JPH06194610A - コンタクトレンズの洗浄、保存及び殺菌方法 - Google Patents

コンタクトレンズの洗浄、保存及び殺菌方法

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JPH06194610A
JPH06194610A JP5233687A JP23368793A JPH06194610A JP H06194610 A JPH06194610 A JP H06194610A JP 5233687 A JP5233687 A JP 5233687A JP 23368793 A JP23368793 A JP 23368793A JP H06194610 A JPH06194610 A JP H06194610A
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contact lens
cleaning
enzyme
soln
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昭 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生理的浸透圧で蛋白分解酵素の活性が安定に
維持されており、且つ優れた洗浄効果を有する一種類の
洗浄液を、希釈せずにそのまま用いることにより、非含
水性及び含水性コンタクトレンズの洗浄、保存、更には
殺菌の各処理を簡便に行ない得るようにする。 【構成】 バチルス属由来セリンプロテアーゼの有効量
と金属キレート剤とを含み、更にホウ酸及び/又はホウ
砂の含有によって、かかるセリンプロテアーゼが室温下
で安定化されていると共に、浸透圧値が200〜600
mOsm/kg水に調整されてなる処理液を用い、該処理液を
必要時に分注し、該分注した処理液にコンタクトレンズ
を浸漬する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズの洗浄、保存
乃至は殺菌方法に係り、特に非含水性コンタクトレン
ズ、含水性コンタクトレンズを問わず、一種類の処理液
を用いて、それらコンタクトレンズの洗浄、保存、また
は殺菌を簡便に行なうことが出来る処理方法に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】コンタクトレンズは、大別すると、含水性
コンタクトレンズと非含水性コンタクトレンズに区分さ
れるが、それらの何れのコンタクトレンズであっても、
涙液や眼脂に由来する、蛋白質、脂質、無機質等の汚れ
が付着するため、これを定期的に洗浄することが必要で
ある。また、含水性コンタクトレンズでは、細菌等が付
着し易いため、熱消毒、化学消毒等の方法によって、殺
菌消毒も行なわなければならない。
【0003】そして、コンタクトレンズに付着する蛋白
質の汚れを除去するためには、従来より、蛋白分解酵素
を含む洗浄剤を用いて、目的とするコンタクトレンズの
洗浄が為されてきている。而して、蛋白分解酵素は水溶
液中で不安定であり、例えば市販のバチルス属由来セリ
ンプロテアーゼ(ノボ・ノルディスク・バイオインダス
トリー・ジャパン株式会社製、ズブチリシンA)では、
それを水溶液として、pH7、25℃で保管したとき
に、24時間で、酵素活性が約70%に低下してしまう
のである。このことから、蛋白分解酵素を含む洗浄剤を
液剤として提供する場合には、酵素活性を長期間維持さ
せるために、酵素安定化剤を配合する必要があるのであ
る。
【0004】具体的には、特開平1−180515号公
報や特開平2−168224号公報には、酵素安定化の
ために、水に混和性の有機液体を50重量%以上の割合
で含有させることが、提案されている。また、特開平4
−93919号公報や特開平4−143718号公報に
は、多価アルコールを20重量%以上の割合で含有させ
ることが、提案されている。更に、特開平4−1619
20号公報には、糖類を酵素安定化剤として含有させた
洗浄剤が提案されている。
【0005】しかし、何れの洗浄剤も、酵素安定化剤を
高濃度に含有することから、浸透圧が生理的レベルより
高く、含水性コンタクトレンズに対してそのまま適用し
た場合には、コンタクトレンズの変形や眼刺激等を惹起
するという問題があった。そのため、かかる酵素含有洗
浄剤にて含水性コンタクトレンズの洗浄や保存を行なう
