前記テープ移送手段560は、図2に示すように、ベースプレート501上にY軸方向(ベースプレート501の前面に対して直交する方向)に沿って取り付けた回転軸561a,561b,561c,561dと、テープ巻取り用の巻取モータ562と、この巻取モータ562の回転軸562aに嵌合させたタイミングプーリ563と、回転軸561bに嵌合させたタイミングプーリ564とを備えていると共に、前記タイミングプーリ563とタイミングプーリ564との間には、タイミングベルト565を掛け渡してある。
また、回転軸561aには、予め研磨テープ510を巻き付けたテープリールR1が嵌合され、また、回転軸561bには、前記テープリールR1から引き出された研磨テープ510を巻き取るためのテープリールR2が嵌合される。
また、回転軸561c,561dの外周には、研磨テープ510用の案内溝(図示省略)を形成してあり、研磨テープ510は前記案内溝に案内され、前記回転軸561c,561dを回転させながら移送されるようになっている。
そして、前記巻取モータ562を駆動することによって巻取り用のテープリールR2が図2において時計回りに回転し、研磨テープ510を巻き取ることで、テープリールR1に巻き付けられている研磨テープ510を引き出す力が発生し、この力でテープリールR1を回転させながら、研磨テープ510が、回転軸561cを経て押圧シャフト521の軸を横切り、更に回転軸561dを経て巻取り用のテープリールR2にまで移送されて、テープリールR2に順次巻き取られる。
上記構成の基板修正装置100を用いて、基板BS上の微小突起αを研磨する作業手順を、以下に説明する。
まず、研磨テープ510が巻き付けられたテープリールR1及び空のテープリールR2をそれぞれ回転軸561a,561bに嵌合させ、次いで、テープリールR1から研磨テープ510の端部を引き出し、引き出した研磨テープ510を回転軸561c,561dを経て、テープリールR2のボス部分に係止する。
係る状態で、巻取モータ562を駆動させることで研磨テープ510に張力を加え、研磨ヘッド521bの先端部に研磨テープ510を巻き掛け、更に、研磨ヘッド521bのY軸方向の中心と研磨テープ510の幅中心とを一致させる調整を行う。
その後、基板BSをテーブル200に載置し、予め測定した基板BSの欠陥位置のデータに基づき、前記Y軸移動手段及びX軸駆動モータ403を駆動して、基板BSの欠陥部の位置に観察光学系541の対物レンズ541aの光軸Lが略一致するようにし、照明用光源541f及びCCDカメラ541dを作動させる。次いで、駆動用モータ542cを作動させて、スライダ542aを基板BS側に移動させることによって、対物レンズ541aの焦点を基板BS上の欠陥部に合わせる。
そして、前記欠陥部の光学像を、対物レンズ541a,ハーフミラー541b,結像レンズ541cを経てCCDカメラ541dで撮像し、CCDカメラ541dから出力される電気画像信号に基づいて表示装置600aに欠陥部の画像を表示させる。
作業者は、前記表示装置600aに表示された欠陥部の画像に基づき、欠陥部が研磨対象物である微小突起αであるか否かを観察すると共に、対物レンズ541aの光軸Lと微小突起αの中心とのXY平面上でのずれの有無を観察する。
前記欠陥部が微小突起αであると判断され、かつ、この微小突起αの中心と対物レンズ541aの光軸LとがXY平面上で一致していない場合は、Y軸移動手段及びX軸駆動モータ403を駆動して、微小突起αの中心と対物レンズ541aの光軸Lとを一致させる。
その後、X軸駆動モータ403を駆動させ、押圧シャフト521のXY方向の中心を微小突起αの直上に位置させる(図6(a)参照)。これは、押圧シャフト521の中心と対物レンズ541aの光軸Lとの間の距離DL分だけ、X軸スライダ400をX軸方向に移動させることによって行われる。
次いで、駆動用モータ526を駆動させ、研磨テープ510が先端部に巻き掛けられた研磨ヘッド521bをZ軸方向に降下させて、研磨テープ510の研磨面510dを微小突起αに当接させ(図6(b)参照)、ひずみゲージ529の出力に基づく駆動用モータ526の駆動制御によって、微小突起αに対する研磨テープ510の押圧力を一定に保持させる。
