JPH0576587A - コンタクトレンズ用液剤組成物及びコンタクトレンズの洗浄方法 - Google Patents

コンタクトレンズ用液剤組成物及びコンタクトレンズの洗浄方法

Info

Publication number
JPH0576587A
JPH0576587A JP4056388A JP5638892A JPH0576587A JP H0576587 A JPH0576587 A JP H0576587A JP 4056388 A JP4056388 A JP 4056388A JP 5638892 A JP5638892 A JP 5638892A JP H0576587 A JPH0576587 A JP H0576587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact lens
solution
enzyme
borate
contact lenses
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4056388A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0775620B2 (ja
Inventor
Akira Nakagawa
昭 中川
Satoko Kondou
聡子 近藤
Ryoko Oi
良子 大井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOME SANGYO KK
Original Assignee
TOME SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOME SANGYO KK filed Critical TOME SANGYO KK
Priority to JP4056388A priority Critical patent/JPH0775620B2/ja
Priority to DE69221922T priority patent/DE69221922T2/de
Priority to EP92106008A priority patent/EP0508381B1/en
Priority to US07/865,268 priority patent/US5281277A/en
Publication of JPH0576587A publication Critical patent/JPH0576587A/ja
Publication of JPH0775620B2 publication Critical patent/JPH0775620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
    • A61L12/08Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L12/082Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor using chemical substances in combination with specific enzymes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/0005Other compounding ingredients characterised by their effect
    • C11D3/0078Compositions for cleaning contact lenses, spectacles or lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/38Products with no well-defined composition, e.g. natural products
    • C11D3/386Preparations containing enzymes, e.g. protease or amylase
    • C11D3/38663Stabilised liquid enzyme compositions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低浸透圧の溶液中で、蛋白質分解酵素の活性
を安定に維持し得るようにして、コンタクトレンズの洗
浄時に希釈した際、その浸透圧が生理的レベルからかけ
離れることがないようにする。 【構成】 有効量の蛋白質分解酵素を含有する溶液に対
して、グリセリンの5〜40%(w/v)とホウ酸及び
/又はホウ酸塩の4〜20%(w/v)とを、グリセリ
ンの100重量部に対してホウ酸及び/又はホウ酸塩が
10〜100重量部となる割合で、それぞれ含有せしめ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズ用液剤組成物
及びコンタクトレンズの洗浄方法に係り、特に、非含水
性コンタクトレンズ及び含水性のコンタクトレンズの両
方に対して使用可能なコンタクトレンズ用洗浄液、並び
にかかる洗浄液を使用したコンタクトレンズの洗浄方法
に関するものである。
【0002】
【背景技術】コンタクトレンズは、大別して、含水性の
材料からなるものと、非含水性の材料からなるものとに
区分される。そして、含水性コンタクトレンズでは、ポ
リヒドロキシエチルメタクリレートや、ポリビニルピロ
リドンを主成分とするもの等が知られており、また非含
水性コンタクトレンズでは、ポリメチルメタクリレート
やシリコンラバーを主成分とするものや、酸素透過性を
有するポリシロキサニルメタクリレートとメチルメタク
リレート等との共重合体からなるもの等が知られてい
る。その中で、含水性の材料からなるコンタクトレンズ
では、洗浄液や保存液中の成分がレンズ内に入り込み易
いため、それらの処理液が刺激性の成分を含んでいた
り、処理液の浸透圧が生理的レベルより高過ぎる場合
は、装用時に目に刺激を与えたり、充血などを惹き起こ
したりすることとなる。そのため、処理液中の成分の安
全性や濃度には十分注意を払うことが必要である。
【0003】ところで、含水性、非含水性の何れのコン
タクトレンズであっても、涙液成分などに由来する蛋白
質などの汚れが付着するため、従来より、これを蛋白質
分解酵素で分解除去する方法が広く普及している。而し
て、かかる蛋白質分解酵素は溶液状態では不安定であ
り、活性が次第に低下してしまうことが認められている
ため、溶液状態で使用者に供給することが困難である。
