JPH0813947B2 - 印刷インキ - Google Patents

印刷インキ

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JPH0813947B2 JP63121433A JP12143388A JPH0813947B2 JP H0813947 B2 JPH0813947 B2 JP H0813947B2 JP 63121433 A JP63121433 A JP 63121433A JP 12143388 A JP12143388 A JP 12143388A JP H0813947 B2 JPH0813947 B2 JP H0813947B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 (産業上の利用分野) 本発明は平版印刷で使用される印刷インキにおいて,
インキの乾燥に際して排出される溶剤によって起こる大
気汚染が少なく,かつ,印刷工程におけるセット・乾燥
性や作業性に優れ,更に高品質の印刷物を得ることので
きる印刷インキに関する。
(従来技術) 近年,印刷インキおよび塗料に用いる溶剤はパラフィ
ン系への移行を目指している。その主たる理由は大気汚
染の危険が少ない,臭気が少ない,乾燥時に皮膜からの
離脱性が良好であるあることが挙げられる。一方このパ
ラフィン系の溶剤は極めて溶解力が乏しいという欠点が
ある。また,流動点が高く,冬期には凍結してしまうた
め作業性が悪い。また樹脂面からパラフィン系溶剤に対
する溶解性を改善させる手段としてロジン変性フェノー
ル樹脂の合成時に,パラフィン系溶剤に易溶性の第3成
分で変性する手段が提案されている。例えばカルボン酸
変性石油樹脂(特公昭53−38113号公報),アルキッド
樹脂(特開昭54−89808号公報),エポキシ化油(特開
昭54−135007号公報),高オキシ化合物(特開昭58−15
7874号公報),高級脂肪酸多塩基酸(特開昭55−27373
号公報),フェノール化植物油(特開昭57−2319号公
報,同57−61017号公報)などがある。
これら第3成分を応用したロジン変性フェノール樹脂
はパラフィン系溶剤に対する溶解性が向上し光沢効果の
改善に有効であるが,光沢と相反した性能である溶剤の
離脱性が劣化し,印刷物のセット・乾燥性を劣化させて
いた。
(発明が解決しようとする問題点) このような点から,大気汚染の少ない溶剤で冬期の凍
結がなく,樹脂溶解能力のある溶剤と軟化点が高く,溶
解性に優れた新規製法によるロジン変性フェノール樹脂
とによって得られるインキワニスを用いる事が望まし
い。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は印刷インキ,更には湿し水を使うオフセ
ットインキなどの平版印刷インキにおいて,ナフテン、
イソパラフインまたはノルマルパラフインを主成分とす
る比重が0.78以上,沸点200℃以上で芳香族炭化水素の
含有率が10%以下の溶剤によって,ロジン類およびフェ
ノール類を酸触媒の存在下で加熱反応せしめて得られる
反応物(A)と,炭素数4〜12のアルキル基を含有する
アルキルフェノール類をフェノール類の主成分として使
用したレゾール型フェノール樹脂(B)とを,酸触媒の
存在下でエステル化反応させて得られる反応生成物から
なる印刷インキ樹脂を溶解したワニスを用いる印刷イン
キの発明に至った。
すなわち,本発明に使用されるインキ溶剤は,例えば
炭素数13および14のナフテン,イソパラフインまたはノ
ルマルパラフィンを主成分とするものであり,芳香族炭
化水素の含有率が10重量%以下のものである。本発明者
等の検討において,本発明のインキに使われるインキ溶
剤の比重は0.78以上,好ましくは0.80以上の溶剤が適し
ている。比重が0.78より低い溶剤を使用すると,溶剤組
成において,炭素数が同数でも低比重のノルマルパラフ
インが主たる成分となり,樹脂の溶解力に乏しいため,
インキの流動性や印刷物光沢が不十分になる。さらに,
溶剤の沸点は200℃以上,好ましくは220℃以上の溶剤が
適している。溶剤の沸点が200℃より低いとインキ中の
溶剤が印刷中に蒸発し易くなり,機上安定性を劣化させ
るため好ましくない。
また,溶剤のアニリン点は55〜95℃が好ましい。もし
