JP3298268B2 - ロジンフェノール樹脂の製造方法 - Google Patents

ロジンフェノール樹脂の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非芳香族系インキ溶剤
に適した印刷インキ用樹脂の製造方法に関する。
【従来の技術】従来、印刷インキ及び塗料に用いられる
溶剤としては芳香族含有溶剤が使用されてきた。ところ
が近年、有機溶剤による大気汚染等の環境問題や作業環
境の安全衛生の問題が指摘され、これを受けてナフテン
分及びパラフィン分を主体とする非芳香族系インキ溶剤
への置換が検討されている。しかし、このような非芳香
族系インキ溶剤は、極めてロジン変性フェノ−ル樹脂に
対する溶解力に乏しいという欠点がある。例えば、該溶
剤のアニリン点は、同沸点範囲の芳香族系インキ溶剤と
比較して12〜16℃前後高くなっている。そのため従
来のロジン変性フェノール樹脂に於て、そのまま同沸点
の該溶剤に置換しただけでは溶解力が不足し、印刷イン
キの光沢の低下や印刷適性不良を引き起こす。
【0002】また、近年印刷速度の高速化が進むにつ
れ、耐ミスチング性等の高速適性を満足させるために、
インキ用樹脂の高分子量化は不可欠となりつつある。つ
まり、従来のロジン変性フェノール樹脂に比較して、非
芳香族系インキ溶剤に対し高溶解性を示し、かつ分子量
の高い印刷インキ用樹脂の開発が望まれている。ロジン
変性フェノール樹脂の溶解性を上げる手段として従来よ
り(1)ロジン変性フェノール樹脂のフェノール成分と
してC9以下のアルキル基を有するフェノールを多量に
用いる方法、(2) 高級脂肪酸、乾性油アルキド樹脂、
乾性油などの線状の改質成分を併用する方法などが採用
されてきた。しかしながら、一般には光沢と乾燥やミス
チングとは相反する性能であり、これら諸特性のバラン
スをとることは困難な場合が多く、上記のいずれの手段
によっても乾燥が遅くなり耐ミスチング性が低下する傾
向がある。
【0003】また、ロジン類と、オクチルフェノールお
よびノニルフェノールから選ばれる少なくとも1種のフ
ェノール成分を用いてなるレゾール型フェノール樹脂と
を、酸触媒の存在下に加熱反応せしめて酸価を下げ、溶
解性を向上させてなる印刷インキ用樹脂が特開昭59−
191776号公報に開示されている。同様に、ロジン
類とフェノール類を酸触媒の存在下で反応せしめて得ら
れる反応物(A)と、炭素数4〜12のアルキル基を有
するアルキルフェノール類を使用したレゾール型フェノ
ール樹脂(B)とを、酸触媒の存在下で反応せしめて酸
価を下げ、溶解性を向上させてなる印刷インキ用樹脂が
特開平1−275677号公報に開示されている。しか
し、これら手段で得られる印刷インキ用樹脂は、いづれ
も溶解性に優れるが、高速適性を満足しうるに足る分子
量が得られない。その為、多価アルコールやエポキシ等
を併用して高分子量化を行ないうるが、これら樹脂の溶
解性は、大きく低下する不利がある。しかして、非芳香
族系インキ溶剤の使用時に於いて、十分な溶解性を保持
し、高光沢かつ乾燥性、セット、高速適性(耐ミスチン
グ性)、乳化特性等の要求性能(以下、印刷適性とい
う)を同時に満足する印刷インキ用樹脂の開発が要望さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、光沢向
上を指向した従来公知のロジン変性フェノール樹脂では
非芳香族系インキ用溶剤の使用に於いては、印刷適性を
満足しえないという実状に鑑み、該課題を解決しうる新
規なロジン変性フェノール樹脂を開発せんとしたもので
ある。
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑みて、本発
明者らは目的性状のオフセット印刷インキ組成物を提供
しうるロジン変性フェノール樹脂を見出すべく鋭意検討
を行なった。その結果、下記の特定反応生成物をバイン
ダー樹脂として使用した場合には、本目的に合致する優