そのため、従来では、蛋白質分解酵素を主成分とした錠
剤、顆粒、粉末などの固形の形態で供給し、それを使用
者が必要時に精製水などに溶解して使用する方法が取ら
れてきた。しかしながら、この方法では、固体状態の蛋
白質分解酵素を使用毎に溶解しなければならないことか
ら、煩雑な手間を使用者に強いる結果となっていた。
【0004】これに対して、洗剤、食品等の利用分野に
おいては、安定化剤を添加することにより、溶液中で蛋
白質分解酵素の活性を長期間維持する方法が提案されて
いる(特公昭41−152号公報、特公昭56−131
386号公報等)。しかしながら、そこで安定化剤とし
て使用されているエタノール等は、レンズ材質に悪影響
を与えることが知られているため、コンタクトレンズ用
として使用できるものではなかった。
【0005】また、特公昭53−28515号公報に
は、5%以上のソルビトールと、このソルビトールの重
量の約20%以上に相当するホウ砂を添加する酵素安定
化方法が提案されている。しかし、ソルビトールとホウ
砂の組合せでは、酵素安定性が十分に得られず、また界
面活性剤との相溶性が悪い問題があって、高濃度で界面
活性剤を添加すると、分離を起こし易い欠点があった。
【0006】一方、コンタクトレンズ用処理液として
は、特開平1−167726号公報において、第4級ア
ンモニウム基と水酸基とを含んだ水溶性高分子と酵素を
配合した保存液が開示されているが、この保存液は、洗
浄効果が低く、洗浄液としては十分とは言えなかった。
更に、特開昭63−159822号公報、特開平1−1
80515号公報等において、水に混和性の有機液体を
50%以上含有した溶液に蛋白質分解酵素を配合させる
ことによって、蛋白質分解酵素を安定化させる方法が提
案されている。しかし、この溶液で発現される酵素活性
は極めて低く、洗浄効果が実用的に充分ではなかったの
である。加えて、溶液の浸透圧が極めて高くなることか
ら、含水性コンタクトレンズに使用することは、実質的
に不可能であった。
【0007】また、従来のコンタクトレンズ用酵素安定
化溶液の中には、高い酵素活性を発現させるために、使
用時に希釈するようにしたものがある。しかし、一般
に、そのような酵素安定化溶液には、多量のグリセリン
等の安定化成分が含まれているため、市販の保存液等で
希釈すると、溶液の浸透圧が著しく高くなってしまい、
含水性コンタクトレンズの洗浄には使用できなくなり、
実質的に非含水性コンタクトレンズにしか用いることが
できなかったのである。なお、浸透圧が殆どないか極め
て低い精製水や防腐剤を含有した精製水等を用いて、希
釈率を高くして、希釈すれば、得られる希釈液の浸透圧
を生理的レベルに近づけることは可能となるが、その場
合には、使用者は、別に、専用の希釈液を購入しなけれ
ばならない不都合がある。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
に鑑みて為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、溶液の浸透圧を比較的低く抑制しつつ、溶液中
で酵素を良好に安定化させることにあり、以て非含水性
コンタクトレンズに対しては勿論、含水性コンタクトレ
ンズに対しても、安全に且つ手軽に使用することのでき
る、洗浄効果の高いコンタクトレンズ用洗浄液を提供す
ることにある。また、そのような液剤組成物を用いて、
コンタクトレンズを効果的に洗浄する方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明者らが、鋭意研究した結
果、酵素安定化成分としてグリセリンとホウ酸及び/又
はホウ酸塩とを併用することにより、浸透圧が生理的レ
ベルから極端に離れることを防止しつつ、蛋白質分解酵
素を溶液中で安定に保ち得ることを見い出したのであ
る。
【0010】すなわち、本発明は、かかる知見に基づい
て完成されたものであり、その要旨とするところは、有
効量の蛋白質分解酵素を含有する溶液に対して、グリセ
リンの5〜40%(w/v)とホウ酸及び/又はホウ酸
塩の4〜20%(w/v)とを、グリセリンの100重
量部に対してホウ酸及び/又はホウ酸塩が10〜100
重量部となる割合で、それぞれ含有せしめたことを特徴
とするコンタクトレンズ用液剤組成物にある。なお、こ
のような本発明に従う液剤組成物において、有利には、
上記の成分の他に、更に、界面活性剤が30%(w/
v)以下の割合で含有せしめられることとなる。
【0011】そして、本発明においては、上記したコン
タクトレンズ用液剤組成物を、水性媒体で希釈し、得ら
れた希釈液にコンタクトレンズを接触させることによっ
て、該コンタクトレンズに付着する汚れを除去せしめる
ことを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法をも、そ
の要旨とするものである。また、本発明に従う洗浄方法
においては、かかる5℃〜80℃の温度で、1分〜24
時間接触させた後、更に該希釈液中で煮沸消毒を行なう
ことをも、その要旨とするものである。
【0012】
【具体的構成】要するに、本発明に係るコンタクトレン
ズ用液剤組成物は、グリセリンとホウ酸及び/又はホウ
酸塩の相乗効果によって、低浸透圧の溶液中で蛋白質分
解酵素を安定化したものであり、非含水性材料のみなら
ず、含水性材料のコンタクトレンズにも安全に使用でき
る特長を有しているのである。
【0013】なお、本発明に従うコンタクトレンズ用液
剤組成物における配合成分の中で、グリセリンは、生体
に対する作用が穏和で、しばしば酵素の安定剤として用
いられてきたが、本発明では、その配合量が5〜40%
(w/v)とされる。液剤組成物中のグリセリンの濃度
が、5%(w/v)よりも低いと、十分な酵素安定性が
得られず、また40%(w/v)よりも高いと、浸透圧
が高くなり過ぎ、含水性コンタクトレンズを洗浄する際
に濯ぎが不充分となると、眼刺激を引き起こす恐れがあ
るからである。
【0014】一方、ホウ酸やホウ酸塩は、或る程度の殺
菌力があり、生体に対する作用が穏和で、刺激性もない
ことから、洗眼や、結膜嚢の洗浄、消毒に広く用いられ
ており、眼に対する安全性も高い。そして、本発明で
は、そのようなホウ酸やホウ酸塩は、それらの合計量に
おいて4〜20%(w/v)の割合となるように配合さ
れることとなる。液剤組成物中のホウ酸及び/又はホウ
酸塩の濃度が、4%(w/v)より低い場合は、十分な
酵素安定性が得られず、また20%(w/v)より高く
ても、酵素安定化効果に向上が見られないばかりか、浸
