JPH08137151A - シート後処理装置 - Google Patents

シート後処理装置

Info

Publication number
JPH08137151A
JPH08137151A JP6275143A JP27514394A JPH08137151A JP H08137151 A JPH08137151 A JP H08137151A JP 6275143 A JP6275143 A JP 6275143A JP 27514394 A JP27514394 A JP 27514394A JP H08137151 A JPH08137151 A JP H08137151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sheet bundle
sheets
discharge
ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6275143A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kawano
実 川野
Hirohiko Okabe
宏彦 岡部
Shigeya Yukimi
重弥 行実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP6275143A priority Critical patent/JPH08137151A/ja
Publication of JPH08137151A publication Critical patent/JPH08137151A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Collation Of Sheets And Webs (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像記録済の多数枚のシートを各部数毎に整
合、綴じ合わせした後、排出するに際に、シート束のス
テイプルされていない部分がめくれ上がってしまうこと
によりシート束が排出ベルトの排出爪から外れることに
よる受け渡し不良が解消シート後端部の不揃いによるス
テイプル不良の発生を防止する。 【構成】 画像形成装置から搬出されたシートを中間ス
タッカに積載し整合して綴じ手段により綴じ合わせ処理
したのち、排出手段により排紙トレイに排出するシート
後処理装置において、綴じ合わせ処理後のシート束の後
端部を押圧してシート束を排出手段に送り込むシート受
け渡し手段と、前記中間スタッカの上方に揺動自在に支
持され、シート束を送り出す際にシート束の上面を押圧
する排出紙押圧部材と、前記排出紙押圧部材を揺動させ
る駆動手段と、前記シート束の後端部を押圧してシート
束を搬送する排出爪を有する移動可能な排出部材を有す
る排出手段と、前記シート受け渡し手段と排出紙押圧部
材と排出手段とを制御する制御手段とから構成したシー
ト後処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置により画
像を記録された記録紙(シート)を、ステイプラにより
自動的に綴じ合わせて排出するシート後処理装置に関
し、特にステイプル処理後のシート束の排出処理を改善
した高速処理の画像形成装置に対応出来るシート後処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置より排紙される画像記録済
の複数枚のシートを、コピー部数ごとに丁合してステイ
プラにより綴じ合わせる装置としてフィニッシャと呼ば
れるシート後処理装置が利用される。
【0003】このフィニッシャは画像形成装置本体と機
能が接続されていて、コピープロセスのシーケンス作動
に対応して駆動するようになっている。
【0004】従ってコピープロセスを高速で処理するこ
との可能な画像形成装置に対しては、そのスピードに追
従して機能を果すことの出来る高速処理の可能なフィニ
ッシャが必要とされる。
【0005】このような高速処理の可能なフィニッシャ
に関しては、すでに特開昭60-142359号、同60-158463
号、同62-239169号さらに特開昭62-288002号、同63-267
667号、特開平2-276691号、特公平5-41991号の各公報に
よる提案が開示されている。
【0006】前記シート後処理装置においては、画像形
成装置本体から搬出された画像記録済みのシートは、中
間スタッカ内に整合されながら順次積載されて1セット
分のシート束収納後に、ステイプラ等のシート後処理が
行われ、綴じ合わせられたシート束は、前記中間スタッ
カの底部に設けられた排出ベルトに載せて搬送し、さら
に上下一対の排紙ローラによって挟持されて排紙トレイ
に排出される。
【0007】また、特開平2-276691号公報の画像形成後
処理装置に示されるものは、二個のファーブラシを回転
可能に設け、該ファーブラシの先端をガイド板に接触さ
せた構成である。特開平1-214565号公報の用紙収納装置
に示されるものは、複数の羽根部材を放射状に取り付け
たパドルホイールを回転駆動してシートを整合させるも
のである。特開昭63-116168号公報のシート後処理装置
は、排出ローラ対の下ローラに、その下端部が中間トレ
イに当接しているベルトの一部が巻き付けられ、該ベル
トが下ローラと共に回転して、中間トレイ上に搬出され
たシートをストッパに当接させるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置から搬出
されたシートは、シート後処理装置の前記中間スタッカ
上に堆積載置されて、シート束を紙揃えしたのちステイ
プル処理する。このステイプル処理前のシート束のシー
ト搬送と直交する方向は、整合手段の整合板により、中
間スタッカにシートが送り込まれる都度、紙揃えが行わ
れ、シート搬送方向はシート後端部がストッパに突き当
たって紙揃えが行われる。ステイプル処理時には、前記
整合手段によりシートの側端部を押圧保持され、かつシ
ート束のステイプル打ち込み近傍の厚さ方向は紙押さえ
レバーにより押圧されているから、シート束にずれを生
じることはない。しかし、ステイプル処理後のシート束
を排出する際には、紙押さえレバーの押圧を解除したの
ち、シート受け渡し手段の受け渡しレバーが前進してシ
ート束の後端部を押圧して排出手段に送り込み、シート
排出手段の回動する排出ベルトに設けた排出爪が前記シ
ート束の後端部を受け取りシート束を保持して排出ベル
ト上に載置して搬送するが、その際に、シート束が排出
ベルトの排出爪から外れる受け渡し不良を発生すること
がある。この不良発生は、ステイプル打ちされた部分以
外のシートがふくれ上がり易く分厚く嵩ばり、回動する
前記排出ベルトの排出爪からシート後端の一部がはみ出
し、シート束が確実に受け渡されないことによるもので
ある。
【0009】本発明の目的は、上記の問題点を解決して
改良した結果、ステイプル処理済みのシート束を上記シ
ート受け渡し手段から排出ベルトの排出爪に確実に受け
渡して排出することのできるシート後処理装置を提供す
ることにある。特に、毎分90〜100枚程度の高速プリン
トする画像形成装置にも充分対応可能であり、各種サイ
