JPH08157132A - ロック装置およびロック装置を備えたシート後処理装置 - Google Patents

ロック装置およびロック装置を備えたシート後処理装置

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JPH08157132A
JPH08157132A JP6299659A JP29965994A JPH08157132A JP H08157132 A JPH08157132 A JP H08157132A JP 6299659 A JP6299659 A JP 6299659A JP 29965994 A JP29965994 A JP 29965994A JP H08157132 A JPH08157132 A JP H08157132A
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sheet
discharging
discharge
link member
shaft
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JP6299659A
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Minoru Kawano
実 川野
Masaaki Sekiguchi
政明 関口
Hiroshi Tsunoda
博 角田
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Konica Minolta Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2407/00Means not provided for in groups B65H2220/00 – B65H2406/00 specially adapted for particular purposes
    • B65H2407/10Safety means, e.g. for preventing injuries or illegal operations

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  • Collation Of Sheets And Webs (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排紙開口部における障害物の進入阻止と安全
確保、および中間スタッカへの大サイズシートの高速搬
送を可能にするロック装置およびロック装置を備えたシ
ート後処理装置を提供する。 【構成】 駆動源または手動操作により移動可能な作動
部材285と、作動部材285の端部285Aに係合し固定軸287
を中心にして回転可能に支持された第一のリンク部材28
6と、第一のリンク部材286の突起軸286Aに移動可能に
係合するV字形状の凹部288Aを有する第二のリンク部
材288と、第二のリンク部材288と一体をなし回転可能に
軸支された回転軸284と、回転軸284に固定された係止部
材289とから構成し、作動部材285が駆動されたとき、作
動部材285および前記第一のリンク部材286を介して、突
起軸286Aが凹部288Aの側壁に当接して、第二のリンク
部材288を回転軸とともに回転させることにより係止部
材289をロック解除可能にする一方、係止状態にある係
止部材289に外力が加えられたとき、突起軸286Aが凹部
288AのV字部に係止されて係止部材289を移動不可にな
るようにしたロック装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動部材を駆動源また
は手動で作動させて係止部材をロックおよびロック解除
可能になし、逆にこの係止部材を操作してもロック解除
不可能にするロック装置に関し、特に、画像形成装置に
より画像を記録された記録紙(シート)を、綴じ手段に
より自動的に綴じ合わせて排出するシート後処理装置に
おけるシート束排紙手段における安全な操作とシート搬
送不良防止とを可能にしたロック手段を備えた画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置より排紙される画像記録済
の複数枚のシートを、コピー部数ごとに丁合して綴じ手
段により綴じ合わせる装置としてフィニッシャと呼ばれ
るシート後処理装置が利用される。
【0003】このフィニッシャは画像形成装置本体と機
能が接続されていて、コピープロセスのシーケンス作動
に対応して駆動されるようになっている。
【0004】従ってコピープロセスを高速で処理するこ
との可能な画像形成装置に対しては、そのスピードに追
従して機能を果すことの出来る高速処理の可能なフィニ
ッシャが必要とされる。
【0005】このような高速処理の可能なフィニッシャ
に関しては、すでに特開昭60-142359号、同60-158463
号、同62-239169号さらに特開昭62-288002号、同63-267
667号、特開平2-276691号、特公平5-41991号の各公報に
よる提案が開示されている。
【0006】前記シート後処理装置においては、画像形
成装置本体から搬出された画像記録済みのシートは、中
間スタッカ内に整合されながら順次積載されて1セット
分のシート束収納後に、ステイプル等のシート後処理が
行われ、綴じ合わせられたシート束は、受け渡し手段に
より送り出され、前記中間スタッカの底部に設けられた
排出ベルトに載せて搬送され、さらに上下一対の排紙ロ
ーラによって挟持されて排紙トレイに排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】シート後処理装置から
排出されたシートは、ノンソート排紙、オフセット排
紙、ステイプル排紙等の各種モードにより区別されて、
上下配列された複数の排紙トレイ上に収容される。また
ステイプル排紙モードでは、高速処理を可能にするた
め、上下二段のステイプル排紙経路を備えたものがあ
る。このようにノンソート兼オフセット排紙経路と複数
のステイプル排紙経路とから排出されるシートが、それ
ぞれ別々の排紙トレイに収容され、大量の積載シートを
収容するようにすると、後処理装置の全高が高くなり大
型化する。またシート排出口を一つにした場合には、後
処理装置が横方向に拡張され大型化する。
【0008】各排紙トレイの数を必要最小限とし、かつ
各排紙トレイに大量のシートを積載可能にすると、排紙
開口部を排紙トレイが昇降通過するようになる。この排
紙トレイが排紙開口部通過時に、排出されたシートの後
端部が排紙開口部に入り込んでしまうことがある。ま
た、排紙開口部に手や指を挿入したときに昇降中の排紙
トレイが排紙開口部を通過すると、排紙トレイに指など
が挟まれて怪我をするおそれがある。