透圧が高くなり過ぎ、含水性コンタクトレンズを洗浄す
る場合に濯ぎが不充分であると、眼刺激を引き起こす恐
れがあるからである。なお、ホウ酸及び/又はホウ酸塩
は、酵素に対しては緩衝液の成分としてしばしば用いら
れているが、その場合は、一般に1%(w/v)以下の
濃度で用いられているに過ぎない。本発明においては、
ホウ酸及び/又はホウ酸塩のいずれを用いても、またそ
れらを混合して用いても良い。いずれを用いるか、又は
それらの混合割合は、本発明のコンタクトレンズ用液剤
組成物のpHの値をどのようにするかによって決定さ
れ、本液剤組成物のpHは、目に対して刺激が少なく、
蛋白質分解酵素が安定であるpHの範囲から決められ
る。なお、ホウ酸塩の具体例としては、ホウ砂、ホウ酸
カリウム、ホウ酸リチウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ
酸トリエタノールアミン等が挙げられる。
【0015】なお、グリセリンによる酵素安定化機構、
ホウ酸及び/又はホウ酸塩による酵素安定化機構、及び
それらグリセリンとホウ酸及び/又はホウ酸塩の相乗的
な酵素安定化の機構は何れも明らかではないが、グリセ
リンは、酵素蛋白質の分子表面の自由水を奪い、水素結
合によって、酵素と複合体を作り、酵素の三次元構造を
安定にしている可能性が考えられる。また、ホウ酸及び
/又はホウ酸塩は、多くの水酸基を有する多価アルコー
ルと反応して錯化合物をつくることが知られているが、
ここでは、酵素蛋白質の分子表面に多く存在するセリ
ン、スレオニン、チロシン等が有する水酸基と反応し
て、酵素の三次元構造を安定にしている可能性が考えら
れる。更に、グリセリンとホウ酸及び/又はホウ酸塩を
混合することによって、酵素安定化効果が更に向上され
る理由としては、ホウ酸及び/又はホウ酸塩が酵素とグ
リセリンの両方の水酸基に結合し、架け渡しの役割をし
ている可能性が推測されるが、明確な作用機構は不明で
ある。
【0016】そして、上述のように、グリセリンとホウ
酸及び/又はホウ酸塩は錯化合物を形成することから、
実質の分子数が相加的にはならず、従って、グリセリン
とホウ酸及び/又はホウ酸塩を混合することによって、
コンタクトレンズ用液剤組成物の浸透圧は、それぞれの
成分が有している浸透圧の総和よりも低くなる。このた
め、それぞれの成分で安定化させたよりも低い浸透圧
で、有利に酵素を安定化させることができるのである。
【0017】また、日本薬局方解説書(第11改正版)
に記載されているように、ホウ酸及び/又はホウ酸塩の
溶解性は水に対してよりも、グリセリンに対する方が極
めて良く、水に対しては、約5%(w/v)しかホウ酸
及び/又はホウ酸塩を溶解させることができないが、グ
リセリンに対しては、約50%(w/v)もホウ酸及び
/又はホウ酸塩を溶解させることができる。従って、本
発明に係るコンタクトレンズ用液剤組成物のように、ホ
ウ酸及び/又はホウ酸塩を、グリセリンと共に配合すれ
ば、多量のホウ酸及び/又はホウ酸塩を溶解せしめ得る
のであり、それによって、蛋白質分解酵素の安定性を効
果的に高めることが可能になるのである。
【0018】そして、本発明において、グリセリンとホ
ウ酸及び/又はホウ酸塩とは、十分な酵素安定化効果を
得るために、グリセリンの100重量部に対して、ホウ
酸及び/又はホウ酸塩が10〜100重量部の割合とな
るように配合される。即ち、グリセリンの100重量部
に対して、ホウ酸及び/又はホウ酸塩の割合が10重量
部よりも低くなると、高温での酵素安定性が著しく低下
するからである。コンタクトレンズ用液剤組成物には、
高温での長期的な酵素安定性は必要とされないが、夏期
の密閉された部屋においては、一時的に60℃以上にな
ることも考えられることから、この様な過酷な条件にお
いても良好な安定性を維持し得るようにすることが望ま
しいのである。一方、グリセリンの100重量部に対し
て、ホウ酸及び/又はホウ酸塩の割合が100重量部よ
り多くなると、40℃程度の中温での長期的な酵素安定
性が低下するばかりか、液剤組成物の溶解性が飽和に近
づき、界面活性剤などの他の成分を溶解させることが困
難になる場合が生じるからである。なお、好ましくは、
グリセリンの100重量部に対して、ホウ酸及び/又は
ホウ酸塩は10〜20重量部の割合で配合されることと
なる。
【0019】ところで、蛋白質分解酵素は、一般に、そ
の活性部位によって、セリンプロテアーゼ、チオールプ
ロテアーゼ、金属プロテアーゼ、カルボキシルプロテア
ーゼの4種類に分類される。その中で、チオールプロテ
アーゼは、その活性触媒部位がチオール基であるため
に、システインやチオ尿素の如き還元剤が必要とされ
る。しかし、かかる還元剤は、空気中の酸素によって酸
化され易く、液剤中に安定に存在させることが困難であ
る問題を有している。また、金属プロテアーゼは、活性
触媒部位が亜鉛等の金属である。而して、本発明の洗浄
方法において、水性媒体として用いられ得る市販のコン
タクトレンズ保存液には、しばしば金属キレート剤が含
まれていることから、この様な金属キレート剤によっ
て、金属プロテアーゼは活性を失ってしまう恐れがあ
る。更に、カルボキシルプロテアーゼは、一般に酸性プ
ロテアーゼとも呼ばれる蛋白質分解酵素で、酸性領域に
おいて酵素活性を有する。しかし、コンタクトレンズ用
液剤組成物の如く、手指や目に接触する危険が考えられ
る液剤において、そのpHを、刺激の強い酸性領域にす
ることは好ましくないのである。
【0020】これに対して、セリンプロテアーゼは、活
性触媒部位にセリン残基が関与する蛋白質分解酵素であ
って、セリン残基と特異的に結合するジイソプロピルフ
ルオロリン酸や、フェニルメタンスルホニルフロリド等
の薬剤によって失活することが知られており、これらの
薬剤に対する失活様式により、セリンプロテアーゼか否
かが推定されているものである。この酵素は、還元剤が
不要で、金属キレート剤の影響を受けず、中性付近に酵
素活性の至適pHを有しているため、本発明では、好適
に用いられることとなる。
【0021】かかるセリンプロテアーゼの具体例として
は、動物由来のトリプシン、キモトリプシンや、放線菌
由来のストレプトマイセスのプロテアーゼや、細菌由来
のバチルスのプロテアーゼや、糸状菌由来のアスペルギ
ルスのプロテアーゼ等が知られている。そして、この様
な蛋白質分解酵素は、種々市販されており、例えば、
「ビオプラーゼ」(ナガセ生化学工業株式会社製)、
「アルカラーゼ」、「エスペラーゼ」、「サビナー
ゼ」、「ズブチリシンA」、「PEM」(ノボノルディ