ズの多数枚のシートを紙揃えしてステイプル処理をし
て、確実に排出出来るシート後処理装置(フィニッシ
ャ)を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、画像形成装
置から搬出されたシートを中間スタッカに積載し整合し
て綴じ手段により綴じ合わせ処理したのち、排出手段に
より排紙トレイに排出するシート後処理装置において、
綴じ合わせ処理後のシート束の後端部を押圧してシート
束を排出手段に送り込むシート受け渡し手段と、前記中
間スタッカの上方に揺動自在に支持され、シート束を送
り出す際にシート束の上面を押圧する排出紙押圧部材
と、前記排出紙押圧部材を揺動させる駆動手段と、前記
シート束の後端部を押圧してシート束を搬送する排出爪
を有する移動可能な排出部材を有する排出手段と、前記
シート受け渡し手段と排出紙押圧部材と排出手段とを制
御する制御手段とから構成したことを特徴とするシート
後処理装置によって達成される。
【0011】なお、上記綴じ手段はステイプル手段また
は他の係止手段を含む。
【0012】
【実施例】次に、この発明のシート後処理装置の実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0013】図1はシート後処理装置を備えた複写機の
全体構成図であり、100は複写機本体、200は給紙ユニッ
ト(PFU装置)、300は循環式の自動原稿搬送装置
(RDH装置)、400はシート後処理装置(フィニッシ
ャ、以下FNS装置とも称す)である。
【0014】複写機本体100は、走査露光部110、画像形
成部120、給紙部130、搬送部140、定着部150、排紙切換
部160、複数の給紙カセット170および両面記録用シート
再給紙装置(ADU装置)180から構成されている。
【0015】図中一点鎖線はシートPの搬送経路を示
す。複写機本体100下部の給紙カセット170、または給紙
ユニット(PFU装置)200に収容されたシートPが、
画像形成部120により画像形成されたのち、搬送部140
と、定着部150、排紙切換部160を経てFNS装置400に
収容されるメインルートと、前記排紙切換部160から分
岐されたシートPがADU装置180に一旦ストックされ
たのち、再給送されて複写機本体100の給紙部130に至る
循環ルートとから成る。
【0016】RDH装置300の原稿載置台上に積載され
た原稿Dは、複写機本体100の操作パネル上のコピー釦
の操作により、給紙が開始され、給紙部301を経て搬送
ベルト302によりプラテンガラス111上に搬送され露光位
置に設置される。
【0017】該原稿Dは前記走査露光部110の作動によ
り原稿画像の露光走査を受けて読み取りが行われ、読取
終了後に搬送ベルト302が再び回動して給送され、反転
排紙路303を経由して原稿載置台上の原稿束の最下層に
収納される。
【0018】なお、以上原稿Dの循環給紙について述べ
たが、前記RDH装置300は自動原稿給紙装置(AD
F)の機能も備えていて、その場合画像の読み取りを終
えた原稿Dは直進し、排紙ローラを介して排紙トレイ30
4上に排出、積層される。
【0019】露光走査により得られた原稿Dの複写画像
は、複写機本体100の画像処理プロセスを経て給紙カセ
ット170もしくはPFU装置200より給紙されるシートP
に記録される。
【0020】画像を記録したシートPは、前記のADU
装置180に一旦給送されて表裏反転し、画像面を下向に
した姿勢で排紙切換部160より排紙され、本発明のFN
S装置400に給紙される。
【0021】図2は前記FNS装置400の構成を示す断
面図である。該FNS装置400はシートPの受け入れロ
ーラ401が複写機本体100の排紙口と合致するよう位置と
高さを調節して設置され、複写機本体100の作動に対応
して駆動されるよう制御系に接続される。
【0022】前記受け入れローラ401の後方に接続する
シートPの搬送路は上段のオフセット搬送路410(第1
搬送路)と中段の第2の搬送路420および下段の第3搬
送路430の3系統に分岐されていて、切替ゲートG1お
よびG2の占める角度の選択によりシートPが何れかの
搬送路に給送されるようになっている。U1は上記第1
搬送路を構成する第1ユニット、U2は第2搬送路を構
成する第2ユニット、U3は第3搬送路を構成する第3
ユニットである。
【0023】前記の第2搬送路420および第3搬送路430
は、搬送下流側の各端部に搬送補助ベルト部材(案内ベ
ルト)422および432を備え、シートP後端をステイプラ
部に送り込む。また各案内ベルト422および432に対向す
る位置には、それぞれ排出爪425Aおよび435Aを突設し
た排出ベルト(タイミングベルト)425,435と、これ等
の各排出ベルト425,435を挟む位置に第1中間スタッカ
426および第2中間スタッカ436がそれぞれ所定の傾斜角
をもって設置されている。上記案内ベルト422,432を巻
回する各3個のローラのうち、最下方のローラに搬送補
助回転部材(羽根車)424,434を隣接することにより、
シートPがスイッチバックするとき該羽根車424,434の
摺接作用により後述のストッパ部材441,451に確実に当
接するようにする。
【0024】さらに、前記の第1中間スタッカ426およ
び第2中間スタッカ436の各下端部に対向する位置には
第1ステイプラST1および第2ステイプラST2が配
置されている。
【0025】前記第1中間スタッカ426のシート束搬送
下流側で、FNS装置400のシート排紙部近傍には、上
下一対の排紙ローラから成る第1の排紙手段470が設け
てある。同様にして第2のスタッカ436の下流側には第
2の排紙手段480が設けてある。
【0026】さらに、FNS装置400の右側部には、排
紙トレイ昇降手段490が配置されている。該排紙トレイ
昇降手段490には、複数のガイドローラ491に係合して上
下動する前後に一対の支持部材492が設けられていて、
該支持部材492に第1排紙トレイT1と第2排紙トレイ
T2がそれぞれ挟持されて別々に上下動する。
【0027】前記の各ステイプラST1,ST2、中間
スタッカ426,436、排出ベルト425,435等は各ユニット
U2,U3の各基板に支持され、それぞれに設けた一対
のガイドレールR1,R2を介してFNS装置400内に
着脱する構造となっているので、装置の図示手前側を扉
によって開放出来るように構成すれば、前記のステイプ
ラ等をユニットの状態で取り外すことが出来て、ジャム
処理等のメンテナンスを容易に行うことが出来る。
【0028】前記一対の支持部材482は個別の専用モー
タM1,M2とプーリ493の間に張架した昇降ワイヤ494
に固定されていて、モータM1,M2の回転により前記
の第1排紙トレイT1および第2排紙トレイT2が個別
に上下方向に平行移動されるようになっている。
【0029】複写機本体100およびFNS装置400に内蔵
する制御回路は図3のブロック図に示すような基本回路
から構成されている。コピー操作の開始に先立ち、排紙
モード(ステイプルモード又はノンソートモード)が選
択され、原稿枚数とコピー部数の設定が行われる。
【0030】綴じ合わせ不要のノンソートモードに設定
されたときには、切替ゲートG1,G2は初期状態に保