【0009】さらに、前記搬送手段から中間スタッカに
送り込まれたシートが最大長さである場合、例えばA3
サイズや17インチサイズ等の大型シートが、高速で送り
込まれた場合、シートの先端部が前記排紙手段のガイド
板間や排紙ローラのニップ間に入り込み、中間スタッカ
の所定位置に円滑に落下しないことが発生する。
【0010】本発明の目的は、上記の諸問題点を解決し
て改良した結果、ロック装置を誤操作してもロックが解
除されることのない安全性の優れたロック装置を提供す
るものである。また、手や指やシート束等の障害物が排
紙開口部に挿入されたとき、怪我やシート損傷や装置故
障等の発生を防止し、シート揃えに悪影響を与えること
のない画像形成装置を提供するものである。さらに、大
サイズのシートを高速で中間スタッカに搬送し正常なス
テイプル作動を可能にするロック装置を揃えたシート後
処理装置を提供する。
【0011】なお、上記綴じ手段は、ステイプル手段や
他のシート後処理手段を含む。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、駆動源また
は手動操作により移動可能な作動部材と、該作動部材の
端部に係合し固定軸を中心にして回転可能に支持された
第一のリンク部材と、該第一のリンク部材の突起軸に移
動可能に係合するV字形状の凹部を有する第二のリンク
部材と、該第二のリンク部材と一体をなし回転可能に軸
支された回転軸と、該回転軸に固定された係止部材とか
ら構成し、前記作動部材が駆動されたとき、該作動部材
および前記第一のリンク部材を介して、前記突起軸が前
記凹部の側壁に当接して、前記第二のリンク部材を回転
軸とともに回転させることにより前記係止部材をロック
解除可能にする一方、係止状態にある係止部材に外力が
加えられたとき、前記突起軸が前記凹部のV字部に係止
されて係止部材を移動不可になるようにしたことを特徴
とするロック装置によって達成される。
【0013】また上記目的は、画像形成装置から搬出さ
れたシートを搬送手段により中間スタッカに搬送して積
載し整合したのち、綴じ手段により綴じ合わせ処理し、
綴じ合わせ処理後のシート束をシート受け渡し手段およ
び排出手段により送り出し、排紙手段により排紙トレイ
に排出するシート後処理装置において、前記排紙手段
を、駆動源により移動可能な作動部材と、該作動部材の
端部に係合し固定軸を中心にして回転可能に支持された
第一のリンク部材と、該第一のリンク部材の突起軸に移
動可能に係合するV字形状の凹部を有する第二のリンク
部材と、該第二のリンク部材と一体をなし回転可能に軸
支された回転軸と、基部が前記回転軸に固定され先端部
が排紙手段のシート排出部の一部を開閉する係止部材と
から構成し、前記作動部材が駆動されたとき、該作動部
材および前記第一のリンク部材を介して、前記突起軸が
前記凹部の側壁に当接して、前記第二のリンク部材を回
転軸とともに回転させることにより前記係止部材をロッ
ク解除して排紙手段の出口部からシート束を排出可能に
する一方、シート束排出時以外の排紙手段シート排出部
閉鎖状態にある係止部材に外力が加えられたとき、前記
突起軸が前記凹部のV字部に係止されて係止部材を移動
不可になるようにしたことを特徴とするロック装置を備
えたシート後処理装置によって達成される。
【0014】さらに上記目的は、前記排紙手段を、駆動
源により移動可能な作動部材と、該作動部材の端部に係
合し固定軸を中心にして回転可能に支持された第一のリ
ンク部材と、該第一のリンク部材の突起軸に移動可能に
係合するV字形状の凹部を有する第二のリンク部材と、
該第二のリンク部材と一体をなし回転可能に軸支された
回転軸と、基部が前記回転軸に固定され先端部が排紙手
段のシート排出部の一部を開閉する係止部材とから構成
し、前記作動部材が駆動されたとき、該作動部材および
前記第一のリンク部材を介して、前記突起軸が前記凹部
の側壁に当接して、前記第二のリンク部材を回転軸とと
もに回転させることにより前記係止部材をロック解除し
て排紙手段のシート排出部からシート束を排出可能にす
る一方、シート束排出時以外の排紙手段のシート排出部
閉鎖状態にある前記係止部材の先端部が前記排紙トレイ
に排出されたシート束の後端部を規制するようにしたこ
とを特徴とするロック装置を備えたシート後処理装置に
よって達成される。
【0015】さらにまた上記目的は、前記排紙手段のシ
ート排出部の一部を開閉する係止部材を設けるととも
に、前記排紙手段のシート排出部を覆い移動可能に支持
されたカバー部材と、該カバー部材の移動を検知する検
知手段とを有し、前記排紙手段のシート排出部に障害物
が挟まれて前記カバー部材に接触したとき、該カバー部
材の移動を前記検知手段が検知して前記シート後処理装
置の駆動を停止するようにしたことを特徴とするロック
装置を備えたシート後処理装置によって達成される。
【0016】さらにまた上記目的は、前記排紙手段の出
口部の一部を開閉可能にする回転可能な係止部材と、該
係止部材を駆動させる駆動手段とを備え、前記係止部材
は前記排紙トレイに排出されたシート束の後端に当接す
るシート束後端規制部と、最大サイズのシートの先端部
が前記搬送手段から中間トレイに排出されるとき前記排
紙手段のニップ位置に進入することを阻止するシート先
端規制部とを有することを特徴とするロック装置を備え
たシート後処理装置によって達成される。
【0017】なお、本発明に係わる前記綴じ手段は、ス
テイプル手段や他のシート後処理装置を含む。
【0018】
【実施例】次に、この発明のシート後処理装置の実施例
を添付図面に基づいて説明する。
【0019】図1はシート後処理装置を備えた複写機の
全体構成図であり、10は複写機本体、20は循環式の自動
原稿搬送装置(RDH装置)、30はシート後処理装置
(フィニッシャ、以下FNS装置とも称す)である。
【0020】複写機本体10は、走査露光部11、画像形成
部12、給紙部13、搬送部14、定着部15、排紙切換部16、
複数の給紙カセット17および両面記録用シート再給紙装
置(ADU装置)18から構成されている。
【0021】図中一点鎖線はシートPの搬送経路を示
す。複写機本体10下部の給紙カセット17に収容されたシ
ートPが、画像形成部12により画像形成されたのち、搬
送部14と、定着部15、排紙切換部16を経てFNS装置30
に収容されるメインルートと、前記排紙切換部16から分
岐されたシートPがADU装置18に一旦ストックされた
のち、再給送されて複写機本体10の給紙部13に至る循環
ルートとから成る。
【0022】RDH装置20の原稿載置台上に積載された
原稿Dは、複写機本体10の操作パネル上のコピー釦の操
作により、給紙が開始され、給紙部21を経て搬送ベルト
22によりプラテンガラス11A上に搬送され露光位置に設
置される。
【0023】該原稿Dは前記走査露光部11の作動により
原稿画像の露光走査を受けて読み取りが行われ、読取終
