JP4854337B2 - 板材の加工装置とそれを備えた加工設備 - Google Patents

板材の加工装置とそれを備えた加工設備 Download PDF

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Description

本発明は、レアメタル、シリコン、平面型ディスプレイ用ガラス等の板材を立てた状態にしてその端部に加工を施す加工装置と、それを備えた加工設備に関する。
従来、種々の分野で板材(レアメタル、シリコン、平面型ディスプレイ用ガラス等の板材料)が使用されている。このような板材の中で、近年、例えば液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等に使用される薄い板ガラスの需要が伸びている。以下、そのような板ガラスについて、液晶ディスプレイ等に使用される板ガラスを例に挙げて詳しく説明する。
液晶ディスプレイ等に使用される板ガラス(ガラス基材)としては、従来、例えば厚さが約0.7mm程度で、大きさが1000mm×1000mm以下程度のものが多く用いられて来た。しかし近年、液晶ディスプレイ用ガラス基板等の分野においては、例えば千数百mm×二千数百mm程度のより大型のガラス基板が求められている。
そのようなガラス基板を作製する方法としては、大別して、複数のガラス基板が取れる大きさの板ガラスつまりマザー・ガラスを横向きの水平状態で搬送し、その板ガラスに切断等の加工を施して作製する方法と、マザー・ガラスを縦向きの姿勢で搬送し、その板ガラスに切断等の加工を施すことによって作製する方法とがあるが、脆弱な板ガラスが大形化、薄型化すると、水平状態での加工は割れ等を生じるおそれがあるので難しくなる。そのような事情に鑑みて本出願人は、例えば特許文献1に示される通り、加工対象の板材を立てた状態で非接触で支持して搬送しながら、分断、面取り、洗剤洗浄、水洗浄等の処理を行うようにした加工装置を先に提案している。
板ガラスをこのように加工するに当たっては、端部に傷が有るとその傷から割れ等を生じるおそれが高いので、研削加工や研磨加工により、板ガラスの端部にエッジ面取り、コーナ面取り等の面取り加工を施すことが広く行われている。またこのような板ガラスに対しては一般に、ガラス面の表裏や仕向先、用途等を区別するための目印用面取り(オリエンテーション・フラット)も同様に施される。しかし板ガラスが大型化、薄型化すると、板ガラスの端部に面取り加工をしているとき、板ガラスに対して加える研削・研磨工具からの加工力の反力によって板ガラスが撓むことがあり、この撓みを生じた板ガラスを割らずに面取り加工するのは非常に困難となっている。
一方、搬送されている板ガラスに対して、その周囲4辺を研磨する面取り加工を行うこともある。その一般的な方法としては、図17に正面視の模式図を示すように、加工が必要な板ガラスGの周囲4辺の内の下端1辺を加工した後、この板ガラスGを90°回転させて次の下端1辺を加工し、その後更に90°回転させて次の下端1辺を加工する・・・という操作を繰り返す方法が知られている。この場合は、図示するように4台の加工装置200および3台の転換装置201が必要となる。
さらに、このような板ガラスへの加工としては、マザー・ガラスを所定の大きさに分断する加工もある。この加工は、立てた状態の板ガラスを非接触で支持し、この板ガラスに分断用のけがき線を形成(「スクライブ」ともいう)し、このけがき線から端部の部分を分断する、というものである。この板ガラスを分断する加工も上記加工と同様に、板ガラスを縦方向にスクライブした後に、転換装置によって板ガラスを90°転換し、その状態で板ガラスの縦方向をスクライブしてから分断装置へ搬送して、該分断装置でけがき線から分断する、という工程を繰り返すものである。
なおこの種の加工を行う従来装置として、例えば特許文献2に示されるように、板ガラスをローラが設けられたフレームに立てかけた姿勢で搬送し、搬送途中に板ガラスの下位の縁部を回転砥石により研磨するようにした竪形研磨機や、例えば特許文献3に示されるように、立てられた状態の板材の下端を支持して水平方向に搬送することにより、この板材の下端を加工機で面取りする面取装置も知られている。
特開2004−216568号公報(第4,5頁、図1〜図4) 特許第2623476号公報(第3,4頁、図1) 特開2004−167633号公報(第6頁、図1,2)
ところで、前述したように板ガラスのサイズがより大きくなると、それに伴って加工装置の寸法も長くなる、そのため、図17のように複数台の加工装置200と板材転換装置201とを縦列的に配設した場合は、設備全長が長くなって既存の建屋に設置できなくなることがある。また、新たに建屋を設置する場合でも、設備全長の増加に対応して長い建屋設置スペースが必要となり、スペース確保や大型の建屋建設のために建設費が増大する。例えば、板ガラスの4辺に面取り加工を行う装置の場合、板ガラスサイズが1200mm×1350mmの場合で約23m程度、板ガラスサイズが1600mm×1900mmの場合で約31m程度の建屋長さが必要と考えられる。ガラスサイズがより大きくなった場合、建屋長さは更に長くなる。
また、特許文献1に示される従来の加工ラインのように、複数台の装置が縦列的に設けられてなるシリーズ式の設備の場合、1台の加工装置が故障またはメンテナンス停止すると全ラインを停止しなければならないので、24時間操業の液晶ガラス加工設備等では生産性低下を招いてしまう。
さらに、特許文献2,3に示されるように、同一場所で板材を搬送しながら加工する場合でも、板材がより大きくなった場合には長い建屋が必要となる。しかもその場合は、搬送ライン上で板材への加工と回転とを行うので、多くの加工時間を要してしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、大型化した薄い板材であっても立てた状態のままで端部への加工ができる省スペースの加工装置および、そのような加工装置を備えた加工設備を提供することを目的とする。
本発明による板材の加工装置は、
立った状態で搬送ラインに沿って搬送される板材を、その下端側から支持する支持装置と、
この支持装置によって支持された板材の両面に流体圧を作用させることにより、該板材を立った状態のまま非接触で支持する流体ガイドと、
この流体ガイドにより支持されている板材を保持して、該板材をその面内で回転させる板材転換装置と、
この板材転換装置により保持されている板材を固定して、該板材の端部を加工する加工機と、
前記加工がなされた後の板材を所定角度回転させるように前記板材転換装置の駆動を制御するとともに、この板材転換装置の駆動に先行して板材の支持を解除するように前記支持装置を制御する制御装置とを備えてなることを特徴とするものである。
ここで、本願明細書および特許請求の範囲の中における「加工」とは、板材に対して行う切削、研削、切断等の加工を全て含むものとする。
なお上記板材転換装置は、流体ガイドを固定し、該流体ガイドが搬送ラインに有る板材を支持可能になる位置と、流体ガイドにより支持された板材を搬送ラインから外れた所に配する加工位置との間で移動自在で、該加工位置において板材を回転させるように構成されていることが望ましい。
板材転換装置が上述のような移動を行うように構成される場合は、板材を搬送ラインにおいて搬送する板材搬送機の一部が、板材転換装置の移動と同期して移動可能に形成され、該板材転換装置が前記加工位置に有るときに搬送ライン内に位置して板材を搬送可能に構成されることが望ましい。