持されて、シートPは直進して、受け入れローラ401、
中間ローラ402、搬送ベルト403、排出ローラ405により
成る第1搬送路(オフセット搬送路)410を経て機外に
排出され上段の第1排紙トレイT1上に載置収納され
る。
【0031】排紙モードにオフセットモードが選択され
た場合には、前記の切替ゲートG1とG2が初期状態に
保持されて、シートPは上向き給送されて第1の搬送路
410に給紙されて搬送ベルト403、オフセットローラ対40
4および排出ローラ405を介して第1排出トレイT1の上
に排出される。駆動ローラと従動ローラとから成る一対
の前記オフセットローラ対404は図面に対し垂直方向に
往復動の出来るオフセット駆動部を備えていて、排出さ
れるシートPの後端通過検知(S4)後にシフト駆動し
てシートPを部数別に排紙方向に対し左右に交互にシフ
トさせ積み重ねて容易に仕分け出来るように構成されて
いる。
【0032】排紙モードに綴じ合わせモードが選択され
た場合、前記の切替ゲートG2は回動し、受け入れロー
ラ401によって給送されるシートPは直進して第2の搬
送路420に給紙され、第2ユニットU2内の搬送ローラ
対421に挟持されて一旦前記第1中間スタッカ426の上に
押し上げ載置されるが、引き続きシートPの後端部はベ
ルト422の回転とシートPの自重とにより第1中間スタ
ッカ426の傾斜面上を滑落し、前記第1ステイプラST
1の綴じ込み部(シート受け渡し手段440のストッパ部
材441)へと誘導される。
【0033】原稿Dの枚数に該当する1部目のシートP
の最終紙がセンサS1で検知された後、前記の切替ゲー
トG1が回動して、2部目のシートPは下向きに給送さ
れて第3の搬送路430に給紙され、前述同様案内ベルト4
32の作用により第2スタッカ436の上に押し上げ載置を
開始される。なお、第3ユニットU3のシート受け渡し
手段450は第2ユニットU2のシート受け渡し手段440と
同一構造をなす。
【0034】一方では2部目のシートPの給紙の間に、
積層を終了した前記の1部目のシートPは第1ステイプ
ラST1の作動により綴じ合わせが行われ、そのあと受
け渡しレバー442の押し戻し動作により第1中間スタッ
カ426の上を重力に抗して所定の位置まで押し上げ保持
される。
【0035】前記の第1排出ベルト425がモータ駆動に
より歯車やベルトによる動力伝達手段を介して回動を開
放し、排出爪425AによりシートPの後端面を押し上げ
て1周したのち停止するまでの間に綴じ合わせをした1
部目のシートPの束を前記の第1排紙トレイT1の上に
排出する。
【0036】またこの間に、2部目のシートPの積層が
終了して、前記の切替ゲートG2を再び復帰させるとと
もに、第2ステイプラST2の作動により2部目のシー
トPの綴じ合わせをした2部目のシートPの束が前記の
第2排紙トレイT2の上に排出される。
【0037】このように画像を記録した複数部のシート
Pを時間差を特におくことなく、上下2箇所で並行して
丁合いし、綴じ合わせることができるので、シートPの
後処理が迅速に行われることになる。
【0038】また、シートPの排出量に応じて前記モー
タM1,M2が作動して、処理板数に応じただけ前記の
第1排紙トレイT1および第2排紙トレイT2を下降さ
せて、シートPの排出積載を可能とする。
【0039】図4はシート受入部とシート排出部の断面
図、図5はそのA矢視図、図6は搬送補助ベルト部材と
搬送補助回転部材近傍の斜視図である。これらの図は第
2搬送路420におけるシート搬送手段を示したものであ
るが、第3搬送路430も同様の構造をなすから、以下第
2搬送路420を代表として説明する。
【0040】第2搬送路420のガイド板から搬出された
シートPは、駆動回転する駆動ローラ421Aと従動ロー
ラ420Bとから成る搬送ローラ対に挟持されて、第1中
間スタッカ426の面上に押し上げられるようにして載せ
られる。前記駆動ローラ421Aの駆動軸421Cは図示しな
い駆動源とカップリング421Eを介して接続して駆動回
転する。該駆動軸421Cには、複数個の駆動プーリ421D
が固定されている。該駆動プーリ421Dを巻回する案内
ベルト422は、前記第1中間スタッカ426のシート載置用
傾斜面底部および前記ストッパ部材441の上方に設けた
複数個の従動プーリ423Aと、テンションプーリ423Bと
を巻回するエンドレスベルトである。該案内ベルト422
は、搬送される各種サイズのシート(図5に示すB5判
ないしA3判の約7種)に対応して所定位置に配置され
ている。
【0041】前記複数個の従動プーリ423Aは回転軸423
Cに支持・固定されている。該回転軸423Cの軸上に
は、前記従動プーリ423Aに隣接して搬送補助回転部材
(羽根車)424が固定されて、回転軸423Cと一体に回転
可能である。該搬送補助回転部材424は、回転軸423Cに
嵌合・固定するハブ部424Aと、該ハブ部424Aから突出
した1枚の薄板状の弾性片部424Bとから成る。該弾性
片部424Bは、例えば幅約2mm、厚さ約0.7mm、長さ約12
mm細長い薄板状をなし、容易に弾性変形可能である。こ
の搬送補助回転部材424は、例えばポリアミド(ナイロ
ン66など)等の樹脂材料を射出成形加工することにより
作製される。
【0042】前記搬送補助回転部材424の回転により、
弾性片部424Bの先端部は円形軌跡を描く。この円形軌
跡と前記第1中間スタッカ426のシート載置面とが最も
近接する距離(すきま)dは、第1中間スタッカ426上
に積載収容されるシート束の最大厚さより小さく設定し
た(d=約7mm)。すなわち、第1中間スタッカ426上
に積載されるシートPの枚数が少ないときには、第2搬
送路420から搬送ローラ対421を経て搬送されたシートP
は、第1中間スタッカ426上で逆行し、第1中間スタッ
カ426の傾斜角とシートPの自重によって容易にシート
束上を滑落して、シートPの後端部はコの字形状をなす
ストッパ部材441の枠内に容易に進入してストッパ面に
当接してシート後端揃えが行われる。前記第1中間スタ
ッカ426上に積載されるシートPの枚数が多数枚になり
シート束が分厚くなると(30〜50枚位)、次にこのシー
ト束上をスイッチバックして滑落してくるシートPの後
端部がはね上がってストッパ部材441の枠内に確実に入
り込まず、入口付近に当接してめくれあがって、ジャム
発生となることがある。
【0043】搬送補助ベルト部材422は、滑落してくる
シートPの後端部を回動するベルト面に沿ってストッパ
部材441の方向に案内搬送する。また、本発明の搬送補
助回転部材424は、滑落してくるシートPの後端部を回
転する弾性片部424Bにより軽叩して、第1中間スタッ
カ上に嵩張って積載されたシート束を軽く押圧して搬送
し、ストッパ部材441のストッパ面441Aに確実に当接さ
せる。
【0044】上記搬送補助回転部材424は、ステイプラ
直前でストッパ部材441の入口部近傍で回転させること
が最も効果があるので、ステイプラ開口部に当たらない
ような位置で、シート束の厚さが約30枚を越える位置と
して、第1中間スタッカ426の上面から約7mm上方に弾
性片部424Bの回転軌跡が近接する位置に設定した。
【0045】前記第1中間スタッカ426に記載されるシ