了後に搬送ベルト22が再び回動して給送され、反転排紙
路23を経由して原稿載置台上の原稿束の最下層に収納さ
れる。
【0024】なお、以上原稿Dの循環給紙について述べ
たが、前記RDH装置20は自動原稿給紙装置(ADF)
の機能も備えていて、その場合画像の読み取りを終えた
原稿Dは直進し、排紙ローラを介して排紙トレイ24上に
排出、積層される。
【0025】露光走査により得られた原稿Dの複写画像
は、複写機本体10の画像処理プロセスを経て給紙カセッ
ト17より給紙されるシートPに記録される。
【0026】画像を記録したシートPは、前記のADU
装置18に一旦給送されて表裏反転し、画像面を下向にし
た姿勢で排紙切換部16より排紙され、本発明のFNS装
置30に給紙される。該FNS装置30はシートPの受け入
れローラ31が複写機本体10の排紙口と合致するよう位置
と高さを調節して設置され、複写機本体10の作動に対応
して駆動されるよう制御系に接続される。
【0027】前記受け入れローラ31の後方に接続するシ
ートPの搬送路は上段のオフセット搬送路101(第1搬
送路)と中段の第2搬送路201および下段の第3搬送路3
01の3系統に分岐されていて、切替ゲートG1およびG
2の占める角度の選択によりシートPが何れかの搬送路
に給送されるようになっている。U1は上記第1搬送路
を構成する第1ユニット、U2は第2搬送路を構成する
第2ユニット、U3は第3搬送路を構成する第3ユニッ
トである。
【0028】図2は前記FNS装置30の構成を示す断面
図である。
【0029】前記第2搬送路201の搬送ローラ対202は、
所定の傾斜角をもって配置された中間スタッカ210にシ
ートP送り込む。上記中間スタッカ210の傾斜下端部上
方には、搬送補助ベルト部材(案内ベルト)203が回動
可能に設けられ、シートPの後端部をステイプラ部に送
り込む。上記案内ベルト203を巻回する3個のローラの
うち最下方のローラ軸には搬送補助回転部材(羽根車)
204が設けられ、シートPがスイッチバックして中間ス
タッカ210上を下降するとき、該羽根車204の摺接作用に
よりシートPを後述のストッパ部材231に確実に当接さ
せる。上記羽根車204のローラ軸と同軸上には、排出紙
押圧部材205が振動可能に支持されている。
【0030】前記中間スタッカ210は所定の傾斜角度を
もって設置され、その上面側は排出ベルト211の上面側
と同一面になっている。該排出ベルト211は駆動ローラ
と従動ローラに巻回され、綴じ合わせ処理済みのシート
束を押し出し搬送する排出爪211Aとホームポジション
検出用突起部211Bとを一体に設けてある。
【0031】前記中間スタッカ210および排出ベルト211
の下端側下方には、ストッパ部材231、紙押さえ手段23
2、受け渡しレバー233から成るシート受け渡し手段230
と、綴じ手段(ステイプラ)ST1とからなるステイプ
ラユニット260が移動可能に設けてある。
【0032】前記中間スタッカ210のシート束搬送下流
側で、FNS装置30のシート排紙部近傍には、上下一対
の排紙ローラから成る排紙手段280が設けてある。
【0033】前記第2搬送路201は、切替ゲートG2の
下流側で、搬送ローラ対202、案内ベルト203、羽根車20
4、排出紙押圧部205から成る搬送部と、ストッパ部材23
1、紙押さえ手段232、受け渡しレバー233から成るシー
ト束受け渡し手段230と整合手段240と、綴じ手段(ステ
イプラ)ST1から成るステイプラユニット260と、中
間スタッカ210、排出ベルト211から成る排出部、および
の排紙手段280から構成され、上記搬送部、シート受け
渡し手段230、整合手段240、ステイプラユニット260、
排出部は第2ユニットU2の移動基板に支持され、左右
一対のガイドレールR1介してFNS装置30内に着脱す
る構造でなっている。FNS装置30の図示手前側扉を開
放することにより、前記ユニットU2を引き出してジャ
ム処理やステイプル針の補充等のメンテナンスを行う。
【0034】前記第3搬送路301は、切替ゲートG1の
下流側で、搬送ローラ対302、案内ベルト303、羽根車30
4、排出紙押圧部305から成る搬送部と、ストッパ部材33
1、紙押えレバー332、受け渡しレバー333から成るシー
ト受け渡し手段330と、綴じ手段(ステイプラ)ST2
から成るステイプラユニット260と、中間スタッカ310、
整合手段240と第2排出ベルト311から成る排出部、およ
び排紙手段380から構成され、前記第2搬送路と同様の
構成である。上記搬送部、シート受け渡し手段330、整
合手段340、ステイプル部、排出部から成る第3ユニッ
トU3は、ガイドレールR2を介してFNS装置30内に
着脱可能になっている。
【0035】さらに、FNS装置30の右側部には、排紙
トレイ昇降手段400が配置されている。該排紙トレイ昇
降手段400には、複数のガイドローラ401に係合して上下
動する前後に一対の支持部材402が設けられていて、該
支持部材402に第1排紙トレイT1と第2排紙トレイT
2がそれぞれ挟持されて別々に上下動する。
【0036】前記一対の支持部材402は個別の専用モー
タM1,M2とプーリ403の間に張架した昇降ワイヤ404
に固定されていて、モータM1,M2の回転により前記
の第1排紙トレイT1および第2排紙トレイT2が個別
に上下方向に平行移動されるようになっている。
【0037】複写機本体10およびFNS装置30に内蔵す
る制御回路は図3のブロック図に示すような基本回路か
ら構成されている。コピー操作の開始に先立ち、排紙モ
ード(ステイプルモード又はノンソートモード)が選択
され、原稿枚数とコピー部数の設定が行われる。
【0038】綴じ合わせ不要のノンソートモードに設定
されたときには、切替えゲートG1,G2は初期状態に
保持されて、シートPは直進して、受け入れローラ31、
中間ローラ32、搬送ベルト102、オフセットローラ103、
排出ローラ104により成る第1搬送路(オフセット搬送
路)101を経て機外に排出され上段の第1排紙トレイT
1上に載置収納される。
【0039】排紙モードにオフセットモードが選択され
た場合には、前記の切替ゲートG1とG2が初期状態に
保持されて、シートPは上向き給送されて第1の搬送路
101に給紙されて搬送ベルト102、シフト駆動されたオフ
セットローラ対103および排出ローラ105を介して排出ト
レイT1の上に排出される。駆動ローラと従動ローラと
から成る一対の前記オフセットローラ対103は図面に対
し垂直方向に往復動の出来るオフセット駆動部を備えて
いて、排出されるシートPの後端通過検知(センサS
4)後にシフト駆動してシートPを部数別に排紙方向に
対し左右に交互にシフトさせ積み重ねて容易に仕分け出
来るように構成されている。
【0040】排紙モードに綴じ合わせモードが選択され
た場合、前記の切替ゲートG2は回動し、受け入れロー
