JPH08146363A - コンタクトレンズ用洗浄保存液 - Google Patents
コンタクトレンズ用洗浄保存液Info
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Abstract
修飾された酵素を含有するコンタクトレンズ用洗浄保存
液。 【化1】 【効果】前記コンタクトレンズ用洗浄保存液は、前記化
1で示されるタンパク修飾剤で修飾された酵素を含有し
ているので、長期間高い酵素活性を保持し、コンタクト
レンズの汚染物の除去、携帯性、可搬性等に優れてお
り、取り扱いが簡便である。
Description
着したタンパク質、脂質、ムチン、多糖類等の汚染物の
除去に有効なコンタクトレンズ用洗浄保存液に関する。
合、タンパク質、脂質、多糖類、無機性物質等が強固に
沈着することにより、コンタクトレンズに曇りが発生し
たり、装用感が低下する等の問題が生じる。そこでこれ
らの汚染物を洗浄するために、界面活性剤、酵素、研磨
剤等を使用したタンパク除去剤が一般に使用されてい
る。また目への安全性を考慮すると、このようなコンタ
クトレンズのケアは毎日確実に行う必要があり、そこで
最近では、該コンタクトレンズのケアを行い易いよう
に、携帯性及び安全性に優れ、また簡便且つ効率良く洗
浄ができ、更にコンタクトレンズの保存も同時にできる
洗浄保存液が求められている。このようなコンタクトレ
ンズの洗浄剤として酵素を使用することは、安全性が高
く、また洗浄操作も簡単なので通常良く用いられてい
る。例えば特開平6−102474号公報には、タンパ
ク分解酵素、脂肪分解酵素、多糖分解酵素等をタブレッ
ト上に賦形した洗浄剤が記載されている。また、特開平
6−095043号公報には、グリセロール中に、セリ
ンプロテアーゼ、陰イオン性界面活性剤等を配合した洗
浄剤が記載されている。更に、特公平5−33768号
公報には、タンパク分解酵素をポリエチレングリコール
に分散させてなる洗浄剤を用いてレンズをこすり洗いす
ることを特徴とする洗浄方法が記載されている。
どの剤形がタブレットのため、これを溶解させるための
容器が別途必要となり簡便ではなく、またタブレットが
かさばり、割れやすいことから可搬性、携帯性等に劣る
という問題点がある。一方、剤形がタブレットではなく
水溶液である洗浄剤では、酵素の長期安定性が悪く洗浄
効果が経時的に低下してくるという問題点がある。
無水マレイン酸とポリエチレングリコールモノアリルエ
ーテルとの共重合体で修飾された酵素が高活性を保持し
ながら安定性をも有することが提案されている。この酵
素の用途としては、バイオリアクター等として使用でき
ることが記載されている。
にわたり洗浄効果を維持し、可搬性、携帯性等に優れ、
また取り扱いの簡便なコンタクトレンズ用洗浄保存液を
提供することである。
般式化2で表わされるタンパク修飾剤(以下タンパク修
飾剤Aと称す)で修飾された酵素を含有することを特徴
とするコンタクトレンズ用洗浄保存液が提供される。
のコンタクトレンズ用洗浄保存液は、前記一般式化2で
表わされるタンパク修飾剤Aで修飾された酵素を含有す
る。
1000、好ましくは10〜300、更に好ましくは2
0〜120の正数であり、nが1000を超える場合に
は製造が困難である。前記タンパク修飾剤Aの重合度は
式中mで示されるとおり1〜1000、好ましくは2〜
500である。前記重合度が1000を超えると製造が
困難である。また前記タンパク修飾剤Aの分子量は、好
ましくは500〜1000000、好ましくは1000
〜100000、更に好ましくは5000〜50000
である。
素数2〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、
例えばオキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシ
トリメチレン基、オキシ−1−エチルエチレン基、オキ
シ−1,2−ジメチルエチレン基、オキシテトラメチレ
ン基等を挙げることができる。この際(OA)n のnが
2以上の場合、各OAは同一若しくは異なる基のどちら
であっても良い。nが2以上でOAとして異なる基を有
する場合、(OA)n の結合はランダム又はブロックの
どちらであっても良い。前記タンパク修飾剤Aに親水性
を付与する場合の(OA)n としては、オキシエチレン
基単位単独で構成されるものが好ましく、特にnが5以
上のものが好ましい。また種類の異なるOAにより(O
A)n が構成される場合に親水性を付与するには、オキ