また上記板材転換装置は、板材を回転させるときに該板材を保持しておく必要があるが、その保持は、例えば板材の少なくとも2辺に亘る端面を受け止める保持部材や、あるいは板材の一表面を吸着保持する手段等を適用して行うことができる。
さらに板材転換装置は、板材の下端を支持する係合部材を有し、該係合部材で板材の下端を支持して該板材を回転可能な位置まで移動させるように構成されることが望ましい。なおこの係合部材は、上述の保持部材を兼ねるように構成することもできる。
他方、本発明による板材の加工装置においては、前記加工機が、板材転換装置が支持した板材の下端を所定高さに設定するアライメント部材を備えていることが望ましい。
また、加工機としては、例えば板材の下端の面を所定位置に固定する吸着機を有し、該吸着機に固定した板材を所定位置に移動させて板材の下端を面取り加工するものを適用することができる。
加工機が上述の面取り加工を行うものである場合、該加工機は、板材の下端角部を切除するコーナ面取り工具と、該板材の下端の角部を研削加工する研削工具と、該板材の研削機で加工した下端を仕上げ加工する研磨工具とを備えるとともに、板材の下端全長にわたって移動して該板材を加工可能に構成されていることが望ましい。
さらには、本発明による板材の加工装置を構成する加工機として、板材の面に沿って移動することにより該板材に分断用のけがき線を形成するけがき刃を有するけがき線形成機と、板材上の前記けがき刃の移動軌道に隣接する板材の部分を把持するクランプと、前記板材に形成された分断用のけがき線に対して、前記クランプによる把持部分の面方向反対側の部分を押圧する押圧部材を有する分断機とを備えてなる分断ユニットを適用することもできる。
加工機として上述のような分断ユニットが適用される場合、本発明による加工装置は、該分断ユニットを板材転換装置の左右両側に一対備え、該左右両側の分断ユニットにより、板材転換装置に支持された1枚の板材の左右両辺を同時に分断するように構成されることが望ましい。
一方、本発明による板材の加工設備は、上に説明した通りの本発明による加工装置を板材の搬送ライン上に複数備えてなり、該複数の加工装置によって搬送ライン上を流れる板材を個々に加工可能であることを特徴とするものである。
なお、この本発明による板材の加工設備においては、1つの上流側搬送ラインから並列に分岐した後、1つの下流側搬送ラインに集合する複数のサブ搬送ラインが設けられ、それらのサブ搬送ラインの各々に対して前記加工装置が設置されることが望ましい。
本発明による板材の加工装置は上述した通り、立った状態で搬送ラインに沿って搬送される板材を、その下端側から支持する支持装置と、この支持装置によって支持された板材の両面に流体圧を作用させることにより、該板材を立った状態のまま非接触で支持する流体ガイドと、この流体ガイドにより支持されている板材を保持して、該板材をその面内で回転させる板材転換装置と、この板材転換装置により保持されている板材を固定して、該板材の端部を加工する加工機と、前記加工がなされた後の板材を所定角度回転させるように前記板材転換装置の駆動を制御するとともに、この板材転換装置の駆動に先行して板材の支持を解除するように前記支持装置を制御する制御装置とを備えているので、本加工装置によれば、板材を搬送ライン上の同一場所、あるいは搬送ラインから外れた同一場所で回転させて、その全辺(通常は4辺)に亘る端部への加工を次々と行うことができる。つまりこの本発明の加工装置によれば、先に図17を参照して説明した従来技術などと異なり、板材の全辺を加工するために板材を回転させつつ搬送する必要がなくなるので、小さなスペース(短いライン長)で板材に所定の加工を施すことが可能となる。
特に上記板材転換装置が、流体ガイドを固定し、該流体ガイドが前記搬送ラインに有る板材を支持可能になる位置と、流体ガイドにより支持された板材を搬送ラインから外れた所に配する加工位置との間で移動自在で、該加工位置において板材を回転させるように構成されている場合は、搬送ラインから外れた加工位置において板材を効率良く加工することができる。
その場合さらに、板材を搬送ラインにおいて搬送する板材搬送機の一部が、板材転換装置の移動と同期して移動可能に形成され、該板材転換装置が前記加工位置に有るときに搬送ライン内に位置して板材を搬送可能に構成されていれば、該板材転換装置が保持した板材に加工がなされている間に搬送ラインにおいて別の板材を搬送させて、その板材が別の加工装置で加工を受けるようにすることもできるから、加工に要するタクトタイムを大幅に短縮可能となる。
また特に上記板材転換装置が、板材の下端を支持する係合部材を有し、該係合部材で板材の下端を支持して該板材を回転可能な位置まで移動させるように構成されている場合は、板材転換装置によって保持する板材の位置を係合部材により随意に調整することができる。
また上記板材転換装置が、板材を回転させるときに該板材の少なくとも2辺に亘る端面を受け止める保持部材(前述した通り、これは上記係合部材を兼ねていてもよい)で板材を保持するように構成された場合は、板材の表面に傷や汚れを与えることが防止される。一方、板材転換装置が、板材の一表面を吸着保持する手段で板材を保持するように構成された場合は、この保持を短時間で効率良く行うことができる。
さらに前記加工機が、板材転換装置で支持した板材の下端を所定高さに設定するアライメント部材を備えている場合は、板材の保持位置をより確実に調整することができる。
また加工機として、板材の下端の面を所定位置に固定する吸着機を有し、該吸着機に固定した板材を所定位置に移動させて板材の下端を面取り加工するものが適用された場合は、板材の下端を確実に固定して面取り加工できるので、大きな力が作用する面取り加工を安定して行うことができる。
そして、加工機が上述のような面取り加工を行うものである場合、該加工機が、板材の下端角部を切除するコーナ面取り工具と、該板材の下端の角部を研削加工する研削工具と、該板材の研削機で加工した下端を仕上げ加工する研磨工具とを備えるとともに、板材の下端全長にわたって移動して該板材を加工可能に形成されていれば、板材の下辺面取り加工を効率良く実行可能となる。
他方、加工機として、板材の面に沿って移動することにより該板材に分断用のけがき線を形成するけがき刃を有するけがき線形成機と、板材上の前記けがき刃の移動軌道に隣接する板材の部分を把持するクランプと、前記板材に形成された分断用のけがき線に対して、前記クランプによる把持部分の面方向反対側の部分を押圧する押圧部材を有する分断機とを備えてなる分断ユニットが適用された場合は、けがき線形成機で形成したけがき線に沿って板材をクランプにより把持しつつ押圧部材を作用させることにより、板材の端部切断加工を安定して行うことができる。
特に本発明の加工装置が、上述のような分断ユニットを板材転換装置の左右両側に一対備え、該左右両側の分断ユニットにより、板材転換装置に支持された1枚の板材の左右両辺を同時に分断するように構成されている場合は、板材の2辺を同時に切断可能となる。
一方、本発明による板材の加工設備は、上に説明した通りの本発明による加工装置を板材の搬送ライン上に複数備えてなり、該複数の加工装置によって搬送ライン上を流れる板材を個々に加工できるように構成されているので、複数の板材を効率良く加工することができる。