れた印刷インキ組成物を容易に収得しうるという事実を
見い出した。本発明はこの新しい知見に基づいて初めて
完成されたものである。
【0005】即ち、本発明は、ロジン類と、C10〜C
20のアルキル基を有するフェノール類(ただし、該ア
ルキル基がメタ位に置換しているフェノール類を除
く。)を用いてなるレゾール型フェノール樹脂と、多価
アルコールとを、酸触媒の存在下で加熱反応せしめ
量平均分子量が3万〜25万のロジン変性フェノール樹
の製造方法であって、該樹脂の溶解性が、炭素数15
の脂肪族炭化水素溶剤に対して、30重量%以下の該溶
液で25℃にて濁りを生じないことを特徴とするロジン
変性フェノール樹脂の製造方法に関する。
【0006】本発明のロジン変性フェノール樹脂はロジ
ン類(以下、成分(A) という)、レゾール型フェノ
ール樹脂(以下、成分(B)という)、多価アルコール
(以下、成分(C)という)、酸触媒(以下、成分
(D) という)を必須構成要素とするものである。こ
こに、成分(A)としては、ガムロジン、トール油ロジ
ン、ウッドロジン、不均化ロジン、重合ロジン及びその
変性物等が挙げられる。
【0007】成分(B)のフェノール類としては、例え
ば4−デシルフェノ−ル、4−(1−ブチルヘキシル)
フェノ−ル、4−(1−メチルノニル)フェノ−ル、4
−(1−エチルオクチル)フェノ−ル、4−(1−プロ
ピルヘプチル)フェノ−ル、4−(1−エチル−1−メ
チルヘプチル)フェノ−ル、4−[1−メチル−1−
(1−メチルエチル)ヘキシル]フェノ−ル、4−
(1,1−ジメチルオクチル)フェノ−ル、4−[1−
メチル−1−(1−メチルプロピル)ペンチル]フェノ
−ル、4−ウンデシルフェノ−ル、4−(1−ペンチル
ヘキシル)フェノ−ル、4−(1−メチルデシル)フェ
ノ−ル、4−(1−エチルノニル)フェノ−ル、4−
(1−プロピルオクチル)フェノ−ル、4−(1−ブチ
ルヘプチル)フェノ−ル、4−ドデシルフェノ−ル、4
−(1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル)
フェノ−ル、4−(1−エチルデシル)フェノ−ル、4
−(1−プロピルノニル)フェノ−ル、4−(1−ブチ
ルオクチル)フェノ−ル、4−(1−ペンチルヘプチ
ル)フェノ−ル、4−(1−メチルウンデシル)フェノ
−ル4−(1,1−ジメチルデシル)フェノ−ル、4−
(1,3,5,7−テトラメチルオクチル)フェノ−
ル、4−トリデシルフェノ−ル、4−(1−プロピルデ
シル)フェノ−ル、4−(1−ブチルノニル)フェノ−
ル、4−(1−ペンチルオクチル)フェノ−ル、4−
(1−ヘキシルヘプチル)フェノ−ル、4−(メチルド
デシル)フェノ−ル、4−テトラデシルフェノ−ル、4
−ペンタデシルフェノ−ル、4−ヘキサデシルフェノ−
ル、4−(1−メチルペンタデシル)フェノ−ル、4−
(1−ヘキシルデシル)フェノ−ル、4−(1−ブチル
ドデシル)フェノ−ル、4−(1−プロピルトリデシ
ル)フェノ−ル、4−(1−エチルテトラデシル)フェ
ノ−ル、4−(1−ヘプチルノニル)フェノ−ル、4−
(1−ペンチルウンデシル)フェノ−ル、4−ヘプタデ
シルフェノ−ル、4−オクタデシルフェノ−ル、4−
(1−メチルヘプタデシル)フェノ−ル、4−ノナデシ
ルフェノ−ル、4−アイコシルフェノ−ル、4−(1−
メチルノナデシル)フェノ−ルなどを例示できる。また
本発明は必ずしもC10〜C20のアルキルフェノール
のみに限定されるものではなく、通常の汎用のフェノー
ル類、例えば石炭酸、クレゾール、ブチルフェノール、
アミルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノ
ール、フェニルフェノール、クミルフェノールなどと併
用することができる。ただし、石炭酸、クレゾール、ブ
チルフェノール、クミルフェノール等の使用量が余りに
多くなり過ぎると溶解性が低下することが多い。
【0008】成分(B)のアルデヒド成分としてはホル
