JP2004167633A - 板材の面取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化した板材を高品質な状態で端部に面取り加工できる面取装置がない。
【解決手段】立てられた状態の板ガラス2の下端を支持する支持装置20と、前記板ガラス2の面に流体圧を作用させることによってこの板ガラス2を立った状態で支持する流体ガイド8と、前記支持装置20で下端を支持した板ガラス2の端部を面取り加工する加工機3とを具備させて、板ガラス2の表面の高品質を保ちながら、大型化した薄い板ガラス2の端部を加工機3で面取り加工できるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、板材の周囲を面取りする面取装置に関し、詳しくは、液晶ディスプレイ用ガラス基板やプラズマディスプレイパネル等に用いられる大きな薄い板材を縦向きの状態で面取りするのに好適な面取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種々の分野で板材(レアメタル、シリコン、平面型ディスプレイ用ガラス等の板材料)が使用されている。このような板材の中で、近年、例えば、薄い板材である液晶ディスプレイ等に使用される板ガラスの需要が伸びている。
【0003】
この液晶ディスプレイ等に使用される板ガラスを例に、以下に説明する。この板ガラスは、例えば、厚さが約0.7mm程度で、大きさが1000mm×1000mm以下程度の大きさのガラス基板が多く用いられている。このようなガラス基板は、複数のガラス基板が取れる大きさの板ガラス(マザー・ガラス)を横向きの水平状態で搬送し、その板ガラスに切断等の加工を施すことによって製作されている。
【0004】
また、このように搬送される板ガラスは、工程中で発生するカレットや加工の結果発生するパーティクル等から表面を保護するために、ガラス表面に保護シートを貼り付ける方法が一般的に採用されている。
【0005】
この種の従来技術として、板ガラスをローラが設けられたフレームに立てかけた姿勢で搬送し、この板ガラスの各辺縁を研磨しようとする竪形研磨機がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
また、他の従来技術として、置馬に立て掛けられた板ガラスを、水平状態の搬送面に荷受けさせようとする供給装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特許第2623476号公報(第3頁、図1,図3,図4)
【特許文献2】
特許第2954101号公報(第3頁、図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、このような液晶ディスプレイ用ガラス基板等の分野において、生産性を向上させるために歩留まりを良くしたり、より大型の液晶ディスプレイ等に用いることが可能なように、前記板ガラスのサイズを大型化したいという要望がある。この板ガラスのサイズを大きくすると、1枚の板ガラスから取れるガラス基板の枚数が多くなり、歩留まりが良くなるとともに、大型の液晶ディスプレイに対応したガラス基板を製作することも可能となる。
【0009】
また、ガラス基板をより薄くすることにより、ディスプレイ等の性能向上を図りたいという要望もあり、板ガラスが薄型化する傾向がある。その上、品質に対する要求は年を負う毎に厳しくなり、かつ、低コスト化への要求もある。
【0010】
しかしながら、前記したように板ガラスを横向きの状態で搬送して加工する装置では、設備を大型化しても、大型化・薄型化した板ガラスをサポートしてハンドリングすることは困難であり、板ガラスの自重による撓み等により割れや破損等を生じて安定して生産することは難しい。
【0011】
つまり、前記したように板ガラスを大型化・薄型化した場合、前記特許文献1のように、脆弱なガラス素材を水平に搬送して加工することは一層困難になった。その上、従来の構成でこのように脆弱な板ガラスを搬送するための系は構造がより煩雑になり、調整・精度の維持は複雑かつ困難なものになる。さらに、重力の影響と加工反力のバランスを取りながら素材の破損を最小に抑えるのは困難である。しかも、従来の大きさの板ガラスであれば、人手が必要な場合には人手による対応も可能であったが、板ガラスが大きくかつ薄くなることにより、人手の介入は不可能となりつつある。
【0012】
また、板ガラスを水平に搬送して加工する機械の場合には、機械が大型になるので、設置面積が大きくなったりコスト高になり、その上、機械幅の大型化にともないメンテナンスがしづらくなる。
【0013】
さらに、前記したように、このような板ガラスの表面に保護シートを貼り付けることによってガラス表面の保護を図ると、前記したように大型化した薄い板ガラスの場合、板ガラスを割らずに貼り付けた保護シートを剥がすのは困難である。仮に、保護シートを貼らずに搬送した場合、前記特許文献2のようなサポートでは、接触するローラでガラス表面を傷付けて品質を維持することができなくなる。
【0014】
また、このような板ガラスは、端部に傷が有ると、その傷から割れ等を生じるおそれが高いので、板ガラスの端部にエッジ面取り、コーナ面取り等の面取り加工が研削加工や研磨加工で行われている。その上、このような板ガラスは、一般的に、ガラス面の表裏や仕向先、用途等を区別するための目印用面取り(オリエンテーション・フラット)も同様に加工されている。しかし、板ガラスが大型化、薄型化すると、その板ガラスの端部にこれらの面取り加工を行おうとすると、その加工中、板ガラスに対して加える研削・研磨工具からの加工力の反力が作用するため、その加工反力によって板ガラスが撓み、この反力に対向して撓みを生じた板ガラスを割らずに面取り加工するのは非常に困難である。
【0015】