スクバイオインダストリー社製)、「プロテアーゼN
『アマノ』」、「プロテアーゼP『アマノ』」(天野製
薬株式会社製)、「アクチナーゼAS」(科研製薬株式
会社製)等があり、それらの中から適宜に選択して使用
することができる。なお、市販のものの中には、セリン
プロテアーゼ以外のプロテアーゼや、アミラーゼやリパ
ーゼ等の糖質分解酵素や脂質分解酵素が精製の過程で止
むを得ず含まれていることがある。
【0022】そして、本発明において、かかる蛋白質分
解酵素の配合量は、得ようとする洗浄効果に応じた有効
量に基づいて、適宜に決定されることとなるが、好まし
くは0.01〜20%(w/v)程度、更に好ましくは
0.1〜10%(w/v)程度の割合となるように決定
される。その配合量が少な過ぎると、洗浄効果が不充分
となるからであり、また酵素濃度が高過ぎると、洗浄に
際して、皮膚の障害を惹起するという危険性が生じるか
らである。
【0023】なお、蛋白質分解酵素の中には、分子内に
カルシウムイオンと結合する部位があるものもあり、分
子内にカルシウムイオンを取り込んだ状態において、一
層安定な分子構造となる。それ故に、この様な蛋白質分
解酵素を用いる場合には、カルシウムイオンを、0.0
1〜0.2%(w/v)程度添加することにより、酵素
安定性を更に向上せしめることが望ましい。このカルシ
ウムイオンの供給源としては、水に対する溶解性が良好
な、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム
等が好適に採用される。
【0024】また、本発明に従うコンタクトレンズ用液
剤組成物にあっては、コンタクトレンズに付着した眼脂
等の油性の汚れを除去するために、有利には、所定の界
面活性剤が30%(w/v)以下の濃度で、更に加えら
れることとなり、その場合、ノニオン系界面活性剤、ア
ニオン系界面活性剤、両性界面活性剤の何れをも使用す
ることができる。
【0025】例えば、ノニオン系界面活性剤の具体例と
しては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンア
ルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド等が挙
げられる。
【0026】また、アニオン系界面活性剤の具体例とし
ては、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルスルホカルボン
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸塩等が挙げられる。
【0027】さらに、両性界面活性剤としては、アルキ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カル
ボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム
ベタイン等を挙げることができる。そして、これら各種
の界面活性剤の中から、適宜に選択されたものが配合さ
れれば良いが、含水性コンタクトレンズ用の液剤組成物
を調製する際には、特に眼刺激がないもの、または低い
ものを選択することが望ましい。
【0028】そして、上記成分の他にも、本発明に従う
コンタクトレンズ用液剤組成物においては、必要に応じ
て、従来から使用されている如き、pH調整剤や防腐剤
等の各種の添加剤が更に配合されても何等差し支えな
い。例えば、コンタクトレンズ用液剤組成物は、目に対
しての刺激を少なくするためや、蛋白質分解酵素を安定
化するために、通常、pHが5〜10、好ましくは6〜
9に調整されることが望ましい。従って、必要に応じ
て、塩酸、酢酸または、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、トリエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン等のpH調整剤が、適量添加されるこ
ととなる。また、防腐剤は、通常、0.001〜1%
(w/v)の範囲で添加されることとなるが、具体的に
は、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸ナトリウム、安息
香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸のメチルエステ
ル、エチルエステル、プロピルエステル、ポリヘキサメ
チレンビグアニド塩酸塩、アレキシジン二塩酸塩、クロ
ルヘキシジングルコネート、塩化ベンザルコニウム、α
−4−〔1−トリス(2−ヒドロキシエチル)塩化アン
モニウム−2−ブテニル〕ポリ〔1−ジメチル塩化アン
モニウム−2−ブテニル〕−ω−トリス(2−ヒドロキ
シエチル)塩化アンモニウム、Na−ココイル−L−ア
ルギニンエチルエステル・DL−ピロリドンカルボン酸
塩(但し、a=α)、グリセリルモノラウレート等を使
用することができる。
【0029】ところで、上記の各種成分を配合して調製
される、本発明に従うコンタクトレンズ用液剤組成物
は、コンタクトレンズを洗浄する際に、適当な水性媒体
にて希釈されて、用いられる。ここで用いられる水性媒
体は、非含水性コンタクトレンズを洗浄処理する場合に
は、通常、市販の保存液乃至は洗浄保存液を何れも用い
ることができ、また含水性コンタクトレンズを洗浄処理
する場合には、浸透圧が約400mmol/kg 以下の市販の
保存液、生理食塩水、精製水、防腐剤を含む専用希釈液
の何れをも用いることができる。
【0030】そして、その場合の希釈率は、通常、水性
媒体の100容量部に対して、コンタクトレンズ用液剤
組成物を、0.05〜5容量部の割合とするのが好まし
い。コンタクトレンズ用液剤組成物の割合が、その範囲
よりも低くなると、酵素活性が不充分となって、洗浄効
果が劣る恐れがあるからである。一方、その範囲よりも
高くなると、コンタクトレンズ用液剤組成物中の酵素安
定化成分が希釈液中に多量に入り、酵素が十分にその効
果を発現することができなくなる恐れがあり、更には、
希釈液の浸透圧が生理的浸透圧から著しく離れてしま
い、含水性コンタクトレンズに適用すると、レンズサイ
ズに悪影響を及ぼしたり、濯ぎが不充分な場合に装用時
に眼刺激を与えることになるからである。
【0031】このように、本発明に係るコンタクトレン
ズ用液剤組成物は、希釈前の状態において、比較的低い
浸透圧で酵素安定化を達成していることから、生理的な
浸透圧に調整された市販の保存液や、生理食塩水を用い
て希釈する場合でも、希釈後の浸透圧が生理的レベルか
