JP3648363B2 - シート処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタなどの画像形成装置から排出された画像形成済みのシートを処理トレイ上に一時的に積載し、且つこのシートの排紙方向後端をステップル装置などで後処理した後に集積トレイ上に収納するシート処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のシート処理装置として、例えば特開平8−91686号に記載のものが知られている。この装置は、処理トレイ上でステップル処理されたシートを排出する際に、先ず第1のモータを駆動してピンチローラを下降させ排出ローラとの間でシートをニップすると共に、次いで第2のモータを駆動して排出ローラを回転させピンチローラとの間でシートをニップしながら集積トレイ上に排紙する構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシート処理装置にあっては、ピンチローラの昇降駆動と排出ローラの回転駆動を別々のモータで行なっているため、装置全体が大型化してしまう他、これらモータの駆動をそれぞれに設けた検出手段とアクチュエータの作動によって制御していたので、アクチュエータの精度的なバラツキなどによってニップ動作と排出動作のタイミングにずれを生じさせるおそれがあった。
【0004】
そこで本発明は、ピンチローラによるニップ駆動と排出ローラによる回転駆動を単一の駆動モータによって行なうことで、タイミングのずれをなくして信頼性の高い排紙を行なうと共に、装置全体をコンパクトにしてコストの低廉化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るシート処理装置は、シートを収容する収容部と、この収容部に収容されたシート又はシート束の一方の面に接触する第1のシート搬送手段及び他方の面に接触する第2のシート搬送手段と、第2のシート搬送手段をシート又はシート束に対して接触および離間させる接離手段と、前記第1及び第2の搬送手段のうち少なくとも第1のシート搬送手段と前記接離手段とを駆動する共通の駆動手段と、前記駆動手段からの駆動を所定のタイミングで前記少なくとも第1のシート搬送手段と前記接離手段とに伝える駆動伝達手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明の請求項2に係るシート処理装置は、シートを収容する収容部と、この収容部に収容されたシート又はシート束の一方の面に接触する第1のシート搬送手段及び他方の面に接触する第2のシート搬送手段と、第2のシート搬送手段をシート又はシート束に対して接触および離間させる接離手段と、この接離手段を駆動して第2のシート搬送手段のシートへの接触動作を開始した後、前記第1及び第2の搬送手段のうち少なくとも第1のシート搬送手段を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項3に係るシート処理装置では、前記駆動手段が、第1のシート搬送手段を駆動する際、第2のシート搬送手段も同時に駆動することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項4に係るシート処理装置は、シートを収容する収容部と、この収容部に収容されたシート又はシート束の一方の面に接触する第1のシート搬送手段及び他方の面に接触する第2のシート搬送手段と、第2のシート搬送手段をシート又はシート束に対して接触および離間させる接離手段と、第1及び第2の作用部を有し所定のタイミング毎に1回転する回転体と、この回転体の回転に伴って前記第1の作用部によって動作し、接離手段に駆動を伝達して第2のシート搬送手段を第1の期間だけシートに接触動作させる第1の伝達手段と、回転体の回転に伴って前記第2の作用部によって動作し、第1及び第2のシート搬送手段のうち少なくとも第1のシート搬送手段に第2の期間だけ駆動を伝達する第2の伝達手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項5に係るシート処理装置では、第2の伝達手段が、第1のシート搬送手段に駆動を伝達する際、第2のシート搬送手段にも同時に駆動を伝達することを特徴とする。