アニリン点が95℃より高い溶剤を利用すれば樹脂の溶解
力に乏しいため,インキの流動性が不十分であり,その
結果,被印刷体へのレベリングが乏しく,光沢のない印
刷物しか出来ない。また55℃より低いアニリン点の溶剤
を利用したインキは乾燥時のインキ皮膜からの溶剤の離
脱性が悪く,印刷作業性が劣化するか,セットする迄に
要する時間が長く,また,乾燥に要する熱風や赤外線の
エネルギーを多く消費してしまう。
一方,本発明の印刷インキに使われる樹脂は,ロジン
類およびフェノール類を酸触媒の存在下で加熱反応せし
めて得られる反応物(A)と,炭素数4〜12のアルキル
基を含有するアルキルフェノール類をフェノール類の主
成分として使用したレゾール型フェノール樹脂(B)と
を,酸触媒の存在下でエステル化反応させて得られる特
定のフェノール変性ロジン樹脂が本目的に合致する優れ
た印刷インキ用樹脂となる。
以下に,本発明の印刷インキ用樹脂の製造法および得
られた印刷インキ用樹脂の特性について説明する。
本発明における前記反応物(A)(以下,中間体
(A)という)は,ロジン類およびフェノール類を酸触
媒の存在下で加熱反応せしめて得られる反応物である。
ここに,ロジン類とはガムロジン,ウッドロジン,重合
ロジン,トール油ロジン,不均化ロジン,重合ロジン等
をいう。フェノール類としては,石炭酸,クレゾールが
好適である。酸触媒としては,パラトルエンスルホン
酸,ドデシルベンゼンスルホン酸,メタンスルホン酸,
エタンスルホン酸,硫酸,塩酸,三フッ化ホウ素,無水
塩化アルミニウムなどが好ましい。
前記中間体(A)は次の方法を採用して容易に製造し
うる。即ち,前記ロジン類1モルに対し,フェノール類
1.5〜4モルを酸触媒の存在下に約140〜180℃で4〜14
時間反応させる。更に反応系内を最終温度が250〜300℃
となるまで徐々に昇温しながら未反応フェノール類を留
去する。酸触媒の使用量については特に制限はないが,
通常ロジン類に対して0.05〜0.5%(重量%,以下同
様)とされる。該中間体の構造は未だ不明確ではある
が,フェノール類とロジン類がフリーデルクラフト反応
してフェノール類のパラ位の水素原子がロジン類により
置換されたものが主反応生成物であると考えられる。該
中間体は,酸価100〜110,水酸基価60〜90,軟化点100〜1
20℃の範囲となるよう前記反応を操作することにより適
宜調整しうる。
前記中間体(A)との反応に供されるレゾール型フェ
ノール樹脂(以下,樹脂(B)という)としては以下の
ものがあげられる。
即ち,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化カ
ルシウム,アンモニア等のアルカリ触媒の存在下に,ホ
ルムアルデヒドあるいはパラホルムアルデヒド等のホル
ムアルデヒド供給物質と以下のフェノール類とを反応し
て得られるレゾール型フェノール樹脂の初期縮合物を例
示しうる。
樹脂(B)のフェノール成分としては,例えば石炭
酸,クレゾール,sec−ブチルフェノール,t−ブチルフェ
ノール,アミルフェノール,シクロヘキシルフェノー
ル,オクチルフェノール,ノニルフェノール,ドデシル
フェノール,フェニルフェノール,クミルフェノールな
どがあるが,なかでもブチルフェノール,オクチルフェ
ノール,ノニルフェノール等のアルキルフェノールを主
成分とするのが溶解性の点から好ましい。
樹脂(B)は公知方法を採用して容易に製造でき,具
体的には以下の反応条件を適宜設定できる。即ち,ホル
ムアルデヒドの使用量は,該フェノール類1モルに対し
て通常1〜4モル程度,好ましくは1.5〜3モルとされ
る。アルカリ触媒は,フェノール類に対して通常は0.5
〜30モル%の範囲で使用される。反応温度は40〜100℃
程度,反応時間は2〜8時間程度とされる。このように
して得られる樹脂(B)は通常は分子量(ポリスチレン
換算重量平均分子量)400〜3500程度の範囲となる適宜
調整するのがよい。
かくして得られた中間体(A)と樹脂(B)とを以下
の条件下に酸触媒を使用してエステル化反応させること
により本発明の印刷インキ用樹脂を収得しうる。また必
要により多価アルコールを反応成分として併用すること
ができる。
本発明の印刷インキ用樹脂を収得するにあたり,中間
体(A)と樹脂(B)との仕込比率は得られるインキ用