らかけ離れてしまうようなことがない。従って、含水性
コンタクトレンズに対してさえも、安全且つ極めて手軽
にコンタクトレンズの洗浄処理を行なうことができるよ
うになったのである。そして、使用時に希釈することに
よって、酵素活性を充分に発現させ得ることから、優れ
た洗浄効果を得ることができるのである。
【0032】なお、コンタクトレンズを希釈液に接触さ
せる際の処理条件は、非含水性コンタクトレンズの場合
には、5℃〜40℃の温度で、含水性コンタクトレンズ
の場合には、5℃〜80℃の温度で、1分〜24時間放
置することによって行なわれる。そして、その様な放置
の後、非含水コンタクトレンズの場合は水道水等で濯
ぎ、再び装用することができ、また含水性コンタクトレ
ンズの場合には、続いて該希釈液或いは市販の保存液で
通常の煮沸消毒を行なって、装用することができる。な
お、処理温度が高い程、洗浄効果が高くなるが、酵素は
一般に高温に対して安定性が悪いので、80℃以上では
酵素活性が短時間に低下し、十分な効果が得られない。
また、非含水コンタクトレンズでは、40℃以上でレン
ズ規格に悪影響がでることが知られている。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良等を加え得るものであることが、理解される
べきである。
【0034】実施例 1 精製水:40mlに、グリセリン:32g、ホウ砂:5
g、塩化カルシウム:0.1g、ポリオキシエチレン
(20)モノオレート:15gを混合し、加温しながら
溶解した。これに、ズブチリシンA(商品名、ノボノル
ディスクバイオインダストリー社製の蛋白質分解酵
素):4gを添加し、攪拌して溶解した。そして、得ら
れた試料液(コンタクトレンズ用液剤組成物)のpH
を、株式会社堀場製作所製のpHメーター:F−8E型
を用いて測定すると共に、調製直後と、40℃の温度下
に3カ月保存した後に、蛋白質分解酵素の活性を測定
し、下式(1)によって酵素活性残存率(%)を算出し
た。その結果、pHは6.15、酵素活性残存率は9
8.7%であった。 式(1): 酵素活性残存率(%)=〔保存後の酵素活性/調製時の
酵素活性〕×100
【0035】なお、蛋白質分解酵素の活性の測定は、以
下のようにして行なった。即ち、37℃に加温した0.
6%カゼイン溶液(0.05Mリン酸一水素水溶液、p
H7.0)の5mlに対して、275nmにおける吸収が
0.3〜0.7の範囲に入るように試料液(コンタクト
レンズ用液剤組成物)を精製水で希釈した希釈液を1ml
添加し、これを37℃で10分間保つ。その後、沈殿試
薬(0.11Mトリクロル酢酸、0.22M酢酸ナトリ
ウム、及び0.33M酢酸の混合液)を5ml加えて、更
に37℃に30分保ち、未分解の蛋白質を沈殿せしめ、
ろ過する。そして、ろ過後のろ液中の、275nmにお
ける吸収Aを求めた。また、別に、予め、希釈液:1m
l、沈殿試薬:5ml、カゼイン溶液:5mlをこの順で加
え、37℃に30分保った後、ろ過し、ろ過後のろ液中
の、275nmにおける吸収Ao を求めた。そして、A
及びAo より、下式(2)に基づいて、酵素活性を求め
る。なお、1分間にチロシンの1×10-6g相当量の2
75nm吸収を示す非蛋白性物質を生成する酵素活性を
1uとした。 式(2): 酵素活性(u/ml)=〔(A−Ao )/As 〕×50×
(11/10)×希釈倍率 〔但し、As =0.391(275nmにおけるチロシ
ン50ug/mlの吸収),希釈倍率=(精製水の容量部+
試料液の容量部)/試料液の容量部〕
【0036】実施例 2 下記表1に示される配合にて、実施例1と同様な方法
で、No.1〜4の試料液を調製した。そして、試料液
No.1及び2のものについては、塩酸を適量加えるこ
とにより、それぞれ、pH6.85、pH6.50に調
整し、また試料液No.3及び4のものについては、水
酸化ナトリウムを適量加えることにより、それぞれ、p
H7.48、pH7.00に調整した。かくして得られ
た試料液のそれぞれについて、70℃の温度下で3時間
放置した後の酵素活性残存率を、実施例1と同様にして
測定し、その結果を表1に併せて示したが、何れも、酵
素安定性が極めて良いことが明らかである。
【0037】
【表1】
【0038】比較例 1 グリセリン:35%、ホウ砂:1.5%、ズブチリシン
A:2%、塩化カルシウム:0.1%を含有する試料液
を調製し、塩酸を適量加えて、pH6.50に調整し
た。得られた試料液を70℃の温度下で3時間放置した
後、実施例1と同様にして、酵素残存活性を測定した。
その結果、酵素活性残存率は、5%未満であった。
【0039】比較例 2 ソルビトール:10%、ホウ砂:10%、ズブチリシン
A:2%、塩化カルシウム:0.1%を含有する試料液
を調製し、塩酸を適量加えて、pH6.50に調整し
た。得られた試料液を70℃の温度下で3時間放置した
後、実施例1と同様にして、酵素残存活性を測定した。
その結果、酵素活性残存率は、7.2%であった。
【0040】実施例 3 数カ月の装用により、汚れの固着した含水性コンタクト
レンズ(株式会社メニコン製、メニコンソフトMA)を
1枚用意し、このレンズを、浸透圧が290mmol/kg の
市販の含水性コンタクトレンズ用保存液(株式会社メニ
コン製、メニソーク)を2.5ml満たした保存ケース中
に入れた。次に、コンタクトレンズ用液剤組成物とし
て、実施例2のNo.1の試料液を用い、これを2滴
(約0.05g)滴下して、蓋をして均一に攪拌した
後、この溶液の浸透圧を測定したところ、305mmol/k
g であった。そして、この溶液中で、前記レンズを2時
間室温で浸漬せしめた後、該レンズを保存液で濯ぎ、実
体顕微鏡で観察したところ、汚れがきれいに除去されて
おり、安全且つ手軽にコンタクトレンズの洗浄を行なう
ことができた。
【0041】比較例 3 実施例3で用いたコンタクトレンズ用液剤組成物の代わ
りに、市販の非含水性コンタクトレンズ用酵素洗浄液
(株式会社メニコン製、プロテオフ)を用いて、実施例
3と同様な操作を行なったところ、プロテオフを2滴
(約0.05g)滴下した後の溶液の浸透圧は、448
mmol/kg と極めて高くなっていた。そのため、含水性コ
ンタクトレンズの洗浄には使用することができなかっ
た。
【0042】実施例 4 数カ月の装用により、汚れの固着した非含水性コンタク
トレンズ(株式会社メニコン製、メニコンEX)を1枚
用意し、このレンズを、市販の非含水性コンタクトレン
ズ用洗浄保存液(株式会社メニコン製、O2 ケア)を