ラ31によって給送されるシートPは直進して第2の搬送
路201に給紙され、第2ユニットU2内の搬送ローラ対2
02に挟持されて一旦前記中間スタッカ210の上に押し上
げ載置されるが、引き続きシートPの後端部は案内ベル
ト203の回転とシートPの自重とにより中間スタッカ210
の傾斜面上を滑落し、前記ステイプラST1の綴じ込み
部(シート受け渡し手段233のストッパ部材231)へと誘
導される。
【0041】原稿Dの枚数に該当する1部目のシートP
の最終紙がセンサS1で検知された後、前記の切替ゲー
トG1が回動して、2部目のシートPは下向きに給送さ
れて第3の搬送路301に給紙され、前述同様案内ベルト2
03の作用によりスタッカ310の上に押し上げ載置を開始
される。なお、第3ユニットU3のシート受け渡し手段
330は第2ユニットU2のシート受け渡し手段230と同一
構造をなす。
【0042】一方では2部目のシートPの給紙の間に、
積層を終了した前記の1部目のシートPはステイプラS
T1の作動により綴じ合わせが行われ、そのあとシート
束受け渡し手段233の押し戻し動作により中間スタッカ2
10の上を重力に抗して所定の位置まで押し上げ保持され
る。
【0043】前記の排出ベルト211がモータ駆動により
歯車やベルトによる動力伝達手段を介して回動を開放
し、排出爪211AによりシートPの後端面を押し上げて
1周したのち停止するまでの間に綴じ合わせをした1部
目のシートPの束を前記の第1排紙トレイT1の上に排
出する。
【0044】またこの間に、2部目のシートPの積層が
終了して、前記の切替ゲートG2を再び復帰させるとと
もに、ステイプラST2の作動により2部目のシートP
の綴じ合わせをした2部目のシートPの束が前記の第2
排紙トレイT2の上に排出される。
【0045】このように画像を記録した複数部のシート
Pを時間差を特におくことなく、上下2箇所で並行して
丁合いし、綴じ合わせることができるので、シートPの
後処理が迅速に行われることになる。
【0046】また、シートPの排出量に応じて前記モー
タM1,M2が作動して、処理板数に応じただけ前記の
第1排紙トレイT1および第2排紙トレイT2を下降さ
せて、シートPの排出積載を可能とする。
【0047】図4はシート受入部とシート排出部の断面
図、図5はそのA矢視図である。これらの図は第2搬送
路201におけるシート搬送手段を示したものであるが、
第3搬送路301も同様の構造をなすから、以下第2搬送
路201を代表として説明する。
【0048】第2搬送路201のガイド板から搬出された
シートPは、駆動回転する駆動ローラ202Aと従動ロー
ラ202Bとから成る搬送ローラ対202に挟持されて、中間
スタッカ210の面上に押し上げられるようにして載せら
れる。前記駆動ローラ202Aの駆動軸202Cは図示しない
駆動源とカップリング202Eを介して接続して駆動回転
する。該駆動軸202Cには、複数個の駆動プーリ202Dが
固定されている。該駆動プーリ202Dを巻回する案内ベ
ルト203は、前記中間スタッカ210のシート載置用傾斜面
底部および前記ストッパ部材231の上方に設けた複数個
の従動プーリ206と、テンションプーリ207とを巻回する
エンドレスベルトである。該案内ベルト203は、搬送さ
れる各種サイズのシート(図5に示すB5判ないしA3
判の約7種)に対応して所定位置に配置されている。
【0049】前記複数個の従動プーリ206は回転軸206A
に支持・固定されている。該回転軸206Aの軸上には、
前記従動プーリ206に隣接して搬送補助回転部材(羽根
車)204が固定されて、回転軸206Aと一体に回転可能で
ある。該搬送補助回転部材204は、回転軸206Aに嵌合・
固定するハブ部と、該ハブ部から突出した少なくとも1
枚の薄板状の弾性片部とから成る。
【0050】前記搬送補助回転部材204の回転により、
弾性片部の先端部は円形軌跡を描く。この円形軌跡と前
記中間スタッカ210のシート載置面とが最も近接する距
離(すきま)は、中間スタッカ210上に積載収容される
シート束の最大厚さより小さく設定してある。すなわ
ち、中間スタッカ210上に積載されるシートPの枚数が
少ないときには、第2搬送路201から搬送ローラ対202を
経て搬送されたシートPは、中間スタッカ210上で逆行
し、中間スタッカ210の傾斜角とシートPの自重によっ
て容易にシート束上を滑落して、シートPの後端部はコ
の字形状をなすストッパ部材231の枠内に容易に進入し
てストッパ面に当接してシート後端揃えが行われる。前
記中間スタッカ210上に積載されるシートPの枚数が多
数枚になりシート束が分厚くなると(30〜50枚位)、次
にこのシート束上をスイッチバックして滑落してくるシ
ートPの後端部がはね上がってストッパ部材231の枠内
に確実に入り込まず、入口付近に当接してめくれあがっ
て、ジャム発生となることがある。
【0051】搬送補助ベルト部材203は、滑落してくる
シートPの後端部を回動するベルト面に沿ってストッパ
部材231の方向に案内搬送する。また、搬送補助回転部
材204は、滑落してくるシートPの後端部を回転する弾
性片部204Bにより軽叩して、中間スタッカ210上に嵩張
って積載されたシート束を軽く押圧して搬送し、ストッ
パ部材231のストッパ面231Aに確実に当接させる。
【0052】上記搬送補助回転部材204は、ステイプラ
直前でストッパ部材231の入口部近傍で回転させること
が最も効果があるので、ステイプラ開口部に当たらない
ような位置で、シート束の厚さが約30枚を越える位置と
して、中間スタッカ210の上面から約7mm上方に弾性片
部204Bの回転軌跡が近接する位置に設定した。
【0053】前記中間スタッカ210に記載されるシート
Pは、中間スタッカ210の基準面210Aと、可動整合板22
1との間隔内に規制されて整合される。
【0054】中間スタッカ210上に搬送されるシートP
は、図5に示すように最小サイズのB5判およびA4判
のときには、3本の搬送補助ベルト部材203と3個の搬
送補助回転部材204によってストッパ部材231に当接され
て後端紙揃えが行われる。B4判サイズのシートPは4
組、A3判サイズのシートPは5組の各搬送補助ベルト
部材203と搬送補助回転部材204によって均一に後端紙揃
えが行われる。
【0055】図6はステイプラST1R,ST1Lとシー
ト受け渡し手段230とから成るステイプラユニット260
と、移動手段250の斜視図である。なお、上段の第2搬
送路201の下流に設けた上記ユニット260および移動手段
と、下段の第3搬送路301に設けたユニット360および移
動手段はほぼ同一構造をなすから、以下、上段の第2搬
送路201の下流に設けたユニットおよび移動手段の構造
および動作によって説明する。
【0056】上記シート受け渡し手段230とステイプラ
ST1R,ST1Lとは移動基板261上に一体のユニット2