樹脂の光沢,溶解性,軟化点を考慮して適宜決定され,
通常は中間体(A)100部(重量部,以下同様)にたい
して5〜140部程度,好ましくは20〜100部の範囲とすす
るのがよい。140部を越える場合には得られるインキ用
樹脂の色調が好ましくない。
酸触媒の種類については特に制限はされず,前記中間
体(A)の製造に際して用いられる各種のものをそのま
ま使用できる。該触媒の使用量は通常中間体に対して通
常は0.01〜0.3重量%とされる。尚,必要によりエステ
ル化の助触媒としてトリフェニルフォスファイト,トリ
フェニルフォスフェートなどを使用することもでき,こ
れらは得られる樹脂の色調劣化防止にも効果がある。
本発明において,エステル化反応とは中間体(A)と
樹脂(B)のみを使用し多価アルコールを使用しない場
合には,中間体(A)中に存在するロジンに由来するカ
ルボキシル基もしくはフェノール類に由来する水酸基と
樹脂(B)のメチロール基もしくは樹脂(B)のフェノ
ールに由来するフェノール性水酸基との間で生じる脱水
反応をいい,他方,多価アルコールを併用する場合に
は,上記脱水反応のみならずロジンに由来するカルボキ
シル基と多価アルコールに由来するアルコール性水酸基
との間での脱水反応も含めていうものとする。
前記エステル化反応は,以下のようにして実施され
る。即ち,該エステル化反応は例えば前記中間体
(A),樹脂(B)および必要により多価アルコールの
それぞれ所定量を酸触媒の存在下に約200〜270℃,5〜15
時間攪拌しながら所望の酸価,軟化点となるまでエステ
ル反応せしめる。尚,該エステル化反応に際しては,酸
触媒の仕込時期は特に制限はされず,中間体(A),樹
脂(B),多価アルコールと同時に仕込みするか,ある
いは中間体(A)をあらかじめ加熱しておきこれに樹脂
(B)および酸触媒を混合滴下した後,多価アルコール
を仕込んでもよい。
前記したように多価アルコールは本発明のエステル化
工程において任意成分として使用されるものであり,本
発明においては特に制限はされず,各種公知のものを使
用できる。かかる具体例としては,グリセリン,トリメ
チロールエタン,トリメチロールプロパン,ジエチレン
グリコール,ペンタエリスリトール等があげられる。か
かる多価アルコールの使用量は得られる印刷インキ用樹
脂の溶解性と密接に関係するためある程度制限され,通
常は中間体(A)に対して最大限10重量%,好ましくは
6重量%までとするのがよい。10重量%を越える場合は
溶解性が低下するため好ましくない。
かくして得られる反応生成物は,その酸価が通常は50
以下,好ましくは40以下とされる。酸価が50を越える場
合は,印刷時に汚れ等のトラブルを生じる傾向があるた
めである。また樹脂の軟化点は,通常は160℃以上,好
ましくは170℃以上とされる。160℃未満の場合には乾燥
性,セットが顕著に低下するためである。
本発明の印刷インキ用ワニスの作成はナフテン,イソ
パラフィンまたはノルマルパラフィンを主成分とする比
重が0.78以上,沸点200℃以上で芳香族炭化水素の含有
率が10%以下の石油系溶剤20〜70重量%とロジン類およ
びフェノール類を酸触媒の存在下で加熱反応せしめて得
られる反応物(A)〔=中間体(A)〕と炭素数4〜12
のアルキル基を有するアルキルフェノール類をフェノー
ル類の主成分として使用したレゾール型フェノール樹脂
(B)〔樹脂(B)〕とを,酸触媒の存在下でエステル
化反応させて得られる反応生成物からなる印刷インキ用
樹脂30〜60重量%の他,アマニ油,桐油,米ぬか油,大
豆油等の乾性油,およびこれらの重合油,または乾性油
アルキッド樹脂を,必要に応じて1〜30重量%添加し,1
80℃で溶解する。実際の使用に当たってはオクチル酸ア
ルミニウム,ステアリン酸アルミニウム,オクチル酸ジ
ルコニウム,アルミニウムトリイソプロポキサイド,ア
ルミニウムジイソプロポキサイドモノアセチルアセテー
ト等による公知のゲル化剤を利用してゲルワニスにする
ことが望ましい。また着色剤としては黄色,紅色,藍
色,または墨色などの顔料を分散し,必要に応じて耐摩
擦向上剤,インキドライヤー,乾燥抑制剤等のコンパウ
ンドを添加し,適切な粘度となるよう調整することで枚
葉オフセットインキ,オフ輪インキ等のオフセットイン
キとなる。
また新聞インキや凸版インキとしても使用ができる。