ートPは、第1中間スタッカ426の基準面426Aと、可動
整合板4274との間隔内に規制されて整合される。
【0046】第1中間スタッカ426上に搬送されるシー
トPは、図5に示すように最小サイズのB5判およびA
4判のときには、3本の搬送補助ベルト部材422と3個
の搬送補助回転部材424によってストッパ部材441に当接
されて後端紙揃えが行われる。B4判サイズのシートP
は4組、A3判サイズのシートPは5組の各搬送補助ベ
ルト部材422と搬送補助回転部材424によって均一に後端
紙揃えが行われる。
【0047】図7は前記ステイプラST1R,ST1L
シート受け渡し手段440とから成るユニットと、移動手
段460の斜視図、図8は上記ユニットの詳細斜視図であ
る。なお、上段の第2搬送路420の下流に設けた上記ユ
ニットおよび移動手段と、下段の第3搬送路430に設け
たユニットおよび移動手段はほぼ同一構造をなすから、
以下、上段の第2搬送路420の下流に設けたユニットお
よび移動手段の構造および動作によって説明する。
【0048】上記シート受け渡し手段440とステイプラ
ST1R,ST1Lとは移動基板461上に一体のユニット
に構成されていて、スライドレール462と図示しないス
ライドローラにより固定基板464上を摺動して移動可能
である。前記固定基板464には駆動源(ステッピングモ
ータM6)に接続する駆動プーリTP1と従動プーリT
P2間に張架された回動自在なタイミングベルトTB1
の一部に係止部材466により固定されている。該駆動プ
ーリTP1は歯車Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z6
から成るギヤ列465を介して駆動源のステッピングモー
タM6に接続している。そして前記シート受け渡し手段
440とステイプラST1R,ST1Lから成るユニット
は、ステッピングモータM6の駆動と制御手段により行
われる。
【0049】図9はシート受け渡し手段440の正面図、
図10はその平面図である。
【0050】シート受け渡し手段440は、第2搬送路420
から導入され、案内ベルト422により第1排出ベルト425
および第1中間スタッカ426上を滑走し上昇し、排出後
に下降に転じたシートPの後端を一旦保持して停止さ
せ、この停止位置において綴じ合わせ処理(ステイプル
処理)した後、再び送り出して排出ベルト425の排出爪4
25Aにより送出する機構である。
【0051】シート受け渡し手段440は、前記シートP
の後端を突き当てて整列させる突当て基準用ストッパ部
材441と、シートPを排出ベルト425側に送り出す移動可
能な左右一対の受け渡しレバー442と、ステイプル時に
シートPを押さえる移動可能な左右一対の紙押さえレバ
ー443とから構成されている。
【0052】上記受け渡しレバー442は、シートPの導
入用ガイド面部442Aと、シートPの後端を押し出す突
当面部442Bとを有し、左右一対の受け渡しレバー442は
2本の連結バー4421,4422によって連結され一体化され
ている。上記受け渡しレバー442はシート受け渡し部440
の枠体444に穿設したガイド溝部444Aに摺接して移動可
能である(図9,図10に示す破線)。該受け渡しレバー
442はばね4423によって一方向に付勢されている。該受
け渡しレバー442の移動は、駆動源のモータM6によっ
て駆動される第1のリンク部材4451、第2のリンク部材
4452を介して行われる。即ち、モータM5の駆動力はウ
ォームZ7及びウォームホイールZ8から成るギヤ列を
経て減速されて駆動軸446を回転させる。該駆動軸446の
中央付近にはカム4461が固定されている。前記第1のリ
ンク部材4451の一端には、コロ状のカムフォロワ4462が
回転自在に支持されていてカム4461の回転によりカムフ
ォロワ4462は圧接追従して、第1のリンク部材4451は図
14に図示する左右方向に移動可能である(図示破線)。
上記第1のリンク部材4451の左端は、ピン4453により前
記第2のリンク部材4452と回動可能に接続している。該
第2のリンク部材4452は支点ピン4454を中心にして揺動
可能に支持されていて、該第2のリンク部材4452の他端
はピン4455によって前記受け渡しレバー442に接続して
いる。
【0053】図9,図10において実線は初期位置および
ステイプル時の停止位置を示し、破線はステイプル済み
のシートPを排出ベルト425側に送り出した状態を示
す。図11は紙押さえレバー443の停止、待機状態を示す
断面図、図12は紙押さえレバー443が上昇してシート束
を押圧した状態を示す断面図である。図13は受け渡しレ
バー442の停止待機状態を示す断面図、図14はステイプ
ル済みのシート束を送り出した状態を示す断面図であ
る。モータM5の駆動回転によりウォームZ7、ウォー
ムホイールZ8を介して駆動軸446が回転し、これと一
体をなすカム4461の回転によりカムフォロワ4462を圧接
されてこれと一体をなす第1のリンク部材4451を右方に
移動させ、第2のリンク部材4452を支点ピン4454を中心
にして図示時計方向に揺動させ、受け渡しレバー442を
図示右方向に移動させる。この受け渡しレバー442の移
動により、受け渡しレバー442の突当面部442Bはシート
Pの後端を押し出して排出ベルト425側へ送り出す。
【0054】次に、ステイプル作動に先立ってシートP
を押さえる紙押さえレバー443による紙押さえ動作の説
明を行う。
【0055】前記駆動軸446の両端付近には、2つの同
形状のカム4463,4464が固定されていて、紙押さえレバ
ー443の下部に固設したカムフォロワ4431に圧接してい
る。駆動軸446の駆動回転により、カム4463,4464に圧
接するカムフォロワ4431が紙押さえレバー443とともに
ばね4432の付勢方向に上昇し、コ字形状のストッパ部材
441の内側上面にシート束の後端付近を押し当て圧接す
る。このシート押さえ込み状態においてステイプラST
1による綴じ合わせが行われる。なお、センサS16は上
記紙押さえレバー443による紙押さえを検知するフォト
インタラプタ型の光センサであり、カム4463に設けた光
路遮断部により光路をオン・オフさせることにより信号
を発生する。
【0056】図15は各種サイズのシートPへのステイプ
ル打ち位置を示す模式図である。図15(A)は片面基準
で整合された位置で各種サイズのシートPの少なくとも
1箇所にステイプル針SPを打ち込んで綴じ合わせた状
態を示す。図示では、右側のステイプル針SPRによ
り、各種サイズのシートPに共通に綴じ合わせ可能であ
る。左側のステイプル針SPLはB5判以上のサイズの
シートPに打ち込み可能であるが、複写機本体側の操作
パネル上で指示することにより、任意に片側打ち、両側
打ちが選択できる。
【0057】図15(B1)〜(B4)は、片側基準で整
合された各種サイズのシートPの紙幅の中央振り分けで
打ち込まれるステイプル針SPR,SPLの位置を示す。
即ち、図15(B1)は、B5判サイズのシートP1に左
右2個のステイプル針SP1,SP2を打ち込んで初期
位置を示す。図15(B2)はA4判サイズのシートP2
の紙幅中央(C2)振り分けで左右2個のステイプル針
SPR,SPLを打ち込むため、前記ステイプラSPR