前記押圧力の最適値は、基板BSの微小突起αの硬度や、研磨面510dの研磨粒の粒度などによって異なる。
研磨テープ510の研磨面510dを微小突起αに当接させると、巻取モータ562を駆動して、研磨テープ510を走行させながら、押圧シャフト521(研磨ヘッド521b)の降下を継続させ、研磨テープ510の平滑面510e,510eが基板BSの表面に当接して、押圧シャフト521(研磨ヘッド521b)のZ軸方向への降下が停止するまで(図6(c)参照)、研磨テープ510の走行及び押圧シャフト521(研磨ヘッド521b)の降下を継続する。
押圧シャフト521(研磨ヘッド521b)のZ軸方向への降下が停止したか否かは、ひずみゲージ529の出力の増大変化に基づいて判断されるが、停止判断に用いる出力変化の閾値は、研磨テープ510の樹脂層510cの材質などによって最適値が異なる。
押圧シャフト521の停止を判断すると、巻取モータ562を停止させ、次いで、駆動用モータ526を逆転させて、押圧シャフト521(研磨ヘッド521b)を基板BSから離間させ、当該微小突起αの研磨除去作業を終了する。
その後、欠陥部毎に、撮像、微小突起判別、研磨の一連の動作を繰り返し、全ての微小突起αの研磨終了後に、基板BSの修正が終了することになる。
ここで、本実施形態における研磨テープ510は、前述のように、研磨面510dを挟んで幅方向の両端に平滑面510e,510eを備え、平滑面510e,510eが基板BSの表面に当接したところで平滑面510e,510eがストッパになって、それ以上の研磨が行われないので、微小突起α以外の基板BS表面には研磨面510dが接触せず、不要な研磨が行われない。
即ち、平滑面510e,510eは、研磨面510dと同一面であるか、又は、研磨面510dよりも基板BS側に出っ張っているため、平滑面510e,510eが基板BSの表面に当接するまで研磨ヘッド521bの下降を継続させても、基板BS表面が研磨されてしまうことを回避でき、かつ、平滑面510e,510eが基板BSの表面に当接したことは、微小突起αが、樹脂層510cの厚さの設定で規定される高さまで削られたことを示すから、研磨後に微小突起αの高さを計測して、研磨結果の適否を判断する必要がない。
従って、微小突起αの高さ測定に要する時間を節約して、研磨作業を効率的に行うことができる。
また、本実施形態では、押圧シャフト521を、ベース部材521aと、該ベース部材521aの下部に揺動可能に支持させた研磨ヘッド521bとで構成したので、押圧シャフト521の取り付け誤差によって、ベース部材521aが垂直から僅かに傾いて取り付けられても、片当たりによる研磨テープ510の破損を防止しつつ、微小突起αを所期の高さにまで研磨することができる。
図6は、ベース部材521aが、垂直から僅かに傾いて取り付けられた場合の研磨作業工程を示す。
図6(a)に示すように、ベース部材521aの中心軸が垂直軸VEから角度θだけ傾いて取り付けられている場合、研磨ヘッド521bは、ベース部材521aに対して揺動可能に支持されるので、揺動軸521cを通る垂直方向の軸が研磨ヘッド521bの重心を通る状態にまで、研磨ヘッド521bが自重で揺動し、研磨開始前はその状態を保持する。
研磨を開始させるために、研磨ヘッド521bを降下させる段階でも、理想的には、研磨ヘッド521bは自重による揺動位置を保持したまま、双方の平滑面510e,510eが、基板BSの表面に押圧される状態になり、研磨が終了する(図6(c))。しかし、研磨ヘッド521bの加工精度などにより、理想的な状態からのずれを生じ、図6(b)に示すように、研磨ヘッド521bの微少な傾きが発生する場合がある。
その場合、図6(b)に示すように、研磨ヘッド521bの先端に巻き掛けられている研磨テープ510の研磨面510dに基板BSの微小突起αが当接すると、微小突起αが支点となって、研磨ヘッド521bが揺動して傾き、平滑面510e,510eの一方と微小突起αが押圧力を受ける状態になる。
尚、前記研磨ヘッド521bの揺動角度範囲が狭い場合、平滑面510e,510eが基板BSの当接せずに、微小突起αが研磨面510dに接触する状態となる場合がある。