場合には、精製水や低浸透圧の保存液等を多量に用い
て、かかる洗浄剤を生理的浸透圧にまで希釈する必要が
あったのである。
【0006】しかしながら、酵素含有洗浄剤を、コンタ
クトレンズの洗浄処理を行なう度に希釈する方法では、
希釈の手間がかかるばかりでなく、均一に希釈できなか
った場合に、処理されるコンタクトレンズに変形が生じ
たり、また正確な濃度に希釈できず、浸透圧が不適正に
なった場合に、眼刺激を引き起こしたりする等の問題を
内在していた。また、そのような洗浄剤を生理的な浸透
圧まで希釈すると、短時間で酵素安定性が極端に低下
し、洗浄効果が低下してしまうことから、含水性コンタ
クトレンズについては、コンタクトレンズの保存中に洗
浄を行なうことが出来なかったのである。
【0007】さらに、特開昭60−121416号公報
には、蛋白分解酵素を含有する水溶液中でコンタクトレ
ンズを加熱して、洗浄と殺菌を同時に行なう方法が提案
されている。しかし、この方法においても、水溶液中で
は、蛋白分解酵素が容易に失活してしまう問題があり、
蛋白分解酵素の安定化が望まれている。
【0008】また、ホウ酸やホウ砂は、酵素含有洗浄剤
において、緩衝剤として、しばしば利用されているもの
であるが(特開昭60−121417号公報)、多価ア
ルコールとの併用で酵素を安定化させる効果があること
も知られている(特開平4−51015号公報、特開平
4−143718号公報)。しかし、この配合でも、浸
透圧が生理的レベルより高くなることから、実質的に含
水性コンタクトレンズには使えないものであった。
【0009】そして、また、一方では、酵素含有洗浄剤
の洗浄効果を高める工夫も為されており、涙液中のカル
シウム等の無機塩がしばしば蛋白質と複合体を形成し
て、コンタクトレンズの表面に付着することから、該洗
浄剤に金属キレート剤を添加することにより、それ等の
汚れを取り除いて、酵素による蛋白除去効果を高め得る
ことが知られている。しかしながら、金属キレート剤
は、セリンプロテアーゼの安定性を極端に低下させるこ
とも知られているため、従来では、蛋白分解酵素を含有
する洗浄剤には添加せずに、該洗浄剤を希釈する希釈液
に添加され、使用時まで酵素と分離されるようになって
いた。このため、使用者は、酵素含有洗浄剤と希釈液と
の二種類を用意しなければならない不具合を有していた
のである。
【0010】なお、特定の金属キレート剤を使用するこ
とにより、金属キレート剤と蛋白分解酵素とを同一液中
に配合して、酵素の安定性への影響を少なくすることも
提案されているが(特開平4−51015号公報)、金
属キレート効果が弱くなり、洗浄力が低下するという欠
点がある。
【0011】
【解決課題】本発明は、このような事情を背景として為
されたものであって、その解決課題とするところは、生
理的浸透圧で蛋白分解酵素が安定化され、且つ優れた洗
浄効果を有する一種類の液状洗浄剤を用いて、非含水性
コンタクトレンズ及び含水性コンタクトレンズの両方に
ついて、洗浄、保存、更には殺菌等の処理を簡便に行な
い得るようにすることにある。
【0012】
【解決手段】そして、上記の課題を解決するべく、本発
明者らが鋭意研究した結果、バチルス属由来セリンプロ
テアーゼを、金属キレート剤の存在下で、ホウ酸やホウ
砂によって安定化することにより、生理的浸透圧レベル
において、長期間、酵素活性が維持され、且つ洗浄効果
も高くなることを見出したのであり、かかる知見に基づ
いて、本発明を完成するに至ったのである。
【0013】すなわち、本発明の要旨とするところは、
バチルス属由来セリンプロテアーゼの有効量と金属キレ
ート剤とを含み、更にホウ酸及び/又はホウ砂の含有に
よって、かかるセリンプロテアーゼが室温下で安定化さ
れていると共に、浸透圧値が200〜600 mOsm/kg水
に調整されてなる処理液を用い、該処理液を必要時に分
注し、該分注した処理液にコンタクトレンズを浸漬する
ことを特徴とするコンタクトレンズの洗浄、保存方法に
ある。
【0014】また、本発明は、バチルス属由来セリンプ
ロテアーゼの有効量と金属キレート剤とを含み、更にホ
ウ酸及び/又はホウ砂の含有によって、かかるセリンプ
ロテアーゼが室温下で安定化されていると共に、浸透圧
値が200〜600 mOsm/kg水に調整されてなる処理液
を用い、該処理液を必要時に分注し、該分注した処理液
にコンタクトレンズを浸漬して洗浄した後、80℃〜1