SPLとシート受け渡し手段440とを移動基板461上に搭
載したユニットを、モータM6によりセンターラインC
1からC2に移動させる。
【0058】図15(B3)では、B4判サイズのシート
P3にステイプル針SPR,SPLを打ち込むため、前記
ユニットをC1位置からC3位置へ移動させる。図15
(B4)では、A3判サイズのシートP4にステイプル
針SPR,SPLを打針するため前記ユニットをC1位置
からC4位置へ移動させる。
【0059】図16(A)はシート排出部の平面図、図16
(B)はA−A断面図、図16(C)はB−B断面図を示
す。
【0060】前記シート受け渡し手段440の受け渡しレ
バー442は、綴じ合わせをしたシート束の排出時にのみ
往復作動する。
【0061】前記の第1排出ベルト425がモータM3の
駆動により歯車Z10,Z11、タイミングプーリTP10,
TP11、タイミングベルトTB10を介して、矢示方向に
回動を始め、排出爪425AによりシートPの後端面を押
上げて1周して停止する間に綴じ合わせをした1部目の
シートPを前記の第1排紙トレイT1の上に排出する。
【0062】またこの間に2部目のシートPの積層が終
了して前記の切替ゲートG2を再び復帰させると共に、
第2ステイプラST2の作動により2部目のシートPの
綴じ合わせが行われ、前述同様ストッパ部材451の突出
と第2排出ベルト435の回動により綴じ合わせをした2
部目のシートPが前記の第2排紙トレイT2の上に排出
される。
【0063】このように本発明のFNS装置400によれ
ば、画像を記録した複数部のシートPを時間差を特に置
くことなく2ケ所で並行して丁合し、綴じ合わせするこ
とが出来るのでシートPの後処理が迅速に行われること
となる。
【0064】シートPの排出量に応じ前記モータM3が
作動して処理枚数に応じただけ前記の第1排紙トレイT
1および第2排紙トレイT2を下降させてシートPの排
出を可能とする。
【0065】なお前記の第1ステイプラST1および第
2ステイプラST2は共に第1中間スタッカ426および
第2中間スタッカ436のそれぞれ図面手前側に設けるこ
とにより、シートPを縦長置きにして排出した時に左上
1ケ所をステイプルにより綴じ合わせることが出来る
が、図面の奥側にもステイプラを追設すれば2ケ所のス
テイプルによる綴じ合わせも可能であり、さらにシート
Pを横長置きにして排出した場合に左上1ケ所をステイ
プルにより綴じ合わせることも出来る。
【0066】以下、本発明の整合工程を説明する。
【0067】前記、上段の第2搬送路420に設けた第1
中間スタッカ426の整合手段427と、下段の第3搬送路に
設けた第2中間スタッカ436の整合手段とは同一構造を
なすから、上段の整合手段427を代表にして以下に説明
する。
【0068】第1中間スタッカ426上に排出されるシー
トPの幅方向(搬送方向と直行する方向)載置位置は、
第1スタッカ426の基準面(立ち上がり面)426Aと、モ
ータM4の駆動により回動する駆動プーリ4271と従動プ
ーリ4272を巻回するタイミングベルト4273に係止された
可動整合板4274の立ち上がり面4274Aとの間隔内に規制
される。該可動整合板4274の軸受部4274Bは第2ユニッ
トU2の機枠に架設されたガイド軸4275に嵌合し、可動
整合板4274はシート搬送方向と直交する方向に往復移動
可能に支持されている。また、可動整合板4274の他端に
は樹脂製のガイド4276が一体になっていて、ユニット機
枠に固設されたガイド部材4277に嵌合し移動可能に支持
されている。
【0069】可動整合板4274の軸受部4274B側は、前記
タイミングベルト4273に係止されていて、ステッピング
モータM4の駆動回転により回動するタイミングベルト
4273とともに往復移動する。上記軸受部4274Bの近傍に
は、光路遮蔽板部4274Cが突出していて、フォトインタ
ラプタ型のホームポジションセンサS14の検出光路をオ
ンオフさせることにより可動整合板4274の所定のホーム
ポジション位置を検出する。
【0070】複写機本体からの通信により複写する部
数と、一部毎のシート枚数の設定値(N1)が送られて
くる。
【0071】シート後処理装置400の第1中間スタッ
カ426入口付近に設けたセンサS42により通過するシー
トPの枚数を順次カウントする(N2)。
【0072】第1中間スタッカ426上にシートPが搬
送され、傾斜面を滑落してストッパ部材441に当接して
停止する。
【0073】この停止位置で、整合手段427の可動整
合板4274が、シートPの幅方向の外方より約20mm離れた
位置から、シートPの側端に向って移動して、シートP
を基準面426Aに圧接し、さらにシートPの幅より約3m
m内側の位置まできて反転して原位置に戻る。
【0074】シートPが1枚ずつ第1中間スタッカ42
6上に搬送される毎に、可動整合板4274が1往復して上
記ペーパー整合動作を行う。第1中間スタッカ426上に
積載されるシートPは、後続のシートPが滑落すると
き、先行のシートPは自重および後続のシートPの摺接
とにより、ストッパ部材441側へ滑落する。
【0075】第1中間スタッカ426上に搬送されたシ
ートPの枚数がセンサS42によりカウントされて、設定
値N1に合致(N2=N1)になったことが検知される
と、最終のシートPを積重したシート束に対して、可動
整合板4274は前記ペーパー整合動作による1往復移動を
行ったのち、再びシート束の側端に移動して、シート束
側端を圧接する(最終整合動作)。
【0076】このシート束圧接状態において、後述の
紙押さえレバー443が上昇して、シート束の後端を押圧
し、ステイプル動作が行われる。
【0077】シート枚数N2が25枚以下のときは、上
述のシート1枚毎のペーパー整合動作と、最終シート停
止後の最終整合動作を行う。
【0078】シート枚数N2が25枚以上のときには、
上述のペーパー整合動作を行い、最終のシートPが第1
中間スタッカ426上のシート束上に載置されたのち、約
1秒経過後に最終整合動作を行い、シート束の側端を圧
接した状態で紙押さえレバー443の上昇とステイプル動
作とを行う。これは25枚以上の多数枚のシートを第1中
間スタッカ426上に積載するとき、最終紙はストッパに
当接しないまま停止するようになる。これに対して、最
終整合動作のためにペーパー整合後に約1秒の余裕時間
をおくことにより、最終のシートPは先行のシートP上
を自重で滑落して、ストッパ部材441に向って進み停止
する。このように最終のシートPは確実に滑落して所定
の停止位置へ滑落することができる。特に高速でシート
搬送するときにはこのシート整合結果は大きい。なお、
上記余裕時間約1秒間はこれに限定されるものではな
く、シート搬送速度や、シートの表面摩擦や、シートの
重量、第1中間スタッカ426の傾斜角度等により異な
り、これらの設定条件により最適の余裕時間が定められ
る。
【0079】図17は第2搬送路420を通過したシートP
が搬送ローラ対421を経て第1中間スタッカ426の傾斜面
に沿って滑落しストッパ部材441に当接して停止し堆積
・整合された状態を示すシート受け渡し手段と排出紙押
圧部材近傍の断面図である。前記回転軸423Cの軸上