60に構成されていて、スライドレール251と図示しない
スライドローラにより固定基板253上を摺動して移動可
能である。前記固定基板253には駆動源(ステッピング
モータM6)に接続する駆動プーリTP1と従動プーリ
TP2間に張架された回動自在なタイミングベルトTB
1の一部に係止部材255により固定されている。該駆動
プーリTP1は歯車Z1,Z2,Z3,Z4,Z5,Z
6から成るギヤ列256を介して駆動源のステッピングモ
ータM6に接続している。そして前記シート受け渡し手
段230とステイプラST1R,ST1Lから成るステイプ
ラユニット260は、ステッピングモータM6の駆動と制
御手段により指定位置に移動される。
【0057】図7はシート受け渡し手段230の正面図で
ある。
【0058】シート受け渡し手段230は、第2搬送路201
から導入され、搬送ローラ対202により排出ベルト211お
よび中間スタッカ210上を滑走し上昇し、排出後に下降
に転じたシートPの後端をストッパ部材231に突き当て
て一旦保持して停止させ、この停止位置において綴じ合
わせ処理(ステイプル処理)した後、再び送り出して排
出ベルト211の排出爪211Aに送出する機構である。
【0059】シート受け渡し手段230は、前記シートP
の後端を突き当てて整列させる突き当て基準用のストッ
パ部材231と、シートPを排出ベルト211側に送り出す移
動可能な左右一対の受け渡しレバー233と、ステイプル
時にシートPを押さえる移動可能な左右一対の紙押さえ
レバー232とから構成されている。
【0060】上記受け渡しレバー233の先端部には、シ
ート下面支持用ガイド面部233Aと、シート後端を押し
出す突当面部233Bとが形成されている。左右一対の受
け渡しレバー233は2本の連結バー234A,234Bによっ
て連結され一体化されている。上記受け渡しレバー233
はシート受け渡し部230の枠体235に穿設したガイド溝部
235Aに摺接して移動可能である。該受け渡しレバー233
はばね236によって一方向に付勢されている。該受け渡
しレバー233の移動は、駆動源のモータM5によって駆
動される第1のリンク部材237A、第2のリンク部材237
Bを介して行われる。即ち、モータM5の駆動力は図示
しないギヤ列を経て減速されて駆動軸238を回転させ
る。該駆動軸238の中央付近には第1のカム239Aが固定
されている。前記第1のリンク部材237Aの一端には、
コロ状のカムフォロワ2391が回転自在に支持されていて
第1のカム239Aの回転によりカムフォロワ2391は圧接
追従して、第1のリンク部材237Aは図示する右方向に
移動可能である(図示破線)。上記第1のリンク部材23
7Aの左端は、ピン2392により前記第2のリンク部材237
Bと回動可能に接続している。該第2のリンク部材237
Bは支点ピン2393を中心にして揺動可能に支持されてい
て、該第2のリンク部材237Bの他端はピン2394によっ
て前記受け渡しレバー233に接続している。
【0061】図7において実線は初期位置およびステイ
プル時の停止位置を示し、破線はステイプル済みのシー
トPを排出ベルト211側に送り出した状態を示す。図示
の実線は紙押さえレバー232の停止、待機状態を示し、
図示破線は紙押さえレバー232が上昇してシート束を押
圧した状態を示す。モータM5の駆動回転によりギヤ列
を介して駆動軸238が回転し、これと一体をなす第1の
カム239Aの回転によりカムフォロワ2391を圧接されて
これと一体をなす第1のリンク部材237Aを右方に移動
させ、第2のリンク部材237Bを支点ピン2393を中心に
して図示時計方向に揺動させ、受け渡しレバー233を図
示右方向に移動させる。この受け渡しレバー233の移動
により、受け渡しレバー233の突当面部233BはシートP
の後端を押し出して排出ベルト211側へ送り出す。
【0062】次に、ステイプル作動に先立ってシートP
を押さえる紙押さえレバー232による紙押さえ動作の説
明を行う。
【0063】前記駆動軸238の両端付近には、2つの同
形状の第2カム239Bが固定されていて、紙押さえレバ
ー232の下部に固設したカムフォロワ2395に圧接してい
る。駆動軸238の駆動回転により、第2のカム239Bに圧
接するカムフォロワ2395が紙押さえレバー232とともに
ばね2396の付勢方向に上昇し、コ字形状のストッパ部材
231の内側上面にシート束の後端付近を押し当て圧接す
る。このシート押さえ込み状態においてステイプラST
1による綴じ合わせが行われる。なお、センサS16は上
記紙押さえレバー232による紙押さえを検知するフォト
インタラプタ型の光センサであり、第2のカム239Bに
設けた光路遮断部により光路をオン・オフさせることに
より信号を発生する。センサS17は受け渡しレバー233
作動用の第1のカム239Aに設けた突起部を検出するこ
とにより受け渡しレバー233の初期位置を検出する。
【0064】図8はステイプラユニット260とシート排
出部の平面図を示す。240は中間スタッカ210上に積載さ
せるシートPを幅揃えする整合手段である。
【0065】前記シート受け渡し手段230の受け渡しレ
バー233は、綴じ合わせをしたシート束の排出時にのみ
往復作動する。
【0066】前記の排出ベルト211がモータM3の駆動
により歯車Z10,Z11、タイミングプーリTP10,TP
11、タイミングベルトTB10を介して、矢示方向に回動
を始め、排出爪211AによりシートPの後端面を押上げ
て1周して停止する間に綴じ合わせをした1部目のシー
トPを前記の第1排紙トレイT1の上に排出する。
【0067】またこの間に2部目のシートPの積層が終
了して前記の切替ゲートG2を再び復帰させると共に、
ステイプラST2の作動により2部目のシートPの綴じ
合わせが行われ、前述同様排出ベルト311の回動により
綴じ合わせをした2部目のシートPが前記の第2排紙ト
レイT2の上に排出される。
【0068】このように本発明のFNS装置30によれ
ば、画像を記録した複数部のシートPを時間差を特に置
くことなく2ケ所で並行して丁合し、綴じ合わせするこ
とが出来るのでシートPの後処理が迅速に行われること
となる。
【0069】シートPの排出量に応じ前記モータM3が
作動して処理枚数に応じただけ前記の第1排紙トレイT
1および第2排紙トレイT2を下降させてシートPの排
出を可能とする。
【0070】なお前記のステイプラST1,ST2は共
に中間スタッカ210,310のそれぞれ1箇所(ST1R
に設けることにより、シートPを縦長置きにして排出し
た時に左上1箇所をステイプルにより綴じ合わせること
が出来るが、ステイプラST1Lを追設すれば2箇所の
ステイプルによる綴じ合わせも可能であり、さらにシー
トPを横長置きにして排出した場合に左上1箇所をステ
イプルにより綴じ合わせることも出来る。