2.5ml満たした保存ケース中に入れた。次に、コンタ
クトレンズ用液剤組成物として、実施例2のNo.1の
試料液を用い、これを2滴(約0.05g)滴下して、
蓋をして均一に攪拌した後、この溶液中で、レンズを2
時間室温で浸漬せしめた。その後、このレンズを取り出
して、水道水で濯ぎ、実体顕微鏡で観察したところ、汚
れがきれいに除去されていた。
【0043】実施例 5 数カ月の装用により、汚れの固着した含水性コンタクト
レンズ(株式会社メニコン製、メニコンソフトMA)を
1枚用意し、このレンズを、浸透圧が290mmol/kg の
市販の含水性コンタクトレンズ用保存液(株式会社メニ
コン製、メニソーク)を5ml満たしたバイアルビン中に
入れた。次に、コンタクトレンズ用液剤組成物として、
実施例1の試料液を用い、これを1滴(約0.03g)
滴下して、蓋をして均一に攪拌した後、この溶液の浸透
圧を測定したところ、311mmol/kg であった。そし
て、この溶液中で、前記レンズを2時間室温で浸漬せし
めた後、該レンズを含水性コンタクトレンズ用保存液で
濯ぎ、実体顕微鏡で観察したところ、汚れがきれいに除
去されていた。
【0044】実施例 6 実施例1と同様な方法に従って、精製水に、グリセリ
ン:10%(W/V)、ホウ酸:10%(W/V)、ズ
ブチリシンA:2%(W/V)、塩化カルシウム:0.
1%(W/V)を溶解せしめ、そして水酸化ナトリウム
を適量加えて、pHを6.50とした後、実施例2と同
様に、70℃の温度下で3時間放置した後の酵素活性残
存率を測定したところ、酵素活性残存率は84%であっ
た。
【0045】実施例 7 数ヵ月の装用により、汚れの固着した含水性コンタクト
レンズ(株式会社メニコン製、メニコンソフトMA)を
1枚用意し、このレンズを、市販の含水性コンタクトレ
ンズ用保存液(株式会社メニコン製、メニソーク)を
1.2ml満たしたレンズケース中に入れた。次に、コ
ンタクトレンズ用液剤組成物として、実施例2のNo.
2の試料液を用い、これをレンズケース中の保存液に1
滴(約0.03g)滴下し、そして蓋をして、均一に撹
拌した後、60℃の湯浴中で30分間保持することによ
り、含水性コンタクトレンズの洗浄を行ない、続いて市
販の煮沸消毒器(株式会社メニコン製、メニコンライザ
ーミニ)にセットして、煮沸消毒を行なった。消毒後、
該レンズを実体顕微鏡で観察したところ、汚れがきれい
に除去されていた。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従うコンタクトレンズ用液剤組成物は、グリセリンと
ホウ酸及び/又はホウ酸塩との相乗効果によって、浸透
圧が比較的低く抑えられつつ、効果的に酵素活性を維持
することができる。そのため、コンタクトレンズの洗浄
操作に際して、市販のコンタクトレンズ用保存液等を用
いて希釈しても、その希釈液(処理液)の浸透圧が生理
的レベルからかけ離れてしまうようなことが良好に防止
され得るのである。従って、使用時に希釈して、コンタ
クトレンズを接触させるだけの簡単な操作で、非含水性
コンタクトレンズは勿論、含水性コンタクトレンズも、
安全に洗浄することができる。また、そのように、洗浄
操作に際して、市販のコンタクトレンズ用保存液等にて
希釈して、使用に供することができることから、専用の
希釈液を用意する必要もないのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02C 13/00 8807−2K //(C11D 7/60 7:42 7:26 7:10)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量の蛋白質分解酵素を含有する溶液
    に対して、グリセリンの5〜40%(w/v)とホウ酸
    及び/又はホウ酸塩の4〜20%(w/v)とを、グリ
    セリンの100重量部に対してホウ酸及び/又はホウ酸
    塩が10〜100重量部となる割合で、それぞれ含有せ
    しめたことを特徴とするコンタクトレンズ用液剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 界面活性剤が、更に、30%(w/v)
    以下の割合において含有せしめられていることを特徴と
    する請求項1記載のコンタクトレンズ用液剤組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のコンタクトレン
    ズ用液剤組成物を、水性媒体で希釈し、得られた希釈液
    にコンタクトレンズを接触させることによって、該コン
    タクトレンズに付着する汚れを除去せしめることを特徴
    とするコンタクトレンズの洗浄方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のコンタクトレン
    ズ用液剤組成物を、水性媒体で希釈し、得られた希釈液
    にコンタクトレンズを、5℃〜80℃の温度で、1分か
    ら24時間接触させた後、更に該希釈液中で煮沸消毒を
    行なうことを特徴とするコンタクトレンズの洗浄方法。
JP4056388A 1991-04-08 1992-02-05 含水性コンタクトレンズ用液剤組成物及び含水性コンタクトレンズの洗浄方法 Expired - Fee Related JPH0775620B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4056388A JPH0775620B2 (ja) 1991-04-08 1992-02-05 含水性コンタクトレンズ用液剤組成物及び含水性コンタクトレンズの洗浄方法
DE69221922T DE69221922T2 (de) 1991-04-08 1992-04-07 Flüssige Zusammensetzung für Kontaktlinsen und Verfahren zur Reinigung einer Kontaktlinse
EP92106008A EP0508381B1 (en) 1991-04-08 1992-04-07 Liquid composition for contact lenses and method for cleaning a contact lens
US07/865,268 US5281277A (en) 1991-04-08 1992-04-08 Liquid composition for contact lenses and method for cleaning a contact lens