なお,前記インキ調製の際には,ロジン変性フェノー
ル樹脂などの公知の印刷インキ用樹脂を適当量併用しう
ることはもとよりである。
以下,具体例をあげて本発明をさらに詳しく説明する
が,本発明はこれらのみに限定されないことはもとより
である。なお,以下「部」とは重量部を示す。
中間体製造例1 撹拌機,リービッヒ冷却管および温度計を付したフラ
スコにガムロジン1000部,石炭酸1000部および助触媒と
してパラトルエンスルホン酸0.7部を仕込み,150〜170℃
まで昇温する。同温度で5時間反応を行い,未反応石炭
酸を留去させながら更に250〜260℃まで昇温し,ロジン
−フェノール反応物(以下,中間体という)を約1250部
得た。該反応物の酸価は107,軟化点は110℃,水酸基価
は75であった。当該反応物を中間体1とする。
中間体製造例2 中間体製造例1において石炭酸の使用量を570部に減
少させ,また150〜170℃での反応時間を10〜13時間に延
長させた他は同様の操作を行い,酸価105,軟化点120
℃,水酸基価70の中間体約1200部を得た。当該反応物を
中間体2とする。
レゾール樹脂製造例1 攪拌機,リービッヒ冷却管および温度計を付したフラ
スコ中に,パラオクチルフェノール1000部,37%ホルマ
リン800部及び48%水酸化ナトリウム110部を仕込み,撹
拌下に90℃まで昇温し,同温度で3時間反応した。つい
でトルエン500部を加えて溶解させた後,6N塩酸120部,
水1000部の塩酸溶液を添加して水酸化ナトリウムを中和
し,静置した。上澄水層と樹脂層を分離し,更に樹脂層
を水洗することにより,不揮発分66%のレゾール型フェ
ノール樹脂初期縮合物のトルエン溶液約1500部を得た。
また該樹脂の分子量は1000であった。当該樹脂をレゾー
ル1とする。
レゾール樹脂製造例2 レゾール樹脂製造例1において,パラオクチルフェノ
ール1000部に代えてパラオクチルフェノール700部およ
びパラターシャリーブチルフェノール220部を使用した
他は,同様の操作を行い,不揮発分64%のレゾール型フ
ェノール樹脂初期縮合物のトルエン溶液約1350部を得
た。また該樹脂の分子量は1150であった。当該樹脂をレ
ゾール2とする。
レゾール樹脂製造例3 レゾール樹脂製造例1において,パラオクチルフェノ
ール1000部に代えてパラオクチルフェノール700部およ
びパラノニルフェノール320部を使用した他は,同様の
操作を行い,不揮発分66%のレゾール型フェノール樹脂
初期縮合物のトルエン溶液約1500部を得た。また該樹脂
の分子量は950であった。当該樹脂をレゾール3とす
る。
樹脂製造例1 攪拌機,分水器付き還流冷却管および温度計を付した
フラスコに,中間体製造例1で得られた中間体1000部お
よびレゾール樹脂製造例1で得られたレゾール型フェノ
ール樹脂初期縮合物のトルエン溶液約600部(固形分と
して400部に相当),エステル化触媒としてパラトルエ
ンスルホン酸1部および助触媒としてトリフェニルフォ
スファイト1部を仕込み,トルエンを留去させながら加
熱昇温し,250〜260℃まで10時間エステル化反応を行
い,本発明の印刷インキ用樹脂1を得た。このものの酸
価は16,軟化点は184℃であった。
樹脂製造例2〜6 樹脂製造例1において,使用中間体の種類,該中間体
の使用量,使用レゾール型フェノール樹脂初期縮合物の
トルエン溶液の種類,該溶液の使用量およびトリフェニ
ルフォスファイトの使用量のうち少なくとも1種を表−
1に示すように変化させた他は同様の操作を行い,樹脂
2〜8を得た。これらの樹脂の酸価、軟化点を表−2に
示す。
樹脂製造例7 攪拌機,分水器付き還流冷却管および温度計を付した
フラスコに,中間体製造例1で得られた中間体1000部お
よびレゾール樹脂製造例1で得られたレゾール型フェノ
ール樹脂初期縮合物のトルエン溶液約900部(固形分と
して600部に相当),パラトルエンスルホン酸0.2部およ
びトリフェニルフォスファイト0.5部を仕込み,トルエ
ンを留去させながら250〜260℃まで加熱昇温した。更に
同温度でグリセリン50部を仕込み6時間エステル化反応
を行い,樹脂9を得た。このものの酸価は21,軟化点は1
73℃であった。
ワニス製造例1 攪拌機,コンデンサー,温度計付き4つ口フラスコに