研磨面510dに微小突起αが接触した状態で研磨テープ510を走行させると、微小突起αが削られて徐々に高さが低くなり、これに応じて研磨ヘッド521bが揺動して、研磨ヘッド521bの下面と基板BSとがなす角度(研磨ヘッド521bの基板BSに対する傾き)が徐々に小さくなり、最終的には、双方の平滑面510e,510eが、基板BSの表面に押圧される状態になり、研磨が終了する(図6(c)参照)。
従って、ベース部材521aが、垂直から僅かに傾いて取り付けられたとしても、微小突起αを所定高さまで研磨することができ、また、研磨テープ510(樹脂層510c,510c)に過度の負荷が加わって破損することを未然に防止できる。また、ベース部材521aの取り付け誤差の許容範囲が拡大することで、押圧シャフト521の取り付け調整作業を簡略化することができる。
これに対し、ベース部材521aと研磨ヘッド521bとを一体化し、研磨ヘッド521bが揺動しない押圧シャフト521を用いる場合、図7に示すようにして研磨が行われ、微小突起αを所定高さまで研磨することができなかったり、研磨テープ510(樹脂層510c,510c)が破損したりする可能性が高くなる。
即ち、図7(a)に示すように、押圧シャフト521の中心軸が垂直軸VEから角度θだけ傾いていると、図7(b)に示すように、角度θの傾きをもったまま、研磨テープ510の研磨面510dに基板BSの微小突起αが当接することになるため、研磨テープ510が片当たりし、研磨テープ510と基板BSとの挟み角が角度θとなる状態が研磨可能な最大高さとなり、これは、樹脂層510cの厚さよりも大きく、所期の高さまで微小突起αを研磨することができない。
そして、研磨を更に進めるために、押圧シャフト521を降下させると、研磨テープ510の端部(樹脂層510c)に過度の負荷が加わり、図7(c)に示すように、樹脂層510Cの剥がれなどの破損を招くことになってしまう。
尚、上記実施形態では、ベース部材521aの下部に揺動可能に研磨ヘッド521bを支持する微小突起研磨装置500において、研磨面510dを挟んで両側に平滑面510e,510eを形成した研磨テープ510を用いたが、研磨テープとして平滑面510e,510e(樹脂層510c,510c)を備えないものを用いることができる。
また、上記実施形態では、押圧シャフト521の基端部を、ひずみゲージ529を介してスライダ523に固定したが、前記ひずみゲージ529に代えて圧縮コイルバネやリングバネなどの弾性材料を介して、押圧シャフト521の基端部をスライダ523に固定することができる。この場合、これら弾性部材の圧縮量が一定になるように、リミットセンサなどの検出手段で前記圧縮量を検出し、圧縮量に基づいて駆動用モータ526を制御する。
ところで、上記研磨ヘッド521bでは、研磨テープ510を押圧する先端部分(押圧部)を、研磨テープ510の幅方向(Y軸方向)を軸とする半円柱状に形成したが、押圧部を、研磨テープ510の幅方向(Y軸方向)に複数に分割して設けることができ、更には、複数に分割して設ける押圧部を、それぞれ半球状に形成することができる。
図8は、研磨ヘッド521bの研磨テープ510を押圧する下端の押圧部を、複数の半球状突起で構成した例を示す。
図8に示す研磨ヘッド521bは、ベース部材521aの下部に揺動可能に支持される基体521dの下面521eを平面に形成し、該下面521eに、3個の半球状突起521fを、研磨テープ510の幅方向(Y軸方向)に沿って等間隔で並ぶように、一体的に設けてあり、3個の半球状突起521fの両端の2個が、研磨テープ510の平滑面510e,510eの部分を押圧し、中央の半球状突起521fが研磨面510dの部分を押圧するように構成される。
上記のように、半球状突起521fで研磨テープ510を押圧する構成であれば、研磨テープ510に対する接触面積が最小限に小さくでき、研磨テープ510の移送に伴って発生する研磨ヘッド521bと研磨テープ510との間で摩擦抵抗が軽減され、研磨テープ510の移送を安定して行わせることができ、研磨性能を高めることができる。