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10309691 1991-04-08
JP3-103096 1991-04-08
JP4056388A JPH0775620B2 (ja) 1991-04-08 1992-02-05 含水性コンタクトレンズ用液剤組成物及び含水性コンタクトレンズの洗浄方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35536793A Division JP3175803B2 (ja) 1991-04-08 1993-12-29 コンタクトレンズの処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0576587A true JPH0576587A (ja) 1993-03-30
JPH0775620B2 JPH0775620B2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=26397343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4056388A Expired - Fee Related JPH0775620B2 (ja) 1991-04-08 1992-02-05 含水性コンタクトレンズ用液剤組成物及び含水性コンタクトレンズの洗浄方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5281277A (ja)
EP (1) EP0508381B1 (ja)
JP (1) JPH0775620B2 (ja)
DE (1) DE69221922T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08271841A (ja) * 1996-05-20 1996-10-18 Hoya Corp コンタクトレンズ用洗浄液
JPH10108899A (ja) * 1996-10-08 1998-04-28 Tomey Technol Corp コンタクトレンズ用液剤
JP2017029129A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 三菱化学フーズ株式会社 プロテアーゼの活性維持方法およびプロテアーゼ溶液

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3058656B2 (ja) * 1990-06-18 2000-07-04 トーメー産業株式会社 コンタクトレンズ用液剤組成物及びそれを用いたコンタクトレンズの洗浄若しくは保存方法
US5505953A (en) * 1992-05-06 1996-04-09 Alcon Laboratories, Inc. Use of borate-polyol complexes in ophthalmic compositions
ATE300936T1 (de) 1992-05-06 2005-08-15 Alcon Lab Inc Anwendung von boral-polyol-komplexen für ophthalmische arzneizusammensetzungen
JP3226347B2 (ja) * 1992-09-10 2001-11-05 トーメー産業株式会社 コンタクトレンズの洗浄方法
EP0591956B1 (en) * 1992-10-08 1998-08-26 Tomei Sangyo Kabushiki Kaisha Method for cleaning, preserving and disinfecting contact lenses
US5783532A (en) * 1993-06-17 1998-07-21 Allergan Enzyme compositions and methods for contact lens cleaning
IL109705A (en) * 1993-06-17 1998-07-15 Allergan Inc Enzyme compositions and methods for contact lens cleaning
JPH0776700A (ja) * 1993-07-14 1995-03-20 Senju Pharmaceut Co Ltd コンタクトレンズ用剤の安定化方法
CA2114747C (en) * 1993-07-14 1999-03-16 Hisayuki Nakayama Method for stabilizing an agent for contact lenses
US5494937A (en) * 1994-07-22 1996-02-27 Alcon Laboratories, Inc. Saline solution for treating contact lenses
US5510052A (en) * 1994-08-25 1996-04-23 Colgate-Palmolive Co. Enzymatic aqueous pretreatment composition for dishware
US5604190A (en) * 1995-06-07 1997-02-18 Alcon Laboratories, Inc. Stable liquid enzyme compositions and methods of use in contact lens cleaning and disinfecting systems
US6184189B1 (en) 1995-06-07 2001-02-06 Alcon Laboratories, Inc. Liquid enzyme compositions and methods of use in contact lens cleaning and disinfecting systems
US5723421A (en) * 1995-06-07 1998-03-03 Alcon Laboratories, Inc. Stable liquid enzyme compositions and methods of use in contact lens cleaning and disinfecting systems
US5576278A (en) * 1995-06-07 1996-11-19 Alcon Laboratories, Inc. Stable liquid enzyme compositions and methods of use
JP3697294B2 (ja) * 1995-08-02 2005-09-21 株式会社トーメー コンタクトレンズの洗浄消毒方法
US5672213A (en) * 1995-08-18 1997-09-30 Alcon Laboratories, Inc. Liquid enzyme compositions containing aromatic acid derivatives
US5605661A (en) * 1995-08-18 1997-02-25 Alcon Laboratories, Inc. Methods of using liquid enzyme compositions containing mixed polyols
US6358897B1 (en) * 1996-06-07 2002-03-19 Alcon Laboratories, Inc. Alkyl trypsin compositions and methods of use in contact lens cleaning and disinfecting systems
AU5103698A (en) * 1996-11-18 1998-06-10 Alcon Laboratories, Inc. Stable liquid enzyme compositions for cleaning contact lenses
PT1190718E (pt) * 1996-12-13 2006-08-31 Alcon Lab Inc Composicoes oftalmicas contendo aminoalcoois
US6228323B1 (en) 1996-12-13 2001-05-08 Alcon Laboratories, Inc. Multi-purpose compositions containing an alkyl-trypsin and methods of use in contact lens cleaning and disinfecting
US6214596B1 (en) 1996-12-18 2001-04-10 Alcon Laboratories, Inc. Liquid enzyme compositions and methods of use in contact lens cleaning and disinfecting systems
DE19717329A1 (de) * 1997-04-24 1998-10-29 Henkel Ecolab Gmbh & Co Ohg Flüssige Enzymzubereitung und ihre Verwendung
WO2000012663A1 (en) * 1998-09-01 2000-03-09 Alcon Laboratories, Inc. Liquid enzyme compositions for cleaning and disinfecting contact lenses
JP2001356307A (ja) * 2000-06-14 2001-12-26 Menicon Co Ltd コンタクトレンズ用液
US20030133905A1 (en) * 2001-12-20 2003-07-17 Zhenze Hu Composition for treating contact lenses in the eye
JP5108234B2 (ja) * 2005-02-07 2012-12-26 日本特殊陶業株式会社 マイクロヒータ及びセンサ
US8071345B2 (en) * 2006-03-31 2011-12-06 Novozymes A/S Stabilized subtilisin composition
CN101550385B (zh) * 2008-04-01 2013-08-14 诺维信公司 贮存稳定性改善的洗衣皂条
BRPI0909390B1 (pt) * 2008-04-01 2020-08-18 Novozymes A/S processo para a preparação de barras de sabão para lavagem de roupa
EP2285944B1 (en) * 2008-05-14 2013-03-13 Novozymes A/S Liquid detergent compositions
CN101574537B (zh) * 2009-06-01 2012-10-10 海昌隐形眼镜有限公司 一种含薄荷隐形眼镜护理液的组合物及其制备方法
US9133424B2 (en) 2011-12-16 2015-09-15 Ecolab Usa Inc. Stabilization and activation of protease for use at high temperature