そこで、本願発明は、大型化した薄い板材を立てた状態のままで端部の面取り加工ができる面取装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願発明は、立てられた状態の板材の下端を支持する支持装置と、前記板材の面に流体圧を作用させて該板材を縦向きの状態で支持する流体ガイドと、前記支持装置で下端を支持した板材の端部を面取り加工する加工機とを具備している。このように板材を縦向きにして、板材の表面を流体ガイドの流体圧で構造物と非接触の状態で支持することにより、高品質が要求される板材の表面は流体以外に触れることなく、接触しても問題のない板材の下端で自重を受け、板材表面の高品質を保ちながら、大型化した薄い板材の端部を加工機で面取り加工することができる。
【0017】
前記支持装置が、前記板材を立てた状態で水平方向に搬送する搬送部を備え、前記流体ガイドが、該搬送部による板材の搬送方向に沿って配置されていれば、加工機を定位置にセットして、板材を搬送しながら端部を面取り加工することができる。
【0018】
また、前記支持装置が、前記板材の前後を挟持する挟持装置と、該挟持装置を数値制御で移動させる制御装置とを備えていれば、加工反力による板材の位置ズレ等を防止でき、搬送部で搬送する板材をより高精度で搬送することで、この板材への面取り加工をより正確に安定して行うことができる。
【0019】
さらに、前記搬送部が、板材の自重を支持し搬送方向に走行可能な支持部材で構成され、前記加工機の搬送上流側に位置する該支持部材の搬送方向に、前記板材の下端を上方へ押し上げるプッシャが複数個設けられていれば、走行可能な支持部材で加工機の上流側まで板材を搬送した後、プッシャで板材を搬送面から押し上げ、その状態で前記挟持装置で板材の前後を挟持すれば、この挟持装置のみで板材を高精度で搬送することができる。
【0020】
また、前記加工機が、前記板材の端部を研削加工する研削工具と、該研削工具で研削した板材の部位を研磨加工する研磨工具とを備えていれば、研削工具で荒削りした後に研磨工具で研磨することができるので、端部の面取り加工を連続して迅速に行うことができる。
【0021】
その上、前記研削工具に、前記板材の角部を面取りするコーナ面取り工具と、該板材の縁部を面取りする縁面取り工具とを設ければ、板材の角部に加工するコーナ面取りや目印面取りと、板材の各辺縁部に加工するエッジ面取りとを連続的に行うことができ、板材の端部の面取り加工を連続的に安定して行うことができる。
【0022】
さらに、前記加工機を前記板材の搬送部の下部に設け、該加工機に昇降する工具を設け、該工具の昇降動作を前記搬送部の板材搬送動作と連動させる制御装置を設ければ、制御装置による工具の制御で、板材を搬送しながら端部に種々の目印用面取り加工等を正確に行えるので、板材の表裏判別や仕様、仕向先等に応じた目印用面取り加工を容易に行うことができる。
【0023】
また、前記加工機で加工した板材を前記流体ガイドの流体圧で支持し、該板材を実質的にその面内で回転させる転換装置を備えれば、板材の実質的な搬送距離を要することなく、板材の辺を回転(方向転換)させながら全周の辺に面取り加工を行うことができる。
【0024】
さらに、前記転換装置が、前記搬送部の搬送経路に立てられた状態の板材の下端角部を支持する下部支持部と、該下部支持部の対角位置で板材の上端角部を支持する上部支持部と、該下部支持部と上部支持部で支持した板材を前方又は後方に回転させる回転駆動機とを備えていれば、この回転駆動機で、搬送部を搬送して面取り加工した板材の上端角部と下端角部との対角位置のみと接触した状態の板材を、前方又は後方に回転させることができるので、板材の表面の品質を保った状態で板材の加工辺を回転させることができる。
【0025】
また、前記上部支持部が、前記板材の大きさに応じて位置調整可能に構成されていれば、種々の大きさの板材を、表面の品質を痛めることなく前方および後方に回転させるために係止することが容易にできる。
【0026】
さらに、前記上部支持部の位置調整が、該上部支持部の角度調整と、該上部支持部と前記下部支持部との距離調整とで構成されていれば、多種の大きさの板材を、前方又は後方に回転させることに対応することが容易に実現できる。
【0027】
その上、前記流体ガイドが、前記板材の下部両面を支持する下部流体ガイド部材と、該板材の上部片面を支持する上部流体ガイド部材とで構成され、該上部流体ガイドで支持する板材の他方に前記転換装置が配置されていれば、立てられた板材の下部を両側から安定して支持し、片側から支持された板材の上部を回転駆動機で前方又は後方に回転させるようにできる。
【0028】
さらに、前記流体ガイドが、流体を所定圧で流出させて前記板材の面を非接触で支持するように構成されていれば、板材の面をぬれた状態にして、加工時に生じる板材の研削粉や板材のパーティクル等が付着するのを効果的に防止して搬送することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を示す面取装置の正面図であり、図2は図1に示すII−II断面図、図3は図1に示すIII−III断面図である。図4は図1に示す搬入側のコンベアの正面図であり、図5は図4に示すV−V断面図である。以下の実施形態でも、板材として板ガラスを例に説明する。
【0030】
図1,2に示すように、この面取装置1には、板ガラス2の縁部を加工する加工機3と、加工した板ガラス2を回転(方向転換)させる転換装置5と、この板ガラス2の方向転換時に板ガラス2を支持し、加工後の板ガラス2を搬出する搬出機4とが設けられている。加工機3には、板ガラス2を立てた状態で搬送する流体ガイド8が設けられている。この流体ガイド8は、ベース6に設けられたフレーム7上に設けられており、板ガラス2の下部両側には下部流体ガイド9が設けられ、上部片側には上部流体ガイド10が設けられている。板ガラス2は、図1の右側から左側へと搬送される。
【0031】
図2,3に示すように、これらの流体ガイド9,10は、板ガラス2の搬送方向に連続する棒状の流体流出部材11,12が、縦方向にほぼ等間隔で水平方向に配設されたものである。この流体流出部材11,12にはほぼ等間隔で流体流出孔13,14(図1)が設けられており、この流体流出孔13,14から流出させた流体によって板ガラス2が縦向きで支持されている。これらの流体流出部材11,12の表面は、板ガラス2が通過する時にガラス表面に接触しないように必要な精度で仕上げられている。また、これらの流体流出部材11,12は、図3に示す流体流出部材11のように、フレーム7に設けられた固定部材15に調整ボルト16で保持された可動部材17によって支持されている。この可動部材17は、調整ボルト16を調整することによって板ガラス2との間の間隙18が調整可能に構成されている。この流体流出部材11,12は、可動部材17で支持する部分は金属で、板ガラス2の支持部は樹脂材料等によって形成されている。この流体流出部材11,12から通過スペースを搬送する板ガラス2の面に向けて液体が流出されており、この液体によって形成される液層によって板ガラス2との間に所定の間隙18を保ち、板ガラス2の表面を非接触の状態で支持している。
【0032】
この実施形態では、図1,2に示すように、板ガラス2の上部は片側のみが流体ガイド10で支持されており、この流体ガイド10では、流出させる液体量を調整することにより、液体の表面張力によって板ガラス2を非接触で支持する状態を保つようにしている。また、板ガラス2の下部は両側から流体ガイド9で支持されている。この流体ガイド9では、流出させる流体量を後述の挟持装置によるガラスの撓みやガラス自体の歪みとバランスさせることにより、両側に流体の層を形成して非接触状態を保つようにしている。この流体ガイド9,10からの流体の流出圧は、必要範囲で流量調整弁および減圧弁等により管理できるように構成されており、流出量も絞り弁でコントロール可能となっている。
【0033】
この実施形態では、流体ガイド9,10に使用する流体に液体(例えば、水)を使用しているが、空気等の気体を使用するドライな方法も可能である。この場合、両側から気体を板ガラス2に噴射して圧力バランスさせればよい。また、液体に洗浄液等を使用して、板ガラス2の仕上処理を行ってもよい。
【0034】
なお、この実施形態では、板ガラス2の上部は、一側方に設けた流体流出部材12の流体流出孔14から流出させた液体の表面張力によって非接触で支持し、板ガラス2の下部は、両方に設けた流体流出部材11の流体流出孔13から噴出させた流体によって非接触で支持しているが、板ガラス2の表面に非接触で支持することができる構成であれば他の構成であってもよい。例えば、縦方向にわずかに傾きを持たせて多孔質材料の流体ガイドを配置し、片面から液体を滲み出させ、表面張力とガラス自重とをバランスさせることで非接触を実現する方法、また、縦方向にわずか傾きを持たせて流体ガイドを配置し、片側から流体(気体・液体)を流出させ、ガラス自重とバランスさせることで非接触を実現する方法、さらに、前記流体ガイドが、前記板ガラスの面に正圧と負圧とを発生させる気体ノズルを備え、該気体ノズルで発生させる正圧と負圧の気体層を板ガラス自重とバランスさせることにより板ガラスを非接触で支持する方法、等でもよい。
【0035】
前記したように構成された流体ガイド8の下部には、板ガラス2の自重を支持する支持装置20が設けられている。この実施形態では、支持装置20の上面が搬送部21であり、この搬送部21が、板ガラス2の自重を支持し搬送方向に走行可能な支持部材たるベルトコンベア22で構成されている。板ガラス2は、このベルトコンベア22によって下端のみが接触した状態で支持されている。
【0036】
図4に示すように、このベルトコンベア22には、複数のプーリ23と、テンションプーリ24と、これらのプーリ23,24間に掛けられたベルト25とが設けられている。また、板ガラス2の搬送方向には、搬送する板ガラス2を下方から押し上げる複数のプッシャ26が設けられている。このプッシャ26は、板ガラス2の大きさが変化した場合でも前後2箇所で押し上げられるように、加工機3に近い板ガラス2の前端位置(図の左端)と、上流側3箇所の板ガラス2の後端位置とに設けられている。後端位置のプッシャ26は、選択的に用いられる。このプッシャ26は、シリンダ機構で先端が上下に伸縮するものであり、図5に示すように、フレーム7に設けられたブラケット27に取付けられている。プッシャ26は、後述する挟持装置38(図1)とともに使用される。
【0037】
また、図1に示すように、前記ベルトコンベア22の後流側(図の左側)には、両端に設けられたプーリ28と、これらのプーリ28に掛けられたベルト29とで構成されたベルトコンベア30が設けられている。このベルトコンベア30は、駆動側のプーリ28を駆動することにより、板ガラス2を立てて下端を支持した状態のまま、非接触で板ガラス2を所定量搬送することができる。このベルトコンベア30の後端に前記転換装置5が設けられている。
【0038】
さらに、本実施形態では、1辺加工後のガラス2を転換装置5で回転(方向転換)させた後、後述する挟持装置38で板ガラス2を上流へ戻す場合、板ガラス2が加工機3に接触しないように、板ガラス2を搬送ライン150より持ち上げてから挟持装置38で板ガラス2を挟持する機能が備えられている。
【0039】
転換装置5の後流側に設けられた搬出機4は、前記流体ガイド8とは異なる全面板状の流体ガイド31が設けられている。この流体ガイド31は、ベース6のフレーム32上にほぼ直立するようにガイド板33が設けられ、このガイド板33に所定間隔で流体噴出孔34が設けられたものである。そして、この流体噴出孔34から液体を流出させることにより、その液体の表面張力によって板ガラス2を支持するように構成されたものである。このガイド板33の表面は、平滑に調整されている。
【0040】
この搬出機4に設けられた搬送部21のベルトコンベア35は、両端に設けられたプーリ36と、これらのプーリ36に掛けられたベルト37とで構成されている。このコンベア35も、駆動側のプーリ36を駆動することにより、板ガラス2を立てて下端を支持した状態のまま、非接触で板ガラス2を所定量搬送することができる。
【0041】
なお、この実施形態では、搬送部21の支持部材をベルトコンベア22,30,35で構成しているが、これらのベルトコンベア22,30,35はローラコンベアや走行台車(走行できる受け部材も含む)等の他の構成に代えてもよい。
【0042】
また、この実施形態では、板ガラス2の搬送部であるベルトコンベア22,30による所定速度での搬送に加え、図1に2点差線で示すように、板ガラス2の前後端を軽く挟持して高精度で搬送する挟持装置38が設けられている。
【0043】
図6は図1に示す挟持装置の平面図であり、図7は同挟持装置の正面図である。図8は図6に示すVIII−VIII断面図、図9は図6に示すIX矢視図である。
【0044】
前記挟持装置38には、図6,7に示すように、板ガラス2の前後を挟持する爪部材41と、この爪部材41を板ガラス2の長辺,短辺方向の大きさに合わせて寸法調整する調整シリンダ42とが設けられている。爪部材41は、この爪部材41を側方から板ガラス2の搬送ライン150上に進出させた状態と、搬送ライン150上から後退させた状態とに変化可能な爪シリンダ43に設けられている。この爪シリンダ43は、別々の移動部材44に設けられており、前記調整シリンダ42によってこれらの移動部材44が連結されている。調整シリンダ42を伸縮させることにより、爪部材41の間隔を板ガラス2の大きさに合わせることができる。本実施形態では、爪部材41にて板ガラス2を挟持する方式であるが、爪部材41に代えて板ガラス2を挟むことができるクランプ材を設け、接触しても問題のないガラスの外周部をクランプする方式としてもよい。
【0045】
また、移動部材44の反爪部材側にはガイド部材45が設けられている。このガイド部材45は、前記フレーム7に設けられたレール46に沿って板ガラス2の搬送方向に移動可能に構成されている。
【0046】
さらに、図示する左側の爪部材41は、クランプシリンダ47によって板ガラス2の前後方向を挟持するようになっている。調整シリンダ42によって板ガラス2の長辺,短辺の変化等の大きな変化に対応し、クランプシリンダ47によって最終的な挟持を行うことができ、大きくなって薄くなった様々の大きさの板ガラス2を安定して挟持できるようにしている。
【0047】
図7,8に示すように、移動部材44の一方にはブラケット48が設けられており、このブラケット48に固定部材49でタイミングベルト50が固定されている。このタイミングベルト50は、図示するプーリ51と図の右方に設けられた図示しないプーリとに掛けられている。このプーリ51を回転させることにより、タイミングベルト50が移動し、これによりブラケット48が移動させられて移動部材44とともに爪部材41が板ガラス2の搬送方向に移動させられる。
【0048】
図9に示すように、前記プーリ51は、フレーム7側に固定された従動プーリ52と軸53で連結されており、この従動プーリ52は、図2に示すように、駆動モータ55の駆動プーリ54で駆動されている。この駆動モータ55を制御装置39で数値制御することにより、板ガラス2の前後を挟んだ爪部材41を正確に、かつ、プログラムされた速度で確実に移動させることができる。この実施形態ではタイミングベルト50を使用して爪部材41を正確に移動させているが、タイミングベルト50以外にラック&ピニオン等の構成で爪部材41を正確に移動させるようにしてもよい。
【0049】
このような挟持装置38による板ガラス2の搬送は、以下のように行われる。上述したベルトコンベア22によって前端位置のプッシャ26の上部まで板ガラス2を搬送すると(図4)、前端位置のプッシャ26と後端位置プッシャ26とによって板ガラス2が所定量押し上げられる。この時、ベルトコンベア22による板ガラス2の搬送位置は図示しないセンサで検出され、プッシャ26の押し上げ量は制御装置39で制御される。
【0050】
そして、ベルトコンベア22上から押し上げられた縦型姿勢の板ガラス2の両端を挟持装置38の爪部材41で挟持し(図1)、この挟持装置38で板ガラス2をプログラムされた所定速度で加工機3側へ搬送する。このように挟持装置38のみで板ガラス2を搬送することにより、板ガラス2の下端を常に定位置としてプログラムされた高精度の速度で搬送することができるので、加工機3による板ガラス2の加工を安定して行うことができる。しかも、この時、板ガラス2は、両面に設けられた下部流体ガイド9から噴出させられた水等の流体圧力により、挟持装置38によって生じる座屈しようとする力を相殺させているので、板ガラス2の座屈を矯正・防止して正確な加工を行うことができる。
【0051】
なお、この実施形態ではプッシャ26でベルトコンベア22から板ガラス2を浮かせて搬送する例を示したが、加工内容や条件等によってはベルトコンベア22で搬送しながら加工してもよい。
【0052】
図10は図1に示す加工機へ板ガラスを搬送する方法の一例を示す正面視の模式図であり、図11は図10に示す模式図の側面図である。図12は図1に示す加工機の研削工具を示す正面図であり、図13は図12に示す研削工具の側面図である。図14は図1に示す加工機の研磨工具を示す正面図であり、図15は図14に示すXV−XV断面図である。
【0053】
図10,11に示すように、図1に示す加工機3には、搬送する板ガラス2の角部にコーナ面取りを行うコーナ面取り工具61と、板ガラス2の各辺の縁部60を所定断面形状(例えば、R状)に研削して面取り加工する研削工具62と、これらで研削した板ガラス2の縁部60を研磨加工する研磨工具63とが設けられている。そして、板ガラス2の搬送方向上流側から下流側に向けて、コーナ面取り工具61、研削工具62、研磨工具63とが、板ガラス2の搬送ライン150上に設けられている。コーナ面取り工具61では、板ガラス2に二点差線で示す目印64と黒く塗りつぶしたコーナ面取り65を加工する。研削工具62では、この図では板ガラス2の下部辺の縁部60を長手方向に面取り研削する。研磨工具63では、研削工具62で加工した部分を長手方向に研磨する。
【0054】
これらの研削工具62、研磨工具63は、この実施形態では切削面が円形の砥石が用いられており、その断面は、図11に示すように、板ガラス2の縁の加工したい形状に沿うような形状となっている。この実施形態では、アール面取り加工を行うため、砥石の周囲にU溝が形成されている。図面では誇張して記載している。この例では、板ガラス2の各辺に行う加工内容として、各辺の研削およびポリッシング(研磨・鏡面加工含む)、各コーナの面取り、オリエンテーション・フラット加工、を示している。また、工具として砥石を示しているが、他にベルトサンダー等、研削・研磨加工が可能な工具を適用してもよい。
【0055】
図12,13に示すように、前記コーナ面取り工具61と研削工具62とは、前記フレーム7に固定された支持台66の左右に設けられている。コーナ面取り工具61は板ガラス2の搬送上流側、研削工具62は下流側に設けられている。
【0056】
コーナ面取り工具61は、砥石67がモータ68とともに昇降可能に設けられたものである。この砥石67の昇降は、支持台66に設けられた昇降レール69に沿って昇降するガイド部材70によって行われる。このガイド部材70は、昇降レール69に沿って昇降するガイド71が設けられたベース板72と、このベース板72の上部(図12の右側)に設けられたモータ取付板73とで構成されている。このモータ取付板73にモータ68が取付けられている。このガイド部材70が、支持台66の上部に設けられた昇降モータ74によって昇降させられる。
【0057】
また、ベース板72とモータ取付板73との間には、水平方向のスライドレール75が設けられており、このスライドレール75に沿ってスライドするガイド76がモータ取付板73に設けられている。ベース板72には、モータ取付板73を水平方向にスライドさせるモータ77が設けられている。このモータ取付板73を、紙面前後方向にスライドさせることにより、板ガラス2の搬送ライン150上に砥石67を移動させることができる。
【0058】
支持台66の後流側に設けられた研削工具62も、砥石79が先端に設けられたモータ80が昇降可能に設けられている。この砥石79の昇降も、支持台66に設けられた昇降レール81に沿って昇降するガイド部材82によって行われる。このガイド部材82は、昇降レール81に沿って昇降するガイド83が設けられたベース板84と、このベース板84の上部(図12の左側)に設けられたモータ取付板85とで構成され、このモータ取付板85にモータ80が固定されている。このガイド部材82は、支持台66の上部に設けられた昇降モータ86によって昇降させられる。
【0059】
また、ベース板84とモータ取付板85との間には、水平方向のスライドレール87が設けられており、このスライドレール87に沿ってスライドするガイド88がモータ取付板85に設けられている。ベース板84には、モータ取付板85を水平方向にスライドさせるモータ89が設けられている。このモータ取付板85を、紙面前後方向にスライドさせることにより、板ガラス2の搬送ライン150上に砥石79を移動させることができる。
【0060】
図14,15に示すように、前記研磨工具63は、前記フレーム7に設けられた支持材92に支持されている。この研磨工具63には、支持材92に設けられた支持軸93によって揺動可能にケーシング94が設けられ、このケーシング94から板ガラス2の下部に接する砥石95が設けられている。96は軸受である。このケーシング94の内部には、両端に設けられたプーリ97と、これらのプーリ97に掛けられたベルト98と、一方のプーリ97を駆動するモータ99とが設けられている。このモータ99を駆動することにより、プーリ97とベルト98を介して砥石95が回転駆動される。
【0061】
また、このケーシング94には、アーム部材100が設けられており、このアーム部材100の先端が押圧力調整部材101と係合している。この押圧力調整部材101は、アーム部材100の揺動を所定の力で抑制しており、この押圧力調整部材101で砥石95が板ガラス2に接する圧力を調整している。押圧力調整部材101としては、バネ等の弾性部材が用いられる。この接触圧力を調整することにより、研磨状態を調整することができる。
【0062】
図16は図1に示す転換装置の正面図であり、図17は同転換装置の側面図、図18は図16に示すXVIII−XVIII断面図、図19は図18に示すXIX矢視拡大図、図20は図18に示すXX−XX断面図、図21は図20に示すXXI矢視図、図22は図17に示すXXII部拡大図、図23は図22に示すXXIII矢視図である。図24は図16に示す転換装置による板ガラスの転換手順を示す模式図である。前記した加工機3による板ガラス2の端部への加工は1辺だけでなく、4辺に行わなければならない。そこで、この実施形態では、板ガラス2の1辺を加工した後、これらの図に示す転換装置によって90度転換させて他の3辺を順次加工するようにしている。
【0063】
図16,17に示すように、上述した図1に示す転換装置5は、搬送ライン150上の板ガラス2を同一面で90度回転させて転換させるものであり、回転中心となる位置に駆動機110が設けられ、この駆動機110から上方にアーム部材111が設けられている。この転換装置5は、図1に示すように、板ガラス2の上部を非接触で支持する上部流体ガイド10の反対側(図1の手前側)に設けられており、流体ガイド9,10で支持された板ガラス2を実質的にその面内で前方へ90度回転させるように配置されている。
【0064】
駆動機110には、支持材112に設けられた軸受113によって回動可能に支持された回動部材114と、この回動部材114をベルト115を介して回動させるモータ116とが設けられている。このモータ116により、図16に二点差線で示すように、アーム部材111を板ガラス2の搬送方向又は逆方向に回転させることができる。
【0065】
図18に示すように、回動部材114は二重軸構造となっており、外側軸117が前記軸受113によって支持されている。また、この外側軸117にアーム部材111が一体的に設けられている。内側軸118は、外側軸117の内部で回動とスライド可能な状態に設けられている。内側軸118の一端には、板ガラス2の角部に係合する係合部材119が設けられており、他端には、外側軸117内で内側軸118を軸方向にスライドさせるシリンダ120が設けられている。このシリンダ120は、先端に設けられた係合ブロック142が内側軸118の端部に設けられた係合鍔143と相互回転可能な状態で係合している。このシリンダ120を伸長させることにより、係合部材119が板ガラス2の搬送ライン150上に移動し、シリンダ120を後退させることにより、係合部材119を搬送ライン上から外すことができる。このように、シリンダ120により内側軸118を介して係合部材119を前後移動させることができる。
【0066】
図19に示すように、係合部材119には、搬送ライン150上を搬送する板ガラス2の前方角部と係合するL形の受け材121が設けられている。この受け材121は樹脂等で形成されており、ボルト122で係合部材119に固定されている。
【0067】
ところで、前記板ガラス2は、長辺,短辺が異なるし、その用途に応じて大きさが異なる。そこで、転換装置5には、大きさの異なる板ガラス2を転換させる機構が設けられている。
【0068】
前記二重軸の内側軸118と外側軸117との間には、それぞれが別々に回転可能な状態と、一体的に回転する状態とに変化可能なブレーキ装置123が設けられている。つまり、ブレーキ装置123を連結した場合は、外側軸117と内側軸118とが同時に回転し、解除した場合は、外側軸117と内側軸118とが別々に回転するように構成されている。
【0069】
図18に示すように、このブレーキ装置123は、内側軸118と外側軸117とが重なった位置に設けられている。図20に示すように、このブレーキ装置123は、ブレーキ装置123を構成する固定部材126と可動部材128とに、軸方向の切り欠き124が設けられ、この切り欠き124が設けられた固定部材126と可動部材128とを締付けることにより、外側軸117と切り欠き124との間の摩擦力で一体的に連結され、緩めることにより外側軸117と切り欠き124との摩擦力が弱まって別々に回動可能となるように構成されている。つまり、摩擦による連結又は解除ができるように構成されたものである。
【0070】
図20,21に示すように、ブレーキ装置123には、外側軸117の外周に、固定部材126と、この固定部材126に支持軸127で連結された可動部材128とが設けられている。この固定部材126は、支持材112に設けられたストッパ125によって下面の水平状態(定角度)が保たれている。可動部材128は、固定部材126に固定するボルト130と、このボルト130と可動部材128との間に位置して、可動部材128を固定部材126側に押圧するバネ129とが設けられている。また、固定部材126には、このバネ129の力に対抗して、固定部材126側から可動部材128を反固定部材側に移動させる解除シリンダ131が設けられている。
【0071】
したがって、この解除シリンダ131を伸長することにより、可動部材128をバネ129の力に対向させて支持軸127を中心に回動させ、外側軸117と切欠き124との摩擦による連結を解除することができる。これにより、前記アーム部材111を設けた外側軸117が内側軸118とは別に回動可能な状態となり、内側軸118の先端に設けられた係合部材119をシリンダ120により加工搬送ライン150から外す(後退)ことができる。
【0072】
一方、内側軸118にはブロック139が固定されており、このブロック139にはスライド軸140が設けられている。このスライド軸140は、固定部材126に設けられたスライド孔141に沿って軸方向にスライド可能に取付けられている。ブロック139のスライドは、シリンダ120を縮めることにより、内側軸118とともにブロック139のスライド軸140が固定部材126のスライド孔141内をスライドすることによって行われる。
【0073】
このように内側軸118とともにスライドするブロック139を設けることにより、前記したように、ストッパ125によって水平状態を保っている固定部材126のスライド孔141に沿ってスライドする内側軸118は、常に固定部材126と周方向角度が同一の状態となる。これにより、板ガラス2の長辺と短辺との差やガラスサイズの変化によるアーム部材111の角度変化があっても、係合部材119を垂直方向と水平方向のL形姿勢に調整可能である。
【0074】
図22,23に示すように、アーム部材111の先端には、前記回動部材114の係合部材119に設けられたL形の受け材121とによって、板ガラス2の対角位置を係止する上部係合部材132が設けられている。この上部係合部材132は、アーム部材111の軸方向にスライド可能に設けられたスライドブロック133の調整部材134に設けられている。このスライドブロック133の位置調整にて板ガラス2のサイズ変更に対応できる。調整部材134は、スライドブロック133に設けられた伸縮シリンダ135の伸縮によって、上部係合部材132を板ガラス2の搬送ライン150上に進退させることができる。
【0075】
また、上部係合部材132は、調整部材134に設けられたガイドシリンダ136によって、アーム部材111の軸方向に移動可能で、係合部材119と上部係合部材132で板ガラス2の対角位置を係止するように構成されている。このガイドシリンダ136は、板ガラス2の長辺,短辺の差より大きなストロークを有することにより、板ガラス2を90度反転(方向転換)させても、上記スライドブロック133の調整をすることなく対応可能にできる。この上部係合部材132も、L形に形成されている。この上部係合部材132は、一端に設けられた重錘137によって、アーム部材111の角度が変化しても常にほぼ垂直方向と水平方向のL形姿勢を保つように構成されている。また、上部係合部材132の板ガラス後方角部と係合する部分には、樹脂等で形成された受け材138が固定されている。
【0076】
図24に基づいて、このように構成された転換装置5による板ガラス2の90度方向転換を説明する。まず、ベルトコンベア30によって搬送される板ガラス2の前端下部が回動部材114の係合部材119側部に位置する前に、シリンダ120で係合部材119を搬送ライン150上に進出させる(図18)。そして、この係合部材119が板ガラス2の前端下部140と係合すると(図24)、予め搬送される板ガラス2のデータに基づいて板ガラス2の後端上部141の位置となるように角度が設定されているアーム部材111の上部係合部材132を伸縮シリンダ135で搬送ライン150上に進出させる(図22)。
【0077】
そして、上部係合部材132をガイドシリンダ136によって軸方向にスライドさせて、板ガラス2の後端上部141と係合させる(図24)。これにより、板ガラス2は、前端下部と後端上部の対角位置が係合部材119と上部係合部材132とによって挟まれた状態となる。この状態で回動部材114を回動させることにより、板ガラス2は、係合部材119と上部係合部材132とによって挟まれた状態を保ちながら、ベルトコンベア35上へ90度方向転換させられる。しかも、この転換時には、流体ガイド8,31によって表面の非接触状態が保たれるので、板ガラス2の表面の高品質を保ちながら転換することができる。
【0078】
このようにして板ガラス2を転換した後は、上部係合部材132をガイドシリンダ136によって開放した後、係合部材119と上部係合部材132とを搬送ライン150上から後退させる。そして、ベルトコンベア35,30および挟持装置38によって板ガラス2を加工機3の上流側まで逆向きに搬送後、第1辺の加工と同様に下側になった未加工の辺を加工する。この実施形態では、4辺の加工が終了するまで、この動作を繰り返せば全辺を加工することができる。
【0079】
以上のように構成された面取装置1によれば、板ガラス2を立てて表面とは非接触の状態を保ちながら、かつ、撓みを抑えながらその端部に面取り加工を行えるので、大きくなって薄くなった板ガラス2に安定した面取り加工を行うことができる。また、1つの加工機3と1つの転換装置5とによって板ガラス2の全辺を加工できるので、小さな設置スペースに設置可能な面取装置1を構成することができる。
【0080】
図25は図1に示す面取装置の異なる配置例を示す模式図である。上述した実施形態では、1台の加工機3と1台の転換装置5とを組合わせたものであるため、板ガラス2の各辺を加工した後、転換装置5によって90度方向転換させて他の3辺を順次加工することとなり、転換した板ガラス2を逆方向へ戻すための時間を要してしまう。
【0081】
そこで、設置スペースが広い場合には、図示するように、上述した加工機3と、転換装置5とを交互に設け、1辺を加工機3で加工した後に転換装置5で90度転換し、次の辺を加工機3で加工した後に転換装置5で90度転換し、これを4辺の加工が終了するまで順次行うようにすれば、板ガラス2を転換した後に逆方向へ戻す時間を削減して、生産性を上げることができる。
【0082】
また、設置スペースに制約がある場合には、上述した1台の加工機3と1台の転換装置5との組合わせを並列に配置し、それぞれのラインで同時に面取り加工できるようにしてもよい。この場合、1つのラインがダウンしても他のラインで生産続行が可能であるため、生産を継続することができる。このような加工機3と転換装置5との組合わせは、設置スペースや他の条件等に応じて適宜変更すればよい。
【0083】
なお、前記実施の形態では、板ガラス2の端部を面取り加工する場合に、挟持装置38によって挟持された板ガラス2側を送って工具61〜63を定位置に固定しているが、板ガラス2を定位置に固定して工具61〜63側を送って加工する方法でもよく、どちらも同様の加工が可能であり、設置条件等に応じて選択すればよい。
【0084】
また、上述した実施形態では、板ガラス2の1辺毎に加工する例を示したが、板ガラス2の対向2辺、4辺を同時に行うこともでき、設置スペースや条件等に応じて適宜採用すればよい。
【0085】
さらに、上述した実施形態は一実施形態であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
【0086】
【発明の効果】
本願発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0087】
板材の面を構造物とは非接触の状態で高品質を保ったまま、大型化した薄い板材の端部に面取り加工を安定して行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態を示す面取装置の正面図である。
【図2】図1に示すII−II断面図である。
【図3】図1に示すIII−III断面図である。
【図4】図1に示す搬入側のコンベアの正面図である。
【図5】図4に示すV−V断面図である。
【図6】図1に示す挟持装置の平面図である。
【図7】図1に示す挟持装置の正面図である。
【図8】図6に示すVIII−VIII断面図である。
【図9】図6に示すIX矢視図である。
【図10】図1に示す加工機へ板ガラスを搬送する方法の一例を示す正面視の模式図である。
【図11】図10に示す模式図の側面図である。
【図12】図1に示す加工機の研削工具を示す正面図である。
【図13】図12に示す研削工具の側面図である。
【図14】図1に示す加工機の研磨工具を示す正面図である。