図8に示す実施形態では、基体521dの下面521eに、3個の半球状突起521fを高さ調整後に固定したが、基体521dに対してZ軸方向に移動可能に、先端を半球状に形成したシャフトを支持させることができる。
図9は、上記のように、押圧部をZ軸方向に移動可能に構成した実施形態を示し、基体521dの下面521eのY軸方向両端であって、研磨テープ510の平滑面510e,510eに対向する部分に、半球状突起521fをそれぞれ固定してある。
一方、基体521dの下面521eのY軸方向の中央部であって、研磨テープ510の研磨面510dに対向する部分に、Z軸方向に延びる円筒状空間521gをくりぬき加工してあり、この円筒状空間521gは、下側の縮径部521g1と、該縮径部521g1よりも内径の大きな上側の拡径部521g2とからなる。
そして、円筒状空間521gの縮径部521g1の内径よりも僅かに小さい径の円柱状のシャフト521hを、縮径部521g1内に嵌挿させると共に、シャフト521hの基端側に縮径部521g1の内径よりも大きく、拡径部521g2の内径よりも小さい直径のフランジ部521jを一体的に設け、このフランジ部521jを拡径部521g2内に配置している。
これによって、シャフト521hは、フランジ部521jが拡径部521g2内で軸方向に移動可能な範囲内で、研磨テープ510に離接する方向に基体521dに対して移動可能に支持される。
シャフト521hの先端は半球状に形成してあり、また、円筒状空間521gの底面とシャフト521hの端面との間に、シャフト521hを研磨テープ510に向けて押圧付勢するコイルばね521i(弾性材料)を介装してある。
上記構成によると、基体521dに対して3つの突起部の高さを精密に調整することなく、中央のシャフト521hは微小突起α(突起欠陥)を、両端の半球状突起521fは微小突起αの周辺の領域を、それぞれ同時に押圧することができる。
また、図10に示すように、押圧シャフト521全体の押付力と、コイルばね521iによるシャフト521hの押付力とを調整することで、研磨テープ510平滑面510eの基板BSに対する押付力F1と、研磨テープ510の研磨面510dの基板BSに対する押付力F2とを個別に調整でき、過研磨を防止しつつ、微小突起αの研磨を行える。更に、コイルばね521iによる押圧力(弾性付勢力)に大小をつけることで、研磨速度の調整及び研磨する欠陥高さの調整も可能になる。
コイルばね521i(弾性部材)による押圧力(弾性付勢力)に大小をつける手段としては、コイルばね521iを複数種に取り替える手段の他、ばねの収縮長さを調整する機構を設ける手段がある。
ばねの収縮長さを調整する機構としては、例えば図11に示すような手段を採用できる。図11に示した例では、フランジ部521jと同程度の直径の円板状のばね押さえ板531を、フランジ部521jとの間でコイルばね521iを挟むように、拡径部521g2に内設してある。更に、シャフト521hと同軸に、基体521dに形成した雌ねじ部532に、ボルト533を締結し、ボルト533の先端が、ばね押さえ板531の上面に当接するようにしてある。
上記構成によると、ボルト533を締め付けて、ボルト533の先端を下降させれば、ばね押さえ板531をコイルばね521iの弾性力に抗して下降させることになり、ばねの収縮長さが短くなって、相対的にフランジ部521jを下向きに押し付ける力が強くなる。一方、ボルト533を緩めて、ボルト533の先端を上昇させれば、ばね押さえ板531がコイルばね521iの弾性力によってボルト533と一体的に上昇し、ばねの収縮長さが長くなって、相対的にフランジ部521jを下向きに押し付ける力が弱くなる。従って、ボルト533の締め付け位置を調整することで、コイルばね521iによるシャフト521hの押付力を連続的に変更することが可能である。
尚、ボルト533を手動で締め付ける構成であっても良いし、モータなどのアクチュエータを用いてボルトの締め付けを行わせる構成であってもよく、アクチュエータを用いることで、シャフト521hの押付力の自動調整が可能になる。
ばねの収縮長さを調整する機構としては、更に、図12に示すような機構を採用できる。図12に示す例では、ばね押さえ板531の昇降を、カム534によって行う。