【0071】ステイプル針SPRにより、各種サイズの
シートPに共通に綴じ合わせ可能である。左側のステイ
プル針SPLはB5判以上のサイズのシートPに打ち込
み可能であるが、複写機本体側の操作パネル上で指示す
ることにより、任意に片側打ち、両側打ちが選択でき
る。
【0072】図9(A)は排紙手段280の正面断面図、
図9(B)はそのA矢視部分平面図である。図10は排紙
手段280のB−B,C−C,D−D各断面図、図11は排
紙手段280の全体平面図である。
【0073】排紙手段280のシート出口部には、駆動源
に接続する下ローラ281と、該下ローラ281に圧接して従
動可能な上ローラ282から成る排紙ローラ対が設けてあ
る。下ローラ281はシート後処理装置30の本体機枠35に
回転可能に支持され、図示しない駆動源に接続され駆動
回転される。上ローラ282は可動枠体283に回転可能に支
持されている。該可動枠体283は、前記シート後処理装
置30の本体機枠35の両側板部に回転可能に架設された回
転軸284に支持されて該回転軸284を中心にして揺動可能
である。可動枠体283は引張りばね36により付勢されて
いる。本体機枠35にはソレノイドSD1が設けられ、該
ソレノイドSD1のプランジャSD1Aにはソレノイド
リンク285の一端がピン接続している。該ソレノイドリ
ンク285の他端に突設したピン285Aは、第1のリンク部
材286に接続している。該第1のリンク部材286は、本体
機枠35に植設された支点軸287を中心にして揺動可能で
ある。該第1のリンク部材286の一端にはピン286Aが植
設されていて、第2のリンク部材288の三角形状をなす
穴または凹部288Aに遊嵌している。該第2のリンク部
材288の一端は、前記回転軸284に固定され、該回転軸28
4を中心にして揺動回転可能である。該回転軸284には複
数個(図10に示す4個)の紙後端規制部材(係止部材)
289が固定されている。
【0074】前記紙後端規制部材289の先端部はF字形
状をなし、最先端の後端規制面部289Aは第1排紙トレ
イT1に排出されたシート束の後端に当接し、後端規制
してシート揃えするとともに、シート束が排紙ローラ対
のニップ位置に進入するのを阻止する。また、紙後端規
制部材289には突出した形状のストッパ部289Bが形成さ
れている。
【0075】図12はシート排出部と排紙手段280の断面
図である。
【0076】前記第2搬送路201から搬送ローラ対202を
経て搬出されたシートPは、中間スタッカ210と上ガイ
ド板208との間の通路を通って遡上し、シートPの後端
が搬送ローラ対202から放出されたのち、シートPの自
重で中間スタッカ210上を滑落する。シートPが最大サ
イズ(例えばA3判サイズや17インチサイズ)の場合、
搬送ローラ対202から高速で送り出されたシートPの先
端は、前記紙後端規制部材289のストッパ部289Bに突き
当たり、排紙ローラ対のニップ位置に突入することを妨
げ、シートPを中間スタッカ210側に戻す。紙後端規制
部材299にストッパ部289Bを設けることにより、大サイ
ズのシートPを高速搬送した場合にも、最少のシート搬
送経路によってシートPを中間スタッカ210上に積載す
ることができる。
【0077】図13(A),(B)はステイプル処理済み
のシート束Pを第1排紙トレイT1に排出する状態を示
す断面図である。
【0078】ソレノイドSD1に通電されると、プラン
ジャSD1Aが吸引されて、ソレノイドリンク285を図
示左方に移動させる。該ソレノイドリンク285に突設し
たピン285Aの左移動により、第1のリンク部材286は支
点軸287を中心にして図示時計方向(矢印)に揺動し、
第1のリンク部材286に植設したピン286Aが第2のリン
ク部材288の凹部288Aの天井壁288Bに当接して、第2
のリンク部材288を回転軸284を中心にして図示反時計方
向に回転させる。該回転軸284の回転により、回転軸284
に固定された紙後端規制部材289は回転軸284を中心にし
て揺動し、F型形状をなす先端部は排紙ローラ対(28
1,282)のニップ位置より上方に移動し、ステイプル処
理したシート束を矢印方向に排出可能にする。
【0079】前記排紙上ローラ282を支持する可動枠体2
83は、引張りばね36に付勢されて排紙下ローラ381に圧
接しているが、シート束Pが通過するとき、シート束P
の厚さに応じてシート束Pを押圧しながら上方に移動す
る。37は排紙下ローラ281近傍に設けた下ガイド板であ
る。290は排紙上ローラ282近傍に揺動可能に設けた後述
の上ガイド板である。
【0080】前記紙後端規制部材289は、図9に示す非
排紙状態においては、下降していて排紙ローラ対(28
1,282)のニップ位置の一部を遮断している。この状態
で紙後端規制部材289の先端の後端規制面部289Aを故意
に持ち上げようとしても、第1のリンク部材286のピン2
86Aが第2のリンク部材288の凹部288AのV字型底部28
8C落ち込んでいて、かつ第1のリンク部材286はソレノ
イドリンク285により図示右方に突っ張られているか
ら、ピン286Aは底部288Cに食い込んだまま不動であ
る。従って紙後端規制部材289はこの状態ではロックさ
れていて、外力により強制移動させることは不可能であ
るから、排出されたシート束Pの後端揃えが確実にな
り、かつ排紙ローラ対(281,282)のこのニップ位置に
手を入れることは防止され安全上有効である。このよう
に紙後端規制部材289はソレノイド側からロックおよび
ロック解除が可能であるが、紙後端規制部材289側から
逆方向にロックを解除させることは不可能である。
【0081】図14は排紙手段280の安全装置を示す部分
平面図および断面図である。
【0082】前記排紙上ローラ282の複数のローラ間を
囲むように上ガイド板290が、排紙上ローラ軸282Aを中
心にして揺動可能に支持板291と一体になって支持され
ている。該支持板291に固定されたアクチュエータ作動
板292の固定ピン292Aは、前記可動枠体283の折曲部に
植設された支軸293に嵌合して回転可能なアクチュエー
タ294の図示右端のU字形状部294Aに移動可能に挟持さ
れている。アクチュエータ294はL字形状をなし、その
上端部294BはマイクロスイッチMSの接点頭部に接離
可能に接触する。アクチュエータ294は、支軸293に巻回
されたばね295により付勢され、上端部294Bは正常の動
作時には前記マイクロスイッチMSの接点頭部に軽圧接
している。この状態でマイクロスイッチMSは通電状態
となり、正常の排紙動作が可能である。
【0083】前記マイクロスイッチMSは、載置板296
上に搭載固定されている。該載置板296は前記可動枠体2
83上に載置され、回転支軸297を中心に回転可能であ
り、ばね298により一方向に付勢されている。マイクロ
スイッチMSの接点頭部に、アクチュエータ294から過
