JP2838368B2 - コンタクトレンズ用の酵素洗浄液 - Google Patents
コンタクトレンズ用の酵素洗浄液Info
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Description
ーゼを含有するコンタクトレンズの洗浄液に関する。
物がコンタクトレンズ表面に付着し、汚れとなって、レ
ンズが曇る、角膜を傷つける、充血を起こす等の障害を
起こし、その装用を中止しなければならない場合があ
る。従って、汚れの除去は、コンタクトレンズの安全性
からすると重要であり、必要不可欠である。
テル類を共重合した水を含まないハードコンタクトレン
ズ(以下、ハードレンズと称する)とポリヒドロキシエ
チルメタクリレートを主成分とした含水性のソフトコン
タクトレンズ(以下、ソフトレンズと称する)がある。
これらは、付着する汚れの種類や付着状態が異なるた
め、それぞれに適した洗浄方法や洗浄液が必要とされて
いる。また、新しいコンタクトレンズ材料の開発に伴
い、界面活性剤単独では除去できない汚れがレンズ表面
に付着することも多く見られる。
を分散させ、微粒子でレンズを擦り、機械的に汚れを除
去するタイプの洗浄液も提案されている。しかし、研磨
剤はレンズ表面を変化させることがあり、また、洗浄の
際の操作も煩雑である。このようなことから、酵素を含
有させた洗浄液が、汎用性の比較的高いものとして提案
されている。
低下が速いため、従来、この種の洗浄剤は粉末または錠
剤として使用されている。しかし、液状でタンパク分解
酵素を含有する洗浄剤についても種々検討されており、
特開昭60−196722号公報、特開平3−2481
20号公報、特開平3−149517号公報、特開平4
−51015号公報及び特開平4−161920号公報
等に開示されるが、これらはいずれも界面活性剤を含む
ことを必須としており、酵素の作用だけでは十分な洗浄
効果が得られないとするものである。
活性剤を多く含むものであっても、レンズに界面活性剤
が残留する可能性は少ない。しかし、ハードレンズでも
イオン性界面活性剤の一種である塩化ベンザルコニュウ
ムがレンズに取り込まれることが報告されている。一
方、含水性のソフトレンズでは、含水性のため、界面活
性剤がレンズ内部に取り込まれる可能性がハードレンズ
に比べて極めて大きく、装用の際、特にイオン性の界面
活性剤では、眼に強い刺激を引き起こすことがある。
を含有しないか、含有したとしても眼に対する刺激が少
なく、かつ高度の洗浄効果を発揮するコンタクトレンズ
用の酵素洗浄液、特に、含水性のソフトレンズおよびハ
ードレンズいずれに付着したタンパク質等の汚れをも、
加熱することなく、除去できる、微生物由来のプロテア
ーゼを含有するコンタクトレンズ洗浄液を提供すること
を目的とする。
のプロテアーゼを含む溶液に、アミノスルホン酸誘導体
から選ばれる少なくとも一種の化合物を含有させること
により、上記目的を達成した。本発明の洗浄液は、含水
性のソフトレンズ、酸素透過性のハードレンズの洗浄液
として特に有効である。
ゼは、代表的なものとして、バシルス及びストレプトミ
セス細菌並びにアスベルギルス糸状菌などから得られる
ものが挙げられるが、市販のプロテアーゼを使用しても
よい。例えば、ナガセ生化学工業社製のビオプラーゼ、
ノボインダストリー社製のサビナーゼやエスペラーゼ、
協和ソルザイム社製のオプチマーゼGL等が使用でき
る。なお、これらは純粋な形で得られることは少なく、
アミラーゼ及び/又は少量のリパーゼを併含することが
多く、これらが洗浄効果を高めることもある。
テアーゼをpH6.5〜7.5程度の中性緩衝液、例えばホウ
酸−ホウ砂、クエン酸ナトリウムまたはカリウム、炭酸
ナトリウム、Na2 HPO4 −KH2 PO4 等の0.00
1〜10重量%溶液、好ましくは0.01〜5重量%溶液
に、溶解させて使用するのが好ましい。
アーゼ溶液のプロテアーゼ活性を安定に保ち、かつ洗浄
液の洗浄効果を高めるのに役立つが、例えばアミノエタ
ンスルホン酸、N−メチル−2−アミノエタンスルホン
酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミ
ノエタンスルホン酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)