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るシート処理装置の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るシート処理装置の全体構成を示したものである。シート処理装置1は、アダプタ装置(図示せず)を介して画像形成装置(図示せず)に連設され且つ画像形成装置からのシートP1を偏向させる第2の偏向経路2と、この第2の偏向経路2からのシートを略垂直方向に導く第1のシート搬送経路3と、第1のシート搬送経路3からシートをほぼ水平方向に導く偏向部を有する第2のシート搬送経路4と、偏向部を有する第2のシート搬送経路4の排紙下流側の出口端とシート処理装置1の排紙口1aとの間に形成された排紙経路兼用の処理空間5と、第1のシート搬送経路3と第2のシート搬送経路4との境界部分から分岐された第2の排紙経路6とを備えている。
【0011】
即ち、シートP1は、第2の偏向経路2、第1のシート搬送経路3、第2のシート搬送経路4を経て処理空間5へと導かれ、この処理空間5を1往復半した後に排紙口1aへと至るステップル処理用の経路と、第2の偏向経路2、第1のシート搬送経路3、第2のシート搬送経路4を経た後に処理空間5を通過して排紙口1aへと至る無加工処理の経路と、第2の偏向経路2、第1のシート搬送経路3、第2の排紙経路6へと至る無加工処理の経路を具備している。また、第2の偏向経路2、第1のシート搬送経路3、第2のシート搬送経路4は、その全体経路をシート処理装置1の筐体7の後部形状に沿って略コ字状に迂回させることで、ステップル装置8を設置するための収納空間9を形成している。
【0012】
第2の偏向経路2は、シートP1が通過可能な間隔を置いて対向された一対のガイドプレート10,11によって形成されている。また、第2の偏向経路2の経路始端部には、画像形成装置から送られてきたシートP1の排紙方向先端部並びに排紙方向後端部を検出するシート検出センサ13と、シートP1を第2の偏向経路2の下流側に搬送するようにシートの幅方向の二箇所に設けられた供給ローラ対14とを備えている。
【0013】
第1のシート搬送経路3は、シートが通過可能な間隔を置いて対向するガイドプレート15によって形成されている。また、第1のシート搬送経路3の経路中途部には第2の偏向経路2から送られてきたシートを搬送方向下流側へと搬送する搬送ローラ対16が設けられている。
【0014】
第2のシート搬送経路4は、シートが通過可能な間隔を置いて対向するガイドプレート17によって形成されている。また、第2のシート搬送経路4の経路終端部には、第1のシート搬送経路3から送られてきたシートを排出方向下流側へ搬送する複数の搬送ローラ対18と、第2のシート搬送経路4内のシートの排紙方向先端部並びに排紙方向後端部を検出するシート検出センサ19とが設けられている。また、第1のシート搬送経路3と第2のシート搬送経路4との境界部分には第2のシート搬送経路4と第2の排紙経路6とにシートの搬送方向を切り換える切換手段20が設けられている。
【0015】
シート検出センサ19は、シート検出センサ13が画像形成装置のコントロールパネルもしくはコンピュータ側で設定された転写枚数をカウントした後に、このカウントアップ検出に相当するシートの排紙方向後端部を検出すると、所定時間経過後にステップル装置8を駆動させるための命令信号を出力する。
【0016】
この実施例ではシート処理装置1自身でシート検出センサ13の情報に基づいてステップル処理のタイミングを決定し、ステップル装置8を駆動する場合について説明したが、当然として画像形成装置自身も同タイミングを知得しており、枚数カウントとステップル処理判断を画像形成装置自身で行い、シート処理装置1に対してステップル処理コマンドを発行するような体系も考えられる。さらにはステップル装置8を駆動する信号を手押しのボタン等で発生してもよい。
【0017】
切換手段20は、ステップル装置8のシート幅方向に沿う駆動によって対偶をなして駆動するクランクアーム21,22と、クランクアーム21,22の駆動によって回転する切換レバー23とを備えている。
【0018】
処理空間5は、第2のシート搬送経路4の出口端下方に位置し、且つ第2のシート搬送経路4の出口端寄りに下端がオーバラップされた状態で排紙口1aに向かって傾斜設定されたシート収容部24の上方に形成されている。また、処理空間5の排紙口1aの近傍にはシート収容部24でステップル処理されたシート束を排出するための排紙処理部25が配設されている。
【0019】