大な外力が作用したときには、マイクロスイッチMSを
搭載した載置板296は、ばね298による付勢力に抗して回
転支軸297を中心にして揺動するように構成したから、
アクチュエータ294から過大な外力がマイクロスイッチ
MSの接点頭部に加えられても、載置板296が揺動する
ことにより、ばね298に外力が吸収されて、マイクロス
イッチMSの接点頭部に直接外力が加えられることはな
いから、マイクロスイッチを破損するおそれはない。
【0084】図15は排紙手段280の排紙出口部に指や異
物が挿入した異常発生時の排紙手段280の部分平面図お
よび断面図である。
【0085】前記上ガイド板290は、排紙手段280の排紙
出口部付近のシート案内板であり、かつ、該排紙出口部
に指や異物が挟み込まれないようにする安全用の遮閉板
である。この上ガイド板290と下ガイド板37との間に指
等が挿入されると、上ガイド板290は排紙上ローラ軸282
Aを中心にして揺動し、上ガイド板290と一体をなす作
動板292の固定ピン292Aは図示反時計方向に揺動し、ア
クチュエータ294はばね295の付勢力に抗して支軸293を
中心にして図示時計方向に揺動される。これによりアク
チュエータ294の上端部294BはマイクロスイッチMSの
接点頭部から離間し、マイクロスイッチMSの通電は断
たれる。この通電オフにより、排紙トレイT1,T2を
昇降させるモータM1,M2の回転を即時停止させる。
【0086】図16は、排紙手段280の安全装置を示すブ
ロック図である。
【0087】前記マイクロスイッチMSの駆動電源から
の通電が断たれると、検出回路がこの異常を検出して、
CPUから成る制御部により排紙トレイT1,T2の昇
降を駆動するモータM1,M2の駆動回路(ドライバ)
に駆動停止信号を送り、モータM1,M2の回転を即時
停止させる。これにより、上ガイド板290と下ガイド板3
7間に指を入れたとき、モータM1,M2の駆動回路が
偶然暴走して、排紙トレイT1,T2が急下降または急
上昇して、前記排紙出口部を通過する際に指を挟まれて
怪我をするような事故は未然に解消される。また、シー
ト束や異物等が前記上ガイド板290と下ガイド板37間に
挟まれたまま、排紙トレイT1,T2が昇降して、シー
ト束を損傷したり、排紙トレイT1,T2等を破損した
りする事故も防止できる。
【0088】なお、本実施例では、複写機に接続したシ
ート後処理装置のロック装置を示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、プリンタ、ファクシミリ等
の画像形成装置や軽印刷機等に接続されたシート後処理
装置のロック装置として使用することが可能である。
【0089】また、本発明のロック装置は、一般に駆動
側からは作動してロックおよびロック解除が可能である
が、被駆動側からはロックを解除できないようにするロ
ック装置に広く適用可能である。
【0090】
【発明の効果】本発明により、下記の効果が達成され
る。
【0091】(1)ロック装置の係止部材を誤操作して
も、ロックが解除されることのない安全性の優れたロッ
ク装置を提供できる。
【0092】(2)上記ロック装置をシート後処理装置
の排紙手段に適用して、係止部材誤操作にも係わらずロ
ック解除される惧れのない安全性、信頼性の優れたロッ
ク装置を備えた画像形成装置が提供された。
【0093】(3)排紙トレイに排出されたシート束の
後端部を係止部材が規制することにより、シート束が排
紙開口部に入り込むことを防止し、排紙トレイ上の紙揃
えが確実になった。
【0094】(4)排紙手段に設けたカバー部材に手や
指が入り込むと、該カバー部材の移動を検知手段が検知
してシート後処理装置の駆動を停止させるから、排紙ト
レイの昇降による怪我の発生は確実に防止された。
【0095】(5)搬送手段から中間スタッカに送り込
まれたシートが最大長さである場合、例えばA3サイズ
や17インチサイズ等のシートが高速で送り込まれた場
合、シートの先端部が前記排紙手段のガイド板間や排紙
ローラのニップ間に入り込み、中間スタッカの所定位置
に円滑に落下せず紙詰まりや整合不良等のトラブルが発
生していたが、これらの問題点がすべて解消された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート後処理装置を備えた複写機の全
体構成図。
【図2】シート後処理装置の断面図。
【図3】制御系の基本を示すブロック図。
【図4】シート受入部とシート排出部の断面図。
【図5】シート受入部とシート排出部のA矢視図。
【図6】ステイプラユニットと移動手段の斜視図。
【図7】シート受け渡し手段の正面図。
【図8】ステイプラユニットとシート排出部の平面図。
【図9】排紙手段の正面断面図および部分平面図。
【図10】排紙手段のB−B,C−C,D−D各断面
図。
【図11】排紙手段の全体平面図。
【図12】シート排出部と排紙手段の断面図。
【図13】排紙状態の排紙手段の断面図。
【図14】排紙手段の安全装置を示す部分平面図および
断面図。
【図15】排紙手段の異常発生状態を示す部分平面図お
よび断面図。
【図16】排紙手段の安全装置を示すブロック図。
【符号の説明】
30 シート後処理装置(フィニッシャ、FNS装置) 35 本体機枠 36 引張りばね 37 下ガイド板 201 第2搬送路 202 搬送手段(搬送ローラ対) 210 (310) 中間スタッカ 211 (311) 排出ベルト(排出手段) 230,330 シート受け渡し手段 231,331 ストッパ部材 232,332 紙押さえレバー 233,333 受け渡しレバー 240,340 整合手段 250 移動手段 260,360 ステイプラユニット 270 揺動手段 280 排紙手段 281 排紙下ローラ 282 排紙上ローラ 283 可動枠体 284 回転軸 285 ソレノイドリンク(作動部材) 286 第一のリンク部材 287 支点軸 288 第二のリンク部材 289 紙後端規制部材(係止部材) 290 上ガイド板(カバー部材) 291 支持板 292 作動板 293 支軸 294 アクチュエータ 295 ばね 296 載置板 297 回転支軸 298 ばね ST1,ST2 ステイプラ(綴じ手段) T1(T2) 第1(第2)排紙トレイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源または手動操作により移動可能な
    作動部材と、該作動部材の端部に係合し固定軸を中心に
    して回転可能に支持された第一のリンク部材と、該第一
    のリンク部材の突起軸に移動可能に係合するV字形状の
    凹部を有する第二のリンク部材と、該第二のリンク部材
    と一体をなし回転可能に軸支された回転軸と、該回転軸
    に固定された係止部材とから構成し、前記作動部材が駆