シエチレン基を(OA)n 中に、好ましくは20モル%
以上、更に好ましくは50モル%以上存在させるのが望
ましい。一方タンパク修飾剤Aに親油性を付与する場
合、(OA)n 中にオキシエチレン基以外のオキシアル
キレン基のモル数を多くすれば良い。
(CH2(OA)nOR2)-を構成する具体的な化合物としては、例
えば下記構造式で表わされる化合物等を挙げることがで
きる。 CH2=CHCH2(OCH2CH2)nOH、CH2=CHCH2(OCH2CH2)n
OCH3 CH2=CHCH2[(OCH2CH2)n1(OCH(CH3)CH2n2]OC3H7、 CH2=CHCH2[(OCH2CH2)n1(OCH(CH3)CH2n2]OC3H7 CH2=CHCH2[(OCH2CH2)n1(OCH2CH2CH2CH2n2]OC12H25 CH2=C(CH3)CH2(OCH2CH2)nOH(但し[ ]内はランダム
又はブロック共重合体を表し、n=1〜1000、n1
+n2=1〜1000である)。
えば原料成分としてα−アリル−ω−メトキシ−ポリオ
キシアルキレンと無水マレイン酸とを、好ましくはモル
比で1:1〜1.5仕込み、無溶媒あるいはトルエン、
ベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素等の有機溶媒の存
在下、重合開始剤を用いて重合させることにより得るこ
とができる。前記原料成分において(OA)n に相当す
るポリオキシアルキレンを形成する化合物としては、例
えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、オキセタ
ン、1−ブテンオキシド、2−ブテンオキシド、テトラ
ヒドロフラン等を挙げることができる。また重合開始剤
としては、例えば過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルオ
キシジカーボネート、ターシャリブチルペルオキシ−2
−エチルヘキサノエート、ターシャリブチルペルオキシ
ピバレート、ターシャリブチルペルオキシジイソブチレ
ート、過酸化ラウロイル、ターシャリブチルペルオキシ
アセテート、ターシャリペルオキシオクトエイト、ター
シャリブチルペルオキシベンゾエイト等の有機過酸化物
若しくはアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物
等を挙げることができる。重合開始剤の添加量は、前記
原料成分との合計量に対して好ましくは5重量%以下、
更に好ましくは1重量%以下である。また重合は、好ま
しくは0〜150℃、更に好ましくは30〜100℃
で、好ましくは1〜200時間、更に好ましくは6〜2
4時間重合させる方法等により行うことができる。重合
後、得られた共重合体中の溶媒を留去し、そのままある
いは再沈殿、ゲル濾過、イオン交換樹脂処理等の精製処
理等により目的のタンパク修飾剤Aを得ることができ
る。
で修飾された酵素を必須成分として用いるが、酵素とし
ては、例えばタンパク質分解酵素、脂肪分解酵素、糖分
解酵素等を挙げることができる。この際これらの酵素
は、植物由来、微生物由来、動物由来等のいかなる由来
のものであっても良い。前記タンパク質分解酵素として
は、例えば植物由来のパパインあるいはプロメライン;
微生物由来の放線菌ストレプトミセス、商品名「アクチ
ナーゼ」(科研製薬(株)製)、商品名「ビオプラー
ゼ」(ナガセ生化学工業(株)製)、商品名「プロテア
ーゼアマノ」(天野製薬(株)製);動物由来の豚膵臓
由来の商品名「膵臓性消化酵素TA」(天野製薬(株)
製)等の他、複合酵素としてパンクレアチン等を挙げる
ことができる。また前記脂肪分解酵素としては、例えば
リパーゼ<サイケン>(長瀬産業(株)製、商品名)、
ビオブラーゼ3LAP(長瀬産業(株)製、商品名)、
ビオブラーゼASP(長瀬産業(株)製、商品名)等の
リパーゼ類を挙げることができる。更に前記糖分解酵素
としては、例えばビオテックスLS、ビオテックスPN
−2、スピターゼPN−4、ビオタミラーゼ、ビオタミ
ラーゼS、ビオタミラーゼA−1000、ビオタミラー
ゼクリーンW等のα−アミラーゼ、あるいはマルトチー
ム206、β−アミラーゼ#1500等のβ−アミラー
ゼ等が挙げられる。
るには、例えば前記タンパク修飾剤Aと前記酵素とを溶
媒中にて混合撹拌して反応させる方法等により容易に行
うことができる。前記酵素と前記タンパク修飾剤Aとの
反応時の仕込み割合は特に限定されないが、重量比で好
ましくは1:0.1〜100、特に好ましくは1:0.