メチル−3−アミノプロパンスルホン酸、N、N−ビス
−(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホ
ン酸、N−テトラデシル−N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−アミノエタンスルホン酸、N−(ナフチル)
−2−アミノエタンスルホン酸、N−(2−アセタミ
ド)−2−アミノエタンスルホン酸、2−(モルホリ
ノ)エタンスルホン酸、3−(N−モルホリノ)−2−
ヒドロキシプロパンスルホン酸、2−シクロヘキシルア
ミノエタンスルホン酸、3−シクロヘキシルアミノエタ
ンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−
N’−2−エタンスルホン酸等のアミノスルホン酸類及
びその塩類からなる群から選ばれる1以上の化合物が使
用される。これらの化合物は、洗浄液中0.1〜5.0重量
%、特に0.5〜1.0重量%程度含有させるのが好まし
い。
誘導体から選ばれる少なくとも一種の化合物を含んでも
よく、この場合、アミノスルホン酸誘導体とアスコルビ
ン酸誘導体の相乗効果により、コンタクトレンズの汚れ
が非常に効果的に除去される。アスコルビン酸誘導体と
しては、例えばアスコルビン酸、アスコルビン酸塩類、
アスコルビン酸硫酸エステル塩などが使用でき、これら
の化合物も、洗浄液中に0.5〜5.0重量%、特に1.0〜
2.0重量%含有させるのが好ましい。この含有量が多す
ぎると溶液の溶解性が低下したり、溶液が着色しやすく
なる欠点があり、逆に少なすぎると汚れを除去する効果
が小さくなる。
剤、例えばソルビン酸塩、1、5−ペンタンジオール、
アルキルトリエタノールアミン等を0.001〜0.1重量
%加えることができる。また、蛋白質汚れに含まれる金
属イオン、例えばカルシウムイオンの作用を弱めるため
に、キレート剤を含有させてもよく、キレート剤として
エチレンジアミン四酢酸の四ナトリウム塩及び二ナトリ
ウム塩、ポリリン酸ナトリウム等を0.01〜3.0重量%
の割合で使用するのが好ましい。
ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフ
ィトスタナール等の非イオン界面活性剤を少量添加して
もよい。また、洗浄液を安定した水溶液に調製するため
に、水溶性の有機溶媒であるグリセリン等のポリヒドロ
キシ化合物を使用してもよく、洗浄液中、この含有量は
5〜50重量%程度であるのが好ましい。
滴を、約2mlの等張の食塩水、緩衝液、特定のコンタク
トレンズ保存液等で適宜希釈し、この中にレンズを浸漬
して使用することができる。
明するが、実施例に示す測定値は次の方法で得たもので
ある。ハードレンズの洗浄効果 アルブミン、リゾチーム、グロブリン、牛脂からなる人
工汚れを60℃でシロキサン−メタクリレートを主成分
とするコンタクトレンズ材料の表面に付着させた後、エ
リスロシンで染色した。人工汚れが付着した材料を所定
の洗浄液に浸漬した後、表面に残留する洗浄液を除き、
エリスロシン染色を行い545nmの吸光度を測定した。
洗浄効果は、次式で算出した。 洗浄効果=(1−浸漬後の吸光度/浸漬前の吸光度)×
100ソフトレンズの洗浄効果 含水率38.5%のポリヒドロキシエチルメタクリレート
の試験片20mm×40mm×0.5mm)に、アルブミン、リ
ゾチーム、グロブリン、牛脂からなる人工汚れを、60
℃で、レンズ表面に付着させた。人工汚れが付着した試
験片を所定の洗浄液に浸漬後、表面に残留する洗浄液を
除き、280nmの吸光度を測定した。洗浄効果は、次式
で算出した。 洗浄効果=(1−浸漬後の吸光度/浸漬前の吸光度)×
100プロテアーゼの酵素活性 プロテアーゼ活性は、カゼイン消化を用いる公知の方法
(Journal of GeneralPhyalology 30 (1947)の第 291頁
参照) に準じて測定した。
ビオプラーゼNY7.0g、2−アミノエタンスルホン酸
1g、アスコルビン酸ナトリウム1.0g、グリセリン5
0g、エチレンジアミン四酢酸の四ナトリウム塩0.1g
を溶解させ、共雑物の未溶解物を濾過で除き、コンタク
トレンズ用洗浄液を得た。この液のプロテアーゼ活性は
6500単位であった。また、この液の一部を40℃で
2週間加熱した後、プロテアーゼ活性を測定したとこ
ろ、6200単位で、活性の保持率は95%であった。
この洗浄液0.5gを生理食塩水10gで希釈した液中に
人工汚れを付着させたハードレンズ材料と含水ソフトレ
ンズの試験片を浸漬し、20℃で2時間静置し、試験片
の浸漬前後の吸光度の変化から洗浄効果を評価した。ハ
ードレンズ及び含水ソフトレンズいずれも98%の洗浄
効果が認められた。
ーゼNY5.0g、N−メチルタウリン0.5g、アスコル
ビン酸1.5g、グリセリン40g、エチレンジアミン四
酢酸の四ナトリウム塩0.1gを溶解させ、共雑物の未溶
解物を濾過で除き、コンタクトレンズ用洗浄液を得た。
この液のプロテアーゼ活性は4800単位であった。ま
た、この液の一部を40℃で2週間加熱した後、プロテ
アーゼ活性を測定したところ、4350単位で、活性の
保持率は91%であった。この洗浄液0.5gを生理食塩
水10gで希釈した液中に人工汚れを付着させたハード
レンズ材料と含水ソフトレンズの試験片を浸漬し、20
℃で2時間静置し、試験片の浸漬前後の吸光度の変化か
ら洗浄効果を評価した。ハードレンズは97%、含水ソ
フトレンズは95%の洗浄効果を示した。
オプチマーゼGL5.0g、N−トリス(ヒドロキシメチ
ル)メチル−2−アミノエタンスルホン酸0.1g、アス
コルビン酸硫酸エステル二ナトリウム1.5g、グリセリ
ン30g、ポリリン酸ソーダ0.1g、ポリオキシエチレ
ンフィトステロール0.01gを溶解させ、共雑物の未溶
解物を濾過で除き、コンタクトレンズ用洗浄液を得た。
この液のプロテアーゼ活性は5400単位であった。ま
た、この液の一部を40℃で2週間加熱した後、プロテ
アーゼ活性を測定したところ、4800単位で、活性の
保持率は89%であった。この洗浄液0.5gをリン酸緩
衝剤を含むレンズ保存液10gで希釈した液中に人工汚
れを付着させたハードレンズ材料と含水ソフトレンズの
試験片を浸漬し、20℃で2時間静置し、試験片の浸漬
前後の吸光度の変化から洗浄効果を評価した。ハードレ
ンズ及び含水ソフトレンズいずれも96%の洗浄効果が
認められた。
ーゼNY5.0g、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチ
ル−3−アミノプロパンスルホン酸1.0g、アスコルビ
ン酸硫酸エステル二ナトリウム2.0g、グリセリン40
g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム0.1gを溶解
させ、共雑物の未溶解物を濾過で除き、コンタクトレン
ズ用洗浄液を得た。この液のプロテアーゼ活性は485
0単位であった。また、この液の一部を40℃で2週間
加熱した後、プロテアーゼ活性を測定したところ、45
00単位で、活性の保持率は93%であった。この洗浄
液0.5gを生理食塩水10gで希釈した液中に人工汚れ
を付着させたハードレンズ材料と含水ソフトレンズの試
験片を浸漬し、20℃で2時間静置し、試験片の浸漬前
後の吸光度の変化から洗浄効果を評価した。ハードレン
ズは98%、含水ソフトレンズは98%の洗浄効果を示
した。
ーゼNY5.0g、N−(2−アセタミド)−2−アミノ
エタンスルホン酸1.0g、アスコルビン酸硫酸エステル
二ナトリウム1.0g、グリセリン30g、エチレンジア
ミン四酢酸四ナトリウム0.1gを溶解させ、共雑物の未
溶解物を濾過で除き、コンタクトレンズ用洗浄液を得
た。この液のプロテアーゼ活性は4900単位であっ
た。また、この液の一部を40℃で2週間加熱した後、
プロテアーゼ活性を測定したところ、4500単位で、
活性の保持率は92%であった。この洗浄液0.5gを生
理食塩水10gで希釈した液中に人工汚れを付着させた
ハードレンズ材料と含水ソフトレンズの試験片を浸漬
し、20℃で2時間静置し、試験片の浸漬前後の吸光度
の変化から洗浄効果を評価した。ハードレンズは95
%、含水ソフトレンズは96%の洗浄効果を示した。
マーゼGL5.0g、N−(2−アセタミド)−2−アミ
ノエタンスルホン酸1.5g、アスコルビン酸硫酸エステ
ル二ナトリウム0.5g、グリセリン30g、ポリリン酸
ソーダ0.1g、ポリオキシエチレンフィトステロール0.