また、排紙処理部25の下方には、筐体7の外壁から突出状態で上方に向けて傾斜設定された集積トレイ26が設けられている。この集積トレイ26は、その基部がブラケット27に固定されており、このブラケット27に設けられたローラ28がガイドレール29に沿って上下移動することにより昇降可能である。なお、上下動のための昇降装置30は筐体7の外部に設けられている。
【0020】
上記排紙処理部25は、図2乃至図5に示したように、センターギヤ41と、このセンターギヤ41の周面に形成された第1のギヤ部42と噛み合う入力側ギヤ44及び第2のギヤ部43と噛み合う出力側ギヤ45と、出力側ギヤ45の回転力がプーリ45a,45b及び連結軸55aを介して異方向に延びる一対のベルト46,47によって伝達される第1の排出ローラ48及び第1の中間ギヤ49と、第1の中間ギヤ49の回転力が更に伝達される接離手段50とを備える。接離手段50は、アーム部51の両端に前記第1の排出ローラ48と接離可能な第2の排出ローラ52と、前記第1の中間ギヤ49と噛み合う第2の中間ギヤ53とを配すると共に、これら排出ローラ52及び中間ギヤ53をベルト54によって連結することで、出力側ギヤ45の回転力を第2の排出ローラ52に伝達できるようになっている。なお、前記第2の排出ローラ52は、上記第1の排出ローラ51の上方に位置し、アーム部51の回動によって第1の排紙ローラ51と接触し又は離間する。また、上記第1の排出ローラ48及び第1の中間ギヤ49への回転力の伝達はそれぞれのプーリ48a,49aを介して行われ、更に第2の中間ギヤ53から接離手段50への回転力の伝達も連結軸55bと各プーリ52a,53aを介して行われる。
【0021】
前記第2の中間ギヤ53側ではアーム部51の端部にセンターギヤ41側へ突出する係止爪56が設けられると共に、アーム部51の端部がコイルスプリング57によって上方に付勢されている。一方、センターギヤ41側には支軸58によって回転可能なL字状レバー59が配設され、このL字状レバー59の一端から突設された係止軸60に前記係止爪56が係合している。また、L字状レバー59の他端側にはセンターギヤ41に固定された偏心カム61が当接しており、この偏心カム61の回転によって、L字状レバー59の回動位置を規制している。
【0022】
なお、センターギヤ41には回転A方向にセンターギヤ41を付勢するコイルスプリング62の一端が係合ピン66に連結されている他、その同じ面の近傍にはストッパピン63が突設している。そして、このストッパピン63にソレノイド64で作動する係止片65が係脱することによって、センターギヤ41の回転を規制している。また、センターギヤ41の第1ギヤ部42及び第2ギヤ部43には切欠穴42a,43aが形成されている。この切欠穴42a,43aの位置は、上記入力側ギヤ44及び出力側ギヤ45の配設位置に対応しており、上記ストッパピン63に係止片5が係合している時には、入力側ギヤ44の回転駆動が出力側ギヤ45には伝達されないようになっている。なお、入力側ギヤ44は、駆動軸44aを通じて図示外の駆動モータによって常時回転している。
【0023】
次に、上記構成からなる排紙処理部25の作用を説明する。先ず、図3に示したソレノイド64の所定時間の通電によって係止片65が吸引され、係止片65とストッパピン63との係合が外れると、図2に示したコイルスプリング62の作用によってセンターギヤ41が矢印A方向への回転力を受ける。するとセンターギヤ41の第1ギヤ部42に入力側ギヤ44が噛み合い、入力側ギヤ44からの回転入力によってセンターギヤ41が回転し始める。センターギヤ41に伴って偏心カム61も一緒に回転し、L字状レバー59の回転規制が解除される。その結果、アーム部51のコイルスプリング57が作用してアーム部51の端部に設けられた係止爪56でL字状レバー59の係止軸60を押し上げる。アーム部51は、第2の中間ギヤ53を中心に回動し、図5に示したように、先端の第2の排出ローラ52を第1の排出ローラ48に接触させる。一方、センターギヤ41の回転に伴って第2のギヤ部43に出力側ギヤ45が噛み合って回転し、ベルト46,47を介してその回転力が第1の排出ローラ48と第1の中間ギヤ49に伝達される。第1の中間ギヤ49に伝達された回転力は、互いに噛み合う第2の中間ギヤ53及びベルト54を介して第2の排出ローラ52に伝達される。このように、入力側ギヤ44の回転駆動を基にして接離手段50の駆動と、第1及び第2の排出ローラ48,52の回転駆動を一緒に行なうことができるので、両者の駆動タイミングを調整し易くなると同時に、駆動源が一つで足りるので、スペース的にも余裕が出てくる。従って、第1の排出ローラ48と、第2の排出ローラ52は、互いに当接した状態で回転駆動するため、両者間にでシート束をニップすることができると同時に、シート束を排紙方向に送り出すことができる。