ムアルデヒドあるいはパラホルムアルデヒドなどがあげ
られる。アルデヒドのフェノール成分に対する使用量
は、フェノール成分1モルに対して1〜4モル、好まし
くは1. 5〜3モルとされる。レゾール型フェノール樹
脂は公知のものであり、アルカリ触媒の存在下で反応せ
しめて得られる。アルカリ触媒としてはナトリウム、カ
ルシウム、亜鉛、カリウム、マグネシウム などの酸化
物、水酸化物もしくは酢酸塩、またはアンモニア、低級
有機アミンなどがあげられ、これらはフェノール成分に
対して0. 1〜5重量%の割合で使用される。成分
(B)の使用量は、ともに得られるロジン変性フェノー
ル樹脂の溶解性、軟化点を考慮して適宜決定される。成
分(B)の使用量は成分(A)100重量部に対し、通
常30〜120重量部程度、好ましくは40〜100重
量部とされる。該使用量が30重量部に満たない場合に
は、目的とする溶解性を持つロジン変性フェノール樹脂
を得られず、また120重量部を越える場合には溶解性
が良くなりすぎるため、セット、ミスチングが悪化しい
ずれも好ましくない。成分(C)としては、特に限定は
されず、各種公知のものを使用でき、その具体例として
は、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ジエチレングリコール、ペンタエリスリト
ール等が挙げられる。
【0009】成分(C)の使用量は、成分(A)1モル
の使用量に対し0. 2モル〜0. 7モル、好ましくは
0. 3〜0. 6モルとされる。該使用量が0. 2モルに
満たない場合には目的とする分子量を持つロジン変性フ
ェノール樹脂が得られず、また0.7モルを越える場合
は目的とする溶解性を持つロジン変性フェノール樹脂が
得られない。成分(D)としては、パラトルエンスルホ
ン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、メタンスルホン
酸、エタンスルホン酸等のスルホン酸塩または硫酸、塩
酸等の鉱酸があげられ,使用量としては成分(A),
(B)の合計100重量部に対し0. 01〜2重量部程
度とされる。本発明においては、前記の構成要素を所定
量づつ使用する限り、その反応方法は特に限定されず、
従来公知のロジン変性フェノール樹脂の製造方法をその
まま採用して本発明のインキ用樹脂を容易に収得しう
る。
【0010】また、本発明のロジン変性フェノール樹脂
の溶解性は、炭素数15の脂肪族炭化水素溶剤を用いた
溶解性が、25℃で30重量%以下であることが望まし
い。溶解性を表す方法は、使用する溶剤で樹脂を加熱溶
解後、25℃に於いて溶剤を滴下撹拌し、系が白く、濁
り始める点の溶液中の樹脂重量%をもって表示する。従
って相溶性のよい樹脂ほど白濁する点の樹脂重量%が低
くなる。尚、本明細書の実施例においては、炭素数15
のノルマルペンタデカンを用いて測定した溶解性をもっ
て示した。本発明のロジン変性フェノール樹脂の分子量
は 3万〜25万、好ましくは4万〜20万程度とされ
る。3万未満の場合には耐ミスチング性が顕著に低下す
るためである。尚、該樹脂の軟化点は、特に制限されな
いが、通常120℃以上、好ましくは120〜200℃
程度とされる。120℃未満の場合には乾燥性、セット
が顕著に低下するためである。かくして得られた本発明
のロジン変性フェノール樹脂は、通常の方法により各種
公知の顔料、非芳香族系溶剤、乾性油、耐摩擦性向上
剤、ドライヤー等の各種添加剤等を適宜配合して練肉す
ることにより印刷インキとすることができる。該インキ
は、特にオフセット印刷に使用しうるほか、水なし平版
印刷、凸版印刷、グラビア印刷にも好適に使用すること
ができる。尚、上記インキ調製の際、本発明の効果を低
減させない範囲内でロジン変性フェノール樹脂等の公知
の印刷インキ用樹脂を併用してもよい。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、例中、部、%は、それぞれ重量部、重量%である。 製造例1 (レゾール型フェノール樹脂初期縮合物の製法)撹拌