    動されたとき、該作動部材および前記第一のリンク部材
    を介して、前記突起軸が前記凹部の側壁に当接して、前
    記第二のリンク部材を回転軸とともに回転させることに
    より前記係止部材をロック解除可能にする一方、係止状
    態にある係止部材に外力が加えられたとき、前記突起軸
    が前記凹部のV字部に係止されて係止部材を移動不可に
    なるようにしたことを特徴とするロック装置。
  2. 【請求項2】 画像形成装置から搬出されたシートを搬
    送手段により中間スタッカに搬送して積載し整合したの
    ち、綴じ手段により綴じ合わせ処理し、綴じ合わせ処理
    後のシート束をシート受け渡し手段および排出手段によ
    り送り出し、排紙手段により排紙トレイに排出するシー
    ト後処理装置において、前記排紙手段を、駆動源により
    移動可能な作動部材と、該作動部材の端部に係合し固定
    軸を中心にして回転可能に支持された第一のリンク部材
    と、該第一のリンク部材の突起軸に移動可能に係合する
    V字形状の凹部を有する第二のリンク部材と、該第二の
    リンク部材と一体をなし回転可能に軸支された回転軸
    と、基部が前記回転軸に固定され先端部が排紙手段のシ
    ート排出部の一部を開閉する係止部材とから構成し、前
    記作動部材が駆動されたとき、該作動部材および前記第
    一のリンク部材を介して、前記突起軸が前記凹部の側壁
    に当接して、前記第二のリンク部材を回転軸とともに回
    転させることにより前記係止部材をロック解除して排紙
    手段のシート排出部からシート束を排出可能にする一
    方、シート束排出時以外の排紙手段のシート排出部閉鎖
    状態にある係止部材に外力が加えられたとき、前記突起
    軸が前記凹部のV字部に係止されて係止部材を移動不可
    になるようにしたことを特徴とするロック装置を備えた
    シート後処理装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置から搬出されたシートを搬
    送手段により中間スタッカに搬送して積載し整合したの
    ち、綴じ手段により綴じ合わせ処理し、綴じ合わせ処理
    後のシート束をシート受け渡し手段および排出手段によ
    り送り出し、排紙手段により排紙トレイに排出するシー
    ト後処理装置において、前記排紙手段を、駆動源により
    移動可能な作動部材と、該作動部材の端部に係合し固定
    軸を中心にして回転可能に支持された第一のリンク部材
    と、該第一のリンク部材の突起軸に移動可能に係合する
    V字形状の凹部を有する第二のリンク部材と、該第二の
    リンク部材と一体をなし回転可能に軸支された回転軸
    と、基部が前記回転軸に固定され先端部が排紙手段のシ
    ート排出部の一部を開閉する係止部材とから構成し、前
    記作動部材が駆動されたとき、該作動部材および前記第
    一のリンク部材を介して、前記突起軸が前記凹部の側壁
    に当接して、前記第二のリンク部材を回転軸とともに回
    転させることにより前記係止部材をロック解除して排紙
    手段のシート排出部からシート束を排出可能にする一
    方、シート束排出時以外の排紙手段のシート排出部閉鎖
    状態にある前記係止部材の先端部が前記排紙トレイに排
    出されたシート束の後端部を規制するようにしたことを
    特徴とするロック装置を備えたシート後処理装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動源が電磁ソレノイドであること
    を特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のロ
    ック装置を備えたシート後処理装置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置から搬出されたシートを搬
    送手段により中間スタッカに搬送して積載し整合したの
    ち、綴じ手段により綴じ合わせ処理し、綴じ合わせ処理
    後のシート束をシート受け渡し手段および排出手段によ
    り送り出し、排紙手段により排紙トレイに排出するシー
    ト後処理装置において、前記排紙手段のシート排出部の
    一部を開閉する係止部材を設けるとともに、前記排紙手
    段のシート排出部を覆い移動可能に支持されたカバー部
    材と、該カバー部材の移動を検知する検知手段とを有
    し、前記排紙手段のシート排出部に障害物が挟まれて前
    記カバー部材に接触したとき、該カバー部材の移動を前
    記検知手段が検知して前記シート後処理装置の駆動を停
    止するようにしたことを特徴とするロック装置を備えた
    シート後処理装置。
  6. 【請求項6】 画像形成装置から搬出されたシートを搬
    送手段により中間スタッカに搬送して積載し整合したの
    ち、綴じ手段により綴じ合わせ処理し、綴じ合わせ処理
    後のシート束をシート受け渡し手段および排出手段によ
    り送り出し、排紙手段により排紙トレイに排出するシー
    ト後処理装置において、前記排紙手段のシート排出部の
    一部を開閉可能にする回転可能な係止部材と、該係止部
    材を駆動させる駆動手段とを備え、前記係止部材は前記
    排紙トレイに排出されたシート束の後端に当接するシー
    ト束後端規制部と、最大サイズのシートの先端部が前記
    搬送手段から中間トレイに排出されるとき前記排紙手段
    のニップ位置に進入することを阻止するシート先端規制
    部とを有することを特徴とするロック装置を備えたシー
    ト後処理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006162892A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置における筐体構造
JP2009007095A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Nisca Corp シート後処理装置及び画像形成システム
JP2009120343A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置
US11178300B2 (en) 2018-12-06 2021-11-16 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Post-processing apparatus that detects an object

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