【0024】
上記第1の排出ローラ48に第2の排出ローラ52が接触している状態から更にセンターギヤ41が回転していくと、偏心カム61が一回転して再びL字状レバー59を押し付ける。L字状レバー59は、支軸58を中心として回転B方向に(図5)回動し、係止軸60でアーム部51の係止爪56を押し下げる。それに伴ってアーム部51が先程とは逆方向に回動し、第2の排出ローラ52が第1の排出ローラ48から離間する。そして、センターギヤ41が一回転して第1のギヤ部42の切欠穴42aに入力側ギヤ44が、また第2のギヤ部43の切欠穴43aに出力側ギヤ45がそれぞれ嵌まり込むのと同時に、ソレノイド64とストッパピン63との間に張設されたバネで復帰している係止片65がストッパピン63を係止することでセンターギヤ41は停止され、図2に示した元の状態に戻る。そのため、入力側ギヤ44の回転力がセンターギヤ41には伝達されなくなり、接離手段50の昇降駆動および第1及び第2の排出ローラ48,52回転駆動は停止することになる。
【0025】
一方、図2及び図6に示したように、前記第1の排出ローラ48には、略L字形状の回転アーム31が同軸に取付けられている。回転アーム31の両端にはコロ32,33が回転可能に設けられている。この回転アーム31は、前記入力側ギヤ44の駆動手段とは異なるモータ34の駆動によって回転するウォームギヤ35と、このウォームギヤ35の回転を受けて回転する回転ギヤ36とによって回転するものである。なお、この回転ギヤ36は、前記第1の排出ローラ48と同軸であるがそれぞれ独立した回転駆動になっている。
【0026】
なお、上述した第1の排出ローラ48及び回転アーム31は、図7及び図8に示したように、シート収容部24の上縁に沿って複数形成された矩形状の切欠部37内に隣接して配設されている。また、シート収容部24の上端には切欠部37の幅方向の各側縁に突起体38が形成されている。この突起体38は、シート収容部24に一体形成された樹脂成形品であり、その表面が滑らかであると共に、シート収容部24の上端に向かってなだらかな傾斜面を形成している。また、突起体38は、シート収容部24の幅方向で大きさが異なっており、中央部分の突起体38a,38a、その両側の突起体38b,38b、更にその両側の突起体38c,38cの順に次第に形状が大きくなっている。この形状の変化は、シート収容部24上から集積トレイ26上にシートを搬送する際に、シートの幅方向両側を立ち上げて紙に腰を付けるためである。また、図9に示したように、いずれの突起体38a,38b,38cも第1の排出ローラ48の上端位置より上方にまで突出している。
【0027】
更に、この実施例では図1に示したように、上記シート収容部24に一対の整合板70が設けられている。この整合板70は第2のシート搬送経路4から搬送されるシートの両幅を揃えるもので、少なくともその一方はシートサイズに応じてシート幅方向に変位可能となっている。また、上述したステップル装置8は、シート収容部24の下端と第1のシート搬送経路3との間に位置するように、第2の偏向経路2、第1のシート搬送経路3、第2のシート搬送経路4を迂回することによって形成された収納空間9に設けられている。さらに、シート収容部24には、シートの積載量を検出するための計量センサ71が設けられている。なお、この計量センサ71の検出量は、ステップル装置8の綴じ許容量に応じて設定され、その綴じ許容量以上にシートが積載されるとステップル綴じを行わないようになっている。また、シート収容部24の下端には、図6に示したように、パドル72が設けられている。
【0028】
このパドル72は、シート検出センサ19がシートの通過を検出した後、所定時間の経過を確認した時点で回転(図6では反時計回り)するもので、この回転によってステップル装置8に向けてシート収容部24上に排出され自重によって滑り落ちたシートを確実にストッパ73とステップル装置8の規制壁8bに当接してシートの後端を整合するように落とし込むものである。
【0029】