機、水分離器付還流冷却器、温度計を付した四ツ口フラ
スコ中に4−(1,1−ジメチルオクチル)フェノール
1000部、35%ホルマリン875部、93%水酸化
ナトリウム60部から成る混合物を90℃に加熱し、3
時間反応させた後、1000部のトルエンを加え、樹脂
をトルエンに溶解し、6N塩酸125部、水1000部
の塩酸溶液を添加し、撹拌、静置し、PH5〜6の上澄
層を取り出し、水洗して、不揮発分50%のレゾール型
フェノール樹脂(初期縮合物)Aのトルエン溶液約20
00部を得た。
【0012】製造例2 製造例1で示した工程で、4−(1,1ジメチルオクチ
ル)フェノールを4−(1,1,3,3,5,5−ヘキ
サメチルヘキシル)フェノールに変更した以外は同様の
操作を行い、不揮発分50%のレゾール型フェノール樹
脂(初期縮合物)Bのトルエン溶液約2000部を得
た。 製造例3 製造例1で示した工程で、4−(1,1ジメチルオクチ
ル)フェノールを4−ペンタデシルフェノールに変更し
た以外は同様の操作を行い、不揮発分50%のレゾール
型フェノール樹脂(初期縮合物)Cのトルエン溶液約2
000部を得た。 製造例4 製造例1で示した工程で、4ー(1,1−ジメチルオク
チル)フェノ−ルを4−(1−メチルペンタデシル)フ
ェノールに変更した以外は同様の操作を行い、不揮発分
50%のレゾール型フェノール樹脂(初期縮合物)Dの
トルエン溶液約2000部を得た。
【0013】製造例5 製造例1で示した工程で、4−(1,1ジメチルオクチ
ル)フェノールを4−(1−メチルノナデシル)フェノ
ールに変更した以外は同様の操作を行い、不揮発分50
%のレゾール型フェノール樹脂(初期縮合物)Eのトル
エン溶液約2000部を得た。 製造例6 製造例1で示した工程で、4−(1,1ジメチルオクチ
ル)フェノールを4−オクチルフェノールに変更した以
外は同様の操作を行い、不揮発分50%のレゾール型フ
ェノール樹脂(初期縮合物)Fのトルエン溶液約200
0部を得た。 実施例1 撹拌機、リービッヒ冷却管温度計を付した4ツ口フラス
コに、ガムロジン1000部、レゾール型フェノール樹
脂A1200部(フェノール樹脂600部相当)、グリ
セリン40部、触媒としてパラトルエンスルホン酸3部
仕込み、トルエンを留去させながら加熱して、250〜
260℃で3時間反応を行い、酸価20、軟化点169
℃、ノルマルペンタデカンの白濁点25%のロジン変性
フェノール樹脂約2000部を得た。
【0014】実施例2〜5 実施例1において、使用したレゾール型フェノール樹脂
Aを表1に示す組成に変えて使用した他は同様にして反
応を行い、本発明のロジン変性フェノール樹脂を得た。
樹脂恒数は表1に示す。 実施例6〜8 実施例1において、使用したレゾール型フェノール樹脂
Aを表1に示す組成に、また該フェノ−ル樹脂の使用量
を表1に示すように変えて使用した他は同様にして反応
を行い、本発明のロジン変性フェノール樹脂樹脂を得
た。樹脂恒数は表1に示す。 実施例9〜10 実施例1において、使用したレゾール型フェノール樹脂
Aを表1に示す組成に、また使用するグリセリンの量を
表1に示すように変えて使用した他は同様にして反応を
行い、本発明のロジン変性フェノール樹脂樹脂を得た。
樹脂恒数は表1に示す。
【0015】実施例11〜12 実施例1において、使用したレゾール型フェノール樹脂
Aを表1に示す組成に変えて使用した他は同様にして反
応を行い、本発明のロジン変性フェノール樹脂樹脂を得
た。樹脂恒数は表1に示す。 比較例1〜3 実施例1において、使用したレゾール型フェノール樹脂
Aを表1に示す組成に、また使用するグリセリンの量を
表1に示すように変えて使用した他は同様にして反応を
行い、比較用樹脂を得た。樹脂恒数は表1に示す。 比較例4 実施例1において、使用したレゾール型フェノール樹脂
Aを表1に示す組成に、また使用するグリセリンの量及
びパラトルエンスルホン酸量を表1に示すように変えて