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03284725A (ja) * 1990-03-30 1991-12-16 Hoya Corp ハードコンタクトレンズ用洗浄液

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3910296A (en) * 1973-04-20 1975-10-07 Allergan Pharma Method of removing proteinaceous deposits from contact lenses
FI61715C (fi) * 1976-11-01 1982-09-10 Unilever Nv Enzymer innehaollande stabiliserad flytande detergentkomposition
IT1129814B (it) * 1980-07-02 1986-06-11 Unilever Nv Composizione detergente enzimatica liquida
EP0080748B1 (en) * 1981-11-13 1985-07-10 Unilever N.V. Enzymatic liquid cleaning composition
US4462922A (en) * 1981-11-19 1984-07-31 Lever Brothers Company Enzymatic liquid detergent composition
IE55711B1 (en) * 1983-10-24 1990-12-19 Bausch & Lomb Improved method for enzymatic cleaning and disinfecting contact lenses
US4614549A (en) * 1983-10-24 1986-09-30 Bausch & Lomb Incorporated Method for enzymatic cleaning and disinfecting contact lenses
US4690773A (en) * 1983-10-24 1987-09-01 Bausch & Lomb Incorporated Microbial enzymatic contact lens cleaner and methods of use
US4537706A (en) * 1984-05-14 1985-08-27 The Procter & Gamble Company Liquid detergents containing boric acid to stabilize enzymes
US4670179A (en) * 1986-05-29 1987-06-02 Colgate Palmolive Company Stabilized built single phase liquid detergent composition containing enzymes
US4900366A (en) * 1987-02-13 1990-02-13 Pilkington Visioncare Holdings, Inc. Method for cleaning contact lens with dissolving abradant
AU3667189A (en) * 1988-06-23 1990-01-04 Unilever Plc Enzyme-containing liquid detergents
US4959179A (en) * 1989-01-30 1990-09-25 Lever Brothers Company Stabilized enzymes liquid detergent composition containing lipase and protease
JP3058656B2 (ja) * 1990-06-18 2000-07-04 トーメー産業株式会社 コンタクトレンズ用液剤組成物及びそれを用いたコンタクトレンズの洗浄若しくは保存方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03284725A (ja) * 1990-03-30 1991-12-16 Hoya Corp ハードコンタクトレンズ用洗浄液

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08271841A (ja) * 1996-05-20 1996-10-18 Hoya Corp コンタクトレンズ用洗浄液
JPH10108899A (ja) * 1996-10-08 1998-04-28 Tomey Technol Corp コンタクトレンズ用液剤
JP2017029129A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 三菱化学フーズ株式会社 プロテアーゼの活性維持方法およびプロテアーゼ溶液

Also Published As

Publication number Publication date
DE69221922T2 (de) 1998-01-02
JPH0775620B2 (ja) 1995-08-16
EP0508381A3 (en) 1992-11-25
US5281277A (en) 1994-01-25
DE69221922D1 (de) 1997-10-09
EP0508381A2 (en) 1992-10-14
EP0508381B1 (en) 1997-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0576587A (ja) コンタクトレンズ用液剤組成物及びコンタクトレンズの洗浄方法
JP3058656B2 (ja) コンタクトレンズ用液剤組成物及びそれを用いたコンタクトレンズの洗浄若しくは保存方法
JP3226347B2 (ja) コンタクトレンズの洗浄方法
EP0591956B1 (en) Method for cleaning, preserving and disinfecting contact lenses
JPH0938180A (ja) コンタクトレンズの洗浄消毒方法
KR100263147B1 (ko) 콘텍트렌즈용제제의안정화방법
JPH0776700A (ja) コンタクトレンズ用剤の安定化方法
JP3079553B2 (ja) コンタクトレンズ用汚れ除去剤
JP4060416B2 (ja) コンタクトレンズの洗浄及び保存のための液剤
JP3175803B2 (ja) コンタクトレンズの処理方法
JPH0533768B2 (ja)
JP3832949B2 (ja) 蛋白分解酵素含有コンタクトレンズ用洗浄剤
JP2000109892A (ja) 多糖含有コンタクトレンズ用液剤
JP4553431B2 (ja) コンタクトレンズ用洗浄保存液
JP2003277205A (ja) コンタクトレンズの消毒用組成物およびそれを用いる消毒方法
JP3112783B2 (ja) コンタクトレンズの洗浄、保存及び殺菌方法
JPH0829744A (ja) コンタクトレンズの洗浄組成物、コンタクトレンズの保存溶液組成物、コンタクトレンズの洗浄方法およびコンタクトレンズの消毒方法
JPH02168224A (ja) コンタクトレンズの洗浄方法
JPH01167726A (ja) ハードコンタクトレンズ保存液
JP2007256969A (ja) コンタクトレンズの洗浄及び保存のための液剤
JP2838368B2 (ja) コンタクトレンズ用の酵素洗浄液
JP2624641B2 (ja) コンタクトレンズ用洗浄液
JP3754357B2 (ja) コンタクトレンズ用洗浄消毒液とそれを用いたコンタクトレンズの洗浄消毒方法
JPH09251145A (ja) コンタクトレンズ用洗浄剤
JPH11116991A (ja) コンタクトレンズ用一液型液剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070816

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 14

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 14

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 15

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 15

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110816

Year of fee payment: 16

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees