JP2001356307A - コンタクトレンズ用液 - Google Patents

コンタクトレンズ用液

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JP2001356307A JP2000177730A JP2000177730A JP2001356307A JP 2001356307 A JP2001356307 A JP 2001356307A JP 2000177730 A JP2000177730 A JP 2000177730A JP 2000177730 A JP2000177730 A JP 2000177730A JP 2001356307 A JP2001356307 A JP 2001356307A
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surfactant
amino acid
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Akira Tsuzuki
章 都築
Sadayasu Tanigawa
定康 谷川
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Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトレンズの汚れ、中でも脂質汚れに
対する洗浄効果に優れると共に、眼に対する安全性を充
分に確保することが出来、なお且つ殺菌効力を有するコ
ンタクトレンズ用液を提供すること。 【解決手段】 アミノ酸系カチオン性界面活性剤と共
に、少なくとも1以上のノニオン性界面活性剤を含有す
るように、コンタクトレンズ用液を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズ用液に係り、
特に、優れた洗浄効果を発揮すると共に、眼に対する安
全性をも充分に備えたコンタクトレンズ用液に関するも
のである。
【0002】
【背景技術】従来から、コンタクトレンズは、非含水性
コンタクトレンズと含水性コンタクトレンズとに分類さ
れたり、また、ハードコンタクトレンズとソフトコンタ
クトレンズとに分類されたりしている。そして、それら
の何れのコンタクトレンズにおいても、その装用によっ
て、涙液に由来する脂質(眼脂)等の汚れが付着するこ
とがあり、更には、そのようなレンズの涙液汚れに起因
して、装用感の悪化や視力の低下、結膜充血等といった
眼障害が惹起されるようになるところから、かかるコン
タクトレンズを毎日継続して、安全に且つ快適に使用す
るためには、コンタクトレンズに対して洗浄処理を施す
ことが必要不可欠となっている。
【0003】ところで、そのようなコンタクトレンズの
洗浄処理に際しては、一般に、汚れの洗浄乃至は除去効
果を有する適当なコンタクトレンズ用液が用いられるの
であるが、このようなコンタクトレンズ用液としては、
洗浄成分として各種の界面活性剤を添加、含有せしめて
なる液剤が、これまでに提案されてきており、例えば、
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコ
ポリマー等のポリオキシアルキレンブロックコポリマー
や、その誘導体の如きノニオン性(非イオン性)界面活
性剤を配合せしめたものが、その一つとして知られてい
る。
【0004】しかしながら、そのようなノニオン性の如
き界面活性剤を含有するコンタクトレンズ用の洗浄液に
あっては、通常、眼に対する安全性を重視して、かかる
界面活性剤の液中濃度が出来るだけ低くなるように調製
されているところから、従来の、界面活性剤を低濃度で
しか含有していないコンタクトレンズ用洗浄液にあって
は、脂質可溶化能の如き洗浄力が充分に発揮され得ない
問題が内在しているのであり、それ故に、そのような液
剤を用いてコンタクトレンズの洗浄処理を行なう場合に
は、脂質等の汚れがコンタクトレンズに残留し、そして
蓄積されるようになるために、眼に対して悪影響が及ぼ
される等といった問題の発生が、懸念されるのである。
【0005】一方、界面活性剤は、一般に、その水溶液
中における解離状態により、カチオン性界面活性剤、ア
ニオン性界面活性剤、ノニオン性(非イオン性)界面活
性剤及び両性界面活性剤とに分類されることとなるが、
このうちのカチオン性界面活性剤に分類されるものであ
って、特にアミノ酸誘導体よりなるもの、換言すればア
ミノ酸系カチオン性界面活性剤については、従来より、
殺菌性洗浄剤や殺菌消毒用組成物等として、様々なもの
が提案されている。
【0006】例えば、特公昭51−5413号公報にお
いては、一定の構造式で表されるアミノ酸系カチオン性
界面活性剤のうちの1種又は2種以上を主成分として含
有することを特徴とする、食品衛生分野、環境公衆衛生
分野、工業分野、農園芸用分野等における消毒及び殺菌
を目的とした殺菌性洗滌剤が提案されており、また、特
開昭57−165305号公報においては、アミノ酸系
カチオン性界面活性剤であるNα−ココイル−L−アル
ギニンエチルエステル・DL−ピロリドンカルボン酸塩
を、クロルヘキシジンの塩や塩化ベンザルコニウム等の
他の界面活性剤系殺菌消毒剤に対して一定の割合で配合
することで、該界面活性剤系殺菌消毒剤の効力を増強し
て、医療用の殺菌消毒剤としての利用を可能ならしめる
方法が提案されている。さらに、特開平8−18370
5号公報においても、塩化ベンザルコニウムや塩化ベン
ゼトニウム等の殺菌消毒剤と、アミノ酸系カチオン性界
面活性剤たるNα−長鎖アシルアルギニン分岐アルキル
エステル又はその塩とを配合することにより、強い殺菌
力を有し、かつ皮膚や粘膜に対する刺激の低い殺菌消毒
用組成物が提案され、そこでは、皮膚、口腔、コンタク
トレンズの殺菌消毒に適したものであるとされている。
【0007】このように、カチオン性界面活性剤の中で
も、アミノ酸系カチオン性界面活性剤は、殺菌消毒成分
として良く知られているところであるが、また、それ
は、界面活性剤の一つでもあるところから、界面活性剤
の一般的な特性としての洗浄作用をも有しているものと
考えられるのであるが、その洗浄作用(効果)について
は、中でもコンタクトレンズへの適用に際してもたらさ
れる作用乃至効果については、未だ充分に解明されてい
ないのが現状である。
【0008】
【解決課題】かかる状況下、本発明者らが鋭意検討を重
ねた結果、コンタクトレンズに対して、アミノ酸系カチ
オン性界面活性剤やノニオン性界面活性剤を単独にて使
用した場合に比して、それら界面活性剤を併用した場合
には、レンズに悪影響を及ぼすことなく、それぞれの界
面活性剤が有する脂質可溶化能を相互に飛躍的に向上さ
せ得る働きがあることを知見したのであり、そして、ア
ミノ酸系カチオン性界面活性剤を、少なくとも1以上の
ノニオン性界面活性剤と併用して、それらの両者を共存
せしめてなる液剤にあっては、特に、コンタクトレンズ
の脂質汚れに対する有効な洗浄効果の実現と、眼に対す
る毒性の低減とを、両立して達成することが出来ること
を見出したのである。
【0009】ここにおいて、本発明は、上述せる如き知
見に基づいて完成されたものであって、その解決課題と
するところは、コンタクトレンズに悪影響をもたらすこ
となく、コンタクトレンズの汚れ、中でも脂質汚れに対
する洗浄効果に優れ、なお且つ眼に対する安全性を充分
に確保することの出来るコンタクトレンズ用液を提供す
ることにある。
【0010】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題を
解決するために、アミノ酸系カチオン性界面活性剤と共
に、少なくとも1以上のノニオン性界面活性剤を含有せ
しめたことを特徴とするコンタクトレンズ用液を、その
要旨とするものである。
【0011】すなわち、かくの如き本発明に従うコンタ
クトレンズ用液にあっては、その洗浄成分として、アミ
ノ酸系カチオン性界面活性剤と、少なくとも1以上のノ
ニオン性界面活性剤とが組み合わされて、必須の成分と
して共に含有せしめられていることにより、それぞれの
有する脂質可溶化能が相乗的に向上せしめられ得たもの
となっているところから、かかるアミノ酸系カチオン性
界面活性剤及びノニオン性界面活性剤の濃度を適度に調
製することによって、眼に対する安全性を充分に確保し
つつ、またレンズに悪影響を何等及ぼすことなく、コン
タクトレンズの汚れ、特にコンタクトレンズに付着した
涙液汚れ、中でも脂質汚れに対する優れた洗浄効果乃至
は除去効果を有利に実現することが出来るという特徴を
有しているのである。
【0012】なお、このような本発明に従うコンタクト
レンズ用液における好ましい態様の一つによれば、前記
アミノ酸系カチオン性界面活性剤として、N−ヤシ油脂
肪酸アシルL−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカ
ルボン酸塩が、有利に用いられることとなる。
【0013】また、本発明における好ましい態様の他の
一つによれば、前記ノニオン性界面活性剤として、ポリ
オキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリ
マー又はその誘導体が、有利に用いられるのである。
【0014】さらに、かかる本発明に従うコンタクトレ
ンズ用液にあっては、前記アミノ酸系カチオン性界面活
性剤は、0.001〜1.0%(w/v)の割合におい
て含有せしめられることが望ましく、また一方、前記ノ
ニオン性界面活性剤は、0.1〜3.0%(w/v)の
割合において含有せしめられることが望ましい。このよ
うな含有量の採用によって、眼に対する安全性が有利に
確保され、また脂質汚れに対する洗浄効果がより一層有
利に発揮せしめられ得るのである。
【0015】加えて、そのような本発明に従うコンタク
トレンズ用液にあっては、前記したアミノ酸系カチオン
性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤に加えて、両性
界面活性剤が更に含有せしめられるようにすることも可
能である。
【0016】そして、上述の如き本発明に従うコンタク
トレンズ用液にあっては、前記せるアミノ酸系カチオン
性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤以外にも、更に
必要に応じて、殺菌剤、増粘剤、緩衝剤、キレート化
剤、等張化剤、及びアミノ酸系カチオン性界面活性剤以
外のカチオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の
うちの少なくとも1以上が含有せしめられて、使用さ
れ、これにより、それらの成分に応じた更なる機能が有
利に付加されることとなる。
【0017】また、上記せる本発明に従うコンタクトレ
ンズ用液は、眼に対する安全性の高いものであるところ
から、点眼剤としても用いられ得、装用者が眼に装用し
たままの状態のコンタクトレンズに対して、かかる用液
を点眼して、接触せしめるようにすることによって、そ
のような装用レンズの洗浄を行なうことも出来るのであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】ところで、かくの如き本発明に従
うコンタクトレンズ用液において、その必須の構成成分
の一つであるアミノ酸系カチオン性界面活性剤は、よく
知られているように、アミノ酸誘導体よりなるものであ
って、その含有により、従来と同様に殺菌消毒作用が発
揮され得ることとなる他、本発明においては、ノニオン
性界面活性剤との併用により、洗浄力(例えば、タンパ
ク・脂質等の油脂を可溶化する能力)を高める成分とし
て用いられているのである。
【0019】そして、本発明では、そのようなアミノ酸
系カチオン性界面活性剤として、例えば、炭素数8〜1
8のアルキル基を含む、アルキルジアミノエチルグリシ
ンやジアルキルアミノエチルグリシンなどの、アミノ酸
誘導体よりなるカチオン性界面活性剤のうちでも、眼科
的に許容され得る各種のものが有利に採用されるのであ
るが、望ましくは、そういったアミノ酸系カチオン性界
面活性剤の中でも、特に、N−ヤシ油脂肪酸アシルL−
アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸塩が、
好適に用いられることとなる。なお、この化合物には、
L−アルギニンエチルエステル中のα−炭素に結合して
いるアミノ基についてヤシ油脂肪酸残基によりアシル化
がされたものに、DL−ピロリドンカルボン酸が付加さ
れたものがある。
【0020】また、かかるアミノ酸系カチオン性界面活
性剤は、本発明に係るコンタクトレンズ用液において、
一般に、0.001〜1.0%(w/v)の割合で含有
せしめられることとなる。けだし、そのようなアミノ酸
系カチオン性界面活性剤の濃度が0.001%(w/
v)よりも低い場合には、後述するノニオン性界面活性
剤と併用しても、脂質可溶化能の如き洗浄力を相乗的に
向上せしめることが困難となるからであり、一方、1.
0%(w/v)よりも高い場合には、コンタクトレンズ
のベースカーブを変化させる等、コンタクトレンズの形
状や物性に悪影響を及ぼしてしまうからである。
【0021】さらに、本発明に従うコンタクトレンズ用
液においては、ノニオン性(非イオン性)界面活性剤を
も、その必須の構成成分の一つとするものであるが、か
かるノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキ
シエチレン基からなるポリオキシエチレン(POE)鎖
と、ポリオキシプロピレン基からなるポリオキシプロピ
レン(POP)鎖とを有するポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレンブロックコポリマー又はその誘導体、
POEアルキルエーテル、POEアルキルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸モノグリ
セリド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸
ショ糖エステル、(POE)−(POP)エチレンジア
ミン縮合体(ポロクサミン)等の公知の各種のものを利
用することが出来るが、望ましくは、ポリオキシエチレ
ン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー又はその
誘導体が、好適に用いられることとなる。
【0022】かかるポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレンブロックコポリマーとしては、例えば、プルロ
ニック、プルロニックR、テトロニック、テトロニック
R及びポロクサマー(以上、BASF社製)等の公知の
各種のものを利用することが出来、また、それらの中で
も、ポロクサマー124,ポロクサマー188,ポロク
サマー237,ポロクサマー338、ポロクサマー40
7等の使用が推奨される。
【0023】また、ポリオキシエチレン−ポリオキシプ
ロピレンブロックコポリマーの誘導体の具体例として
は、各種ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマーの片末端乃至は両末端にある水酸基
を、通常の変性手法に従って、エーテル化或いはエステ
ル化せしめることにより得られる高分子化合物等が挙げ
られ、例えば、その代表的なものとして、ポリオキシエ
チレン−ポリオキシプロピレンモノ/ジアルキルエーテ
ルやポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンモノ/
ジアルキルエステルといったPOE−POP型のもの
や、POE−POP−POE型のもの等を挙げることが
出来る。
【0024】なお、そのようなポリオキシエチレン−ポ
リオキシプロピレンブロックコポリマー誘導体のうち、
POE−POP型のものにあっては、下記の一般式
(a)〜(h)にて表わされる何れのものであっても、
何等差し支えない。 (a) RO−(OE)x −(OP)y −H (b) HO−(OE)x −(OP)y −R (c) RCOO−(OE)x −(OP)y −H (d) HO−(OE)x −(OP)y −COR (e) RO−(OE)x −(OP)y −R’ (f) RO−(OE)x −(OP)y −COR’ (g) RCOO−(OE)x −(OP)y −R’ (h) RCOO−(OE)x −(OP)y −COR’ 但し、かかる一般式(a)〜(h)において、OE及び
OPは、それぞれ、オキシエチレン基(CH2 CH
2 O)及びオキシプロピレン基(CH2 CH(CH 3
O)を表わしている。また、R、R’は、何れも、炭素
数が1〜3の直鎖乃至は分岐鎖のアルキル基を表わし、
また特に、一般式(e)〜(h)において、RとR’と
は、互いに同一であっても、或いは異なっていてもよい
のである。更に、x及びyは、それぞれ前記OE及びO
Pの繰り返し数を表わすものであって、それぞれ、5〜
100及び1〜10の整数である。
【0025】また、上記の如き一般式(a)〜(h)に
て表わされるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレ
ンブロックコポリマー誘導体について、その具体的なも
のとしては、POE(10)POP(4)モノセチルエ
ーテル、POE(20)POP(4)モノセチルエーテ
ル、POE(20)POP(8)モノセチルエーテル、
POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテ
ル、POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエ
ーテル、POE(10)POP(4)モノセチルエステ
ル、POE(20)POP(4)モノセチルエステル、
POE(20)POP(8)モノセチルエステル、PO
E(20)POP(6)デシルテトラデシルエステル、
POE(30)POP(6)デシルテトラデシルエステ
ル、POE(10)POP(4)モノラウリルエーテ
ル、POE(10)POP(4)モノラウリルエステ
ル、酢酸POE(3)POP(1)セチルエーテル、酢
酸POE(3)POP(1)イソセチルエーテル、酢酸
POE(3)POP(1)セチルエステル、酢酸POE
(3)POP(1)イソセチルエステル等を例示するこ
とが出来る。
【0026】さらに、前記ポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレンブロックコポリマー誘導体の代表例たる
POE−POP−POE型の高分子化合物としては、下
記の一般式(i)〜(l)にて表わされるもの等を挙げ
ることが出来る。 (i) RO−(OE)a −(OP)b −(OE)a
H (j) RO−(OE)a −(OP)b −(OE)a
R’ (k) RCOO−(OE)a −(OP)b −(OE)
a −H (l) RCOO−(OE)a −(OP)b −(OE)
a −COR’ なお、かかる一般式(i)〜(l)において、OE、O
P及びR、R’については、前記一般式(a)〜(h)
の場合と同様である。また、OE及びOPの繰り返し数
を表わすa及びbは、それぞれ、5〜150及び10〜
100の整数であるが、好ましくは、(a,b)=(1
2,20)、(80,27)、(64,37)、(14
1,44)、(101,56)の組み合わせを満足する
ものであることが、望ましい。
【0027】ここで、このノニオン性界面活性剤は、本
発明に係るコンタクトレンズ用液において、一般に、
0.1〜3.0%(w/v)の割合で含有せしめられる
こととなる。けだし、かかるノニオン性界面活性剤の濃
度が0.1%(w/v)よりも低い場合には、前述した
アミノ酸系カチオン性界面活性剤と併用しても、脂質可
溶化能の如き洗浄力を相乗的に向上せしめることが困難
となるからであり、一方、3.0%(w/v)よりも高
い場合には、レンズへ悪影響を及ぼしたり、眼粘膜に刺
激を与える等、安全性が低下するからである。
【0028】そして、このようなノニオン性界面活性剤
と、前述したアミノ酸系カチオン性界面活性剤とを併用
したコンタクトレンズ用液にあっては、かかるアミノ酸
系カチオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤の双
方が有している界面活性能に基づくところの洗浄力、特
に脂質可溶化能を相乗的に向上せしめ得て、以て、アミ
ノ酸系カチオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤
の含有量を低濃度に抑えても、充分な洗浄効果が発揮さ
れ得ることとなったのである。
【0029】また、本発明に従うコンタクトレンズ用液
は、このような特定の2種類の界面活性剤を、任意の順
序にて、従来と同様に、適当な水系媒体中にそれぞれ適
量において添加、含有せしめることにより、調製される
ものであるが、本発明では、それら特定の界面活性剤以
外にも、更に必要に応じて、一般的なコンタクトレンズ
用途の液剤において用いられている各種の添加成分のう
ちの1種乃至は2種以上が、通常の範囲内において添加
せしめられていても、何等差し支えないのである。な
お、そのような添加成分は、生体への安全性が高く、な
お且つ眼科的に充分に許容され、しかもコンタクトレン
ズの形状又は物性に対して影響のないものであることが
好ましく、また、そういった要件を満たす量的範囲内で
用いられることが望ましいのであり、これによって、本
発明の効果を何等阻害することなく、その添加成分に応
じた各種の機能を、本発明に係るコンタクトレンズ用液
に対して有利に付与することが出来るのである。
【0030】そして、例えば、本発明に従うコンタクト
レンズ用液にあっては、前述せる如きアミノ酸系カチオ
ン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との併用によっ
てもたらされる相乗的な効果を何等阻害しないものであ
り、また、その効果を損なわない量である限りにおい
て、公知の各種の界面活性剤、具体的には、両性界面活
性剤、アミノ酸系カチオン性界面活性剤以外のカチオン
性界面活性剤、アニオン性界面活性剤が添加、含有せし
められていてもよいのである。ここで、両性界面活性剤
としては、例えば、アルキルジメチルアミンオキサイド
などのアミンオキサイド;アルキルジメチルアミノ脂肪
酸ベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチ
ルイミダゾリウムなどのベタイン;アミノ酸系両性界面
活性剤;アルギニン系両性界面活性剤などがあるが、眼
への刺激が少なく、安全性が高いという理由から、アル
ギニン系両性界面活性剤が好ましく、その中でも特に、
N−[3−アルキル(12,14)オキシ−2−ヒドロ
キシプロピル]−L−アルギニン塩酸塩(味の素株式会
社製、商品名「アミセーフLMA−60」)が、有利に
用いられる。
【0031】また、本発明のコンタクトレンズ用液にお
いて、コンタクトレンズの消毒効果をより有利に発現さ
せるためには、殺菌乃至は防腐効果を有する殺菌剤が添
加せしめられるのである。なお、そのような殺菌剤とし
ては、一般に、公知の各種のものの中から、適宜なもの
が選定されて、単独で或いは複数を組み合わせて用いら
れることとなるが、望ましくは、殺菌乃至は防腐効果に
優れる有機窒素系殺菌剤が、有利に用いられるのであ
り、また、かかる有機窒素系殺菌剤の中でも、4級アン
モニウム化合物又はその重合物や、ビグアニド化合物若
しくはその塩又はそれらの重合物を用いることが、特に
推奨される。
【0032】因みに、かかる4級アンモニウム化合物又
はその重合物としては、アルキルトリメチルアンモニウ
ムクロライド等のテトラアルキルアンモニウム塩や、オ
クタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等
のトリアルキルベンジルアンモニウム塩の如きアルキル
アンモニウム塩類;ヒドロキシエチルアルキルイミダゾ
リンクロライドに代表されるアルキルヒドロキシアルキ
ルイミダゾリン4級塩類;アルキルイソキノリニウムブ
ロマイドに代表されるアルキルイソキノリニウム塩類;
アルキルピリジニウム塩類;アミドアミン類等のカチオ
ン性界面活性剤の他、特許第2550036号明細書に
開示の如き、ジアミン類とジハロゲン化合物との縮合体
等のポリカチオン性のものや、ハロゲン化ベンザルコニ
ウム等が挙げられる。また、前記ビグアニド化合物若し
くはその塩又はそれらの重合物としては、例えば、ポリ
ヘキサメチレンビグアニドやクロロヘキシジン等を挙げ
ることができる。
【0033】さらに、本発明において、コンタクトレン
ズ用液の粘度を適度に調製するためには、増粘剤を添加
することが出来、例えば、ヘテロ多糖類などの種々のガ
ム類;ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルピロリ
ドン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリアクリルアミド等の合成有機高分子化合物;
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセ
ルロース等のセルロース誘導体;スターチ誘導体等の非
イオン性若しくはカチオン性の増粘剤が用いられること
となる。
【0034】更にまた、本発明に従うコンタクトレンズ
用液にあっては、そのpH値や浸透圧が大きくなり過ぎ
ても、逆に小さくなり過ぎても、眼に対して刺激を与え
たり、眼障害を招来する恐れがあるところから、通常、
かかる用液のpH値は、pH調整剤の添加によって、
5.3〜8.5程度に調整されることが望ましく、ま
た、浸透圧は、等張化剤を添加せしめることによって、
200〜400mOsm/kg程度に調整されることが
望ましいのである。なお、そのようなpHの調整のため
に用いられるpH調整剤としては、水酸化ナトリウムや
塩酸等が利用される一方、浸透圧の調整に用いられる等
張化剤として、糖類、糖アルコール、及び多価アルコー
ル若しくはそのエーテル又はそのエステルからなる群よ
り選ばれた少なくとも1以上の化合物が、一般に用いら
れる。
【0035】加えて、このようなコンタクトレンズ用液
のpHを前記した範囲に有効に且つ眼に対して安全な範
囲に保つためには、一般に、少なくとも1以上の緩衝剤
が添加せしめられることとなるが、その緩衝剤として
は、従来から公知の各種のものの中から、適宜に選択さ
れて、用いられることとなる。具体的には、リン酸、ホ
ウ酸、オキシカルボン酸等の酸や、その塩(例えば、ナ
トリウム塩等)、更にはGood−Bufferやトリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)、ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス(ヒドロキシ
メチル)メタン(Bis−Tris)等を、眼に対して
安全であり、しかもコンタクトレンズに対する影響を少
なくすることが出来るという理由から、挙げることが出
来る。
【0036】また、コンタクトレンズ、特にソフトコン
タクトレンズには、一般に、涙液からの汚れとして、カ
ルシウム等が沈着乃至は吸着する可能性があることか
ら、そのような不具合の発生を防止するべく、コンタク
トレンズ用液には、キレート化剤も、また、有利に添加
せしめられることとなるが、そのようなキレート化剤と
しては、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)及びその
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸・2ナトリウム(E
DTA・2Na)、エチレンジアミン四酢酸・3ナトリ
ウム(EDTA・3Na)等を用いることが出来る。
【0037】なお、上述の説明より明らかなように、本
発明に従うコンタクトレンズ用液の調製に際して、前記
アミノ酸系カチオン性界面活性剤及びノニオン性界面活
性剤やその他の成分が添加せしめられる水系媒体として
は、水道水や精製水、蒸留水等の水そのものの他にも、
水を主体とする溶液であれば、生理食塩水乃至は塩化ナ
トリウム含有水溶液や、公知のコンタクトレンズ用液等
を利用することも可能であることは、言うまでもないと
ころである。
【0038】そして、以上のようにして得られた、本発
明に係るコンタクトレンズ用液を用いて、コンタクトレ
ンズの洗浄処理を行うに際しては、例えば、眼から外し
たコンタクトレンズを、本発明のコンタクトレンズ用液
で満たした適当な容器中に、所定時間の間、浸漬せしめ
たり、或いはかかる用液にて擦り洗いした後、本発明の
コンタクトレンズ用液で満たした適当な容器中に、所定
時間の間、浸漬せしめる方法や、本発明に従うコンタク
トレンズ用液を点眼剤として用い、眼にコンタクトレン
ズを装用したままの状態下において、点眼して、かかる
コンタクトレンズ用液をレンズに接触させて、洗浄せし
めるようにする方法等が、適宜に採用されることとな
る。
【0039】従って、かくの如く、本発明に従うコンタ
クトレンズ用液にてコンタクトレンズを処理せしめれ
ば、コンタクトレンズに付着する脂質等の涙液汚れを効
果的に除去することが出来、また、本発明に従うコンタ
クトレンズ用液は、眼に対して高い安全性を持つもので
あることから、浸漬や擦り洗いによるコンタクトレンズ
の洗浄処理を、長時間に亘って行う場合にあっても、眼
障害等の問題を惹起するようなことがないという利点を
享受することが出来るのである。また、アミノ酸系カチ
オン性界面活性剤は、洗浄力に加えて殺菌力も有するこ
とから、上述したコンタクトレンズの洗浄処理と同時
に、コンタクトレンズの消毒処理も効果的に行うことが
出来るという利点をも享受することが出来るのである。
【0040】なお、本発明に従うコンタクトレンズ用液
の対象としているコンタクトレンズとしては、その種類
が何等限定されるものではなく、例えば、低含水、高含
水等の全てに分類されるソフトコンタクトレンズ、及び
ハードコンタクトレンズがその対象となり得るものであ
って、コンタクトレンズの材質等が、本発明の適用に際
して何等問われることはない。
【0041】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良等を加え得るものであることが、理解される
べきである。
【0042】−脂質洗浄効果試験− 本発明に従うコンタクトレンズ用液の脂質に対する洗浄
効果を、脂質可溶化速度法によって調べた。具体的に
は、先ず、精製水に対して、所定の添加成分を、下記表
1に示される各種割合においてそれぞれ添加せしめるこ
とにより、pHが7.3とされた各種液剤試料(本発明
例1,2及び比較例1〜10)を、それぞれ調製した。
【0043】かかる液剤試料の調製に際しては、本発明
に係るコンタクトレンズ用液の添加成分のうち、界面活
性剤については、アミノ酸系カチオン性界面活性剤とし
てN−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DL
−ピロリドンカルボン酸塩(CAE)を、ノニオン性界
面活性剤としてポリオキシエチレン−ポリオキシプロピ
レンブロックコポリマーたるポロクサマー407(Px
407)を、及び両性界面活性剤としてN−[3−アル
キル(12,14)オキシ−2−ヒドロキシプロピル]
−L−アルギニン塩酸塩(LMA−60、味の素株式会
社製)を用いた。また、比較例に係るコンタクトレンズ
用液においては、添加成分たる界面活性剤として、上述
したCAE及びPx407に加えて、N−ラウロイルメ
チルタウリンナトリウム(LMT、アニオン性界面活性
剤)、トリメチルグリシン(Aquadew、両性界面
活性剤)、モノオレイン酸デカグリセリル(Decag
lyn、ノニオン性界面活性剤)、及びポリオキシエチ
レン(30)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラ
デシルエーテル(PEN、ノニオン性界面活性剤)を用
いた。なお、その他の添加成分としては、増粘剤として
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)を、
キレート化剤としてエチレンジアミン四酢酸・2ナトリ
ウムの2水和物(EDTA・2Na・2H2 O)を、緩
衝剤としてビス(2−ヒドロキシエチル)イミノトリス
(ヒドロキシメチル)メタン(Bis−Tris)及び
塩化ナトリウム(NaCl)を、それぞれ用いた。更
に、pHの調整には、水酸化ナトリウムを用いた。
【0044】次に、脂質としてのトリグリセリドと色素
たるスダンIとを99:1の重量比にて混合せしめてな
る着色脂質を用いて、それの0.5gを、所定の試験瓶
に収容せしめた後、かかる試験瓶に、上記で得られた液
剤試料の20mLを更に添加、収容し、そしてその試験
瓶の開口部を適当な蓋にて覆蓋する操作を、各液剤試料
についてそれぞれ行なった。
【0045】さらに、このようにして準備した前記着色
脂質及び液剤試料を収容する試験瓶のそれぞれを、25
℃の温度下において、24時間、一定の速度で振盪せし
め、更に所定時間静置した後、各試験瓶内の上澄み液を
それぞれ採取して、それら上澄み液の各々について、分
光光度計(株式会社島津製作所製:自記分光光度計UV
−2200)により、485.5nmの吸光度を測定し
た。
【0046】そして、かくの如くして測定された吸光度
の値より、比較例2の液剤試料の吸光度に対する各液剤
試料の吸光度の比(相対値)を求めて、その結果を、下
記表1に示すと共に、図1において棒グラフにて表わし
た。なお、かかる吸光度比の値が比較例2における吸光
度比(=1)よりも大きい、要するに、吸光度が相対的
に高いということは、脂質に対する洗浄効果、具体的に
は脂質可溶化能において優れていることを意味してい
る。
【0047】
【表1】
【0048】かかる表1及び図1の結果からも明らかな
ように、本発明例1,2に係る液剤試料は、洗浄成分た
る界面活性剤として単独の界面活性剤のみを含有せしめ
た比較例1〜6と比べて、高い脂質可溶化能を発揮し得
ることを認めた。また、本発明例1,2に係る液剤試料
を、アミノ酸系カチオン性界面活性剤以外の界面活性剤
とノニオン性界面活性剤たるポロクサマー407を併用
して含有せしめた比較例7〜10の液剤試料と対比して
も、本発明例1,2に係る液剤試料の方が、高い脂質可
溶化能を発揮し得ることを認めた。従って、これらのこ
とから、アミノ酸系カチオン性界面活性剤とノニオン性
界面活性剤を組み合わせて、液剤中に含有せしめること
により、かかるアミノ酸系カチオン性界面活性剤及びノ
ニオン性界面活性剤の双方が本来的に有する脂質可溶化
能を、互いに相乗的に向上せしめ得ることが、予測され
るのである。
【0049】−レンズ適合性試験− 本発明に係るコンタクトレンズ用液のコンタクトレンズ
に対する適合性を調べるために、以下のような試験を行
なった。即ち、先ず、上記脂質洗浄効果試験と同様にし
て、所定の添加成分を下記表2に示す割合において精製
水に添加せしめることにより、pHが7.3とされた各
種の液剤試料(本発明例3,4及び比較例11)を調
整、準備した。
【0050】一方、市販のソフトコンタクトレンズ(株
式会社メニコン製メニコンソフト72、レンズ直径:1
3.5mm)の複数枚を準備して、それらを、25℃の
温度に保持された生理食塩水中に浸漬せしめた後、その
浸漬状態下において、それぞれのコンタクトレンズのレ
ンズ直径を、投影機(株式会社ニコン製万能投影機)を
用いて測定し、得られた測定値を、レンズ直径の初期値
としてそれぞれ記録した。
【0051】次いで、かくの如くしてレンズ直径の初期
値を求めたコンタクトレンズを、上記において準備した
液剤試料中に、25℃の温度条件下で、3日間浸漬せし
めた後、かかる浸漬状態を維持せしめたまま、そのレン
ズ直径を前記と同様な投影機にて測定するという操作
を、各液剤試料につき、それぞれ3枚ずつのコンタクト
レンズに対して実施した。
【0052】そして、このようにして得られたレンズ直
径の測定値(浸漬後値)と先に得られたレンズ直径の初
期値との差(d)を、式:d=浸漬後値−初期値に従っ
て、個々のコンタクトレンズについて計算し、更にその
計算値の平均値を、各液剤試料毎に算出した。この算出
結果を、レンズ直径変化量として、下記表2に併せ示す
が、そこにおいて、かかるレンズ直径変化量の値が小さ
いほど、コンタクトレンズに対する適合性に優れること
は言うまでもなく、また特に、ここでは、レンズ直径変
化量の値が±0.2mm以内であることが、好ましいと
される。
【0053】
【表2】
【0054】上記表2の結果から明らかなように、本発
明例3,4の液剤試料にあっては、双方とも、比較例1
1の液剤試料、即ち、CAEを、ポロクサマー407と
併用しない従来の液剤試料に匹敵する程度において、コ
ンタクトレンズの形状(直径)に影響を与えないもので
あることが認められるのであり、これより、それら本発
明例のものは、コンタクトレンズに対する適合性の点で
有利なものであると解することが出来る。
【0055】−殺菌効力試験− 本発明に係るコンタクトレンズ用液の細菌に対する殺菌
効果を調べるために、以下のような試験を行なった。即
ち、先ず、上述した脂質洗浄効果試験及びレンズ適合性
試験と同様にして、所定の添加成分を下記表3に示す割
合において精製水に添加せしめることにより、pHが
7.3とされた各種の液剤試料(本発明例5,6及び比
較例12)を調製、準備した。
【0056】供試菌の一つとして、カンジダ・アルビカ
ンス(Candida albicans、IFO1594)を選択し、
日本製薬株式会社製のサブロー・ブドウ糖寒天培地にお
いて32℃、18時間培養した後、かかる培養した菌を
用いて、菌数が107 〜108 cfu/mLとなるよう
に懸濁液を調製し、本発明例5,6及び比較例12の水
溶液各10mLに、それぞれ100μLずつ添加した。
その後、懸濁液が添加された本発明例5,6及び比較例
12の水溶液を、室温で6時間保温した後、残存生菌数
(cfu)を混釈平板培養法により測定した。なお、混
釈平板培養法では、培地としてサブロー・ブドウ糖寒天
培地を用い、32℃で3日間培養した。
【0057】また、他の供試菌として、スタフィロコッ
カス・アウレウス(Staphylococcusaureus、IFO 1
3276)を選択し、日本製薬株式会社製の商品名「S
CD寒天培地」において、32℃、18時間培養した
後、かかる培養した菌を用いて、菌数が107 〜108
cfu/mLとなるように懸濁液を調製し、本発明例
5,6及び比較例12の水溶液各10mLに、それぞれ
100μLずつ添加した。その後、懸濁液が添加された
本発明例5,6及び比較例12の水溶液を、室温で20
分間保温した後、残存生菌数を混釈平板培養法により測
定した。なお、混釈平板培養法では、培地として前述の
SCD寒天培地を用い、32℃で3日間培養した。
【0058】それぞれの供試菌の残存菌数について測定
した後、かかる供試菌の対数減衰率を、以下の式に従っ
て算出し、この式より算出された対数減衰率を、下記表
3に併せて示した。 対数減衰率=log(接種菌数)−log(残存菌数)
【0059】
【表3】
【0060】上記の表3において、先ず、供試菌として
カンジダ・アルビカンスを用いた場合の対数減衰率につ
いて着目すると、比較例12では、菌を接種して60分
が経過した後であっても、対数減衰率が0.40にしか
過ぎないのに対し、本発明例5,6においては、菌を接
種して60分が経過した後では、対数減衰率が比較例1
2と同等かそれより大きいという結果が得られた。ま
た、同様に、供試菌としてスタフィロコッカス・アウレ
ウスを用いた場合の対数減衰率について着目すると、比
較例12では、菌を接種して60分が経過した後であっ
ても対数減衰率が0.35にしか過ぎないのに対し、本
発明例6においては、菌を接種して60分が経過した後
では0.64、さらに本発明例5においては、菌を接種
してわずか15分経過後にすでに対数減衰率が4.05
より大きく、60分、240分経過後においても4.0
5より大きいという結果が得られた。これらの結果よ
り、本発明例のコンタクトレンズ用液は、コンタクトレ
ンズの殺菌処理の点においても有利なものであると、解
することが出来る。
【0061】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に従うコンタクトレンズ用液にあっては、アミノ酸系カ
チオン性界面活性剤と共に、少なくとも1以上のノニオ
ン性界面活性剤が含有せしめられていることによって、
かかるアミノ酸系カチオン性界面活性剤及びノニオン性
界面活性剤のそれぞれが有する洗浄力が相乗的に高めら
れ得、以て、コンタクトレンズの脂質汚れ等に対する優
れた洗浄効果と、眼に対する高い安全性、更にはアミノ
酸系カチオン性界面活性剤が本来的に有する殺菌効果と
が、有利に実現せしめられ得ることとなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において得られた、各液剤試料の吸光度
比をそれぞれ表わす棒グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 1/58 C11D 1/58 1/722 1/722 1/835 1/835 17/00 17/00 Fターム(参考) 2H006 DA08 DA09 4C076 AA12 BB24 DD23 DD50 DD51 DD52 DD60 EE23 EE32 FF67 4H003 AB23 AC03 AC08 AC23 AD04 AE09 BA12 DA16 EA19 EB12 EB16 EB42 ED02 FA07 FA29 FA30 FA34

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸系カチオン性界面活性剤と共
    に、少なくとも1以上のノニオン性界面活性剤を含有せ
    しめてなることを特徴とするコンタクトレンズ用液。
  2. 【請求項2】 前記アミノ酸系カチオン性界面活性剤
    が、N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・D
    L−ピロリドンカルボン酸塩である請求項1に記載のコ
    ンタクトレンズ用液。
  3. 【請求項3】 前記ノニオン性界面活性剤が、ポリオキ
    シエチレン−ポリオキシプロピレンブロックコポリマー
    又はその誘導体である請求項1又は請求項2に記載のコ
    ンタクトレンズ用液。
  4. 【請求項4】 前記アミノ酸系カチオン性界面活性剤
    が、0.001〜1.0%(w/v)の割合において含
    有されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載のコ
    ンタクトレンズ用液。
  5. 【請求項5】 前記ノニオン性界面活性剤が、0.1〜
    3.0%(w/v)の割合において含有されている請求
    項1乃至請求項4の何れかに記載のコンタクトレンズ用
    液。
  6. 【請求項6】 少なくとも1以上の両性界面活性剤が、
    更に含有せしめられている請求項1乃至請求項5の何れ
    かに記載のコンタクトレンズ用液。
  7. 【請求項7】 殺菌剤、増粘剤、緩衝剤、キレート化
    剤、等張化剤、及びアミノ酸系カチオン性界面活性剤以
    外のカチオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の
    うちの少なくとも1以上を、更に含有している請求項1
    乃至請求項6の何れかに記載のコンタクトレンズ用液。
  8. 【請求項8】 装用コンタクトレンズの洗浄のために点
    眼剤として用いられる請求項1乃至請求項7の何れかに
    記載のコンタクトレンズ用液。
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