5〜30、更に好ましくは1:1〜5である。また前記
溶媒としては、例えば生理食塩水;燐酸緩衝液、炭酸緩
衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等の好ましくはpH2
〜11、更に好ましくはpH6〜10の緩衝液;アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、エタノール、メタノール等の有機溶媒またはこ
れらの混合物等を挙げることができる。また反応温度
は、好ましくは−10〜100℃、更に好ましくは0〜
50℃である。更に反応時間は、好ましくは10分〜3
0時間、更に好ましくは30分〜24時間である。また
反応終了後得られるタンパク修飾剤Aで修飾された酵素
は、ゲル濾過、限外濾過、透析等の方法により精製する
ことができる。
は、前記タンパク修飾剤Aで修飾された酵素を、また必
要に応じて洗浄や保存作用等を有する他の成分と組み合
わせて、例えば緩衝液等に溶解させることにより得るこ
とができる。この際前記タンパク修飾剤Aで修飾された
酵素の含有割合は、好ましくは0.01〜30重量%の
範囲である。前記含有割合が0.01重量%未満の場
合、洗浄保存効果が不十分であり、また30重量%を超
えると作業性が低下するので好ましくない。該タンパク
修飾剤Aは、含有量50重量%以上、好ましくは100
重量%のワックス状として流通させることができ、コン
タクトレンズ用洗浄保存液とする際に、前記0.01〜
30重量%の含有量となるように希釈するのが好まし
い。
衝液、炭酸緩衝液、トリス緩衝液、酢酸緩衝液等の好ま
しくはpH2〜11、更に好ましくはpH4〜8の緩衝
液等を挙げることができる。また前記他の成分として
は、例えば増粘剤、界面活性剤、防腐剤等を好ましく挙
げることができる。
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル−ポリプロピレングリコール共重合体、ケン化率50
%以上のポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒアルロン酸、ポリ
(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩、ポリビニルスルホ
ン酸ナトリウム塩及びこれらの混合物等を挙げることが
できる。その含有割合は、好ましくは1〜50重量%の
範囲である。
ーダ石鹸、アルキルサルフェートナトリウム塩、ジアル
キルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム等の陰イオン性界面活性剤;オクタデ
シルアミン酢酸塩、オクタデシルアンモニウムクロライ
ド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド
等の陽イオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンモノアルキレート、ソルビタ
ンモノアルキレート、ポリエチレンモノアルキレート、
(ポリ)オキシエチレンアルキルアミン、アルキルアル
キロールアミド、グリセロールモノステアレート、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤;
ジメチルアルキルベタイン、アルキルグリシン等の両イ
オン性界面活性剤及びこれらの混合物等を挙げることが
できる。その含有割合は、好ましくは0.01〜10重
量%の範囲である。
ソルビン酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、安息香
酸、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、
サリチル酸、サリチル酸ナトリウム等を挙げることがで
きる。
剤)、金属キレート剤、酸化安定剤、香料、保存安定剤
等を適時添加することもできる。更には前記タンパク修
飾剤Aで修飾された酵素の前記酵素成分として、パパイ
ン、プロメラインを使用する場合、これらの洗浄効果を
高めるために、還元剤として、例えばシステイン、クル
タチオンチオ尿素等を添加することもできる。
使用方法としては、該洗浄保存液をそのまま若しくは更
に生理食塩水、精水等で適量に希釈した後、コンタクト
レンズを浸漬させて洗浄、保存させる方法等により用い
ることができる。洗浄液として使用する場合の浸漬時間
は、室温において好ましくは30分間以上、特に好まし
くは1〜12時間で行うことができる。この際、室温で
静置するほかに、好ましくは30〜60℃に加温した
り、あるいは超音波照射等を使用しても良い。また保存
液として使用する場合には、任意の時間室温中にて浸漬
させた後、精水、生理食塩水、水道水、蒸留水等で洗浄
すれば良い。
は、前記タンパク修飾剤Aで修飾された酵素を含有して
いるので、長期間高い酵素活性を保持し、汚染物の除
去、携帯性、可搬性等に優れており、取り扱いが簡便で
ある。
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
のα−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン15
0g(100mmol)、無水マレイン酸10.3g
(105mmol)及び過酸化ベンゾイル0.48g
(2mmol)を溶解し、80℃、6時間重合した後、
減圧下、100℃にてトルエン及び残留した無水マレイ
ン酸を留去し、白色ワックス状のタンパク修飾剤を得
た。またゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC、展開溶媒;THF(テトラヒドロフラン)、標準
サンプル;PEG(ポリエチレングリコール))で分子
量を測定した結果、15000であった。
シ−ポリオキシエチレンの代わりに、分子量3000の
α−アリル−ω−メトキシ−ポリオキシエチレン300
g(100mmol)を用いた以外は、合成例1と同様
にしてタンパク修飾剤を得た。得られたタンパク修飾剤
の分子量は約31000であった。
シ−ポリオキシエチレンの代わりに、分子量1500の
α−アリル−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン15
0g(100mmol)を用いた以外は、合成例1と同
様にしてタンパク修飾剤を得た。得られたタンパク修飾
剤の分子量は約15000であった。
ラーゼ」(ナガセ生化学工業(株)製)5gをpH=
8.6のほう酸緩衝液50mlに溶解し、5℃に保ちな
がら、合成例1で得られたタンパク修飾剤5gを30分
間かけて徐々に加えた後、更に5℃に保ちながら1時間
撹拌した。反応終了後、0.1N水酸化ナトリウム水溶
液でpHを7に調整し、更に防腐剤としてパラヒドロキ
シ安息香酸メチル0.1gを加え、洗浄保存液を調製し
た。
外は、実施例1と同様にして洗浄保存液を調製した。
以外は、実施例1と同様にして洗浄保存液を調製した。
たタンパク修飾剤10gを用いた以外は、実施例1と同
様にして洗浄保存液を調製した。
たのタンパク修飾剤5gを用いた以外は、実施例1と同
様にして洗浄保存液を調製した。
ガセ生化学工業(株)製)の代わりに、商品名「アクチ
ナーゼ」(科研製薬(株)社製)を用いた以外は、実施
例1と同様にして洗浄保存液を調製した。
ガセ生化学工業(株)製)の代わりに、商品名「プロテ
アーゼアマノ」(天野製薬(株)社製)を用いた以外
は、実施例1と同様にして洗浄保存液を調製した。
394g、γ−グロブリン0.275g、第1リン酸ナ
トリウム0.08g、塩化カルシウム2水和物0.02
2g、1N水酸化ナトリウム0.3ml及び蒸留水10
0mlを混合して人工涙液を調製した。次いで酸素透過
性コンタクトレンズ(メニコン(株)製、商品名「メニ
コンEX」)を前記人工涙液中で15分間煮沸した後、
生理食塩水で洗浄した。この操作を3回繰返すことによ
り人工汚垢レンズを得た。該人工汚垢レンズは、暗視野
実体顕微鏡を用いると、レンズ全体が白濁して観察され
た。
7で得られた各洗浄保存液中にそれぞれ別々に室温で6
時間浸漬させた後、蒸留水ですすぎ、暗視野実体顕微鏡
にて観察した結果、すべて透明となり、優れた洗浄効果
が確認できた。また実施例1〜7で調製した後、6か月
が経過した洗浄保存液を用いて同様の評価を行ったとこ
ろ、すべて透明なレンズが得られた。従って該洗浄保存
液は、6か月洗浄効果を維持していることが判った。
業(株)製)5gを、pH=7.4のほう酸緩衝液50
mlに溶解させ、洗浄液を調製した。これを用いて、実
施例8と同様のタンパク質洗浄試験を行った。その結
果、洗浄液調製直後では、透明なレンズが得られ、実施
例1〜7で調製した洗浄保存液と同等の洗浄効果が得ら
れたが、6か月間室温で放置した後、同様の評価を行っ
たところ、レンズは白濁しており、洗浄効果がないこと
が判った。
ガセ生化学工業(株)製)の代わりに、商品名「アクチ
ナーゼ」(科研製薬(株)社製)を用いた以外は、比較
例1と同様にして洗浄保存液を調製して試験した。その
結果、洗浄保存液調製直後では優れた洗浄効果が確認で
きたが、6か月後では洗浄効果はなかった。
ガセ生化学工業(株)製)の代わりに、商品名「プロテ
アーゼアマノ」(天野製薬(株)社製)を用いた以外
は、比較例1と同様にして洗浄保存液を調製して試験し
た。その結果、洗浄保存液調製直後では優れた洗浄効果
が確認できたが、6か月後では洗浄効果はなかった。
℃での経時安定性を、商品名「ビオプラーゼ」(ナガセ
生化学工業(株)製)の基質であるカゼインの水解活性
測定により評価した。すなわち、まずカゼイン(Hammars
ten社製)1.2gに、50mMリン酸水素二ナトリウ
ム水溶液160mlを加え、加熱して完全に溶解させ、
希塩酸でpHを7.5に調整した後、精製水を加えてカ
ゼイン含有溶液200mlを調製した。このカゼイン含
有溶液30mlを試験管にとり、37℃に保温した状態
で実施例1〜3で得られた各洗浄保存液0.6mlを加
えた。続いて37℃で20分間加温した後、タンパク質
沈殿試薬(トリクロロ酢酸18.0g、酢酸ナトリウム
18.0g、酢酸19.0mlを精製水に溶解して1リ
ットルとしたもの)3.0mlを加えて酵素反応を停止
させ、これを濾過した。この濾液0.8mlを試験管に
とり、0.55M炭酸ナトリウム水溶液2.0mlと、
Folin試薬0.4mlを加えて37℃で30分間加温し
て発色させ、660nmにおける吸光度を測定した。調
製直後の洗浄液の吸光度に対する所定時間経過後の洗浄
液の吸光度の比率を酵素活性残存率として表1に示す。
例9と同様に経時安定性を評価した。結果を表1に示
す。
活性の完全な失活が見られるのに対し、本発明による洗
浄保存液は、4週間後においてもコンタクトレンズの洗
浄に有効な酵素活性残存率を有していることが判った。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式化1で表わされるタンパク修
飾剤で修飾された酵素を含有することを特徴とするコン
タクトレンズ用洗浄保存液。 【化1】
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29089394A JP3586903B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | コンタクトレンズ用洗浄保存液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29089394A JP3586903B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | コンタクトレンズ用洗浄保存液 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08146363A true JPH08146363A (ja) | 1996-06-07 |
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ID=17761877
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---|---|---|---|
JP29089394A Expired - Fee Related JP3586903B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | コンタクトレンズ用洗浄保存液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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