上記第2の排紙経路6は、図1に示したように、シートが通過可能な間隔を置いて互いに対向するガイドプレート74,75によって形成されている。また、第2の排紙経路6の経路終端部にはシートを補助排紙口1bから排紙するための排紙ローラ対76と、補助排紙口1bの下方から上方に向けて斜めに傾斜した状態で筐体7の上部に開閉可能に設けられた補助集積トレイ77に集積されたシートの積載量を検出するための積載量検出センサ78とを備えている。
【0030】
この第2の排紙経路6へのシートの搬送は、ステップル装置8を用いないことによってステップル装置8がホーム位置へと変移した時に、その変移に連動してクランクアーム21,22が駆動して切換レバー23が搬送経路を切り換えることにより第1のシート搬送経路3の終端部からシートが搬送される。
【0031】
積載量検出センサ78は、その積載量が最大となったことを検出すると、残りのシートを集積トレイ26へと積載するように切換レバー23を作動させる。なお、ステップル装置8を用いない場合のシートの積載を集積トレイ26で行い、この集積トレイ26での積載が最大となった時に補助集積トレイ77を用いるようにしてもよい。
【0032】
補助集積トレイ77は、第2のシート搬送経路4と処理空間5の上方を開放するように回動可能に筐体7に設けられている。なお、シート検出センサ19及び計量センサ71は、シートのジャム検知用センサを兼ねており、これらセンサ19,71がシートのジャムを検知した場合には、補助集積トレイ77を、図1に一点鎖線で示したように、開放することによってジャム解除を行うことができる。また、第2の偏向経路2並びに第1のシート搬送経路3でのジャム検知はシート検出センサ13によって行われ、筐体7の背面カバー7aの開放によってジャム解除を行うことができる。
【0033】
なお、図6に示したように、各ローラ対14,16,18,76は、一方が駆動側ローラで他方が従動側ローラとなっており、モータ79の駆動によってローラ対76が回転すると共に、複数のプーリ並びにベルトを介して各ローラ対14,16,18の駆動ローラが回転するようになっている。
【0034】
一方、ステップル装置8は、図1に示したように、例えばシートの幅や綴じ位置あるいは複数箇所の綴じを可能とするため、移動装置80によってシートの幅方向に変移可能となっている。また、ステップル装置8の規制壁8b及びストッパ73にシートの排紙方向後端を当てて整合するが、シートの綴じ位置が複数存在するため、以下のような工夫がなされている。即ち、ストッパ73は軸方向の二箇所に設置されていて軸の回転に伴って一緒に回転するが、ストッパ73が軸に対して巻きバネで係合されているために、軸が回転する時にストッパ73がステップル装置8に当たると巻きバネが負けてストッパ73の回転が止まる一方、当たっていない方のストッパ73は軸と一緒に回転して整合位置に待機する。このような構造により、いずれの位置でステップル処理を行うべく待機してもシートの後端整合を適性に行うことができる。なお、ステップル装置8に内蔵されたカートリッジ8aは、筐体7の背面カバー7aを開放することによって取り替え可能であり、ガイドプレート10,11,15は、そのために中央が開放されている。
【0035】
上記のシート収容部24及び各トレイ26,77は、シートの排紙方向後端部が先端部よりも下方に位置して自重によって後端整合を行うように少なくともその一部が上向きに傾斜設定されている。
【0036】
次に、上記の構成からなるシート処理装置1において、ステップル装置8を用いてシート束をステップル綴じする場合を図1、図10及び図11に基づいて説明する。先ず、画像形成装置から排出されたシートP1が搬送ローラ対14,16,18の駆動並びにガイドプレート10,11,15,17の案内によって第2の偏向経路2、第1のシート搬送経路3、第2のシート搬送経路4内を経由して迂回するかのように搬送される。そして、図10(イ)に示したように、第2のシート搬送経路4の終端部に設けられた搬送ローラ対18から処理空間5にシートP1が送り込まれる。この時、接離手段50の第2の排出ローラ53は、第1の排出ローラ48から離間した位置にある。
【0037】
処理空間5からシート収容部24上に送り込まれたシートP1は、図10(ロ)に示したように、排紙方向先端部がシート収容部24の上端の突起体38に接しながら排出されるため、シート下面が第1の排出ローラ48に接することなくシート収容部24の上端から飛び出した位置まで伸びる。