また、特にこの本発明による板材の加工設備において、1つの上流側搬送ラインから並列に分岐した後、1つの下流側搬送ラインに集合する複数のサブ搬送ラインが設けられ、それらのサブ搬送ラインの各々に対して工装置が設置されている場合は、複数の板材に対する加工を同時に行うことができるので、より効率的な加工が実現される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態による板材の加工装置1を示す正面図であり、図2は同加工装置1の側面図、図3は同加工装置1における支持装置と流体ガイドを示す模式図、図4は同加工装置1の板材搬送機部分を示す正面図、図5は同加工装置1の平面図である。この第1実施形態の加工装置1は、板材の一例として板ガラスを加工するものであり、板ガラスの搬送ラインの側方に板ガラスの加工ラインを備えた構成を有する。
図1,2に示すように加工装置1は、ベース2に固定された架台3と、この架台3から所定距離置いて配された架台4とを備えている。架台3上に設けられたフレーム5には、搬送ラインL上を搬送される板ガラスGを非接触で支持する板材転換装置6が設けられている。またこのフレーム5には、板材転換装置6と並ぶ状態にして板材搬送機7が設けられている。一方、架台4上には加工機8が設けられている。そしてベース2の上には、制御装置105が設置されている。以下において特記しない限り、上記板材転換装置6や板材搬送機7等、加工装置1を構成する主要要素の作動はこの制御装置105によって制御される。
図3に示すように板材転換装置6の下部には、搬送ラインL上で板ガラスGの下端を支持してそれを搬送する、支持装置としてのベルトコンベア9が設けられている。ベルトコンベア9は、板材転換装置6を構成する回転テーブル24の前面(図3中の左側の面)に設けられた切り欠き通路10の開口部を避けて3分割されている。各ベルトコンベア9は、そのうちの1個が駆動プーリである3個のプーリ11と、それに張架されたベルト12とによって構成されている。このベルトコンベア9は、フレーム5を固定するフレーム基部21に設けられた退避ジャッキ13により駆動されて、板材転換装置6が支持する板ガラスGの下方位置と、この位置から加工機8と反対側に退避した位置との間を移動できるように構成されている。
図4に示すように板材搬送機7の下部には、搬送ラインL上で板ガラスGの下端を支持してそれを搬送する、支持装置としてのベルトコンベア14が設けられている。このベルトコンベア14も、そのうちの1個が駆動プーリである3個のプーリ15と、ベルト16とから構成されている。
板ガラスGは、以上述べたベルトコンベア9,14により下端側から支持されて、図3,4の左から右側に向けて搬送される。どのような場合にどちらのベルトコンベアが使用されるかについては、後に説明する。なおこの支持装置はベルトコンベアに限らず、その他ローラコンベア等から構成されてもよい。
また図2,5に示すように、フレーム基部21に固定されたフレーム5は、架台3上に設けられたガイドレール18に沿って、搬送ラインLと直交する方向に移動可能に構成されている。すなわち、架台3に設けられた駆動モータ19を駆動させることによって駆動軸20が回転し、この駆動軸20に係合しているフレーム基部21が搬送ラインLと直交する方向に移動する。駆動軸20とフレーム基部21とは、駆動軸20に形成された雄ネジにフレーム基部21側の雌ネジが螺合してなる、いわゆるボールネジ機構を構成している。フレーム基部21の移動距離は、駆動モータ19の回転角に基づいて検出され、板材転換装置6が搬送ラインLから加工機8側に外れて板材搬送機7が搬送ラインL上に位置した時に、駆動モータ19が停止させられる。
上述のようなフレーム5の移動により、板材転換装置6が搬送ラインL上に位置して、搬送されて来た板ガラスGを受け入れる状態と、板材搬送機7が搬送ラインL上に位置する一方板材転換装置6が加工ラインML上に位置して、該板材転換装置6に保持された板ガラスGへの加工が可能になる状態とが切り替えられるようになっている。これにより、加工ラインMLに有る板ガラスGに対して加工機8により面取り等の加工を施している時でも、他の板ガラスGは搬送ラインL上を通過させて下流側へ搬送することが可能となっている。
なお、上述のように板材転換装置6が搬送ラインL上に位置するとき、前述したベルトコンベア9が、搬送されて来た板ガラスGを受け入れるように、あるいは加工済みの板ガラスGを再度搬送ラインL上に送り出すように該板ガラスGを搬送する。一方、板材搬送機7が搬送ラインL上に位置するときには、前述したベルトコンベア14が板ガラスGを搬送する。
また、図1に示すようにフレーム5には、搬送ラインL上を搬送される板ガラスGが所定位置に達したことを検出する位置決めセンサ26が設けられている。この位置決めセンサ26により、板ガラスGが上記所定位置に達したことが検出されると、ベルトコンベア9が停止させられる。
図2に示すように板材転換装置6は、フレーム基部21から立設された脚部材22と、この脚部材22から前方(同図中で左方)に突出するように設けられた支持フレーム23と、この支持フレーム23に回転可能に設けられた回転テーブル24と、この回転テーブル24を回転させる駆動機25とを備えている。回転テーブル24の前面には、前述した切り欠き通路10が設けられている。
上記切り欠き通路10は、所定間隔を置いて互いに平行に延びる2本と、それらに対して直角の向きで、所定間隔を置いて互いに平行に延びる2本の計4本が設けられている。そして一方の2本の切り欠き通路10内にはそれぞれ、該通路に沿って移動自在にして係合部材41aが収められ、他方の2本の切り欠き通路10内にもそれぞれ、該通路に沿って移動自在にして係合部材41bが収められている。これらの係合部材41a、41bはそれぞれ、切り欠き通路10内に位置する比較的長い部分と、その部分から直角に折れて回転テーブル24の前方側に突出した先端部(図2に示される部分)とからなる断面L字状のものであり、図示外の駆動手段により駆動されて上述のように移動する。
また図3,4に示すように回転テーブル24の前面には、板ガラスGを非接触の状態で支持するための流体ガイド27が設けられている。さらに図2に示すように、上記フレーム5から回転テーブル24側に突出して、先端部が回転テーブル24の前面に対向する突出フレーム36が設けられ、この突出フレーム36の先端部に、板ガラスGの前面上部を回転テーブル24の反対側から支持するための前面流体ガイド37が設けられている。これらの流体ガイド27,37はそれぞれ、板ガラスGと向き合う面に空気を噴出する孔が多数形成されたものであり、この空気噴出がなされるとき、板ガラスGはその一表面側および他表面側から非接触で支持される。なお、この板ガラスGを非接触で支持する構成は、他のものであってもよい。
また図3,4に示すように板材搬送機7の前後にも、板ガラスGを非接触の状態で支持するための流体ガイド28が設けられている。それらの流体ガイド28は、上述した流体ガイド27,37と同様のものであって、搬送ラインL上で下流側へ搬送される板ガラスGを、その一表面側および他表面側から非接触で支持する。
なお図1では、加工装置1に設けられた流体ガイド27,37のみを示しているが、この加工装置1の搬送ライン上流側と下流側とには、図4の両側部に一部を二点鎖線で示すように、流体ガイド28と同様の流体ガイド39が設けられている。これらの流体ガイド39も、搬送ラインLの搬送方向において大きな欠落部を生じることがないように形成されている。
図6と図7はそれぞれ、図2に示す加工装置1における加工機8の主要部を示す正面図と側面図である。図示されように加工機8は、板ガラスGに沿って走行する走行体55と、この走行体55の下部に設けられたガイド部材56と、このガイド部材56が走行するレール57とを備えている。レール57は架台4の上において、回転テーブル24の前面と平行に設けられている。
走行体55の下部には、レール57に沿って設けられた駆動軸58と係合する駆動部59が設けられ、駆動軸58を回転させることにより、駆動部59を介して走行体55がレール57に沿って移動するように構成されている。この駆動部59と駆動軸58とは、いわゆるボールネジ機構で連結されている。また本実施形態において加工機8としては、走行体55に保持された回転研磨工具65を備えるものが適用されている。
さらに架台4には、加工機8によって加工される板ガラスGの下端近傍を固定するための吸着パッド66が設けられている。この吸着パッド66は、空気吸引により板ガラスGとの間を負圧にして、その板ガラスGを吸着固定するように構成されている。
図8は、以上述べた構成を有する本実施形態の加工装置1の動作手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づいて、板ガラスGの4辺を研削加工する場合の流れを説明する。なお以下の説明では、各ステップをS1〜S19で示す。
まず、加工前の板ガラスGが搬送ラインLから加工装置1へ搬入される(S1)。このとき板材転換装置6がまず搬送ラインL上の位置、つまりその流体ガイド27,37の間に搬送ラインL上の板ガラスGが入り込むようになる位置に設定される。この状態にある板材転換装置6に送り込まれた板ガラスGは、支持装置となるベルトコンベア9によって下端面が受け止められ、流体ガイド27,37によって非接触で支持された状態となる(S2)。
次に、それまで先端部がベルトコンベア9の搬送面よりも下方に位置する状態とされていた2つの係合部材41aが所定距離上方に移動され、また別の2つの係合部材41bは所定距離、板ガラス搬送方向上流側(図1,3の左方側)に移動される。それにより、板ガラスGの下端面が2つの係合部材41aに受け止められ、またその前端面が別の2つの係合部材41bに受け止められる。そしてベルトコンベア9は、保持されている板ガラスGの下方位置から、退避ジャッキ13により、加工機8と反対側に退避した位置に移動させられる(S3)。
この状態で板材転換装置6が、搬送ラインL上から加工ラインML上へと移動させられる(S4)。こうして板ガラスGが加工ラインML上に移動した時には、板材搬送機7が搬送ラインL上に位置する状態となる。これにより、搬送ラインL上を流れる別の板ガラスGは、板材搬送機7によって加工装置1の下流側へ搬送可能となる。
2つの係合部材41aが上昇して(S5)、板ガラスGが所定高さの基準位置に設定される(S6)。この状態になると、吸着パッド66が板ガラスGの下端近傍を吸着保持し、板ガラスGの下端近傍が固定される(S7)。板ガラスGの下端近傍が固定されると、それまで板ガラスGを受け止めていた2つの係合部材41aが下降して、走行体55により移動する回転研磨工具65と干渉しない位置まで退避する(S8)。
こうして板ガラスGの下端が固定されると、走行体55が移動を開始し、そこに搭載されている回転研磨工具65により板ガラスGの下端面全長が研削加工され(S9)、またその研削部が仕上げ加工される(S10)。
加工機8による板ガラスGの下端の加工が完了すると、2つの係合部材41aが上昇し、それらによって板ガラスGが下端側から保持される(S11)。この状態になると、吸着パッド66による板ガラスGの固定が解除される(S12)。
下端近傍の固定が解除された板ガラスGは、2つの係合部材41aによって所定位置まで移動(上昇)させられる(S13)。このように板ガラスGを上昇させることにより、次に板ガラスGを回転させる時に板ガラスGが加工機8に当たらないようにしている。なお、係合部材41aにより板ガラスGを上昇させる際、板ガラスGは流体ガイド27,37によって一表面、他表面側から支持されているので、この板ガラスGが倒れるようなことはない。
以上の処理により、板ガラスGの下端1辺の加工が完了する。こうして1辺の加工が完了する毎に、板ガラスGの4辺の加工が完了したか否かが判断される(S14)。4辺の加工が完了していなければ、板ガラスGは、回転テーブル24の回転により90°回転され(S15)、処理の流れはステップS5へ戻り、ステップS14までの処理を繰り返して他の辺の加工が行われる。そして4辺の加工が完了すると、処理は次のステップS16へと進む。
なお上記板ガラスGの回転は、回転テーブル24を図1,3中で時計方向に回転させることによってなされる。この回転開始時、板ガラスGは2つの係合部材41aによって1辺が下側から保持されているが、回転が始まるとそれらの係合部材41aに加えて、別の2つの係合部材41bによって別の辺も保持されるようになり、90°回転が終了したときは、2つの係合部材41bによって1辺が下側から保持された状態となる。この回転がなされる際にも、板ガラスGは流体ガイド27,37によって一表面、他表面側から支持されているので、板ガラスGが倒れるようなことはない。
また回転テーブル24が上述のように90°回転した後、板ガラスGが吸着パッド66に吸着保持されると、板材搬送機7に別の板ガラスGが送り込まれていないタイミングを見計らって、板材転換装置6が図2において所定距離右方に移動され、その状態で回転テーブル24が上述とは反対方向に90°回転される。次いで板材転換装置6は図2において所定距離左方に移動されて元の位置に戻り、2つの係合部材41aの先端部が板ガラスGの下側に位置し、そして別の2つの係合部材41bの先端部が板ガラスGの側方に位置して、さらに板ガラスGを回転させ得る状態となる。
4辺の加工が完了すると、係合部材41aによって板ガラスGが所定位置まで移動(上昇)させられる(S16)。次いで、このように持ち上げられた板ガラスGの下方位置にベルトコンベア9がセットされ(S17)、次に係合部材41aが下降して、板ガラスGがベルトコンベア9に載せられる(S18)。
ベルトコンベア9上に載せられた板ガラスGは、板材転換装置6が図2中で左から右方に動かされることにより、加工ラインMLから搬送ラインL上へと移動させられ、そこでベルトコンベア9が駆動することによって搬送ライン下流側へと搬出される(S19)。その後、次の未加工の板ガラスGが板材転換装置6へ搬入され、搬入された板ガラスGは、上記流れによって同様に加工される。
以上のように本実施形態の加工装置1によれば、搬送ラインLを搬送されて来た板ガラスGを流体ガイド27,37によって支持しながら加工ラインMLへと移動させ、そこで板ガラスGの4辺を加工しながら、搬送ラインL上では別の板ガラスGを搬送させることが可能となっている。
またこの加工装置1によれば、板ガラスGを立てて表面とは非接触の状態を保ちながら、かつ、撓みを抑えながらその端部に面取り加工を行えるので、大きくて薄い板ガラスGにも、安定した面取り加工を行うことができる。またこの加工装置1は、搬送ラインLの一箇所から側方に外れた位置で、板ガラスGを回転させながらその全辺を加工できるので、小さなスペースに設置可能となっている。
なお以上は、1台の加工装置1による加工例を説明したが、以下に説明する複数台の加工装置1が設けられた加工設備においては、同時に複数枚の板ガラスGを効率良く加工することができる。
図9は、図1に示す板材の加工装置1を複数台配設してなる加工設備の一例を示す平面視の模式図であり、図10は同加工設備の正面視の模式図である。これらの図面に基づいて、複数台(本例では4台)の加工装置1を縦列的に配設した加工設備について以下説明する。
図9,10に示すように加工装置1を配設した場合、上流側に設けられた加工装置1に搬入された板ガラスGを順に加工ラインMLへと移動させ、それぞれの加工装置1によって順次加工することにより、複数台で時間差を設けて同時に加工するようにできる。例えば、各加工装置1において、加工機8で加工する加工ラインMLを板ガラスGの搬送ラインLから離すことにより、この加工ラインMLと搬送ラインLとの間に作業スペースを確保することができ、機器のメンテナンス等を容易に行える。
しかもこの例の場合、4台目の加工装置1で板ガラスGを搬送ラインLから加工ラインMLへ移動させる時に、1台目の加工装置1で加工完了した板ガラスGを搬送ラインLに戻して下流側へ搬送するようにすれば、複数台の加工装置1によって順次板ガラスGを効率良く加工することができる。つまり、タクトタイムを短くした効率的な加工を行うことが可能となる。
図11は、本発明の加工装置を複数台配置した加工設備の他の例を示す平面視の模式図である。この例では、3台の加工装置1を並列的に配設している。このように加工装置1を複数台配設する場合、上流側の搬送ラインLから複数の加工ラインMLに分岐する位置と、これら複数の加工ラインMLから搬送ラインLに合流する位置とに、それぞれ横行装置107が設けられる。この横行装置107は、板ガラスGを非接触の状態で支持する前記流体ガイド28と同様のガイドが設けられ、その状態で横行できるように構成されている。この例の場合、複数台の加工装置1を配置しても更に設備全体の全長を短くすることができる。
またこの例の場合も、順次搬送されて来る板ガラスGを3台の加工装置1へ順次搬入して加工することにより、1台の加工装置1で加工完了した板ガラスGを順次搬送ラインLに戻して下流側へ搬送することができるので、複数台の加工装置1によって板ガラスGを効率良く加工することができる。つまり、タクトタイムを短くした効率的な加工が可能となる。
このように複数台の加工装置1を設けた加工設備106の場合、複数台での加工開始時間に差を設けておくことにより、順に加工完了した板ガラスGを下流側へ搬出することができ、搬送ラインL上を流す板ガラスGのタクトタイムを短くした効率的な加工ができる。つまり、1ラインの加工装置1の数量を増やすことにより、設備全体でのサイクルタイムを短縮できる。なお、この例では3台の加工装置1を設けているが、加工装置1の台数と設ける配置は建屋の大きさや処理量等に応じて設定すればよい。
その上、このように複数台の加工装置1を設けた加工設備106の場合、1台の加工装置1が停止したとしても、他の加工装置1によって板ガラスGを加工することは可能であり、加工装置1のメンテナンス時や故障時でも製造ラインを停止させることなく生産性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図12は、本発明の第2実施形態による板材の加工装置125を示す正面図であり、図13は同加工装置の側面図である。この第2実施形態の加工装置125は、第1実施形態における板材転換装置6に代えて別の構成の板材転換装置110が適用された形のものであり、前述の搬送ラインLおよび加工ラインMLを備える(図示略)等、その他の構成は基本的に第1実施形態と同様とされている。なお以下では、主に第1実施形態と異なる構成について説明することとし、第1実施形態の加工装置1と同一の構成には同一符号を付して、その説明は特に必要の無い限り省略する。
図12,13に示すように、板材転換装置110を構成する回転テーブル111の前面周囲には吸着部材112が設けられ、この吸着部材112の内側に流体ガイド113が設けられている。吸着部材112は、その前面に多数形成された空気吸引孔から空気を吸引することにより、板ガラスGとの間を負圧にして板ガラスGを吸着する。流体ガイド113は、前記回転テーブル24に設けられた流体ガイド27と同様に、斜めに設けられたフレーム部材114に複数個の流体流出孔115が設けられてなるものである。この流体流出孔115から流出させた流体によって板ガラスGが非接触で支持される。この実施形態の場合、吸着部材112の外形は、加工する板ガラスGの大きさよりも小さいものとされる。
また回転テーブル111は、フレーム基部21上に設けられた脚部材116に沿って上下方向に移動可能なように構成されている。この回転テーブル111の上下移動は、回転テーブル111の後端に設けられた支持部材117が、脚部材116の上下方向に設けられたレール118に沿って上下移動することによって行われる。この支持部材117を上下移動させる構成は、脚部材116の上下方向に設けられた駆動軸119に係合させた支持部材117の駆動部120と、この駆動軸119を回転させる駆動モータ121とによって構成されている。駆動モータ121と駆動軸119とはベルト122によって連結されている。この駆動軸119と駆動部120とは、いわゆるボールネジ機構によって連結されている。そしてこの回転テーブル111は、駆動機126によって回転可能とされている。
したがって、駆動モータ121を駆動することにより、ベルト122を介して駆動軸119が回転させられ、この駆動軸119の回転によって駆動部120を介して支持部材117が上下動させられる。そして、支持部材117の上下動によって回転テーブル111が上下に移動させられる。この回転テーブル111の移動距離は駆動モータ121の回転角に基づいて検出され、回転テーブル111が基準位置から上下動した距離を検出して板ガラスGの位置が特定される。
このように構成された第2実施形態の回転テーブル111によれば、流体ガイド113による板ガラスGの支持と、吸着部材112による板ガラスGの保持とが可能となっている。すなわち、流体ガイド113によって板ガラスGを非接触の状態で支持可能であり、その一方、吸着部材112によって板ガラスGを確実に保持し、その状態で回転テーブル111を上下動させることにより板ガラスGを上下移動させることができる。この第2実施形態において、板ガラスGの搬送方向の位置決めはベルトコンベア123の送りで行われ、板ガラスGの上下方向の位置決めは回転テーブル111の上下移動で行われる。
以上のように構成された第2実施形態の加工装置125の動作手順を、以下に説明する、ここでは、前述した図8に示すフローチャートに基づいて、板ガラスGの4辺を研削加工する場合について説明する。なお、この第2実施形態の加工装置125では、第1実施形態の加工装置1において係合部材41aによってなされる板ガラスGの保持および上下移動が、回転テーブル111によってなされるようになっている。以下の説明では、図8に示す各ステップS1〜S19を参照して、第1実施形態とは異なる部分について主に説明する。
まず、加工前の板ガラスGが搬送ラインLから加工装置125へ搬入される(S1)。搬入された板ガラスGは、支持装置となるベルトコンベア123によって下端面が受け止められ、回転テーブル111の流体ガイド113によって非接触で支持されている間に、吸着部材112によって保持される(S2)。次いでベルトコンベア123が下降して退避し、これにより板ガラスGは、回転テーブル111のみによって保持された状態となる。そしてこの状態のまま、板材転換装置110が搬送ラインL上から加工ラインML上へと移動させられる(S4)。
次に、回転テーブル111が上昇動して(S5)、板ガラスGが所定高さの基準位置に設定される(S6)。この状態になると、吸着パッド66(図示せず。図2,5参照)が板ガラスGの下端近傍を吸着保持し、板ガラスGの下端近傍が固定される(S7)。これにより、板ガラスGの下端が開放された状態で、下端近傍が確実に固定された状態となる。なお本実施形態の場合は、係合部材の退避というステップS8の処理は行われない。
このように板ガラスGの下端が固定された状態で、第1実施形態の場合と同様にして板ガラスGの下端に、加工機8による加工がなされる(S9およびS10)。この加工が完了すると、回転テーブル111の吸着部材112によって板ガラスGが保持される(S11)。この保持が完了すると、吸着パッド66による板ガラスGの下端近傍の固定が解除される(S12)。
下端近傍の固定が解除された板ガラスGは、回転テーブル111の上昇動によって所定位置まで移動(上昇)させられる(S13)。このように板ガラスGを回転テーブル111で上昇させることにより、次に板ガラスGを回転させる時に板ガラスGが加工機8に当接しないようにしている。
以上の処理により、板ガラスGの下端1辺の加工が完了する。こうして1辺の加工が完了する毎に、板ガラスGの4辺の加工が完了したか否かが判断される(S14)。4辺の加工が完了していなければ、板ガラスGは、回転テーブル111の回転により90°回転され(S15)、処理の流れは上記ステップS5へと戻り、ステップS14までの処理を繰り返して他の辺の加工が行われる。そして、4辺の加工が完了すると、処理は次のステップS16へと進む。
4辺の加工が完了すると、回転テーブル111の上昇動によって板ガラスGが所定位置まで移動(上昇)させられる(S16)。次いで、このように持ち上げられた板ガラスGの下方位置にベルトコンベア123がセットされ(S17)、次に回転テーブル111が下降して、板ガラスGがベルトコンベア123に載せられる(S18)。板ガラスGがベルトコンベア123に支持されると、吸着部材112による板ガラスGの保持が解除される。
そして、ベルトコンベア123上に載せられた板ガラスGは、板材転換装置110を搬送ラインLへ戻すことにより加工ラインMLから搬送ラインL上へと移動させられ、そこでベルトコンベア123が駆動することによって搬送ライン下流側へと搬出される(S19)。
なお、この第2実施形態の加工装置125を用いる場合も、図9,10に示すように複数台を配設した加工設備を構成することにより、板ガラスGを順次加工して効率的な加工作業を行うことが可能となる。
次に本発明の第3の実施形態について説明する。図14は、本発明の第3実施形態による板材の加工装置130を示す正面図であり、図15は同加工装置130のXV−XV断面の側面図、図16は図14に示すXVI−XVI拡大断面図である。この加工装置130は加工機として、板ガラスGの端部を分断して板ガラスGを所定の大きさにする分断ユニットを備えたものである。なお以下では、既述の第1,2実施形態と同一の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は特に必要の無い限り省略する。
図14,15に示すように、本実施形態に適用された板材転換装置110は第2実施形態のものと同じであり、前面が矩形状に形成された回転テーブル111の前面周囲には吸着部材112が設けられ、この吸着部材112の内側に流体ガイド113が設けられている。またこの回転テーブル111も、上下方向に移動可能とされている。
本実施形態でも、流体ガイド113によって板ガラスGを非接触の状態で支持可能であり、その一方、吸着部材112によって板ガラスGを確実に保持し、その状態で回転テーブル111を上下動させることにより板ガラスGを上下移動させることができる。また本実施形態において、板ガラスGの搬送方向の位置決めはベルトコンベア138の送りで行われ、板ガラスGの上下方向の位置決めは回転テーブル111の上下移動で行われる。
そしてこの第3実施形態においては、板材転換装置110の板ガラス搬送ラインLの上流側と下流側とに、板ガラスGの前端辺と後端辺とを分断する一対の分断ユニット131,132が設けられている。これらの分断ユニット131,132は同一の構成であり、板材転換装置110の中心RCに対して左右対称位置に配置されている。以下、同一の構成を説明する場合は、図示する左側の分断ユニット131を例に挙げて説明する。
分断ユニット131,132は、分断対象の板ガラスGのサイズや分断位置に合わせて搬送方向の位置を変更できるように構成されている。この分断位置の変更としては、例えば、同一の加工装置130によって異なる大きさの板ガラスGを加工する場合や、板ガラスGの長辺と短辺とを加工するような場合に必要となる。分断位置の変更は、板材転換装置110の中心RCに対して等しい距離で分断できるようになされる。
また、分断ユニット131,132によって板ガラスGの分断位置を変更した場合等でも、搬送ラインL上の流体ガイド133に欠落部を生じないように、上流側の流体ガイド(図示略)と下流側の流体ガイド(図示略)とには、所定範囲で噛合う櫛歯状の流体流出部材134が設けられている。
分断ユニット131,132の分断位置変更は、上端の上フレーム135と下端の下フレーム136とに設けられたユニット横行駆動機137によって行われる。このユニット横行駆動機137は、フレーム135,136に沿ってユニット全体をシリンダで横行させるように構成されている。分断ユニット131,132の下端部には、上記ベルトコンベア138のベルト139に係合する四つのプーリ140からなるプーリ組立体141が設けられている。このプーリ組立体141はそのプーリ140が台形四隅に固定配置され、ベルトコンベア138のベルト139が左右対称のZ字状となるように係合している。このような分断ユニット131,132によれば、それらが横行すると全プーリ140がベルト139に対して転動しつつプーリ組立体141も一体的に移動するので、プーリ組立体141における上端のベルト間隙142を変動させることなく分断位置の変更が可能である。
さらに両分断ユニット131,132の下端近傍にはそれぞれ、搬入される板ガラスGの位置決めを行うための位置決めセンサ144,145が設けられている。板ガラスGが図14中の左側から搬入されると、まずそれを左側の分断ユニット131の位置決めセンサ144で検出し、次いで右側の分断ユニット132の位置決めセンサ145で先端を検出すると、ベルトコンベア138が停止して板ガラスGが所定位置に停止させられる。
図16に示すように各分断ユニット131,132は、板ガラスGを両面側から把持するクランプ146と、板ガラスGに分断用のけがき線を上下方向に形成するけがき線形成機147と、板ガラスGを上記けがき線から分断する分断機148とを備えている。これらのクランプ146、けがき線形成機147および分断機148は、加工装置130の中央に配置された板材転換装置110の中心RCから、それぞれ外側に向けて順に等距離で配置されている。すなわち、板ガラスGを板材転換装置110側のクランプ146でクランプし、その外側にけがき線形成機147でけがき線を形成し、そのけがき線を形成した外側で板ガラスGを分断機148により分断可能とされている。
上記クランプ146は、板ガラスGの搬送ラインLの板材転換装置110側に設けられた支持パッド149と、搬送ラインLを挟んで反板材転換装置側に設けられたクランプ部材150とを備えている。支持パッド149は、分断ユニット131,132の縦方向のほぼ全長に亘って設けられている。クランプ部材150の先端には支持パッド149に向けて押圧される押圧バー151が設けられている。この押圧バー151は、支持パッド149と同様に分断ユニット131,132の縦方向のほぼ全長に亘って設けられており、クランプ部材150に設けられたシリンダ152により、支持パッド149に向けて押圧又は退避可能に構成されている。この押圧バー151によって搬送ラインL上の板ガラスGを押圧することにより、支持パッド149との間で板ガラスGが固定される。
けがき線形成機147は、上記クランプ部材150に近接して設けられたけがき刃153を備えている。このけがき刃153は、支持本体154に設けられた刃ホルダ155に取り付けられている。刃ホルダ155は、支持本体154の上下方向に亘って設けられたリニアガイド機構156により上下に移動可能に構成されている。上記けがき刃153の刃ホルダ155は、板ガラスGに近接又は離間させる駆動シリンダ157に取り付けられている。けがき刃153は通常、リニアガイド機構156の下端近傍に待機している。板ガラスGをスクライブする時は、けがき刃153を板ガラスGに向けて前進させ、当接させた状態で下から上に移動させて板ガラスGの下から上に向けてけがき線を形成し、上端で板ガラスGから後退させてリニアガイド機構156に沿って下端近傍まで下降させる。
分断機148は、けがき線形成機147で形成したけがき線の外側の板ガラスGを分断する分断バー158を備えている。この分断バー158も上記支持パッド149と同様に、分断ユニット131,132の縦方向のほぼ全長に亘って設けられている。この分断バー158は、駆動装置159に設けられた電動シリンダ160によって、板ガラスGの面を直交する方向から押すように構成されている。この駆動装置159は、分断バー158の上部と下部とにそれぞれ設けられている。
以上のように構成された第3実施形態の加工装置130においては、以下のようにして板ガラスGの加工が行われる。まず、予め決まっている搬入板ガラスGのサイズに応じて、両分断ユニット131,132で分断する板ガラスGの位置(搬送方向分断位置)に両分断ユニット131,132の位置が調整される。この位置は、板材転換装置110の中心から両分断ユニット131,132までの距離をユニット横行駆動機137で調整することによって行われる。この調整は、加工装置130による加工の前に行われる。
このように、板材転換装置110に対する分断ユニット131,132の位置が調整された後、搬送ラインL上のコンベアから加工装置130のベルトコンベア138に板ガラスGが搬入される。この時、板材転換装置110の回転テーブル111に設けられた流体ガイド113によって板ガラスGは非接触の状態で支持される。板ガラスGは、このベルトコンベア138によって搬入され、分断ユニット131,132に設けられた位置決めセンサ144,145によって搬送方向の位置決めがなされた状態で、加工装置130内の所定位置に停止させられる。
板ガラスGが所定位置に停止させられると、板材転換装置110の回転テーブル111に設けられた吸着部材112によって板ガラスGが吸着され、板ガラスGが回転テーブル111に保持、固定される。
次に、分断ユニット131,132のクランプ146に設けられた押圧バー151によって、板ガラスGの前端辺と後端辺とが固定される。そして、けがき線形成機149に設けられたけがき刃153によって所定位置にけがき線が形成される。このけがき線が形成されると、分断機148に設けられた分断バー158が押し出され、けがき線を挟んでクランプ146によって把持された部分とは反対側(外側)の部分が、けがき線から分断される。この分断時には、板ガラスGの前端辺と後端辺とを押圧バー151で固定し、その両外側を分断するので、板ガラスGに撓み等を生じることなく分断することができる。
こうして板ガラスGの前端辺と後端辺との分断が完了すると、板材転換装置110の回転テーブル111が上昇して板ガラスGが所定の高さ位置まで移動させられ、そこで回転テーブル111が回転することにより、板ガラスGが90°回転させられる。90°回転させられた板ガラスGは、先に分断された前端辺又は後端辺が下辺又は上辺となる。また、板ガラスGは回転テーブル111の回転中心に固定されているので、90°回転させることによって、板ガラスGの先に分断された前端辺と後端辺とが上端辺と下端辺となって水平の状態となる。
次に、分断ユニット131,132のクランプ146に設けられた押圧バー151によって、90°回転後の板ガラスGの前端辺と後端辺とが固定される。このクランプ146による板ガラスGの固定が完了すると、上記けがき線形成機149によるけがき線の形成と、分断機148によるけがき線からの分断が行われる。この分断も、板ガラスGの前端辺と後端辺とを押圧バー151で固定し、その両外側を分断するので、板ガラスGに撓み等を生じることなく分断することができる。
以上のように、この第3実施形態の加工装置130によれば、板ガラスGの前端辺と後端辺とを同時に加工するので、板ガラスGを搬入した状態と、90°回転させた状態との2回の分断で全辺の加工が完了する。この加工が完了した板ガラスGはベルトコンベア138上に載せられ、加工装置130の下流側へと搬送される。
しかもこの第3実施形態の加工装置130は、図15に示される通り、分断ユニット131,132を備えた板材転換装置110と共にフレーム基部21上に並設されて、該フレーム基部21の移動により板材転換装置110と共に移動する板材搬送機7を備えているので、第1,2実施形態の加工装置1,110と同様に、板ガラスGの加工と別の板ガラスGの搬送を併行して行うことができる。
すなわち、搬送ラインLの上流側から板ガラスGを加工装置1に搬入して回転テーブル111で板ガラスGを保持し、駆動モータ19により回転テーブル111を移動させて板ガラスGを加工ラインMLに移動させる。この状態では、搬送ラインL上に板材搬送機7が位置するので、板ガラスGの下流側への搬送が行われる。したがって、搬送ラインL上では板ガラスGの搬送を行いながら、加工ラインML上で加工することができ、効率良く加工作業を実施できる。
またこの加工装置130を用いる場合においても、図11,12に示した加工設備と同様に、複数台の加工装置130を縦列的又は並列的に設けることにより、複数台の加工装置130によって順次板ガラスGを効率良く加工することができる。つまり、タイムタクトを短くした効率的な加工が可能となる。
なお以上では、板ガラスGの各辺の面取り加工と、端辺の分断加工とを行う実施形態を示したが、本発明は特に上述した加工に限らず、板材の各辺に加工を行うような加工装置一般に広く適用可能であり、いずれの場合も、板ガラスGを板材転換装置により非接触状態で支持してその位置で板ガラスGを回転させながら加工を行うことにより、短いライン長で加工が可能になるという前述の効果を奏するものである。
また上記第1〜第3実施形態では、板材として板ガラスGを例示したが、本発明の加工装置が加工対象とする板材は板ガラスGに限定されず、その他例えばレアメタルや、シリコンからなる板材等、種々の板材が加工対象となり得るものである。
さらに、本発明が上述した実施形態に限定されるものではないことは勿論であり、本発明の要旨を損なわない範囲で種々の変更が可能である。