表−3に示した樹脂185部,同じく表−3に示した溶剤1
75部,00号アマニ油重合油40部を仕込み,窒素ガスを吹
き込みながら加熱し,180℃として30分攪拌して溶解し実
施例のワニス1〜17および比較例のワニス1〜9を得
た。
ゲルワニス製造例1 ワニス製造例1で得たワニス340部を攪拌機,コンデ
ンサー,温度計付き4つ口フラスコに仕込み,窒素ガス
を吹き込みながら攪拌,昇温し,80℃として表−3に示
した溶剤24部にオクトープA1(ホープ製薬製ゲル化剤)
6部を分散させたゲル化剤30部を添加し,170℃まで昇温
し30分間攪拌してゲルワニスとした。このゲルワニスを
実施例のゲルワニス1〜17および比較例のゲルワニス1
〜9とする。
ゲルワニス製造例2 ゲルワニス製造例1で示した反応装置にワニス製造例
1で示したワニス10を340部仕込み,窒素ガスを吹き込
みながら攪拌,昇温し,100℃としてアルミニウム,ジイ
ソプロポキサイドモノアセチルアセトネート4部をエク
ソールD110 8部に混和したゲル化剤12部を添加し,180℃
に昇温し1時間反応させてゲルワニス化し,実施例のゲ
ルワニス18を得た。
インキ製造例 ゲルワニス製造例1,2で作成したゲルワニス65部,カ
ーミン6BA(東洋インキ製造(株)製紅顔料)18部を3
本ロールを用いて分散し,実施例1〜8および比較例1
〜3はコバルトドライヤーを1部添加後,表−1に示し
た組み合わせのワニス,ゲルワニス,溶剤を用いて総量
が100部でタック値が9.0〜10.0,フロー値が19.0〜20.0
(25℃における)となるよう調整し,実施例1〜8のイ
ンキおよび比較例1〜3のインキを得た。
また,実施例9〜18および比較例4〜9は,表−3に
示した組み合わせのワニス,ゲルワニス,溶剤を用いて
総量が100部でタック値が5.5〜6.0,フロー値が19.0〜2
0.0となるよう調整し,実施例9〜18および比較例4〜
9のインキを得た。
製インキ溶剤 表−4に溶剤の各種物性を示す。
〔印刷試験〕 実施例1〜8,比較例1〜3のインキについて三菱重工
製 DAIYA−I型枚葉オフセット印刷機を用い,裏づき
防止用のスプレーを散布せず印刷し,枚葉オフセットイ
ンキとしての諸適性を確認した。また,実施例9〜18,
比較例4〜9のインキは三菱重工製リソピア500オフセ
ット輪転印刷機,井上金属製TECドライヤー装置を用い
て印刷し,オフセット輪転インキとしての諸適性を確認
した。
評価結果を表−5,表−6に示した。なお,評価法は次
の通りである。
棒積み性−裏づきしない限界の紙の積み枚数で示した。
乾燥温度−排紙直後の印刷物でベタツキのない状態を乾
燥とし,その時点でのドライヤー出口での紙面温度で判
定した。
光沢−印刷物を村上色彩製光沢計GM26D(60°−60°)
を用いて測定した。
温度依存性−インキを0℃で48時間保存し,パーチ上か
ら指頭で押し,硬さを判定した。
以上の通り本発明のインキは乾燥性(溶剤の離脱性)
がよく,印刷物光沢に優れ,かつ低温時の増粘の少な
い,優れた印刷インキである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロジン類およびフェノール類を酸触媒の存
    在下で加熱反応せしめて得られる反応物(A)と,炭素
    数4〜12のアルキル基を含有するアルキルフェノール類
    をフェノール類の主成分として使用したレゾール型フェ
    ノール樹脂(B)とを,酸触媒の存在下でエステル化反
    応させて得られる反応生成物からなる印刷インキ樹脂
    を,比重が0.78以上,沸点が200℃以上で,芳香族炭化
    水素の含有率が10重量%以下である石油系溶剤に溶解し
    たワニスを用いてなることを特徴とする印刷インキ。
  2. 【請求項2】上記印刷インキ用樹脂において,反応物
    (A)の仕込量に対して10重量%を超えない範囲の多価
    アルコールを用いてエステル化反応させてなる印刷イン
    キ用樹脂を用いた請求項1記載の印刷インキ。
  3. 【請求項3】溶剤の流動点が−5℃以下で,かつ溶剤の
    アニリン点が55〜95℃の範囲である溶剤を用いる請求項
    1または2記載の印刷インキ。
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