使用した他は同様にして反応を行い、比較用樹脂を得
た。樹脂恒数は表1に示す。 比較例5〜6 実施例1において、使用したレゾ−ル型フェノ−ル樹脂
を表1に示す組成に、また、使用するグリセリンの量を
表1に示すように変えて使用した他は同様にして反応を
行い、比較用樹脂を得た。樹脂恒数は表1に示す。
お、表1中の用語の意味及び測定方法は以下のとおりで
ある。 PTS:パラトルエンスルホン酸 白濁:如何なる濃度にしても全く溶解性を示さない状態
をいう。 溶解性:前記のとおり 分子量:ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
り、分子量既知のポリスチレン重合体のリテンションタ
イムを測定し、それと、測定すべき樹脂のリテンション
タイムを比較して、測定すべき樹脂の分子量を決定し
た。 軟化点:ボールアンドリング法により測定した。
【0016】
【表1】
【0017】(インキ調製) 得られたロジン変性フェノール樹脂47、アマニ油2
及び日石AFソルベント7号(日本石油(株)製)
31. 6、AL−CH(川研ファインケミカル製ゲル
化剤)1. 4%からなるゲルワニス67部に顔料(カー
ミン6B)20部日石AFソルベント7号13部を混和
後3本ロールにより練肉し、インキのタック値が6. 0
±0. 5、フロー値が20±0. 5となるよう適宜調整
した。各実施例、比較例で得られたインキの光沢、セッ
ト時間およびミスチングの発生の有無についを表2に示
した。インキの性能試験の方法は下記のとおりである。
【0018】
【表2】
【0019】(性能試験) 光 沢:インキ0. 3ccをRIテスター((株)明製作
所製)にてコート紙に展色した後、160℃オーブンで
3秒乾燥し、60°−60°光沢計により測定した。 セット:インキ0. 3ccをRIテスターにてコート紙に
展色した後、展色物を160℃循風乾燥機中に入れ、指
触粘着感のなくなった時間(秒)を測定した。ミスチング:東洋精機製INK−O−METERにイン
キを付着させ、ローラー群を回転させ、その時のインキ
の飛散状態をINK−O−METERの周辺においた白
紙の汚れ具合を目視で判定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−191776(JP,A) 特開 昭62−127370(JP,A) 特開 平5−279612(JP,A) 特開 平7−3198(JP,A) 特開 平6−41487(JP,A) 特開 平1−275677(JP,A) 特開 昭63−30579(JP,A) 特開 昭61−287919(JP,A) 特開 平1−292079(JP,A) 特開 平7−70500(JP,A) 特開 平7−179546(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 8/00 - 8/38 C09D 11/02 - 11/14 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロジン類と、C10〜C20のアルキル
    基を有するフェノール類(ただし、該アルキル基がメタ
    位に置換しているフェノール類を除く。)を用いてなる
    レゾール型フェノール樹脂と、多価アルコールとを、酸
    触媒の存在下で加熱反応せしめ重量平均分子量が3万
    〜25万のロジン変性フェノール樹脂の製造方法であっ
    て、該樹脂の溶解性が、炭素数15の脂肪族炭化水素溶
    剤に対して、30重量%以下の該溶液で25℃にて濁り
    を生じないことを特徴とするロジン変性フェノール樹脂
    の製造方法
  2. 【請求項2】 多価アルコールの使用量が、ロジン類1
    モルに対して0. 2〜0.7モルである請求項1記載の
    ロジン変性フェノール樹脂の製造方法。
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