01gを溶解させ、共雑物の未溶解物を濾過で除き、コ
ンタクトレンズ用洗浄液を得た。この液のプロテアーゼ
活性は5300単位であった。また、この液の一部を4
0℃で2週間加熱した後、プロテアーゼ活性を測定した
ところ、4800単位で、活性の保持率は91%であっ
た。この洗浄液0.5gを生理食塩水10gで希釈した液
中に人工汚れを付着させたハードレンズ材料と含水ソフ
トレンズの試験片を浸漬し、20℃で2時間静置し、試
験片の浸漬前後の吸光度の変化から洗浄効果を評価し
た。ハードレンズは94%、含水ソフトレンズは93%
の洗浄効果を示した。
プラーゼNY7.0g、2−アミノエタンスルホン酸2.0
g、アスコルビン酸ナトリウム0.2g、グリセリン30
g、エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム0.1gを溶解
させ、共雑物の未溶解物を濾過で除き、コンタクトレン
ズ用洗浄液を得た。この液のプロテアーゼ活性は645
0単位であった。また、この液の一部を40℃で2週間
加熱した後、プロテアーゼ活性を測定したところ、58
00単位で、活性の保持率は90%であった。この洗浄
液0.5gを生理食塩水10gで希釈した液中に人工汚れ
を付着させたハードレンズ材料と含水ソフトレンズの試
験片を浸漬し、20℃で2時間静置し、試験片の浸漬前
後の吸光度の変化から洗浄効果を評価した。ハードレン
ズは90%、含水ソフトレンズは93%の洗浄効果を示
した。
オプラーゼNY7.0g、2−アミノエタンスルホン酸2.
5g、グリセリン30g、ソルビン酸カリウム0.01
g、ポリリン酸ソーダ0.5gを溶解させ、共雑物の未溶
解物を濾過で除き、コンタクトレンズ用洗浄液を得た。
この液のプロテアーゼ活性は6300単位であった。ま
た、この液の一部を40℃で2週間加熱した後、プロテ
アーゼ活性を測定したところ、5350単位で、活性の
保持率は85%であった。この洗浄液0.5gを生理食塩
水10gで希釈した液中に人工汚れを付着させたハード
レンズ材料と、含水ソフトレンズの試験片を浸漬し、2
0℃で2時間静置し、試験片の浸漬前後の吸光度の変化
から洗浄効果を評価した。ハードレンズは82%、含水
ソフトレンズは90%の洗浄効果を示した。
ラーゼNY5.0g、N−トリス(ヒドロキシメチル)メ
チル−3−アミノプロパンスルホン酸2.5g、グリセリ
ン30g、ポリリン酸ソーダ0.5gを溶解させ、共雑物
の未溶解物を濾過で除き、コンタクトレンズ用洗浄液を
得た。この液のプロテアーゼ活性は4700単位であっ
た。また、この液の一部を40℃で2週間加熱した後、
プロテアーゼ活性を測定したところ、3950単位で、
活性の保持率は85%であった。この洗浄液0.5gをレ
ンズ保存液10gで希釈した液中に人工汚れを付着させ
たハードレンズ材料と、含水ソフトレンズの試験片を浸
漬し、20℃で2時間静置し、試験片の浸漬前後の吸光
度の変化から洗浄効果を評価した。ハードレンズは80
%、含水ソフトレンズは88%の洗浄効果を示した。
ゼ、ビオプラーゼNY7.0g、グリセリン40g、ポリ
リン酸ソーダ0.1gを溶解させ、共雑物の未溶解物を濾
過で除き、コンタクトレンズ用洗浄液を得た。この液の
プロテアーゼ活性は6800単位であった。また、この
液の一部を40℃で2週間加熱した後、プロテアーゼ活
性を測定したところ、4100単位で、活性の保持率は
60%であった。この洗浄液0.5gを生理食塩水10g
で希釈した液中に人工汚れを付着させたハードレンズ材
料と含水ソフトレンズの試験片を浸漬し、20℃で2時
間静置し、試験片の浸漬前後の吸光度の変化から洗浄効
果を評価した。ハードレンズは71%、含水ソフトレン
ズは60%の洗浄効果を示した。
ゼ、ビオプラーゼNY5.0g、グリセリン30g、ポリ
オキシエチレンフィトステロール0.001g、エチレン
ジアミン四酢酸四ナトリウム0.1gを溶解させ、共雑物
の未溶解物を濾過で除き、コンタクトレンズ用洗浄液を
得た。この液のプロテアーゼ活性は4900単位であっ
た。また、この液の一部を40℃で2週間加熱した後、
プロテアーゼ活性を測定したところ、2500単位で、
活性の保持率は51%であった。この洗浄液0.5gを生
理食塩水10gで希釈した液中に人工汚れを付着させた
ハードレンズ材料と含水ソフトレンズの試験片を浸漬
し、20℃で2時間静置し、試験片の浸漬前後の吸光度
の変化から洗浄効果を評価した。ハードレンズは55
%、含水ソフトレンズは58%の洗浄効果を示した。
ゼ、ビオプラーゼNY5.0g、アスコルビン酸ナトリウ
ム0.5g、グリセリン40g、ポリオキシエチレンフィ
トステロール0.01g、エチレンジアミン四酢酸四ナト
リウム0.1gを溶解させ、共雑物の未溶解物を濾過で除
き、コンタクトレンズ用洗浄液を得た。この液のプロテ
アーゼ活性は4800単位であった。また、この液の一
部を40℃で2週間加熱した後、プロテアーゼ活性を測
定したところ、2600単位で、活性の保持率は54%
であった。この洗浄液0.5gをリン酸緩衝剤を含むレン
ズ保存液10gで希釈した液中に、人工汚れを付着させ
たハードレンズ材料と含水ソフトレンズの試験片を浸漬