00℃に加熱して、殺菌することを特徴とするコンタク
トレンズの洗浄、殺菌方法をも、その要旨とするもので
ある。
【0015】なお、かかる本発明において、有利には、
前記処理液に対して更に多価アルコールが0.5〜2%
(w/v)の割合において含有せしめられることとな
り、更にまた、非イオン性界面活性剤が0.001〜1
%(w/v)の割合において含有せしめられることとな
る。
【0016】また、本発明において、有利には、前記コ
ンタクトレンズの浸漬洗浄操作は、室温〜58℃の温度
下で実施されることとなる。
【0017】
【作用・効果】要するに、本発明で使用する処理液にあ
っては、蛋白分解酵素が、生理的浸透圧で且つ金属キレ
ート剤の存在下において、効果的に安定化されているも
のであり、蛋白分解酵素と金属キレート剤との一液化が
有利に達成されているものである。それ故に、長期間保
管した後にも、それら蛋白分解酵素及び金属キレート剤
によって極めて優れた洗浄効果を発揮することができ、
また、始めから生理的浸透圧に調整されていることか
ら、希釈操作が一切不要であり、必要時に必要量を分注
するだけで、非含水性、含水性を問わず、全てのコンタ
クトレンズに対して、そのまま適用することができ、コ
ンタクトレンズの変形や眼刺激等の問題が生じることが
ない特徴を有している。
【0018】そして、分注した処理液にコンタクトレン
ズを浸漬するだけで、簡便且つ安全に、しかも優れた洗
浄効果をもって、コンタクトレンズの洗浄、保存を行な
うことが出来るのである。また、分注した処理液にコン
タクトレンズを浸漬し、該処理液を加熱することによっ
て、極めて簡便にコンタクトレンズの洗浄、殺菌を行な
うことも出来る。
【0019】従って、本発明によれば、一種類の処理液
を用いて、必要時に分注して適用するだけで、コンタク
トレンズの洗浄、保存、殺菌等の処理を極めて簡便に行
なうことが可能となるのである。
【0020】なお、本発明において処理液中に所定量の
多価アルコールを更に添加せしめることにより、処理液
の酵素安定化効果は更に高められ得、更に所定量の非イ
オン性界面活性剤の添加により、洗浄効果がより高めら
れ得るのである。また、浸漬洗浄処理を、室温〜58℃
の温度下で実施するようにすれば、酵素の失活を効果的
に抑制しつつ、高い洗浄力を発揮せしめ得るのである。
【0021】
【具体的構成】ところで、蛋白分解酵素(プロテアー
ゼ)は、一般に基質の種類から、セリンプロテアーゼ、
チオールプロテアーゼ、カルボキシルプロテアーゼ、金
属プロテアーゼに大別される。また、酵素の起源から、
微生物、植物、動物起源の三つに分類され、更に微生物
の中でも、細菌、放線菌、糸状菌、酵母起源に分類され
る。そして、そのような分類において、本発明にて使用
する処理液には、細菌の中でもバチルス属の生産するセ
リンプロテアーゼに限って使用され、必須成分として含
有されることとなる。
【0022】なお、最近では、遺伝子操作によって、か
かるセリンプロテアーゼを改変することも行なわれてお
り、そのような製品が各種市販されているが、本発明で
は、それらのセリンプロテアーゼを使用することも出来
る。具体的には、「エスペラーゼ」、「ズブチリシン
A」、「サビナーゼ」、「デュラザイム」(ノボ・ノル
ディスク・バイオインダストリー・ジャパン株式会社
製)、「プロテアーゼN『アマノ』」、「プロテアーゼ
S『アマノ』」(天野製薬株式会社製)、「ビオプラー
ゼ」(ナガセ生化学工業株式会社製)等を挙げることが
出来る。そして、その含有量は、各酵素の比活性がそれ
ぞれ異なるために一概には言えないが、有効な洗浄力が
得られるように、通常、0.0001〜1%(w/v)
程度、好ましくは0.01〜0.5%(w/v)程度の
割合とされる。
【0023】また、本発明にて使用する処理液に他の必
須成分として含有される金属キレート剤は、蛋白質と複
合体を形成するカルシウム等の無機塩の汚れを取り除く
ことにより、酵素による蛋白除去効果を高める一方、セ
リンプロテアーゼの安定性を低下させることが知られて
いる。而して、本発明においては、かかる金属キレート
剤と、前記したバチルス属由来セリンプロテアーゼと、
後述するホウ酸及び/又はホウ砂とを組み合わせること
によって、何れの金属キレート剤の存在下においても、
酵素安定性を達成することが出来たのである。
【0024】そして、金属キレート剤の具体例として