本発明の第1実施形態による板材の加工装置を示す正面図 図1に示す板材の加工装置の側面図 図1に示す加工装置における支持装置と流体ガイドを示す模式図 図1に示す板材の加工装置の板材搬送機部分を示す正面図 図1に示す板材の加工装置の平面図 図2に示す加工装置における加工機の正面図 図2に示す加工装置における加工機の側面図 上記板材の加工装置の動作手順を示すフローチャート 図1に示す板材の加工装置を複数台備えた加工設備の一例を示す平面視の模式図 図9に示す加工設備の正面視の模式図 本発明の加工装置を複数台配置する場合の他の例を示す平面視の模式図 本発明の第2実施形態による板材の加工装置を示す正面図 図12に示す板材の加工装置の側面図 本発明の第3実施形態による板材の加工装置を示す正面図 図14に示す板材の加工装置のXV−XV面における側面図 図14に示す板材の加工装置のXVI−XVI面における断面図 従来の板材の加工装置例を示す正面視の模式図
符号の説明
1…加工装置
3,4…架台
5…フレーム
6…板材転換装置
7…板材搬送機
8…加工機
9…ベルトコンベア
10…切り欠き通路
13…退避ジャッキ
14…ベルトコンベア
18…ガイドレール
19…駆動モータ
20…駆動軸
21…フレーム本体
22…脚部材
23…支持フレーム
24…回転テーブル
25…駆動機
26…プッシャ
27,28…流体ガイド
37…前面流体ガイド
39…流体ガイド
40…板材支持機
41…係合部材
49…係合部
60…駆動機
65…研磨工具
66…吸着パッド
105…制御装置
106…加工設備
107…横行装置
110…板材転換装置
111…回転テーブル
112…吸着部材
113…流体ガイド
114…フレーム部材
115…流体流出孔
116…脚部材
117…支持部材
119…駆動軸
120…駆動部
121…駆動モータ
123…ベルトコンベア
125…加工装置
126…駆動機
130…加工装置
131,132…分断ユニット
133…流体ガイド
134…流体流出部材
137…ユニット横行駆動機
138…ベルトコンベア
141…プーリ組立体
142…上端間隙
144,145…位置決めセンサ
146…クランプ
147…けがき線形成機
148…分断機
149…支持パッド
150…クランプ部材
151…押圧バー
152…シリンダ
153…けがき刃
154…支持本体
155…刃ホルダ
156…リニアガイド機構
157…駆動シリンダ
158…分断バー
159…駆動装置
G…板ガラス
L…搬送ライン
ML…加工ライン

Claims (13)

  1. 立った状態で搬送ラインに沿って搬送される板材を、その下端側から支持する支持装置と、
    この支持装置によって支持された板材の両面に流体圧を作用させることにより、該板材を立った状態のまま非接触で支持する流体ガイドと、
    この流体ガイドにより支持されている板材を保持して、該板材をその面内で回転させる板材転換装置と、
    この板材転換装置により保持されている板材を固定して、該板材の端部を加工する加工機と、
    前記加工がなされた後の板材を所定角度回転させるように前記板材転換装置の駆動を制御するとともに、この板材転換装置の駆動に先行して板材の支持を解除するように前記支持装置を制御する制御装置とを備えてなる板材の加工装置。
  2. 前記板材転換装置が、前記流体ガイドを固定し、該流体ガイドが前記搬送ラインに有る板材を支持可能になる位置と、流体ガイドにより支持された板材を前記搬送ラインから外れた所に配する加工位置との間で移動自在で、この加工位置において前記板材を回転させるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の板材の加工装置。
  3. 前記板材を搬送ラインにおいて搬送する板材搬送機の一部が、前記板材転換装置の移動と同期して移動可能に形成され、該板材転換装置が前記加工位置に有るときに搬送ライン内に位置して板材を搬送可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の板材の加工装置。
  4. 前記板材転換装置が、前記板材を回転させるとき、板材の少なくとも2辺に亘る端面を受け止める保持部材によって該板材を保持するように構成されていることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の板材の加工装置。
  5. 前記板材転換装置が、前記板材を回転させるとき、該板材の一表面を吸着保持する手段によって該板材を保持するように構成されていることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の板材の加工装置。
  6. 前記板材転換装置が、板材の下端を支持する係合部材を有しており、該係合部材で板材の下端を支持して該板材を回転可能な位置まで移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の板材の加工装置。
  7. 前記加工機が、前記板材転換装置が支持した板材の下端を所定高さに設定するアライメント部材を備えていることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の板材の加工装置。
  8. 前記加工機が、板材の下端の面を所定位置に固定する吸着機を有し、該吸着機に固定した板材を所定位置に移動させて板材の下端を面取り加工するように構成されていることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の板材の加工装置。
  9. 前記加工機が、板材の下端角部を切除するコーナ面取り工具と、該板材の下端の角部を研削加工する研削工具と、該板材の研削機で加工した下端を仕上げ加工する研磨工具とを備えて、板材の下端全長にわたって移動して該板材を加工可能に構成されていることを特徴とする請求項8記載の板材の加工装置。
  10. 前述加工機が、板材の面に沿って移動することにより該板材に分断用のけがき線を形成するけがき刃を有するけがき線形成機と、板材上の前記けがき刃の移動軌道に隣接する板材の部分を把持するクランプと、前記板材に形成された分断用のけがき線に対して、前記クランプによる把持部分の面方向反対側の部分を押圧する押圧部材を有する分断機とを備えてなる分断ユニットであることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の板材の加工装置。
  11. 前記分断ユニットを前記板材転換装置の左右両側に一対備え、該左右両側の分断ユニットにより、板材転換装置に支持された1枚の板材の左右両辺を同時に分断するように構成されていることを特徴とする請求項10記載の板材の加工装置。
  12. 請求項1から11いずれか1項記載の加工装置を板材の搬送ライン上に複数備えてなり、該複数の加工装置によって搬送ライン上を流れる板材を個々に加工可能であることを特徴とする板材の加工設備。
  13. 1つの上流側搬送ラインから並列に分岐した後、1つの下流側搬送ラインに集合する複数のサブ搬送ラインを有し、
    それらのサブ搬送ラインの各々に対して前記加工装置が設置されていることを特徴とする請求項12記載の板材の加工設備。
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