で、前記2本の第1排出ベルト425に近接する位置に
は、排出紙押圧部材429が回転可能に支持されている
(図5参照)。図18はステイプル処理前の上記排出紙押
圧部材429と駆動伝達部材と駆動手段の正面図、図19
(A)は排出紙押圧部材429の正面図、図19(B)は該
排出紙押圧部材429の側面図である。
【0080】排出紙押圧部材429は、ステンレス鋼薄板
をプレス加工して形成したもの、あるいは耐摩耗性樹脂
材を成型加工したものが用いられる。該排出紙押圧部材
429は屈曲した形状をなし、図示のA面はシートPの上
面に弾性的に摺接する。該A面に接続する稜線部B,
C,D,Eは曲面をなしていて、シートPの上面に片当
たりしても、シートPを損傷することはない。
【0081】排出紙押圧部材429の基部は、前記回転軸4
23Cに嵌合して回転可能なリング部材4291と一体になっ
ているこのリング部材4291の一側端には揺動レバー4292
が一体になっている。該揺動レバー4292の先端部にはピ
ン4293が植設されている。該ピン4293は吸引型の電磁ソ
レノイドSD1のプランジャSD1Aと連結部材4294に
より結合している。電磁ソレノイドSD1に通電される
と、プランジャSD1Aが吸引されて、連結部材4294を
介してピン4293が図示下方に引張られ、揺動レバー4294
の先端部が図示時計方向に揺動し、揺動レバー4292と一
体をなす排出紙押圧部材429も図示時計方向に揺動し、
破線で示す位置で停止する。
【0082】図17において、第1中間スタッカ426上を滑
落するシートPがストッパ部材441に当接する過程で
は、排出紙押圧部材429の先端部は上昇した位置に停止
している。堆積されたシート束が整合されてステイプル
打ちされたのちには、電磁ソレノイドSD1の駆動によ
り排出紙押圧部材429の先端部が下降して、破線で示す
位置に至り、シート束の上面を押圧する。
【0083】図20は、ステイプル処理後に受け渡しレバ
ー442が前進してシート束を停止位置から押し出し、第
1排出ベルト425に受け渡す状態を示す断面図である。
【0084】電磁ソレノイドSD1が駆動して排出紙押
圧部材429がシート束の上面を押圧した状態で、ステッ
ピングモータM5が始動して受け渡しレバー442がシー
ト束の後端部を第1排出ベルト425の下端部側へ押し進
める。なお、紙押さえレバー443は、ステッピングモー
タM5始動後、所定時間経過後に下方に退避する。
【0085】受け渡しレバー442が前進最終位置に達す
る以前に、排出ベルト425の排出爪425Aが回動してき
て、シート束の後端部を受け取り、以後、排出爪425A
がシート束を押し進め排紙部へ送る。なお、排出紙押圧
部材429のA面が下降した位置は、図20に示すように排
出爪425Aの上限位置よりやや下がった位置である。
【0086】図21は上述のシート後処理工程のフローチ
ャート、図22はタイミングチャートを示す。
【0087】これらの図において、センサS16は、上段
のシート受け渡し手段440の紙押さえレバー443作動用カ
ム4463に設けた突起部を光検出することにより上記紙押
さえレバー443の初期位置を検出するものである。セン
サS17は受け渡しレバー442作動用カム4461に設けた突
起部を検出することにより受け渡しレバー442の初期位
置を検出するものである。
【0088】シート受け渡し用兼紙押さえ駆動用のステ
ッピングモータM5を動作させると、紙押さえ位置とシ
ート束受け渡し位置とを検知できるように紙押さえ用の
センサS16とシート受け渡し用センサS17が設置されて
いる。すなわち、紙押さえ用のセンサS16により各位置
のセット、解除がわかるようにしてある。また、シート
受け渡し用のセンサS17により、受け渡し中(受け渡し
レバー442が突出している状態で、ステイプラST1R
ST1Lおよびシート受け渡し手段440から成るユニット
が移動不可である状態)であることがわかるようにして
ある。
【0089】ステッピングモータM5の駆動開始と同時
に排出紙押圧部材429駆動用の電磁ソレノイドSD1が
駆動開始し、排出紙押圧部材429が揺動してその先端部
近傍のA面がシート束の上面を押圧して、シート束の嵩
張りを押えて密接する。次に、紙押さえレバー443作動
用カム4463が回転することによりセンサS16が突起部を
検知して信号を発し、ステッピングモータM5の駆動を
停止させ、同時にタイマーの計時を開始する。タイマー
が所定時間(例えば200ms)の計時を終了したとき、そ
の信号によりステッピングモータM5を再び駆動開始さ
せる。また、タイマー計時開始とほぼ同じ項に、第1排
出ベルト425駆動用のモータM3が駆動開始する。次
に、前記センサS17が第2信号を発するとステッピング
モータM5および電磁ソレノイドSD1の駆動を停止さ
せる。これにより受け渡しレバー442は後退して初期位
置に復帰するとともに、排出紙押圧部材429の先端部も
上昇してシート搬送路外に退避する。
【0090】図23は排紙手段470の断面図である。前記
第1排出ベルト425上に載置されたシート束Pは、排紙
爪425Aによってシート後端部を保持されながら回動す
る第1排出ベルト425上および第1中間スタッカ426の面
上を斜め上昇していき、シート束Pの先端部が排紙手段
470を通過したのち、第1トレイT1上に載置される。
【0091】排紙手段470は、駆動源(モータM3)に
接続して駆動回転する下ローラ471、上ローラ472と、上
ローラ472を揺動可能に支持するアーム473と、揺動可能
なアーム473を支持する支軸474と、アーム473をばね付
勢するばね475と、下ローラ471の周面近傍に設けたシー
ト導入用のガイド板476とから構成されている。前記下
ローラ471はFNS装置400の枠体の所定位置に回転可能
に支持されている。上ローラ472は自重及び前記ばね475
による所定の付勢力によって下ローラ471に圧接してい
る。また、前記アーム473の下面はシート導入用の上ガ
イド板473Aを兼ねている。
【0092】なお、第3搬送路430の最下流の排紙手段4
80は、前記排紙手段470とほぼ同一の構造である。
【0093】図24は本発明に係るシート後処理装置400
のセンサ配置と排紙トレイ移動を示す構成図である。
【0094】先ず、FNS装置400のシート導入開口付
近には用紙通過センサS1が設けられ、シートPの通過
によりFNS装置400内にシート有りを検知する。前記
オフセット搬送路410の排出ローラ405の上流側には、シ
ート後端通過検知センサS4があり、オフセットモード
搬送時に、後端通過検知により排出ローラ405は紙面直
角方向にシフトされる。さらに下流側の排出ローラ405
の下流には排紙センサS5があり、シート有りを検知す
る。
【0095】上記オフセット搬送路410の下方の第2の
搬送路420の搬送ローラ対421の上流側には用紙通過セン
サS6,S42が設けてあり、シートPの通過を検知す
る。センサS8は上段の第1中間スタッカ426上のシー
ト無しを検知する。S16は上段の受け渡し部の紙押さえ
位置を検出するセンサである。S24は第1排出ベルト42
5のホームポジションセンサである。S9は排紙センサ
である。
【0096】同様にして第3搬送路430にも、用紙通過