は、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、または
それらの塩等を挙げることが出来、またその含有量は、
通常、0.01〜1%(w/v)程度の割合とされるこ
ととなる。なお、これらの金属キレート剤が含有されな
い場合には、酵素安定性は更に良くなるが、洗浄効果が
低下する。
【0025】さらに、本発明にて使用する処理液にあっ
ては、ホウ酸及び/又はホウ砂が酵素安定化剤として用
いられ、必須成分として含有される。また、その酵素安
定化機構は不明であるが、濃度が低過ぎると酵素安定化
効果が得られず、また濃度が高過ぎると、眼刺激を生じ
たり、洗浄力の低下を来すため、通常、0.05〜2%
(w/v)程度、好ましくは0.2〜1%(w/v)の
割合で含有せしめられることとなる。
【0026】なお、処理液の酵素安定化効果をより高め
るために、多価アルコールを添加しても良い。その添加
量は、濃度が低過ぎると酵素安定化効果が得られず、濃
度が高過ぎると洗浄力の低下を来すところから、0.5
〜2%(w/v)の割合とされる。また、具体的には、
グリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ソルビトール等を使用することが出来る。
【0027】そして、本発明においては、処理液の浸透
圧が、生理的浸透圧、即ち200〜600 mOsm/kg水に
調整される必要がある。何故なら、浸透圧が低過ぎては
酵素安定性が良好で無くなり、またこの範囲より高くな
ると、含水性コンタクトレンズの規格が変化し、更に眼
刺激等を生じるからである。それ故、処理液の浸透圧を
上記の範囲に調整するために、適宜に浸透圧調整化剤が
添加されることとなるが、使用され得る浸透圧調整化剤
としては、特に限定はなく、後述する種々の緩衝剤や、
必要に応じて、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グリセ
リン等の張度調整剤を使用することが出来る。
【0028】また、処理液のpHは、pH8より高くな
ると眼刺激等の障害があり、pH6より低くなるとバチ
ルス属セリンプロテアーゼの酵素活性が低下するため、
pH約6〜約8が好ましい。それ故、処理液のpHをこ
の範囲に調整するために、必要に応じて緩衝剤が添加さ
れることとなり、ホウ酸やホウ酸塩、またクエン酸、酢
酸等の有機酸とそれらのナトリウム、カリウム等の塩、
更にグリシン等のアミノ酸等を用いることが出来る。
【0029】さらに、かかる処理液には、眼脂等に由来
する脂質汚れを除くために、界面活性剤を添加すること
が好ましい。そのような、界面活性剤としては、生体へ
の安全性が高く、コンタクトレンズへの影響がないもの
が望ましく、その点から非イオン性界面活性剤が適して
いる。具体的には、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンブロックポリマー、エチレンジアミンのポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレン縮合物、グリセリン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステル、ショ糖アルキルエステル、ポリオキシエチレン
アルキルアミン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げら
れるが、中でもポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エ
ステルが適している。
【0030】特に、下記化1に示される構造において、
1 〜R6 の中の4つが炭素数12〜18の飽和又は不
飽和の脂肪酸残基(RCO−:但し、Rは飽和又は不飽
和の脂肪族基)であり、残りの2つが水素原子であるテ
トラ脂肪酸ポリオキシエチレンソルビットは、安全性が
高く、洗浄効果が高い特徴を有しており、その中でも、
ポリオキシエチレンの平均付加モル数(a+b+c+d
+e+f)が20〜50のものが、溶解性が良好である
と共に、コンタクトレンズへの吸着が生じないという優
れた特徴を有していることから、有利に選択されること
となる。
【0031】
【化1】
【0032】なお、界面活性剤の添加量は、少ないと洗
浄力が不十分となる一方、多過ぎても洗浄力が高まるこ
とはないため、通常、0.001〜1%(w/v)程度