【0038】
更に、図10(ハ)に示したように、シートP1の排紙方向後端部が前記搬送ローラ対18から抜けると、シートP1は排紙方向先端部がシート収容部24の上端から飛び出した状態でシート収容部24上に載置されるが、シート収容部24がステップル装置8側に下方傾斜しているので、その自重によってシート収容部24上を滑り落ちる。このとき、図11に示したように、シートP1の排紙方向先端部はゴム成形品の第1の排出ローラ48に接することなく、それより摩擦係数が極めて小さい突起体38の傾斜面を滑るので、先端側での滑りもよくシートP1がシート収容部24上をスムーズに滑り落ちる。
【0039】
自重によりシート収容部24上を滑り落ちたシートP1は、図10(ニ)に示したように、シートP1の幅方向両端は一対の整合板70(図1で示す)に、またシートP1の排紙方向後端部はパドル72の回転によってストッパ73とステップル装置8の規制壁8bに当接してそれぞれ整合される。このようにして、シートP1を一枚ずつステップル位置に整合しながらシート検出センサ13が所定枚数をカウントし、そのカウントアップの最終シートがシート収容部24上に搬送されて整合が完了することをシート検出センサ19の所定時間で検出すると、パドル72が回転して最終シートをステップル装置8へと落とし込む。その後にステップル装置8でシート束がステップル綴じされる。この時、ステップル装置8は、シートの画像形成面がシート収容部24側に向いているので(画像形成装置の排出状況に応じて)、その下方側からステップル綴じを行う。
【0040】
次に、ステップル綴じを完了したシート束を集積トレイ26上に搬送する場合を図12及び図13に基づいて説明する。前述したセンターギヤ41の回転駆動によって、接離手段50のアーム部51は、上記ステップル綴じの動作時には既に第1の排出ローラ48側に回動し、シート束P2の上面に第2の排出ローラ52を当接して、第1の排出ローラ48との間でシート束P2をニップする。この時、図13に示したように、ローラ48,52のすぐ両脇では突起体38a,38b,38cによってシート束P2に段差が付いて盛り上がり、シートに腰が付いた状態となる。特に外側の突起体38cの方が高いために、シートの両側が大きく盛り上がった状態となる。このようにして、シート束P2に複数の段差を付けることで、シート束P2をニップしたまま第1の排出ローラ48と第2の排出ローラ52の両方が回転して集積トレイ26上へ搬送したときに、前記段差部でシート束P2に腰が付いた状態で集積トレイ26上に送り出されるため、シート束P2の排紙方向先端部の垂れ下がりが抑えられて集積トレイ26に接触しにくくなる。その結果、集積トレイ26におけるシート束P2の搬送抵抗が小さくなって集積トレイ26上にスムーズに収納され、シート束P2の整合性が改善される。特に、シート束P2の綴じ枚数が少ない場合に顕著な効果が現れる。このようにして、シート束P2の組数に応じた処理が繰り返され、シート束P2の積載量が増えると集積トレイ26が下方へと変移して大量のシート束P2の集積が可能となる。
【0041】
図14は、上記排紙処理部25の他の実施例を示したものである。この実施例に係る排紙処理部25には、上記実施例のような出力側ギヤ45から接離手段50に回転力を伝達するための第1の中間ギヤ49(図2)が存在しない。そのために出力側ギヤ45の回転力は第1の排出ローラ48のみに伝達され、第2の排出ローラ52側には伝達されない。接離手段50のアーム部51は、上記実施例と同様、センターギヤ41の回転に伴って回動し、その先端にある第2の排出ローラ52を第1の排出ローラ48に当接させてシート束をニップする。ニップされたシート束は、第1の排出ローラ48の回転によって集積トレイ26上に排出される。
【0042】
なお、本発明では樹脂成形品であるシート収容部24の一部を切り起こして上記突起体38を形成することもできる。この突起体は、切り起こした部分が樹脂ヒンジとなるため下方側へ弾性的に撓む。従って、シート収容部24上にシートを一時的に載置する際には、上述した突起体38と同様、突起体の傾斜面でシートの滑り落ちをスムーズにするが、ステップル綴じしたシート束を集積トレイ26上に搬送する際には、第1の排出ローラ48と第2の排出ローラ52とでシート束をグリップした時に、シート束の重みによって突起体が弾性的に撓んで下方側に退避することで、上記ローラ48,52によるニップ力に影響を及ぼさないといった効果がある。