し、20℃で2時間静置した後、試験片の浸漬前後の吸
光度の変化から洗浄効果を評価した。ハードレンズは6
0%、含水ソフトレンズは62%の洗浄効果を示した。
1表に示す。この表から、本発明の洗浄液は、液状でプ
ロテアーゼ活性が安定に保たれ、界面活性剤が含まれな
くとも効率良くコンタクトレンズの汚れを除去すること
がわかる。
テアーゼ活性を保持するものであり、刺激性ある界面活
性剤を使用しなくても、非常に洗浄効果に優れた製品と
なしうるので、安定して安全に使用できる。また、ハー
ドレンズ及びソフトレンズいずれに対しても優れた洗浄
効果を発揮する。
Claims (5)
- 【請求項1】 微生物由来のプロテアーゼを、アミノエ
タンスルホン酸、N−メチル−2−アミノエタンスルホ
ン酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−ア
ミノエタンスルホン酸、N−トリス(ヒドロキシメチ
ル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸、N、N−
ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンス
ルホン酸、N−テトラデシル−N−(2−ヒドロキシエ
チル)−2−アミノエタンスルホン酸、N−(ナフチ
ル)−2−アミノエタンスルホン酸、N−(2−アセタ
ミド)−2−アミノエタンスルホン酸、2−(モルホリ
ノ)エタンスルホン酸、3−(N−モルホリノ)−2−
ヒドロキシプロパンスルホン酸、2−シクロヘキシルア
ミノエタンスルホン酸、3−シクロヘキシルアミノエタ
ンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−
N’−2−エタンスルホン酸及びこれらの塩類からなる
群から選ばれる1以上のアミノスルホン酸誘導体と共に
含有するものであり、該アミノスルホン酸誘導体の含有
量が0.1〜5重量%であることを特徴とするコンタク
トレンズ用の酵素洗浄液。 - 【請求項2】 アスコルビン酸誘導体から選ばれる少な
くと一種の化合物を併含することを特徴とする請求項1
の洗浄液。 - 【請求項3】 アスコルビン酸誘導体の含有量が0.1
〜5重量%である請求項2の洗浄液。 - 【請求項4】 ポリヒドロキシ化合物を5〜50重量%
含有する請求項1〜3いずれか1項の洗浄液。 - 【請求項5】 等張剤、緩衝剤、防腐剤、界面活性剤及
びキレート剤からなる群から選ばれる少なくとも一種の
薬剤を含む請求項1〜4いずれか1項の洗浄液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6191824A JP2838368B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | コンタクトレンズ用の酵素洗浄液 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6191824A JP2838368B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | コンタクトレンズ用の酵素洗浄液 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0836150A JPH0836150A (ja) | 1996-02-06 |
JP2838368B2 true JP2838368B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=16281136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6191824A Expired - Lifetime JP2838368B2 (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | コンタクトレンズ用の酵素洗浄液 |
Country Status (1)
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JP5246182B2 (ja) * | 2010-02-24 | 2013-07-24 | ライオン株式会社 | 点眼剤、防腐剤及び防腐力向上剤 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CA2088230A1 (en) * | 1992-02-03 | 1993-08-04 | James Gordon | Detergent composition |
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1994
- 1994-07-22 JP JP6191824A patent/JP2838368B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0836150A (ja) | 1996-02-06 |
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