とされることとなる。
【0033】また、このような処理液には、処理液を保
管している間の菌の増殖を抑える目的で、必要に応じ
て、防腐剤を添加しても良く、例えばソルビン酸や安息
香酸若しくはそれらの塩類、ビグアニド類、4級アンモ
ニウム塩類等が適宜に使用される。
【0034】さらに、このようにして調製される処理液
にあっては、蛋白分解酵素が、生理的浸透圧で且つ金属
キレート剤の存在下において、室温下で長期的に活性を
維持しており、具体的には、25℃において2カ月で6
0%、好ましい配合においては、70%以上の酵素残存
活性が得られる。それ故、かかる処理液を長期的に保管
しながら、必要時に分注して、希釈せずにそのまま、非
含水性コンタクトレンズ及び含水性コンタクトレンズに
適用することが出来る。そして、従来の酵素含有洗浄液
のように希釈する必要がないため、手間がかからず、ま
たコンタクトレンズの変形や眼刺激等の問題も生じない
のである。なお、酵素残存活性が実質的に50%以下に
なる場合は、洗浄効果が低下し、実用は困難になる。
【0035】そして、かかる処理液を用いてコンタクト
レンズの洗浄を行なうには、分注した処理液中にコンタ
クトレンズを浸漬すれば良く、その浸漬の際の温度条件
は、室温から58℃までの範囲内で選択され、好ましく
は約40℃〜約55℃、さらに好ましくは約45℃〜約
50℃が選択されることとなる。なお、浸漬温度が低過
ぎると、洗浄効果が発揮されず、一方高過ぎると、酵素
が失活して、洗浄効果が充分に発揮されない。また、浸
漬時間としては、15分以上、好ましくは約30分〜約
3時間、さらに好ましくは約1時間〜約2時間が選択さ
れる。さらに、該処理液は保存液としても使用できるの
で、コンタクトレンズの保存中に洗浄を行なうことも出
来る。なお、保存のために浸漬する時間は、特に規定さ
れるものではない。そして、洗浄効果を上げるために、
必要に応じて、浸漬前または浸漬後に、掌やパフ上でコ
ンタクトレンズを擦り洗いすることも、有効である。
【0036】また、含水性コンタクトレンズの場合は、
洗浄処理に加えて、殺菌処理が必要となることから、分
注した処理液にコンタクトレンズを浸漬して上述の如き
洗浄処理を施した後、該処理液を80℃〜100℃の温
度、好ましくは約100℃の温度に加熱して、殺菌する
方法が有利に選択されることとなる。それによって、洗
浄に続いて加熱殺菌をも行なうことが可能となり、含水
性コンタクトレンズの処理が極めて簡便に行ない得るよ
うになるのである。なお、殺菌は、5分から殺菌に充分
な通常30分以内の時間、好ましくは10分から20分
間加熱する。また、前記の如き加熱処理を行なうに際し
ては、所定の温度となるようにマイクロコンピュータ等
で温度制御した加熱器を用いることができる。そして、
殺菌処理後は、通常の取り扱いと同様に、コンタクトレ
ンズをそのまま液中に保存しておくことも出来るし、液
中よりコンタクトレンズを取り出して、そのまま装用す
ることも出来る。
【0037】
【実施例】以下に、本発明をより明らかにするために、
本発明に従うコンタクトレンズの洗浄、保存及び殺菌方
法の幾つかの実施例について具体的に説明することとす
るが、本発明が、そのような実施例の記載によって、何
等の制約をも受けるものでないことは、言うまでもない
ところである。また、本発明には、上記の具体的構成、
更には以下に述べる実施例の他にも、本発明の趣旨を逸
脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々な
る変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理
解されるべきである。
【0038】実施例 1〜5 先ず、下記表1に示す各成分を量り取り、精製水100
mlで定容して、5種類の処理液を調製した。次に、各処
理液のpHと浸透圧を、東亜電波工業株式会社製pH、
浸透圧計:HOSM−1型を用いて、測定した。また、
各処理液について、酵素活性を以下のようにして測定
し、更に各処理液を25℃で70日間保管した後にも、
酵素活性を測定し、酵素残存活性を算出した。そして、
それらの結果を表1に併せて示した。
【0039】(酵素活性の測定)37℃に加温した0.
6%カゼイン溶液(pH7.0,0.05Mリン酸一水
素ナトリウム水溶液)の5mlに、それぞれの処理液1ml
を添加し、37℃に10分間保った後、沈殿試薬(0.
11Mトリクロル酢酸、0.22M酢酸ナトリウム及び
酢酸の混合液)5mlを加えて、酵素反応を停止し、更に
30分間37℃で保つ。そして、この溶液を濾過して得
られた濾液1mlに、0.55M炭酸ナトリウム2.5ml
と、フォーリン試薬0.5mlとを加え、37℃に30分
間保った後、660nmにおける吸収Aを求めた。ま
た、これとは別に、それぞれの処理液1mlに、前記沈殿
試薬5mlと、カゼイン溶液5mlとを加えて、37℃に3
0分間保ち、この溶液を濾過して得られた濾液1mlに、
0.55M炭酸ナトリウム2.5mlと、フォーリン試薬
0.5mlを加え、37℃に30分間保った後、660n
mにおける吸収A0 を求めた。なお、1分間にチロシン
1×10-6g相当量の660nm吸収を示す、非蛋白性
物質を生成する酵素活性を1units とした。 酵素活性(units/ml) =[(A−A0 )/As]×50×
(11/10) (但し、As=660nmにおけるチロシン50μg/
mlの吸収) 酵素残存活性(%)=(保管後の酵素活性/初期の酵素
活性)×100
【0040】
【表1】
【0041】比較例 1 実施例1で調製した処理液のホウ酸及びホウ砂を、クエ
ン酸三ナトリウム・二水和物1.0%(w/v)に変え
た処方で、処理液を調製した。この処理液は、浸透圧:
334mOsm/kg 、pH:7.13、酵素活性:112un
its/mlであった。そして、この処理液を25℃で70日
間保管して、酵素残存活性を調べたところ、42%であ
った。実施例1と比較例1との比較から、ホウ酸、ホウ
砂を含む場合に酵素安定性が高くなることが分かる。
【0042】実施例 6,7及び比較例 2 実施例5で調製した処理液の塩化ナトリウムの含有量を
下記表2のように変えて、処理液の浸透圧を種々変え
た。そして、各処理液を25℃で70日間保管して、酵
素残存活性を調べ、その結果を、表2に併せて示した。
実施例5〜7と比較例2との比較から、処理液の浸透圧
が200〜600mOsm/kg の場合に酵素安定性が高くな
ることが分かる。
【0043】
【表2】
【0044】比較例 3〜5 実施例1の処理液の酵素を、それぞれ、パパインW−4
0(天野製薬株式会社製、植物由来チオールプロテアー
ゼ)、アクチナーゼAS(科研製薬株式会社製、放線菌
由来セリンプロテアーゼ)、パンクレアチンF(天野製
薬株式会社製、動物由来プロテアーゼ)に変えて、処理
液を調製した。そして、各処理液を25℃で70日間保
管して、酵素残存活性を調べ、その結果を下記表3に示
した。実施例1と比較例3〜5との比較より明らかなよ
うに、バチルス属由来セリンプロテアーゼを含有する処
理液だけが優れた酵素残存活性を有していた。
【0045】
【表3】
【0046】実施例 8 卵白リゾチーム0.1%(w/v)、塩化ナトリウム
0.28%(w/v)、リン酸二ナトリウム1.15%
(w/v)、及びリン酸一ナトリウム・一水和物0.2
3%(w/v)を精製水に溶解して、人工涙液を調製し
た。そして、この人工涙液を5mlバイアル瓶に入れ、含
水性コンタクトレンズ(株式会社メニコン製、メニコン
ソフトMA)を一枚入れて、80℃に20分間加熱し、
冷却後、生理食塩水で濯ぎ、人工的に蛋白汚れを付着さ
せたコンタクトレンズを作製した。このコンタクトレン
ズを暗視野式実体顕微鏡で観察したところ、一面に蛋白
状付着物が観察された。次に、この人工汚れレンズを保
存ケースに入れ、実施例1で調製した処理液を満たし
て、25℃の室温で1晩浸漬した。浸漬後、生理食塩水
で濯ぎ、暗視野式実体顕微鏡で観察したところ、コンタ
クトレンズの汚れが綺麗に除去されていた。
【0047】実施例 9 実施例8で作製した人工汚れレンズを保存ケースに入
れ、実施例2で調製した処理液を満たして、50℃で6
0分間加熱洗浄した。更にこの加熱処理を再度繰り返し
た後、生理食塩水で濯ぎ、暗視野式実体顕微鏡で観察し
たところ、コンタクトレンズの汚れが綺麗に除去されて
いた。
【0048】比較例 6 実施例8で作製した人工汚れレンズを保存ケースに入
れ、実施例2で調製した処理液を満たして、60℃で6
0分間加熱洗浄した。この加熱処理を2回繰り返した結
果、コンタクトレンズの汚れはあまり除去されておら
ず、一面に汚れが残っていた。実施例9との比較から、
本発明に従う洗浄方法では、加熱洗浄する際の処理液の
温度が58℃以下で高い洗浄力が発揮され、それより温
度が高いと、洗浄効果が低下することが示された。
【0049】実施例 10 実施例2で調製した処理液を25℃で2カ月保管した。
そして、この処理液を用いて、実施例9と同様に、人工
汚れレンズを50℃で60分間加熱洗浄した。この加熱
処理を2回繰り返した結果、コンタクトレンズの汚れは
綺麗に除去された。
【0050】比較例 7 比較例1で調製した処理液を25℃で2カ月保管した。
そして、この処理液を用いて、実施例9と同様に、人工
汚れレンズを50℃で60分間加熱洗浄した。この加熱
処理を2回繰り返した結果、コンタクトレンズの汚れは
あまり除去されておらず、一面に汚れが残っていた。実
施例10との比較から、本発明に従う洗浄方法では、処
理液の長期保管後にも高い洗浄力が得られることが示さ
れた。
【0051】実施例 11 含水性コンタクトレンズ(株式会社メニコン製、メニコ
ンMA)の直径をプロフィールプロジェクター(株式会
社ニコン製)で測定し、度数をレンズメーター(株式会
社ニコン製)で測定したところ、直径13.0mm、度数
−3.00Dであった。そして、このコンタクトレンズ
を人眼に6時間装用した後、目から外し、保存液(株式
会社メニコン製、クリーンボトルソーク)で濯いだ後、
保存ケースに入れた。
【0052】次いで、実施例1の如く調製した処理液の
1.2mlを該保存ケースに分注して、コンタクトレンズ
を2時間浸漬洗浄した後、該保存ケースを煮沸消毒器
(株式会社メニコン製、メニコンライザーミニ)にセッ
トして、殺菌消毒を行ない、続いて一晩そのまま保存し
た。そして、分注した残りの処理液は25℃に保管し、
該処理液を分注して使用しながら、次の日から毎日1回
づつ、装用−濯ぎ−浸漬洗浄−煮沸−保存の処理を繰り
返した。かくして60日後に再びコンタクトレンズを検
査したところ、直径、度数に変化はなく、またコンタク
トレンズ表面を暗視野式実体顕微鏡で観察したところ、
清浄であった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バチルス属由来セリンプロテアーゼの有
    効量と金属キレート剤とを含み、更にホウ酸及び/又は
    ホウ砂の含有によって、かかるセリンプロテアーゼが室
    温下で安定化されていると共に、浸透圧値が200〜6
    00 mOsm/kg水に調整されてなる処理液を用い、該処理
    液を必要時に分注し、該分注した処理液にコンタクトレ
    ンズを浸漬することを特徴とするコンタクトレンズの洗
    浄、保存方法。
  2. 【請求項2】 バチルス属由来セリンプロテアーゼの有
    効量と金属キレート剤とを含み、更にホウ酸及び/又は
    ホウ砂の含有によって、かかるセリンプロテアーゼが室
    温下で安定化されていると共に、浸透圧値が200〜6
    00 mOsm/kg水に調整されてなる処理液を用い、該処理
    液を必要時に分注し、該分注した処理液にコンタクトレ
    ンズを浸漬して洗浄した後、80℃〜100℃に加熱し
    て、殺菌することを特徴とするコンタクトレンズの洗
    浄、殺菌方法。
  3. 【請求項3】 前記処理液が、更に、多価アルコールを
    0.5〜2%(w/v)の割合において含有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記処理液が、更に、非イオン性界面活
    性剤を0.001〜1%(w/v)の割合において含有
    することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記コンタクトレンズの浸漬洗浄操作
    が、室温〜58℃の温度下において実施される請求項1
    乃至請求項4の何れかに記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08146363A (ja) * 1994-11-25 1996-06-07 Nippon Oil & Fats Co Ltd コンタクトレンズ用洗浄保存液
JPH10108899A (ja) * 1996-10-08 1998-04-28 Tomey Technol Corp コンタクトレンズ用液剤
US6374980B1 (en) 1999-02-24 2002-04-23 Kabushiki Kaisha Nippon Conclux Coin sorting method and device

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