センサS11,S43、紙無し検知センサS12、紙押さえ位
置検出センサS18、排紙センサS13が設けてある。
【0097】次に、排紙トレイT1,T2の昇降駆動部
には、最上段のオフセット搬送路410の排出口付近にオ
フセット上段検知センサS69、オフセット紙抜き検知セ
ンサS70が配設され、中段の第2搬送路420の排出口付
近及びその下方に第1排紙トレイT1の昇降を制御する
トレイ上限検知センサS27、トレイ紙抜き検知センサS
29、トレイ衝突検知センサS63、トレイ下段位置検知セ
ンサS28が配設され、下段の第3搬送路430の排出口付
近に、第2排紙トレイT2の昇降を制御するトレイ上限
位置検知センサS65、トレイ紙抜き検知センサS30が配
設され、最下段には第2排紙トレイT2の下降を制御す
るトレイ下限位置検知センサS66が配設されている。
【0098】図24において、T1Aは第1排紙トレイT
1のステイプル作動時のイニシァライズ位置(初期設定
位置)を、T1Bは最大1500枚のシートを積載してステ
イプル作動時の下限位置を、T1Cは最大2000枚のシー
トを載置したときのオフセット下限位置を、T1Dはオ
フセットイニシァライズ位置をそれぞれ示す。
【0099】また、下段の第2排紙トレイT2の昇降位
置として、T2Aはステイプル作動のイニシャライズ位
置を、T2Bは、第1排紙トレイT1に最大2000枚積載
した時の第2排紙トレイT2の退避下限位置を示す。こ
の第2排紙トレイT2の下限位置T2Bでは第1中間ス
タッカの426は勿論、第2中間スタッカ436からの排紙は
禁止される。
【0100】なお、本実施例では、複写機に接続したシ
ート後処理装置を示したが、プリンタ、ファクシミリ等
の画像形成装置や軽印刷機等と接続して使用することも
可能である。
【0101】
【発明の効果】本発明により、ステイプル処理済みの複
数枚の分厚い多数枚シート束も、少数枚のシート束も、
シート受け渡し手段から排出ベルトの排出爪に確実に受
け渡して整然と排出することができる。特に、シート束
の受け渡しの際に、シート束のステイプルされていない
部分がめくれ上がってしまうことによりシート束が排出
ベルトの排出爪から外れることによる受け渡し不良が解
消された。また、シートめくり上がり防止用の排出紙押
圧部材によるシート面の損傷発生も改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート後処理装置を備えた複写機の全
体構成図。
【図2】シート後処理装置の断面図。
【図3】制御系の基本を示すブロック図。
【図4】シート受入部とシート排出部の断面図。
【図5】シート受入部とシート排出部のA矢視図。
【図6】搬送補助ベルト部材と搬送補助回転部材近傍の
斜視図。
【図7】ステイプラとシート受け渡し手段から成るユニ
ットと移動手段の斜視図。
【図8】ステイプラとシート受け渡し手段から成るユニ
ットの斜視図。
【図9】シート受け渡し手段の正面図。
【図10】シート受け渡し手段の平面図。
【図11】紙押さえレバーの停止待機状態を示す断面
図。
【図12】紙押さえレバーが上昇したシート束押圧状態
を示す断面図。
【図13】受け渡しレバーの停止待機状態を示す断面
図。
【図14】ステイプル済みのシート束を送り出した状態
を示す断面図。
【図15】各種サイズのシートへのステイプル打ちを示
す模式図。
【図16】シート排出部の平面図、A−A断面図および
B−B断面図。
【図17】シート束が堆積・整合された装置のシート受
け渡し手段と排出紙押圧部材の近傍の断面図。
【図18】ステイプル処理前の排出紙押圧部材と駆動手
段の正面図。
【図19】排出紙押圧部材の正面図および側面図。
【図20】シート束受け渡し状態を示す断面図。
【図21】シート後処理工程フローチャート。
【図22】シート後処理工程のタイミングチャート。
【図23】排紙手段の断面図。
【図24】シート後処理装置のセンサ配置と排紙トレイ
移動を示す構成図。
【符号の説明】
400 シート後処理装置(FNS装置、フィニッシャ) 420(430) 第2(第3)搬送路 421 搬送ローラ対 422,432 搬送補助ベルト部材(案内ベルト) 424 搬送補助回転部材(羽根車) 425(435) 第1(第2)排出ベルト 425A,435A 排出爪(排出部材) 426(436) 第1(第2)中間スタッカ 427(437) 整合手段 429 排出紙押圧部材 440,450 シート受け渡し手段 441,451 ストッパ部材 442 受け渡しレバー 443 紙押さえレバー 4461,4463,4464 カム 4462,4431 カムフォロワ 460 移動手段 470,480 排紙手段 M3 排出ベルト駆動用モータ M5 ステッピングモータ(シート受け渡し用兼紙押さ
え駆動用モータ) P シート(記録紙),シート束 SD1 電磁ソレノイド SP,SPR,SPL ステイプル針 ST1(ST2) 第1(第2)ステイプラ(綴じ手
段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から搬出されたシートを中
    間スタッカに積載し整合して綴じ手段により綴じ合わせ
    処理したのち、排出手段により排紙トレイに排出するシ
    ート後処理装置において、綴じ合わせ処理後のシート束
    の後端部を押圧してシート束を排出手段に送り込むシー
    ト受け渡し手段と、前記中間スタッカの上方に揺動自在
    に支持され、シート束を送り出す際にシート束の上面を
    押圧する排出紙押圧部材と、前記排出紙押圧部材を揺動
    させる駆動手段と、前記シート束の後端部を押圧してシ
    ート束を搬送する排出爪を有する移動可能な排出部材を
    有する排出手段と、前記シート受け渡し手段と排出紙押
    圧部材と排出手段とを制御する制御手段とから構成した
    ことを特徴とするシート後処理装置。
  2. 【請求項2】 前記排出紙押圧部材がシート束に当接す
    る端面のコーナ部を、曲面に形成したことを特徴とする
    請求項1記載のシート後処理装置。
JP6275143A 1994-11-09 1994-11-09 シート後処理装置 Pending JPH08137151A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6275143A JPH08137151A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 シート後処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6275143A JPH08137151A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 シート後処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08137151A true JPH08137151A (ja) 1996-05-31

Family