即ち、カム534は、シャフト521hの軸に直交する方向に回転可能に、拡径部521g2に内設され、ばね押さえ板531がコイルばね521iの弾性力によってカム534のカム面(外周面)に当接する。
ここで、カム534を回転させることによって、カム534の回転軸からばね押さえ板531までの距離が変化することで、ばね押さえ板531のシャフト521h軸方向における位置が変化し、ばねの収縮長さが変化し、相対的にフランジ部521jを下向きに押し付ける力が変化する。
カム534の回転は、ねじ機構などを用いて手動で行える他、モータなどのアクチュエータを用いることができ、アクチュエータを用いることで、シャフト521hの押付力の自動調整が可能になる。
尚、基板BS上に微小突起αが無い領域において研磨面510dが基板BSに当接しないように、コイルばね521iの押圧力は、研磨テープ510の張力と釣り合う程度の強さでシャフト521hを押圧するように設定する。
また、シャフト521hの材質は、基体521dの材質と同じ金属が望ましいが、他の金属や金属以外の材質でもよく、例えば、シャフト521hの材質としてステンレスや石英などを用いることができる。
更に、シャフト521hと、円筒状空間521gの内周面(摺動面)との間における摩擦抵抗を低減するために、シャフト521hの外周面に、滑性の高いフッ素系樹脂やシリコン系樹脂などの材料をコーティングしてもよい。
尚、押圧部を、研磨テープ510の幅方向(Y軸方向)に複数に分割して設ける場合に、個々の押圧部の形状を、研磨テープ510の幅方向(Y軸方向)を軸とする半円柱状にすることができ、半球状部に限定するものではなく、また、分割数を3個に限定するものでもない。従って、研磨テープ510に離接する方向に移動可能に支持する押圧部(シャフト521h)を、2個以上設けてもよい。
また、より摩擦抵抗を軽減するために、例えばステンレスなどの金属材料や石英などで形成される研磨ヘッド521bの先端部(押圧部)に、フッ素系樹脂やシリコン系樹脂などの滑性の高い材料をコーティングすることができる。
100…基板修正装置
200…テーブル
300…X軸フレーム
400…X軸スライダ
500…研磨装置
510…研磨テープ
510d…研磨面
510e…平滑面
521…押圧シャフト
521a…ベース部材
521b…研磨ヘッド
521c…揺動軸
521f…半球状突起
521g…円筒状空間
521h…シャフト
521i…コイルばね
560…テープ移送手段
600…制御装置
α…微小突起
BS…基板

Claims (6)

  1. 研磨テープを研磨対象物に対して押圧する研磨ヘッドであって、ベース部材の下部に対し、前記研磨テープの幅方向に直交する方向を軸として揺動可能に取り付けたことを特徴とする研磨ヘッド。
  2. 前記研磨ヘッドの研磨テープを押圧する押圧部を、前記研磨テープの幅方向を軸とする半円柱状に形成したことを特徴とする請求項1記載の研磨ヘッド。
  3. 前記研磨ヘッドの研磨テープを押圧する押圧部を、前記研磨テープの幅方向に複数に分割して設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の研磨ヘッド。
  4. 前記研磨ヘッドの研磨テープを押圧する押圧部を、前記研磨テープの幅方向に並べた複数の半球状突起で構成したことを特徴とする請求項1記載の研磨ヘッド。
  5. 前記複数の押圧部のうちの少なくとも1つを、前記研磨テープに対して離接する方向に移動可能に前記研磨ヘッドに支持し、かつ、前記移動可能に支持した押圧部を、前記研磨テープに向けて付勢する弾性部材を備えたことを特徴とする請求項3又は4記載の研磨ヘッド。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の研磨ヘッドと、
    前記研磨ヘッドに巻き掛けた研磨テープを移送させるテープ移送手段と、
    を備えると共に、
    前記研磨テープが、研磨面を挟んで幅方向両端に平滑面を備え、かつ、前記研磨面が、前記平滑面と同一面であるか、又は、前記平滑面よりも凹んでいることを特徴とする研磨装置。
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