【0043】
また、突起体38は、シート収容部24が板金の加工品であるような場合には、シート収容部24と別体で形成することもできる。突起体自体が樹脂成形品である必要はなく、第1の排出ローラ41より摩擦係数が小さい材質であれば樹脂にはこだわらない。
【0044】
さらに、上記実施例では後処理工程がステップル綴じである場合について説明したが、この発明ではパンチによる穴明け処理などステップル綴じ以外の後処理工程にも適用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート処理装置の内部構造を透視的に示す側面図である。
【図2】上記シート処理装置の排紙処理部の駆動機構を示す概要図である。
【図3】上記図2における排紙処理部の駆動伝達手段の概要を示す平面図である。
【図4】センターギヤの構造を示す斜視図である。
【図5】本発明における接離手段の作動状態を示す概要図である。
【図6】本発明のシート搬送の駆動系を示す概要図である。
【図7】図2における排紙処理部の排出ローラ部分の平面図である。
【図8】上記図7における排出ローラ部分の斜視図である。
【図9】シート収容部に載置されたシートと排出ローラとの位置関係を示す図1のC方向の矢示図である。
【図10】シート収容部に載置されたシートのステップル工程を示す説明図である。
【図11】上記図10におけるD部の拡大図である。
【図12】ステップル完了後のシート排出工程を示す説明図である。
【図13】シート排出時における突起体の作用を示す図1のC方向の矢示図である。
【図14】本発明の他の実施例である排紙処理部の駆動機構を示す概要図である。
【符号の説明】
1 シート処理装置
24 シート収容部
25 排紙処理部
41 センターギヤ(回転体)
44 入力側ギヤ
45 出力側ギヤ
48 第1の排出ローラ
50 接離手段
52 第2の排出ローラ
P1 シート
P2 シート束

Claims (5)

  1. シートを収容する収容部と、この収容部に収容されたシート又はシート束の一方の面に接触する第1のシート搬送手段及び他方の面に接触する第2のシート搬送手段と、第2のシート搬送手段をシート又はシート束に対して接触および離間させる接離手段と、前記第1及び第2の搬送手段のうち少なくとも第1のシート搬送手段と前記接離手段とを駆動する共通の駆動手段と、前記駆動手段からの駆動を所定のタイミングで前記少なくとも第1のシート搬送手段と前記接離手段とに伝える駆動伝達手段とを備えたことを特徴とするシート処理装置。
  2. シートを収容する収容部と、この収容部に収容されたシート又はシート束の一方の面に接触する第1のシート搬送手段及び他方の面に接触する第2のシート搬送手段と、第2のシート搬送手段をシート又はシート束に対して接触および離間させる接離手段と、この接離手段を駆動して第2のシート搬送手段のシートへの接触動作を開始した後、前記第1及び第2の搬送手段のうち少なくとも第1のシート搬送手段を駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とするシート処理装置。
  3. 前記駆動手段は、第1のシート搬送手段を駆動する際、第2のシート搬送手段も同時に駆動することを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。
  4. シートを収容する収容部と、この収容部に収容されたシート又はシート束の一方の面に接触する第1のシート搬送手段及び他方の面に接触する第2のシート搬送手段と、第2のシート搬送手段をシート又はシート束に対して接触および離間させる接離手段と、第1及び第2の作用部を有し所定のタイミング毎に1回転する回転体と、この回転体の回転に伴って前記第1の作用部によって動作し、接離手段に駆動を伝達して第2のシート搬送手段を第1の期間だけシートに接触動作させる第1の伝達手段と、回転体の回転に伴って前記第2の作用部によって動作し、第1及び第2のシート搬送手段のうち少なくとも第1のシート搬送手段に第2の期間だけ駆動を伝達する第2の伝達手段とを備えたことを特徴とするシート処理装置。
  5. 第2の伝達手段は、第1のシート搬送手段に駆動を伝達する際、第2のシート搬送手段にも同時に駆動を伝達することを特徴とする請求項4記載のシート処理装置。
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