【図15】図14に示すXV−XV断面図である。
【図16】図1に示す転換装置の正面図である。
【図17】図16に示す転換装置の側面図である。
【図18】図16に示すXVIII−XVIII断面図である。
【図19】図18に示すXIX矢視拡大図である。
【図20】図18に示すXX−XX断面図である。
【図21】図20に示すXXI矢視図である。
【図22】図17に示すXXII部拡大図である。
【図23】図22に示すXXIII矢視図である。
【図24】図16に示す転換装置による板ガラスの転換手順を示す模式図である。
【図25】図1に示す面取装置の異なる配置例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…面取装置
2…板ガラス
3…加工機
4…搬出機
5…転換装置
6…ベース
7…フレーム
8…流体ガイド
9…下部流体ガイド
10…上部流体ガイド
11,12…流体流出部材
13,14…流体流出孔
15…固定部材
16…調整ボルト
17…可動部材
18…間隙
20…支持装置
21…搬送部
22…ベルトコンベア
23,28…プーリ
25,29…ベルト
26…プッシャ
30…ベルトコンベア
31…流体ガイド
32…フレーム
33…ガイド板
34…流体噴出孔
35…ベルトコンベア
36…プーリ
37…ベルト
38…挟持装置
39…制御装置
41…爪部材
42…調整シリンダ
43…爪シリンダ
44…移動部材
45…ガイド部材
46…レール
47…クランプシリンダ
48…ブラケット
49…固定部材
50…タイミングベルト
51…プーリ
52…従動プーリ
53…軸
54…駆動プーリ
55…駆動モータ
60…縁部
61…コーナ面取り工具
62…研削工具
63…研磨工具
64…目印
65…コーナ面取り
66…支持台
67…砥石
68…モータ
69…昇降レール
70…ガイド部材
71…ガイド
72…ベース板
73…モータ取付板
74…昇降モータ
75…スライドレール
76…ガイド
77…モータ
79…砥石
80…モータ
81…昇降レール
82…ガイド部材
83…ガイド
84…ベース板
85…モータ取付板
86…昇降モータ
87…スライドレール
88…ガイド
89…モータ
92…支持枠
93…支持軸
94…ケーシング
95…砥石
96…軸受
97…プーリ
98…ベルト
99…モータ
100…アーム部材
101…押圧力調整部材
110…駆動機
111…アーム部材
112…支持材
113…軸受
114…回動部材
115…ベルト
116…モータ
117…外側軸
118…内側軸
119…係合部材
120…シリンダ
121…受け材
123…ブレーキ装置
124…切り欠き
125…ストッパ
126…固定部材
127…支持軸
128…可動部材
131…解除シリンダ
132…上部係合部材
133…スライドブロック
134…調整部材
135…伸縮シリンダ
136…ガイドシリンダ
137…重錘
138…受け材
139…ブロック
140…スライド軸
141…スライド孔
142…係合ブロック
143…係合鍔
150…搬送ライン

Claims (13)

  1. 立てられた状態の板材の下端を支持する支持装置と、前記板材の面に流体圧を作用させて該板材を縦向きの状態で支持する流体ガイドと、前記支持装置で下端を支持した板材の端部を面取り加工する加工機とを具備した板材の面取装置。
  2. 前記支持装置が、前記板材を立てた状態で水平方向に搬送する搬送部を備え、前記流体ガイドが、該搬送部による板材の搬送方向に沿って配置されている請求項1記載の板材の面取装置。
  3. 前記支持装置が、前記板材の前後を挟持する挟持装置と、該挟持装置を数値制御で移動させる制御装置とを備えている請求項2記載の板材の面取装置。
  4. 前記搬送部が、板材の自重を支持し搬送方向に走行可能な支持部材で構成され、前記加工機の搬送上流側に位置する該支持部材の搬送方向に、前記板材の下端を上方へ押し上げるプッシャが複数個設けられている請求項3記載の板材の面取装置。
  5. 前記加工機が、前記板材の端部を研削加工する研削工具と、該研削工具で研削した板材の部位を研磨加工する研磨工具とを備えている請求項1記載の板材の面取装置。
  6. 前記研削工具に、前記板材の角部を面取りするコーナ面取り工具と、該板材の縁部を面取りする縁面取り工具とを設けた請求項5記載の板材の面取装置。
  7. 前記加工機を前記板材の搬送部の下部に設け、該加工機に昇降する工具を設け、該工具の昇降動作を前記搬送部の板材搬送動作と連動させる制御装置を設けた請求項2記載の板材の面取装置。
  8. 前記加工機で加工した板材を前記流体ガイドの流体圧で支持し、該板材を実質的にその面内で回転させる転換装置を備えた請求項1記載の板材の面取装置。
  9. 前記転換装置が、前記搬送部の搬送経路に立てられた状態の板材の下端角部を支持する下部支持部と、該下部支持部の対角位置で板材の上端角部を支持する上部支持部と、該下部支持部と上部支持部で支持した板材を前方又は後方に回転させる回転駆動機とを備えている請求項8記載の板材の面取装置。
  10. 前記上部支持部が、前記板材の大きさに応じて位置調整可能に構成されている請求項9記載の板材の面取装置。
  11. 前記上部支持部の位置調整が、該上部支持部の角度調整と、該上部支持部と前記下部支持部との距離調整とで構成されている請求項10記載の板材の面取装置。
  12. 前記流体ガイドが、前記板材の下部両面を支持する下部流体ガイド部材と、該板材の上部片面を支持する上部流体ガイド部材とで構成され、該上部流体ガイドで支持する板材の他方に前記転換装置が配置されている請求項8記載の板材の面取装置。
  13. 前記流体ガイドが、流体を所定圧で流出させて前記板材の面を非接触で支持するように構成されている請求項1記載の板材の面取装置。
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