ID=17551289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6275143A Pending JPH08137151A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 シート後処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08137151A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072310A (ja) * 1999-08-31 2001-03-21 Canon Aptex Inc シート処理装置とこのシート処理装置を備える画像形成装置
EP1637342A2 (en) 2004-09-16 2006-03-22 Ricoh Company, Ltd. Folding and processing apparatus for prints
JP2006151519A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Ricoh Co Ltd シート処理装置および画像形成装置
JP2008019028A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Ricoh Co Ltd シート処理装置及び画像形成装置
JP2009035425A (ja) * 2007-07-10 2009-02-19 Ricoh Co Ltd シート後処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
US7934714B2 (en) 2007-07-11 2011-05-03 Ricoh Company, Limited Sheet post-processing apparatus, image forming apparatus, and image forming system
JP2013227114A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Konica Minolta Inc 用紙処理装置及び画像形成システム
EP3450368A1 (en) * 2017-08-18 2019-03-06 Toshiba TEC Kabushiki Kaisha Post-processing apparatus

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001072310A (ja) * 1999-08-31 2001-03-21 Canon Aptex Inc シート処理装置とこのシート処理装置を備える画像形成装置
EP1637342A2 (en) 2004-09-16 2006-03-22 Ricoh Company, Ltd. Folding and processing apparatus for prints
EP1637342A3 (en) * 2004-09-16 2006-05-24 Ricoh Company, Ltd. Folding and processing apparatus for prints
EP1759869A1 (en) * 2004-09-16 2007-03-07 Ricoh Company, Ltd. Folding and processing apparatus for prints
US7416177B2 (en) 2004-09-16 2008-08-26 Ricoh Company, Ltd. Sheet folding apparatus, sheet processing apparatus and image forming apparatus
US7744076B2 (en) 2004-09-16 2010-06-29 Ricoh Company, Ltd. Sheet folding apparatus, sheet processing apparatus and image forming apparatus
JP2006151519A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Ricoh Co Ltd シート処理装置および画像形成装置
JP2008019028A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Ricoh Co Ltd シート処理装置及び画像形成装置
JP2009035425A (ja) * 2007-07-10 2009-02-19 Ricoh Co Ltd シート後処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
US7934714B2 (en) 2007-07-11 2011-05-03 Ricoh Company, Limited Sheet post-processing apparatus, image forming apparatus, and image forming system
JP2013227114A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Konica Minolta Inc 用紙処理装置及び画像形成システム
EP3450368A1 (en) * 2017-08-18 2019-03-06 Toshiba TEC Kabushiki Kaisha Post-processing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3316654B2 (ja) シート後処理装置
JP3610527B2 (ja) シート後処理装置
US5741009A (en) Sheet sorting apparatus
US6047960A (en) Sheet tamping device for offsetting stacks of documents
JPH08137151A (ja) シート後処理装置
JPH0873108A (ja) シート後処理装置
JP3409221B2 (ja) シート仕分け装置
JP3458199B2 (ja) シート後処理装置
JP3491236B2 (ja) シート後処理装置
JP3610525B2 (ja) シート後処理装置
JP3371268B2 (ja) 記録紙後処理装置
JP3215909B2 (ja) シート後処理装置
JP3261642B2 (ja) シート後処理装置
JP4056756B2 (ja) 用紙後処理装置
JPH09255216A (ja) シート後処理装置
JPH08157132A (ja) ロック装置およびロック装置を備えたシート後処理装置
JP3289170B2 (ja) シート後処理装置
JP3873374B2 (ja) シート後処理装置
JPH0881112A (ja) シート仕分け装置
JPH08169624A (ja) シート後処理装置
JPH09244482A (ja) シート後処理装置
JP3376266B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
JPH07252011A (ja) シート後処理装置
JPH09227014A (ja) シート後処理装置
JP3663839B2 (ja) シート後処理装置